JPH05503209A - イヌパルボウイルス(cpv)を含む弱毒イヌパルボウイルスワクチンとイヌ科動物におけるcpv感染予防 - Google Patents

イヌパルボウイルス(cpv)を含む弱毒イヌパルボウイルスワクチンとイヌ科動物におけるcpv感染予防

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イヌパルボウイルス(cpv)を含む弱毒イスパルボウイルスワクチンとイヌ科 動物におけるcpv@染予防 発明の分野 イヌパルボウイルス(cpv−2)は、イヌ科動物の寄生体であり、嘔吐、下痢 、気分減退、発熱、種々の白血球減少症、そして急激な脱水を引き起こす。この イヌパルボウイルスは、ウィルスの増殖を助けるような分裂活性の高い宿主細胞 を必要とする。したがって、分裂活性の高い細胞は、ウィルスに対する感受性が もっとも高いものとなる。また、#I織は分化の段階で感受性が高い。
したがって、心筋炎や、より重要には腸炎がこのウィルスによるもっとも一般的 な疾患である。
発明の背景 通常のワクチン磨洗の出現により、子犬はイヌパルボウィルスに特に感染しやす い動物である。ワクチン接種されたメス大から生まれた子犬は、母親由来の抗体 (MDA)によって短期間ではるがその免疫が受け継がれる。母親由来の抗体は 、生後1週間にわたって受動的防御を与える。しばしば、子犬は、母親の50% にあたる血清中抗体1度が認められる。しかし、生後8−10日になると、母親 由来の抗体の置は指数関数的に半減してしまう。
MDAが指数関数的に減少していく一方で、この時期に商業的に入手可能なワク チンを接種してもそれによる抗体産生を導くことはできない。この現象は、種々 の科学論文に記載されており、例えばコルネルベテリナリアン(Cornall  Valerinarian) 1982年72巻103−109頁(ポロ1り 、Po1lock)およびフルネルベテリナリア7 (Cornell Vet erinarian) 1981年71巻40g−427頁(カルミカエル他、 Carumichael et al、)。
MDAが標準的な方法(例えば、血球凝集(Hae@agglutinatio n)−抑制(lnhibition) (HI) 、エリザ(ELISA)また は血清中和等)によって検出可能であるのに対して、ワクチンは子犬に活性免疫 応答を誘導するにはたいへん不安定なものである。MDAは、病気に対する有効 !よりも低い濃度に減少したとしても検出されうる。このような検出は、Hlテ ストによってなされるものであり、50μlあたり血液M粟阻害単位(HI U 150μL)が約64のタイターに値する。したがって、「免疫空白期間(Is ■unity gap) Jと呼ばれる時期(通常、生後8−14通の間)があ り、この時期は子犬の母親由来抗体量が減少し、防御が不十分なものとなり、ま たワクチン接種による免疫応答も引き出せない時期でもある。よって、この時期 に子犬は感染に対する感受性があり、一方でワクチン接種に対する応答性を示さ ない。
このようなことから、従来のイヌパルボウイルスワクチンよりも抗原性が高いワ クチンが、子犬において母親由来の抗体にもまさり、防御抗体を産生ずる独自の 免疫系を刺激することは自明なことであると考えられて来た。
そして、このことは、CPV−2の弱雪株くより一層抗原性がある)の利用によ っである程度達成されるであろうが、この場合、ワクチン接種された動物の便に 接種されたウィルスが潜在することがあり、感染の拡大や、ウィルスの毒性の度 合いが変化する危険性がつきまとう(欧州特許No、 189958参照)。そ のような株の例として、027株1−404 (パスツール研究所)がある。現 在、このウィルスは市販されているワクチン「インターベット・ノビバック・パ ルボーC」(INAERVET″N0BIVACPARVO−C”) ニ使用さ れティる。
本発明の研究者は、従来から大きな問題とされてきたイヌパルボウイルスによる 疾患を予防するワクチンの生産を可能とする適当な株を選別する過程において驚 くべき発見をした。すなわち、子犬の母親由来抗体量が検出可能な程度に存在し 、接種された動物で大量の生きたウィルスが潜在することによる他の犬への感染 拡大に対して予防的効果を与えるCPV株l−404などの株を発見した。
パルボウイルスに対する商業的に入手可能なワクチンがかかえる他の間既を記載 した。例えば、ある品種では、免疫空白期間に対して特に感受性が高い。また、 ある動物では、MDAレベル後でさえも、ワクチンの繰り返し投与量に対して反 応性を示さず、このことは正常な状態で期待される抗体の量が消え失せてしまっ ていることを示している。
発明の開示 本発明は、母体由来の抗CPV−2抗体存在下において抗体応答を引き出し、か つ毒性が低いようなCPV−2ワクチンを提供するものである。
本発明は、毒性が低くて、母体由来の抗CPV−2抗体存在下において抗体応答 を引き出すことが可能な弱毒パルボウイルスからなるものである。
本発明の好ましい実施態様では、パルボウイルスは、弱毒パルボウイルスを接橿 された犬から放出されたウィルスからの感染率が非常に匠いことを特徴とする。
この明細書で用いられる言葉「感染率が低い」の意味することは、感染動物から パルボウイルスが放出されないことを意味し、またたとえ放出されたとしてもそ の放出されたパルボウイルスに接触した犬に対して実質的な感染能力がないこと を意味している。
本発明の策−の発明にもとづ〈実施態様は、動物細胞培養ヨーロピア/コレク/ 1ン(ECACC,英国サリズバリー、ホートドラン; Porton Dow n、 5alsbury。
[1,1)に寄託されたイヌパルボウイルスのCPV−2株を含むものである。
寄託番号は、V89042601である。この株は、その弱毒イヌパルボウイル スに3Iされたものの69回継代(passage 69; P69)されたも ので以下、cpv−2株P69と呼ぶ。
本発明のための培養ウィルスの弱毒化は、適当な培養系で、ウィルスを継代培養 することによって達成された。この培養系は、例えばネコ腎臓(FK)細胞系で ある。ウィルスは、限界希釈法を用いてクローン化され、そして継代されたウィ ルスに継代69 (P69)と番号を付けた。
本発明の第二の発明は、弱毒イヌパルボウイルスの有効量を含むワクチンからな るもので、このイヌパルボウイルスは、低毒性を示し、また母体由来の抗CPV −2抗体存在下において抗体応答を引き出すことが可能なものである。
コノ発11JTの好ましい実施態様によれば、弱毒パルボウイルスは、−ワクチ /を接橿された犬から放出されたウィルスによる感染率が非常に低いことを特徴 とする特に好適な実施態様によれば本発明の第二の発明は、CPV−2株P69 に該当する動物細胞培養ヨーロビアノコレク7gノに寄託された番号V8904 2601の627株あるいはこの株と同等なものの有効量を含むものである。
発明の詳細な説明および請求の範囲において言及される有効量とは、免疫応答を 引き出すのに十分な量を意味するものであり、好ましくは50%組織組織感染投 与量(Tiasue Cu1ltura Infective Doses;  TCID5o) /投与量の値が少なくとも104・eである。
本発明のワクチンは、新規なCPV−2株P69を生きた状態で、あるいは不活 性化された致死状態で用いることが可能である。好ましくは、本発明のワクチン は、生CPV−2株P69を含むか、あるいはその誘導体または機能的に等価な ものを含む。
このようなワクチンは、他の成分を含むことも可能であり、例えばそのような成 分として安定剤、アジ1バント、賦形剤、その他の薬剤学的に許容される化合物 または他の抗原またはその一部分が挙げられる。ワクチンは、既知のワクチン製 造現場において一般的な凍結乾燥試料あるいは懸濁された状態にされる。
好ましい実施態様によれば、本発明のワクチンはワクチン接種に用いられる他の ウィルスまたは生物と組み合わされて使用されることが可能である。そのような 他のウィルスとして例えばイヌジステンパー、感染性へパチチスウイルス、イヌ バライノフルエンザまたはボルデテラなどがあるが、もちろんこれらに限定され るものではない。
本発明によれば: CPV−2株P69は最適な条件下で適当な細胞系、好まし くはFKまたはイヌ腎臓細胞<LP4えばMDCK)において増殖する。そして 既知の方法を用いてこの培養されたウィルスをワクチンの製造に用いる。
一般的にワクチン接種の妨害となるほどの量の母親由来の抗体が存在しているに もかかわらず、ワクチンにCPV−2株P69を取り込ませることによって、イ ヌパルボウイルスによる疾患に対する防御を提供することが可能である。
本発明のV89042601株は既知のCPV−2株とは興なるもので、血清陽 性および血清陰性のどちらの犬に対しても血清学的な応答を示f0細胞培養系で の増殖特性や、新規な株を含むワクチ/を投与された動物からの生ウイルス放出 特性と同様に、そのDNA配列変異が認められる。
特に、本発明は、培養細胞系に接種した場合に毒性の度合いが既知のcpv株ワ クチンと顕著に翼なる。CPvワクチンの槽々の株間で、翼なるタイプの細胞培 養、例えばネコの細胞培養系とイヌの細胞培養系とで増殖する能力に違いが認め られる。
本明細書中において言及する抗体力価は、二倍希釈を眉いた標準的な血球凝集阻 害試験によフて測定されるもので、豚赤血球細胞の凝集を完全に阻害させるもっ とも高い血清希釈率の逆数によって示す。
図の簡単な説明 第1図は、Hp H−1ニよッテ消化されたCPV−2株P69、CPV−2株 P98および021株1−104について、断片の分子量の違いを示すものであ る。
本発明を実施するための最良の形態 1、CPV−2の弱毒化 毒性パルボウイルスから単離されたCPV−2Ka 1株由来のウィルスをオー ストラリアのタウンスピルにあるノェームスクーク大学(Ja胃es Cook  University、 Towngville、 Australiga)  から人手した。このウィルスを既知の継代方法を用いて本願出願人によりネコ 腎臓(FK)細胞系およびイヌ腎臓(MDCK)細胞系で内で継代することによ って弱毒化した。
継代61回目で回収されたウィルスをIll的な限界希釈法によって精製した。
さらにこの精製法を2回繰り返して、合計3回の限界希釈による継代を実施した 。
FK細胞系で3回目の限界希釈による継代から回収されたウィルス(すなわち継 回目)。
2.7クチ/橿a 、ト(Vaccine 5eed LoI>の調製111表 : 母親由来抗体に関する実験継代65回目の精製ウィルスをさらにFK培培養 −接種して4回継代し37℃で3ないし4日インキュベートすることによって継 代69回目のウィルスを得た。
これを−70℃で保存した。このウィルスは、本発明の好ましい実施態様にもと づいたV89042601と番号が付けられた寄託された株である。
3、P69を含むCPV−2ワクチノの翼製FK細胞培養系にP6gを接種し、 そして37℃で3ないし4日間インキュベートした。おのi@要を既知の標準的 な方法(生ワクチンまたは不活性化ワクチンのどちらをめるかに応じて)を用い て回収してウィルスの塊を得てさらにウィルスの力価(効カンおよび無効果性( sterility)を調べた。スタビライザーでウィルス塊を形成し、それを −20”Cで保存した。また、ワクチンを必要に応じてさらに凍結乾燥させるこ とも可能である。
4A、生後6週間の6犬に対するワクチン接種の結果生後6週間の6犬(小型フ ォックステリア)に、高力価の陽性血清2mlを腹腔的注射することによって受 動免疫を与えた。前ワクチン接種(後受動免疫)力価を第1表のように決定した 。この表中、抗体レベルは、32以下であり、疾患に対する防御性がないと思わ れる。しかし、ワクチン接種に対する6犬の応答を妨害することが可能である。
つぎに、6犬に前記CPV−2株P69含有ワクチンを接種した。この際、投与 量は茎1表に示すように異なる。抗体力価は、ワクチノ接橿後15日目で測定し 、東1表に示した。l O” ’TCID、0投与された一匹の犬のみが応答し なかった。
(以下、余白) ワクチン接種量 前ワクチン接種ブリード ワクチン接種後10” 132 8 192−16384CPV−2株P69tたは/ヒバ、、r)ハルボ・シー ( NOVIVACPARVO−Cハラ+4545、 これはCPVのl−404) のどちらか一方を含むワクチンを接種された生後6週間目の6犬から得られた血 清学的データを比較した。
妊娠中に不活性CPvワクチンを接種されたメスから得た生後6遍間目のピーグ ル大に、適当なワクチンからなる単一投与量を接種し、そして生後9J間目に再 び同一ワクチンを!1種した。
ノビバフクパルボ・シーを受けた6犬と、CPV−2株P69を受けた6犬とは ひと腹の子同士である。
CPV−2株P69含有ワクチンは、−回の投与量あたり10″S・・TCID 、。
の力価で用いた。一方、ノビバ、クパルボ・ノーは、−回の投与量あたり10’ ’TCID、。の力価で用いた(この力価は購入したパルボ・ン一の力価である )。
CPvに対する抗体力価を測定するために生後6.8.9、そして11週間目に 6犬から血を取った。おg (vhelping)時のメス大の力価は、32か ら1024Iυ/5QuLの範囲内にある。生後331間目0仔犬は、イヌパル ボウィルスに対する母親由来抗体を持っており、その力価は16ないし512  [11LI/5OuLである。
ワクチン接種前後の6犬の血球凝集阻害力価は、第2表に示した。
(以下、余白) 茅2表:子犬に対するワクチン接種前後の血清学的試験結果6犬の齢(遍) 1164(168192204[1204eIB 54 (168192204 840962g 12B 16 8192 4096 409630 12B  32 4096 4096 204[]3112B 16 4096 2048  409632 12B 32 2048 204El 204833 12B  32 8192 4096 204834 12B 16 2048 409 6 204835 12B 16 2048 4096 40963El 32  <’16 4096 2048 204840 16 <16 4096 2 048 20411141 32 <16 8192 2048 409643 16<16 4096 2048 204844 32 <16 4096 2 048 204846 256; 64 204B 4096 2048Par vO−c 12 256 32 16 16 204B1g 64 16 20 48 4096 409621 64 16 <16 2048 40964B  256 64 16 16 20484g 512 64 32 32 40 96第2表中、★および+は以下のことを示す。
★: ワクチン接種を2回した。
第一回 生後6週間目 第二回 生後9遍間目 +: cpv血球凝集阻害力価; lII[l150uL生後6週間目(第一回 目のワクチン接種時)の子犬の力価は4〜6倍減少(く16〜64)する。33 匹中23匹(70%)の子犬が母親由来抗体力価を生後6遍時に16 [11U /5OuL以上有していた。
生後6週間目でのワクチン接種後、24匹中23匹(95,8%)の子犬が、生 後8週間目、力価2048から16.384TCPV−2株P69含有ワクチン に応答した。9匹のうち2匹(22,2%)のみが同時期にノビバックパルボ・ シー(Nobivae Paryo−C)に応答した。このノビバックパルボ・ シーの力価は、2048から4096の範囲内にある。
生後6週間目時のワクチン接種に対しては応答しなかったそれぞれの群に含まれ るすべての子犬は、生後9週間目に実施された2回目のワクチン接種に対しては 応答した。これらの子犬での応答の程度は、最初のワクチン接種で応答した個体 のものと同程度であった。
弱毒生イヌパルボウイルスP69ワクチンが高い免疫原性を有することが軍2表 に示された血清学的結果によって明らかにされた。<16から64にある受動的 に獲得した抗体力価を有する24匹の子犬のうち23匹が、生後6週間目でCP V−2株P・69含有ワクチンを接種された時点で少なくとも2048旧U15 0uLからなる抗体応答を生み出した。
これとは対照的に、/ビバノクパルヂ・ノーを生後6週で接種された9匹の子犬 中たった3匹だけが抗体力価の増加が認められたにすぎない。第一回目のワクチ ン接種後に抗体力価の上昇を示した3匹の子犬は、すべて前ワクチン接種力価が 16であつた。残りの6匹の子犬は、力価が32から64であσ、抗体応答が認 められなかった。
血清学的データによれば、CPV−2株P69は、既知のイヌノ(ルボウイルス と干渉する受動的に獲得した抗体の力価を克服する。
5A、毒性の変化 ワクチン接種された犬から生じたウィルス性物質の毒性および毒性の変化を調べ るために、ワクチン接種された犬(I!代1回)から糞を採取し、前CPvナイ ーブな犬(previously CPV−naive dogs)に経口投与 した(継代2回目)。さらに、これらの犬から糞試料を採取し、さらにワクチン 接種されていない犬蓼こ継代した(第3表を見よ)。
144日目検出可能な抗体を産生じ7:2匹の犬からなるB群(第3表)を除t )で、ウィルスの継代が認められなかった。
(以下、余白) 箪3表:毒性変化試験の結果 イヌ継代No、 HI力価(旧11/Soul)(Dog passage N o、) 0日目(PI) 7日目(PI) 144日目Pl)(表中、 Pas sagel!継代、 Repeat Passageは繰り返し継代を意味する )各継代につき、2匹の犬に接種した。
継代l(Pisiaga l)の犬:イヌパルボウイルスを皮下より10m1、 経口より1ml接種した。
継代2 (Passage 2)の犬:継代lの犬から得た糞懸濁液(2gの糞 と等しい)を5ml経口投与した。
継代3 (Passage 3)の犬:継代2の犬から得た糞懸濁液(=3g) (−30℃)をl Om+経口投与。
11代I B (Passage IB)の犬・P69イヌIイルボウイルスを 皮下より10m1、経口より1ml接種した。
継代2 B (Passage 2B)の犬、m代1Bの犬から得た糞懸濁液( 2gの糞と等しい)をlom+経口投与した。
継代3 B (Passage 3B)の犬・継代2の犬から得た糞懸濁液(= 15g)を30m!投与。
継代4 B (Passage 4B)の大:!1代3Bから得た糞懸濁液(=  15 g)を30m1投与。
継代5 B (Passage 5B)の犬:継代4Bから得た糞懸濁液(=1 5g)を30 m l投与。
5B、血清陰性の子犬における1<ルポウイルス株の比較CPV株l−404ま たはCPV−2株P69の投与による子犬のウィルス放出特性および血清学的特 徴について比較検討した。
第4表に示すように、生後8週間目から11週間目の子犬を、ラノダムζこ4つ のグループにふるいわけ、CPV−2株P69(力価+ 06’TCID5゜/ 投与ff1)またはCPV株1−404 (力価lO°’TCID50/投与置 )のどちら力)一方を接種した。
血清抗体力価は、接種前と、接種後6日および300日目測定した。それぞれの 子犬から接種後2日目から全体で12日間にわたり毎日糞試料を採取した。それ ぞれの糞試料をダルベノフリノ酸緩衝液に1川の割合で懸濁し、細菌除去のため に濾過し、そしてネコ腎臓(F K)細胞に接種した。
(以下、余白) 箪4表:イヌパルボウイルス各株の接種による血清の変化cpv血球凝集阻害力 価([1Itl/5OuL)接種群 子犬番号 08目 6日目 133日 目2 (815368192 (対照群) 30 <8 <’8 <eCF’V l−404★ 07 <8  4096 819219 <8 256 2048 31 <B (88192 (対照群) 15 <8 <s (a CP”2 P” 11 <8 384 16384(対照群)10 4B <  8 Not testedCPV l−4[+4+ 16 Z 8 64 16 384第4表中、★および+は以下のことを示す。
★: 子犬−匹あたり10’TCI D、。を皮下接種。
+: 子犬−匹あたりt o”rc r D5゜を経口接種。
なお、対照群は滅菌処理された希釈液を接種された。
皮下接種によって、CPV−2株P69を受けた子犬の100%が1024HI U150uL以下の力価による接種後6日目で応答した。一方、cpv株■−4 04を受けた子犬の60%のみ(5匹中3匹)が1024H1■/5OuL以下 の力価による接種後6日目で応答した。
経口接種によって、CPV−2株P69を受けた子犬3匹中1匹が、接種後6日 目で血清タイプの変換が生じた。133日目は、3匹中2匹のみが血清タイプの 変換が生じた。027株1−404を投与されたどちらの場合の子犬も、接種後 6日で血清変換が生じた。
第5図に示すように、ワクチン接種されたすべての子犬の真中にイヌパルボウイ ルスが検出された。
(以下、余白) 第5表:接種後における糞中ウィルス潜在接種群 子犬番号 接種後ウィルス検 出(日)CPV−2株 P69” El −−+ + + −−−−−−−(対 py群) 30 − − − − − − − − − − − −cpv株1 −404’ ?−−−+++−−−−−−cpv−2株 p6g−−11、−+ ++++−−−−−−(対照gF) 10 − − − − − − − −  − − − −cpv株1−404”″16−−−−十++−−−−−33 =  ++十++−−−+ −− (対照g$) 6 − − + −−−−−−−−−a : 子犬−匹あたりl OoTCID、。を皮下接種。
11、子犬−匹あたりI 06TCI D、oを経口接種。
真中にウィルスが検出されるのは、027株1−404よりもCPV−2株P6 9を接種されたほうの子犬が早くて期間が短い。また、cpv株1−404は、 皮下接種された群の対照群に広がった。一方、cpv−z株P69は対照群には 感染しなかった。
6、異なる細胞培養系におけるCPv増殖の比較CPV−2株P69は、異なる 細胞培養系におい増殖する場合に既知のCPVの株と翼なった特性を示す。
本研究では、4つの異なった細胞培養系を用いてCPV−2株P69の増殖を比 較した。これらの細胞培養系は、マジノダービー(Madin Darby)大 賢Mll+cf)細胞、フラノデル(Crandellン猫腎1! (CrFK ) liE胞、ネコ腎II (Fr) 1B胞、モしてA72細胞である。
5X、10’細胞/平方センチメートル含むフラスコを2つ用意し、それぞれC PV−2株P69またはノビバブクパルボ・ン一(cpv株1−404を含むと 思われる)のどちらか一方を1047〜105・2TCID、、接種した。
接種後に細胞培養系に対する細胞変性効果(CPE)について真ぺた(茶6表参 照)。どのウィルスでもひとつの細胞型に対して100%CPEを示した場合、 その細胞型のすべてのフラスコから細胞を回収して凍結し、かつ粉砕した。回収 産物をCrFK細胞で滴定した(第68!Iおよび第6C表参照)。茅6A表な いし第6C表に示された結果から明らかなように、CPV−2株P69はノビバ ブクバルポ・/−に比べて、細胞培養系に感染して細胞変性効果(CPE)を示 す時期が早い。また、細胞培養系によって略染性ウィルスの産量に違いがある。
どちらのウィルス株もCrFK懸濁培養と比較してCrFK単層培養での滴定の 方が力価がより低くなっていた。この力価測定系の遅いによる違いは、/ビバノ クパルボ・7−の場合の方が大きかった。さらに、ウィルス株間の違い+t、H 著であった(p<o、01)。
(以下、余白) *6 Al1 ; Xなる細胞培養系でのcpv各株による細胞変性効果接種後 の時間−CPEスコア9 細胞型 ウィルスの株 22 45 72 94”Ill胞変性効果(CPE) スコア。
−零 CPE認められず +/−= CPE痕跡jI度 + = 識別可能なCPE 隈られた範囲++= 明らかなCPE 培養の50 %+++= 明らかなCPE 培養の75%++++ = 100%CPE 簗6B表:ll々の細胞培養系で増殖するcpv各株の力価CrFK懸濁細胞培 養での滴定 細胞型 ウィルス株間 CPV−2P69 4.65” 4.8 4.65 5.5Nobivac P arvo−C4,555,655,05,65jllr6c表:N々の細胞培養 系で増殖するCPV各様の力価CrFKI11層細胞培養での滴定 細胞型 ライt、26) 株MDCK FK CrFK A72CPV−2P69 4. 2” 4.5 4.3 4.5Nobivac Parvo−C3,64,53 ,54,5”T CI D5゜m L 7、DNA分析 自己複製するパルボウイルスのゲノムは、重複し、かつ遺伝子をコードしない領 域を含むものである。このような両行きは、4513番目のヌクレオチドと50 11の番目のヌクレオチドの間にある。この領域は約500のヌクレオチドから なり、1200塩基対からなるHaellr断片を含む。CPVゲノムにおける ヌクレオチド4513と5011の間にあるこの領域の割合は、CPv株!−4 04と同様に、CPV−2株P69およびCPV−2株P 92 ニラL1rg へらCPV−2P69 TAT CAACTACPV−2P98 TAT CA ACTAcpv株r−404TCTTCAACTA4595° 4604” 0おおよそのヌクレオチド領域 さらに、藁1図を参照すると、cpv株のHph−1による消化は、cpv−2 株P69に見出される箪三バッドは、CPV−2株P92およびcpv株■−4 04の対応するバンドと比較して分子量が大きい(筆1図:橿準は、ラムダBS  T E II (Std−LAMBDA BST El+) )。
第1図 ’5t(1=ラムダBST E II 国際調査報告 AIJh’EN丁Ow、1111EItNATIαa 5EAROI REPα ITcN涌ラル五困にpPうlいT工J搬二にψ些下四り聾WOe402114 7 cp 117063 1L 70704END CF AI量在ス トラリア国 2763 ニュー サウス ウエールズ クラニーヒル キャラン ドラ アベニュ 6

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.弱毒イヌバルボウイルスであって、該弱毒イヌバルボウイルスは毒性が低く 、また母親由来イヌバルボウイルス(CPV)抗体を有する仔犬において免疫応 答を引き出すことが可能であることを特徴とする弱毒イヌバルボウイルス。
  2. 2.請求の範囲第1項記載の弱毒イヌバルボウイルスであって、該弱毒イヌバル ボウイルスは、きらに前記弱毒イヌバルボウイルスを接種された動物から放出さ れたウイルスがどれでも感染率が低くいことを特徴とする弱毒イヌバルボウイル ス。
  3. 3.請求の範囲第1項または第2項のいずれか一項記載の弱毒イヌバルボウイル スであって、該弱毒イヌバルボウイルスは、ECACC寄託番号V890426 01号(CPV−2株P69)の抗原性および毒性特性を有することを特徴とす る弱毒イヌバルボウイルス。
  4. 4.イヌバルボウイルスであって、該イヌバルボウイルスはECACC寄託番号 V89042601号のウイルスであることを特徴とするイヌバルボウイルス。
  5. 5.ワクチンであって、該ワクチンは請求の範囲第1項または第4項のいずれか 一項記載の弱毒イヌバルボウイルスを有効量含むことを特徴とするワクチン。
  6. 6.請求の範囲第5項記載のワクチンであって、該ワクチンに含まれるCPVの 有効量は、投与量あたりの50%組織培養阻害投与量(TCID50)が少なく とも104.8であること特徴とするワクチン。
  7. 7.請求の範囲第5項または第6項のいずれか一項記載のワクチンであって、該 ワクチンはCPVを生のかたちで、あるいは不活化のかたちで、あるいはその両 方のかたちで含むことを特徴とするワクチン。
  8. 8.請求の範囲第5項ないし第7項のいずれか一項記載のワクチンであって、該 ワクチンはきらに他の薬剤学的に許容される化合物または抗原またその一部分ま たはウイルスまたはウイルス粒子を含むことを特徴とするワクチン。
  9. 9.請求の範囲第5項ないし第8項のいずれか一項記載のワクチンであって、該 ワクチンはさらに凍結乾燥調製物または懸濁液のかたちにあることを特徴とする ワクチン。
  10. 10.イヌにおいてイヌバルボウイルスからの感染を防ぐための方法であって、 該方法は、請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか一項記載の弱毒ウイルスを 有効量含むワクチンをイヌに投与することを含むことを特徴とするイヌバルボウ イルス感染防御方法。
  11. 11.イヌにおいてCPVからの感染を防ぐための方法であって、該方法は請求 の範囲第5項ないし第9項のいずれか一項記載のワクチンをイヌに投与すること を含むことを特徴とするイヌバルボウイルス感染防御方法。
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