JP2780934B2 - パルス管冷凍機 - Google Patents

パルス管冷凍機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルス管冷凍機に関す
る。パルス管冷凍機は、低温部に可動部分がなく構造も
簡単である。このため、振動の少ない冷凍機としての応
用が期待されている。また、アウトガス等の汚染物質が
可動部に固着して動きを阻害することがないため、長寿
命化も容易である。
【0002】
【従来の技術】まず、パルス管冷凍機の原理について説
明する。その前に、パルス管冷凍機と同様に作動ガスの
圧力変化と体積変化との位相差を利用して寒冷を発生す
るスターリング冷凍機の原理について簡単に説明する。
【0003】図6(A)は、一般的なスターリング冷凍
機の断面を概略図で示す。シリンダ52内にディスプレ
ーサ53が配置されている。ディスプレーサ53は、図
には示さないバネ等によってシリンダ52内の中立点に
保持され、図の左右方向に往復運動可能である。ディス
プレーサ53の図中左側には圧縮空間57が、右側には
膨張空間58が形成されている。
【0004】圧縮空間57は、ガス流路55、54を介
して圧縮機50に接続されている。膨張空間58は、ガ
ス流路56を介して蓄冷器51に接続され、蓄冷器51
は、ガス流路54を介して圧縮機50に接続されてい
る。
【0005】圧縮機50からガス流路54を通して周期
的に圧縮ガスが供給され、または回収される。このとき
ディスプレーサ53は、シリンダ52内の圧力の変化に
対して一定の時間遅れをもって往復運動する。このた
め、圧縮空間57、膨張空間58内の作動ガスの圧力と
体積は一定の位相差をもって変化する。この位相差によ
って発熱あるいは寒冷が生ずる。
【0006】図6(A)の場合には、圧縮空間57で発
熱が生じ、膨張空間58で寒冷が生ずる。スターリング
冷凍機の冷凍能力は、膨張空間内のガスの体積と圧力の
変化を表すP−Vダイヤグラムの面積に比例する。P−
Vダイヤグラムの面積はガスの圧力変化と体積変化との
位相差の関数であり、この位相差を適切に制御すること
により冷凍能力の向上を図ることができる。
【0007】図6(B)は、基本的なパルス管冷凍機の
断面を概略図で示す。パルス管60の一端(開端部)が
ガス流路62を介して蓄冷器51に接続されている。蓄
冷器51はガス流路61を介して圧縮機50に接続され
ている。パルス管60の他端は、完全な閉端とされてい
る。
【0008】圧縮機50から供給される圧縮ガスは、ガ
ス流路61、蓄冷器51、ガス流路62を通り等温的に
パルス管60内に入る。パルス管60内には、初めに低
圧のガスがあるが、圧縮により入ってくるガスによりパ
ルス管60内のガスも圧縮される。このガスによる一方
向性圧縮効果により、パルス管60内に温度勾配が生ず
る。圧縮熱はパルス管60の壁に伝達される。この温度
勾配は圧縮流の向きに対して正となるので、圧縮熱の多
くはパルス管60の閉端部で発生する。
【0009】ガスが圧縮機50に回収される際には、パ
ルス管60内のガスは膨張する。ガスの流れの向きは、
圧縮のときとは逆になり、パルス管60内にガス流の向
きに対して負となるような温度勾配ができる。しかし、
膨張開始前に熱除去が行われているので、作動ガス全体
の平均温度は圧縮時よりも低くなっており、その結果ガ
スはパルス管60の壁から熱を受ける。パルス管60の
開端部は、この温度勾配によって最も温度の低い部分と
なり、この部分で寒冷が発生する。
【0010】冷凍効率を高めるためには、開端部におけ
る変動圧力と体積流量との位相差を90度に近づける必
要がある。作動ガスが圧縮気体であること、及び温度勾
配が存在することにより開端部における位相差は閉端部
における位相差よりも小さくなってしまう。従って、開
端部における位相差を90度にするためには、閉端部に
おける位相差を90度よりも大きくしなければならな
い。
【0011】しかし、パルス管冷凍機では、スターリン
グ冷凍機におけるディスプレーサに相当する部分がない
ため、作動ガスの変動圧力と体積流量との位相差を制御
することが困難である。従って十分な冷凍能力を得るこ
とが困難となる。
【0012】上記問題を解決するために、図6(C)に
示すような改良が提案されている。図6(C)は、オリ
フィスパルス管冷凍機の断面を概略図で示す。オリフィ
スパルス管冷凍機は、図6(B)に示す基本型パルス管
冷凍機のパルス管60の閉端部に流路インピーダンス6
3を介して中間圧室64を設けたものである。この流路
インピーダンス63と中間圧室64は、それぞれ電気回
路のインピーダンスとコンデンサとの直列回路と同様の
働きをし、作動ガスの変動圧力と体積流量の位相差を発
生する。しかし、オリフィスパルス管冷凍機で90度以
上の位相差を実現することはできないといわれている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、振動
が少なく長寿命のパルス管冷凍機の特徴を損なうことな
く、冷凍能力の向上を図ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のパルス管冷凍機
は、圧縮された作動ガスを所定の周期で供給及び回収す
るための1つの吸排気口を有する圧縮機と、軸方向に長
い内部空間を有するパルス管と、前記圧縮機の吸排気口
と前記パルス管の一端とを接続し、前記圧縮機から前記
パルス管に供給されあるいは前記パルス管から前記圧縮
機に回収される作動ガスと熱交換を行うための蓄冷器
と、所定の容積の内部空洞を有する中間圧室と、前記パ
ルス管の他端と前記中間圧室とを接続し、作動ガス流に
対して所定の大きさのインダクタンス成分を有する細管
とを含む。
【0015】前記細管の寸法は、長さをL(mm)、作
動ガスが流れる部分の断面積をA(mm2 )としたと
き、100≦L≦400、かつ、200≦L/A≦80
0となるように選択することが好ましい。
【0016】
【作用】作動ガスの流体系を電気回路網で疑似し、変動
圧力を交流電圧に対応させたとき、パルス管と中間圧室
との間に接続された細管はインダクタンスとして働く。
また、中間圧室はキャパシタンスとして働く。従って、
このインダクタンスの大きさを適当な値にすることによ
り、パルス管の高温端における変動圧力と体積流量との
位相差を90度以上にすることができる。
【0017】パルス管内の作動ガスは圧縮性気体であ
り、管内に温度差が存在するため、パルス管の低温部に
おける位相差は高温端における位相差よりも小さくな
る。この高温端における位相差を90度以上にすること
ができるため、低温端における位相差を90度に近づけ
ることができる。このため、冷却効率を高めることが可
能になる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の実施例によるパルス管冷凍
機の断面図を示す。中空のパルス管1と円柱状の蓄冷器
3がほぼ平行に配置され、双方の低温端がガス流路2を
介して相互に接続されている。蓄冷器3の高温端はガス
流路4を介して圧縮機5に接続されている。圧縮機5か
ら供給された作動ガスは、ガス流路4、蓄冷器3及びガ
ス流路2を通ってパルス管1内に導入される。パルス管
1の高温端は、細管7によって所定の容積の内部空洞を
有する中間圧室8に接続されている。
【0019】パルス管1及び蓄冷器3は、高温端近傍を
除いて真空容器6内に収納されている。パルス管1の低
温端には熱電対9及びヒータ10が取り付けられてい
る。ヒータ10により所定の熱負荷を与えることがで
き、熱電対9により低温端の温度を測定することができ
る。
【0020】このように構成された作動ガスの流体系を
電気回路網に対応させて考えることができる(富永、低
温学会1991年秋季予稿集D1−24、p.13
6)。作動ガスの変動圧力を交流電圧に対応させると、
作動ガスの体積流量が交流電流に対応する。この場合
に、細管7は電気回路における抵抗とインダクタンスに
対応し、中間圧室はキャパシタンスに対応する。
【0021】従って、細管7の抵抗とインダクタンスを
変化させることにより、変動圧力と体積流量との位相差
を制御することができる。細管の断面積をA、長さをL
とすると、インダクタンスはL/Aに比例すると考える
ことができる。従って、細管の内径あるいは長さを変え
ることにより、抵抗とインダクタンスを変えることがで
きる。
【0022】蓄冷器3の内径は9.7mm、長さは55
mmである。蓄冷器3の内部には、蓄冷材が充填されて
いる。蓄冷材として、メッシュ番号325、直径9.2
mmの円板状のステンレスメッシュを740枚使用し
た。
【0023】パルス管1には、外径7mm、側壁の厚さ
0.25mm、長さ55mmのステレス製の円筒状の管
を用いた。圧縮機5には、振動を抑制するため、2ピス
トン対向形のものを使用した。ピストン23は、コイル
バネ25により中立の位置に保持されており、永久磁石
20、ヨーク21、及びピストン23に固定された可動
コイル22から構成されるリニアモータによって往復駆
動される。圧縮機5の動作周波数は50Hz程度、圧縮
比は約1.5である。
【0024】次に、図1に示すパルス管冷凍機の冷凍能
力を測定した結果について説明する。図2は、パルス管
1と中間圧室8との間の細管7の長さと最低到達温度と
の関係を示す。横軸は細管の長さを単位mmで表し、縦
軸は最低到達温度を単位Kで表す。中間圧室8の容積は
150cm3 、細管7の内径は0.8mmであり、作動
ガスの封入圧を1.56MPa、圧縮機の駆動電力を5
0Wとして、圧縮機の駆動周波数が50Hzと60Hz
の場合について測定を行った。図中の記号■、●は、そ
れぞれ駆動周波数が50Hz、60Hzの場合を示す。
【0025】駆動周波数が50Hz、60Hzの場合、
共に細管の長さが200mm〜300mm程度で最低到
達温度が最低値をとっている。また、細管の長さが10
0mm〜400mmの範囲で良好な性能を発揮し得るこ
とがわかる。すなわち、インダクタンスに対応するL/
Aの好適な範囲は200〜800mm-1であると考える
ことができる。
【0026】細管の代わりに、ニードルバルブを用いた
場合について同様の測定を行ったが、細管を使用した場
合の最低到達温度を得ることはできなかった。なお、使
用したニードルバルブのオリフィス径は1.4mm、長
さは10mm、流量係数は0.03であり、内径0.8
mm、長さ300mmの細管の流量係数とほぼ同様のも
のである。
【0027】ニードルバルブは、作動ガスに対して抵抗
としてのみ働き、インダクタンス分はほとんどない。こ
のことから、細管のインダクタンスとしての機能が最低
到達温度の低下に寄与していると考えられる。
【0028】図3は、変動圧力と体積流量との位相関係
を示す。横軸は時間を表し、一目盛りが20msであ
る。縦軸は圧力を任意目盛りで表す。図中の曲線pは、
図1に示すパルス管1の高温端の変動圧力、曲線qは、
中間圧室8内の圧力の変化を示す。
【0029】中間圧室の圧力、温度及び容積から質量流
量を求めることができる。また、パルス管の高温端の圧
力、温度及び中間圧室の質量流量からパルス管の高温端
の体積流量が求まる。中間圧室とパルス管高温端の温度
差はほとんどないため、中間圧室の変動圧力と高温端に
おける体積流量との位相ずれはほとんど無視できると考
えられる。従って、高温端における体積流量は、図3の
曲線qとほぼ等しい位相で変動する。このことから、高
温端の変動圧力と体積流量の位相差は約108度である
ことがわかる。
【0030】オリフィスパルス管冷凍機においては、パ
ルス管の高温端における変動圧力と体積流量との位相差
を90度以上にすることはできないと考えられていた
が、パルス管と中間圧室とをインダクタンスを有する細
管で接続することにより、位相差を90度以上にするこ
とが可能になった。これにより、パルス管の低温端にお
ける位相差が90度に近づくため、より冷凍効率を高め
ることが可能になる。
【0031】上記測定は、細管の内径が0.8mmの場
合について行ったが、同等のインダクタンスのものであ
ればその他の内径の細管を使用してもよい。ただし、実
際にはある程度の流量を確保する必要があるため、細管
のサイズには好適な範囲がある。図2に示す測定結果
と、ある程度の流量を確保する必要があることから、L
/Aが200〜800mm-1、かつ、細管の長さが10
0〜400mmの範囲で良好な冷却効率を得ることがで
きると考えられる。
【0032】図4は、圧縮機の駆動周波数の変化に対す
る最低到達温度の変化を示す。横軸は駆動周波数を単位
Hzで表し、縦軸は最低到達温度を単位Kで表す。中間
圧室8の容積は150cm3 、細管7の内径は0.8m
m、長さは300mmであり、圧縮機の駆動電力を50
Wとし、作動ガスの封入圧が1.17MPa、1.37
MPa、1.57MPaの場合について測定を行った。
図中の記号■、●、▲は、それぞれ封入圧が1.17M
Pa、1.37MPa、1.57MPaの場合を示す。
【0033】封入圧が1.17MPa、1.37MPa
のときは、駆動周波数が50Hz近傍で最低到達温度が
最低値をとる。また、封入圧が1.57MPaのとき
は、50Hzと60Hzの間で最低到達温度が最低値を
とると考えられる。最低到達温度が最低値をとる駆動周
波数が封入圧によって変動するのは、封入圧を変えるこ
とによって圧縮機の振動系の共振周波数が変わるためと
考えられる。従って、圧縮機が異なれば、最適な駆動周
波数も変わると考えられる。
【0034】図5は、冷却温度に対する冷凍能力の変化
を示す。横軸は冷却温度を単位Kで表し、縦軸は冷凍能
力を単位mWで表す。動作条件は、図4における最適条
件すなわち封入圧を1.17MPa、駆動周波数を50
Hzとし、圧縮機の駆動電力が50Wと60Wの場合に
ついて測定した。なお、その他の条件は、図3に示す条
件と同様の条件である。
【0035】図中の記号●、■は、それぞれ駆動電力が
50W、60Wの場合を示す。駆動電力が50Wで熱負
荷がない場合の冷却温度は約110Kであり、図3の駆
動周波数50Hz、封入圧1.17MPaのときの最低
到達温度約100.5Kよりも高い。これは、図1に示
すヒータ10に接続されたリード線を通して熱が侵入す
るためと考えられる。
【0036】駆動電力が50Wの場合の冷凍能力は、冷
却温度が約120Kのとき約100mW、冷却温度が約
130Kのとき約430mWである。また、駆動電力が
60Wの場合の冷却能力は、冷却温度が約116Kのと
き約100mW、冷却温度が約123Kのとき約430
mWである。
【0037】以上説明したように、本発明の実施例によ
れば、パルス管と中間圧室との間をニードルバルブで接
続した場合に比べて、最低到達温度を低くすることがで
きる。また、パルス管と中間圧室とを一定の長さを有す
る細管で接続するため、実際の装置に組み込む場合に、
中間圧室をパルス管から離れた場所に配置することが可
能になる。このため、システム構成の自由度が増すとい
う利点もある。
【0038】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パルス管冷凍機のパルス管内の変動圧力と体積流量との
位相差を90度に近づけることができる。このため、冷
凍能力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるパルス管冷凍機の断面図
である。
【図2】図1のパルス管冷凍機の細管の長さに対する最
低到達温度の関係を示すグラフである。
【図3】図1のパルス管冷凍機のパルス管の高温端の変
動圧力と体積流量の位相の関係を説明するためのグラフ
である。
【図4】図1のパルス管冷凍機の駆動周波数の変化に対
する最低到達温度の変化を示すグラフである。
【図5】図1のパルス管冷凍機の冷凍能力を示すグラフ
である。
【図6】従来例によるスターリング冷凍機及びパルス管
冷凍機の概略断面図である。
【符号の説明】
1 パルス管 2、4 ガス流路 3 蓄冷器 5 圧縮機 6 真空容器 7 細管 8 中間圧室 9 熱電対 10 ヒータ 20 永久磁石 21 ヨーク 22 可動コイル 23 ピストン 25 コイルバネ 50 圧縮機 51 蓄冷器 52 シリンダ 53 ディスプレーサ 54、55 56、61、62 ガス流路 57 圧縮空間 58 膨張空間 60 パルス管 63 流路抵抗 64 中間圧室

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮された作動ガスを所定の周期で供給
    及び回収するための1つの吸排気口を有する圧縮機と、 軸方向に長い内部空間を有するパルス管と、 前記圧縮機の吸排気口と前記パルス管の一端とを接続
    し、前記圧縮機から前記パルス管に供給されあるいは前
    記パルス管から前記圧縮機に回収される作動ガスと熱交
    換を行うための蓄冷器と、 所定の容積の内部空洞を有する中間圧室と、 前記パルス管の他端と前記中間圧室とを接続し、作動ガ
    ス流に対して所定の大きさのインダクタンス成分を有す
    る細管とを含むパルス管冷凍機。
  2. 【請求項2】 前記細管の寸法は、長さをL(mm)、
    作動ガスが流れる部分の断面積をA(mm2 )としたと
    き、 100≦L≦400、かつ、200≦L/A≦800 を満足する請求項1記載のパルス管冷凍機。
  3. 【請求項3】 圧縮された作動ガスを所定の周期で供給
    及び回収するための1つの吸排気口を有する圧縮機と、
    軸方向に長い内部空間を有するパルス管と、前記圧縮機
    の吸排気口と前記パルス管の一端とを接続し、前記圧縮
    機から前記パルス管に供給されあるいは前記パルス管か
    ら前記圧縮機に回収される作動ガスと熱交換を行うため
    の蓄冷器と、所定の容積の内部空洞を有する中間圧室
    と、前記パルス管の他端と前記中間圧室とを接続し、作
    動ガス流に対して所定の大きさのインダクタンス成分を
    有する細管とを含むパルス管冷凍機の、前記パルス管の
    一端に冷却対象物を熱的に結合する工程と、 前記圧縮機を動作させて前記冷却対象物を冷却する工程
    とを含む冷却方法。
  4. 【請求項4】 前記細管の寸法は、長さをL(mm)、
    作動ガスが流れる部分の断面積をA(mm2 )としたと
    き、 100≦L≦400、かつ、200≦L/A≦800 を満足する請求項3記載の冷却方法。
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