JPH05502863A - 生体内適用および埋め込み用コーティング組成物同種グルロン酸―アルギン酸塩およびその使用方法 - Google Patents

生体内適用および埋め込み用コーティング組成物同種グルロン酸―アルギン酸塩およびその使用方法

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JPH05502863A JP50111990A JP50111990A JPH05502863A JP H05502863 A JPH05502863 A JP H05502863A JP 50111990 A JP50111990 A JP 50111990A JP 50111990 A JP50111990 A JP 50111990A JP H05502863 A JPH05502863 A JP H05502863A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 生体内適用および埋め込み用コーティング組成物同種グルロン酸−アルギン酸塩 およびその使用方法[発明の背景1 [発明の分野] この発明は米国特許出願第07/446462号(1989年12月5日出wi )の同時係属出願の継続出願である。
この発明はポリマー化学、免疫学、および移植分野に関するものであって、より 詳細には外来細胞および生物学的物質の移植および埋め込みに関連して使用され る物質の分野に関するものである。
[技術的背景1 インスリン産生細胞(島)の移植によって、インスリン治療を必要とする糖尿病 動物を治癒できるという証拠がある。糖尿病治療として島移植における臨床的成 功を今日まで阻んでいた主な障害は、細胞の免疫属性および移植した移植片の拒 絶反応であった。島の同種移植片および/または異種移植片の生存は、種々の免 疫抑制方法および/または関連する免疫学的手法によって達成されてきた。然し なからそのような手法は、移植した高細胞が、拒絶反応が起こる前の短期間だけ 生存する成功のみに限られていた。しかも免疫抑制剤を長く使用すると、腎障害 、および移植受容個体に起こるガンのような重篤な合併症を招来することが多い 。
移植片拒絶反応に関するこの問題を解決する1方法は、マイクロカプセル化の方 法によって、移植した島と宿主の免疫系の間に物理的な半透性バリヤーを設ける ことである。マイクロカプセル化は、小さい独立した物質、生存能力のある生物 学的な組織または細胞、液体小滴、もしくは気体を、好ましくはそれが置かれて いる生物系と適合し得る無傷な膜で完全に包みこむ方法である。マイクロカプセ ル膜の機能は、内包している物質を宿主による免疫的認識から保護し、膜を通し てマイクロカプセルの内側と外側との物質流通を制御することにある。
マイクロカプセル化に関する文献の多数は、とりわけS、ダーギュイおよびG、 リーチ[ディアベトロギア、(1985年)、28巻、776〜780頁1、F 、リムおよびA、サン[サイエンス、(1980年)、210巻、908〜91 0頁]、F、リムおよびR,モス[ジャーナル・オブ・ファーマシューティカル ・サイエンシズ、(1981年4月)、351〜354頁]、オー・シーアも[ バイオキミ力・工・バイオフイジカ・アクタ、804巻、(1984年)、13 3〜136頁]、リュングら[アーティフィンヤル・オーガンズ、(1983年 )、7巻(2)、208〜212頁]、アラキら[ダイアビーテス、34巻、( 1985年9月)、850〜854頁]、および米国特許第4690682号、 同第4409331号、同第4391909号等に報告されている。
高細胞以外にも、組織、木炭、微生物細胞、酵母、葉緑体、植物プロトプラスト 、ミトコンドリア、酵素のようなその他の物質が、マイクロカプセル化の手法を 用いて固定化され、封入された。
そのようなマイクロカプセル化された物質を患者へ移植して、宿主患者の体内で 、その物質特有の機能を発揮させようとする試みがなされた。例えば活性炭を使 用して血液を解毒することができ、またすい臓組織で患者のインスリン供給を補 給することができた[例えばリムおよびサン(1980年)、サイエンス、21 0巻、908頁、オー・シーアら(1984年)、バイオキミカ・工・バイオフ ィジカ・アクタ、804巻、133頁参照]。
そのような試みは一部成功したが、患者の身体は、生体によるこの物質の繊維芽 細胞過形成によってマイクロカプセルの活性を損なう形で反応することが多い。
可能性ある繊維芽細胞誘発の機序は、マクロファージの活性化、およびカプセル 物質によってもたらされたサイトカイン類の刺激である。サイトカイン類は新し い抗原セットに反応して生体により分泌される分子であり、しばしばカプセル化 した細胞に有毒である。さらにある種のサイトカイン類は、患者の免疫系を刺激 する。したがって免疫応答は、その後もなおりプセル化した物質の有効期間の制 限因子であり得る。
しかも繊維芽細胞は、新たに放出されたサイトカイン類に明らかに応答してマイ クロカプセルに生いかぶさる傾向がある[ディネラ口、リンホカインズ・アンド ・ジ・インミューン・レスポンス(コーエン編、1990年)、CRCプレス、 156頁、ビエラおよびコーン、リンホカインズ・アンド・ジ・インミューン・ レスポンス(コーエン編、1990年)、CRCプレス、255〜273頁]。
この繊維芽細胞の増殖はマイクロカプセルの多孔度を失わせる。
その結果、マイクロカプセル内の細胞性物質は栄養素を受け取ることができず、 細胞性物質の生産物はマイクロカプセル壁を透過することができない。このため 、内包された生きた物質は死滅し、送達システムとしてのマイクロカプセルの有 効性を損なうこととなる。
カプセル化に使用される物質の中にアルギン酸カルシウムゲルがある。リムおよ びサン(1980年)はアルギン酸塩ゲル、ポリーL−リンンおよびポリエチレ ンイミンを使用して島のマイクロカプセル化に成功した。カプセル化した島を糖 尿病ラットへ腹腔的注射しt;。動物の血糖値は2〜3週間で正常値へ低下し、 カプセル化した島か宿主の免疫系による侵入から保護されたことが推察された。
しかしこれらの研究で、マイクロカプセルは、繊維症またはマイクロカプセルを 取り囲む繊維芽細胞形成の結果、ついには拒絶され、結局、マイクロカプセルに 含有されている細胞への栄養素の流通、およびカプセルに内包されている島細胞 によって作り出された物質のマイクロカプセルからの流出を制限することが判明 した。
マイクロカプセルの主原料であるアルギン酸塩は、1−4−結合シタβ−D−マ ンヌロンII (M)と、そのC−5−エピマーであるa−L−グルロン酸(G )の直鎖状2成分系コポリマーからなる不均一な1群である。その七ツマ−は重 合鎖に沿ってブロック状の配列で配置され、両ホモポリマー領域(M−ブロック およびG−ブロック)は、双方の七ツマ−を含む配列(MG−ブロック)によっ てその間を隔てられている。アルギン酸塩中のウロン酸の割合および連続配列は 、物質を調製した藻の種および藻の組織の種類によって変わる。異なった型のア ルギン酸塩のさまざまな性質は個々のアルギン酸塩を構成するグルロン酸に基づ く。例えば粘度は主として分子サイズによって定まり、ゲル形成性に不可欠な2 価イオンに対する親和性はグルロン酸含量に比例する。具体的には2連の2軸結 合したG残基はカルシウムイオンに結合部位を提供し、そのような部位の長い配 列は、他のアルギン酸塩分子にある類似の配列と架橋結合を形成してゲル網目構 造を生じる。
商業的なアルギン酸塩は、主としてラミナリア・ノーイパーポレア、マクロシス チス・ピリ7エラ、ラミナリア・ジギタータ、アスコフィラム・ノド−サム、ラ ミナリア・ヤボニカ、エフロニア・マキンマ、レソニア・不グレッセンス、およ びサラガラスム種から生産される。
またアルギン酸塩はある種の細菌からも入手し得る。アゾトバクタ−・ビネラン ジイは15〜90%のし一グルロン酸含量を有する○−アセチル化アルギン酸塩 を生産する。ある種の増殖条件下で、ンユードモナス・アルギン酸塩はポリマン ヌロン酸を生産するが、そのような細菌、およびアルギン酸塩を生産するその他 のシュードモナス菌はG−ブロックを含んだポリマーを生産することができない 。
また高含量または低含量のG残基またはM残基を有するアルギン酸塩は、藻の組 織の特殊な部分から入手し得る。例えば高含量のグルロン酸を有するアルギン酸 塩はラミナリア・ハイパーポレアの吉い柄の外皮層から得ることができる。また 高含量のグルロン酸を有するアルギン酸塩は化学的な分別により、またはマンヌ ロナンー〇−5−エピメラーゼを使用する酵素的修飾によって調製できる。この 酵素は存在するアルギン酸塩ポリマーへG−ブロックを導入し、高いG−ブロッ ク含量を有するポリマーを生産することができる。
アルギン酸塩自体、繊維症を起こすマイクロカプセル材料の一つであると信じら れ、したがってアルギン酸塩をカプセル材料とした埋め込みまたは移植の試みは 、短期間しか実施可能でない。
繊維症を起こし得る潜在力の程度は、ある物質の腫瘍壊死因子−σ(TNF−σ )、インターロイキン−1(IL−1)、およびインターロイキン−6(IL− 6)等のサイトカイン生産物誘発能から得ることができる。これらのサイトカイ ン類は免疫応答および炎症反応で重要な役割をはたす。これらのマクロファージ 由来の仲介因子は繊維芽細胞増殖を制御することが知られている[リビーら、ジ ャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション、(1986年)、78 巻、1432頁、ビルチェックら、ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・メ ジシン、(1986年)、163巻、632頁1゜埋め込んだマイクロカプセル に対する繊維性反応に関して考えられる機序は、商業的なアルギン酸塩内の混入 物[例えばポリフェノール類またはリポ多糖類(LPS)] 、あるいは直接ア ルギン酸塩七ツマ−によってマクロファージが活性化され、その結果、繊維芽細 胞の遊走および増殖を促すサイトカインが放出されるためであろう。LPSは免 疫応答を刺激することが知られている。
またLPS以外の多糖類も、抗腫瘍活性および単球機能の刺激等を含む免疫刺激 効果を有することが報告されている。しかし単球からのサイトカイン生産に対す る多糖類の効果に関してはほとんど分かっていない。
[発明の要約] この発明は、これまで発見されていなかったマイクロカプセル化および埋め込み の効果的な手段を提供する。
この発明は、非免疫原性で、繊維芽細胞を誘発せず、生体内で埋め込みまたは移 植し得る物質を提供する。
この発明はまた、高いグルロン酸含量を有する純化したアルギン酸塩を利用する マイクロカプセル化の方法を提供する。
この発明はまた、コーティング外皮にポリーL−リシンを含まず、マイクロカプ セルを取り囲む繊維芽細胞の増殖を全く生じないマイクロカプセル化の方法を提 供する。
さらにこの発明は、腫瘍壊死因子(TNF)またはインターロイキン放出を誘発 せず、それによって繊維芽細胞の生成を防止するマイクロカプセルを提供する。
またこの発明は、アルギン酸塩中のポリフェノール量を最小化することにより、 実質上、細胞に対して無毒であるマイクロカプセル化の方法を提供する。
この発明は、生体内で、TNF、IL−1およびIL−6生産のようなサイトカ イン類の産生を減少させる組成物および手段を提供する。
この発明はまた、TNF、IL−1および/またはIL−6生産によって起こる 敗血症を予防し、または処置するための組成物および手段を提供する。
この発明は、アルギン酸塩、特にマンヌロン酸が微量であり、主としてグルロン 酸を含有するアルギン酸塩からなる、哺乳動物体内に埋め込みまたは移植するの に生体内で有用である物質を提供する。この物質は、シートおよび臓器カプセル 化等のような多くの形を取り得るが、好ましくは埋め込みを行う宿主とは異質で ある生きた細胞および組織のマイクロカプセル化に使用されるものである。また この発明は、免疫性の細胞拒絶反応から、島細胞またはその他の移植された組織 を保護する。またこの発明は繊維芽細胞の過形成を制限するマイクロカプセル化 の方法を提供する。
またこの発明は、TNF、IL−1およびIL−6のようなサイトカイン類の生 体内産生の抑制に作用する。したがってこの発明はそれ自体、敗血症、免疫拒絶 反応、および炎症反応の処置のような目的のため、これらのサイトカイン類の産 生を抑制する医薬品として有用である。
具体的にはこの発明は、完全にまたは実質上、グルロン酸からなり、完全にまた は実質上、マンヌロン酸を含有しないアルギン酸塩の外皮コーティングにより細 胞またはその他の生物学的物質をカプセル化することに関する。またこれと同一 のアルギン酸塩をさまざまな形で使用して、サイトカイン産生を抑制することが できる。
[図面の簡単な説明] 第1図はポリM、異種GMGMポリマー、およびポリG−アルギン酸塩によるT NF誘発を示したグラフ、第2図はポリMを併用しt;際のポリGによるTNF lt発の減弱化効果を示したグラフ、第3図はポリM1異種G M G Mポリ マー、およびポリG−アルギン酸塩によるIL−1誘発を示したグラフ、第4図 はポリMを併用した際のポリGによるIL−1誘発の減弱化効果を示したグラフ 、第5図はポリM1異種G M G Mポリマー、およびポリG−アルギン酸塩 に ゛よるIL−6誘発を示したグラフ、第6図はポリMを併用した際のポリG によるIL−6誘発の減弱化効果を示したグラフである。
[発明の詳細な説明1 この発明は、実質上、免疫製反応または繊維芽細胞の生成を誘発することなく、 哺乳動物へ生体内で埋め込みまたは移植することができる物質を含む。この物質 の重要なl用途は、マイクロカプセルのように生物学的物質をカプセル化するこ とである。この発明はまた、薬物または生物学的物質の送達システムとして、埋 め込みまたは移植に使用する生物学的細胞およびその他の物質をマイクロカプセ ル化する方法を提供する。本明細書で用いられる生物学的物質の語は、天然に存 在し、もしくは遺伝子工学によって得られた厘核細胞および真核細胞、薬物また は医薬品、酵素、ミトコンドリアおよびプロトプラストのような細胞の一部、ま たはその他、埋め込み得る任意の天然産または人工の物質等をいう。
この発明で使用する物質は、実質上、α−L−グルロン酸(G)(本明細書では グルロン酸という)を含むアルギン酸塩である。また少量のマンヌロン酸(β− D−マンヌロン酸)CM)が存在する。少なくとも65%またはそれ以上のG残 基、好ましくは約85%のG残基が存在し、15%またはそれ以下のM残基が存 在する。そのような組成をもつアルギン酸塩は、腫瘍壊死因子(TNF)および IL−1およびIL−6を生産する単球から非常に低い応答しか引き出さず、そ の結果、繊維症は顕在化しない。
哺乳動物へ外来物質を移植しまたは埋め込むマイクロカプセルの作成に、この高 G−アルギン酸塩を使用する。低G−アルギン酸塩のような少なくとも1層のポ リアニオン型ポリマーの代わりに、高G−アルギン酸塩をマイクロカプセル膜に 使用する。iG−アルギン酸塩は、内層、即ち内包された物質を取り巻く第1層 として使用できる。ある種のマイクロカプセルでは、高G−アルギン酸塩は内包 された物質を取り巻く唯一の層であり得る。またポリアニオン型ポリマーからな る第2層を、ゲル化した第1層を直接取り巻くか、あるいはポリカチオン型ポリ マーからなる第2層を取り巻いて使用できる。別法としてポリカチオン型ポリマ ーまたは基底膜の何れかで作られた第1層を取り巻く第2層として、ポリアニオ ン型ポリマー層を使用することができる。好ましくはポリアニオン型ポリマーの 最外層は高G−アルギン酸塩とする。またポリアニオン型ポリマーの任意の他の 層も高G−アルギン酸塩で構成することができる。
マイクロカプセルを製造する方法は当業界既知であり、報告された例を下記に示 す[例えばリムおよびサン、「マイクロエンカプシュレーティッド・アイレッツ ・アズ・バイオアーティフィシャル・エンドクライン・パンクレアス」、サイエ ンス、1980年、21巻、908頁、オー・シーアら、「プロロングド・サバ イバル・オブ・トランスブランチイツト・アイレッツ・オブ・ランゲルハンス・ エンカプシュレーティッド・イン・ア・バイオコンパティプル・メンプレイン」 、バイオキミカ・工・バイオフイジカ・アクタ、1984年、804巻、133 頁、グーセンら、「オプティマイゼーション・オブ・マイクロエンカプシュレー ション・バラメーターズ;セミパーミアブル・マイクロカプセルールズ・アズ・ ア・バイオアーティフィシャル・パンクレアス」、バイオテクノロジー・アンド ・バイオエンジニアリング、1985年、27巻、146頁、サンら、「トラン スプランテーション・オブ・マイクロエンカプシュレーティッド・アイレッツ・ オブ・ランゲルハンス・アズ・ア・インスリン・プリバー・システム」、トピマ ウス・イン・ファーマシューティカル・サイエンシズ、1985年、93頁、ツ エら、「バイオコンパティビリティ−・アンド・イミュノロジカル・スタディー ズ・オブ・マイクロエンカプシュレーション・クイズ・クロス−リンクド・アル ジ不−ト・カブシュールズ」、トランスプランテーション、1982年、33巻 、563頁、サンおよびリム(1980年)、サイエンス、210巻、908〜 910頁、ツアングら、米国特許第4663286号、ラーら、米国特許第47 44933号(1988年5月17日)]。これらを参考文献として本明細書に 包含させる。
埋め込みまたは移植すべき物質を、最初にアルギン酸塩のような負の電荷をもっ た物質でコーティングし、上述のように、その周囲にゲル皮膜を作る。別法とし て、細胞物質を「マトリジェル」 (コラポレイティブ・リサーチ社、ベッド7 オード、マサチューセッツ)のような組織基底膜でコーティングする。可溶化し た組織基底膜は、プロテオグリカン、コラーゲン、およびラミニンおよび/また はインタフチンを含有している。「マトリジェル」の使用により、プロテオグリ カンは選ばれた物質を細胞の内外へ移動させることができるマトリlラスを作る 。そのうえ組織基底膜の使用により、ゲル化と、そのあとの細胞を取り巻くゲル 物質の再液化の必要性が解消される。しかも組織基底膜は細胞を支持する構造要 素を提供し、増殖・分化等を含む多くの重要な細胞現象および細胞機能を媒介す るものと信じられる。即ち、組織基底膜またはその対応物からなる細胞外マトリ ックスの構造要素をマイクロカプセル化した生物環境へ取り入れることによって 、免疫的に隔離された島細胞の生存度および機能性は増強される。この環境は島 の回復を増強するだけでなく、島細胞の長期生存度および機能にも好ましく作用 する。好ましい態様では、組織基底膜として使用するプロテオグリカンの分子量 は200000〜300000ダルトンの分子量を示す。
移植可能な物質を組織基底膜マトリックスまたはその対応物で被覆したのち、移 植可能な物質を、次にポリーL−リジンのような正の電荷をもった物質でコーテ ィングする。ポリーL−リシンをコーティング材料として使用することは当業界 で既知であり、先に引用した多数の文献に報告されている。ただし分子量200 00以下のポリーL−リンンを使用することによって、繊維芽細胞生成の誘発を 最小限にとどめることが特に有利である。別法として、キトサンのような正の電 荷をもった多糖をコーティングの第2層として使用し得る。
第3のコーティング外層として、正の電荷をもった第2層を、上述のようにG残 基を65%以上、好ましくは85%以上含有する高G含量のこの発明のアルギン 酸塩層で被覆する。ただしマンヌロン酸残基をできるだけ最小にとどめ、アルギ ン酸塩中の対応するG残基を増大させることがこの発明によって期待され、これ によって繊維症を一層減少させ得ることに注目すべきである。
この発明の生体内適用のため、高G含量を有するアルギン酸塩を含有する組成物 を、臓器カプセル化、移植用アルギン酸塩ンート、中空繊維、マイクロカプセル 、および対象組成物で作られた膜の形で使用し得る。
これらの知見にしたがい、この発明は、埋め込みまたは移植し得る任意の生物学 的物質を被覆するコーティング材料として、ポリG−アルギン酸塩の使用を提供 する。埋め込みまたは移植する物質としては、生きている組織、生きている細胞 、活性炭、またはその他、免疫的に隔離された系内に移植すると有用である好適 な大きさをもった任意の物質を含み得る。移植する物質は、好ましくは受容個体 の体内へ移植すると生体内で機能し得る能力によって選ばれる。
生きt;細胞としては、インスリンを産生できるランゲルハンス島細胞、肝細胞 または肝組織、および赤血球等を挙げることができるが、これだけに限定される ものではない。特にランゲルハンス島由来の島細胞のような細胞は、同時係属出 願の特許出願第232328号にしたがい、または当業界で既知のその他の方法 によって精製し得る。
マイクロカプセル中の高G−アルギン酸塩の有効性を試験するため、実験を行っ t;。高G−アルギン酸塩を使用してマイクロカプセルを製造し、細胞反応を試 験した。これらの反応を、高量−アルギン酸塩、主としてMからなる連続ブロッ ク(Mブロック)を有するアルギン酸塩、および主としてGからなる連続ブロッ ク(Gブロック)を有するアルギン酸塩等、各種の組成を有するアルギン酸塩に よって惹起される反応と比較した。各種のアルギン酸塩に対する免疫応答をモニ ターする手段として、TNF、IL−1,IL−6等を含む種々のサイトカイン 類の誘発を試験した。
少なくとも高G−アルギン酸塩からなるl外層を有するマイクロカプセルでは、 誘起される各種のサイトカイン類の量が最低であることが判明した(第1〜6図 参照)。したがってそのようなマイクロカプセルは、生体によるマイクロカプセ ルへの免疫応答ヲ最小にとどめ得るはずであるから、哺乳動物の体内へ物質を埋 め込みまたは移植するのに最も有効であり得る。
この発明で使用するアルギン酸塩は、当業界で既知の方法により ”調製するこ とができる。例えばアルギン酸塩は、シグマ社(セントルイス、M○)、および プロタンA/S (ドラメン、ノルウェー)等をはじめ多数の代理店から商業的 に入手することができる。ポリG−アルギン酸塩はプロタン社(ノルウェーまた はシアトル)から入手し得、あるいは天然供給源から物質の単離により、または 文献上報告されている方法による化学的変換によって入手し得る。ある種のアル ギン酸塩はM残基が比較的高く、この発明で使用するため低Mへ変換しなければ ならない。アルギン酸塩中のM濃度を低下させるのに使用できる方法の1例を以 下の実施例に示す。
この発明の組成物のもう1つの用途は、TNF、IL−1およびIL−6のよう なサイトカイン類の生体内産生を抑制することである。第2.4,6図に示した ように、高G−アルギン酸塩はこれらのサイトカイン類の産生をいずれも抑制す る。これらのサイトカイン類は、炎症反応、移植片拒絶反応、および敗血症等を はじめ、多くの疾患状態で役割を演じるが、これだけに限定されるものではない 。したがってこの高G−アルギン酸塩組成物を投与して、そのような疾患状態を 処置することかでさる。そのような処置に有用な高G−アルギン酸塩の濃度を第 2.4.6図、および第1表に示し、実施例5および6で報告する。
実施例1 アルギン酸塩標品 藻類ラミナリア・ハイバーポレア(LF I O/60、ロット番号BL541 7368)から調製したグルロン酸残基64%を含有する商業的なアルギン酸塩 をプロタンA/S (ドラメン、ノルウェー)から入手した。ポリミキシンーB −セファロース4B(PB−セフ4B)(7ア一マシア社、ウプサラ、スウェー デン)アフィニティー結合と透析用界面活性剤オクチル−β−D−グルコピラノ シド0BDG (ングマ社、セントルイス、MO1米国)によるエンドトキンン 蛋白解離との組み合わせを用いたカープラスらが報告した方法[「ア・二ニー・ メソッド・フォア・リダクション・オン・ニンドトキシン・コンタミネーション ・クロム・グロテイン・ソリューションズ」、ジャーナル・オン・イミュノロジ カル・メソッズ、1987年、105巻、21+頁]により、アルギン酸塩中の LPS混入物を除去した。
簡単に説明すると、1%(w/v)OBCDを1%(w/v)LFIO/60溶 液(NaHC○、からなる溶出緩衝液(pH8,5)に溶解)へ添加し、室温で 30分間混合しt;。PB−セフ4B−ゲルおよび0BGD/アルギン酸塩溶液 の等容量を混合し、透析バッグ(MW12−14000)へ移した。ついでバッ グをリン酸緩衝化食塩水(PBS)を満たした容器へ加え、室温で48時間透析 した。ついでPB−セフ4B−ゲルを、275Or−p、m、で10分間(4℃ )遠心により除去した。0.2%NaC1(w/v)をアルギン酸塩溶液へ加え 、96%エタノールでアルギン酸塩を沈殿させた。ついでアルギン酸塩を96% エタノールで2回洗浄し、さらに96%エタノールで1回洗浄し、もう一度ジエ チルエーテルで洗浄したのち乾燥した。本明細書では、このアルギン酸塩をポリ G−アルギン酸塩またはGブロックーアルギン酸塩ト呼ぶ。
高M−および高G−アルギン酸塩、およびMブロックおよびGブロックを有する アルギン酸塩の細胞応答に対する効果を比較検討するため、各種の型のアルギン 酸塩を下記のようにして得た。
Mブロック−アルギン酸塩[95%M1重合度(DP、)=351は、ハウクら が報告した方法[「コレレーション・ビトウィーン・ケミカル・ストラフチャー ・アンド・フィジカル・ブロバティーズ・オン・アルジネーツJ1アクタ・ケミ 力・スカンジナビカ、1967年、21巻、768頁1により、アスコフィラム ・ノド−サム(A、ノド−サム)の子実体の細胞内物質から単離したマンヌロン 酸に富んだアルギン酸塩から得た。
G単位を85%以上含有し、DP、=40であるアルギン酸塩断片(G−ブロッ ク)はラミナリア・ジギタータから調製した。主として交互構造を有するアルギ ン酸塩断片、MG−ブロック(63%M、DP、=25)は、ハウクらが報告し た方法[[スタディーズ・オン・ザ・シーフェンス・オン・ウロニツク・アシッ ド・レシデューズ・イン・アルシニック・アシッドJ、1967年、21巻、6 91頁]によりアスコフイラム・ノド−サムから単離した。
グルロン酸残基含量が一層低い(46%)アルギン酸塩試料は、ハウクらの報告 のようにアスコフィラム・ノド−サムの組織から単離した。
モノマー組成および連続配列およびDP、は、先にグラスダレンら[「ア・p、 m、r、・スタディ−・オン・コンポジション・アンド・ンークエンス・オン・ ウロネート・レシデューズ・イン・アルジ不一ト」、カーポハイドレート・リサ ーチ、1979年、68巻、23頁1が報告したように、ブルーカー400WM スペクトロメーターを使用したlH[磁気共鳴分光法により分析した。
精製または未精製のアルギン酸塩中のエンドトキシン含量はLAL−アッセイ( ツーテスト・エンドトキシン、カビ・ビトルム社、ストックホルム、スウェーデ ン)により定量した。
実施例2 集球培養 ポイムの報告[「セパレーション・オン・モノサイツ・アンド・リンホサイツ」 、スカンジナビア・ジャーナル・オン・イミュノロジー、1976年、5巻、9 頁1のようにヒトA+血液バッフイーコート(ザ・ブラッドバンク、ユニバーン ティー・オン・トロンヘイム、ノルウェー)から単球を単離した。単球を24ウ エルの培養プレート(コスタ−、ケンブリッジ、MA、米国)で、1%グルタミ ン、40mg/mlガラマイシン、および25%A−血清(ザ・ブランドバンク 、ユニバージティー・オン・トロンヘイム)を添加したPRM11640(ギブ コ社、ペイズリ−1英国)からなる完全培地で培養した。
アルギン酸塩、M−ブロック、G−ブロック、およびMG−プロ/りをP B  S f:溶解し、0.2μmフィルターにュークレポア社、プレザントン、CA 、米国)で滅菌濾過した。市販の濾過していないアルギン酸塩は加圧により滅菌 した。多糖溶液を完全培地で希釈して、これを単球へ添加し、16〜24時間の ちに上清を回収した。工7ニリキア・コリ(026:06株)由来のLPS ( シグマ社)、tたはb/1−3Dポリグルコース[ユニバージティー・オン・ト ロムセ−(ノルウェー)のR,セルジェルド教授から入手jを幾つかの集球培養 へ添加した。
滅菌濾過したアルギン酸塩溶液(10mg/ml) 0 、5 mlをウェルに 添加することにより、アルギン酸塩ゲルを24ウエルの培養プレート(コスタ− )で作成した。ついでO,1M CaC121mlを添加し、10分後にゲル上 清を除いた。ついでゲルを食塩水1.5mlで2回洗浄し、最後に完全培地で2 回洗浄した。ヒnt球を0.5xio’細胞/ウエルの濃度でアルギン酸塩ゲル へ加え、プレートを16〜24時間インキュベートしたのち、上溝を回収した。
実施例3 単球からの上清中のTNF−σの検出測定エスペビノクらが報告したTNF−σ の繊維肉瞳細胞系WEHr164クローン13に対する細胞毒効果[「ア・ハイ ツー・センシティ7゛・セル・ライン、WEH1163クローン13.7オ7・ メジャーリング・サイトドキンツク・ファクター/ツモール・不りロンス・ファ クター・クロム・ヒユーマン・モノサイツ」、イミュノロジカル・メンノズ、1 986年、95巻、99頁]により、TNF−αの量を測定した。組換え体TN F−α(r−TNF−α、ジ工不ンテック社(サウス・サンフラッジスコ))の 希釈液を標準として加えた。記録された活性を完全に中和するrTNF−αに対 する単クローン抗体によって、検定のTNF−α特異性を確かめた(データは示 さない)。
実施例4 単球からの上溝中のIL−1の検出測定IL−1の量を2段階検定によって測定 した。第1段階は、ヒトIL−1に応答して高濃度のIL−2(インターロイキ ン−2)を産生ずる、ゲーリングらが報告したマウス胸腺細胞EL−4N0B− 1細胞系を使用する。r−ILL(グラキン、ジュネーブ、スイス)の希釈液を 標準として使用した。CO2中で24時間培養したのち、各上溝100m1ずつ を重複96ウエルの微量滴定板へ移した。検定の第2段階は、T、モスマンらが 報告したIL−2依存性マウスT細胞系HT−2を使用する[[ラピッド・カラ リメトリック・アッセイ・フォア・セリュラー・プロウス・アンド・サバイバル :アブリケーンヨン・ツー・プロリフニレ−ジョン・アンド・サイトドキンシテ ィ−・ア7セイズ」、ジャーナル・オン・イミュノロジー、1987年、139 巻、4116頁1゜HT−2浮遊液(1,2XIO’細胞/ml) 100ml を各ウェルへ添加し、さらに24時間インキュベートした。IL−1活性をrl L−1bに対する2種の多クローン抗体により完全に中和した。測定を3回反復 して、その結果を(pg/ml+/−3,E、)で表した。
実施例5 MTT検定[3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェ ニルテトラゾリウム・プロミド]を用いた生存率TNF−α、IL−1,および IL−6検定における生存率を、モスマン(前掲)が報告したテトラゾリウム塩 を使用する増殖および生存の比色検定で測定した。
第1図に示したように、3種の異なったアルギン酸塩組成物の、TNF放出を誘 発する単球誘発能について試験した。アルギン酸塩組成物は、ポリG−アルギン 酸塩、1−4=結合したβ−D−マンヌロン酸(M)と、そのC−5−エピマー であるα−L−グルロン酸(G)の直鎖状2成分系コポリマーからなる異種GM GMアルギン酸塩、およびポリM(β−D−マンヌロン酸)−アルギン酸塩テあ る。第1〜6図では、上記の3種のアルギン酸塩物質をポリG1GMGM、およ びポリMで表す。第1.3.5図に示した異なった濃度で、各アルギン酸塩を、 等濃度の単球を含有する組織培養培地に溶解した。第1図は、ポリMおよびGM GM−アルギン酸塩が、単球によるTNF産生を1ミリリツトル当たりTNF7 000〜10000ピコグラムのオーダーで実質上誘発したのに対し、ポリG− アルギン酸塩は、TNF産生をそれより2オーダー低い、即ちTNF約200p g/mlで誘発したことを示す。TNFは繊維芽細胞増殖のインデューサーであ ることが知られている。第3図は、単球によるIL−1産土に関するこれに対応 する結果を示す。第5図は、rL−6産土に関するこれIこ対応する結果を示す 。
第2図から分かるように、ポリGは明らかに単球によるTNFの産生を抑制する 。第2図はポリMおよびポリM+ポリG (l mg/ml)を単球培養に添加 し、TNF産土産生定した実験結果を示す。グラフから分かるように、ポリM〒 ポリG試料はポリM単独より、実質上TNF産生誘導が一層低い。即ちポリGは 極めて限定されたTNF誘発能を有するだけでなく、ポリM−アルギン酸塩によ る単球のTNF産生誘発能をも抑制するらしく、したがってポリM−アルギン酸 塩の繊維症誘発を抑制することが考えられる。第4図は、これに対応する単球に よるIL−1産生誘発に関する結果を示す。第6図は、これに対応するIL−6 産生に関する結果を示す。
実施例6 アルギン酸塩ゲル上の単球の増殖 第1表はアルギン酸塩ゲル上で培養した単球からのサイトカイン放出を検討した 実験結果を示す。組織培養プレート上の単球をゴム製ポリスマンで剥離し、ハン クスの平衡塩類溶液で一度洗浄し、これをアルギン酸塩ゲルを含有する培養ウエ ノ呟LPSを含有する培養ウエノ呟または増殖培地へ添加した。アルギン酸塩ゲ ルは前記と同様に作成した。16〜24時間後、上溝を回収し、TNF、IL− 6、およびIL−1について検定した。表から分かるように、64%のG残基含 量を有するLF I O/60で培養した単球は、46%のG残基含量を有する アスコフィラム・ノド−サム(A、ノド−サム)からのアルギン酸塩ゲルと比較 して、TNF、IL−1、およびIL−6産土の誘発がそれぞれ実質上低かった 。またLPSは強いサイトカイン産生誘発能を示した。
[第1表] アルギン酸塩ゲル上で培養した単球からのサイトカイン放出処置 TNF−α  IL−6IL−1 (pg/ml) (pg/ml) (pg/m1)LF−1o/60 7000 +/−110010900+/−16006400+/−100アルギン酸塩ゲ ル A、ノド−サム 15600+/−530015200+/−20001630 0+/−800アルギン酸塩ゲル LPS(lμg/ml) 12400+/−260022200+/−5100 9600+/−900増殖培地 50+/−1070+/−2090+/−10 実施例7 ランゲルハンス島のマイクロカプセル化培養したラットのランゲルハンス島(培 地0.2ml中に2XIO’島)ヲ、1.5%(W/W)アルギン酸ナトリウム の生理食塩水溶液(粘度51aps) 2mlに均一に懸濁させた。注射筒ポン プ/22ゲージ注射針を通したエアジェツト押し出しにより、島を含有する球状 の小滴を作り、これを1.5%(W/W)塩化カルシウム溶液に捕集した。上溝 をデカントし、島を含有するゲル化した球状のアルギン酸塩小滴を希CHES  (2−シクロへキシルアミノ−エタンスルホン酸)溶液および1.1%塩化カル シウム溶液で洗浄した。
上溝を吸引除去したのち、ゲル化した小滴を分子量17000を有する0、05 %(w / w )ボリリンン溶液中で6分間インキュベートした。
上清をデカントし、ポリリシンカプセルを希CHES、1.1%塩化カルシウム 溶液、および生理食塩水で洗浄した。洗浄したポリリシンカプセルを0.03% アルギン酸ナトリウム30m1で4分間インキュベートし、負の電荷を有するア ルギン酸塩と正の電荷を有するボリリンンとの間のイオン交換により、最初のポ リリシン膜上に外層のアルギン酸塩膜を生成させた。外層および内層コーティン グに使用したアルギン酸塩は、前記のようにして作成したポリGアルギン酸塩で ある。
得られたマイクロカプセルを食塩水、0.05’Mクエン酸緩衝液で6分間洗浄 し、内層のアルギン酸塩カルシウムを再液化し、さらにもう一度食塩水で洗浄し た。マイクロカプセルは完全に球状を呈し、生存能力をもった島l〜2個をそれ ぞれ含有していることが分かった。このマイクロカプセルは直径700±50μ m1壁厚約5μmであった。マイクロカプセルを栄養培地へ37℃で懸濁した。
通常の当業者であれば、この発明がここに詳述した高細胞のようなカプセル化す べき特殊な生物学的物質、または具体的に説明したマイクロカプセルの他の内層 による適用だけに限定されるものでないことは明白であろう。またこの発明は3 層のマイクロカプセルだけに限定されるものではなく、この発明の高G含量のア ルギン酸塩、および所望により低分子量のポリーL−リシン(20000ダルト ン以下)を使用した2層のカプセルにも同様に適用し得ることは容易に理解し得 よう。添付した請求の範囲により、この発明の範囲0.0+ 0.1 ’ +  (測定せず)濃度(mg/m1) 0.0+ 0.1 1 (測定せず) 濃度(mg/ml> 濃度(mg/rnll 濃度(mg/ml) 濃度(■/ml) 要約嘗 物理的半透過性バリヤー内にカプセル化された物質を含む、免疫応答の発現を低 下させる移植または埋め込み組成物を開示する。少なくとも、バリヤーの最外層 が実質的にα−1−グルロン酸と少量のβ−1−マンヌロン酸からなるアルギン 酸塩を含有する。さらに上記組成物の製造方法および用途も開示する。
補正音の翻訳文提出書 (特許法第184条の8) 平成4年6月4H回

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.α−1−グルロン酸が50%以上を占めるアルギン酸塩からなる物理的半透 性バリヤー内にカプセル化された物質を含む、免疫応答の発現を低下させる移植 または埋め込み組成物。
  2. 2.アルギン酸塩の少なくとも65%がα−1−グルロン酸である、請求項1記 載のバリヤー。
  3. 3.アルギン酸塩の少なくとも85%がα−1−グルロン酸である、請求項2記 載のバリヤー。
  4. 4.インスリンを産生できる精製した島からなる、請求項1記載の移植または埋 め込み物質。
  5. 5.マイクロカプセル、中空繊維、および血管補機物からなる群から選ばれる、 請求項1記載のバリヤー。
  6. 6.少量のβ−D−マンヌロン酸を含有する請求項1記載のアルギン酸塩。
  7. 7.少量のヒアルロン酸を含有する、請求項1記載のアルギン酸塩。
  8. 8.最外層がポリアニオン型ポリマーからなる、交互にポリアニオン型ポリマー およびポリカチオン型ポリマーからなる層を含む、請求項1記載のバリヤー。
  9. 9.ポリアニオン型ポリマーがアルギン酸塩である、請求項8記載のバリヤー。
  10. 10.ポリカチオン型ポリマーがポリ−L−リシンおよびキトーサンからなる群 から選ばれる、請求項8記載のバリヤー。
  11. 11.ポリ−L−リシンが1分子当たり20000ダルトン以下の分子量を有す る、請求項10記載のバリヤー。
  12. 12.少なくとも1層のアルギン酸塩で物質をコーティングし、上記アルギン酸 塩の50%以上がα−1−グルロン酸である、免疫応答の発現を低下させる態様 で移植または埋め込み物質をカプセル化する方法。
  13. 13.アルギン酸塩の少なくとも65%がα−1−グルロン酸である、請求項1 2記載の方法。
  14. 14.アルギン酸塩の少なくとも85%がα−1−グルロン酸である、請求項1 3記載の方法。
  15. 15.移植または埋め込み物質がインスリンを産生できる精製した島からなる、 請求項12記載の方法。
  16. 16.バリヤーがマイクロカプセル、中空繊維、および血管補綴物からなる群か ら選ばれる、請求項1記載の方法。
  17. 17.アルギン酸塩が少量のβ−D−マンヌロン酸を含有する、請求項1記載の 方法。
  18. 18.アルギン酸塩が少量のヒアルロン酸を含有する、請求項1記載の方法。
  19. 19.最外層がポリアニオン型ポリマーからなる、バリヤーが交互にポリアニオ ン型ポリマーおよびポリカチオン型ポリマーからなる層を含む、請求項12記載 の方法。
  20. 20.ポリアニオン型ポリマーがアルギン酸塩である、請求項19記載の方法。
  21. 21.ポリカチオン型ポリマーがポリ−L−リシンおよびキトーサンからなる群 から選ばれるものである、請求項19記載の方法。
  22. 22.ポリ−L−リシンが1分子当たり20000ダルトン以下の分子量を有す る、請求項21記載の方法。
  23. 23.α−L−グルロン酸を少なくとも65%含有する哺乳動物における生体内 適用のためのアルギン酸塩組成物。
  24. 24.α−L−グルロン酸を少なくとも85%含有する、請求項23記載のアル ギン酸塩組成物。
  25. 25.α−L−グルロン酸を少なくとも65%含有するアルギン酸塩組成物を投 与することを含む、サイトカイン類によって発症し、または増悪する疾患の処置 方法。
  26. 26.α−L−グルロン酸を少なくとも65%含有するアルギン酸塩組成物を投 与することを含む、TNF、IL−1、およびIL−6からなる群から選ばれる サイトカインによって発症し、または増悪する疾患の処置方法。
  27. 27.アルギン酸塩組成物がα−L−グルロン酸を少なくとも85%含有する、 請求項25または26の何れか1項記載の方法。
  28. 28.疾患状態が敗血症ショック、移植片拒絶反応、および炎症反応から選ばれ るものである、請求項25または26の何れか1項記載の方法。
  29. 29.α−L−グルロン酸を少なくとも65%含有するアルギン酸塩組成物を投 与することを含む、哺乳動物におけるサイトカイン類の生体内産生を抑制する方 法。
  30. 30.α−L−グルロン酸を少なくとも65%含有するアルギン酸塩組成物を投 与することを含む、哺乳動物におけるTNF、IL−1、およびIL−6からな る群から選ばれるサイトカインの生体内産生を抑制する方法。
  31. 31.アルギン酸塩組成物がα−L−グルロン酸を少なくとも85%含有する、 請求項29または30の何れか1項記載の方法。
  32. 32.α−L−グルロン酸を少なくとも65%含有するアルギン酸塩組成物を含 む、哺乳動物におけるサイトカイン類の生体内産生を抑制する組成物。
  33. 33.α−L−グルロン酸を少なくとも65%含有するアルギン酸塩組成物を含 む、哺乳動物におけるTNF、IL−1、およびIL−6からなる群から選ばれ るサイトカインの生体内産生を抑制する組成物。
  34. 34.アルギン酸塩組成物がα−L−グルロン酸を少なくとも85%含有する請 求項32または33の何れか1項記載の組成物。
  35. 35.哺乳動物におけるサイトカイン産生によって発症する炎症を抑制するため 、α−L−グルロン酸を少なくとも65%含有するアルギン酸塩組成物を使用す る方法。
  36. 36.哺乳動物におけるTNF、IL−1、およびIL−6からなる群から選ば れたサイトカイン産生によって発症する炎症を抑制するため、α−L−グルロン 酸を少なくとも65%含有するアルギン酸塩組成物を使用する方法。
  37. 37.アルギン酸塩組成物がα−L−グルロン酸を少なくとも85%含有する、 請求項35または36の何れか1項記載の方法。
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