JPH05506939A - 緒止めピンを備えた弦楽器の電気音響的増幅装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 緒止めビンを備えた弦楽器の電気音響的増幅装置この発明は、緒止めビンと保持 具を介して弦楽器に取り付けられる音響ピックアップ装置とを備え、音響ピック アップ装置が中空に構成された緒止めビンを貫いて導かれる導線を介して増幅器 に接続可能であるような、弦楽器の電気音響的増幅装置に関する。

直接的な電気音響的増幅を例えばバイオリンの場合に可能にするために、従来は マイクロホンをバイオリンの緒止めに駒のそばに一時的に取り付けることが必要 であった。この種の通常の留め付は形マイクロホンにより、一時的に望まれる電 気音響的音響増幅を弦楽器の場合に達成することができた。この種の直接の音響 増幅は特にスタジオ効果又は野外音楽会のような不利な音響的条件のもとての音 楽会のために必要となることがある。

しかしながらこの公知の装置の場合には、極めて動きの激しい演奏に際して装置 が接触をこうむるか又は突き外される危険が存在する。更に音響効果が不満足で ある。なぜならば弓ノイズ又は演奏者の呼吸ノイズのような外部影響が望ましく ない程度に一緒に増幅されるからである。その上装置は視覚的に邪魔であるとい うほかに、演奏中に演奏者の動きを妨げるおそれのある望ましくない異物である 。

前記の欠点を回避する装置がドイツ連邦共和国特許第９６６１０６号明細書から 知られている。ここでは弦楽器のための中空の緒止めビンが記載され、この緒止 めビンを貫いて導線が音響ピックアップ装置に導かれている。この音響ピックア ップ装置を弦楽器の中に又はこれに接してどこに配置しなければならないか、及 びこの装置をそこに取り（＝ｌけるためにどんな手段を必要とするかは、この特 許明細書には述べられていない。しかし装置の取り付けの問題は弦楽器の音色を 乱さないためにまさに最善に解決すべき問題である。

それゆえにこの発明の課題は、極めて簡単な方法で音響ピックアップ装置を弦楽 器に取り付けることができるように公知の装置を改良することにある。別の課題 は容易な操作で弦楽器から再び取り外すことができる装置を提供することにある 。

この課題は、音響ピックアップ装置がマイクロホンとして構成され、このマイク ロホンが弦楽器の胴内部に配置され、中空の緒止めビンにより保持されることに より解決される。

この発明の実施態様は請求の範囲２以下に記載されている。

この発明は、特に弦楽器にはもともと緒止めビンが設けられているという事実を 利用する。この緒止めビンは弦楽器においては緒止め素の取り付けのために用い られる。この知見を出発点としてこの発明は、この通常用いられる緒止めビンを 、同時に弦楽器の胴内部へ導入すべきマイクロホンのための保持具として働（中 空の緒止めビンにより置き替λることを提案する。中空の緒止めビンに配置され たマイクロホンはいつでも再び取り外すことができ、そのとき残っている中空室 は例えばめくら栓により埋めることができる。

この発明に基づく装置の重要な長所は次のとおりである。

１）弦楽器の内部の比較的高い音圧により増幅の質が改善される。

２）弦楽器の特徴的な音響が最善の効果を発揮する。

３）外部のノイズの影響が弦楽器の胴内部にマイクロホンを配置することにより ほぼ除去される。

４）望ましくない電気音響的フィードバックが避けられる。

５）マイクロホンは同時に弦楽器内部に最善に保護されて配置されている。

６）演奏者は装置に必要なケーブル接続部、即ち増幅器への導線を除いてはもは や妨げられない。

次にこの発明をバイオリンでの適用に対する三つの７面に関連して一実施例によ り詳細に説明する。しかしながらこの発明はバイオリンに制限されない。むしろ この発明はもともと緒止めビンを有するあらゆる種類の弦楽器で用いることがで きる。例λばチェ口の場合には脚棒が対象となる。

第１図は、この発明に基づく装置の第１の実施例を、上を開放されたバイオリン の胴部の平面図で示す。

第２図は、組み込み状態におけるこの発明に基づく装置の側面図である。

第３図は、中空の緒止めビン、めくら栓及びマイクロホン付きマイクロホン栓の ための別の実施例である。

第１図には、この発明に基づく装置の第１の実施例が上を開放されたバイオリン の胴部１０の平面図で示されている。すべてのバイオリンにもともと設けられて いる緒止めビンは、ここでは中空の緒止めビン１として構成された保持具により 置き替えられている。この緒止めビンの実施例では円錐形に延びる内側部分が、 バイオリンで通常用いられるブロック４の軸孔に挿入されている。中空の緒止め ビン１によりマイクロホン３は望ましくは可撓性の支え２を介して保持されてい る。その際マイクロホン３はバイオリン１１の胴内部に配置されている。中空の 緒止めビン１のマイクロホン３と反対側の端部には着脱自在なコネクタが設けら れるのが有利であり、このコネクタを介して増幅器への導線１６をマイクロホン に接続可能である。着脱自在なコネクタはこの実施例では、導線１６の一端部に 形成されたプラグ５及び中空の緒止めビン１のマイクロホン３と反対側の端部に 設けられたソケット６として形成されている。プラグ５及びソケット６がバヨネ ット継手を有するのが有利である。

第２図には、この発明に基づく装置の第１図に付属する側面図が示されている。

前記の符号は同じ部品に対して再び用いられる。中空の緒止めビン１はこの発明 に基づきバイオリンに通常用いられる緒止めビンの寸法を有し、緒止め８から来 る緒止め索７を中空の緒止めビンｌに取り付けることは容易に可能である。

このために中空の緒止めビン１は通常用いられる緒止めビンと同様に環状の凹所 １７を有し、この凹所を囲んで緒止め索７が取り付けられている。中空の緒止め ビン１はブロック４の軸孔中に挟み込まれている。

第３区には、中空の緒止めビン１の特に有利な一実施例が示されている。この中 空の緒止めビンｌは同様に、もともとバイオリンに設けられている緒止めビンの 寸法を有する。中空の緒止めビンｌはここでは補助的にめねじを備える円筒形の 孔を有し、めねじの中に第３ｂ区に示されためくら栓１２か又は第３ｃ図に示さ れたマイクロホン栓１４をマイクロホン３と共にねじ込むことができる。めくら 栓１２は中空の緒止めビン１にねじ込むのに適している。このためにめくら栓工 ２はおねじ１５を有する。バイオリンの電気音響的増幅を実施しないときには、 このめくら栓１２が中空の緒止めビン１にねじ込まれる。

これに対し第３ｃ図には既に説明したマイクロホン３が示され、このマイクロホ ンはマイクロホン栓１４に取り付けられている。マイクロホン栓１４はめくら栓 １２に似ており同様におねじ１５を備える。マイクロホン３は導線１６を介して 電気増幅器に接続可能である。導線１６は孔１８を介しマイクロホン栓１４を通 ってマイクロホン３へ通じる。バイオリンの音を電気音響的に増幅しようとすれ ば、このマイクロホン栓１４がマイクロホン３と一緒に中空の緒止めビン１にね じ込まれる。それによりマイクロホン３が弦楽器の胴内部に置かれることになる 。

中空の緒止めビンとめくら栓１２又はマイクロホン栓１４との間のねじ結合の代 わりに、同様にクランプ結合を用いることができる。中空の緒止めビン１、め（ ら栓１２及びマイクロホン栓１４はアルミニウムから成り特に黒色にアルマイト 処理されるのが有利である。

中空の緒止めビン１、め（ら栓１２及びマイクロホン栓１４の第３図に示された 構成により、中空の緒止めビンｌは一度弦楽器に組み込むだけで十分である。

これによりこの中空の緒止めビン１は永久に弦楽器中に残しておくことができる 。マイクロホン３はめくら栓１２と同様のマイクロホン栓１４により保持される 。中空の緒止めビン１の中へこのマイクロホン栓１４を組み込む場合には１通常 用いられる緒止めビンとの差異としては弦楽器に電気的増幅器への導１１１１６ が残っているにすぎない。増幅を望まないときはめくら栓１２により中空の緒止 めビン１の孔を閉鎖できるので、この新しい中空の緒止めビン１は従来の緒止め ビンと異ならない。

中空の緒止めビン１、め（ら栓１２及びマイクロホン栓１４のこの種の構造の重 要な長所は、すべての弦楽器を一度だけ装備変更するだけでよく、マイクロホン ３の着脱を非常に速やかに実施でき、かついつでも種々の形式のマイクロホンを 用いることができることにある。

最後に、マイクロホン栓１４の代わりに自明のように、それ自体を中空の緒止め ビン１の中に保持できるマイクロホンを用いることもできることを指摘しておく 。このためにはマイクロホン自体がおねじを備え黒色にアルマイト処理されるの が合目的である。ねじ結合の代わりにクランプ結合を用いることもできる。

最善の音響効果はマイクロホン３が中空の緒止めビンの端部か６３〜１０ｍｍ望 ましくは５ｍｍ１ｌｌＬで保持されるときに達成されることが判明した。

増幅器として無線伝送用送信ユニットを用いることもできる。

この装置は一般に緒止めビンを備えているか又は緒止めビンを設けることができ るすべての弦楽器に対し使用可能である。

国際調査報告

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. １．緒止めピンと保持具を介して弦楽器に取り付けられる音響ピックアップ装置 とを備え、音響ピックアップ装置が中空に構成された緒止めピンを貫いて導かれ る導線を介して増幅器に接続可能であるような弦楽器の電気音響的増幅装置にお いて、音響ピックアップ装置がマイクロホン（３）として構成され、このマイク ロホン（３）が弦楽器（１０）の胴内部（１１）に配置され、中空の緒止めピン （１）により保持されていることを特徴とする弦楽器の電気音響的増幅装置。
2. ２．中空の緒止めピン（１）がめねじを備え、このめねじにマイクロホン（３） がねじ込まれることを特徴とする請求の範囲１記載の装置。
3. ３．マイクロホン（３）がマイクロホン栓（１４）に取り付けられ、このマイク ロホン栓（１４）がおねじ（１５）を有し、マイクロホン栓（１４）がマイクロ ホン（３）と共に中空の緒止めピン（１）にねじ込まれることを特徴とする請求 の範囲２記載の装置。
4. ４．マイクロホン（３）が中空の緒止めピン（１）に挟み込まれることを特徴と する請求の範囲１記載の装置。
5. ５．マイクロホン（３）がマイクロホン栓（１４）に取り付けられ、マイクロホ ン栓（１４）がマイクロホン（３）と共に中空の緒止めピン（１）に挟み込まれ ることを特徴とする請求の範囲４記載の装置。
6. ６．めくら栓（１２）が設けられ、電気的増幅が行われないときに、このめくら 栓がマイクロホン（３）の代わりに中空の緒止めピン（１）に保持されることを 特徴とする請求の範囲１ないし４の一つに記載の装置。
7. ７．中空の緒止めピン（１）が少なくとももともと弦楽器に通常用いられる緒止 めピンの外形寸法及び形を有することを特徴とする請求の範囲１ないし６の一つ に記載の装置。
8. ８．マイクロホン栓（１４）又はめくら栓（１２）を備える中空の緒止めピン（ １）が、もともと弦楽器に通常用いられる緒止めピンの外形寸法及び形を有する ことを特徴とする請求の範囲３ないし６の一つに記載の装置。
9. ９．マイクロホン（３）が着脱自在なコネクタ（５、６）を介して増幅器への導 線（１６）と結合されていることを特徴とする請求の範囲１ないし８の一つに記 載の装置。
10. １０．着脱自在なコネクタ（５、６）がバヨネット継手により構成されているこ とを特徴とする請求の範囲９記載の装置。
11. １１．中空の緒止めピン（１）及びめくら栓（１２）がアルミニウムから成り特 に黒色にアルマイト処理されていることを特徴とする請求の範囲１ないし１０の 一つに記載の装置。
12. １２．バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスに用いることを特徴とする請 求の範囲１ないし１１の一つに記載の装置。