JPH055415U - レンズシート成形用金型の固定治具 - Google Patents

レンズシート成形用金型の固定治具

Info

Publication number
JPH055415U
JPH055415U JP060992U JP6099291U JPH055415U JP H055415 U JPH055415 U JP H055415U JP 060992 U JP060992 U JP 060992U JP 6099291 U JP6099291 U JP 6099291U JP H055415 U JPH055415 U JP H055415U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
lens sheet
jig
groove
die
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP060992U
Other languages
English (en)
Inventor
雅郎 濱田
修 小谷
Original Assignee
三菱レイヨン株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三菱レイヨン株式会社 filed Critical 三菱レイヨン株式会社
Priority to JP060992U priority Critical patent/JPH055415U/ja
Publication of JPH055415U publication Critical patent/JPH055415U/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型レンチキュラーレンズまたはフレネルレ
ンズシートを架橋硬化型樹脂を用いて製造するに際し、
レンズシートのソリや割れなどの不都合を生ずることな
く生産でき、かつ、金型交換の容易な金型固定用治具を
開発すること。 【構成】 レンズシート成形用治具として金型載置に定
盤に同心円状または螺旋状溝を設け、この溝を真空ライ
ンに結合すると共に、金型外周部近傍にパッキン材を配
設した構造の治具とする。 【効果】 レンズシート形成用大型金型が、金型載置面
にしっかりと、平滑性良く固定されるため、得られるレ
ンズシートに厚み斑やソリを生じることなく、微細加工
された大型レンズシートを作ることができ、また、金型
の交換も容易である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プロジェクションテレビ等に用いられる大型のフレネルレンズおよ び/またはレンチキュラーレンズシートを光学精度よく製造するに際して使用す る、大面積で肉薄の金型を固定台に固定するための治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、大型のプロジェクションテレビ等に用いる投写スクリーンは、アクリル 樹脂板やポリスチレン樹脂板等の透明樹脂板に、レンズ形状を備えた金型を押圧 し、加熱加圧して金型のレンズ形状を樹脂板に転写する方法や、レンズ形状を備 えた金型内に架橋硬化性樹脂を注入し、重合硬化せしめた後、金型から離型して レンズシートを作る方法等が用いられてきた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
透明樹脂板に金型を加熱押圧してレンズシートを作る方法は簡便な方法ではあ るが、最近のファインピッチ化を要求されるレンズシートの成形においては、金 型のレンズ形状の転写を正確に行い得なくなっており、かつ、その生産性も低い という難点がある。
【0004】 一方、架橋硬化型樹脂を肉薄金型内に注型し重合する方法においては、金型の 設置面に金型離面が波打たないように設置することが必要であり、このため、金 型を接着剤等にて、金型配設治具に固定したり、ボルトやネジ等の機械的要素に より金型配設治具に固定する方法がとられてきたが、これらの金型の固定法にて は、架橋硬化型樹脂の重合収縮挙動を律することが難しく、レンズに割れを生じ たり、レンズに厚み斑を生じたりすると共にレンズを金型から離型する際に金型 にソリが生ずるなどの不都合を生じ易い。
【0005】 さらに、近年においてはプロジェクションテレビ用スクリーンは大型化する傾 向が強く、このプロジェクションテレビ用スクリーン成形用金型も大型化してい る。この大型の金型をレンズシート成形用治具にボルト等により固定すると、該 金型内に注入した架橋硬化性樹脂を重合してレンズシートを作り、このレンズシ ートを金型から離型する際に金型自体に変形が生じ易く、次のレンズシートの成 形に支障をきたすという難点がある。
【0006】 このレンズシートの金型よりの剥離時の金型の変形を防止する方法も提案され ている。この方法はレンズシートの金型よりの剥離に際して金型が変形を起さな い程度の厚さ、例えば、肉厚が5mm以上の金型とする方法である。しかし、この ような肉厚の素材からレンズシートを作り得る金型へ正確な加工を施すことは極 めて難しく、現実的な方法とは言えない。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案者は、金型の固定台への固定に際して接着剤やボルト等を使用せ ずに、金型を固定台に強い保持力にて固定するとともに、金型表面の平滑性を十 分に確保し得た状態で金型を固定台へ固着せしめるための治具を開発することを 目的として検討した結果、本考案を完成したものであり、その要旨とするところ は、フレネルレンズおよび/またはレンチキュラーレンズスクリーン製造用金型 を治具台上に固定するに際し、治具台として、その表面に連続した、または、同 心円状の溝を設け、該溝にそれぞれ接続した真空ラインを付設し、真空ラインを 真空に排気することにより、金型を治具台面上に固定する手段を設けたことを特 徴とするレンズシート成形用金型の固定治具にある。
【0008】 以下、図面により本考案を詳細に説明する。図1はレンズスクリーンの形状を 有する金型1の断面図である。金型の材質としては開削黄銅、アルミニウム、チ タン合金あるいはこれら金属材にて作った金型表面にメッキ処理を施したもの、 あるいは樹脂製金型を用いることができる。
【0009】 本考案で用いる金型のレンズ形を付設していない面(裏面)の表面粗さ(JI S最大高さ)は25S以下、望ましくは12.5S以下に仕上げておくのがよい。金型 離面と治具との間に、JISゴム硬度50°以下の堅さのパッキンを使用する際に は金型離面の表面粗さは 100Sまでの粗さのものを用いることができる。
【0010】 図2は上記金型を固定する治具の断面図である。治具の金型載置面の表面粗さ も金型の裏面の表面粗さと同程度に仕上げておくことが好ましい。
【0011】 図3は治具の金型載置面に設けた溝の形状を示す平面図である。
【0012】 図4は治具の金型載置面に、金型を載置した状態を示す部分拡大図であるが、 治具の金型載置面に設けた溝が金型部よりはみ出した状態を示している。このよ うな金型を用いる場合には、治具上の溝と金型端部との接点を密封性を付与しう る粘度やコーキング剤6でシールしておくことが必要である。
【0013】 図5は治具上に金型を配置する工程を示す図である。治具2と金型1との間に は、両者間の密封性を高めるため、パッキン7を配設しておくのが好ましい。パ ッキン材の厚さとしては5mm以下のものとするのが、金型の治具台への平滑固着 性の点から望ましい。
【0014】
【実施例】
以下、実施例により本考案をさらに詳細に説明する。
【0015】
【実施例1】 図6に本考案を実施するに際して用いる金型および治具等の概略を示した。金 型8として、寸法が 970mm×1100mm×3mmの開削黄銅板にフレネルレンズ形状を 切削加工したものにニッケルメッキを施したものを用いた。金型を固定する治具 9として、寸法が1000mm×1200mmのナベヤ製箱型定盤の表面に、巾10mm、深さ10 mmの溝10を切削加工し、これらの溝に直径10mmの穴11を接続し、さらにこの穴を 真空ゴム管12にて真空ラインに接続した。さらにパッキン材13として日本バルカ ー社製のフッ素ゴムシート(厚さ0.5mm)を外側の大きさが金型8の外型とほぼ同 じでシート巾20mmのものを用い、該パッキン材を金型外周部と治具との間に間挿 した。溝10のうち金型からはみ出した部分にはシリコンシーラントを埋め込み、 真空系を駆動させたときの当該部位からの空気漏れを防止した。治具上のパッキ ン材13面に金型8を重ね、真空ポンプ14で溝内の圧力を10Torrまで減圧したとこ ろ、金型8は治具に平滑性よく固定できた。
【0016】 このようにして組立てた金型内に日立化成製FA-321を45部と新中村化学製 UK- 4117を25部、三菱レイヨン製 UK-2106を30部、メルクジャパン製 UK-5117を1.5 部配合した紫外線硬化型樹脂組成物を注型し、この上面に 970mm×1100mm×2mm なる大きさのアクリル樹脂板を密着させた後、アクリル樹脂板の上面から80W/cm の強度の紫外線ランプを3分間照射して紫外線硬化型樹脂を硬化させた後、離型 したところ、アクリル樹脂板の上に厚さ斑±10μ以下のフレネルレンズが形成さ れていることを確かめた。
【0017】 また、金型13の治具よりの離型に際し、溝の減圧をとき、真空ラインから圧空 を送ることにより、その離型を容易に行うことができ、金型の交換が極めて容易 であることを確かめた。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を実施するに際して用いる金型の一例を
示す断面図である。
【図2】金型を固定する治具の断面図である。
【図3】治具の金型載置面に設けた溝の形状の一例を示
す平面図である。
【図4】治具の金型載置面に金型を載置した状態を示す
図である。
【図5】治具上に金型を配設する状態を示す図である。
【図6】治具に金型を配設する状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,8…金型 2 …治具 3,10…溝 4 …真空ライン 5 …真空ポンプ 6 …シーラント 7,13…パッキン材 9 …定盤 11 …真空吸引用の穴 12 …真空ゴム管 14 …真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 3/06 8106−2K 3/08 8106−2K // B29L 11:00

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 フレネルレンズおよび/またはレンチキ
    ュラーレンズスクリーンを製造する金型を治具台上に固
    定するに際し、治具台として、その表面に連続した、ま
    たは、同心円状の溝を設け、該溝にそれぞれ接続した真
    空ラインを付設し、真空ラインを真空に排気することに
    より金型を治具台面上に固定する手段を設けたことを特
    徴とするレンズシート成形用金型の固定治具。
JP060992U 1991-07-09 1991-07-09 レンズシート成形用金型の固定治具 Withdrawn JPH055415U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP060992U JPH055415U (ja) 1991-07-09 1991-07-09 レンズシート成形用金型の固定治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP060992U JPH055415U (ja) 1991-07-09 1991-07-09 レンズシート成形用金型の固定治具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH055415U true JPH055415U (ja) 1993-01-26

Family

ID=13158443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP060992U Withdrawn JPH055415U (ja) 1991-07-09 1991-07-09 レンズシート成形用金型の固定治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH055415U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6063888A (ja) * 1983-09-19 1985-04-12 日本電気株式会社 巻線式電気炉

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6063888A (ja) * 1983-09-19 1985-04-12 日本電気株式会社 巻線式電気炉

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108943715B (zh) 液槽装置、设有其的三维打印设备及打印模型分离方法
US7876923B2 (en) Loudspeaker gasketing
CN1238512A (zh) 电子器具的信息显示窗
TW200949991A (en) Improved carrier head membrane
JP4192414B2 (ja) レンズシートの製造方法
KR970001629B1 (ko) 이미지 디스플레이 장치의 배면 투영 스크린
JP2610029B2 (ja) 成形型の製造方法
JPH055415U (ja) レンズシート成形用金型の固定治具
CN219449840U (zh) 一种单站模仁镀膜工装治具及模仁镀膜装置
CN112848352A (zh) 一种定位夹具及led显示模组的组装方法
AU2003287711A1 (en) Electroformed adhesive laminated tooling surface with precision structured interfaces
JP2002170495A (ja) 隔壁一体型合成樹脂背面基板
JP2012230272A (ja) スタンパ及びそれを用いる光学シートの製造方法
JP3068735B2 (ja) 成形品及びその製造方法及び成形型
CN101909847A (zh) 金属模部件与其制造方法以及采用该金属模部件的光控部件的成形方法
JPH07178833A (ja) バックライトの製造方法
JPH055416U (ja) レンズシート金型の固定治具
KR100515080B1 (ko) 광디스크성형장치및광디스크의성형방법
EP0761412A1 (en) Method and apparatus for producing synthetic resin hollow articles
KR100383093B1 (ko) 격벽제조용 플라스틱 필름 및 이를 이용한 플라즈마디스플레이 패널용 격벽 제조 방법
CN1590075A (zh) 合成树脂板的赋形加工品及其加工方法
CN1867230A (zh) 设有集成显示器的盖及其制造方法
CN220499793U (zh) 一种特定形状环氧胶层用成型模具
JP2675073B2 (ja) 圧縮成形装置及び圧縮成形方法
CN112622776B (zh) 一种汽车标牌及汽车标牌制造工艺

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees