JPH05507430A - 自由中心係止蝶番を有する膝装具 - Google Patents

自由中心係止蝶番を有する膝装具

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JPH05507430A JP91511744A JP51174491A JPH05507430A JP H05507430 A JPH05507430 A JP H05507430A JP 91511744 A JP91511744 A JP 91511744A JP 51174491 A JP51174491 A JP 51174491A JP H05507430 A JPH05507430 A JP H05507430A
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ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 自由中心係止蝶番を育する膠装具 技術分野 本発明は膠装具(brace ) 、特に、回転の自由浮動中心(free f loading center )を育する少なくとも1つの係止蝶番を組み込 んだ膠装具に関する。
背景技術 装具は、損傷、変形、手術等により膝が不安定になったときに、しばしば使用さ れる。更に頻繁には、膠装具はそれ以上の怪我に対して膝を保護しかつ/または 使用者が歩き、走りまたは運動会に参加するときにかかる運動期間中に既に怪我 をしている膝を更に支持するために使用される。
従来技術による膠装具は種々の異なる形態および煩雑性をとっている。膠装具は 過去において膝関節のまわりに弾性バンド等の材料の包帯と同様に簡単なもので あった。かかる包帯は移動性を損失させるが、ある程度まで膝関節を強化する。
キャストまたは他の完全に不動の装置を含む煩雑かつ/または固定膠装具が同様 に過去に使用されている。上記極限例において、つくかの装置は上下脚へ取り付 けられかつ膝関節に設置される蝶番部材を含む。上記型の装具は最高の移動性を 保留する試みと同時に膝に対しである種の支持を提供することが意図されている 。
最後に記載した型の膠装具が膝関節を過伸展から予防する蝶番部に構造的特徴を 有することは既知である。更に、この型の従来装具は蝶番の回転運動を膝関節そ れ自体の蝶番運動にいくらかでも似るようにさせる構造要素を含むことで知られ ている。
上記概念を組み込んだ膠装具の例としてPaezによるUS特許第4,791, 91.6号がある。Paezは膝の上下脚の上下部にそれぞれ取り付ける上下カ フを有する膠装具を開示している。上記カフは脚の屈曲および伸展運動の伸展を 制御するために膝の中間および横側に隣接して一対の多中心蝶番を配置するよに 取り付けられる。
過去において、膝の過伸展を予防することのできる膠装具へ多中心型蝶番を組み 込むことは非常に困難であった。これは、膝関節の蝶番運動に追随させるために 必要な設計が係止機構の採用を複雑にすることによる。これはそれ以上の蝶番運 動を防止するために所定位置へ蝶番を係止するのに必要な構造要素が蝶番の回転 能力を干渉する傾向があることに起因していた。
蝶番の軸回転運動を制限して患者の膝の過伸展を防止するために係止機構を多中 心型蝶番へ組み込むことを試みた従来装置は過去において使用者の脚上で所望位 置を維持するという付加的問題を持っていた。これはこの型の膠装具が脚の蝶番 運動を模写する膠装具として効果的でないために使用者による膝の運動中に大腿 上で上下方向へ慴動する傾向があることによる。膠装具の蝶番において係止機構 の係合により発生する力は、また、膠装具を慴動させる傾向がある。使用者の脚 上での膠装具の上下方向慴動は膠装具の蝶番を膝の両側における正確な位置から 移動させ、これが膠装具を誤操作させる。時に、この慴動が酷いと膠装具により 患者に障害を与えることさえある。
発明の開示 本発明は上下不動化バンドにより使用者の大腿および下脚のそれぞれへ取り付け ることのできる上下カフを有すゐ膝装具に関する。
上記装具の上カフは使用者の膝の横および中間側に直接隣接する位置へ向かって 下方へ延びる一対の蝶番アームを有し、各上蝶番アームはその上蝶番アームの長 細から略45″角にある孔を遠位端部に有し、かっ係止ビンは上記上カフと上記 蝶番アームとの間の連結点と上記孔との間に位置する。各下カフは、同様に、膝 の各側に隣接して設置されかつ上記上蝶番アーム上に重なるように上方向へ延び る一対の上蝶番アームを含み、各上蝶番アームは上記上蝶番アームの長軸から略 45°の角度をもち、かつ上下蝶番アームが長手方向へ略−直線になるときに上 記上蝶番アーム内の上記孔から略90’の角度になる孔を含む。上記上下蝶番ア ームの上記孔はシールド付ワッシャとねじにより回転可能に重合関係で保持され る。上記上蝶番アームは各々は膝の過伸展前に上記上蝶番アーム上で上記係止ビ ンと係合するフック部材を含む(膝装具のそれ以上の蝶番運動、および所定伸展 位置を通過する、続く膝関節それ自体の蝶番運動を防止するため)。上記下カフ は、更に、上記下カフの最下部の両側に設置され、かつ使用者の脚の背へまわっ て延びる、上記上カフの最上部の両側に位置する一対の固定部材へ取り付けるた めの一対の交差ストラップを有する。上記交差ストラップは膝の真後の使用者の 脚の背で相互に交差し、かつ使用者の脚が延びるにつれて整綿になる。膝の伸展 はそれにより使用者の脚が真っ直ぐになるに伴って上記下カフをり[っ張って上 記上カフへ接近させる。伸展運動の継続により上記上下蝶番アームは上記孔(お よびそこへ取り付けられたねじ)が許す限り相互方向へ移動する。
使用者の脚の連続伸展により、結果として、上記上蝶番アームのフックは上記上 蝶番アーム上の上記係止ビンと保合できる距離だけ上方へ向かって移動する。上 記フックが上記係止ビンと係合する点までへの伸展回転は膝装具のそれ以上の蝶 番運動を不可能にし、そのようにして過伸展を防ぐ。反対方向への脚の運動(膝 関節の屈曲を可能にする)は上記フックの上記係止ビンとの係合を解除しかつ上 記交差ストラップを徐々に緩め、それにより膝装具の上記蝶番要素の運動の自由 を戻す。この自由運動により自由中心蝶番は上記フックおよびピンの係止機構か らの干渉を受けずに膝の回転運動に追随する。上記装具の上下カフは使用者の脚 上の適性位置に上記カフを保持する不動化バンドを含む。
本発明の第2態様において、上記上蝶番アームを挿入できかつピン一孔関係で慴 動可能に保持できる一対の通路が上記上カフ内に含まれていてよい。従って、上 記上蝶番アームは上述態様のような固定的関係でなく慴動可能関係においてこの 態様の上記上カフへ取り付けられる。上記上蝶番アームと上記上カフとの間の相 対運動は、本発明のこの態様の使用中、使用者の脚の動作範囲を快適に拡大し、 かつ使用者の大腿上での上記装具の上カフの上下慴動を防止する。所望により、 上記上蝶番アームは従来技術の膝装具と共に使用されてよい。かかる場合、上記 蝶番アームは所望により上記カフではなく上記蝶番部材へ慴動可能に取り付けら れてよい。
図面の簡単な説明 本発明の目的および利点は以下の説明から評価できる。添付図面の各図において 同一番号は同一構造特徴を示す。
図1は本発明の原理により構成された膝装具の前面図である。
図2は本発明の原理により構成された膝装具の背面図である。
図3は本発明の原理により構成された膝装具の側面図である。
図4は本発明の原理により構成された膝装具の背面図であって、使用者の脚の背 へまわして取り付けられる交差ストラップを示す。
図5aは本発明の原理により構成された自由中心係止蝶番の拡大図である。
図5bは図58の自由中心係止蝶番の分解図である。
図68は90″屈曲した膝へ取り付けられた本発明の膝装具を装着した脚の側面 図である(説明のために不動化バンドは省略されて図7aは完全伸展に近い膝へ 取り付けられた本発明の膝装具を装着した脚の側面図である(不動化バンドは説 明のために省略されて図8は慴動可能な蝶番アームを使用する本発明の膝装具の 部分断面を含む側面図である。
図9は図8の他の暢様で示された膝装具の管状通路部材と蝶番アームの斜視図で ある。
図10は本発明の慴動可能な上蝶番アームの特徴を使用する他の設計の蝶番を示 す(説明の簡素化のために蝶番から上板は除去されている)。
発明を実施する最良態様 図1は本発明の原理により構成された膝装具lOの前面図である。膝装具10は 概ねU形の上カフ11を含む。上カフ11は金属、木、プラスチック、繊維ガラ ス、黒鉛、その他の成分材料等比較的硬質材料により形成されるのが好ましい。
U形カフ11の内面58は所望により柔軟な職制または同種材料でパッドにされ てよい。U形下カフ11の形状は使用者の大腿の形状に適合しかつ使用者の大腿 のまわりの内側(中間)から脚を略半分まわって外側(横)へ延びることが意図 されている。
下カフ12は上カフ11と全く同様の材料および形状で形成されるが、使用者の 下脚の股領域上に密接に適合するように若干小さい直径にする。下カフ12は使 用者の脚の層領域に適合する形状にし、かつ上カフ11に関して上述したように 使用者の下脚の略前半分のまわりに延びるものであることが意図されている。
上カフ11の下縁部60、および下カフ12の上縁部63は切り取られて膝関節 が装具lOから干渉されないで概ね自由に屈曲できる楕円形開口部65を内側間 に形成している。
一対の上蝶番アーム13はU形カフ11の側縁部59に隣接して各々連結されて おり(例えば、鋲36により)、かつ使用者の膝の横および中間側に隣接して設 置されるように下縁部60の下へ延びる。蝶番アーム13は略平行関係でカフ1 1の縁部59に隣接して内面58に沿って延び、かつカフ11が使用者の脚に取 り付けられる時に膝の各側上に1つが設置されるようにカフ11の下縁部60の 下へ突出する。
同様に、下カフ12は一対の上蝶番アーム14を有し、その各々はU彫工カフ1 2の側縁部61に隣接して(例えば、鋲等により)それぞれ連結されている。各 上蝶番アーム14は略平行関係で縁部61に隣接して下カフ12の内面62に沿 って延び、下カフ12が使用者の脛のまわりに正確に位置決めされると各アーム 14は膝の横および中間側に設置できるだけの距離をもって上蝶番アーム13の 遠位端部64上に重なるようにカフ12の上縁部63上へ延びている。
上下蝶番アーム13と14は所定の動作範囲で自由中心軸回転運動をするために 、それぞれシールド付ワッシャ31とねじ34により相互連結されている(図5 b参照)。「自由中心i <rreecentriC)の語は本発明の文脈にお いて蝶番作用、また4i蝶番アーム13と14の回転運動を説明するために使用 され、かつ1回転の自由浮動中心を中心とする回転動作J (rotation  motion about free floaLing centers  of rotation>を意味する・従って、本発明の自由中心蝶番作用は「 多中心J (polycentric)型蝶番の「複数の固定された回転の中心 1とは区別される。本発明の自由中心蝶番作用は後述するように上下蝶番アーム 13と14の孔24と25内でのシールド付ワッシャの完全に「自由浮動する」 性質により可能になる。
図58および図5bに最良に示されたように、各上蝶番アーム13はその幅の略 2から21/2倍の長さを有する遠位端部64に形成された孔24を有する。孔 24はその長M(a)が上蝶番アーム】3の長軸(b)から略45″の角度にな るように上蝶番アーム13内に形成される。
各上蝶番アーム14は上蝶番アーム孔24と略同−寸法の遠位端部70内に形成 された孔25を有する。上蝶番アーム孔25は、上下蝶番アーム13と14が係 止位置に配置されると(図58参照)、その長軸(c)が上蝶番アーム孔24の 長軸(a)から略45゜の角度になるように配置される。
上下蝶番アーム13と14はねじ34とシールド付ワッシャ31により回転自在 に連結される。ワッシャ31のシールド33は内ねじ山(図示せず)を有する。
シールド33は上下蝶番アーム孔24と25へ延びかつねじ頭35が上蝶番アー ム14の外面上になり、他方ワッシャ31のプレート32が上蝶番アーム13の 内面上になるようにねじ34へねじ止めされる。
ワッシャ31とねじ34は自由に回転してそれぞれの蝶番アーム孔24と25内 で上下蝶番アーム13と14に関して並進運動するようにされている。更に、各 蝶番アーム13と14は相互に関して自由に回転するようになっている。
ワッシャ31とねじ34は上蝶番アーム13と上蝶番アームI4との間で連結体 を構成するので、両者は、また、相互に対して上下蝶番アーム13と14の回転 中心を構成する。従って、上下蝶番アーム13と14の回転の中心は複数の固定 された回転中心を有する従来の多中心蝶番と反対に「自由浮動」する。更に、本 発明の回転中心(ワッシャ31とねじ34)は、また、孔24と25の長袖(a )と(b)に沿ってその回転中心に関して上下蝶番アーム13と14の各々の自 由な並進運動(直線運動)を可能にする。この並進運動は上下蝶番アームエ3と 14の相対的回転と独立にまたは同時にいずれの時にも可能である。
装具10へ係止機構を組み込むことが望まれる場合には、上蝶番アーム14はフ ック26を含むようにその遠位端部70に形成されてよい(図5bに最良に示さ れている)。フック26は一定の条件下で係合できるように遠位端部から弓状に 延び、後述のごとき条件下および方法により上蝶番アーム13上に設置°された 係止ビン23を宵する(図5aに図示されたように)。フック26は一部が蝶番 アーム14の遠位端部70で半円形面30により形成され、かつ一部が該蝶番が 係止位置になると係止ビン23と接触する半円形面27により形成されている。
蝶番アーム14の概ね直線の縁部28は孔25の長軸(C)に概′ね平行に延び かつ該蝶番が使用者の膝の屈曲により回転するときにビン23の干渉を防せぐよ うに形成されている。半円形窪み29は上蝶番アーム14内に形成されかつ該蝶 番の回転中に上蝶番14の係止ビン23への干渉を防ぐために必要である。
使用において、上記係止機構を組み込んだ本発明の装具工0は、最初に使用者の 下大腿のまわりに上カフIIを載置することにより使用者の膝へ取り付けられる 。これは、蝶番アーム13を使用者の膝の中間および横側に隣接して設置するよ うに膝の僅かに上の位置で大腿の前部へ全面58を直接的に載置することにより 行われる。
そこで、上カフ11を上下動化バンドの一部15bをDリング38へ通して使用 者の下大腿の背へまわし、Dリング37へ通して方向を変え、使用者の下大腿の 背へ再度まわし、かつ上記不動化バンドの前部15aの上を通過させてフックと ループファスナ39を対抗側の対応するファスナ40へ連結する。
次いで、Dリング45により上カフ11へ取り付けられた上不動化ストラップ1 7を使用者の脚の背後へまわし、Dリング46へ挿入し、方向を変えて二重に巻 きにし、フックとループファスナ48を対抗側の対応するファスナ47へ取り付 ける。
次いで、下カフエ2を下不動化バンドの一部16b(Dリング41により一部1 6aへ取り付けられる)を使用者膜の背へまわし、Dリング42へ通し、かつ方 向を変えて二重に巻きフックとファスナ44を対抗側の対応するファスナ43へ 取り付ける。
交差ストラップ18と19は使用者の脚上の装具10を保持するためのファスナ として使用されることは意図さハていない。その代わりに、交差ストラップ18 と19は所望により適性係止保合のための係止機構のビン23に関してフック2 6を適性に配置させるための作動力を発生させるために使用される。蝶番アーム 13と14のそれぞれにおける孔24と25と共同して働く交差ストラ・ノブ1 8と19は、膝の伸展により緊張するときに、上蝶番アーム14のフック26を 上蝶番アーム13の係止ビン23と係止する位置へ移動させる。交差ストラップ 1Bと19は、また、て鋲66により下カフ12へ取り付けられる。装具10が 一旦使用者の脚へ取り付けられると、交差ストラップ18は使用者の膝の背後を 通ってストラップ22により上カフ11へ取り付けられたファスナ50へ挿入さ れる。同様に、交差ストラップ19は使用者の膝の背後を通ってストラップ21 により上カフ11へ取り付けられたファスナ49へ挿入される。
図4に示されたように、交差ストラップ18と19は膝が伸展の所望の所定限界 へ近づくにつれて上カフ11と下カフ12とが相互に引っ張りあうような所定長 さに調整されている。
上記蝶番および係止機構の意図された機能について以下に説明する。図68およ び図6bに最良に示されたように(ここでは交差ストラップ18と19の機能の 説明を明瞭にするために不動化バンドとストラップは省略されている)、使用者 の膝が屈折すると、交差ストラップ1Bと19が緩んでカフ11または12上へ 力は加わらない。
図6aの装具10を概略的に示す図6bは下カフ12と上蝶番アーム14を示す 部材67、および上カフ11と上蝶番アーム13を示す部材68を含む。部材6 7と68との間のギャップ(d)は孔24と25により可能になる上蝶番アーム 13と上蝶番アーム14との間の最高分離距離を示す。部材69は交差ストラッ プ18と19を示す。
図6bから明らかなように、部材69が緩むので(ここへはいかなる張力も加わ らない)、部材67と68は使用者がその動作範囲にわたって膝回転させるに伴 って距離(d)だけ分離する。距離(d)は使用者の膝の伸展によって部材69 を緊張させるまで一定である。容易に理解されるように、部材69を移動して緊 張させる使用者の膝の伸展度は交差ストラップ18と19の長さを調節すること により調節できる。
距離(d)が最高分離状態を維持する限り、使用者は自由に膝関節を屈曲または 伸展できる。使用者の膝関節が回転するに伴ってねじ34とワッシャ3Iが孔2 4と25内でr浮動」する。蝶番アーム13と14の相互に対するこの浮動する 自由中心運動は該蝶番を使用者の膝の回転運動に追随させる。
図7aに示されたように、膝関節が伸展位置へ移動するときに、交差ストラップ 18と19は結果として移動して緊張し、上下カフ11と12へ張力を与える。
交差ストラップ18とI9は上下カフ11と12を相互の方向へ引っ張る傾向を 有するので、使用者が膝関節を連続して伸展するにつれて距離(d)は徐々に短 くなる。
図7bに示されたように、部材69の固定された長さにより、膝の伸展は結果と して部材67と68を距離(d)がゼロになるまで一緒に引っ張る。この位置は カフ11のカフ12への続く並進運動が不可能になるように孔24と25が相互 に関して配置される位置である。また、この位置は、上蝶番アーム14のフック 26が上蝶番アーム13に関して、使用者の膝の続く伸展により半円形部27が 係止ピン23と係合するに足りる高さに位置決めされる位置である。使用者が膝 を伸展するときに交差ストラップ18と19により生しる緊張によって装具IO が最終的に一旦この係止位置に付勢されると、それ以上の伸展は阻止される。
上記説明から容易に理解されるように、使用者は膝を完全に伸展したところで上 記蝶番を係止できる正確な長さへ単に交差ストラップ18と19の長さを調節す れば足りる。本発明の蝶番および係止の本来的効果は、交差ストラップ18と1 9が移動して緊張しかつフック26と係止ビン23を適性な係合位置へ!Il整 (並進)させるまで、上記蝶番が上記係止機構から干渉されることなく膝の運動 に自由に追随することである。
図8は本発明の他の態様を示す。この態様において、上蝶番アーム13°は自由 に慴動できるようにカフ11へ取り付けられている。これは上カフェ1へ管状ケ ーシング52を挿入することにより達成され、管状ケーシング52は上蝶番アー ム13°の自由な慴動運動を可能にする大きさになっている。上蝶番アーム13 ’ とカフ11との間の自由、または摩擦のない、慴動取り付けは装具10の使 用者の脚への取り付けを更に確実にする。これは、概ね、使用者が膝を屈曲また は伸展するときに、膝装具10の上カフ11が、使用時に、使用者の大腿に沿っ た位置へシフトする傾向があることによる。
一般的に、使用者の脚へ上カフ11を固定するために使用される不動化バンドの 数量と関係なく、膝の回転運動へ対する上記蝶番の不完全な追随により力が生じ 、カフ11は結果的に大腿上の正確な位置から付勢される。上カフ11の不正確 な位置決めは結果的に装具lOの残部を誤って位置決めすることになる。
本発明の臼歯慴動上蝶番アーム13’ は膝の動作の通路に沿った上記蝶番の追 随を更に完全にすることにより上記問題を緩和する。
蝶番アーム13°の追随の改善は、膝が屈曲して回転するときにカフ11へそれ を自由に慴動できるように取り付けることによるものであり、上記蝶番の回転の 中心は膝と同期して回転してはならず、上記回転中心が膝関節の動作通路を適性 にiJi随すべきであるならば使用者の大腿上でカフ11の固定位置から並進運 動しなければならない。
上蝶番アーム13゛は上カフ11に関して自由に慴動できるけれど、にもかかわ らず蝶番アーム13°の上端部において中央かつ長手方向へ設置された孔51を 通るビン51により管状室52内に固定される。ビン51は、当然ながら、カフ 11と蝶番アーム13゛との間の完全な分離を防止する働きをする。
図9に示されたように、管状ケーシング52は蝶番アーム13′の断面形状と同 一の内部断面形状を有する。ケーシング52はプラスチック、繊維ガラスまたは 他の適宜材料により形成されてよい。
蝶番アーム13’をケーシング52へ挿入し、次いで、ビン53をケーシング5 2および孔51へ通過させる。そのようにして、上記ケーシングは上カフ11の 一部として形成される。
図10に示されたように、上記自由慴動蝶番アームの概念は所望により他の従来 型膝装具に使用できる。更に、かかる従来膝装具において、上蝶番アーム】3パ の自由慴動端部は上カフ11と蝶番アーム13゛との取り付は位置へ設けたのと 4誌反対に該蝶番要素へ上蝶番アーム13゛° を取り付ける位置へ設置されて よい。この態様において、上蝶番アーム13°°の遠位端部64゛はプレート5 4へ取り付けられており、これは、事実上、従来型膝装具の蝶番部を構成する。
プレート54は該蝶番を完全にするためにプレート54の上に重なる対応するプ レート(説明の目的から図示せず)を有する。
上蝶番アーム13°°は上蝶番アーム13″°の長手方向へ走る孔51’ を含 む。ビン53゛は孔51゛を通ってプレート54およびその対抗部(図示せず) へ固定される。上蝶番アーム14°は従来法によりビン55によりプレート54 へ取り付けられてよい。同様に、係止ウェッジ56がビン57によりプレート5 4へ取り付けられてよい。ウェッジ56は上蝶番アーム14°が回転してそれと 接触するときに使用者の膝の過伸展を防ぐように配置される。
本発明の膝装具の好ましい朝様について以上説明したが、上記開示は例示であり 、他の態様が続く請求の範囲の要旨から逸脱することなく可能であり、上記要旨 は本発明の一部として理解されるべきである。
−一二− FIG、1 FIG、2 FIG、3 FIG、4 FIG、5a FIG、5b FIG、6a FIG、7a FIG、8 要約書 本発明は膝関節の中間および横側に自由中心係止蝶番により取り付けられる上下 カフ(11,12)を有する膠装具(10)に関する。上記自由中心蝶番は上蝶 番アーム(14)に関する上蝶番アーム(13)の並進および回転を同時に可能 にする回転の自由浮動中心を有する。上記自由中心蝶番は更に上蝶番アーム(1 3)上に設置されたビン(23)および使用者の膝の過伸展を防ぎたい場合に上 記蝶番のそれ以上の回転を防ぐために付勢されて係合する上蝶番アーム(14) 上に設置されたフックから成る係止機構を有する。
一対の緊張ストラップ(18,19)が使用者の膝の背を横切って上カフ(11 )から下カフ(I2)へ取り付けられてよく、かつ膝の伸展により上下カフ部材 (11,12)が相互へ引っ張りあう緊張をストラップ(1,8,19)で生じ させるようにその長手が調整されてよい。上下カフ部材(11,,12)の相互 方向へ運動は、それ以上の伸展回転に対して上記蝶番を相互係合かつ係止するた めに、上記係止機構のフック(26)とビン(23)の位置決めを正確にする。
所望により、使用者の膝の回転に追随するときに上記蝶番の運動により装具(1 0)上に生じる力を補整するために両者間の自由慴動運動を可能にするように上 蝶番アーム(13)を上カフ(lj)へ取り付けてよい。
国際調査報告 +11rT/IICCNlnCN1n2QQ−ユ−9,PCT/ uS91103856Gem PCTn9η+Q lsuopm向−11Mm1 1211 ・PI412801711国際調査報告

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.膝装具を使用者の御上へ位置決めするための上および下カフ手段、上記上カ フ手段は使用者の脚の大腿領域のまわりに位置決めできかつ上記下カフ手段は使 用者の脚の脛領域のまわりに位置決めできる、 上記上カフ手段を上記下カフ手段へ蝶番式に取り付けるための上および下蝶番ア ーム手段、上記上蝶番アーム手段は上記上カフ手段へ取り付けられかつ上記下蝶 番アーム手段は上記下方フ手段へ取り付けられている、 上記上および下蝶番アーム手段は、上記下蝶番アーム手段に関する上記上蝶番ア ーム手段の回転および並進運動を可能にすべく上記下蝶番アーム手段へ上記上蝶 番アーム手段を取り付ける自由浮動連結手段により相互に回転可能に取り付けら ていて、ごれが上記上および下蝶番アーム手段に関する上記自由浮動連結手段の 回転および並進運動を可能にする、 から成る膝装具。
  2. 2.上記自由浮動連結手段は更に上記下蝶番アーム手段に関する上記上蝶番アー ム手段の相対回転を可能にして上記下蝶番アーム手段に関する上記上蝶番アーム 手段の相対並進運動を同時に生じさせるものである、請求項1の膝装具。
  3. 3.上記膝装具は更に係止手段を含み、上記係止手段は上記上蝶番アーム手段上 に設置されたピン手段、および上記下蝶番アーム手段上に設置されたフック手段 から成り、 上記膝装具は更に、使用者の膝の適性位置へ位置決めされるときに、上記フック 手段と上記ピン手段を使用者の膝の所定伸展位置で係合させるための手段を有す る、請求項2の膝装具。
  4. 4.上記係合手段は交差ストラップ手段を含み、上記交差ストラップ手段は上記 下カフ手段および上記上方フ手段へ取り付け自在であり、かつ調整可能な長さを 有し、それにより使用者の膝の伸展により上記交差ストラップ手段で生じる緊張 が上記ピン手段および上記フック手段を付勢して係合可能な位置へ相互に向かっ て並進させ、かつ使用者の膝の続く伸展回転により、上記交差ストラップ手段に よりその後に生じる力により係合可能な位置へ並進している上記ピンとフック手 段が上記下蝶番アーム手段に関する固定位置で上記上蝶番アーム手段と係合かつ 係止し、それにより使用者の膝のそれ以上の伸展回転を阻止する、請求項3の膝 装具。
  5. 5.上記上蝶番アーム手段は上記上カフ手段に摺動可能に取り付けられ、それに より上記上蝶番アーム手段は上記上カフ手段に関して自由に並進できる、請求項 1の膝装具。
  6. 6.上記上蝶番アーム手段と上記下カフ手段とを自由慴動可能に連結する手段は 上記上カフ手段により締結に保持される細長い管状ケーシング手段を含み、上記 上蝶番アーム手段は上記上方フ手段と上記上蝶番アーム手段との間の相対並進運 動の軸に対応する長軸を形成する細長い通路手段を有し、上記上蝶番アーム手段 の上記細長い通路手段は上記細長い管状ケーシング手段内に設置され、かつ上記 細長い通路手段へ延びかつ上記細長い管状通路手段へ固定されるピン部材により 上記管状ケーシング手段内の適所に保持され、それにより上記上カフ手段の上記 上蝶番アーム手段に関する相対並進運動が上記細長い通路手段内の上記ピン手段 により可能な運動範囲によってのみ制限される、請求項5の膝装具。
  7. 7.上記蝶番手段は更に上記上蝶番アーム手段内に設置された細長い孔、および 上記下蝶番アーム手段内に設置された細長い孔を含み、上記自由浮動連結手段は 上記2つの細長い孔へ設置され、それにより上記上蝶番アーム手段の上記下蝶番 アーム手段に関する相対並進運動が上記2つの孔内の上記自由浮動連結手段によ り可能な相対並進運動までに制限される、請求項1の膝装具。
  8. 8.上記上および下蝶番アーム手段内の上記2つの孔の長軸は、上記係止手段の 上記フック手段と上記ピン手段がその係止位置で係合するときに、略90°の角 度を形成する、請求項7の膝装具。
  9. 9.使用者の大腿領域のまわりに位置決めされる上カフ手段、および1端部で上 記上方フ手段へかつ他端部で蝶番手段へ取り付けられた上蝶番アーム手段を荷す る膝装具の慴動可能な連結装置であって、上記蝶番手段は、上記上カフ手段が使 用者の脛へ取り付けられるときに使用者の膝に隣接して設置され、上記慴動可能 な連結装置は、上記上蝶番アーム手段内に設置された細長い通路手段、および上 記上カフ手段へ固定されたピン手段、上記ピン手段は上記細長い通路手段を通過 する、から成り、 それにより、上記上蝶番アーム手段は上記ピン手段を上記細長い通路手段を介し て上記上カフ手段へ固定することによってのみ制限される運動範囲を上記上カフ 手段に関して自由に慴動するものであることを特徴とする慴動可能な連結装置。
  10. 10.上記上方フ手段内に固定された管状ケーシング手段を更に含み、上記ピン 手段は上記管状ケーシング内に固定され、上記上蝶番アーム手段は上記ピン手段 の上記細長い通路への設置により上記管状ケーシング手段内に少なくとも部分的 に設置され、それにより上記上蝶番アーム手段の上記上カフ手段に関する回転運 動が制限され、かつ上記上蝶番アーム手段の上記上カフ手段に関する並進運動が 阻止されることなく維持される、請求項9の慴動可能な連結装置。
  11. 11.使用者の大腿領域のまわりに位置決めするための上カフ手段、および1端 部で上記上カフ手段へかつ他端部で蝶番手段へ取り付けられた上蝶番アームを有 する膝装具の慴動可能な連結装置であって、上記蝶番手段は、上記上カフ手段が 使用者の大腿へ取り付けられるときに使用者の膝に隣接して設置され、上記慴動 可能な連結装置は、 上記上蝶番アーム手段内に設置された細長い通路手段、および上記蝶番手段へ固 定されたピン手段、上記ピン手段は上記細長い通路手段を通過する、から成り、 それにより、上記上蝶番アーム手段は上記細長い通路手段を介して上記蝶番手段 へ上記ピン手段を固定することによってのみ制限される運動範囲にわたって上記 蝶番プレート手段に関して自由に慴動するものであることを特徴とする慴動可能 な連結装置。
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