JPH05507232A - 家具に用いられる懸吊金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 家具に用いられる懸吊金具 本発明は、家具に用いられる懸吊装置であって、家具に固定可能なケーシングと 、該ケーシング内で移動可能に支承された、水平方向と鉛直方向に調節可能な支 持部とから成っており、水平方向調節と鉛直方向調節とが、前記支持部と螺合す るそれぞれ１つのねじによって行なわれるようになっている形式のものに関する 。

このような形式の懸吊装置は多様な構成において公知である。水平方向調節と鉛 直方向調節とは、家具を懸吊する際に建物壁の凹凸および／または壁側の支持部 材の位置不正確さを補償可能にするために役立つ。

しかし、水平方向調節時にはしばしば知らないうちに水平方向調節ねじを進出さ せ過ぎることによって支持部と水平方向調節ねじどの間の螺合が解除されてしま うことがある。これにより水平方向における位置調整が実際には行なえなくなっ てしまう。それというのは戸棚が自重を受けて降下することにより、さらに懸吊 装置のケーシング内部への見通しが不能となることにより、水平方向調節ねじを 再び支持部内にねじ込むことができないか、あるいはねじ込むことができるとし ても大きな困難を伴うからである。

水平方向調節ねじと支持体とのこのような不慮の分離を回避するためには、水平 方向調節ねじの端部に安全板を装着したり、またはねじ端部を後から変形させる ことにより、支持体の雌ねじ山からのねじ外れを阻止する拡張部を形成すること が提案された。これら２つの提案は付加的な製造コストをもたらし、個々の部材 の組付けを著しく困難にし、ひいては組付はコストをも高める。

本発明の課題は、コスト的に有利な以下のような解決手段を示すことである。す なわち、最小限の製造技術的な手間および組付は技術的な手間によって支持部と 水平方向調節ねじどの完全な分離を、それに付随する全ての欠点を排除しつつ確 実かつ廉価に阻止できるようにするわけである。

この目的は、水平方向調節ねじの端部が、比較的小さな直径を有するねじ山なし の部分を備えており、支持部がケーシング内部で終端位置に位置した時には、ね じ山付きの部分が支持部の雌ねじ山にもはや螺合しないようになっていることに より達成される。

ケーシング内における支持部の終端位置は筒車な形式で、ケーシングまたは支持 部に装着された突起部／ストッパ、または鍵穴状の長孔の狭い端部での鉛直方向 調節ねじの当接によって規定される。

ねじ山なしの部分の直径は、ねじ山の谷径と等しくするか、またはそれより小さ くすると有利である。この場合、ねじ山付きの部分とねじ山なしの部分との長さ の比を、ねじ山付きの部分にほぼ２／３が、ねじ山なしの部分にほぼｌ／３が配 分されるように選択すると有利である。

図面には有利な構成を示す。

第１図は、ケーシング内の部分的に断面した支持部を終端位置で示す断面図であ る。

第２図は、ケーシングの、鍵穴状の長孔を備えた底部領域を、第１図のＩＩ−Ｉ Ｉ線に沿って断面した断面図である。

本懸吊装置はケーシング１を有しており、このケーシングは詳しくは示さない公 知の形式で、一体成形されたドエルビン２、またはねじによって家具に固定する ことができる。

ケーシング１内部には移動可能に支承された支持部３が配置されている。この支 持部はほぼ断面Ｕ字形に形成されていて、この支持部の、ケーシング１から突出 した端ｇ４が、建物側の懸吊部材（図示せず）に懸吊されるために鉤状に形成さ れている。

支持部３の、鉤状の端部４とは反対側の他方の端部５は雌ねじ山６を備えており 、この雌ねじ山６には水平方向調節ねじ１２のねじ山付きの部分１３が螺合する 。

断面Ｕ字形の支持部３の中央部すなわちヨーク７には別の雌ねじ山８が設けられ ている。この雌ねじ山８には鉛直方向調節ねじ１６が螺合している。

さらに支持部３の側方脚部９にはエンボス加工部１０．１１が装着されており、 これらのエンボス加工部は水平方向調節ねじおよび鉛直方向調節ねじを案内し、 場合により生じる横方向の力もしくは側力とを受け止める。

水平方向調節ねじ１２はねじ山付きの部分１３に加えてねじ山なしの部分１４を 備えている。水平方向調節ねじ１２のヘッド１５はケーシング１のポケット２０ 内で回動可能に、長手方向では移動不可能に案内されている。

鉛直方向調節ねじ１６もケーシング１内で回動可能に、長手方向では移動不可能 に案内されている。さらに鉛直方向調節ねじ１６は、鍵穴状の長孔２２内部で、 鉛直方向調節ねじの長手方向に対して横方向に移動可能である。鉛直方向調節ね じ１６を長手方向で移動不可能にするためには鉛直方向調節ねじ１６のヘッド１ ７の近くで一体成形されたつば１８が作用している。

つば１８は、ケーシング１の底部２３に設けられた鍵穴状の長孔２２の拡大され た開口２１を通してつばを差し込むことができるような寸法で設計されている。

鉛直方向調節ねじ１６を長孔２２の拡大された開口２１にヘッド１７が当接する まで差込み、さらに鉛直方向調節ねじ１６を拡大された開口２１の部分から側方 にずらした後には、長孔２２からの鉛直方向調節ねじ１６の脱落はっば１８によ って防止される。

個々の部材３，１２．１６の組付けの公知の詳細な形式についてはここではこれ 以上述べない。

調節ねじ１２．１６のヘッド１５．１７は組付けられた状態ではケーシングｌの 外壁の存在する領域に位置しており、調節工具（ねじ回しなど）が接近可能であ る。

支持部３と水平方向調節ねじ１２との完全な分離を防止する、本発明による作用 形式を以下に示す。

懸吊装置が家具に組付けられ、作業者は壁家具の最終的な位置決めの段階で水平 方向調節ねじ１２を回す。

これにより、支持部３は矢印Ａの示す方向でケーシング１から外方に向かって移 動し、いずれねじ山付きの部分１３は支持部３の雌ねじ山６からねじ外れする。

しかし支持部３と水平方向調節ねじ１２との完全な分離には至らない、それとい うのはねじ山付きの部分１３に続いてねじ山なしの部分１４が設けられており、 ねじ山なしの部分１４がねじ出孔内に残っているからである。この場合、雌ねじ 山６には支障をきたすほどの変形も生じない、それというのはねじ山なしの部分 １４はエンボス加工部１１に支持されており、水平方向調節ねじ１２は荷重がか けられていても第１図に示した位置に留まっているからである。水平方向調節ね じ１２の回転方向を変えると、高さ調節ねじ１２のねじ山付きの部分１３は支持 部３の雌ねじ山６に再びねじ込まれる。

再度のねじ込み動作は、次のことによっても容易になる。すなわち、第１図に示 したような、雌ねじ山６とねじ付き部分１３とがもはや螺合しない段階において は鉛直方向調節ねじ１６は鍵穴状の長孔２２の端部２４に当接し、支持１ｉＡ３ はケーシング１内部で、固定された終端位置に位置しており、この終端位置によ って前記のように水平方向調節ねじ１２を支持部３の雌ねじ山６に再度ねじ込む のがきわめて容易になるのである。したがってねじ山付きの部分１３の長さと、 鍵穴状の長孔２２の長さと位置とは互いに調和されて、ねじ山付きの部分１３が 支持部３の雌ねじ山６から進出した時に鉛直方向調節ねじ１６が当接するように なっていると有利である。

もちろん支持部３の、ケーシング１内の終端位置は他のストッパ、すなわちケー シングｌまたは支持部３に一体成形された、上述の形式で支持部３の終端位置を もたらす突起または付加部などによって生ぜしめられてもよい。

Ｃ乃 要　約　書 家具に用いられる懸吊装置は、ケーシング（１）と、ケーシング内で移動可能に 支承された、水平方向および鉛直方向に調節可能な支持部（３）とから成ってい る。この支持部（３）は、水平方向調節ねじ（１２）を介してケーシング（１） に対して相対的に調節できる。鉛直方向調節ねじ（１６）は鉛直方向の位置調節 を行なうことができる。

支持体と水平方向調節ねじ（１２）との完全な分離を回避するために、この水平 方向調節ねじ（１２）は一方の端部に、ねじ田なしの部分（１４）を備えており 、支持体（３）がケーシング（１）内部で終端位置に位置する時には、ねじ山付 きの部分（１３）は支持部（３）の雌ねじ山（６）にはもはや螺合しない。

第１図 国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．家具に用いられる懸吊装置であって、家具に固定可能なケーシングと、該ケ ーシング内で移動可能に支承された、水平方向および鉛直方向に調節可能な支持 部とから成っており、水平方向調節と鉛直方向調節とが、前記支持部と螺合する それぞれ１つのねじによって行なわれるようになっている形式のものにおいて、 水平方向調節ねじ（１２）の端部が比較的小さな直径を有するねじ山なしの部分 （１４）を備えており、前記支持部（３）が前記ケーシング（１）内部で終端位 置に位置する時には、ねじ山付きの部分（１３）が、前記支持部（３）の雌ねじ 山（６）にもはや螺合しないようになっていることを特徴とする、家具に用いら れる懸吊装置。 ２．前記支持部（３）の終端位置が前記ケーシング（１）および／または前部支 持部（３）に設けられたストッパによって形成されている、請求項１記載の、家 具に用いられる懸吊装置。 ３．鍵穴状の長孔（２２）の狭い端部（２４）に鉛直方向調節ねじ（１６）が当 接することによって前記ケーシング（１）内での前記支持部（３）の終端位置が 規定されるようになっている、請求項１および２記載の、家具に用いられる懸架 装置。 ４．ねじ山なしの前記部分（１４）の直径が、ねじ山（１３）の谷径と等しいか 、または該ねじ山の谷径より小さい、請求項１から３までのいずれか１項記載の 、家具に用いられる懸吊装置。 ５．ねじ山付きの前記部分（１３）と、ねじ山なしの前記部分（１４）との長さ の比は、ねじ山付きの前記部分（１３）がほぼ全体の２／３、そしてねじ山なし の前記部分（１４）がほぼ全体の１／３を占めるように選択されている、請求項 １から４までのいずれか１項記載の、家具に用いられる懸吊装置。