JPH0553313U - 車両用ガラスアンテナ - Google Patents

車両用ガラスアンテナ

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JPH0553313U
JPH0553313U JP10352991U JP10352991U JPH0553313U JP H0553313 U JPH0553313 U JP H0553313U JP 10352991 U JP10352991 U JP 10352991U JP 10352991 U JP10352991 U JP 10352991U JP H0553313 U JPH0553313 U JP H0553313U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】防曇用加熱線条とアンテナ線条の絶縁が悪いた
めにアンテナの受信利得が低下することがなく、しかも
通常は使用しない領域に設けることができるように絶縁
層を介在させる。また、加熱線条とアンテナ線条の、車
内視、車外視の色を合わせる。 【構成】車両用後部窓ガラス1に防曇用加熱線条2とア
ンテナ線条4,6を設け、該アンテナ線条4,6の少な
くとも一部は前記加熱線条2に交差させた車両用ガラス
アンテナにおいて、該交差部分の加熱線条2とアンテナ
線条6の間には第一層から順に複数の層を積層した絶縁
層5を介在させる。絶縁層5の第一層を加熱線条2の車
外視の色に、最外層を加熱線条2の車内視の色に、それ
ぞれ着色する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用の後部窓ガラスに防曇用加熱線条とアンテナ線条を設け、ア ンテナ線条の少なくとも一部を加熱線条に交差するように配設した車両用ガラス に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】
車両用の後部窓ガラスには防曇用加熱線条とともに、上部余白部、下部余白部 などにアンテナ線条を設けたガラスアンテナが知られており、実用化もされてい るが、近年AMラジオ放送波、FMラジオ放送波あるいはTV放送波など、各種 の電波を受信可能な多系統のアンテナが要望されるようになってきているが、い ずれも狭いスペースに設けるものであるから、線条アンテナの受信利得が必ずし も充分でなく、そのためFMラジオ放送波、TV放送波等を受信するときには複 数のアンテナを組み合わせてダイバーシティ受信を行って相互に補い合っている が、合わせガラスの場合には車内側板ガラスの表面にアンテナ線条をプリントし たプリントアンテナと、ポリビニールブチラールなどの中間膜には銅などの金属 細線を埋め込んだワイヤーアンテナを平面的にクロスするように設けることがで きるが、単板ガラスの場合には、アンテナ線条を設ける場所が車内側表面に限定 され、前記のような要望に充分応えることは困難である。
【0003】 後部窓ガラスには、横方向中央の大部分を防曇用加熱線条が占めているので、 アンテナ線条を設ける場所が防曇用加熱線条の上部余白部と下部余白部以外には 加熱線条と交差するようなアンテナ線条を設けることが考えられ、実開昭52− 147151号において、加熱線条とアンテナ線条の交差部分に絶縁体を介在さ せることが提案されている。
【0004】 しかしながら、このような絶縁体は一層であるので、プリントして量産刷る場 合には膜厚がせいぜい25μm程度迄にしか形成できないので、絶縁性能が悪く 、アンテナ線条の受信利得が低下するのは避けられなかった。
【0005】 本考案はこのような点に鑑みてなされたものであり、アンテナの受信利得を低 下させることなく、しかも、加熱線条の車外視の色と車内視の色に、それぞれ着 色に合わせることが可能な車両用ガラスアンテナを提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】
本考案は、車両用後部窓ガラスに防曇用加熱線条とアンテナ線条を設け、該ア ンテナ線条の少なくとも一部は前記加熱線条に交差させた車両用ガラスアンテナ において、該交差部分の加熱線条とアンテナ線条の間には第一層から順に複数の 層を積層した絶縁層を介在させたたことを特徴とし、さらに絶縁層の合計厚さを 、2層の場合に30〜70μm、3層の場合に25〜70μm、4層の場合に2 0〜70μmとし、あるいは絶縁層の第一層を加熱線条の車外視の色に、最外層 を加熱線条の車内視の色に、それぞれ着色するとともに、絶縁層の合計厚さを3 0〜70μmにすると、より好ましい。
【0007】
【作用】
本考案者らはアンテナ線条と加熱線条が交差する部分に特定厚さの絶縁層を複 数層介在させることにより、絶縁性能を低下させることなく、しかも絶縁層上部 の加熱線条あるいはアンテナ線条に亀裂を生ずることもないことを見出したもの であり、絶縁層を2〜4層積層して、絶縁層の合計厚さを、2層の場合に30〜 70μm、3層の場合に25〜70μm、4層の場合に20〜70μmとするこ とにより、この目的を達成することができる。1層だとスクリーンの目により表 面凹凸が生じ、膜厚がばらついており、1回で形成可能な膜厚は約20μmであ るので、充分な絶縁性能が得られないが、2層以上にすると絶縁膜が前記の表面 の凹凸を埋めて密になり、積層数を増せばこの傾向がさらに強くなるので、2層 の場合は最低膜厚は30μm、3層にすると25μm、4層にすると20μmと 次第に薄くすることができる。
【0008】 また、絶縁層を複数層積層することにより、第一層と最外層の顔料を変えて加 熱線条あるいはアンテナ線条の車内視の色(通常は銀色)、車外視の色(アンバ ー色)に合わせ、交差部分を目立たなくさせることできる。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照しながら、本考案を詳細に説明する。 図1は本考案の好適な実施例を示す正面図、図2、図3は図1のA−A矢視図 でそれぞれ実施例1と実施例2を示す。
【0010】 実施例1 絶縁層を2層積層した場合について、例示するする。 図1、図2に示すように、板ガラス1に複数の加熱線条2、2・・2とブスバ ー3、アンテナ線条4とをまず、導電ペーストによりプリントしその後、絶縁層 5をプリントする。絶縁層は第一層51 として、SiO2 −B2 3 −Pb0系 の低融点ガラスフリット、Fe2 3 系のセラミック顔料、バインダーなどを主 成分とするセラミックぺーストを先ず、2mmφの円形状に乾燥厚さ30μmに プリントし、次いで第二層52 として、顔料にFe2 3 系のセラミック顔料に 変えてTiO2 系のセラミック顔料を添加したセラミックペーストを2mmφの 円形状に乾燥厚さ20μmにプリントする。
【0011】 次いで、別のアンテナ線条6を導電ペーストによりプリントする。 その後、この板ガラスを加熱炉に導入し、約600°Cで曲げ加工すると同時 に焼成する。
【0012】 このようにして得られた板ガラスはの絶縁層厚さは焼き締まった結果、第一層 の厚さが17μm、第二層厚さが13μmで合計厚さあ30μmであった。また 、アンテナ線条6が加熱線条2あるいはアンテナ4と交差する個所での亀裂は全 くなく、また、アンテナ線条6と加熱線条2、アンテナ線条6とアンテナ線条4 との絶縁抵抗を500Vメガーテスターで測定したところ、無限大となり良好な 絶縁特性を示した。
【0013】 さらに、この板ガラスを車両用の後部窓ガラスとして開口部に装着すると、ア ンテナ線条4とアンテナ線条6を組み合わせてFMラジオ放送波、TV放送波に 対してダイバーシティ受信をすると好適に受信することができる。 実施例2 絶縁層を4層積層した場合について、例示するする。
【0014】 図1、図3に示すように、板ガラス1に複数の加熱線条2、2・・2とブスバ ー3、、アンテナ線条4とをまず、導電ペーストによりプリントしその後、絶縁 層5をプリントする。絶縁層は第1層51 として、SiO2 −B2 3 −Pb0 系の低融点ガラスフリット、Fe2 3 系のセラミック顔料、バインダーなどを 主成分とするセラミックぺーストを先ず、2mmφの円形状に乾燥厚さ20μm にプリントし、第2層52 として、第1層と同じペーストにより2mmφの円形 状に乾燥厚さ17μmに、第3層53 として顔料にFe2 3 系のセラミック顔 料に変えてTiO2 系のセラミック顔料を添加したセラミックペーストを2mm φの円形状に乾燥厚さ17μmに、第4層54 として第3層と同じペーストを同 じ形状、同じ厚さにプリントする。
【0015】 次いで、別のアンテナ線条6を導電ペーストによりプリントする。 その後、この板ガラスを加熱炉に導入し、約600°Cで曲げ加工すると同時 に焼成する。
【0016】 このようにして得られた板ガラスはの絶縁層厚さは焼き締まった結果、合計厚 さは45μmであった。また、アンテナ線条6が加熱線条2あるいはアンテナ4 と交差する個所での亀裂は全くなく、また、アンテナ線条6と加熱線条2、アン テナ線条6とアンテナ線条4との絶縁抵抗を500Vメガーテスターで測定した ところ、無限大となり良好な絶縁特性を示した。
【0017】 以上、好適な実施例により説明したが、本考案はこれらに限定されるものでは なく、種々の応用が可能である。 絶縁層について、2層の場合には実施例1に示すように、第1層を車外視の色 に、第2層を車内視の色に、顔料を変えたセラミックペーストを積層し、4層の 場合には、実施例2で示したように第1層と第2層と車外視の色に、第3層と第 4層を車内視の色に合うセラミックぺーストを積層すると好ましいが、3層の場 合には、通常の加熱線条、アンテナ線条の場合には車内視が銀色、車外視がアン バー色であるので、その場合にはアンバー色が銀色に比べ発色が弱いので、第1 層と第2層の顔料をFe2 3 系のセラミック顔料を添加したセラミックぺース トにして、第3層にTiO2 系のセラミック顔料を添加したセラミックペースト で積層すれば好ましいが、必ずしも色を合わせる必要はなく、顔料にCuO−C r2 3 系のセラミックぺーストを使用して黒色に、顔料にCuO系のセラミッ クぺーストを使用して青色に、顔料にCr2 3 系のセラミックぺーストを使用 して緑色に発色させることもできる。
【0018】 アンテナ線条について、加熱線条上部余白部に設けるアンテナは実施例の4と して示したパターン以外にも各種のパターンを採用することができ、加熱線条と 交差するアンテナは実施例の6として示したパターン以外にも一部が加熱線条と 交差するようなパターンであれば全て採用することができる。また、実施例には 示さなかったが、加熱線条下部余白部にも設けることができるのは言うまでもな い。
【0019】 また、実施例ではいずれも、加熱線条と交差するアンテナ線条を上部に配設し たがアンテナ線条の上部に加熱線条を配設してもよい。
【0020】
【考案の効果】
本考案の車両用ガラスアンテナは後部窓ガラスの加熱線条との交差部分に2層 〜4層の絶縁層を介在させることにより、アンテナの受信利得を低下させること なく、しかも通常は使用しない領域に設けることができるものである。
【0021】 また、加熱線条、アンテナ線条の車内視の色、車外視の色に合わせて、目立 たなくさせることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の好適な実施例と示す要部正面図であ
る。
【図2】図1のA−A矢視図であり、実施例1を示す。
【図3】図1のA−A矢視図であり、実施例2を示す。
【符号の説明】
1 板ガラス 2 加熱線条 3 ブスバー 4、6 アンテナ線条 5 絶縁層

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用後部窓ガラスに防曇用加熱線条とア
    ンテナ線条を設け、該アンテナ線条の少なくとも一部は
    前記加熱線条に交差させた車両用ガラスアンテナにおい
    て、該交差部分の加熱線条とアンテナ線条の間には第一
    層から順に複数の層を積層した絶縁層を介在させたたこ
    とを特徴とする車両用ガラスアンテナ。
  2. 【請求項2】絶縁層の合計厚さを、2層の場合に30〜
    70μm、3層の場合に25〜70μm、4層の場合に
    20〜70μmとしたことを特徴とする請求項1項記載
    の車両用ガラスアンテナ。
  3. 【請求項3】絶縁層の第一層を加熱線条の車外視の色
    に、最外層を加熱線条の車内視の色に、それぞれ着色す
    るようにしたことを特徴とする請求項1項記載の車両用
    ガラスアンテナ。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52147151U (ja) * 1976-04-30 1977-11-08
JPS5919698U (ja) * 1982-07-26 1984-02-06 日立造船株式会社 シ−ルド掘進機の排土装置

Patent Citations (2)

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