JPH055479A - スターリングエンジン - Google Patents

スターリングエンジン

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Publication number
JPH055479A
JPH055479A JP18301391A JP18301391A JPH055479A JP H055479 A JPH055479 A JP H055479A JP 18301391 A JP18301391 A JP 18301391A JP 18301391 A JP18301391 A JP 18301391A JP H055479 A JPH055479 A JP H055479A
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JP
Japan
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gas
bellows
chamber
power
chambers
Prior art date
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Pending
Application number
JP18301391A
Other languages
English (en)
Inventor
Juntaro Suzuki
潤太郎 鈴木
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
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Publication of JPH055479A publication Critical patent/JPH055479A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G1/00Hot gas positive-displacement engine plants
    • F02G1/04Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type
    • F02G1/043Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type the engine being operated by expansion and contraction of a mass of working gas which is heated and cooled in one of a plurality of constantly communicating expansible chambers, e.g. Stirling cycle type engines

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的損失を低減させることによって、出力
を増大させる。 【構成】 上端が閉塞された二つのシリンダ1、2を並
列に並べるとともに、各シリンダ1、2内にそれぞれダ
イアフラム3、4を変位可能に設けて、ダイアフラム
3、4の上面側に密閉された室5、6を形成する。さら
に、両室5、6間をガスの通路7で互いに連通するとと
もに、このガスの通路7内に冷却器8、再生器9および
加熱器10を設ける。各ダイアフラム3、4の変位によ
り、各室5、6内に密封されたガスがガスの通路7を介
して互いに移動し、このときのガスの圧力の変化を動力
として取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はスターリングエンジン
に関し、特に、機械的損失を低減させることによって、
出力を増大させることのできるスターリングエンジンに
関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】一般に、スターリングエ
ンジンにあっては、機構上、α形(並列形)、β形(串
形)、γ形(ディスプレーサ形)の3タイプに分けられ
ている。すなわち、α形スターリングエンジンは、図1
4に示すように、上端が閉塞された二つのシリンダ26
1、262を並列に並べるとともに、各シリンダ26
1、262内にそれぞれピストン263、264を上下
動可能に設けて、ピストン263、264の上面側に密
閉された上部室265、266を形成し、さらに、両シ
リンダ261、262の上部室265、266間をガス
の通路275で互いに連通するとともに、このガスの通
路275内に冷却器267、再生器268および加熱器
269を設け、さらに、前記両ピストン263、264
をそれぞれコンロッド270、271を介してクランク
シャフト272に連結して構成したものであり、前記両
シリンダ261、262の上部室265、266内には
それぞれガスが密封されている。
【0003】そして、冷却器267側(圧縮側)のピス
トン263が図中上方に移動する際には、加熱器269
側(膨張側)のピストン264は図中下方に移動し、冷
却器267側(圧縮側)のシリンダ261の上部室26
5内のガスがガスの通路275内に流れ込んで、ガスの
通路275内の冷却器267、再生器268および加熱
器269を介して加熱器269側(膨張側)のシリンダ
262の上部室266内に移動し、この上部室266内
には加熱器269で加熱された高温ガスが溜まることに
なる。
【0004】また、冷却器267側(圧縮側)のピスト
ン263が図中下方に移動する際には、加熱器269側
(膨張側)のピストン264は図中上方に移動し、加熱
器269側(膨張側)のシリンダ262の上部室266
内のガスがガスの通路275内に流れ込んで、ガスの通
路275内の加熱器269、再生器268および冷却器
267を介して冷却器267側(圧縮側)のシリンダ2
61の上部室265内に移動し、この上部室265内に
は冷却器267で冷却された低温ガスが溜まることにな
る。
【0005】このようにして、圧縮側のシリンダ261
の上部室265と膨張側のシリンダ262の上部室26
6との間でガスの通路275を介して互いにガスを移動
させて、ガスの膨張・圧縮を繰り返すことによって、そ
のときのガスの圧力の大きさに応じた動力を取り出せる
ようになっている。
【0006】また、β形スターリングエンジンは、図1
5に示すように、上端が閉塞されたシリンダ280内
に、ディスプレーサピストン281およびその下方にパ
ワーピストン282、282をそれぞれ上下動可能に設
けて、ディスプレーサピストン281の上面側に密閉さ
れた上部室283を、ディスプレーサピストン281の
下面とパワーピストン282、282の上面との間に密
閉された下部室284をそれぞれ形成するとともに、上
部室283と下部室284との間をガスの通路285で
互いに連通して、このガスの通路285内に上部室28
3側から順に加熱器286、再生器287および冷却器
288を設け、さらに、前記ディスプレーサピストン2
81およびパワーピストン282、282をそれぞれコ
ンロッド289、290、290を介してクランクシャ
フト291に連結して構成したものであり、前記上部室
283および下部室284内にはガスが密封されてい
る。
【0007】そして、ディスプレーサピストン281が
上昇すると、シリンダ280の上部室283内のガスが
ガスの通路285内に流れ込んで、ガスの通路285内
の加熱器286、再生器287および冷却器288を介
して下部室284内に移動し、下部室284内には冷却
器288で冷却された低温ガスが溜まることになる。
【0008】また、ディスプレーサピストン281が下
降すると、シリンダ280の下部室284内のガスがガ
スの通路285内に流れ込んで、ガスの通路285内の
冷却器288、再生器287および加熱器286を介し
て上部室283内に移動し、上部室283内には加熱器
286で加熱された高温ガスが溜まることになる。この
ようにして、ディスプレーサピストン281を上下動さ
せることにより、シリンダ280内の上部室283と下
部室284との間でガスの通路285を介してガスを互
いに移動させて、ガスの膨張・圧縮を繰り返すことによ
って、そのときのガスの圧力の大きさに応じた動力をパ
ワーピストン282、282を介して取り出せるように
なっている。
【0009】さらに、γ形スターリングエンジンは、図
16に示すように、密閉されたディスプレーサシリンダ
301内に、ディスプレーサピストン302を上下動可
能に設けて、このディスプレーサピストン302により
ディスプレーサシリンダ301内を上部室303と下部
室304の二室に区画するとともに、ディスプレーサピ
ストン302の外周面とディスプレーサシリンダ301
の内周面との間に、前記上部室303と下部室304と
の間を連通するガスの通路305を形成して、そのガス
の通路305内に再生器306を設け、さらに、前記上
部室303に冷却器307を、前記下部室304に加熱
器308をそれぞれ設けるとともに、前記上部室303
に内部にパワーピストン310を移動可能に設けたパワ
ーシリンダ309を一体に連結し、さらに、前記ディス
プレーサピストン302および前記パワーピストン31
0をそれぞれコンロッド311、312を介してクラン
クシャフト313に連結して構成したものであり、前記
上部室303および下部室304内にはそれぞれガスが
密封されている。
【0010】そして、ディスプレーサピストン302が
図中上方に移動すると、上部室303内のガスがガスの
通路305内に流れ込んで、ガスの通路305内の再生
器306を介して下部室304側に移動し、下部室30
4の加熱器308によって加熱されて下部室304内に
は高温ガスが溜まることになる。また、ディスプレーサ
ピストン302が図中下方に移動すると、下部室304
内のガスがガスの通路305内に流れ込んで、ガスの通
路305内の再生器306を介して上部室303側に移
動し、上部室303の冷却器307によって冷却されて
上部室303内には低温ガスが溜まることになる。
【0011】このようにして、上部室303と下部室3
04との間でガスの通路305を介してガスを互いに移
動させて、ガスの膨張・圧縮を繰り返すことによって、
そのときのガスの圧力の変化に応じた動力をパワーピス
トン310を介して取り出すようになっている。
【0012】しかしながら、上記のように構成されるα
形、β形およびγ形スターリングエンジンは、いずれの
タイプのものにあってもシリンダ内でピストンを上下動
させることにより、ガスの通路を介して二室間で互いに
ガスを移動させて、動力を取り出すようになっているた
め、ピストンが上下動する際の摺動抵抗が出力に大きく
影響を及ぼし、潤滑性等を向上させてピストンの摺動抵
抗を極力小さくしたとしても、それには限度があるた
め、出力の大幅な増大は到底望めない。
【0013】また、ピストンによりシリンダ内に密閉さ
れた二室を形成するようになっているため、完全に密封
された室を得ることができず、したがって、二室間でガ
スを移動させる際、および動力を取り出す際に漏れが生
じてしまって出力に影響を及ぼしてしまうという問題点
もあった。
【0014】この発明は上記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、二室間でガスを移動さ
せる際の摺動抵抗を著しく低減させるとともに、密封性
を向上させることにより、出力を著しく増大させること
のできるスターリングエンジンを提供することを目的と
するものである。
【0015】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの発明は、ダイアフラムによって内部に密閉
された室が形成されている二つのシリンダを並列に並べ
るとともに、両室間をガスの通路で互いに連通して、こ
のガスの通路内に冷却器、再生器および加熱器を設け、
前記各ダイアフラムの変位により、前記各室内に密封さ
れたガスが前記ガスの通路を介して互いに移動し、この
ときのガスの圧力の変化を動力として取り出すという手
段を採用した。また、内部に密閉された室が形成されて
いる二つのベローズを並列に並べるとともに、両室間を
ガスの通路で互いに連通して、このガスの通路内に冷却
器、再生器および加熱器を設け、前記各ベローズの変位
により、前記各室内に密封されたガスが前記ガスの通路
を介して互いに移動し、このときのガスの圧力の変化を
動力として取り出すという手段を採用した。また、ダイ
アフラムによって内部に密閉された室が形成されている
シリンダと内部に密閉された室が形成されているベロー
ズとを並列に並べるとともに、両室間をガスの通路で互
いに連通して、このガスの通路内に冷却器、再生器およ
び加熱器を設け、前記ダイアフラムの変位および前記ベ
ローズの変位により、前記各室内に密封されたガスが前
記ガスの通路を介して互いに移動し、このときのガスの
圧力の変化を動力として取り出すという手段を採用し
た。また、シリンダ内に二つのダイアフラムを変位可能
に設けて、内部に密閉された二室を形成するとともに、
両室間をガスの通路で互いに連通して、このガスの通路
内に冷却器、再生器および加熱器を設け、前記各ダイア
フラムの変位により、前記各室内に密封されたガスが前
記ガスの通路を介して互いに移動し、このときのガスの
圧力の変化を動力として取り出すという手段を採用し
た。また、内部に密閉された室が形成されている二つの
ベローズを直列に連結するとともに、両室間をガスの通
路で互いに連通して、そのガスの通路内に冷却器、再生
器および加熱器を設け、前記各ベローズの変位により、
前記各室内に密封されたガスが前記ガスの通路を介して
互いに移動し、このときのガスの圧力の変化を動力とし
て取り出すという手段を採用した。また、ダイアフラム
によって内部に密閉された室が形成されているシリンダ
と内部に密閉された室が形成されているベローズとを直
列に並べるとともに、両室間をガスの通路で互いに連通
して、このガスの通路内に冷却器、再生器および加熱器
を設け、前記ダイアフラムの変位および前記ベローズの
変位により、前記各室内に密封されたガスが前記ガスの
通路を介して互いに移動し、このときのガスの圧力の変
化を動力として取り出すという手段を採用した。また、
ディスプレーサシリンダ内にディスプレーサダイアフラ
ムを変位可能に設けて、内部に密閉された二室を形成す
るとともに、両室間をガスの通路で互いに連通してこの
ガスの通路内に再生器を、前記一方の室に冷却器を、前
記他方の室に加熱器をそれぞれ設け、さらに、一方の室
に内部にパワーダイアフラムを変位可能に設けたパワー
シリンダを連結し、前記ディスプレーサダイアフラムの
変位により、前記両室内に密封されたガスが前記ガスの
通路を介して互いに移動し、このときのガスの圧力の変
化を動力として前記パワーダイアフラムを介して取り出
すという手段を採用した。また、一端が閉塞された二つ
のベロースの他端開口部どうしを互いに連結するととも
に、両ベローズの連結部内面側にディスプレーサプレー
トを設けて、このディスプレーサプレートにより一方の
ベローズの内部に密閉された室を、他方のベローズの内
部に密閉された室をそれぞれ形成し、さらに、前記両室
間をガスの通路で互いに連通して、このガスの通路内に
再生器を、前記一方の室に冷却器を、前記他方の室に加
熱器をそれぞれ設け、さらに、前記一方のベローズにパ
ワーベローズを連結して、パワーベローズの内部と前記
一方の室の内部とを互いに連通させ、前記各ベローズの
変位により、前記両室内に密封されたガスが前記ガスの
通路を介して互いに移動し、このときのガスの圧力の変
化を動力として前記パワーベローズを介して取り出すと
いう手段を採用した。また、ディスプレーサシリンダ内
にディスプレーサダイアフラムを変位可能に設けて、内
部に密閉された二室を形成するとともに、両室間をガス
の通路で互いに連通してこのガスの通路内に再生器を、
前記一方の室に冷却器を、前記他方の室に加熱器をそれ
ぞれ設け、さらに、一方の室にパワーベローズを連結し
て、このパワーベローズの内部と前記一方の室とを互い
に連通させ、前記ディスプレーサダイアフラムの変位に
より、前記両室内に密封されたガスが前記ガスの通路を
介して互いに移動し、このときのガスの圧力の変化を動
力として前記パワーベローズを介して取り出すという手
段を採用した。また、一端が閉塞された二つのベロース
の他端開口部どうしを互いに連結するとともに、両ベロ
ーズの連結部内面側にディスプレーサプレートを設け
て、このディスプレーサプレートにより一方のベローズ
の内部に密閉された室を、他方のベローズの内部に密閉
された室をそれぞれ形成し、さらに、前記両室間をガス
の通路で互いに連通して、このガスの通路内に再生器
を、前記一方の室に冷却器を、前記他方の室に加熱器を
それぞれ設け、さらに、前記一方のベローズに内部にパ
ワーダイアフラムを変位可能に設けたパワーシリンダを
連結し、前記各ベローズの変位により、前記両室内に密
封されたガスが前記ガスの通路を介して互いに移動し、
このときのガスの圧力の変化を動力として前記パワーダ
イアフラムを介して取り出すという手段を採用したもの
である。
【0016】
【作用】この発明は前記の手段を採用したことにより、
ダイアフラムまたはベローズの変位によりガスの通路を
介して二室間でガスを互いに移動させることになり、し
たがって、二室間でガスを移動させる際の摺動抵抗によ
る出力の損失がほとんどなくなり、また、ダイアフラム
またはベローズを用いたことにより、二室間でガスを移
動させる際の漏れ、および動力を取り出す際の漏れを著
しく少なくすることができることになり、これにより、
密封性の低下による出力の損失もほとんどなくなること
になる。
【0017】
【実施例】以下、図面に示すこの発明の実施例について
説明する。図1にはこの発明によるスターリングエンジ
ンの第1の実施例が示されていて、このスターリングエ
ンジンは所謂α形(並列形)スターリングエンジンにつ
いてのものである。
【0018】すなわち、この実施例に示すスターリング
エンジンは、上端が閉塞された二つのシリンダ1、2を
並列に並べるとともに、各シリンダ1、2内に、それぞ
れ弾性体からなる円盤状のダイアフラム3、4を、その
周縁部をシリンダ1、2の内周面に固着させることによ
り設けて、ダイアフラム3、4の上面側に密閉された上
部室5、6を形成し、さらに、両上部室5、6間をガス
の通路7を介して互いに連通して、このガスの通路7内
に冷却器8、再生器9および加熱器10を設けるととも
に、前記各ダイアフラム3、4をそれぞれコンロッド1
1、12を介してクランクシャフト13に連結して構成
したものであり、前記各上部室5、6内にはそれぞれガ
スが密封されている。
【0019】そして、上記のように構成したこの実施例
によるスターリングエンジンにあっては、まず、冷却器
8側のシリンダ1(低温側シリンダ)内のダイアフラム
3が図中上方に変位すると、上部室5内のガスがガスの
通路内7に流れ込んで、ガスの通路7内の冷却器8、再
生器9および加熱器10を介して加熱器10側のシリン
ダ2(高温側シリンダ)の上部室6内に移動し、この上
部室6内には加熱器10で加熱された高温ガスが溜まる
ことになり、ダイアフラム4が図中下方に変位すること
になる。
【0020】次に、高温側シリンダ2内のダイアフラム
4が図中上方に変位すると、上部室6内のガスがガスの
通路7内に流れ込んで、ガスの通路7内の加熱器10、
再生器9および冷却器8を介して低温側シリンダ1の上
部室5内に移動し、この上部室5内には冷却器8で冷却
された低温ガスが溜まることになり、ダイアフラム3は
図中下方に変位することになる。
【0021】この場合、ガスの通路7内には再生器9が
設けられているので、低温側シリンダ1の上部室5から
高温側シリンダ2の上部室6内にガスが移動する際に
は、再生器9で一旦加熱された後に加熱器10を介して
高温側シリンダ2の上部室6内に移動し、また、高温側
シリンダ12の上部室6から低温側シリンダ1の上部室
5内にガスが移動する際には、再生器9で一旦熱を奪わ
れた後に冷却器8を介して低温側シリンダ1の上部室5
内に移動することになる。
【0022】すなわち、高温側シリンダ2の上部室6か
ら低温側シリンダ1の上部室5内にガスが移動する際に
は、ガスの温度によって再生器9の内部の温度が上昇
し、低温側シリンダ1の上部室5から高温側シリンダ2
の上部室6内にガスが移動する際には、すでに熱くなっ
ている再生器9を介してガスが移動することにより、加
熱器10による加熱量を少なくすることができ、したが
って、熱交換の際の効率を高めることができることにな
る。
【0023】そして、上記のように各ダイアフラム3、
4の変位により、低温側シリンダ1の上部室5と高温側
シリンダ2の上部室6との間を、ガスの通路7を介して
ガスを互いに移動させて、ガスの膨張・圧縮を繰り返す
ことによって、そのときのガスの圧力の大きさに応じた
動力が取り出せることになる。
【0024】この場合、各ダイアフラム3、4の周縁部
は各シリンダ1、2の内周面に完全に固着されているの
で、二上部室5、6間でガスの通路7を介してガスを移
動させる際の摺動抵抗を著しく小さくすることができる
ことになり、したがって、従来のように、二室間でガス
を移動させる際の摺動抵抗による出力の損失がほとんど
なくなることになる。また、各ダイアフラム3、4の周
縁部を各シリンダ1、2の内周面に完全に固着させたこ
とにより、各上部室5、6を完全に密封することができ
ることになり、したがって、二上部室5、6間でガスを
移動させる際の漏れ、および動力を取り出す際の漏れが
ほとんどなくなり、したがって、密封性の低下による出
力の損失もほとんどなくなることになる。したがって、
出力を著しく増大させることができることになる。
【0025】なお、この実施においては、低温側シリン
ダ1、高温側シリンダ2の両方にダイアフラム3、4を
設けたが、何れか一方のシリンダにダイアフラムを設け
て、何れか他方のシリンダには前記従来と同様にピスト
ンを上下動可能に設けてもよいものである。
【0026】図2にはこの発明によるスターリングエン
ジンの第2の実施例が示されていて、このスターリング
エンジンは、上端が閉塞された二つの筒状のベローズ2
1、22を並列に並べるとともに、一方のベローズ21
(低温側ベローズ)の下端開口部を円板状の低温側プレ
ート23で閉塞して、この低温側プレート23の上面側
に密閉された低温室25を形成し、さらに、他方のベロ
ーズ22(高温側ベローズ)の下端開口部を円板状の高
温側プレート24で閉塞して、この高温側プレート24
の上面側に密閉された高温室26を形成し、さらに、前
記低温室25と高温室26との間をガスの通路27で互
いに連通して、このガスの通路27内に低温側ベローズ
21から順に冷却器28、再生器29および加熱器30
を設けるとともに、前記低温側プレート23および高温
側プレート24をそれぞれコンロッド31、32を介し
てクランクシャフト33に連結して構成したものであ
り、前記高温室26および低温室25内にはそれぞれガ
スが密封されている。
【0027】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、低温側プレート23が図中上方に移動する
と、低温側ベローズ21が図中上方に縮小変形して低温
室25内の容積が狭められて、低温室25内のガスがガ
スの通路27内に流れ込んで、ガスの通路27内の冷却
器28、再生器29および加熱器29を介して高温室2
6側に移動し、高温室26内には加熱器30で加熱され
た高温ガスが溜まることになり、この高温ガスによっ
て、高温側ベローズ22が図中下方に拡張変形するとと
もに、高温側ベローズ22の開口下端部の高温側プレー
ト24が高温側ベローズ24の変位に追随して図中下方
に移動する。
【0028】次に、高温側プレート24が図中上方に移
動すると、高温側ベローズ22が図中上方に縮小変形し
て高温室26内の容積が狭められて、高温室26内の高
温ガスがガスの通路27内に流れこみ、ガスの通路27
内の加熱器30、再生器29および冷却器28を介して
低温室25側に移動し、低温室25内には冷却器28で
冷却された低温ガスが溜まることになり、この低温ガス
によって、低温側ベローズ21が図中下方に拡張変形す
るとともに、低温側ベローズ21の開口下端部の低温側
プレート23が低温側ベローズ21の変位に追随して図
中下方に移動する。
【0029】このようにして、高温側ベローズ22およ
び低温側ベローズ21の変形により、高温室26と低温
室25との間でガスの通路27を介してガスを互いに移
動させて、ガスの膨張・圧縮を繰り返すことによって、
そのときのガスの圧力の大きさに応じた動力が取り出せ
ることになる。
【0030】この場合、低温側ベローズ21の下端開口
部を低温側プレート23で閉塞して、低温側プレート2
3の上面側に完全に密閉された低温室25を形成すると
ともに、高温側ベローズ22の下端開口部を高温側プレ
ート24で閉塞して、高温側プレート24の上面側に完
全に密閉された高温室26を形成して、高温室26と低
温室25との間をガスの通路27で互いに連通して、両
ベローズ21、22の変位により両室25、26間でガ
スを互いに移動させるようにしたことにより、両室2
5、26間でガスを移動させる際の摺動抵抗を著しく小
さくすることができることになり、したがって、従来の
ように、二室間でガスを移動させる際の摺動抵抗による
出力の損失がほとんどなくなることになる。
【0031】また、低温室25および高温室26を完全
に密封したことにより、両室25、26間でガスを移動
させる際の漏れ、および動力を取り出す際の漏れがほと
んどなくなり、したがって、密封性の低下による出力の
損失もほとんどなくなる。さらに、ガスの通路27内に
再生器29を設けたことにより、前記第1の実施例に示
すものと同様に、熱交換の際の効率を著しく高めること
もできることになる。したがって、この実施例に示すも
のにあっても、出力を著しく増大させることができるこ
とになる。
【0032】なお、この実施においては、低温側シリン
ダおよび高温側シリンダの両方をベローズ21、22で
構成したが、何れか一方のシリンダのみをベローズで構
成して、何れか他方のシリンダ内には前記従来と同様に
ピストンを上下動可能に設けるようにしてもよいもので
ある。
【0033】図3にはこの発明によるスターリングエン
ジンの第3の実施例が示されていて、このスターリング
エンジンは、上端が閉塞された筒状のベローズ41と上
端が閉塞されたシリンダ42とを並列に並べるととも
に、前記ベローズ41の下端開口部を円板の低温側プレ
ート43で閉塞して、この低温側プレート43の上面側
に密閉された低温室45を形成し、さらに、前記シリン
ダ42内に、弾性体からなる円盤状のダイアフラム44
を、その周縁部をシリンダ42の内周面に固着させるこ
とにより設けて、このダイアフラム44の上面側に密閉
された高温室46を形成し、さらに、前記高温室46と
低温室45との間をガスの通路47で互いに連通すると
ともに、このガスの通路47内にベローズ41側から順
に冷却器48、再生器49および加熱器50を設け、さ
らに、前記低温側プレート43および前記ダイアフラム
44をコンロッド51、52を介してクランクシャフト
53に連結して構成したものであり、前記高温室46お
よび前記低温室45内にはそれぞれガスが密封されてい
る。
【0034】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、低温側プレート43が図中上方に移動する
と、ベローズ41が図中上方に縮小変形して低温室45
内の容積が狭められて、低温室45内のガスがガスの通
路47内に流れ込み、ガスの通路47内の冷却器48、
再生器49および加熱器50を介してシリンダ42の高
温室46内に移動し、高温室46内には加熱器50で加
熱された高温ガスが溜まることになり、この高温ガスに
よって、シリンダ42内のダイアフラム44は図中下方
に変形することになる。
【0035】次に、シリンダ42内のダイアフラム44
が図中上方に変位すると、高温室46内の容積が狭めら
れて、高温室46内の高温ガスがガスの通路47内に流
れこみ、ガスの通路47内の加熱器50、再生器49お
よび冷却器48を介してベローズ41の低温室45内に
移動し、低温室45内には冷却器48によって冷却され
た低温ガスが溜まることになり、この低温ガスによっ
て、ベローズ41は図中下方に拡張変形し、ベローズ4
1の開口下端部の低温側プレート43がベローズ41の
変形に追随して図中下方に移動する。
【0036】このようにして、シリンダ42内のダイア
フラム44の変形およびベローズ41の変形により、高
温室46と低温室45との間でガスの通路47を介して
ガスを互いに移動させて、ガスの膨張・圧縮を繰り返す
ことによって、そのときのガスの圧力の大きさに応じた
動力が取り出せることになる。
【0037】この場合、ベローズ41の下端開口部を低
温側プレート43で閉塞して、その内部に完全に密封さ
れた低温室45を形成するとともに、シリンダ42内に
ダイアフラム44をその周縁部を固着させることにより
設けて、ダイアフラム44の上面側に完全に密封された
高温室46を形成して、高温室46と低温室45との間
をガスの通路47で互いに連通して、ベローズ41の変
形およびダイアフラム44の変形により両室45、46
間でガスを移動させるようにしたことにより、両室4
5、46間でガスを移動させる際の摺動抵抗を著しく小
さくすることができることになり、したがって、従来の
ように、ガスを移動させる際の摺動抵抗による出力の損
失がほとんどなくなることになる。
【0038】また、低温室45および高温室46を完全
に密封したことにより、両室45、46間でガスを移動
させる際の漏れ、および動力を取り出す際の漏れがほと
んどなくなり、したがって、密封性の低下による出力の
損失もほとんどなくなる。さらに、ガスの通路47内に
再生器49を設けたことにより、前記第1の実施例に示
すものと同様に、熱交換の際の効率を著しく高めること
もできることになる。したがって、この実施例に示すも
のにあっても、出力を著しく増大させることができるこ
とになる。
【0039】図4にはこの発明によるスターリングエン
ジンの第4の実施例が示されていて、この実施例に示す
スターリングエンジンは、上端が閉塞されたシリンダ6
1と上端が閉塞された筒状のベローズ62とを並列に並
べるとともに、前記シリンダ61内、弾性体からなる円
盤状のダイアフラム63を、その周縁部をシリンダ61
の内周面に固着させることにより設けて、このダイアフ
ラム63の上面側に密閉された低温室65を形成し、さ
らに、前記ベローズ62の下端開口部を円板状の高温側
プレート64で閉塞して、この高温側プレート64の上
面側に密閉された高温室66を形成し、さらに、前記低
温室65と高温室66との間をガスの通路67で互いに
連通するとともに、このガスの通路67内に低温室65
側から順に冷却器68、再生器69および加熱器70を
設け、さらに、前記ダイアフラム63および前記高温側
プレート64をコンロッド71、72を介してクランク
シャフト73に連結して構成したものであり、前記高温
室66および前記低温室65内にはそれぞれガスが密封
されている。
【0040】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、シリンダ61内のダイアフラム63が図中
上方に変位すると、低温室65内の容積が狭められて低
温室65内のガスがガスの通路67内に流れ込み、ガス
の通路67内の冷却器68、再生器69および加熱器7
0を介してベローズ62の高温室66内に移動し、高温
室66内には加熱器70によって加熱された高温ガスが
溜まることになり、この高温ガスによって、ベローズ6
2は図中下方に拡張変形するとともに、このベローズ6
2の変形に追随してベローズ62の下端開口部の高温側
プレート64が図中下方に移動する。
【0041】次に、高温側プレート64が図中上方に移
動すると、ベローズ62が図中上方に縮小変形して高温
室66内の容積が狭められ、高温室66内の高温ガスが
ガスの通路67内に流れ込んで、ガスの通路67内の加
熱器70、再生器69および冷却器68を介してシリン
ダ61の低温室65内に移動し、低温室65内には冷却
器68によって冷却された低温ガスが溜まることにな
り、この低温ガスによって、シリンダ61内のダイアフ
ラム63が図中下方に変位する。
【0042】このようにして、シリンダ61内のダイア
フラム63の変形およびベローズ62の変形により、低
温室65と高温室66との間でガスの通路67を介して
ガスを互いに移動させて、ガスの膨張・圧縮を繰り返す
ことによって、そのときのガスの圧力の大きさに応じた
動力が取り出せることになる。
【0043】この場合、ベローズ62の下端開口部を高
温側プレート64で閉塞して、その内部に完全に密封さ
れた高温室66を形成するとともに、シリンダ61内に
ダイアフラム63をその周縁部を固着させることにより
設けて、ダイアフラム63の上面側に完全に密封された
低温室65を形成して、高温室66と低温室65との間
をガスの通路67で互いに連通して、ベローズ62の変
形とシリンダ61内のダイアフラム63の変形により両
室65、66間でガスを移動させるようにしたことによ
り、両室65、66間でガスを移動させる際の摺動抵抗
を著しく小さくすることができることになり、したがっ
て、従来のように、ガスを移動させる際の摺動抵抗によ
る出力の損失がほとんどなくなることになる。
【0044】また、高温室66および低温室65を完全
に密封したことにより、両室66、65間でガスを移動
させる際の漏れ、および動力を取り出す際の漏れがほと
んどなくなり、したがって、密封性の低下による出力の
損失もほとんどなくなる。さらに、ガスの通路67内に
再生器69を設けたことにより、前記第1の実施例に示
すものと同様に、熱交換の際の効率を著しく高めること
もできることになる。したがって、この実施例に示すも
のにあっても、出力を著しく増大させることができるこ
とになる。
【0045】図5にはこの発明によるスターリングエン
ジンの第5の実施例が示されていて、この実施例に示す
スターリングエンジンは所謂β形(串形)のスターリン
グエンジンについてのものである。
【0046】すなわち、このスターリングエンジンは、
上端が閉塞されたシリンダ81内に、上方に弾性体から
なる円盤状のディスプレーサダイアフラム82を、その
周縁部をシリンダ81の内面に固着させることにより設
けて、このディスプレーサダイアフラム82の上面側に
密閉された高温室84を形成するとともに、ディスプレ
ーサダイアフラム82の下方に弾性体からなる円盤状の
パワーダイアフラム83を、その周縁部をシリンダ81
の内面に固着さることにより設けて、このパワーダイア
フラム83の上面と前記ディスプレーサダイアフラム8
2の下面との間で密閉された低温室85を形成し、さら
に、前記高温室84と低温室85との間をガスの通路8
6で互いに連通するとともに、このガスの通路86内に
高温室84側から順に加熱器87、再生器88および冷
却器89を設け、さらに、前記ディスプレーサダイアフ
ラム82および前記パワーダイアフラム83をそれぞれ
コンロッド90、91を介して図示しないクランクシャ
フトに連結して構成したものであり、前記高温室84お
よび低温室85内にはそれぞれガスが密封されている。
【0047】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、ディスプレーサダイアフラム82が図中上
方に変位すると、シリンダ81内の高温室84内のガス
がガスの通路86内に流れ込み、ガスの通路86内の加
熱器87、再生器88および冷却器89を介して低温室
85内に移動し、低温室85内には冷却器89で冷却さ
れた低温ガスが溜まることになる。
【0048】また、ディスプレーサダイアフラム82が
図中下方に変位すると、低温室85内の低温ガスがガス
の通路86内に流れ込み、ガスの通路86内の冷却器8
9、再生器88および加熱器87を介して高温室84内
に移動し、高温室84内には加熱器87で加熱された高
温ガスが溜まることになる。
【0049】このようにして、ディスプレーサダイアフ
ラム82を変位させて、高温室84と低温室85との間
でガスの通路86を介してガスを移動させて、ガスの膨
張・圧縮を繰り返すことによって、そのときのガスの圧
力に応じた動力がパワーダイアフラム83を介して取り
出せることになる。
【0050】この場合、ディスプレーサダイアフラム8
2およびパワーダイアフラム83は、それぞれ周縁部を
シリンダ81の内周面に完全に固着させているので、高
温室84と低温室85との間でガスの通路86を介して
ガスを移動させる際の摺動抵抗を著しく小さくすること
ができることになり、したがって、摺動抵抗による出力
の損失をなくすことができることになる。
【0051】また、ディスプレーサダイアフラム82お
よびパワーダイアフラム83の周縁部をシリンダ81の
内周面に固着させて、完全に密封された高温室84およ
び低温室85を形成したことにより、二室84、85間
でガスを移動させる際の漏れ、および動力を取り出す際
の漏れがほとんどなくなり、したがって、密封性の低下
による出力の損失をなくすことができることになる。な
お、この実施例によるスターリングエンジンにあって
も、ガスの通路86内に再生器88を設けてあるので、
前記第1の実施例に示すものと同様に、熱交換の際の効
率を著しく向上させることができることになる。したが
って、この実施例に示すものにあっても、出力を著しく
増大させることができることになる。
【0052】図6にはこの発明によるスターリングエン
ジンの第6の実施例が示されていてこの実施例に示すス
ターリングエンジンは、上下端が開口する二つの円筒状
のベローズ101、102を直列に連結して、一方のベ
ローズ101(高温側ベローズ)の上端開口部を円板状
のプレート103で閉塞するとともに、両ベローズ10
1、102の連結部の内面側に円板状のディスプレーサ
プレート104を、その周縁部を両ベローズ101、1
02の内周面側に固着させることにより設け、さらに、
他方のベローズ102(低温側ベローズ)の下端開口部
を円板状のパワープレート105で閉塞して、ディスプ
レーサプレート104の上面とプレート103の下面と
の間で密閉された高温室106を形成するとともに、デ
ィスプレーサプレート104とパワープレート105と
の間で密閉された低温室107を形成して、高温室10
6と低温室107との間をガスの通路108で互いに連
通して、このガスの通路108内に高温室106側から
順に加熱器109、再生器110、および冷却器111
を設けるとともに、前記ディスプレーサプレート104
および前記パワープレート105をそれぞれコンロッド
112、113を介して図示しないクランクシャフトに
連結して構成したものであり、前記高温室106および
低温室107内にはそれぞれガスが密封されている。
【0053】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、ディスプレーサプレート104が図中上方
に移動すると、それに追随して高温側ベローズ101が
図中上方に縮小変形して、高温室106内の容積が狭め
られ、高温室106内のガスがガスの通路108内に流
れ込んで、ガスの通路108内の加熱器109、再生器
110および冷却器111を介して低温室107側に移
動し、低温室107内には冷却器111で冷却された低
温ガスが溜まることになる。
【0054】また、ディスプレーサプレート104が図
中下方に移動すると、それに追随して低温側ベローズ1
02が図中下方に縮小変形して低温室107内の容積が
狭められ、低温室107内のガスがガスの通路108内
に流れ込んで、ガスの通路108内の冷却器111、再
生器110および加熱器109を介して高温室106側
に移動し、高温室106内には加熱器109で加熱され
た高温ガスが溜まることになる。
【0055】このようにして、ディスプレーサプレート
104を上下動させて、高温側ベローズ101および低
温側ベローズ102を変形させるとともに、それに追随
させてディスプレーサプレート104およびパワープレ
ート105を移動させて、高温室106と低温室107
との間でガスの通路108を介してガスを互いに移動さ
せて、ガスの膨張・圧縮を繰り返すことによって、その
ときのガスの圧力に応じた動力をパワープレート105
を介して取り出せることになる。この場合、ディスプレ
ーサプレート104は高温側ベローズ101に一体に設
けられ、パワープレート105は低温側ベローズ102
に一体に設けられていて、二室106、107間でガス
を移動させる場合には、各ベローズ101、102を変
形させることにより移動させるようになっているので、
高温室106と低温室107の間でガスの通路108を
介してガスを移動させる際の摺動抵抗を著しく小さくす
ることができることになり、したがって、摺動抵抗によ
る出力の損失をなくすことができることになる。
【0056】また、高温側ベローズ101の上下端開口
部をプレート103およびディスプレーサプレート10
4で閉塞して内部に完全に密封された高温室106を形
成し、低温側ベローズ102の上下端開口部をディスプ
レーサプレート104とパワープレート105で閉塞し
て内部に完全に密封された低温室107を形成したこと
により、ガスの通路108を介して二室106、107
間でガスを移動させる際の漏れ、および動力を取り出す
際の漏れがほとんどなくなり、したがって、密封性の低
下による出力の損失をなくすことができることになる。
なお、この実施例によるスターリングエンジンにあって
も、ガスの通路108内に再生器110を設けてあるの
で、前記第1の実施例に示すものと同様に、熱交換の際
の効率を著しく向上させることができることになる。し
たがって、この実施例に示すものにあっても、出力を著
しく増大させることができることになる。
【0057】図7にはこの発明によるスターリングエン
ジンの第7の実施例が示されていて、このスターリング
エンジンは、上端が閉塞されたシリンダ121の下端開
口部に、上下端が開口する円筒状のベローズ122を直
列に連結するとともに、前記シリンダ121とベローズ
122との連結部の内周面側に、弾性体からなる円盤状
のディスプレーサダイアフラム123を、その周縁部を
固着させることにより設けて、このディスプレーサダイ
アフラム123の上面側に密閉された高温室125を形
成するとともに、ベローズ122の下端開口部を円板状
のパワープレート124で閉塞して、このパワープレー
ト124と前記ディスプレーサダイアフラム123との
間で密閉された低温室126を形成し、さらに、前記高
温室125と低温室126との間をガスの通路127で
互いに連通するとともに、このガスの通路127内に高
温室125側から順に加熱器128、再生器129およ
び冷却器130を設け、さらに、前記ディスプレーサダ
イアフラム123および前記パワープレート124をそ
れぞれコンロッド131、132を介して図示しないク
ランクシャフトに連結して構成したものであり、前記高
温室125および低温室126内にはそれぞれガスが封
入されている。
【0058】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、ディスプレーサダイアフラム123が図中
上方に変位すると、シリンダ121内の高温室125内
の容積が狭められて、高温室125内のガスがガスの通
路127内に流れ込み、ガスの通路127内の加熱器1
28、再生器129および冷却器130を介して低温室
126側に移動し、低温室126内には冷却器130で
冷却された低温ガスが溜まることになる。また、ディス
プレーサダイアフラム123が図中下方に変位すると、
低温室126内の容積が狭められて、低温室126内の
ガスがガスの通路127内に流れ込み、ガスの通路12
7内の冷却器130、再生器129および加熱器128
を介してシリンダ121の高温室125内に移動し、高
温室125内には加熱器128で加熱された高温ガスが
溜まることになる。このようにして、ディスプレーサダ
イアフラム123を変位させて、高温室125と低温室
126との間でガスの通路127を介してガスを互いに
移動させて、ガスの膨張・圧縮を繰り返すことによっ
て、そのときのガスの圧力に応じた動力がパワープレー
ト124を介して取り出せることになる。
【0059】この場合、ディスプレーサダイアフラム1
23は、その周縁部をシリンダ121の内周面に完全に
固着させており、また、パワープレート124はベロー
ズ122の下端開口部に一体に設けられており、ディス
プレーサダイアフラム123の変位およびパワープレー
ト124が設けられているベローズ122の変位によっ
て、二室125、126間で互いにガスを移動させるよ
うになっているので、高温室125と低温室126の間
でガスの通路127を介してガスを移動させる際の摺動
抵抗を著しく小さくすることができることになり、した
がって、摺動抵抗による出力の損失をなくすことができ
ることになる。
【0060】また、シリンダ121内にディスプレーサ
ダイアフラム123を、周縁部を固着させることにより
設けて、ディスプレーサダイアフラム123の上面側に
完全に密閉された高温室125を形成するとともに、ベ
ローズ122の下端開口部をパワープレート124で閉
塞して、このパワープレート124によりベローズ12
2内に完全に密閉された低温室126を形成したことに
より、ガスの通路127を介して二室125、126間
でガスを移動させる際の漏れ、および動力を取り出す際
の漏れがほとんどなくなり、これによって密封性の低下
による出力の損失をなくすことができることになる。な
お、この実施例によるスターリングエンジンにあって
も、ガスの通路127内に再生器129を設けてあるの
で、前記第1の実施例に示すものと同様に、熱交換の際
の効率を著しく向上させることができることになる。し
たがって、この実施例に示すものにあっても、出力を著
しく増大させることができることになる。
【0061】図8にはこの発明によるスターリングエン
ジンの第8の実施例が示されていて、この実施例に示す
スターリングエンジンは、プレート143によって上端
が閉塞された筒状のベローズ141の下端開口部を円板
状のディスプレーサプレート144で閉塞して、ディス
プレーサプレート144の上面側に密閉された高温室1
46を形成するとともに、前記ベローズ141の下端開
口部に両端が開口する円筒状のシリンダ142の一端を
連結して、このシリンダ142の他端開口部を弾性体か
らなる円盤状のパワーダイアフラム145で閉塞して、
このパワーダイアフラム145と前記ディスプレーサプ
レート144との間で密閉された低温室147を形成
し、さらに、前記高温室146と前記低温室147との
間をガスの通路148で互いに連通するとともに、この
ガスの通路148内に高温室146側から順に加熱器1
49、再生器150および冷却器151を設け、さら
に、前記ディスプレーサプレート144および前記パワ
ーダイアフラム145をそれぞれコンロッド152、1
53を介して図示しないクランクシャフトに連結して構
成したものであり、前記高温室146および低温室14
7内にはそれぞれガスが密封されている。
【0062】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、ディスプレーサプレート144が図中上方
に移動すると、それに追随してベローズ141が図中上
方に縮小変形して高温室146内の容積が狭められ、高
温室146内のガスがガスの通路148内に流れ込ん
で、ガスの通路148内の加熱器149、再生器150
および冷却器151を介してシリンダ142内の低温室
147内に移動し、低温室147内には冷却器151で
冷却された低温ガスが溜まることになる。
【0063】また、ディスプレーサプレート144が図
中下方に移動すると、それに追随してベローズ141が
図中下方に拡張変形するとともに、このベローズ141
の拡張変形に追随してシリンダ142が図中下方に押し
下げられて、シリンダ142の下端開口部のパワーダイ
アフラム145の中心部が図中上方に突出するように変
形して低温室147内の容積が狭められ、低温室147
内のガスがガスの通路148内に流れ込んで、ガスの通
路148内の冷却器151、再生器150および加熱器
149を介してベローズ141内の高温室146内に移
動し、高温室146内には加熱器149で加熱された高
温ガスが溜まることになる。
【0064】このようにして、ディスプレーサプレート
144を上下動させて、ベローズ141およびシリンダ
142内のパワーダイアフラム145を変形させて、高
温室146と低温室147との間でガスの通路148を
介してガスを移動させて、ガスの膨張・圧縮を繰り返す
ことによって、そのときのガスの圧力に応じた動力がパ
ワーダイアフラム145を介して取り出せることにな
る。
【0065】この場合、ディスプレーサプレート144
はベローズ141に一体に設けられ、パワーダイアフラ
ム145はシリンダ142の下端開口部に周縁部を固着
させることにより一体に設けられていて、二室146、
147間でガスを移動させる場合には、ベローズ141
およびパワーダイアフラム145を変形させることによ
り移動させるようになっているので、高温室146と低
温室147の間でガスの通路148を介してガスを移動
させる際の摺動抵抗を著しく小さくすることができるこ
とになり、したがって、摺動抵抗による出力の損失をな
くすことができることになる。
【0066】また、ベローズ141の上下端開口部をプ
レート143とディスプレーサプレート144で閉塞し
て内部に完全に密閉された高温室146を形成し、シリ
ンダ142の上下端開口部をディスプレーサプレート1
44とパワーダイアフラム145で閉塞して内部に完全
に密閉された低温室147を形成したことにより、ガス
の通路148を介して二室146、147間でガスを移
動させる際の漏れ、および動力を取り出す際の漏れがほ
とんどなくなり、これによって密封性の低下による出力
の損失をなくすことができることになる。なお、この実
施例によるスターリングエンジンにあっても、ガスの通
路148内に再生器150を設けてあるので、前記第1
の実施例に示すものと同様に、熱交換の際の効率を著し
く向上させることができることになる。したがって、こ
の実施例に示すものにあっても、出力を著しく増大させ
ることができることになる。
【0067】図9にはこの発明によるスターリングエン
ジンの第9の実施例が示されていて、この実施例に示す
スターリングエンジンは、上下端が開口する筒状のベロ
ーズ161の上端開口部を円板状のディスプレーサプレ
ート163で閉塞するとともに、このベローズ161の
下端開口部を円板状のプレート165で閉塞して、この
プレート165と前記ディスプレーサプレート163と
の間で密閉された高温室166を形成し、さらに前記ベ
ローズ161の下端開口部に両端が開口する筒状のシリ
ンダ162を直列に連結するとともに、このシリンダ1
62内に、弾性体からなる円盤状のパワーダイアフラム
164を、その周縁部をシリンダ162の内周面に固着
させることにより設けて、このパワーダイアフラム16
4と前記プレート165との間で密閉された低温室16
7を形成し、さらに、前記高温室166と低温室167
との間をガスの通路168を介して互いに連通するとと
もに、このガスの通路168内に高温室166側から順
に加熱器169、再生器170および冷却器171を設
け、さらに、前記ディスプレーサプレート163および
前記パワーダイアフラム164をそれぞれコンロッド1
72、173を介して図示しないクランクシャフトに連
結して構成したものであり、前記高温室166および低
温室167内にはそれぞれガスが密封され、また、この
実施例に示すものは前記第8の実施例に示すものと違っ
て、ディスプレーサプレート163のコンロッド172
とパワーダイアフラム164のコンロッド173の向き
が互いに反対向きとなっている。
【0068】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、ディスプレーサプレート163が図中下方
に移動すると、それに追随してベローズ161が図中下
方に縮小変形して高温室166内の容積が狭められ、高
温室166内のガスがガスの通路168内に流れ込ん
で、ガスの通路168内の加熱器169、再生器170
および冷却器171を介してシリンダ162内の低温室
167内に移動し、低温室167内には冷却器171で
冷却された低温ガスが溜まることになり、この低温ガス
によりパワーダイアフラム164が図中下方に変位する
ことになる。
【0069】また、パワーダイアフラム164が図中上
方に変位すると、低温室167内の容積が狭められて低
温室167内のガスがガスの通路168内に流れ込み、
ガスの通路168内の冷却器171、再生器170およ
び加熱器169を介してベローズ161内の高温室16
6内に移動し、高温室166内には加熱器169で加熱
された高温ガスが溜まることになり、この高温ガスによ
りベローズ161が図中上方に拡張変形して、それに追
随してディスプレーサプレート163が図中上方へ移動
することになる。
【0070】このようにして、ディスプレーサプレート
163を上下動させてベローズ161を変形させるとと
もに、シリンダ162内のパワーダイアフラム164を
変位させ、高温室166と低温室167との間でガスの
通路168を介してガスを移動させて、ガスの膨張・圧
縮を繰り返すことによって、そのときのガスの圧力に応
じた動力がパワーダイアフラム164を介して取り出せ
ることになる。
【0071】この場合、ディスプレーサプレート163
はベローズ161に一体に設けられ、パワーダイアフラ
ム164はシリンダ162の下端開口部に周縁部を固着
させることにより一体に設けられていて、二室166、
167間でガスを移動させる場合には、ベローズ161
およびパワーダイアフラム164を変形させることによ
り移動させるようになっているので、高温室166と低
温室167の間でガスの通路168を介してガスを移動
させる際の摺動抵抗を著しく小さくすることができるこ
とになり、したがって、摺動抵抗による出力の損失をな
くすことができることになる。
【0072】また、ベローズ161の上下端開口部をデ
ィスプレーサプレート163とプレート165で閉塞し
て内部に完全に密封された高温室166を形成し、シリ
ンダ162の上下端開口部をディスプレーサプレート1
63とパワーダイアフラム164で閉塞して内部に完全
に密封された低温室167を形成したことにより、ガス
の通路168を介して二室166、167間でガスを移
動させる際の漏れ、および動力を取り出す際の漏れがほ
とんどなくなり、これによって密封性の低下による出力
の損失をなくすことができることになる。なお、この実
施例によるスターリングエンジンにあっても、ガスの通
路168内に再生器170を設けてあるので、前記第1
の実施例に示すものと同様に、熱交換の際の効率を著し
く向上させることができることになる。したがって、こ
の実施例に示すものにあっても、出力を著しく増大させ
ることができることになる。
【0073】図10にはこの発明によるスターリングエ
ンジンの第10の実施例が示されていて、この実施例に
示すスターリングエンジンは、所謂γ形(ディスプレー
サ形)のスターリングエンジンについてのものである。
すなわち、このスターリングエンジンは、上下端が閉塞
された筒状のディスプレーサシリンダ181内に、弾性
体からなる円盤状のディスプレーサダイアフラム182
を、周縁部をディスプレーサシリンダ181の内周面に
固着させることにより設けて、このディスプレーサダイ
アフラム182によりディスプレーサシリンダ181内
を二室183、184に区画し、さらに、ディスプレー
サダイアフラム182の外周面とディスプレーサシリン
ダ181の内周面との間の一部に、前記二室183、1
84間を互いに連通するガスの通路192を形成して、
そのガスの通路192内に再生器191を設け、さら
に、前記一方の室183に冷却器185を設けて一方の
室183を低温室とするとともに、前記他方の室184
に加熱器186を設けて他方の室184を高温室とし、
さらに、前記低温室183に上下端が開口する円筒状の
パワーシリンダ187を連結して、このパワーシリンダ
187内に、弾性体からなる円盤状のパワーダイアフラ
ム188を、その周縁部をパワーシリンダ187の内周
面に固着させることにより設け、さらに、前記ディスプ
レーサダイアフラム182および前記パワーダイアフラ
ム188をそれぞれコンロッド189、190を介して
図示しないクランクシャフトに連結して構成したもので
あり、前記高温室184および低温室183内にはそれ
ぞれガスが封入されるようになっている。
【0074】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、ディスプレーサダイアフラム182が図中
上方に変位すると、低温室183内の容積が狭められ
て、低温室183内のガスがガスの通路192内に流れ
込んで、ガスの通路192内の再生器191を介して高
温室184側に移動し、高温室184側の加熱器186
で加熱されて高温室184内には高温ガスが溜まること
になる。
【0075】また、ディスプレーサダイアフラム182
が図中下方に変位すると、高温室184内の容積が狭め
られて、高温室184内のガスがガスの通路192内に
流れ込んで、ガスの通路192内の再生器191を介し
て低温室183側に移動し、低温室183側の冷却器1
85で冷却されて低温室183内には低温ガスが溜まる
ことになる。この場合、ガスの通路192内には再生器
191が設けられているので、熱交換の際の効率を著し
く高めることができることになる。
【0076】このようにして、ディスプレーサダイアフ
ラム182を変位させて、低温室183と高温室184
との間でガスの通路192を介してガスを移動させて、
ガスの膨張・圧縮を繰り返すことによって、ガスの圧力
の大きさに応じた動力をパワーダイアフラム188を介
して取り出せることになる。また、上記の場合、周縁部
をディスプレーサシリンダ181の内周面に固着させた
ディスプレーサダイアフラム182の変位によって、低
温室183と高温室184との間でガスを互いに移動さ
せるとともに、ガスの移動による動力を取り出す場合に
おいても、周縁部をパワーシリンダ187の内周面に固
着させたパワーダイアフラム188の変位によって取り
出すようにしたことにより、従来のように、ディスプレ
ーサシリンダ内をディスプレーサピストンが上下動する
際の摺動抵抗およびパワーシリンダ内をパワーピストン
が上下動する際の摺動抵抗等による損失がほとんどなく
なり、したがって、従来のものに比べて出力を大幅に増
大させることができることになる。
【0077】また、ディスプレーサダイアフラム182
の周縁部をディスプレーサシリンダ181の内周面に固
着させることにより、ディスプレーサシリンダ181内
に高温室183と低温室184とを形成するとともに、
動力を取り出すためのパワーダイアフラム188の周縁
部はパワーシリンダ187の内周面に固着させるように
したことにより、内部を完全に密封状態にすることがで
きることになり、したがって、高温室184と低温室1
83の間でガスを移動させる際の漏れがほとんどなくな
るとともに、動力を取り出す場合のガスの漏れもほとん
どなくなり、したがって、出力を大幅に増大させること
ができることになる。なお、この実施例においてはディ
スプレーサシリンダ181およびパワーシリンダ187
の両方にダイアフラム182、188を設けるようにし
たが、何れか一方のシリンダ内にダイアフラムを設け
て、何れか他方のシリンダ内には前記従来と同様にピス
トン上下動可能に設けるようにしてもよいものである。
【0078】図11にはこの発明によるスターリングエ
ンジンの第11の実施例が示されていて、この実施例に
示すスターリングエンジンは、一端が閉塞された二つの
円筒状のベローズ201、202の他端開口部を互いに
連結して、一方のベローズ201を低温側ベローズとす
るとともに、他方のベローズ202を高温側ベローズと
し、さらに、両ベローズ201、202の連結部の内周
面側に円板状のディスプレーサプレート203を、周縁
部を固着させることにより設けて、このディスプレーサ
プレート203により低温側ベローズ201の内部に密
閉された低温室204を、高温側ベローズ202の内部
に密閉された高温室205をそれぞれ形成し、さらに、
前記低温側ベローズ201の閉塞された一端に、両端が
開口する筒状のパワーベローズ206を一体に連結し
て、そのパワーベローズ206の他端開口部を円板状の
パワープレート207で閉塞し、さらに、前記ディスプ
レーサプレート203の外周面と前記両ベローズ20
1、202の連結部の内周面との間の一部に、前記高温
室205と低温室204との間を互いに連通するガスの
通路216を形成して、このガスの通路216内に再生
器215を設け、さらに、前記高温室205側に加熱器
209を、前記低温室204側に冷却器208をそれぞ
れ設けるとともに、前記ディスプレーサプレート203
および前記パワープレート207をそれぞれコンロッド
210、211を介して図示しないクランクシャフトに
連結して構成したものであって、前記高温室205およ
び低温室204内にはそれぞれガスが封入されるように
なっている。
【0079】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、ディスプレーサプレート203が図中上方
に移動すると、低温側ベローズ201が図中上方に縮小
変形して低温室204内の容積が狭められ、低温室20
4内のガスがガスの通路216内に流れ込んで、ガスの
通路216内の再生器215を介して高温室205側に
移動し、高温室205側の加熱器209で加熱されて高
温室205内には高温ガスが溜まることになる。
【0080】また、ディスプレーサプレート203が図
中下方に変位すると、高温側ベローズ202が図中下方
に縮小変形して高温室205内の容積が狭められ、高温
室205内のガスがガスの通路216内に流れ込んで、
ガスの通路216内の再生器215を介して低温室20
4側に移動し、低温室204側の冷却器208で冷却さ
れて低温室204内には低温ガスが溜まることになる。
この場合、ガスの通路216内には再生器215が設け
られているので、熱交換の際の効率を著しく高めること
ができることになる。
【0081】このようにして、ディスプレーサプレート
203を上下動させて、高温側ベローズ202および低
温側ベローズ201を変形させて、低温室204と高温
室205との間でガスの通路216を介してガスを互い
に移動させて、ガスの膨張・圧縮を繰り返すことによっ
て、ガスの圧力の大きさに応じた動力をパワーベローズ
206およびパワープレート207を介して取り出せる
ことになる。
【0082】また、上記の場合、円板状のディスプレー
サプレート203の周縁部を両ベローズ201、202
の連結部の内周面側に完全に固着させて、このディスプ
レーサプレート203の上下動により両ベローズ20
1、202を変位させて二室204、205間で互いに
ガスを移動させるとともに、動力を取り出す場合には、
円板状のパワープレート207で開口部を完全に閉塞し
た筒状のパワーベローズ206の変位によって取り出す
ようにしたことにより、二室204、205間でガスを
移動させる際の摺動抵抗、および動力を取り出す際の摺
動抵抗がほとんどなくなり、したがって、摺動抵抗によ
る出力の損失を著しく少なくすることができることにな
る。
【0083】また、ディスプレーサプレート203の周
縁部を両ベローズ201、202の連結部の内周面側に
完全に固着させ、また、動力を取り出すためのパワーベ
ローズ206の開口部はパワープレート207によって
完全に閉塞したことにより、内部を完全に密封状態にす
ることができることになり、したがって、高温室205
と低温室204の間でガスを移動させる際の漏れがほと
んどなくなるとともに、動力を取り出す場合のガスの漏
れもほとんどなくなり、したがって、出力を大幅に増大
させることができることになる。なお、この実施例にお
いてはディスプレーサシリンダおよびパワーシリンダの
両シリンダをベローズで構成したが、何れか一方のシリ
ンダをベローズで構成して、何れか他方のシリンダ内に
は前記従来と同様にピストン上下動可能に設けるように
してもよいものである。
【0084】図12にはこの発明によるスターリングエ
ンジンの第12の実施例が示されていて、この実施例に
示すスターリングエンジンは、上下端が閉塞された筒状
のディスプレーサシリンダ221内に、弾性体からなる
円盤状のディスプレーサダイアフラム222を、その周
縁部をディスプレーサシリンダ221の内周面に固着さ
せることにより設けて、このディスプレーサダイアフラ
ム222によりディスプレーサシリンダ221内を二室
223、224に区画し、さらに、ディスプレーサダイ
アフラム222の外周面とディスプレーサシリンダ22
1の内周面との間の一部に、前記二室223、224間
を互いに連通するガスの通路236を形成して、そのガ
スの通路236内に図示しない再生器235を設け、さ
らに、前記一方の室223に冷却器225を設けて一方
の室223を低温室とするとともに、前記他方の室22
4に加熱器226を設けて他方の室224を高温室と
し、さらに、低温室223に上下端が開口する円筒状の
パワーベローズ227を連結して、このパワーベローズ
227の上端開口部を円板状のパワープレート228で
閉塞し、さらに、前記ディスプレーサダイアフラム22
2および前記パワープレート228をそれぞれコンロッ
ド229、230を介して図示しないクランクシャフト
に連結して構成したものであり、前記高温室224およ
び低温室223内にはそれぞれガスが封入されるように
なっている。
【0085】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、ディスプレーサダイアフラム222が図中
上方に変位すると、低温室223内の容積が狭められ
て、低温室223内のガスがガスの通路236内に流れ
込んで、ガスの通路236内の再生器235を介して高
温室224側に移動し、高温室224側の加熱器226
で加熱されて高温室224内には高温ガスが溜まること
になる。また、ディスプレーサダイアフラム222が図
中下方に変位すると、高温室224内の容積が狭められ
て、高温室224内のガスがガスの通路236内に流れ
込んで、ガスの通路236内の再生器235を介して低
温室223側に移動し、低温室223側の冷却器225
で冷却されて低温室223内には低温ガスが溜まること
になる。
【0086】この場合、ガスの通路内236には再生器
235が設けられているので、熱交換の際の効率を著し
く高めることができることになる。このようにして、デ
ィスプレーサダイアフラム222を変位させて、低温室
223と高温室224との間でガスの通路236を介し
てガスを移動させて、ガスの膨張・圧縮を繰り返すこと
によって、ガスの圧力の大きさに応じた動力をパワーベ
ローズ227およびパワープレート228を介して取り
出せることになる。また、上記の場合、周縁部をディス
プレーサシリンダ221の内周面に固着させたディスプ
レーサダイアフラム222の変位によって、低温室22
3と高温室224との間でガスを互いに移動させるとと
もに、ガスの移動による動力を取り出す場合にも、低温
室223に連結されたパワーベローズ227の変位と、
このパワーベローズ227の開口部を閉塞するパワープ
レート228の変位によって取り出すようにしたことに
より、二室223、224間でガスを移動させる際の摺
動抵抗、および動力を取り出す際の摺動抵抗を著しく小
さくすることができることになり、したがって、摺動抵
抗による出力の損失をほとんどなくすことができること
になる。
【0087】また、ディスプレーサダイアフラム222
の周縁部をディスプレーサシリンダ221の内周面に固
着させることにより、ディスプレーサシリンダ221内
に高温室224と低温室223とを形成するとともに、
動力を取り出すためのパワーベローズ227の開口部は
パワープレート228によって完全に閉塞されているこ
とにより、内部を完全に密封状態にすることができるこ
とになり、したがって、高温室224と低温室223の
間でガスを移動させる際の漏れがほとんどなくなるとと
もに、動力を取り出す場合のガスの漏れもほとんどなく
なり、したがって、出力を大幅に増大させることができ
ることになる。
【0088】図13にはこの発明によるスターリングエ
ンジンの第13の実施例が示されていて、この実施例に
示すスターリングエンジンは、一端が閉塞された二つの
円筒状のベローズ241、242の他端開口部を互いに
連結して、一方のベローズ241を低温側ベローズとす
るとともに、他方のベローズ242を高温側ベローズと
し、さらに、両ベローズ241、242の連結部の内周
面側に円板状のディスプレーサプレート243を、その
周縁部を固着させることにより設けて、このディスプレ
ーサプレート243により低温側ベローズ241の内部
に密閉された低温室244を、高温側ベローズ242の
内部に密閉された高温室245をそれぞれ形成し、さら
に、前記低温側ベローズ241の閉塞された一端に、両
端が開口する筒状のパワーシリンダ248を一体に連結
して、そのパワーシリンダ248内に、弾性体からなる
円盤状のパワーダイアフラム249を、その周縁部をパ
ワーシンダ248の内周面に固着させることにより設
け、さらに、前記ディスプレーサプレート243の外周
面と前記両ベローズ241、242の連結部の内周面と
の間の一部に、前記高温室245と低温室244との間
を互いに連通するガスの通路256を形成して、このガ
スの通路256内に再生器255を設け、さらに、前記
高温室245側に加熱器247を、前記低温室244側
に冷却器246をそれぞれ設けるとともに、前記ディス
プレーサプレート243および前記パワーダイアフラム
249をそれぞれコンロッド250、251を介して図
示しないクランクシャフトに連結して構成したものであ
って、前記高温室245および低温室244内にはそれ
ぞれガスが封入されるようになっている。
【0089】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、ディスプレーサプレート243が図中上方
に移動すると、低温側ベローズ241が図中上方に縮小
変形して低温室244内の容積が狭められ、低温室24
4内のガスがガスの通路256内に流れ込んで、ガスの
通路256内の再生器255を介して高温室247側に
移動し、高温室247側の加熱器247で加熱されて高
温室245内には高温ガスが溜まることになる。
【0090】また、ディスプレーサプレート243が図
中下方に変位すると、高温側ベローズ242が図中下方
に縮小変形して高温室245内の容積が狭められ、高温
室245内のガスがガスの通路256内に流れ込んで、
ガスの通路256内の再生器255を介して低温室24
4側に移動し、低温室244側の冷却器246で冷却さ
れて低温室244内には低温ガスが溜まることになる。
この場合、ガスの通路256内には再生器255が設け
られているので、熱交換の際の効率を著しく高めること
ができることになる。このようにして、ディスプレーサ
プレート243を上下動させて、高温側ベローズ242
および低温側ベローズ241を変形させて、低温室24
4と高温室245との間でガスの通路256を介してガ
スを移動させて、ガスの膨張・圧縮を繰り返すことによ
って、ガスの圧力の大きさに応じた動力をパワーダイア
フラム249を介して取り出せることになる。
【0091】また、上記の場合、円板状のディスプレー
サプレート243の周縁部を両ベローズ241、242
の連結部の内周面側に完全に固着させて、このディスプ
レーサプレート243の上下動により両ベローズ24
1、242を変位させて二室244、245間で互いに
ガスを移動させるとともに、動力を取り出す場合には、
周縁部を筒状のパワーシリンダ248の内周面に固着さ
せたパワーダイアフラム249の変位によって取り出す
ようにしたことにより、二室244、245間でガスを
移動させる際の摺動抵抗および動力を取り出す際の摺動
抵抗がほとんどなくなり、したがって、摺動抵抗による
出力の損失を著しく少なくすることができることにな
る。
【0092】また、ディスプレーサプレート243の周
縁部を両ベローズ241、242の連結部の内周面側に
完全に固着させ、また、動力を取り出すためのパワーシ
リンダ248の開口部はパワーダイアフラム249によ
って完全に閉塞したことにより、内部を完全に密封状態
にすることができることになり、したがって、高温室2
45と低温室244の間でガスを移動させる際の漏れが
ほとんどなくなるとともに、動力を取り出す場合のガス
の漏れもほとんどなくなり、したがって、出力を大幅に
増大させることができることになる。
【0093】
【発明の効果】この発明は前記のように構成したことに
より、何れのタイプのスターリングエンジンにおいて
も、低温室と高温室の二室間でガスを移動させる際の摺
動抵抗を著しく小さくすることができることになり、し
たがって、摺動抵抗による出力の損失を著しく小さくす
ることができることになる。また、低温室と高温室とを
完全な密封状態にして両室間でガスを互いに移動させる
とともに、動力を取り出す際にも完全に密封した状態で
動力を取り出すようにしたことにより、密封性の低下に
よる出力の損失がほとんどなくなることになる。 した
がって、従来のピストンの上下動により出力を取り出す
ものに比べて、出力を著しく増大させることができるこ
とになる等の優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるスターリングエンジンの第1の
実施例を示した概略図である。
【図2】この発明によるスターリングエンジンの第2の
実施例を示した概略図である。
【図3】この発明によるスターリングエンジンの第3の
実施例を示した概略図である。
【図4】この発明によるスターリングエンジンの第4の
実施例を示した概略図である。
【図5】この発明によるスターリングエンジンの第5の
実施例を示した概略図である。
【図6】この発明によるスターリングエンジンの第6の
実施例を示した概略図である。
【図7】この発明によるスターリングエンジンの第7の
実施例を示した概略図である。
【図8】この発明によるスターリングエンジンの第8の
実施例を示した概略図である。
【図9】この発明によるスターリングエンジンの第9の
実施例を示した概略図である。
【図10】この発明によるスターリングエンジンの第1
0の実施例を示した概略図である。
【図11】この発明によるスターリングエンジンの第1
1の実施例を示した概略図である。
【図12】この発明によるスターリングエンジンの第1
2の実施例を示した概略図である。
【図13】この発明によるスターリングエンジンの第1
3の実施例を示した概略図である。
【図14】従来のスターリングエンジンの一例を示した
概略図である。
【図15】従来のスターリングエンジンの他の例を示し
た概略図である。
【図16】従来のスターリングエンジンの他の例を示し
た概略図である。
【符号の説明】
1、2、42、61、81、121、142、162、
261、262、280……シリンダ 3、4、44、63……ダイアフラム 5、6、265、266、283、303……上部室 7、27、47、67、86、108、127、14
8、168、275、285、305、192、21
6、236、256……ガスの通路 8、28、48、68、89、111、130、15
1、171、185、208、225、246、26
7、288、307……冷却器 9、29、49、69、88、110、129、15
0、170、268、287、306、191、21
5、235、255……再生器 10、30、50、70、87、109、128、14
9、169、186、209、226、247、26
9、286、308……加熱器 11、12、31、32、51、52、71、72、9
0、91、112、113、13、132、152、1
53、172、1731、189、190、210、2
11、229、230、250、251、270、27
1、290、291、311、312…コンロッド 13、33、53、73、272、313……クランク
シャフト 21、22、41、62、101、102、122、1
41、161、201、202、241、242……ベ
ローズ 23、43……低温側プレート 24、64……高温側プレート 25、45、65、85、107、126、147、1
67、183、204、223、244……低温室 26、46、66、84、106、125、146、1
66、184、205、224、245……高温室 82、123、182、222……ディスプレーサダイ
アフラム 83、145、164、188、249……パワーダイ
アフラム 103、143、165……プレート 104、144、163、203、243……ディスプ
レーサプレート 105、124、207、228……パワープレート 181、221、301……ディスプレーサシリンダ 187、248、309……パワーシリンダ 206、227……パワーベローズ 263、264……ピストン 281、302……ディスプレーサピストン 282、310……パワーピストン 284、304……下部室

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】ダイアフラム(3)(4)によって内部に
    密閉された室(5)(6)が形成されている二つのシリ
    ンダ(1)(2)を並列に並べるとともに、両室(5)
    (6)間をガスの通路(7)で互いに連通して、このガ
    スの通路(7)内に冷却器(8)、再生器(9)および
    加熱器(10)を設け、前記各ダイアフラム(3)
    (4)の変位により、前記各室(5)(6)内に密封さ
    れたガスが前記ガスの通路(7)を介して互いに移動
    し、このときのガスの圧力の変化を動力として取り出す
    ことを特徴とするスターリングエンジン。 【請求項2】 内部に密閉された室(25)(26)が
    形成されている二つのベローズ(21)(22)を並列
    に並べるとともに、両室(25)(26)間をガスの通
    路(27)で互いに連通して、このガスの通路(27)
    内に冷却器(28)、再生器(29)および加熱器(3
    0)を設け、前記各ベローズ(21)(22)の変位に
    より、前記各室(25)(26)内に密封されたガスが
    前記ガスの通路(27)を介して互いに移動し、このと
    きのガスの圧力の変化を動力として取り出すことを特徴
    とするスターリングエンジン。 【請求項3】 ダイアフラム(44)(63)によって
    内部に密閉された室(46)(65)が形成されている
    シリンダ(42)(61)と内部に密閉された室(4
    5)(66)が形成されているベローズ(41)(6
    2)とを並列に並べるとともに、両室(45)(4
    6)、(65)(66)間をガスの通路(47)(6
    7)で互いに連通して、このガスの通路(47)(6
    7)内に冷却器(48)(68)、再生器(49)(6
    9)および加熱器(50)(70)を設け、前記ダイア
    フラム(44)(63)の変位および前記ベローズ(4
    1)(62)の変位により、前記各室(45)(4
    6)、(65)(66)内に密封されたガスが前記ガス
    の通路(47)(67)を介して互いに移動し、このと
    きのガスの圧力の変化を動力として取り出すことを特徴
    とするスターリングエンジン。 【請求項4】 シリンダ(81)内に二つのダイアフラ
    ム(82)(83)を変位可能に設けて、内部に密閉さ
    れた二室(84)(85)を形成するとともに、両室
    (84)(85)間をガスの通路(86)で互いに連通
    して、このガスの通路(86)内に冷却器(89)、再
    生器(88)および加熱器(87)を設け、前記各ダイ
    アフラム(82)(83)の変位により、前記各室(8
    4)(85)内に密封されたガスが前記ガスの通路(8
    6)を介して互いに移動し、このときのガスの圧力の変
    化を動力として取り出すことを特徴とするスターリング
    エンジン。 【請求項5】 内部に密閉された室(106)(10
    7)が形成されている二つのベローズ(101)(10
    2)を直列に連結するとともに、両室(106)(10
    7)間をガスの通路(108)で互いに連通して、その
    ガスの通路(108)内に冷却器(111)、再生器
    (110)および加熱器(109)を設け、前記各ベロ
    ーズ(101)(102)の変位により、前記各室(1
    06)(107)内に密封されたガスが前記ガスの通路
    (108)を介して互いに移動し、このときのガスの圧
    力の変化を動力として取り出すことを特徴とするスター
    リングエンジン。 【請求項6】 ダイアフラム(123)(145)(1
    64)によって内部に密閉された室(125)(14
    7)(167)が形成されているシリンダ(121)
    (142)(162)と内部に密閉された室(126)
    (146)(166)が形成されているベローズ(12
    2)(141)(161)とを直列に並べるとともに、
    両室(125)(126)、(146)(147)、
    (166)(167)間をガスの通路(127)(14
    8)(168)で互いに連通して、このガスの通路(1
    27)(148)(168)内に冷却器(130)(1
    51)(171)、再生器(129)(150)(17
    0)および加熱器(128)(149)(169)を設
    け、前記ダイアフラム(123)(145)(164)
    の変位および前記ベローズ(122)(141)(16
    1)の変位により、前記各室(125)(126)、
    (146)(147)、(166)(167)内に密封
    されたガスが前記ガスの通路(127)(148)(1
    68)を介して互いに移動し、このときのガスの圧力の
    変化を動力として取り出すことを特徴とするスターリン
    グエンジン。 【請求項7】ディスプレーサシリンダ(181)内にデ
    ィスプレーサダイアフラム(182)を変位可能に設け
    て、内部に密閉された二室(183)(184)を形成
    するとともに、両室(183)(184)間をガスの通
    路(192)で互いに連通してこのガスの通路(19
    2)内に再生器(191)を、前記一方の室(183)
    に冷却器(185)を、前記他方の室(184)に加熱
    器(186)をそれぞれ設け、さらに、一方の室(18
    3)に内部にパワーダイアフラム(188)を変位可能
    に設けたパワーシリンダ(187)を連結し、前記ディ
    スプレーサダイアフラム(182)の変位により、前記
    両室(183)(184)内に密封されたガスが前記ガ
    スの通路(192)を介して互いに移動し、このときの
    ガスの圧力の変化を動力として前記パワーダイアフラム
    (188)を介して取り出すことを特徴とするスターリ
    ングエンジン。 【請求項8】 一端が閉塞された二つのベロース(20
    1)(202)の他端開口部どうしを互いに連結すると
    ともに、両ベローズ(201)(202)の連結部内面
    側にディスプレーサプレート(203)を設けて、この
    ディスプレーサプレート(203)により一方のベロー
    ズ(201)の内部に密閉された室(204)を、他方
    のベローズ(202)の内部に密閉された室(205)
    をそれぞれ形成し、さらに、前記両室(204)(20
    5)間をガスの通路(216)で互いに連通して、この
    ガスの通路(216)内に再生器(215)を、前記一
    方の室(204)に冷却器(208)を、前記他方の室
    (205)に加熱器(209)をそれぞれ設け、さら
    に、前記一方のベローズ(201)にパワーベローズ
    (206)を連結して、パワーベローズ(206)の内
    部と前記一方の室(204)の内部とを互いに連通さ
    せ、前記各ベローズ(201)(202)の変位によ
    り、前記両室(204)(205)内に密封されたガス
    が前記ガスの通路(216)を介して互いに移動し、こ
    のときのガスの圧力の変化を動力として前記パワーベロ
    ーズ(206)を介して取り出すことを特徴とするスタ
    ーリングエンジン。 【請求項9】 ディスプレーサシリンダ(221)内に
    ディスプレーサダイアフラム(222)を変位可能に設
    けて、内部に密閉された二室(223)(224)を形
    成するとともに、両室(223)(224)間をガスの
    通路(236)で互いに連通してこのガスの通路(23
    6)内に再生器(235)を、前記一方の室(223)
    に冷却器(225)を、前記他方の室(224)に加熱
    器(226)をそれぞれ設け、さらに、一方の室(22
    3)にパワーベローズ(227)を連結して、このパワ
    ーベローズ(227)の内部と前記一方の室(223)
    とを互いに連通させ、前記ディスプレーサダイアフラム
    (222)の変位により、前記両室(223)(22
    4)内に密封されたガスが前記ガスの通路(236)を
    介して互いに移動し、このときのガスの圧力の変化を動
    力として前記パワーベローズ(227)を介して取り出
    すことを特徴とするスターリングエンジン。 【請求項10】 一端が閉塞された二つのベロース(2
    41)(242)の他端開口部どうしを互いに連結する
    とともに、両ベローズ(241)(242)の連結部内
    面側にディスプレーサプレート(243)を設けて、こ
    のディスプレーサプレート(243)により一方のベロ
    ーズ(241)の内部に密閉された室(244)を、他
    方のベローズ(242)の内部に密閉された室(24
    5)をそれぞれ形成し、さらに、前記両室(244)
    (245)間をガスの通路(256)で互いに連通し
    て、このガスの通路(256)内に再生器(255)
    を、前記一方の室(244)に冷却器(246)を、前
    記他方の室(245)に加熱器(247)をそれぞれ設
    け、さらに、前記一方のベローズ(241)に、内部に
    パワーダイアフラム(249)を変位可能に設けたパワ
    ーシリンダ(248)を連結し、前記各ベローズ(24
    1)(242)の変位により、前記両室(244)(2
    45)内に密封されたガスが前記ガスの通路(256)
    を介して互いに移動し、このときのガスの圧力の変化を
    動力として前記パワーダイアフラム(249)を介して
    取り出すことを特徴とするスターリングエンジン。
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