JPH0551398A - ポリペプチドおよびその用途 - Google Patents

ポリペプチドおよびその用途

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JPH0551398A
JPH0551398A JP3208334A JP20833491A JPH0551398A JP H0551398 A JPH0551398 A JP H0551398A JP 3208334 A JP3208334 A JP 3208334A JP 20833491 A JP20833491 A JP 20833491A JP H0551398 A JPH0551398 A JP H0551398A
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gly
ala
leu
ser
val
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JP3208334A
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Inventor
Chieko Kitada
千恵子 北田
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】c−AMP産生活性を有する新規なポリペプチ
ドの創製。 【構成】式 X-Gly-Ile-Leu-Asn-Glu-Ala-Tyr-Arg-Lys-
Val-Leu-Asp-Gln-Leu-Ser-Ala-Gly-Lys-His-Leu-Gln-Se
r-Leu-Val-Ala-Y[式中、XはAsp-Val-Ala-HisのC末
端側から数えて1ないし4個のアミノ酸もしくはペプチ
ドを、YはArg-Gly-Val-Gly-Gly-Ser-Leu-Gly-Gly-Gly-
Ala-Gly-Asp-Asp-Ala-Glu-Pro-Leu-SerのN末端側から
数えて1ないし19個のアミノ酸もしくはペプチドを示
す]で表されるポリペプチドまたはそのアミド、エステ
ルもしくは塩。 【効果】顕著なc−AMP産生活性を有し、たとえば各
種の神経障害の治療剤または損傷神経の修復剤などの医
薬として有用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はc−AMP産生活性を有
する、新規なポリペプチドまたはそのアミド、エステル
もしくは塩、ならびにその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】脳の視床下部、精巣等に由来する新しい
生理活性ペプチドとして、38個のアミノ酸からなるポ
リペプチド−PACAP38−がヒト、ヒツジ、ラット
等において発見されている。 ヒト、ヒツジ、ラット由
来のPACAP38のアミノ酸配列は同一で、His-Ser-
Asp-Gly-Ile-Phe-Thr-Asp-Ser-Tyr-Ser-Arg-Tyr-Arg-Ly
s-Gln-Met-Ala-Val-Lys-Lys-Tyr-Leu-Ala-Ala-Val-Leu-
Gly-Lys-Arg-Tyr-Lys-Gln-Arg-Val-Lys-Asn-Lys(配列
番号:1)[I]で表される。 PACAP38は脳下
垂体細胞の細胞内c−AMPの産生を高める活性や、ア
ストログリア細胞のc−AMP産生を高めて神経細胞の
生存を延長させる作用がある。 また、PACAP38
のN末端側27個のアミノ酸からなるポリペプチド−P
ACAP27(His-Ser-Asp-Gly-Ile-Phe-Thr-Asp-Ser-T
yr-Ser-Arg-Tyr-Arg-Lys-Gln-Met-Ala-Val-Lys-Lys-Tyr
-Leu-Ala-Ala-Val-Leu(配列番号:2)[II])−にも
PACAP38と同じ作用のあることが見いだされてい
る[ヨーロッパ公開特許 第404,652号]。
【0003】脳内の神経伝達物質または神経賦活物質と
してはPACAP38やPACAP27よりも前にヴァ
ソアクティヴ・インテスティナル・ペプチド(Vasoacti
ve Intestinal Peptide、 VIP)が知られていて、P
ACAP27とVIPの相同性は68%であるが、c−
AMP産生活性においてはPACAP38やPACAP
27の方がVIPよりも強いと報告されている[上記の
ヨーロッパ公開特許]。
【0004】一方、PACAP38のcDNAの塩基配
列やPACAP38前駆体蛋白質のアミノ酸配列がヒ
ト、ヒツジ、ラットにおいて明らかにされている。たと
えばヒトPACAP前駆体蛋白質のひとつとして、 1Me
t-Thr-Met-Cys-Ser-Gly-Ala-Arg-Leu-Ala-Leu-Leu-Val-
Tyr-Gly-Ile-Ile-Met-His-Ser-Ser-Val-Tyr-Ser-Ser-Pr
o-Ala-Ala-Ala-Gly-Leu-Arg-Phe-Pro-Gly-Ile-Arg-Pro-
Glu-Glu-Glu-Ala-Tyr-Gly-Glu-Asp-Gly-Asn-Pro-Leu-Pr
o-Asp-Phe-Gly-Gly-Ser-Glu-Pro-Pro-Gly-Ala-Gly-Ser-
Pro-Ala-Ser-Ala-Pro-Arg-Ala-Ala-Ala-Ala-Trp-Tyr-Ar
g-Pro-Ala-Gly-Arg-Arg-82Asp-Val-Ala-His-Gly-Ile-Le
u-Asn-Glu-Ala-Tyr-Arg-Lys-Val-Leu-Asp-Gln-Leu-Ser-
Ala-Gly-Lys-His-Leu-Gln-Ser-Leu-Val-110Ala-Arg-Gly
-Val-Gly-Gly-Ser-Leu-Gly-Gly-Gly-Ala-Gly-Asp-Asp-A
la-Glu-Pro-Leu-Ser-Lys-Arg-132His-Ser-Asp-Gly-Ile-
Phe-Thr-Asp-Ser-Tyr-Ser-Arg-Tyr-Arg-Lys-Gln-Met-Al
a-Val-Lys-Lys-Tyr-Leu-Ala-Ala-Val-Leu-Gly-Lys-Arg-
Tyr-Lys-Gln-Arg-Val-Lys-Asn-169Lys-Gly-Arg-Arg-Ile
-Ala-Tyr-176Leu(配列番号:3)[III]というアミノ
酸配列の前駆体蛋白質が知られている。 式[III]に
おいて132His・・・・・169LysがPACAP38に相当す
る。 大儀らはPACAP38の上流部分である82Asp・
・・・・110AlaをPRP(PACAP Related Peptide)と名付
け、このPRPが何らかの重要な役割を果たしていると
予想している[バイオケミカル アンド バイオフィジカ
ル リサーチ コミュニケーションズ(Biochemical and
Biophysical Research Communications)、173巻、1271
-1279(1990年)]。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のPRPの役割は
未だ解明されておらず、PRPまたはその一部分を含有
するポリペプチドを合成してその作用を定性的かつ定量
的に確かめることができれば、PRPの役割の手掛かり
がつかめると期待できる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、式[II
I]において85His・・・・・129Serからなるポリペプチドを
合成してその作用を調べたところ、意外にも本体のPA
CAP38・PACAP27やVIPと同じc−AMP
産生活性があることが分かり、さらに検討を加えて本発
明を完成した。
【0007】すなわち本発明は、(1) 式 X-Gly-Ile
-Leu-Asn-Glu-Ala-Tyr-Arg-Lys-Val-Leu-Asp-Gln-Leu-S
er-Ala-Gly-Lys-His-Leu-Gln-Ser-Leu-Val-Ala-Y[I
V][式中、XはAsp-Val-Ala-HisのC末端側から数えて
1ないし4個のアミノ酸もしくはペプチドを、YはArg-
Gly-Val-Gly-Gly-Ser-Leu-Gly-Gly-Gly-Ala-Gly-Asp-As
p-Ala-Glu-Pro-Leu-SerのN末端側から数えて1ないし
19個のアミノ酸もしくはペプチドを示す]で表される
ポリペプチドまたはそのアミド、エステルもしくは塩、
および、(2) 式[IV]で表されるポリペプチドまた
はそのアミド、エステルもしくは薬理学的に許容される
塩を含有する医薬組成物 に関する。
【0008】なお、本明細書におけるペプチドは、ペプ
チド標記の慣例に従って左端がN末端(アミノ末端)、
右端がC末端(カルボキシル末端)である。
【0009】式[IV]においてXはAsp-Val-Ala-Hisの
C末端側から数えて1ないし4個のアミノ酸もしくはペ
プチドを示すが、言い換えると、XはHis, Ala-His, Va
l-Ala-HisおよびAsp-Val-Ala-Hisのいずれかであること
を示す。 一方、YはArg-Gly-Val-Gly-Gly-Ser-Leu-Gl
y-Gly-Gly-Ala-Gly-Asp-Asp-Ala-Glu-Pro-Leu-SerのN
末端側から数えて1ないし19個のアミノ酸もしくはペ
プチドを示すが、言い換えると、YはArg、 Arg-Gly、Ar
g-Gly-Val、Arg-Gly-Val-Gly、 Arg-Gly-Val-Gly-Gly、A
rg-Gly-Val-Gly-Gly-Ser、Arg-Gly-Val-Gly-Gly-Ser-Le
u、Arg-Gly-Val-Gly-Gly-Ser-Leu-Gly、Arg-Gly-Val-Gl
y-Gly-Ser-Leu-Gly-Gly、Arg-Gly-Val-Gly-Gly-Ser-Leu
-Gly-Gly-Gly、Arg-Gly-Val-Gly-Gly-Ser-Leu-Gly-Gly-
Gly-Ala、Arg-Gly-Val-Gly-Gly-Ser-Leu-Gly-Gly-Gly-A
la-Gly、Arg-Gly-Val-Gly-Gly-Ser-Leu-Gly-Gly-Gly-Al
a-Gly-Asp、Arg-Gly-Val-Gly-Gly-Ser-Leu-Gly-Gly-Gly
-Ala-Gly-Asp-Asp、Arg-Gly-Val-Gly-Gly-Ser-Leu-Gly-
Gly-Gly-Ala-Gly-Asp-Asp-Ala、Arg-Gly-Val-Gly-Gly-S
er-Leu-Gly-Gly-Gly-Ala-Gly-Asp-Asp-Ala-Glu、Arg-Gl
y-Val-Gly-Gly-Ser-Leu-Gly-Gly-Gly-Ala-Gly-Asp-Asp-
Ala-Glu-Pro、Arg-Gly-Val-Gly-Gly-Ser-Leu-Gly-Gly-G
ly-Ala-Gly-Asp-Asp-Ala-Glu-Pro-LeuおよびArg-Gly-Va
l-Gly-Gly-Ser-Leu-Gly-Gly-Gly-Ala-Gly-Asp-Asp-Ala-
Glu-Pro-Leu-Serのいずれかであることを示す。
【0010】式[IV]はC末端が通常カルボキシル基
(-COOH)またはカルボキシレート(-COO-)であるが、
C末端がアミド(-CONH2)またはエステル(-COOR)で
あってもよい。 ここでエステルとしては、低級アルキ
ルエステル(たとえばR=メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチルなどのC1-6アルキルエ
ステル)、シクロアルキルエステル(たとえばR=シク
ロペンチル、シクロヘキシルなどのC3-8シクロアルキ
ルエステル)、アリールエステル(たとえばR=フェニ
ル、α-ナフチルなどのC6-12アリールエステル)、ア
ラルキルエステル(たとえばR=ベンジル、フェネチル
などのC7-14アラルキルエステル)のほか、経口用エス
テルとして繁用されるピバロイルオキシメチルエステル
などがあげられる。
【0011】本発明のポリペプチド[IV]の薬理学的に
許容される塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、カル
シウム塩、マグネシウム塩などの金属塩、塩酸塩、硫酸
塩、リン酸塩などの無機酸付加塩、酢酸塩、プロピオン
酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、蓚酸塩など
の有機酸塩などがあげられる。
【0012】本明細書において、アミノ酸およびペプチ
ドなどを略号で表示する場合、IUPAC-IUB Com
mission on Biochemical Nomenclature による略号ある
いは当該分野における慣用略号に基づくものであり、そ
の例を下記する。
【0013】Gly :グリシン Ala :アラニン Val :バリン Ile :イソロイシン Leu :ロイシン Pro :プロリン Arg :アルギニン Lys :リジン His :ヒスチジン Asp :アスパラギン酸 Asn :アスパラギン Glu :グルタミン酸 Gln :グルタミン Ser :セリン Thr :スレオニン Phe :フェニルアラニン Tyr :チロシン また本明細書中で常用される保護基および試薬を下記の
略号で表記する。
【0014】 Boc :ターシャリーブトキシカルボニル Bzl :ベンジル BrZ :2-ブロムベンジルオキシカルボニル ClZ :2-クロルベンジルオキシカルボニル Tos :パラトルエンスルホニル Bom :ベンジルオキシメチル Fmoc :9-フルオレニルメチルオキシカルボニル PAM :フェニルアセトアミドメチル DEAE :ジエチルアミノエチル OBzl :ベンジルエステル OcHex :シクロヘキシルエステル DCC :N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド HOBt :1-ヒドロキシベンゾトリアゾール HOOBt :3-ヒドロキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロベン
ゾトリアジン HONB :N-ヒドロキシ-5-ノルボルネン-2,3-ジカル
ボキシイミド DMF :N,N-ジメチルホルムアミド 本発明のポリペプチド[IV]はペプチド合成の常套手段
で製造しうる。そのようなペプチド合成の手段は、任意
の公知の方法に従えばよく、たとえば、M. Bodansky お
よび M. A. Ondetti 著、ペプチド シンセシス(Peptide
Synthesis)、インターサイエンス、ニューヨーク、196
6年;F. M. Finn および K. Hofmann著、ザ プロテイン
ズ(The Proteins)、第2巻、H. Nenrath、R. L. Hill
編集、アカデミック プレス インク、ニューヨーク、19
76年;泉屋信夫他著「ペプチド合成の基礎と実験」丸善
(株) 1985年;矢島治明、榊原俊平他著、生化学実験講
座1、日本生化学会編、東京化学同人 1977年;木村俊
他著、続生化学実験講座2、日本生化学会編、東京化学
同人 1987年;J. M. Stewart およびJ. D. Young 著、
ソリッド フェイズ ペプチド シンセシス(Solid Phase
Peptide Synthesis)、ピアス ケミカル カンパニー、イ
リノイ、1984年などに記載された方法、たとえばアジド
法、クロリド法、酸無水物法、混酸無水物法、DCC法、
活性エステル法、ウッドワード試薬Kを用いる方法、カ
ルボニルイミダゾール法、酸化還元法、DCC/HONB法、BO
P試薬を用いる方法などがあげられる。
【0015】本発明のポリペプチド[IV]の合成は液相
合成法、固相合成法のいずれによってもよいが、本発明
においては固相合成法がより好ましい。 固相合成法の
場合には当該技術分野で知られた不溶性樹脂を用いる。
そのような不溶性樹脂としてはたとえば、クロロメチ
ル樹脂、ヒドロキシメチル樹脂、ベンズヒドリルアミン
樹脂、アミノメチル樹脂、4-ベンジルオキシベンジル
アルコール樹脂、4-メチルベンズヒドリルアミン樹
脂、PAM樹脂、4-ヒドロキシメチルフェニルアセトアミ
ドメチル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、4-(2',4'-
ジメトキシフェニル−ヒドロキシメチル)フェノキシ樹
脂、4-(2',4'-ジメトキシフェニル−Fmoc・アミノエチ
ル)フェノキシ樹脂などがあげられる。 これらの樹脂
を用い、ポリペプチド[IV]のC末端側からアミノ酸配
列通り順に保護アミノ酸を常法に従って順次縮合し、次
いで後記する保護基除去処理を施して全保護基を除去す
ることにより目的とするポリペプチド[IV]を合成する
ことができる。保護アミノ酸の縮合に関しては、ペプチ
ド合成に使用できる各種活性化試薬を用いることができ
るが、特に、カルボジイミド類がよい。 カルボジイミ
ド類としては、DCC、N,N'-ジイソプロピルカルボジイミ
ド、N-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド、などがあげられる。 これらによる活性化に
はラセミ化抑制添加剤(たとえば、HOBt、 HOOBt)とと
もに保護アミノ酸を直接樹脂に添加するか、または、対
称酸無水物またはHOBtエステルあるいはHOOBtエステル
としてあらかじめ保護アミノ酸の活性化を行ったのちに
樹脂に添加することができる。 保護アミノ酸の活性化
や樹脂との縮合に用いられる溶媒としては、ペプチド縮
合反応に使用しうることが知られている溶媒から適宜選
択されうる。 たとえばDMF、ジメチルスルホキシド、
ピリジン、クロロホルム、ジオキサン、ジクロロメタ
ン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、酢酸エチ
ル、N-メチルピロリドンあるいはこれらの適宜の混合
物などがあげられる。 反応温度は、ペプチド結合形成
反応に使用されうることが知られている範囲から適宜選
択され、通常約−20℃〜30℃の範囲から適宜選択され
る。 活性化されたアミノ酸誘導体は通常、1.5~4倍過
剰で用いられる。 ニンヒドリン反応を用いたテストの
結果、縮合が不十分な場合には保護基の脱離を行うこと
なく縮合反応を繰り返すことにより十分な縮合を行うこ
とができる。 反応を繰り返しても十分な縮合が得られ
ないときには、無水酢酸またはアセチルイミダゾールを
用いて未反応アミノ酸をアセチル化することができる。
【0016】原料のアミノ基の保護基としては、たとえ
ばベンジルオキシカルボニル、Boc、ターシャリーアミ
ルオキシカルボニル、イソボルニルオキシカルボニル、
4-メトキシベンジルオキシカルボニル、ClZ、 BrZ、ア
ダマンチルオキシカルボニル、トリフルオロアセチル、
フタリル、ホルミル、2-ニトロフェニルスルフェニ
ル、ジフェニルホスフィノチオイル、Fmocなどがあげら
れる。 カルボキシル基の保護基としては、たとえばア
ルキルエステル(たとえば、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ターシャリーブチル、シクロペンチル、シ
クロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、2-
アダマンチルなどのエステル基)、ベンジルエステル、
4-ニトロベンジルエステル、4-メトキシベンジルエス
テル、4-クロルベンジルエステル、ベンズヒドリルエ
ステル、フェナシルエステル、ベンジルオキシカルボニ
ルヒドラジド、ターシャリーブトキシカルボニルヒドラ
ジド、トリチルヒドラジドなどがあげられる。
【0017】セリンの水酸基は、たとえばエステル化ま
たはエーテル化によって保護することができる。 この
エステル化に適する基としてはたとえばアセチル基など
の低級アルカノイル基、ベンゾイル基などのアロイル
基、ベンジルオキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基などの炭酸から誘導される基などがあげられる。 ま
たエーテル化に適する基としては、たとえばベンジル
基、テトラヒドロピラニル基、ターシャリーブチル基な
どである。
【0018】チロシンのフェノール性水酸基の保護基と
しては、たとえば、Bzl、2,6-ジクロロベンジル、2-ニ
トロベンジル、BrZ、ターシャリーブチルなどがあげら
れるが、必ずしも保護する必要はない。 ヒスチジン
のイミダゾールの保護基としては、Tos、4-メトキシ-
2,3,6-トリメチルベンゼンスルホニル、2,4-ジニトロフ
ェニル、ベンジルオキシメチル、ターシャリーブトキシ
メチル、Boc、トリチル、Fmocなどがあげられる。
【0019】原料のカルボキシル基の活性化されたもの
としては、たとえば対応する酸無水物、アジド、活性エ
ステル[アルコール(たとえば、ペンタクロロフェノー
ル、2,4,5-トリクロロフェノール、 2,4-ジニトロフェノ
ール、 シアノメチルアルコール、パラニトロフェノー
ル、HONB、 N-ヒドロキシスクシミド、N-ヒドロキシフ
タルイミド、HOBt)とのエステル]などがあげられる。
原料のアミノ基の活性化されたものとしては、たとえ
ば対応するリン酸アミドがあげられる。
【0020】保護基の除去(脱離)方法としては、たと
えばPd黒あるいはPd-炭素などの触媒の存在下での水
素気流中での接触還元や、また、無水フッ化水素、メタ
ンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリフ
ルオロ酢酸あるいはこれらの混合液などによる酸処理
や、また液体アンモニア中ナトリウムによる還元なども
あげられる。 上記酸処理による脱離反応は、一般に−
20℃〜40℃の温度でおこなわれるが、酸処理において
は、アニソール、フェノール、チオアニソール、メタク
レゾール、パラクレゾール、ジメチルスルフィド、1,4-
ブタンジチオール、1,2-エタンジチオールのようなカチ
オン補足剤の添加が有効である。 また、ヒスチジンの
イミダゾール保護基として用いられる2,4-ジニトロフェ
ニル基はチオフェノール処理により除去され、トリプト
ファンのインドール保護基として用いられるホルミル基
は上記の1,2-エタンジチオール、1,4-ブタンジチオール
などの存在下の酸処理による脱保護以外に、希水酸化ナ
トリウム、希アンモニアなどによるアルカリ処理によっ
ても除去される。
【0021】原料の反応に関与すべきでない官能基の保
護および保護基、ならびにその保護基の脱離、反応に関
与する官能基の活性化などもまた公知の基あるいは公知
の手段から適宜選択しうる。
【0022】このようにして製造されたポリペプチド[I
V]は反応終了後、通常のペプチドの分離精製手段、たと
えば、抽出、分配、再沈殿、再結晶、カラムクロマトグ
ラフィー、高速液体クロマトグラフィーなどによって採
取される。
【0023】本発明のポリペプチド[IV]は自体公知の
方法により金属塩(たとえばナトリウム塩、カリウム
塩、カルシウム塩、マグネシウム塩など)、 塩基または
塩基性化合物との塩(たとえばアンモニウム塩、アルギ
ニン塩など)、酸付加塩、とりわけ薬理学的に許容され
る酸付加塩としても得ることができ、たとえば、無機酸
(たとえば、塩酸、硫酸、リン酸)あるいは有機酸(たと
えば、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ
酸、蓚酸、メタンスルホン酸)などの塩があげられる。
【0024】c−AMP産生活性の測定はラット副腎髄
質由来の継代培養細胞PC12hを用い、細胞外へ分泌され
るc−AMP量をc−AMP測定用キットを用いて行っ
た。その結果、図1に示すように本発明のポリペプチド
[IV]にはVIPと同等の活性が認められた。 一方、
式[III]において112Gly・・・・・129Serからなるポリペプ
チド[V]には全く活性が認められなかった。
【0025】
【作用・効果】本発明の新規なポリペプチド[IV](そ
のアミド、エステルもしくは塩も含む)はc−AMPの
産生を高める。 そのため本発明の新規なポリペプチド
[IV]はたとえば神経賦活剤として用いることができ
る。具体的には各種の神経障害の治療剤または損傷神経
の修復剤として使用することができる。
【0026】本発明のポリペプチド[IV]を上記した神
経障害治療剤や損傷神経修復剤として用いる場合、その
ままあるいは薬理学的に許容される担体、賦形剤、希釈
剤と混合し、粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤、注射剤、
座剤、軟膏剤、徐放型製剤などの剤型で経口的または非
経口的に安全に投与することができる。 本発明のポリ
ペプチド[IV]は主として非経口的に投与(たとえば、
静脈あるいは皮下注射、脳室内あるいは脊髄内投剤、経
鼻投与、直腸投与)されるが、場合によっては経口投与
されることもある。
【0027】本発明のポリペプチド[IV]は物質として
安定であるため生理食塩水の溶液として保存できるが、
マンニトール、ソルビトールを添加して凍結乾燥アンプ
ルとし、使用時に溶解することもできる。 本発明のポ
リペプチド[IV]は、遊離体としてあるいはその塩基塩
または酸付加塩として投与され得る。 その投与量は、
ペプチドの遊離体、塩基塩、酸付加塩ともに、遊離体の
量として、一般に体重1kg当り0.1ナノモル〜1マイク
ロモルの範囲が適量である。 さらに詳述すれば、投与
量は対象疾患、症状、投与対象、投与方法などによって
も異なるが、たとえば成人の患者に対して注射で投与す
る場合、通常薬効成分(ペプチド[IV])1回量として0.
1ナノモル/kg〜1マイクロモル/kg体重程度、より好ま
しくは1ナノモル/kg〜0.1マイクロモル/kg体重程度を
1日1回〜3回程度投与するのが好都合である。 ま
た、点滴でも効果があり、点滴の場合の全投与量は注射
の場合と同じである。
【0028】このポリペプチドを治療剤として用いる場
合には、注意深く精製を行ない細菌や発熱物質が存在し
ないように注意しなければならない。
【0029】
【実施例】以下に実施例、 参考例、試験例をあげて本発
明をさらに具体的に説明する。なお、実施例、参考例中
のアミノ酸はすべてL体である。
【0030】
【実施例1】 H-Asp-Val-Ala-His-Gly-Ile-Leu-Asn-Gl
u-Ala-Tyr-Arg-Lys-Val-Leu-Asp-Gln-Leu-Ser-Ala-Gly-
Lys-His-Leu-Gln-Ser-Leu-Val-Ala-Arg-Gly-Val-Gly-Gl
y-Ser-Leu-Gly-Gly-Gly-Ala-Gly-Asp-Asp-Ala-Glu-Pro-
Leu-Ser-OH(配列番号:4)[IVa、 式[III]において
82Asp・・・・・129Serからなるポリペプチド] の合成 市販のBoc-Ser(Bzl)-OCH2-PAM樹脂(アプライド バイ
オシステムズ社製;0.68g, 0.5mmole)を用い、ペプチ
ド合成機(アプライド バイオシステムズ社製モデル43
0A)を使用し、合成した。
【0031】樹脂上のBoc基を50%トリフルオロ酢酸/ジ
クロロメタンで処理してアミノ基を遊離させ、このアミ
ノ基に Boc-Val、 Boc-Leu、Boc-Pro、 Boc-Ser(Bzl)、 Bo
c-Gln、 Boc-His(Bom)、 Boc-Lys(ClZ)、 Boc-Gly、 Boc-Al
a、 Boc-Asp(OcHex)、 Boc-Arg(Tos)、 Boc-Tyr(BrZ)、 Boc
-Glu(OcHex)、 Boc-Asn、 Boc-Ile を[IVa]のアミノ酸
配列通り順にHOBt/DCCで活性化し縮合した。 さらにDC
CまたはHOBt/DCCで活性化した同じアミノ酸誘導体で再
度縮合し、保護[IVa]樹脂(2.30g)を得た。
【0032】この保護[IVa]樹脂(0.42g)をパラクレゾ
ール(0.85g)共存下に無水フッ化水素(8ml)で0℃、60分
間処理したのち、フッ化水素を減圧留去し、残渣をエチ
ルエーテル(5ml)で2回洗浄したのち、残渣を50%-酢酸
水(5ml)で抽出した。不溶物をろ去、凍結乾燥し、粉末
(187mg)を得た。 これを0.1%トリフルオロ酢酸水(100m
l)に溶解し、LiChroprep RP-18樹脂カラム(2.6×9.4cm)
に付け、0.1%トリフルオロ酢酸水と50%アセトニトリル
(0.1%トリフルオロ酢酸含有)の間での直線型濃度勾配で
溶出した。 主要分画を集め凍結乾燥した。 これを0.
05M-酢酸アンモニア水(20ml)に溶解し、DEAE-セルロフ
ァインの樹脂カラム(2.6×9.4cm)に付け、0.05Mから0.2
M-酢酸アンモニア水の直線型濃度勾配で溶出した。 主
要画分を合して凍結乾燥し、白色粉末(16.7mg)を得た。
これをN-酢酸(1ml)に溶解し、セファデックスG-25(2.
0×85cm)のゲルクロマトグラフィーに付し、主要画分を
集めて凍結乾燥し白色粉末(12.7mg)を得た。
【0033】アミノ酸分析値: Asp 4.98(5), Ser 3.50
(4), Glu 4.30(4), Pro 0.97(1), Gly8.90(9), Ala 5.9
6(6), Val 3.92(4), Ile 0.95(1), Leu 7.00(7), Tyr
0.86(1), Lys 1.99(2), His 1.99(2), Arg 2.01(2) 質量分析による(M+H)+ 4797.7020 HPLC溶出時間 22.7分 カラム条件 カラム:YMC−ODS(AM-301, S-5 120A) (4.6×100
cm) 溶離液:A液(0.1%-トリフルオロ酢酸水) B液(0.1%-トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル) を用いA液からB液へ直線型濃度勾配溶出(50分) 流速 :1.0ml/分
【0034】
【実施例2】 H-His-Gly-Ile-Leu-Asn-Glu-Ala-Tyr-Ar
g-Lys-Val-Leu-Asp-Gln-Leu-Ser-Ala-Gly-Lys-His-Leu-
Gln-Ser-Leu-Val-Ala-Arg-Gly-Val-Gly-Gly-Ser-Leu-Gl
y-Gly-Gly-Ala-Gly-Asp-Asp-Ala-Glu-Pro-Leu-Ser-OH
(配列番号:5)[IVb、 式[III]において85His・・・・・
129Serからなるポリペプチド] の合成 市販のBoc-Ser(Bzl)-OCH2-PAM樹脂(アプライド バイ
オシステムズ社製;0.68g, 0.5mmole)を用い、ペプチ
ド合成機(アプライド バイオシステムズ社製モデル43
0A)を使用し、合成した。
【0035】樹脂上のBoc基を50%トリフルオロ酢酸/ジ
クロロメタンで処理してアミノ基を遊離させ、このアミ
ノ基に Boc-Val、 Boc-Leu、Boc-Pro、 Boc-Ser(Bzl)、 Bo
c-Gln、 Boc-His(Bom)、 Boc-Lys(ClZ)、 Boc-Gly、 Boc-Al
a、 Boc-Asp(OcHex)、 Boc-Arg(Tos)、 Boc-Tyr(BrZ)、 Boc
-Glu(OcHex)、 Boc-Asn、 Boc-Ile を[IVb]のアミノ酸
配列通り順にHOBt/DCCで活性化し縮合した。 さらにDC
CまたはHOBt/DCCで活性化した同じアミノ酸誘導体で再
度縮合し、保護[IVb]樹脂(2.60g)を得た。
【0036】この保護[IVb]樹脂(0.43g)をパラクレゾ
ール(0.46g)共存下に無水フッ化水素(5ml)で0℃、60分
間処理したのち、フッ化水素を減圧留去し、残渣をエチ
ルエーテル(5ml)で2回洗浄したのち、残渣を50%-酢酸
水(5ml)で抽出した。不溶物をろ去、凍結乾燥し、粉末
(243mg)を得た。 これを0.1%トリフルオロ酢酸水(100m
l)に溶解し、LiChroprep RP-18樹脂カラム(4.1×7.5cm)
に付け、20%アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸含
有)と50%アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸含有)の
間での直線型濃度勾配で溶出した。 主要分画を集め凍
結乾燥した。これを0.05M-酢酸アンモニア水(20ml)に溶
解し、CM−セルロファインの樹脂カラム(2.6×9.4cm)
に付け、0.05Mから0.3M-酢酸アンモニア水の直線型濃度
勾配で溶出した。 主要画分を合して凍結乾燥し、白色
粉末(8.9mg)を得た。 これをN-酢酸(1ml)に溶解し、セ
ファデックスG-25(2.0×85cm)のゲルクロマトグラフィ
ーに付し、主要画分を集めて凍結乾燥し白色粉末(5.0m
g)を得た。
【0037】アミノ酸分析値: Asp 3.98(4), Ser 3.18
(4), Glu 4.07(4), Pro 1.28(1), Gly8.82(9), Ala 5.0
6(5), Val 2.95(3), Ile 0.97(1), Leu 7.00(7), Tyr
0.83(1), Lys 1.97(2), His 1.91(2), Arg 1.90(2) 質量分析による(M+H)+ 4512.6330 HPLC溶出時間 19.1分 カラム条件 カラム:YMC−ODS(AM-301, S-5 120A) (4.6×100
cm) 溶離液:A液(0.1%-トリフルオロ酢酸水) B液(0.1%-トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル) を用いA液からB液へ直線型濃度勾配溶出(50分) 流速 :1.0ml/分
【0038】
【参考例】 H-Gly-Val-Gly-Gly-Ser-Leu-Gly-Gly-Gly-
Ala-Gly-Asp-Asp-Ala-Glu-Pro-Leu-Ser-OH(配列番号:
6)[V、 式[III]において112Gly・・・・・129Serからな
るポリペプチド] の合成 市販のBoc-Ser(Bzl)-OCH2-PAM樹脂(アプライド バイ
オシステムズ社製;0.68g, 0.5mmole)を用い、ペプチ
ド合成機(アプライド バイオシステムズ社製モデル43
0A)を使用し、合成した。
【0039】樹脂上のBoc基を50%トリフルオロ酢酸/ジ
クロロメタンで処理してアミノ基を遊離させ、このアミ
ノ基に Boc-Val、 Boc-Leu、Boc-Pro、 Boc-Ser(Bzl)、 Bo
c-Gly、 Boc-Ala、 Boc-Asp(OcHex)、 Boc-Glu(OcHex) を
[V]のアミノ酸配列通り順にHOBt/DCCで活性化し縮合
した。 さらにDCCまたはHOBt/DCCで活性化した同じア
ミノ酸誘導体で再度縮合し、保護[V]樹脂(1.55g)を得
た。
【0040】この保護[V]樹脂(0.42g)をパラクレゾー
ル(0.43g)共存下に無水フッ化水素(5ml)で0℃、60分間
処理したのち、フッ化水素を減圧留去し、残渣をエチル
エーテル(5ml)で2回洗浄したのち、残渣を50%-酢酸水
(5ml)で抽出した。 不溶物をろ去、凍結乾燥し、粉末
(183mg)を得た。 これを0.1%トリフルオロ酢酸水(100m
l)に溶解し、LiChroprep RP-18樹脂カラム(2.6×9.4cm)
に付け、0.1%トリフルオロ酢酸水と30%アセトニトリル
(0.1%トリフルオロ酢酸含有)の間での直線型濃度勾配で
溶出した。 主要分画を集め凍結乾燥した。 これを0.
05M-酢酸アンモニア水(20ml)に溶解し、DEAE-セルロフ
ァインの樹脂カラム(2.6×9.4cm)に付け、0.05Mから0.5
M-酢酸アンモニア水の直線型濃度勾配で溶出した。 主
要画分を合して凍結乾燥し、白色粉末(43.7mg)を得た。
これをN-酢酸(1ml)に溶解し、セファデックスG-25(2.
0×85cm)のゲルクロマトグラフィーに付し、主要画分を
集めて凍結乾燥し白色粉末(42.4mg)を得た。
【0041】アミノ酸分析値: Asp 1.84(2), Ser 1.63
(2), Glu 1.00(1), Pro 0.88(1), Gly6.41(7), Ala 2.0
6(2), Val 0.96(1), Leu 2.00(2) 質量分析による(M+H)+ 1515.6785 HPLC溶出時間 14.6分 カラム条件 カラム:YMC−ODS(AM-301, S-5 120A) (4.6×100
cm) 溶離液:A液(0.1%-トリフルオロ酢酸水) B液(0.1%-トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル) を用いA液からB液へ直線型濃度勾配溶出(50分) 流速 :1.0ml/分
【0042】
【試験例】副腎髄質由来の株化細胞PC12hを準牛胎児血
清10%を含むダルベッコ変法イーグル培地中37℃で培養
し、コラーゲン処理した48穴プレートに1穴あたり5×
104個の細胞をまき、7〜10日間培養した。 その後、
培地を500μlのハンクス平衡塩類溶液にかえ37℃で30分
間置き、ここへ、同じ溶液に溶解した被検体を加え、37
℃で2時間培養した。 次にこの培養液中のc-AMPの量
をアマシャム社製c-AMP測定用キットを用いて測定し
た。
【0043】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:38 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列番号:2 配列の長さ:27 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列番号:3 配列の長さ:176 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列番号:4 配列の長さ:48 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列番号:5 配列の長さ:45 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列番号:6 配列の長さ:18 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の化合物[IVa],[IVb]、VI
P、および参考例の化合物[V]のc−AMP産生活性
を比較して示したグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 X-Gly-Ile-Leu-Asn-Glu-Ala-Tyr-Arg-
    Lys-Val-Leu-Asp-Gln-Leu-Ser-Ala-Gly-Lys-His-Leu-Gl
    n-Ser-Leu-Val-Ala-Y[式中、XはAsp-Val-Ala-Hisの
    C末端側から数えて1ないし4個のアミノ酸もしくはペ
    プチドを、YはArg-Gly-Val-Gly-Gly-Ser-Leu-Gly-Gly-
    Gly-Ala-Gly-Asp-Asp-Ala-Glu-Pro-Leu-SerのN末端側
    から数えて1ないし19個のアミノ酸もしくはペプチド
    を示す]で表されるポリペプチドまたはそのアミド、エ
    ステルもしくは塩。
  2. 【請求項2】請求項1記載のポリペプチドまたはそのア
    ミド、エステルもしくは薬理学的に許容される塩を含有
    する医薬組成物。
  3. 【請求項3】神経賦活剤である請求項2記載の医薬組成
    物。
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