JPH0552673A - 光フアイバ式温度分布測定装置 - Google Patents

光フアイバ式温度分布測定装置

Info

Publication number
JPH0552673A
JPH0552673A JP3234058A JP23405891A JPH0552673A JP H0552673 A JPH0552673 A JP H0552673A JP 3234058 A JP3234058 A JP 3234058A JP 23405891 A JP23405891 A JP 23405891A JP H0552673 A JPH0552673 A JP H0552673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical fiber
temperature distribution
fiber
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3234058A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Ishii
雅典 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP3234058A priority Critical patent/JPH0552673A/ja
Publication of JPH0552673A publication Critical patent/JPH0552673A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバ式温度分布測定装置において、誘
導ラマン光を効率良く取り出すことで、精度の高い温度
分布測定を可能にする。 【構成】 LD励起個体レーザ11から発生される光パ
ルスを光ファイバ13に入射して誘導ラマン散乱を発生
させ、この発生した誘導ラマン光より所望の波長成分を
光フィルタ4より抽出して被測定光ファイバ9に入射
し、他端から出射するラマン散乱光を検出して信号処理
を行ない、被測定光ファイバにおける温度分布を測定す
る光ファイバ式温度分布測定装置において、光ファイバ
13として分散シフトシングルモードファイバを用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバの一端にパ
ルス光を入射したときのラマン後方散乱光を検出してそ
の光強度の各時間ごとの値より光ファイバの長さ方向各
位置での温度を測定する光ファイバ式温度分布測定装置
に係わり、特に精度の高い温度分布測定を可能とする光
ファイバ式温度分布測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の光ファイバ式温度分布測定
装置の構成を示すブロック図である。光源としてLD励
起個体レーザ11と光ファイバ12とからなるファイバ
ラマンレーザ部1が用いられ、そこから発生したパルス
光が光減衰器2、光フィルタ4及び分光デバイス3を経
て、被測定光ファイバ9に入射される。分光デバイス3
は例えば回折格子や、誘導体多層膜を使用した光学フィ
ルタ膜などからなる。被測定光ファイバ9で発生したラ
マン後方散乱光の波長成分は、この分光デバイス3で分
離される。そして、分光デバイス3により分離されたス
トークス光と反ストークス光の2つの波長成分の光は、
それぞれ受光素子5及びアンプ6を経てデジタル平均化
回路7に送られる。デジタル平均化回路7はコンピュー
タ8に接続されており、相互にデータの送受を行ってい
る。
【0003】デジタル平均化回路7では、LD励起個体
レーザ11に送ったパルス光発生のためのトリガ信号を
起点にして入力信号のサンプリング及びA/D変換を行
い、後方散乱光の強度についてデータを、被測定光ファ
イバ9にパルス光を入射した時点からの各単位時間ごと
に得ており、さらにパルス光入射を繰り返したときのデ
ータを加算して加算平均化処理を行ってS/N比を上げ
るようにしている。こうして得られたデータはコンピュ
ータ8に送られ、例えば横軸をデータサンプリング時
間、縦軸をデータの大きさとして表示することにより、
被測定光ファイバ9の長さ方向位置の測定温度が表わさ
れることになる。
【0004】ファイバラマンレーザ部1の光ファイバ1
2には誘導ラマン散乱が発生するしきい値以上の大きさ
の高出力パルス光が入力されている。そのため数W以上
の高出力のパルス光が必要であるので、LD励起個体レ
ーザ11を使用し、波長1.321μmのパルス光を得
ている。一般に光ファイバ中に光を入射させると入射波
長と同じ波長のレーリ散乱光と波長のシフトしたラマン
散乱光とが発生し、これらの散乱光強度は入射光強度に
比例して増加するが、あるしきい値を越えたときから非
線形効果が発生し、急激にラマン散乱光強度が増大す
る。そして線形領域では観測できないほど微弱であった
高次のストークス光も大きくなる。逆にレーリ光と反ス
トークス光は、ストークス光にエネルギーを奪われて強
度が大幅に低下する。
【0005】この誘導ラマン散乱光は、入射光波長より
長波長側に1次、2次、3次、…、高次ストークス光と
して発生する。入射光の波長は上記のように1.321
μmであり、1次、2次、3次、4次のストークス光の
波長はそれぞれ1.403μm、1.495μm、1.
600μm、1.721μmとなる。この誘導ラマン散
乱光は強度が大きく、ラマン後方散乱光を観測するのに
必要な数百mW以上の強度の光が幅広い波長域で得られ
る。
【0006】こうして光ファイバ12から出射されるパ
ルス光は、光フィルタ4により1次ストークス光の波長
(1.403μm)成分のみが取り出され、LD励起個
体レーザ11の発光波長成分、誘導ラマン散乱によって
光ファイバ12で発生したレーリ散乱光、2次、3次、
4次、…、高次のストークス光の波長成分はカットされ
る。また、光減衰器2によってその強度を調整され、被
測定光ファイバ9中で誘導ラマン散乱を生じるしきい値
以下の大きさにされる。
【0007】被測定光ファイバ9では、波長1.403
μmのパルス光が入射させられることによりラマン散乱
が生じ、波長1.495μmのストークス光と波長1.
321μmの反ストークス光とが後方散乱光として入射
端側に戻ってきて、これらの波長成分の光が分光デバイ
ス3によって分離される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の光ファイバ式温度分布測定装置にあっては、1.4
03μmの誘導ラマン光を効率よく取り出すことができ
なかったので、温度分布測定の精度に極限があった。す
なわち、図3に示す誘導ラマン散乱光スペクトルからわ
かるように、従来のファイバ・ラマンレーザ部1に使用
されるシングルモードファイバ12は広い波長域である
程度の出力を取り出すことができるが、特別に波長1.
403μmの光強度を大きくとることはできないからで
ある。
【0009】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、温度センサに使用する光源としての誘導ラマン光
を効率良く取り出すことができ、これによって高い精度
の温度分布測定ができる光ファイバ式温度分布測定装置
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、高出力のパルス光を発生するLD励起個体
レーザと、該パルス光が一端に入射されて誘導ラマン散
乱を生じる光ファイバと、上記の光ファイバの他端から
出射する誘導ラマン散乱光より所望の波長成分を取り出
す光フィルタと、この光フィルタの出力光を被測定光フ
ァイバの一端に入射するとともにその一端から出射する
被測定光ファイバのラマン後方散乱光を取り出す光学手
段と、この取り出されたラマン後方散乱光を電気信号に
変換する受光素子と、該電気信号をA/D変換して平均
化処理するデジタル平均化回路とを具備する光ファイバ
式温度分布測定装置において、前記光ファイバとして分
散シフトシングルモードファイバを用いたことを特徴と
する。
【0011】
【作用】上記構成によれば、光ファイバとして分散シフ
トシングルモードファイバを用いることにより、波長
1.32μmのパルス光を入射した場合に、高い光強度
の波長1.40μmの誘導ラマン光を効率良く取り出す
ことができる。したがって、この高い光強度の誘導ラマ
ン光を光源とすることにより、高い精度の温度分布測定
が可能になる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明の一実施例である光ファイバ
式温度分布測定装置の構成を示すブロック図である。こ
の実施例が前述した図4に示す従来回路と異なる点は、
シングルモードファイバ12を用いたファイバ・ラマン
レーザ部1に代えて、分散シフトシングルモードファイ
バ13を用いたファイバ・ラマンレーザ部1Aを設けて
いる点である。
【0013】シングルモードファイバ12でも分散シフ
トシングルモードファイバ13でも強い光を入射した場
合、誘導ラマンに移行するが、シングルモードファイバ
12では一次ストークス光は図3に示すように観測され
ない。これに対し分散シフトシングルモードファイバ1
3では、波長1.32μmのパルス光を入射した場合
に、図2に示すように波長1.40μmを中心とする高
い光強度の一次ストークス光が観測される。この高い光
強度の一次ストークス光を波長フィルタ4により取り出
し、この光を光源とすることによって高い精度で温度分
布測定が可能になる。
【0014】なお、本実施例においては、分散シフトシ
ングルモードファイバ13の零分散波長が光源光の波長
と一致しないものを選び、その全長を50mとした。こ
の理由について以下に述べる。ある一定の強度の光を分
散シフトシングルモードファイバ13中に入射したとき
に、このファイバの長さによって一次ストークス光の強
度が変化してしまう。この場合、全長を10m,20
m,…,50mと変えていくと、一次ストークス光の強
度が徐々に増加していき、さらに長くしていくと高次の
ストークス光が発生して誘導ラマン光源として使用し難
くくなる。したがって、50mが最適な長さになる。
【0015】なお、分散シフトシングルモードファイバ
12の長さを固定し、ファイバ中に入射する光の強度を
増していく場合も、それに応じて一次ストークス光の強
度が増加するので、適当な光出力の光源及びそれに応じ
た適当な長さを持つ分散シフトシングルモードファイバ
を組合せる必要がある。この場合、コンパクト化するに
は、光源に出力の高いものを使用し、短い分散シフトシ
ングルモードファイバを使用すれば良い。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ファイバ
式温度分布測定装置によれば、高出力のパルス光を入射
して誘導ラマン散乱を生じさせる光ファイバとして分散
シフトシングルモードファイバを用いたので、波長1.
32μmのパルス光を入射した場合に、高い光強度の波
長1.40μmの誘導ラマン光を効率良く取り出すこと
ができ、これによって高い精度の温度分布測定ができる
という効果が得られる。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光ファイバ式温度分布
測定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に用いられる分散シフトシン
グルモードファイバの誘導ラマン散乱光スペクトルを示
す波形図である。
【図3】従来の光ファイバ式温度分布測定装置に用いら
れているシングルモードファイバの誘導ラマン散乱光ス
ペクトルを示す波形図である。
【図4】従来の光ファイバ式温度分布測定装置の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ファイバラマンレーザ部 3 分光デバイス(光学手段) 4 光フィルタ 5 受光素子(受光素子) 7 平均化処理部(デジタル平均化回路) 11 LD励起固体レーザ 13 分散シフトシングルモードファイバ(光ファイ
バ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高出力のパルス光を発生するLD励起個
    体レーザと、該パルス光が一端に入射されて誘導ラマン
    散乱を生じる光ファイバと、上記の光ファイバの他端か
    ら出射する誘導ラマン散乱光より所望の波長成分を取り
    出す光フィルタと、この光フィルタの出力光を被測定光
    ファイバの一端に入射するとともにその一端から出射す
    る被測定光ファイバのラマン後方散乱光を取り出す光学
    手段と、この取り出されたラマン後方散乱光を電気信号
    に変換する受光素子と、該電気信号をA/D変換して平
    均化処理するデジタル平均化回路とを具備する光ファイ
    バ式温度分布測定装置において、前記光ファイバとして
    分散シフトシングルモードファイバを用いたことを特徴
    とする光ファイバ式温度分布測定装置。
JP3234058A 1991-08-21 1991-08-21 光フアイバ式温度分布測定装置 Withdrawn JPH0552673A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3234058A JPH0552673A (ja) 1991-08-21 1991-08-21 光フアイバ式温度分布測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3234058A JPH0552673A (ja) 1991-08-21 1991-08-21 光フアイバ式温度分布測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0552673A true JPH0552673A (ja) 1993-03-02

Family

ID=16964928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3234058A Withdrawn JPH0552673A (ja) 1991-08-21 1991-08-21 光フアイバ式温度分布測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0552673A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014105838A1 (en) 2012-12-27 2014-07-03 Oxen , Inc. Ice maker
CN112833928A (zh) * 2020-12-31 2021-05-25 桂林电子科技大学 级联宏弯曲和交替单模-多模光纤结构温度折射率传感器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014105838A1 (en) 2012-12-27 2014-07-03 Oxen , Inc. Ice maker
US9733003B2 (en) 2012-12-27 2017-08-15 OXEN, Inc. Ice maker
US10837688B2 (en) 2012-12-27 2020-11-17 OXEN, Inc. Ice maker with exposed refrigerant tube
CN112833928A (zh) * 2020-12-31 2021-05-25 桂林电子科技大学 级联宏弯曲和交替单模-多模光纤结构温度折射率传感器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2575324B2 (ja) 光ファイバ式温度分布測定装置
JPH04274724A (ja) Otdr装置
Harrison et al. Evidence of chaotic stimulated Brillouin scattering in optical fibers
JP3467296B2 (ja) 増幅された自然放出ノイズの測定のための方法と装置
WO2018170824A1 (en) Real-time optical spectro-temporal analyzer and method
Feced et al. Advances in high resolution distributed temperature sensing using the time-correlated single photon counting technique
WO2020075441A1 (ja) 分光分析用光源、分光分析装置及び分光分析方法
Zhao et al. High-resolution absolute distance measurement using a dual-wavelength, dual-comb, femtosecond fiber laser
Galvez et al. Three-wavelength backscatter measurement of clouds and aerosols using a white light lidar system
JPH0552673A (ja) 光フアイバ式温度分布測定装置
CN110426129A (zh) 一种基于光子干涉测量不同光场互相关的装置及方法
Lou et al. High power, high-order random Raman fiber laser based on tapered fiber
JP2986038B2 (ja) ラマン散乱光測定による光ファイバの温度測定器
CN112752967B (zh) 分光分析用光源、分光分析装置以及分光分析方法
JPH0769351B2 (ja) 電気信号観測装置
Vlasov et al. Ultrashort Pulse Measurement at 1.9 µm Using GRENOUILLE Technique
JPH063165A (ja) 光ファイバエンコーダ
JPH04276535A (ja) Otdr装置
Murate et al. Pulse burst multi-wavelength terahertz-wave spectroscopic measurement using parametric wavelength conversion
JPH05256702A (ja) 光スペクトラムアナライザ
JPH034856B2 (ja)
Tkachenko et al. Brillouin optical spectrum analyzer based on self-sweeping fiber laser
Dudley et al. Simultaneous measurement of the dispersion and nonlinearity of standard fibre using frequency resolved optical gating
JPH10142076A (ja) 光ファイバ形温度分布測定装置
Moon et al. Chromatic dispersion measurement technique utilizing an unstable supercontinuum pulse source

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981112