JPH05503088A - 抗炎症用の組成物及び方法 - Google Patents
抗炎症用の組成物及び方法Info
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- JPH05503088A JPH05503088A JP50090290A JP50090290A JPH05503088A JP H05503088 A JPH05503088 A JP H05503088A JP 50090290 A JP50090290 A JP 50090290A JP 50090290 A JP50090290 A JP 50090290A JP H05503088 A JPH05503088 A JP H05503088A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
抗炎症用の組成物及び方法
本発明は炎症の処置のための治療用組成物及び方法に関する。
炎症はあらゆる疾患症状、例えばリューマチ性関節炎、転層、ぜんそく及びアレ
ルギーに関連し、そして一般的にこれは炎症中介物質、例えばインターロイキン
−1(IL−1)、腫瘍壊死因子−α(TNF−α)、ヒスタミン及びプロスタ
グランジンEl (PGE、)により引き起こされるものと考えられている。
炎症の処置に利用される治療剤は主として二種類のクラス、即ち、グルココルチ
コイド及び非ステロイド系抗炎症剤に分かれる。グルココルチコイド(コルチコ
ステロイドとしても知られる)は最も有効且つ広く利用されている抗炎症剤の1
つであり、そして天然のコルチコステロイド、例えばコルチソン及びヒドロコル
チゾン、並びに合成類似体、例えばベーターメタソン、デキサメタソン、フルプ
レドニソロン、プレドニソン及びバラメタソンを含む。非ステロイド系抗炎症剤
にはアスピリン、インドメタシン、イブプロフェン、フェニルブタシン及びジフ
ルシナールが含まれる。
これらの従来の治療剤はしばしば悪影響を及ぼす副作用、例えば水腫、高血圧、
骨粗しよう症、傷の治癒の遅延化、感染に対する高い感受性、生理痛、肝臓障害
、吐き気及び嘔吐により特徴付けられる。
活性化Tリンパ球の生成物インターロイキン−4(IL−4)はB細胞、T細胞
、及びマスト細胞における種々の刺激作用を有し、そしてこれは予備免疫(pr
oimmune) 、予備抗炎症(proinflammatory)分子とし
て注目されている。国際特許出@ wo 87102990号に詳細の通り、I
L−4はマスト細胞を刺激してヒスタミン及びプロスタグランジンのような分子
を生産させうる。このような物質は抗炎症中介物質としての意味を含む。
現在名、炎症の処置のための常用の組成物及び方法は上記の通りの明らかに不都
合な副作用に結びついていた。従って、このような不都合さを回避しながら炎症
の有効な治療を提供する組成物及び方法についての必要性が存在する。
本発明は炎症の処置のための治療用組成物及び方法を提供することにより上記に
関する問題を解決する。本発明は、I L−4と抗炎症剤が炎症の処置において
相乗的に相互作用する、即ち、I L−4がステロイド系及び非ステロイド系抗
炎症薬剤の活性を強めるという驚くべき且つ予測しえなかった発見に基づいてい
る。この結果、炎症の処置において有意に少ない量の抗炎症薬剤が必要とされ、
従って抗炎症処置の典型的な特徴である付随する副作用は引き下げられる。
本発明の一態様によって、炎症の処置のための組成物であって・
(a)■又は複数の種類の抗炎症薬剤;及び(b)IL−4;
を含んで成る、任意的に1もしくは複数の種類の薬学的に受け入れられる担体又
は賦形剤の存在下における組成物が提供される。
本明細書に既に述べた通り、抗炎症薬剤はグルココルチコイド又はステロイド系
抗炎症剤と非ステロイド系抗炎症剤の分類に分かれる。あらゆるステロイド系抗
炎症剤が本発明に利用されうる。例えばステロイド系抗炎症薬剤は、コルチソン
、ベーターメタソン、デキサメタソン、フルプレドニソロン、ヒドロコルチゾン
、メチルプレドニソロン、バラメタソン、プレドニソロン、プレドニソン及びト
リアンジノロンから選ばれうる。あらゆる非ステロイド系抗炎症薬剤も本発明に
利用されうる0例えば非ステロイド系抗炎症薬剤はアスピリン、インドメタシン
、イブプロフェン、フェニルブタシン及びジフルシナールから選ばれうる。該組
成物はステロイド系抗炎症剤、非ステロイド系抗炎症剤又はステロイド系と非ス
テロイド系両者の抗炎症剤の組合せを含みうる。
I L−4に関しては主にヒトリンホカインIL−4に関するものとして解釈さ
れ、例えば本明細書に全体として参照文献として組入れる国際特許出願−087
102990号に詳細されている。しかしながら、上記の定義に限らず、IL−
4は例えばマウス、ラット、ウマ、ネコ、イヌ及びヒツジにより生産される動物
I L−4のことも言う。IL−4の定義には、炎症の処置において抗炎症薬剤
に対する強化活性を有することで特徴付けられるIL−4活性を有す天然もしく
は組換I L−4又はその誘導体である全てのタンパク質、ポリペプチド及びペ
プチドが含まれる。I L−4誘導体は一般に、I L−4の置換、挿入又は欠
失変異体であり、ここで1もしくは複数のアミノ酸が「天然、IL−4アミノ酸
配列において置換されている、挿入されている又は欠失しているものである。本
発明の方法及び組成物に利用されるI L−4は常用の技術を利用しての天然起
源からの精製又は組換DNA方法により提供されうる。一般に本発明に用いられ
るI L−4は均−又は典型的に均一なものであり、即ち、分析技術、例えばポ
リアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)及び高性能液体クロマトグラフィー
(HPLC)により確認されるものとして少な(とも95%、そしてより好まし
くは99%純粋なものである。例えばIL−4は前記した通り本明細書に参照文
献として組入れる−087102990号に教示に従って提供されうる。
I L−4及び抗炎症薬剤、特にステロイド系抗炎症薬剤は、ステロイドに対し
て等量のI L−4から、過剰量のステロイド又は過剰量のI L−4に範囲す
る広範囲にわたる両成分の濃度にわたって相乗的に相互作用し合う。本発明を限
定するわけではないが、該治療組成物中におけるIL−4に対する抗炎症剤の過
剰モル量は例えば10°・Sm2O3でありうる。
本発明の更なる態様により、炎症の処置のための方法であって、
(i)■又は複数の種類の抗炎症剤;及び(ii )相乗量のIL−4;
を治療的に有効な量で含んで成り、任意的に1もしくは複数の種類の薬学的に受
け入れられる担体又は賦形剤の存在下における組成物を、このような治療を必要
とする対象体に投与せしめることを含んで成る方法が提供される。
該薬品組成物は常用の手段、例えば経口、静脈内、筋肉内、皮下、腹膜腔内、経
鼻内、皮肉又は座薬ルートにおいて投与されうる。
該組成物は連続点滴により、予め決定された時間、例えば30分から24時間に
わたりヒト又は動物対象体に投与されうる。投与は適当なポンプに連結されてい
るか又は重力供給による静脈内カテーテルの方法によることができる。
対象体に投与するIL−4及び抗炎症剤の投与量は、多数の因子、例えば投与の
方法、処置すべき症状の状態、処1すべき対象体の体重並びにかかりっけの医師
又は獣医の判断に依存するであろう。一般に、該抗炎症剤及びIL−4は1日当
り、体重1kg当り0.1μg〜2000mgの組合せ量において投与されうる
。単位投与、例えば錠剤又はカプセル中のこの2成分の量は約0.1μgから1
00wg迄に変えることができ、そしてI L−4に対する(複数の)抗炎症剤
の過剰モル量は10°−Sm2O3の範囲でありうる。
I L−4はその不活性化を防止するための物質により被覆又はそれと−緒に投
与されうる。例えば該活性物質はアジュバント中において投与されうるか、酵素
インヒビターと一緒に、又はリポソーム中において投与されうる。ここで考えら
れるアジュバントはレゾルシノール、非イオン性界面活性剤、例えばポリオキシ
エチレンオレイルエーテル及びn−ヘキサデシルポリエチレンエーテルである。
酵素インヒビターには膵臓性トリプシンインヒビター、ジイソプロピルフルオロ
ホスフェート(DFP)及びトラジオールが含まれる。リポソームには水中油中
水(water−in−oil−4n−water) P 40エマルシヨン及
び常用のリポソームを含む。
注射利用に適する薬品形態は無菌の水溶液(水溶性の場合)又は分散体及び無菌
の注射可能な溶液もしくは分散体の即時調製のための無菌粉末を含む。全てのケ
ースにおいてこの形態は無菌状態でなくてはならず、且つ容易に注射が可能とな
りうる程度の流動体でなくてはならない。これは製造及び保存の条件のもとで安
定でなくてはならず、そして微生物、例えば細菌及び菌類の夾雑作用に対して保
護されていなくてはならない。担体は、例えば無菌水、エタノール、ポリオール
(例えばグリセロール、プロピレングリコール及び液状ポリエチレングリコール
等)、適当なその混合物、並びに野菜油を含む溶剤又は分散媒体でありうる。適
当な流動性は例えばレシチンのような被膜の利用により、分散体の場合において
は必要な粒径の維持により、そして界面活性剤の利用により維持される。微生物
の作用に対する防御は種々の抗菌剤及び抗カビ剤、例えばパラベン、クロロブタ
ノール、フェノール、ソルビン酸、サーメローザル(thermerosal)
等によりもたらされうる。多数のケースにおいて、等張剤例えば糖又は塩化ナト
リウムを含むことが好ましいであろう。注射可能な組成物の遅延化収着は、収着
を遅らせる試薬、例えばモノステアリン酸アルミニウム及びゼラチンの該組成物
における利用により得られる。
無菌の注射可能な溶液は、該活性物質を必要量において適切な溶剤中にて、必要
とする上記のその他の成分と一体化せしめ、その後無菌濾過せしめることにより
調製される。一般に、分散体は種々の無菌活性成分を、ベースとする分散媒体及
び上記に挙げたものから必要とするその他の成分を含む無菌ビヒクルに一体化せ
しめることによって調製される。無菌の注射可能な溶液の調製のための無菌粉末
のケースにおいては、この調製の好ましい方法は、活性成分及び任意の更なる所
望成分の粉末をそれらのもとの無菌濾過溶液からもたらす真空乾燥及び凍結乾燥
技術である。
IL−4が上記の通り適切に保護されている場合、該活性化合物は例えば不活性
希釈剤もしくは食用担体と一緒に投与せしめるか、又はそれらを硬質もしくは軟
質殻のゼラチンカプセルに封入せしめるか、又は錠剤へと圧搾せしめるか、又は
日常の食品に直接混入せしめることができる。経口治療投与については、該活性
物質を賦形剤に混入せしめ、そして消化性の錠剤、口腔錠剤、トローチ、カプセ
ル、エリクシール、懸濁物、シロップ、ウェハー等の形態において利用すること
ができる。
この錠剤、トローチ、ビル、カプセル等は以下のものを含みうる。即ち、結合剤
、例えばトラガントガム、アカシア、コーンスターチ又はゼラチン;賦形剤、例
えばリン酸二カルシウム;及び分解性物質、例えばコーンスターチ、ポテトスタ
ーチ、アルギン酸等;潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム;更には甘味料
、例えばスクロース、ラクトースもしはサンカリンを加えるか、又はペパーミン
ト、シラタマノキ(winter green)の油もしくはチェリー風味料を
加えることもできうる。投与単位形態がカプセルの場合、これは上記のタイプの
物質の他に液状担体を含みうる。種々のその他の物質が被覆材料として又はそう
でなければこの投与単位の物理形態を改質せしめるものとして存在しうる0例え
ば錠剤、ピル又はカプセルは、シェラツク、糖又はその両方により被覆されうる
。シロップ又はエリクシールは活性化合物、甘味料としてスクロース、防腐剤と
してメチル及びプロピルパラベン、着色料並びに風味料、例えばチェリー又はオ
レンジフレーバーを含みうる。当然、任意の投与単位形態の製造において利用さ
れる任意の物質は薬学的に純粋であり且つ利用する量において実質的に無毒でな
くてはならない、更に、該活性物質は持効性調製物及び製剤の中に一体化せしめ
ることができる。
本明細書で用いる語「薬学的に受け入れられる担体」及び「賦形剤」には、前記
した任意の且つ全ての溶剤、分散媒体、被覆材料、抗菌剤及び抗カビ剤、等張剤
及び収着遅延剤等を含む、このような担体及び賦形剤の利用は当業界においてよ
く知られており、例えばRemington’s Pharmaceutica
l 5ci−ence and U、S、Phar+wacopeia (19
84); Mack Publishing Com−pany、 Easto
n、 PAを参照のこと。
IL−4及びステロイド系又は非ステロイド系抗炎症薬剤はヒトの患者又は動物
に、同時もしくは各成分の投与の間に時間間隔を伴って投与せしめることができ
る。この時間間隔は数秒間から数時間、そして12〜24時間迄広げることがで
きる。従って、本発明の更なる態様により、炎症の処置のための方法であってI
L−4及びステロイド系又は非ステロイド系薬剤をこのような処置を必要とする
対象体に投与せしめることを含んで成る方法が提供される。
本発明により、ステロイド治療を利用する炎症の処置は、れはIL−4とステロ
イド系抗炎症剤との相乗作用の結果であり、即ち、より少ない量のステロイド、
例えば5〜20分の1以下の量が抗炎症作用のために必要であろう。
前記した通り、I L−4は非ステロイド系抗炎症薬剤の抗炎症作用も強める。
IL−4による抗炎症薬剤の作用の強化を説明する生物学的メカニズムははっき
りとしない。いかなるように本発明を限定するつもりはないが、非ステロイド系
抗炎症薬剤を考える場合に限り、IL−4及び非ステロイド系物質はシクロオキ
シゲナーゼ生成物例えばプロスタグランジンの生産を阻害するものと考えられて
いる。非ステロイド系物質と対照的に、IL−4はその他の炎症中介物質、例え
ばTNF及びIL−1の生産を阻害することが分っている。
しかしながら、これらの物質の組合せ作用がなぜ各抗炎症剤のそれよりも高くな
るかは不明である。I L−4によるステロイド作用の強化のメカニズムも不明
である。
本発明の更なるB様において、炎症又はステロイドによって通常処置されるその
他の疾患の処置のための方法であって、このような処置を必要とする対象体に治
療的に有効量のインターロイキン−4(IL−4)を投与することを含んで成る
方法が提供される。
本発明のこの見地はIL−4がステロイド代替物として作用することの発見に基
づく。
特に前記の化合物は、炎症中介物質、例えばIL−1゜I L−6、腫瘍壊死因
子−α(T N F−α)、プロスタグランシフ E! (P G Ez )及
びコロニー刺激因子(GM−C3F及びG−C3F)の生産を低めるように作用
する。
本発明を以下の限定ではない図面及び実施例を参照しながらこれより説明する。
本実施例は抗炎症剤、IL〜4又はその組合せの存在下におけるリポポリサッカ
ライド(LPS)1βの生産に基づく結果を示し、そして抗炎症中介物質の生産
の抑制におけるIL−4と抗炎症剤との相乗効果を明確に説明する。このモデル
系は炎症の処置におけるIL−4/抗炎症薬剤の組合せの生体内利用、及び有効
な治療のためにより少ない量の抗炎症薬剤が、それらをI L−4と協調して投
与せしめる際に必要であろうという観点に間する直接的な裏付けを提供する。
本出願の図面は以下を示す:
図1はIL−4及びDexの、代表ドナー由来の活性化ヒト単球の免疫反応性r
L−1βレヘルへの効果を示す。単球はLPS及びIFN−rと一緒に、表示の
通りDex及びIL−4を伴って18時間にわたり培養した。IL−1βレヘル
はELISAによりアッセイした。トリブリケートの培養物由来の上清液に関す
る平均値上SEMを示す;多数の値に関して、SEMは図で表わすには小さすぎ
た。
図2は活性化ヒト単球のTNFα活性におけるI L−4及びDexの効果を示
す。TNF活性はアクチノマイジンD−処理し929標的細胞により測定した。
平均活性値上SEM(n=3)は図1において示したIL−1βレベルについて
と同一の上清液において測定した。いくつかの測定値について、SEMは図で表
わすには小さすぎた。
図3は活性化ヒト単球のFOE、レベルにおけるI L−4及びDexの効果を
示す。PGE、のレベルはイムノアッセイにより測定した。平均値±SEM (
n=3)は、図1及び2にそれぞれ示すIL−1β値及びTNFα活性値につい
てと同一の上清液において測定した。いくつかの測定値について、SEMは図で
表わすには小さすぎた。
図4は代表ドナー由来の活性化単球のPA活性におけるI L−4及びDexの
妨害作用を示す、PA活性は(A)Dexのみと一緒にインキュベートした単球
の上清液(活性レンジ、0.04−0.14IU/10’個の細胞)並びに(B
)IL−4及びDex両者と一緒にインキュベートした単球の上清液(活性レン
ジ、O−2,OIU/10’個の細胞)において測定した。PA活性は本明細書
に詳細の通りにアッセイした。95%より高く測定された活性値はプラスミノー
ゲン依存性である。トリブリケートの培養物についての平均活性値±SEMを示
す。いくつかの測定値について、SEMは図で表わすには小さすぎた。
図5は刺激化ヒト単球についての(A)免疫反応性IL−1β及び(B)免疫反
応性TNFαのレベルにおけるIL−4及びインドメタシンの効果を示す。図1
〜4に結果を示した異なるドナー由来の単球を詳細の通りに単離せしめ、培養せ
しめ、そして刺激せしめた。IL−1βはELISAにより、そしてTNFαは
ラジオイムノアッセイにより測定した。
トリブリケートの培養物についての平均値±SEMを示した。
しかしながら、いくつかの測定値について、SEMは図に表わすには小さすぎた
。
略語:
DEX−デキサメタソン
IFN−インターフェロン
IL −インターロイキン
LPS−リポポリサッカライド
PA −プラスミノーゲンアクチベーターTNF−腫瘍壊死因子
Fe2−仔牛血清
MAb−モノクローナル抗体
叉星■土
IL−1,TNFα、PGE、及びプラスミノーゲンアクチベーターに関するア
ッセイはHartらの方法(Proc、Natl、Acad。
Sci、U、S、A、 86: 3803; Blood 74: 551;
Immunology 66: 376;J、fs+uno1.141: 15
16)に従って実施し、本文献は全体として本明細書に参照文献として組入れて
いる。
員球■員離及び府l
単球を向流遠心水層により末梢血管血液がら単離せしめ、そして1%のPC3を
含むα−改良型イーグル培地中で18時間培養せしめた(0.8−1.OXI
Ob/ml)、 全ての単球を、エッシエリヒアコリ (Escherichi
a coli) 0111 :B4由来のL P S (100ng/ml、
Difco Laboratories Inc、。
Detroit、 MI)及びヒトr IFN−r (100U/ml;叶、E
。
Hochuli、 Hoffman−La Roche、 Ba5el、 5w
1tzerland)により刺激せしめた。D e X (Sign+a Ch
emical Co、、 St、Louis、 MO)をOo−1O−7にて、
I L −4(Ms、A、Van Kimmenade、 DNAX。
Pa1o Alto、 CA、)をO−2,5U/mlにて加えた。
ヱヱ土工上
IL−1βレベルは、Or、A、C,All1son、 5yntex、 Pa
1o Alto。
CA、からの、IL−1βに対するmAbを用いるELrSAにより測定した。
ネズミ胸腺細胞コマイトジェネシス(comi−togenes is)アッセ
イをIL−1生物活性の測定のために用いた。
TNFα活性はアクチノマイジンD処理し929標的細胞及びヒトrTNFcr
標準品(Dr、G、R,Adolf、 Ernst−BoehringerIn
stitut、ν1enna、 Au5tria)を用いて測定した。免疫反応
性TNFαはラジオイムノアッセイにより測定した。
PGE2 (≧0.03ng/ml)は、デキストラン被覆チャーコールへの競
合吸着を利用するイムノアッセイにより測定した(PC;E、’H/RIAキン
ト、Seragen、 Boston、門A)。
プラスミノーゲンアクチベーター(PA)活性はl!J−フィブリン崩壊生成物
の測定によりアッセイされ、そして組織型PA(t−PA)標準品(Natio
nal In5titute for Bio−1ogical 5tanda
rds and Control、 London)の活性に従って表わした。
ス111(二
I L−4及びDexの、LPS及びIFN−rにより刺激化されている単球へ
の添加に基づく■L−1βタンパク質の変化は図1に示す。0.05U/mlの
低さの濃度のIL−4がDex (1−5X10〜9M)の作用を強めた。四人
のドナー由来の刺激化単球についての平均値を比較すると、Dex(10−’M
)はIL−1βレヘルを11.8±5.6og/106個の細胞(平均値±SE
M)から2.5±1. lng/106個の細胞へと低め、そしてIL−4(0
,5U/ml)を伴うDex (5X10−qM)はIL−1βレベルを1.0
±0.4og/10’個の細胞に迄引き下げた。従って1/20以下のDEXが
I L−4の存在下において炎症中介物質の有47m1の存在下において5X1
0−9MのDexは、10−’M及び2X10−’MのDexと同程度に有効で
あった(図2)。
四人のドナーから単離した単球のトリブリケート培養物がらの平均活性値を比較
すると、IFN−γを伴うLPSにより7106個の細胞上用き下げられ、そし
てIL−4(2,5U/l1l)と−緒のDex (5X10−9M)は68±
40U/10h個の細胞上TNFα活性値を低めた。同様の発見がTNFaに関
するイムノアッセイを用いて得られた(データーは示していない)。
PC旦り工単球のP G E を生産については、類似の結果が得られた(図3
)。4人のドナーに関して、IFN−rを伴うLPSは7.7±1.0ogのP
G Hz / 106個の細胞(平均値±SEM)を誘発せしめた。De x
(10−’M)はPGE2レベルを0.3±O,lng/106個の細胞に迄
低め、そしてIL−4(0,5U/ml)を伴うDex (5x10−”M)は
PGE1 レベルを0.4±0.2og/10”個の細胞に迄低めた。
プラスミノーゲンアクチベーター:Dex及びI L−4は単球の生産物の合成
において、常に互いの作用を強めるのではない。FA活性を、図1〜3に示すデ
ーターを得るために用いたのと同一の上清液において測定した。増大する濃度の
Dexは高められたPA活性に関するIFN−rを伴うLPSの作用を抑制せし
めたが(図4A)、増大する濃度のI L−4はそれを強め、従ってDexの抑
制作用と反対であった(図4B)。この観察は4人のドナーにおいて確認された
。我々はまた、単球上清液中の検出可能なPA活性はtPAであってウロキナー
ゼ型PA(u−PA)ではないことが、5DS−PAGEチモグラフ並びにtP
A活性の抗体ブロンキング及び減衰により確認した。
I L−4びJステロイドニ さr =我々は、内因性シクロオキシゲナーゼ生
成物が刺激化ヒト単球によるIL−1及びTNFaの生産を部分的に■止するこ
とを既に発見した(Hartら、IIl+munology 66 : 736
)。従って、シクロオキシゲナーゼ生成物の形成を抑制する抗炎症薬剤はこれら
の予備炎症中介物質のレベルを逆に高める。図5A及び5BはLPS及びIFN
−Tにより刺激された単球に関してこれらの考察を実証し、>10−6Mのイン
ドメタシンはPGE、生産を完全に抑制せしめた(データーは示していない)。
非−インドメタシン処理細胞への0. 1及び2.5U/i+1でのI L−4
の添加に基づき、IFN−rを伴うLPSにより誘発されるPGEtレベルは1
4.7og/l 0’個の細胞からそれぞれ9,5及び1.4og/10”個の
細胞に迄下った(この値は、試験した2人のドナー由来の単球のトリプリケート
培養物について平均せしめた)。従って、最小のPGE2生産が起きる2、5U
のI L −4/mlへの応答において、インドメタシンに対する応答における
測定されるIL−1β及びTNFaのレベルの上昇はなくなった。
以上の結果は、低濃度のI L−4及びDexを活性化単球の培養物に一緒に加
えた場合、この結果得られるI L−1゜TNFa及びPGE2の合成の阻害は
いづれかの物質を単独で加えた場合よりも有意に高くなることを示す。単球の生
産物の合成におけるIL−4の阻害作用に含まれる生物学的メカニズムがどの程
度グルココルチコイド中介制御に含まれる広範囲の用途は有するがしばしばその
悪影響のため、IL−4は単球におけるDexへの少なくとも1つの異なる作用
、即ち、フィブリン溶解酵素、t−PAの生産における反対作用を有することが
考えられる(図4)。I L−4のこのt−PA誘発特性はそのグルココルチコ
イドとの利用を更に支持し、その理由は単球/マクロファージプロ凝血活性のリ
ンホカインの活性化の結果として形成されるフィブリンは、リューマチ性関節炎
、糸球体腎炎及び肉芽腫疾患のような疾病に関連する免疫反応に役立つことがあ
ることが明らかであるからである。
当業者は本明細書に詳細の発明が、特定の詳細のもの以外の変更及び改良されう
ろことを理解するであろう。本発明は、その範囲内の全ての変更及び改良を含む
0本発明は、本出願に示した工程、特徴、組成物及び化合物を独立的に又は集約
的に含み、そして前記の特徴のあらゆる2以上の工程の組合せ全てを含む。
FIGLIRE 1
FIGυRE 2
FIGLIRE 3
P工GσRE4
Dex (nM)
F工GURE 4
IL−4(U/m1)
F工GURE 5
IL−4(U/ml)
?工GURE 5
IL−4(U/ml)
国際調査報告
λ階征:x ’ro ’n伍り6預り込貫α(AL藻スにΣだクゴσON夕面[
相]市町双APPLICATIGi師]≧WξF四〜醍ENDOFλ1征ズ
Claims (15)
- 1.治療的に有効な量の少なくとも1種類の抗炎症薬剤及びIL−4を含んで成 る、炎症の処置のための組成物。
- 2.前記の抗炎症薬剤がステロイド系抗炎症剤である、請求項1に記載の組成物 。
- 3.前記のステロイド系抗炎症剤が、コルチソン、ベーターメタソン、デキサメ タソン、フルプレドニソロン、ヒドロコルチソン、メチルプレドニソロン、バラ メタソン、プレドニソロン、プレドニソン及びトリアンシノロンより選ばれる、 請求項2に記載の組成物。
- 4.前記の抗炎症薬剤が非ステロイド系抗炎症剤である、請求項1に記載の組成 物。
- 5.前記の非ステロイド系抗炎症剤が、アスピリン、インドメタシン、イブプロ フェン、フェニルブタソン及びジフルシナールより選ばれる、請求項4に記載の 組成物。
- 6.ステロイド系抗炎症剤、非ステロイド系抗炎症剤及びIL−4を含んで成る 、請求項1に記載の組成物。
- 7.前記のIL−4が組換ヒトIL−4である、請求項1に記載の組成物。
- 8.前記のIL−4が非組換ヒトIL−4である、請求項2に記載の組成物。
- 9.前記のIL−4がIL−4活性を有す化合物である、請求項1に記載の組成 物。
- 10.1又は複数の種類の薬学的に受け入れられる担体を更に含んで成る、請求 項1に記載の組成物。
- 11.抗炎症剤がIL−4よりも100.5から104の範囲においてモル過剰 である、請求項1〜10のいづれか1項に記載の組成物。
- 12.炎症の処置のための方法であって、このような処置を必要とする対象体に 請求項1〜11いづれか1項に記載の組成物を投与せしめることを含んで成る方 法。
- 13.前記の炎症がリューマチ性関節炎、乾癬、ぜんそく又はアレルギーに関連 する、請求項12に記載の方法。
- 14.前記の抗炎症剤及びIL−4を、前記の対象体の体重1kg当り、0.1 〜2000mgの組合せた量において投与せしめる、請求項12に記載の方法。
- 15.炎症の処置のための方法であって、このような処置を必要とする対象体に 治療的に有効な量のIL−4を投与せしめることを含んで成る方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
AU7503 | 1989-11-21 | ||
AU750389 | 1989-11-21 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05503088A true JPH05503088A (ja) | 1993-05-27 |
Family
ID=3698191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50090290A Pending JPH05503088A (ja) | 1989-11-21 | 1990-11-21 | 抗炎症用の組成物及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05503088A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012508698A (ja) * | 2008-11-17 | 2012-04-12 | コーベンハブンス ウニベルシテト | 慢性炎症性応答の調節および自己免疫疾患の処置のためのil−4由来ペプチド |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56106904A (en) * | 1980-01-28 | 1981-08-25 | Sumitomo Chem Co Ltd | Production of polyolefin |
JPS61238804A (ja) * | 1983-08-16 | 1986-10-24 | フイリツプス ペトロリユ−ム コンパニ− | オレフイン重合用触媒の製造方法 |
JPH0247117A (ja) * | 1988-07-01 | 1990-02-16 | Union Carbide Corp | エチレン重合体の分子量分布を調整するための触媒 |
-
1990
- 1990-11-21 JP JP50090290A patent/JPH05503088A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56106904A (en) * | 1980-01-28 | 1981-08-25 | Sumitomo Chem Co Ltd | Production of polyolefin |
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JP2012508698A (ja) * | 2008-11-17 | 2012-04-12 | コーベンハブンス ウニベルシテト | 慢性炎症性応答の調節および自己免疫疾患の処置のためのil−4由来ペプチド |
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