JPH05508600A - 不可逆的変色装置を備えた閉塞部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 不可逆的変色装置を備えた閉塞部材 本発明は、概して、少なくとも容器に取り付けられたときにたわむような領域が 形成された端部板を有する閉塞部材における新規で且つ有用な改良に関し、より 特定すると、端部板の上記可撓性部分に変色装置の形態の開封指示装置を備えた 閉塞部材に関する。

発明の背景 真空表示ボタンと協働する端部板を有する閉塞部材は、容器の周囲のいくつかの 極めて重要な状態を知１らせることができるので、食品工業において広く使われ ている。容器が適当に密閉されその中が真空にされると、ボタンは“下方″位置 となり、一方、容器が開けられた後再度取り付けられるか又は容器内の真空状態 が失われると、ボタンは“上方“位置となるであろう。

真空によって作動するボタンを備えた閉塞部材がより多（使用されているけれど も、閉塞部材が容器に適切に取り付けられると“下方″位置から上方に突出した “上方”位置へと移動するように機械的に作動されるボタンを備えた閉塞部材が 最近開発されてきている。

いずれの端部板移動装置においても、ボタンのようなたわみ可能な端部板部分を 備えた閉塞部材と組み合わせて使用するための不可逆的なタイプの開封指示装置 が必要とされている。

発明の概要 本発明に従って、パネル部分の跳ね返りを視覚的に明確に指示する装置を提供す るために、たわみ可能な端部板部分特にボタンのためのエポキシを基材とした壊 れやすい被覆装置内に蛍光染料を組み込むことが提案されている。この装置は、 黒色の閉塞ボタン又はその他のたわみ可能な端部板部分の上側に設けられたオレ ンジ色の蛍光染料を当該エポキシ装置に塗布することを含む。割れない状態では 、蛍光色の壊れ易い被覆は、暗く反射率の低い緑色を生じる端部板の下側部分の 暗い背景色によって効果的に消される。端部板が跳ね返ると、当該被覆は割れて 背面被覆部分の接着力を失う。接着力が解除され且つ割れると、この壊れやすい 被覆はその蛍光オレンジ色をよりあざやかに反射し、被覆装置の外観の極めて明 確な変化を生じる。

以下において明らかになる点に鑑みると、本発明の特徴が、以下の詳細な説明、 請求の範囲及び添付図面に図示されたいくつかの図面を参照することによって明 確に理解することができるであろう。

第１図は、閉塞部材の端部板に真空によって作動し且つ真空が除去されると跳ね 返るボタンが設けられた閉塞部材の平面図である。

第２図は、第１図の線２−２に沿って見た縦断面図であり、特に閉塞部材の構造 上の詳細を示しているＬ 第３図は、第１図及び第２図の閉塞部材の端部板の中央部分から見た破断拡大縦 断面図であり、ボタン上に設けられた被覆装置の詳細をより特定して示している 。

第４図は、第３図と類似の破断拡大縦断面図であり、組み合わせられた容器内の 真空によって“下方”位置に移動せしめられたボタンを示している。

第５図は、閉塞部材が″上方″位置に跳ね返った後にボタンが開封指示装置に変 化を生じさせる“上方″位置に跳ね返った状態を示す閉塞部材の中央から見た破 断拡大断面図である。

第６図は、暗い背景部と変色装置の残りの部分の取り付は前のメツセージ表示と を示す、閉塞部材のボタン部分の平面図である。

第７図は、閉塞部材が容易に取り付けられ、ボタンが容器内の真空により変形し た後に着色装置が硬化される方法を示す断面図である。

第８図は、閉塞部材が取り外され、ボタンが“上方”位置へと跳ね返りで変色を 生じ且つメツセージ表示が消失した後の閉塞部材のボタン部分を示す平面図であ る。

第９図は、メツセージ表示が壊れやすい被覆に取り付けられて実際に見ることが できない、本発明の別の態様の頂部平面図である。

第１０図は、第９図と類似の頂部平面図であり、壊れやすい被覆が割れ、メツセ ージ表示を見ることができる状態を示している。

発明の好ましい実施例の開示 図面を詳細に参照すると、特に第１図及び第２図には、本発明に従って形成され ている閉塞部材が図示されているのがわかるであろう。この閉塞部材は全体的に 番号１０で示されており、外方上方向に傾斜した外周環状部分１４を含み且つ端 部が隅部１６で終わっており、この隅部１６において概して円筒形のスカート部 １８の上端縁と結合している。スカート部１８は端部が内側を向いたカール部分 ２０で終わっている。

閉塞部材１０は押し付はタイプであり且つねじを含む顆状端部を有する容器と組 み合わせられることを★図したものである。従って、閉塞部材１０の内側には密 閉合成物２２が取り付けられ、この密閉合成物２２は、容器の端部と共に密閉状 態を形成する上方部分２４を含み、この上方部分２４は端部板１２の環状外周部 分１４の下に横たわっている。密閉合成物２２はまた、スカート部１８と整列し ており且つ変形された部分２６を含み、この部分２６は、変形して容器の顆状端 部上に設けられたねじとかみ合い且つねじり動作による閉塞部材の容器からの取 り外しを生じさせる手段として機能する。

閉塞部材１０は、端部板１２に番号２８によって全体的に表示された中央部に位 置するボタンが設けられるような形状に構成されている。ボタン２８は、外方上 方向に傾斜した環状部分３２によって囲まれた中央支柱部分３０を含み、環状部 分３２は概して平らな環状部分３４によって囲まれている。ボタン２８は、以下 により詳細に説明するような強い跳ね返り部分を有するように、最初に形成され た後に機械加工されたようなタイプのものであるのが好ましい。

最も特別には、本発明に従って、ボタン２８には、番号３６で全体が表示され且 つ第１図においてはその色のみによって見ることができる開封指示変色装置が設 けられている。

第２図に最も良（示されているように透明カバー３８も設けられており、この透 明カバー３８は変色装置３６を覆い且つ保護している。

基本的に、変色波ｆｆ１３６はボタン２８上に暗い背景部分４０を含み、背景部 分４０の上には接着コーティング４２が設けられ、接着コーティング４２は、壊 れやすい層４４を背景部分４０に接合する。

特に第４図を参照すると、閉塞部材１０が容器に取り付けられ、容器内を真空に 引くと、ボタン２８は下方に引っ張られることがわかる。このとき、閉塞部材１ ０が形成されているようにボタンの機械的作動により、ボタン２８は、当該ボタ ン２８を第３図に示す“上方”位置に維持される助けとなるようなある種の蓄積 された圧縮応力を有する。ボタン２８が第４図に示されているように容器内へと 下方へ引っ張られると、これらの圧縮応力は増加し、ボタン２８が上方に跳ね返 って第４図の“下方”位置から第３図に示す元の位置へ戻ろうとする傾向が強く なる。従って、閉塞部側１０が容器から取り外され、端部板１２の下側に加えら れた真空が解放されると、ボタン２８は第３図に示す元の位置へとはじく或は上 方に跳ね返る。変色装置３６を作動させ、より特別には壊れやすい層４４の裂開 及びひび割れを生じさせるのに必要とされるのはボタン２８のこの跳ね返り作用 である。

変色装置の詳細 以上のように本発明を広く説明したが、変色装置３６の詳細をより特別に以下に 説明する。

まず最初に背景コーティング４０について考えると、背景コーティング４０は暗 い色でなければならないことが理解され、また、背景コーティング４０の色はい （らか青色を含んだ黒であるのが好ましいけれども、他の暗い色も十分な色彩コ ントラストを与えるであろう。

壊れやすい層４４を着色された背景コーティング４０に接着する接着層４２は、 適当なニス、インク若しくはコーティングの形態である。更に、接着層４２は、 はぼ透明であり且つ上記環れやすい層と接着層４２との間に分離することが望ま しいが良好な接着力を付与しなければならない。

壊れやすい層４４は、脆い樹脂で作られており且つ適切に作動するためには適当 な裂開性と接着性とを有する熱硬化性材料であるべきである。ビスフェノールＡ のジグリシジルエーテルと東３アミンからなる硬化剤とをベースとした二成分エ ポキシ材料が適当な材料であることがわかった。現在のところ、このエポキシ装 置は、閉塞部材が容器に取り付けられ且つボタン２８が“下方“位置となった後 に閉塞部材１０のボタン部分に取り付けられる。しかしながら、壊れやすい層４ ４は、閉塞部材の製造業者によって閉塞部材に取り付けられるのが好ましい。

エポキシ機能性ポリアクリレートのような他の熱硬化性材料は、閉塞部材製造業 者がボタン部分に樹脂を取り付ける方法を提供する。エポキシ機能性ポリアクリ レートは、堅牢で且つ可撓性があり、船積みや悪い取り扱いに耐えることができ る。現在のところ、これらの材料は、必要とされる脆さを生じさせるために、閉 塞部材１０が容器に取り付けられボタンが“下方″位置に移動した後に紫外線、 放射線、熱等によって硬花される。

再度図面に戻り、第５図を参照すると、第５図には、閉塞部材１０が容易に取り 付けられボタン２８が第４図に示す“下方″位置から第３図に示す“上方″位置 へと跳ね返った後のボタン２８の中央部分が示されている。ボタン２８の跳ね返 り動作によって、壊れやすい層４４は壊れ且つ部分的に被覆が剥がれている。

また、ニス接着層４２が背景コーティング４０からある程度分離している。壊れ やすい層３６に蛍光染料が付与されているという事実により、このように壊れや すい層３６の粘着性の喪失によって極めてあざやかな蛍光色が生じる。これと同 時に、透明カバ一層３８は、裂開した壊れやすい層４４の粒子が損失するのが防 止される。

実験によれば、オレンジ色の壊れやすい層４６と組み合わせた概して黒色のコー ティング４０は、最初はほぼ緑色であった変色装置４４が壊れやすい層４６が裂 開するとオレンジ色に変色するという最も良好な結果を提供するけれども、他の 色の組み合わせも実現可能であり、変色装置ｔ３６はオレンジ−黒の組み合わせ に限定されないことが理解されるべきである。

背景コーティング４０に“５ＡＦＥ″　（安全）のようなメツセージ表示４６を 設けることが更に提案されている。このメツセージ表示４６は、コーティング４ ０の上に取り付けてもよいし閉塞部材１０の基材の色によって被覆されない透視 領域の形態としてもよい。第８図に最も良く示されているように、メツセージ表 示４６は、変色装置の初期状態では見えるが壊れやすい層４４か裂開すると消え る。

第７図には、紫外線、放射線、熱等のような硬化源４８を利用していかにして壊 れやすい被覆材料を硬化するかが開示されている。

変形態様の開示 第９図及び第１０図には、番号５０で表された変形態様のメツセージ表示の構造 が示されている。上記したメツセージ表示は容器が開放されていないときにのみ 見えるのに対して、メツセージ表示５０は、閉塞部材１０が取り付けられ且つ取 り外されたときにのみ見える。

メツセージ表示５０はミ壊れやすい層４４を覆って取り付けられ且つ閉塞部材１ ０が容器に取り付けられたときに見えなくするために背景コーティング４０と混 ざり合うような色となっている。しかしながら、閉塞部材１０が取り外され壊れ やすい層４４が裂開し蛍光オレンジ色を帯びると、暗いまたは黒いメツセージ表 示５０が現れるであろう。メツセージ表示は、例えば閉塞部材１０が使用されそ れと組み合わされた容器が既に開けられたことを指示する“０ＰＥＮＥＤ”　（ 開放済）という文字とすることができる。

更に、図示され且つ説明された本発明の好ましい実施例においては、変色装置３ ６は真空作動ボタンに適用されているけれども、本発明は、このようなものに限 定されるものではないことを特にここで指摘しておく。この変色装置は、端部板 １２のあらゆる可撓性の部分に適用することができる。更に、たわみは真空によ って生じる必要はな（、端部板の一部が容器の端部シール面と係合することによ る機械的動作によって生じさせることもできる。

変色装置３６が作動しているときは、このように装備された閉塞部材が容器上に 密閉状態に配置され次いで取り外されると、変色によって、閉塞部材がたとえ再 度取り付けられたとしても容器が既に開かれたことがあるという永久的で不可逆 的な表示が形成されることが特に最も良（理解されるべきである。

ここでは本発明の好ましい実施例のみを特定して図示し説明したけれども、請求 の範囲によって規定される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく小さな変 更をしてもよいことが理解されるべきである。

ＦＩＧ、Ｉ ＦＩＧ、４ Ｆ　Ｉ　Ｇ、８ Ｆ　Ｉ　Ｇ、９ ＦＩＧ、ｌＯ 要約書 閉塞部材（１０）の端部板の可撓性の部分に組み入れられる変色装置に関する。

変色袋！は、閉塞部材の端部板（１２）の可撓性の部分（２８）上に暗い背景コ ーティング（４０）を含み、可撓性の部分（２８）には、ニス、インクまたはコ ーティングのような接着剤によって壊れやすい層（４４）が接着されており、壊 れやすい層（４４）は端部板の可撓性部分の跳ね返り動作によって裂開する。こ の壊れやすい層は明るい色で且つ蛍光染料を用いて着色されているのが好ましい 。

背景の色と壊れやすい層の蛍光色との組み合わせによって、元々の閉塞状態では 第１の色が生じ、端部硬かたわみ壊れやすい層が裂開してひび割れのみならず引 き裂かれ若しくは被覆状態でなくなると、それ自体の明るい色をはるかに鮮やか に反射し、変色装置の色は大きく変色して開封を指示する。この変色は不可逆的 である。変色装置はメツセージ表示を含むこともできる。

国際調査報告

Claims (21)

【特許請求の範囲】
1. １．密閉状態表示部分が形成された可撓性の端部板と、前記表示部分によって支 持され且つ当該表示部分によって作動せしめられて前記端部板に蓄えられたエネ ルギによって密閉表示位置から初期の位置へと跳ね返る不可逆的開封表示装置と 、を含む閉塞部材であって、前記開封表示装置が、前記端部板部分の跳ね返りに 応答して裂開可能な壊れやすい層を含む、閉塞部材。
2. ２．前記壊れやすい層が樹脂でできている、請求項１に記載の閉塞部材。
3. ３．前記閉塞部材が船積み及び悪い取り扱いに耐えることができるように、前記 壊れやすい層が、最初は堅牢で且つ可撓性の層である、請求項１に記載の閉塞部 材。
4. ４．前記堅牢で可撓性の層が、当該層に壊れやすさを付与すべく処理されている 、請求項３に記載の閉塞部材。
5. ５．前記堅牢で可撓性の層が、前記閉塞部材が容器に取り付けられ且つ前記端部 板が変形された後に当該層に壊れやすさを付与するべく処理されている、請求項 ３に記載の閉塞部材。
6. ６．前記密閉状態表示部分がボタンの形状である、請求項１に記載の閉塞部材。
7. ７．前記樹脂が熱硬化性材料である、請求項２に記載の閉塞部材。
8. ８．前記樹脂がエポキシである、請求項２に記載の閉塞部材。
9. ９．前記壊れやすい層が着色されている、請求項１に記載の閉塞部材。
10. １０．前記壊れやすい層が蛍光染料で着色されている、請求項１に記載の閉塞部 材。
11. １１．前記壊れやすい層が、前記端部板が前記密閉表示位置から前記初期位置へ と跳ね返ったときに解除可能な接着剤を前記端部板との間に有する、請求項１に 記載の閉塞部材。
12. １２．前記壊れやすい層と前記端部板との間に接着剤があり、前記壊れやすい層 の材料が、前記端部板が跳ね返ったときに前記壊れやすい層が裂開してひび割れ 且つ被覆しない状態となるものである、請求項１に記載の閉塞部材。
13. １３．前記壊れやすい層と前記端部板との間に接着剤があり、当該接着剤は適当 なニス、インクまたはコーティングによって形成されている、請求項１２に記載 の閉塞部材。
14. １４．前記端部板が前記壊れやすい層の下側に暗い背景部を有し、前記壊れやす い層は明るい色を有し、それによって、前記壊れやすい層が完全なときは前記壊 れやすい層によって覆われた前記端部板部分は第１の色を有し、前記壊れやすい 層が前記端部板の跳ね返りによって裂開すると第２の色を有する、請求項１に記 載の閉塞部材。
15. １５．前記壊れやすい層が蛍光染料で着色されている、請求項１４に記載の閉塞 部材。
16. １６．前記壊れやすい層と前記端部板との間に接着剤があり、前記壊れやすい層 の材料が、前記端部板が跳ね返ったときに前記壊れやすい層が裂開してひび割れ 且つ被覆状態でなくなるようなものである、請求項１４に記載の閉塞部材。
17. １７．前記壊れやすい層が樹脂でできている、請求項１４に記載の閉塞部材。
18. １８．前記樹脂がビスフェノールＡのジグリシジルエーテルと第３アミン硬化剤 とをベースとする二成分エポキシ材料である、請求項１７に記載の閉塞部材。
19. １９．前記樹脂がエポキシ機能性ポリアクリレートである、請求項１７に記載の 閉塞部材。
20. ２０．前記暗い色の背景部は、前記壊れやすい層が裂開しない状態では当該壊れ やすい層を通して見ることができ、前記壊れやすい層が裂開すると見ることがで きなくなるメッセージ表示を担持している、請求項１４に記載の閉塞部材。
21. ２１．前記壊れやすい層が前記変色装置と混じり合う色のメッセージ表示を担持 しており、当該メッセージ表示は、通常は見ることができず前記壊れやすい層が 裂開すると現れるようになされた、請求項１４に記載の閉塞部材。