JPH05502288A - 自動位置決め式ビーム支持軸受、および、これを含む軸受・シャフト組立体 - Google Patents

自動位置決め式ビーム支持軸受、および、これを含む軸受・シャフト組立体

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JPH05502288A JP3514762A JP51476291A JPH05502288A JP H05502288 A JPH05502288 A JP H05502288A JP 3514762 A JP3514762 A JP 3514762A JP 51476291 A JP51476291 A JP 51476291A JP H05502288 A JPH05502288 A JP H05502288A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 自動位置決め式ビーム支持軸受、および、これを含む軸受・シャフト組立体 「発明の要約」 本願発明は、パッド型軸受およびその製造方法を開示する。好ましくは、一体構 造とされるこのパッド型軸受は、好ましくは、厚肉の壁をもったチューブ材ある いは円筒状ジャーナル部材からなる単一の部材から、その軸受壁上あるいはこれ を貫通する小さな溝およびスリット、孔あるいは切り込みを機械加工等によって 形成することにより得られる。上記の溝およびスリット、孔あるいは切り込みを 形成する機械加工は、撓み変形しつるジャーナルまたはスラストパッドと、流体 力学的楔を最適に形成するように6自由度の動き(すなわち、+X、−X、+y 、−y、+2および−Z方向の動き)と上記xSyおよび2軸周りの回転をしう るように上記パッドを支持することができる支承構造とを形成する。
本願発明の軸受は、常に最適な流体楔の形成を確保するべく6自由度をもった撓 み変形を行わせるように、三次元的に設計される。より詳しくは、流体力学的軸 受は、流体楔か次のいくつかの特性をもっているとき最も効果的に作動すること か発見されている。すなわち、流体楔はパッド面全体にわたって延在するべきこ と、流体楔は常に適正な厚みをもつべきこと、流体楔は流体漏れを最小にするよ うに形成されるべきこと、流体楔は軸受の主軸線がシャフトの軸線に対して同一 軸線上となるか、または実質的に平行となるようにシャフトの心振れを補償する へきこと、および、流体楔は、一般的には低速回転においてシャフトがパッド面 に接触する結果として起こる楔形放置に対する損傷を防止するために、可能な限 り低速において形成されるべきことである。さらには、スラスト軸受の場合は、 間隔配置された各軸受パッドにかかる荷重を均等とするべきである。
流体フィルムの厚みに関していえば、最適な厚みは、荷重の大きさに応して変化 することに留意するべきである。高いまたは重い荷重か作用している場合には、 この荷重を十分に支持するために比較的厚い流体フィルムか望ましい。しかしな がら、より厚い流体フィルムは、摩擦と動力損失を増大させる。したがって、軸 受は、最大の荷重下においてシャフトを支持するに必要な最小厚みをもつように 設計するのか望ましい。
上記支承構造は、好ましくは一体構造であり、ハウジングに連結された支持茎根 、ビーム、および/または膜状体を含む。上記ハウジングは、ジャーナル軸受の 場合にはこの軸受の半径方向最外周部によって規定される場合があるか、スラス ト軸受の場合にはこのハウジングはその内部に上記の軸受が組み込まれる悪態を もつ。
本発明者は、高速での適用なとの多くの特定の適用において、シャフトまたは回 転子と、流体力学的潤滑剤フィルムと、軸受とを含む系全体の動的な撓み変形性 を検査し評価する必要かあることを見出した。有限要素法を用いたこのような系 のコンピュータ解析において、軸受全体を作動荷重下で形状が変化する一つの完 全な撓み変形性のある部材として取扱う必要があることがわかった。基本構造に 機械加工を施して撓み変形性を加減することにより、広い作動範囲にわたって安 定した低摩擦作動か行われる軸受特性が達成される。軸受の性能特性に対して実 質的に影響を及ぼす多くの変数が発見された。これらのうち最も重要な変数は、 軸受に孔、スリットあるいは切り込み、および溝を設けることによって規定され るバットおよびその支持部材の形状、大きさ、位置および材料特性(たとえば弾 性率等)である。上記支持部材の形状は、特に重要であることが判明した。また 、上記の変形しつる部材を流体で背面支持する構造を設けることにより、高度な 防振機能か達成され、これか系の安定性をさらに高める。ある例においては、こ の防振機能は、軸受のケーシングとハウジングの間に油膜が存在する場合に発生 する二次的な圧搾フィルムによる防振機能の代替となる。
さらに、ある場合には、模擬的な作動条件に基づいて設計された軸受が実際の作 動条件では最適に作動しないということがわかった。
本願発明はさらに、パッド支承構造か軸受支承構造内およびこの支承構造と軸受 バットとの間の空間に1またはそれ以上の圧電素子を含んでいる流体力学的軸受 にも関係する。上記のようにして圧電素子を設けると、パッド形状および方向を 積極的に制御または調整して支承構造の撓み特性に影響を与えることか可能とな る。このことは、摩擦を最小にし、荷重支承能力を最大にし、共振およびシャフ トの回転乱れを解消するべく支承構造の剛性あるいは防振機能を変更するために 、適正に配置された圧電素子に正確な電流を供給することによって行うことがで きる。すなわち、実際の作動条件に応答してパッドおよびその支承構造を正確に 調整することにより軸受性能を最適化することかできるのである。
本願発明のその他の側面によれば、各圧電素子に対する電流の供給は、流体楔を 最適に形成するために検知された諸条件に応答して、中央処理装置(CPtl) によって制御することができる。より詳しくは、このCPUは、温度、シャフト ・バット間接触、雑音、動力消費に関する抵抗(すなわちamp低下)のような 物理特性を検知することができるセンサ類からの信号を受け取る。流体楔は、荷 重支承能力を最大にし、あるいは動力損失を最小にするように制御される。がか る支承荷重の最大化あるいは動力損失の最小化は、楔の質を示すものである。C PUは、これらの信号を処理し、上記楔の質を改善し、あるいは満足する範囲内 にある場合にはその楔の質をそのまま維持するよう(こ圧電素子のそれぞれへの 電流供給を制御する。あるいは、特定の変形あるいは撓みを起こさせるための手 動の入力指令に応答して上記圧電素子に電流を供給するようにすることもできる 。
たとえば、オペレータは、「剛性をあげよ」あるいは「後続縁をあげよ」との指 令を入力することができ、これに応じてCPUは所望の結果を達成するために圧 電素子に対して適正な電流を供給することになる。
上記の流体襖の質は、軸受支承構造の撓み特性を物理的に変更するためのジャッ クねしあるいは流体力学的流体によって機械的に変更することもできる。上記の 各システムは、検知された条件あるいは手動で入力された信号に応答して電気的 に制御され得る。しかしながら、検知された条件あるいはその他の条件に応答し て軸受特性を変更する最も効果的な方法としては、圧電素子か最適であると思わ れる。
本願発明者はまた、ガスまたは空気潤滑式の撓みパッド型軸受においては、荷重 または回転速度かガスフィルムの支承能力を超える場合かあることを見出した。
このような場合には、液体溜めあるいは液体浴を設けることなしに、液体潤滑剤 を先細状流体横内に導入することか必要である。本願発明はまた、必要時に液体 潤滑剤を供給することによってこの問題を解決した軸受を提供している。
本願発明の軸受の具体的な用途としては、電動モータ、ファン、ターボチャーツ ヤ、内燃機関、船外モータ、圧縮機または膨張機等がある。テスト速度は300 000rpmを超えることができた。上記切り込み、溝および開口は、流体力学 的潤滑のための先細状の楔を形成するために軸受バットか動くことを許容するこ とに加え、パッドそれ自体かたとえば平坦化するように撓み変形しあるいはその 形状を変更することを許容する。このことは、他の要素と組み合わさって、軸受 の偏心度を変更することによって作動性能を高める。
この軸受は、金属、粉末金属、プラスチック、セラミック、あるいはこれらの複 合物によって形成することかできる。少量生産をする場合には、通常この軸受は 、比較的大きい溝または開口を形成するためにブランクを面削り、旋盤加工また はフライス削りによって機械加工される。比較的小さい溝は、ウォータ・ジェッ ト切削法、放電加工法あるいはレーザ加工法によって形成され、これにより、所 望の特性を与えるへくこの軸受を調整するための設計上の総合的な融通性か得ら れる。上記のチューニングは振動を解消できるように剛性を大きく変更すること かできる。単−壓の軸受の大量生産は、好ましくは射出成形法、押し出し成形法 、金属粉末のダイカスト、インベストメント鋳造法あるいはその他の同種の製造 技術によって達成される。本願発明の一つの側面によれば、中程度の量の軸受は 、機械加工とインベストメント鋳造法とを組み合わせた新規な方法によって製造 される。本願発明はまた、簡単な二つの金型によって型成形することができるよ うに隠れた開口のない成形しやすい軸受を企図している。一般的にいって、本願 発明の軸受は、競合する軸受の製造コストの何分の1かのコストで製造すること かできる。
本質的に荷重の方向を向けられた支承構造をもつ従来のパッド型軸受とは異なり 、本願発明の軸受は、比較的小さいエンベロープ(すなわち、半径方向内方のジ ャーナル表面と半径方向外方のジャーナル表面との間の距離)内での比較しうる 撓み変形を可能にし、先細状流体楔を形成するように軸受のあらゆる方向の動き (すなわち6自由度)を可能にし、軸受の性能を高めるためにパッドそれ自体か 変形する(すなわち平坦化する)ことを可能にし、軸受の安定性を高めるために 膜状防振系を生成することを可能にし、支承されるシャフト等の部品の心振れを 補償し、スラスト軸受の場合にはその各軸受パッドにかかる荷重を均等化するこ とを可能にする配向を提供する。これらの全ての特性が、最適な流体力学的体の 形成に寄与する。
孔、溝、切り込み、あるいはスリットの悪様は多くあるか、撓み変形については 主として二つのモートかある。すなわち、その一つは、はぼ荷重の方向に曲かり モードで1またはそれ以上の帯状体あるいは膜状体か撓むというものであり、も う一つは、ジャーナル軸受の長手方向軸線に沿って軸受パッドから離れる方向へ のビームあるいは膜状体のねしり撓み変形によるものである。曲がりモードでの 撓み変形の度合いは、一部には、支承構造の半径方向についての剛性の関数であ る。軸受バッドそれ自体、パッドの下方に内向きの切り込みを設けたり、バット の縁にアンダーカットを設けたりすることにより、荷重のもとで異なる形態をと るように撓み変形するモードをとることができる。いずれの場合についても、切 り込みは、荷重のもとて所定の形態をとることになるように特定の形態に形成さ れる。また、特定の帯状体または膜状体を潤滑流体によって取り囲み、あるいは 背後から押さえることにより、設計に防振要素を付加することができる。
ジャーナル軸受およびスラスト軸受に対して同様の切り込みを用いることができ る。最適な性能のためにどのような撓み変形が必要であるかによって切り込みの 形態が決められる。しかしながら、ジャーナル軸受とスラスト軸受とは非常に異 なった機能をもつので、それぞれの軸受の望ましい性能には固有の相違か存在し 、したがって、望ましい撓み変形も異なる。したがって、本願発明のジャーナル 軸受とスラスト軸受との間には一般的な概念的類似性があるが、大きな概念的相 違およびあきらかな構造的相違がある。
本願発明の軸受は、形状が変化することができ、かつあらゆる方向に動くことか できる(すなわち6自由度で動けるように支持されている)軸受パッドを含んで いる。そしてこの軸受はまた、組み込み型防振系をもっことができるとともに、 好ましくは、大量の経済的製造のために一体的あるいは単一部材からなる構造と なっている。本願発明のジャーナル軸受はまた、比較的小さなエンベロープ(す なわち、ハウジング外径とパッド内径との間の領域)内に組み込むことができる 。
本願発明によれば、軸受パッドとこれに支承されるシャフト部分との間の隙間を 無くすように軸受を寸法づけると同時に、パッド支承構造を軸受のラジアル方向 (ジャーナル軸受の場合)あるいは軸方向(スラスト軸受の場合)の剛性か支持 流体の対応する流体フィルム剛性よりも小さくなるように寸法づけることによっ て、軸受パッドとこれに支承されるべきシャフト部分との間の厳密な公差が必要 とされないようにすることができる。軸受パッド全体あるいはその一部をシャフ トに接触するようにあらかじめバイアスさせておくこともてきる。たとえば、大 きな変形容易性をもった軸受の場合、シャフトに対して軸受パッド全体か接触す るトルクをあらかじめ与えておくのか望ましい。一方、ある場合には、軸受パッ ドの後続縁のみかシャフトに接触して流体力学的体か形成されるようにするのか 望ましい。このように、本願発明の軸受は、シャフトに対して取付けられたとき 、軸に干渉する態様となるように設計することができる。一つの例において、軸 受かシャフト表面に強制的に装着されたとき、軸受パッド支承構造がわずかに撓 んて先細状の楔空間を形成し、こうして組立てられた静的な状態においてパッド の後続縁かシャフトと接触する。このように静的に負荷か与えられた楔か形成さ れるように設計された軸受の場合、流体フィルムの剛性によって、シャフトか回 転を始めるとその瞬間にパッドとシャフトとの闇の適正な空隙か形成される。
なぜならば、流体フィルムが上記の楔に入り込むとともに、流体圧を生成し、こ の流体圧かシャフトとパッドとを分離させるからである。特に、比較的剛性の高 い流体は、比較的撓み変形性のあるビーム支持構造を、この支持構造の剛性か流 体フィルムの剛性と等しくなるまて撓み変形させる。このようにシャフトの回転 にともなって瞬間的に流体フィルムか形成されることは、軸受パッドの表面を、 低速においてシャフトとパッドとか直接接触すると起こる損傷から保護する。
上述したタイプの干渉取付は型軸受は、非常に大きな機械加工公差を許容する。
たとえば、流体楔の顕著な影響を維持しつつ設計するために、比較的に大きな( たとえば、0003インチ)の干渉化の変更か許される。このことは、ガス潤滑 軸受の場合に特に重要である。ガス潤滑軸受の場合は、軸受形状の変更には適正 な作動のためにきわめて正確な機械加工が要求されるからである。本願発明は、 機械加工における要件を緩和する。
同様にして、本願発明のスラスト軸受は、静的に負荷が与えられた流体楔を形成 するように設計することかできる。すなわち、本願発明のスラス)・軸受は、軸 受バットの内側周縁部かシャフトから離れ、後続縁かシャフトに向かうように軸 受バソ)へかバイアスされるように設計することかできる。この構成によれば、 静的負荷状態におし・て、軸受パッドは、半径方向について(軸心から外側方向 に向かうほど)シャフトに向けて傾斜する。そして、この軸受パッドは、先行縁 から後続縁にかけてシャフトに向けて傾斜する。このようにして最適な楔形状に 近い静的な負荷状態ての楔か形成され、パッドとシャフトどの間の適正な空隙か ノヤフI・の回転と同時に生成される。
本願発明の軸受においては、シャフトを位置づけ、かつシャフトの心振れを調整 するとともにバット間の荷重を平均化する能力をパッドに与えるために、バット の動きをシャフトに向けて指向させることもてきる。もちろん、本願発明は、ラ ジアル、スラスト、あるいはラジアル・スラスト複合型のとの軸受にも適用する ことかでき、軸受の形状によって一方向用あるいは双方向用とすることができる のはもちろんのことである。すなわち、軸受支承構造か軸受パッドの軸受半径方 向の中心線に対して対称であるならば、この軸受は、双方向用の軸受、すなわち 、シャフトを同一態様において二方向に回転支持することができる軸受である。
しかしながら、軸受支承構造か軸受パッドの中心線に関して非対称であるならば 、この軸受はシャフトを一方向に回転支持しているとき、反対方向の回転をする 場合に対して異なった撓み変形をする。ジャーナルまたはラジアル軸受とスラス ト軸受とのいずれの場合についても、主軸線は、この軸受が形成される元の円筒 形ブランクの中心線である。
本願発明のその他の重要な側面によれば、軸受パッドは流体力学的流体を保持す るような撓み変形か得られるように支持することができ、これにより、流体漏れ の問題をなくすことかできる。ラジアルまたはジャーナル軸受についていえば、 支承構造は、負荷作用時において、この軸受パッドか流体保持ポケットを形成す るように撓み変化するように設計される。一般的には、このような支持構造は、 主支持部を軸受バットの軸方向両端部に連結するとともに、軸受バットの中央部 を直接支持しない(すなわち中央部は半径方向外方に自由に撓み変形てきるよう にすること)によって達成される。また、選択的にあるいは付加的に、上記支承 構造内あるいは支承構造とパッドとの間にlまたはそれ以上の圧電素子を組み込 み、これによって流体保持ポケットを形成し、あるいはかかるポケットの形成を 補助するべくパッドを強制的に変形させることができるようにしてもよい。
スラスト軸受に関しては、遠心力の作用による漏れを防止するために負荷時にお いて軸受の内周に向かって傾斜するようにパッドを支持することかできる。一般 的には、主支持構造が軸受パッドを支持するパッド支持面が軸受内周部よりも軸 受外周部に近い位置に設けられた時に達成される。主支持構造か2またはそれ以 上の半径方向に離れたビームをもつ場合、支承構造の全体は、軸受バットかその 内端部において撓み変形を起こすように設計されねばならない。さらに、軸受バ ットか半径方向に離れた複数のビームによって支持され、かつこれらのビーム間 の領域が直接的に支持されていない場合、軸受パッドは、凹状の流体保持溝を形 成するように撓み変形する。ここにおいても、流体力学的体の形成においてこの 形成を行いかつそれを補助するように、支承構造内に圧電素子を組み込むことが できる。
本願発明のさらに他の側面によれば、本願発明の流体力学的軸受は、回転シャフ トに固定してハウジング内の静的支持面に対してシャフトを相対運動させること ができる。このように回転シャフトに取付けるべく適用される軸受の一般的な形 状は、静的ハウジングに取付けることを意図した軸受と大略においては同様であ るか、半径方向に反転した形状となる。もちろん、支持の方向を反転することに よる相違も存在する。上記のパッド部に相当するラニングパッド部は、半径方向 内方の支持構造に対して支持される。この支持構造は、軸受パッドを、ハウジン グの滑らかな面に対して流体力学的体を生成するために半径方向内方および外方 に撓み変形するように支持する。加えて、この軸受がシャフトとともに回転する と、遠心力が軸受パッドに作用して、この軸受パッドをハウジングの滑らかな面 に向けて強制的に外方に押し付けようとする傾向を発生させる。このような構造 は、一般的には、軽負荷の応用例に最も適している。
本願発明はまた、好ましくは本明細書に開示したタイプの、あるいは本願発明者 による先行出願に開示したタイプの1またはそれ以上の流体力学的軸受を内装す るノールド軸受ハウジング組立体あるいはシールド軸受バックに関する。一般的 にはこのソールト軸受組立体は、静止ハウジング部と回転ノーウジ2フ部、およ び、これら静止ハウジング部と回転ノーウジ2フ部との間に延出し、かつ回転ノ 1ウノング部か静止ハウジング部に対して相対回転するときにハウジングの流体 漏れを防止するためのシール部材を備える。
上記回転ハウジング部は、シャフトに取付けられ、このシャフトとともに回転す る。かかる回転ハウジング部のシャフトへの取付けは、スプライン、ねし、キー 、接着、溶接、熱収縮あるいはこれに類する手法のような種々の方法によって行 われる。上記静止ハウジング部はハウジングに固定され、かつ回転不能状態にお かれる。かかる静止ハウジング部もまた、スプライン、キー、接着、溶接、ある いはこれに類する公知の手法によってハウジングに対して固定される。
一般的には、静止ハウジング部と回転ノーウジ2フ部のいずれも(通常は静止部 )、2またはそれ以上の部材によって構成される。このことは、特に2以上の軸 受がハウジングユニット内にシールドされる場合に、ハウジングユニ・ノドの組 立を容易にする。上記のシール部材は、0リング、ベースシール、ツク・ノキン グシール、リップシール、圧縮バッキングシール、U・カップ・l<ツキングシ ール、フランジあるいはハツト状バッキングノール、■リング状ツク・ノキング シール、0リング状バツキングシール、Tリング状バッキングシール、カップ状 ノ(・ソキングシール、および制限バッキングシールを含むどのようなタイプの 公知のシール部材を用いることもできる。このソール構造は、確実なシール性能 の維持が必要とされるか、低摩擦性能をもったシールが必要とされるかのバラン スによって決定すればよい。
本願発明のその他の重要な側面によれば、静止)\ウジング部と回転ハウジング 部との間にフェロ流体シールを設けることができる。具体的には、上記二つのハ ウジング部の一方、好ましくは静止ハウジング部に、これら回転/’tウジング 部と静止ハウジング部との間のギャップ領域に磁場を生成するための永久磁石、 電磁石あるいはその他の手段を設ける。ハウジングの内部にはフェロ流体が満た され、この流体か流体力学的流体として用いられる。このフェロ流体の一部が上 記のギャップ領域に流れ込む。磁場の存在のために、フェロ流体はOリングの形 状を上記ギャップを完全に満たすようになさせ、密封障壁を形成する。しかも、 この密封障壁は、ハウジング内に封入されたフェロ流体の漏れを生しさせること なく回転ハウジング部の静止ハウジング部に対する相対回転を許容する。このよ うなノールは池の弾性ノールまたはその他の固体シールのように磨耗しないこと かたやすく理解できよう。
上記ソール部材、静止ハウジングおよび回転ハウジングは、これらか組み合わさ ってリング状または環状の部屋を形成するように作られる。1またはそれ以上の 流体力学的軸受、好ましくは本明細書に開示したタイプの軸受か上記の部屋の中 に配置される。そして、この部屋は、流体力学的流体によって満たされる。上記 流体力学的軸受は、互いに相対回転する回転ハウジング部または静止ハウジング 内のいずれかに一体的に形成され、あるいは固定状に取付けられる。軸受パット 面と隣接する他方部材には、円滑な支持面か形成される。この軸受は、シャフト か回転すると、軸受パッドと上記支持表面との間に流体力学的体か形成されるよ うに設計される。このようにして、シャフトはフィルム状流体によって支持され る。
上記部屋には、とのようなタイプの流体力学的軸受を設けてもよい。このような 軸受としては、ラジアル軸受、スラスト軸受、ラジアル・スラスト複合型軸受、 あるいは上記三つのタイプの軸受のとの組合せも含まれる。さらに、本願発明の 重要な側面によれば、個別のスラストパッドを本願発明のスラスト軸受の代替と することもてきる。このスラストパッドとは、たとえば、本願発明者の先行米国 特許第4,676.668号明細書に開示されたタイプのものとすることができ る。ハウジング内に複数個の軸受を設ける場合、これらは、適正な作動を確実に するために、とりわけ軸心方向について緊密な関係となるように組み込まれるへ きである。
本願発明のその池の側面によれば、本願発明のシールド流体軸受ユニットは、標 準的なハウジングか異なる要求を満たすためのさまざまの標準的な軸受とともに 用いられつるモノニール構造とすることもできる。このモジュール構造の基本要 素は、ハウジング要素、すなわち、静止ハウジング部、シール部材、回転ハウジ ング部、ラジアル、スラストおよびラジアル・スラスト複合型軸受を各種紐み合 わせたもの、および、適正な性能を確実にするために上記ハウジングを軸方向に 緊密に組み付けるためのクリップおよび/またはスペーサ類の各種組合せである 。このようなモジュール構造は、標準化された部品を使用してさまざまな結果を 得ることかでき、流体軸受の製造において経済性を与える。このように、かかる モジュール構造は、製造のコスト面において潜在的な節約をすることかできる。
本願発明はまた、ホール・ベアリングに一般的に関連する応用において用いるこ とかできる軸受を提供する。ある例においては、このことは、本願発明にしたか ってシールド軸受組立体内に上記軸受を組み込むことによって可能となる。あま り要求かきびしくなく、しかも最適化された性能がめられない大量の適用の場合 には、本願発明の一つの側面にしたがった、単一の部材で構成された自動位置決 め式シャフト・軸受組立体か、現存する転勤要素を用いた軸受組立体の代替とな ることができる。この軸受は、射出または圧縮成形された単一のプラスチック要 素として製造することかでき、そのコストは、公知の転勤要素軸受組立体のコス トの数分の−ですむ。さらに、この軸受は、より良好なシャフトの位置決め機能 を達成するように、隙間なしにシャフトを支持するように設計することかできる 。また、この軸受は、ハウジング内に型成形することもできるし、ハウジングの 一体部分として形成することもできる。このような軸受の利用は、組立時間を劇 的に短縮する。なぜなら、単一の部材のみが含まれており、かつ軸受は、所定の 位置に簡単かつ正確にスナップ係合によって位置決めされつるからである。
上記シャフト・軸受組合せ体には、一体形成されまたは一体に取付けられたラン ナをもつ略同筒状シャフトか含まれる。このランナは、好ましくは、スラスト荷 重とラジアル荷重の双方を伝達できるようにコーン状のテーパか付けられる。
この軸受はまた、上記シャフトランナを支持するための周方向に間隔配置された 複数の軸受パッドを含む。これらの各軸受パッドは、上記ランナが受容されかつ 内部に支持されるように、上記ランナの形状と実質的に対応してこれを受容する (好ましくはコーン状のテーパを付けられた)溝形状をもっている(すなわち、 上記ランナ面と溝面とが互いに量的に接触するが必ずしも上記ランナ面か上記溝 面の全体に渡って接触する必要のない溝形状)。上記溝内にあるとき、上記ラン ナは、上記軸受バンドに対してラジアル荷重とスラスト荷重とを伝達する。各軸 受バットは、ハウジング内に組み込まれたベース部材によって支持される長手ビ ームによって支持される。この長手ビームは上記各軸受パ・ノド用の片持ち支持 体を提供するようにして上記ベース部材から軸方向に延びている。各長手ビーム は、各軸受パッドか半径方向外方に撓み変位してその溝内に上記ランナ面か受容 されうるように、充分な弾性をもっている。ここにおいても、上記ランナか上記 溝内に受容される時、上記シャフトと上記軸受バット間の傾斜した面に沿う接触 か起こり、軸受バットは、シャフトに作用するラジアル荷重とスラスト荷重の双 方を受けとめる。
上記軸受はまた、上記シャフト用のラジアル方向の支持を提供するためのラジア ル軸受バットのセントを含むことかできる。このラジアルノクソドは、上記ラン アル・スラストバットと同様の方法によって長手ビームによる片持ち形態で支持 することもてきるし、あるいは、負荷時において流体力学的体を形成するように ビーム・ネットワーク上に支持することもできる。この軸受のベース支持部材に は、本明細書において種々のビーム支持された軸受について述べたとの特徴をも つビーム支持ラジアル軸受を含ませてもよい。
上記シャフト・軸受組合せ構造は、単に上記軸受とシャフトとをラジアル・スラ スト軸受パッドの軸方向端部か上記ランナに接触するまで互いにスライドさせる たけで組立てられる。上記ランナに接触すると、上記軸受ツク・ノドは半径方向 外方にカム従動あるいは撓み変位し、やがて上記ランナか、上記軸受が上記シャ フトに対して正確に位置づけられる点において軸受パッドの溝内に受容される。
なお、上記の組立てを達成するために、上記シャフトまたは軸受のいずれかまた は双方を置き換えることかできる。
このように、本願発明は、ハウジング内に組み込むように適合させたシャフト・ 軸受の組合せを提供する。上記シャフトは、略円筒状の長状要素とこの長状要素 とともに回転可能な少なくとも一つのランナとを有する。このランナは、好まし くは、所定の角度でコーン状にテーパを付けられた少なくとも一つの面をもって いる。この軸受は、複数のシャフトパッドと、このシャフトベッドを支持するた めの支承構造とを備えている。各パッドは、シャフト支持面をもっており、少な くとも一つのパッドのシャフト支持面は、上記シャフトランチの上記コーン状に テーパを付けられた面の角度と対応する角度でコーン状に傾斜させられている。
上記支承構造は、上記ハウジングに接触する外周面と、複数の片持ちビームとを もつベース部材を含んでいる。上記各片持ちビームは、上記シャフトとハウジン グとの双方から間隔をあけられており、長手方向に対向する第一の端部と第二の 端部とをもっている。上記片持ちビームの第一の端部は、上記軸受パッドに連結 されてかつこれを支持する。上記片持ちビームの第二の端部は、上記ベース部材 に接続される。上記長手方向の支持ビームは、上記パッドを、このバットか半径 方向外方に弾性変位して上記コーン状の面をもつ軸受バットかシャフトのランナ 部に組み付けられるのを許容するように支持する。所望であれば、上記シャフト ・軸受組立体の軸受には、荷重の下で所望の撓み変位を起こさせるために、付加 的なビームまたは膜状要素を含ませることかできる。また、回転可能なノーウジ ング部かランナを含む場合には、上記軸受は、シールド軸受組立体内において用 いることかできる。加えて、上記軸受の性能の最適化するために、効果的な材料 を用いつる。この軸受はまた、潤滑剤か含浸させられた多孔質のプラスチック部 分を含むことかでき、これによって潤滑剤供給をたやす(行うことができる。さ らには、この軸受は、自己潤滑型プラスチックを型成形することによっても得る ことかできる。
本願発明によれば、本願発明の軸受のさまざまな製造方法もまた企図されている 。特定の製造方法の選択は、製造するべき特定の軸受の量と、使用する材質とに 大きく依存する。少量生産あるいはテストおよび/または成形室あるいはこれに 類するものの製造のための試作品を作製する必要がある場合には、軸受か好まし くは厚肉チューブ体あるいはジャーナル部材のような金属円筒ブランクから作製 され、このブランクには、軸方向のおよび/または互いに向き合う孔あるいは溝 か機械加工され、そして、数値制御放電加工法、数値制御レーザ切削法、あるい は数値開園つオーク・ジェット切削法のいずれかによって半径方向の切り込みあ るいはスリットか設けられる。中程間の量の製造をする場合には、本願発明の軸 受は、好ましくは、本願発明にしたがうインベストメント鋳造法を利用して製造 される。大量生産の場合には、本願発明の軸受は、プラスチック、セラミック、 粉末状および非粉末状の金属、ならびにこれらの複合物のような広範囲の種類の 材料を用いて製造することができる。この大量生産において、射出成形法、鋳造 法、粉末金属ダイカスト法、および押し出し成形法を含むさまざまな製造法か経 済性もって採用されうる。本願発明の軸受は、容易に型成形しつる形態に形成す ることができる。
要約すれば、本願発明は、公知の軸受に対して著しく優れた性能をもつとともに 、競合する軸受の製造コストの数分の1で製造しつる、ラジアル、スラストおよ びラジアル・スラスト複合型流体力学軸受なのである。さらに、本願発明は、回 転要素の支持のための応用において上述した軸受を容易に用いることかできるシ ールト軸受装置なのである。
(このページ、以下余白) 「図面の簡単な説明」 本願発明の詳細は、次の添付図面にもとづいて後述される。
図IAは、モジュール型のシールドハウジング組立体内に組み込まれたラジアル 軸受を模式的に示す断面図である。
図IBは、一つのスラスト軸受組立体か組み込まれた図Iへのハウジング組立体 の模式的断面図である。
図1cは、スラスト軸受とラジアル軸受とか組み込まれた図IAのハウジング組 立体の模式的断面図である。
図IDは、一対のラジアル・スラスト複合型軸受か組み込まれた図Iへのハウシ ング組立体の模式的断面図である。
図2は、本願発明の第一の実施例を部分的に示すジャーナル軸受の断面図である 。
図2Aは、図2に示された例にしたがって作製された単一軸受パッドの模式図で ある。
図3は、図2の軸受バットの断面図であり、負荷状態での支承構造に対するバッ トの方向を合わせ示している。
図4は、本願発明にしたがって作製されたジャーナル軸受の第二の実施例の部分 断面図である。
図5は、図4の単一パッドを部分的に断面で示す図である。
図5Aは、図4の軸受を改変したものの一部分の斜視図である。
図5Bは、図4に示される軸受の改変した形態の斜視図である。
図6は、図4の軸受の端面図である。
図6Aは、シールドハウジング組立体内に組み込まれた図6の軸受の断面図であ る。
図7は、ビームのねじり撓みを拡大して示す概略図である。
図8は、本願発明の特徴か組み込まれ、かつ二つのビームを含む軸受の例を示す 、ンヤーナル軸受の断面図である。
図9は、支承構造の撓み変形なしにバンド表面の部分的な撓み変形を大きく強調 して示す、図1のバットの端面図である。
図10は、負荷時における支承構造に対するバットの方向を示す、図8のバット の端面図である。
図10Aは、バット面の部分的な撓み変形を大きく強調して示す、図8の/<ソ トの断面図である。
図11AおよびINI IBは、機械加工前の円筒ジャーナル部材あるいはブラ ンクの断面図である。
図12Aおよび図12Bは、機械加工されたジャーナル部材あるいはブランクの 断面図である。
図13Aおよび図13Bは、さらに機械加工されたジャーナル部材あるいはブラ ンクの断面図である。
図14Aおよび図14Bは、機械加工されたジャーナル部材あるいはブランクの 変更例の断面図である。
図14Cおよび図14Dは、図14Aおよび図14Bの機械加工されたジャーナ ル部材あるいはブランクから構成された軸受の断面図である。
図15は、軸受パッドが設けられたビームをもつスラスト軸受の頂面図である。
図15Aは、シールドハウジング組立体内に組み込まれた二つの図15に示され るタイプの軸受を示す断面図である。
図16は、図15のスラスト軸受の部分断面側面図である。
図17は、図15のスラスト軸受の底面図である。
図18は、図15のスラスト軸受の一部分の斜視図である。
図19は、従来例のスラスト軸受の頂面図である。
図20は、図19の従来例のスラスト軸受の断面図である。
図20Aは、図19および図20に示される従来例のスラスト軸受のセグメント を模式的に示す図であり、軸受パッドの表面全体にわたる圧力分布を示している 。
図21は、二つの脚状支持体をもつ、本願発明にしたかうスラスト軸受の頂面図 である。
図22は、図21のスラスト軸受の一部断面側面図である。
図23は、図21の軸受の底面図である。
図23Aは、図21の軸受の改変例の底面図である。
図24は、図21の軸受のセグメントの斜視図である。
図25は、本願発明にしたかうその他の軸受の一部断面側面図である。
図26は、本願発明にしたがうさらに他の軸受の一部断面側面図である。
図26Aは、シールドハウジング組立体内に組み込まれた図26の軸受の断面図 である。
図27は、本願発明にしたかうさらに他の軸受構造の一部断面側面図である。
図28は、図27の軸受構造の断面図である。
図29は、本願発明にしたかうさらに他の軸受構造の一部断面側面図である。
図29Aは、本願発明にしたかうさらに他のスラスト軸受構造の断面図である。
図29Bは、図29Aの軸受のその他の断面図である。
図29Cは、シールドハウジング組立体内に組み込まれた図29Aの軸受の断面 図である。
図30は、図29の軸受構造の頂面断面図である。
図30Aは、図29Aの軸受の頂面図である。
図30Bは、図29Aの軸受の底面図である。
図31は、本願発明にしたがうその他のジャーナル軸受構造の側面図である。
図31Aは、図31に示された軸受の一部分の半径方向断面図である。
図31Bは、シールドハウジング組立体内に組み込まれた図31の軸受の断面図 である。
図32は、本願発明にしたがうその他のジャーナル軸受構造の側面図である。
図32Aは、図32の軸受の半径方向断面図である。
図32Bは、図32の軸受の斜視図である。
図32Cは、シールドハウジング組立体内に組み込まれた図32の軸受の断面図 である。
図33は、本願発明にしたがうさらに他のジャーナル軸受構造の側面図である。
図33Aは、図33の軸受の外周の一部の詳細図である。
図33Bは、図33の軸受の断面図である。
図33Cは、図33のさらに他の断面図である。
図33Dは、シールドハウジング組立体内に組み込まれた図33の軸受の断面図 である。
図34は、本願発明にしたかうその他のジャーナル軸受の側面図である。
図34Aは、図34の軸受の外周の一部の詳細図である。
図34Bは、図34の軸受の断面図である。
図34Cは、図34の軸受の他の断面図である。
図34Dは、図34の軸受のその他の断面図である。
図35は、本願発明にしたかうラジアル・スラスト複合型軸受の側面図である。
図35Aは、図35の軸受の断面図である。
図35Bは、図35の軸受の他の断面図である。
図36は、本願発明にしたかうラジアル・スラスト複合型軸受の他の例の側面図 である。
図37は、図36の軸受の概略的断面図であり、軸受バッドに作用する力を示し ている。
11iJ37Aは、シールドハウジング組立体内に組み込まれた図37の軸受の 断面図である。
図38Aは、本願発明にしたがう容易に型成形可能なスラスト軸受の頂面図であ る。
図38Bは、図38Aの軸受の底面図である。
図38Cは、図38Aに示された線に沿って切断した断面図である。
図38Dは、図38Aないし図38Cに示された軸受の変形例を示す底面図であ る。
図38Eは、シールドハウジング組立体内に組み込まれた図38Aの軸受の部分 断面図である。
図39Aは、本願発明にしたかう型成形容易なスラスト軸受の他の例の頂面図で ある。
図39Bは、図39Aの軸受の底面図である。
図39Cは、図39Aおよび図39Bの軸受における軸受バット用支承構造を示 す部分断面図である。
図40は、本願発明にしたかう自己潤滑式軸受の側面図である。
図40Aは、図40の軸受の断面図である。
図41は、本願発明にしたかう自己潤滑式のラジアル・スラスト複合型軸受の側 面図である。
図41Aは、図41の軸受の断面図である。
図42は、静止ハウジング部に個別の軸受パッドか固定されたシールド軸受組立 体の断面図である。
図43は、本願発明にしたかうラジアル・スラスト複合型軸受の側面図である。
図43Aは、図43の軸受の断面図である。
図44は、ハウジングに対してシャフトを相対回転させるためにシャフトに対し て取付けられるべく適合させた軸受の断面図である。
図45は、シャフトに対して取付けられるべく適合されたその他の軸受の断面図 である。
図46は、本願発明にしたかう自動位置決め式軸受・シャフト組立体の一部断面 側面図である。
図46Aは、図46に示す線に沿う断面図である。
図46Bは、図46に示す線に沿う断面図である。
図47は、詳細を示すために軸受の一部を取り除いである図46のシャフト・軸 受組立体の分解斜視図である。
図48は、本願発明にしたがう軸受バッドおよび長手方向ビームを示す部分斜視 図である。
図48Aは、変更されたパッドおよびランナ構造の一部断面詳細図である。
図49は、本願発明にしたがうその他の自動位置決め式軸受・シャフト組立体の 一部断面側面図である。
図49Aは、図49に示す側面に沿う断面図である。
(このページ、以下余白) 「詳細な説明」 本願発明の軸受を理解しやすい方法で説明するにあたり、この軸受構造を、円筒 形ブランクに溝、スリット、孔あるいはその他の開口を設けることによって形成 されたものとして説明することが有効である。以下に説明するように、かかる方 法はしばしば、試作の軸受を製造するために育用な技法である。しかしながら、 このように円筒形のブランクを前提として述べることは、主として本願発明の理 解を助けるためのものである。そして、本願発明の軸受の多くは円筒形ブランク から製造しうるものであるが、それらの全てかそのように製造される必要かない ということに留意するへきである。実際のところ、この軸受は、さまざまな手法 によって製造することかできるのであり、そのいくつかは後に説明する。
図2を参照して説明すると、この図に示された構造は、ハウジングlOと、周方 向に配置され、かつそれぞれか上記ハウジング、ビーム14および基板部分16 を含む支承構造によって支持された複数のパッド12を規定するように形成され た溝およびスリットをもつジャーナル軸受組立体の一部分である。上記溝および スリットによって規定される軸受は、パッドの周方向中心線13a(図3)に関 して非対称となっている。したがって、図示された軸受は、一方向ラジアル軸受 、すなわち、シャフトを一方向にのみ回転支持するラジアル軸受に適用される。
図示された実施例において、軸受は、シャフト5を図に矢印で示された反時計回 り方向にのみ回転支持する。一方、もし、この軸受がパッドの中心線に関して対 称であれば、この軸受は、シャフト5を時計回り方向と反時計回り方向の双方向 に回転支持することが可能となる。すなわち、この場合、軸受は、双方向軸受と なる。
各軸受バット12は、先行縁15と後続縁17とを含んでいる。先行縁は、シャ フトか回転するとき、その外周の点が最初に近づく縁として定義される。同様に 、後続縁は、シャフトが回転するときその外周の薇か周方向に遅れて近づく縁と して定義される。シャフト5が正しい方向に回転しているとき、シャフトの外周 上の点は、流体フィルム上を、上記先行縁から軸受バッドを横切り、そして上記 後続縁から離れるように移動する。最適な性能は、基根部16か軸受バッド12 、すなわち荷重を、バット12の軸受円周方向中心線13aと上記後続縁17と の間の屯16a(図3)、好ましくは上記中心線13aにより近い点において支 持する場合に得られる。上記ビームI4はまた、上記先行縁と上記後続縁との間 に位置する点14aを支屯として枢動するようになされるべきてあり、このよう なビーム14の撓み枢動の結果、後続縁17はシャフトの中心方向に撓み変位す る。もちろん、上記の撓み変形の程度は、特に、ビームの形状および軸受に形成 された溝あるいはスリットの長さに依存する。
本願発明の理解を容易にするために、ジャーナル軸受あるいはスラスト軸受に関 連して説明するか、同様の軸受設計上の原理の幾つは、設計される軸受の形態の いかんにかかわりなく適用される。たとえば、いずれのタイプの軸受も、流体力 学的体の形成という原理のもとて作動する。さらに、ジャーナル軸受の主軸線お よびスラスト軸受の主軸線はともに、これら軸受か形成される元の円筒形ブラン クの中心軸線である。パッドの軸受周方向のついての中心線は、バットの幾何学 中心と軸受の主軸線とを通って半径方向に延びる線である。したがって、スラス ト軸受あるいはジャーナル軸受のいずれであっても、それか中心軸線、すなわち 主軸線に関して対称であれば、これらの軸受は双方向軸受となる。
スラスト軸受とジャーナルあるいはラジアル軸受との間には大きな相違がある。
その最も顕著な相違は、もちろん、それらが支承するシャフトの部位であり、し たがって、軸受パッド支持体の方向および/または姿勢である。たとえば、ジャ ーナル軸受は、シャフトの外周部を支持するが、スラスト軸受はシャフトの肩部 あるいは軸端部を支持する。その他の相違は、上記の基本的な相違から派生する 。
たとえば、ラジアルあるいはジャーナル軸受の場合、パッドが荷重の方向におい てその荷重を支持する。これに対してスラスト軸受の場合は、通常、すべてのパ ッドか荷重を分担する。さらには、ジャーナル軸受は一般に、シャフトと軸受の 径差によって本来的に流体力学的体を形成するが、スラスト軸受においてはこの ような本来的な流体力学的体の形成はない。また、ジャーナルあるいはラジアル 軸受は、回転の安定性と荷重とを制御するか、スラスト軸受は、単に荷重を支持 するだけである。また、ジャーナル軸受の設計、特に流体力学的ジャーナル軸受 の設計は、スラスト軸受の設計よりもはるかに複雑であることに留意するべきで ある。それは、ジャーナル軸受の場合、半径方向のエンベロープを制限する必要 のために課せられる制約による。このような相違に適応するために、スラスト軸 受の形態は、ジャーナル軸受のそれとは幾分具なるものとなる。しかしなから、 本明細書の開示事項から明らかなように、本明細書で説明される原理の多くは、 スラスト軸受にもジャーナル軸受にも適用可能である。
図1人ないし図IDは、本願発明のシールド軸受ユニット構造か模式的に示され ている。これらの図に示されているように、シールドハウジング組立体1は、ハ ウジングに固定された静止ハウジング部2と、スプライン、ねし、キー、溶接、 接着、熱収縮等によってシャフト5に固定された回転ハウジング部3と、上記回 転ハウジング部3と静止ハウジング部2との間のシールを行うシール部材7と、 上記ノールドハウシング1内に装填された流体4と、上記回転ハウジング部3と 静止ハウジング部2との間のラジアルおよび/またはスラスト支持を行うlまた はそれ以上の流体力学的軸受とを備える。
一般的に、上記2つのハウジング部2.3の少なくとも一方は、分割可能になっ ている。通常、上記静止ハウジング部2は、軸方向に分割しつるか、または図I Aないし図IDに示されるように、取り外し可能なエンドキャップをもっている 。このようにハウジングを分割しうることは、軸受構成要素をシールドハウジン グ内に組み込むことを容易にする。これらの図かられかるように、ある場合には 、分離可能なハウジング部分なしでは、シールドハウジング内に軸受を組み込む ことか不可能になる。一方、図6A、図26A、図29C1図31D、図32C 1図33Dおよび図37Aに示されているように、互いに連結された二つの部分 からなるハウジングを用いることが、時には可能である。
図IAないし図IDは、一般的な軸受ハウジング構造内への流体力学的軸受の様 々な組合せか示されている。軸受は模式的に描かれており、スラスト軸受を符号 TBで示し、ラジアル軸受をRBて示し、ラジアル荷重とスラスト荷重を双方を 支承する軸受をTRで示している。これらの図に示されるように、種々異なるシ ャフト支持の要求に適応するために、多くの軸受の組合せか可能である。特にス ラスト荷重を受ける場合には、ハウジング内に軸方向の遊びか存在しなけれは軸 受ユニシトのより良好な作動か得られる。これらの模式的な図において、軸受組 立体はまた、ハウジングに対して軸受を定位置に保持するだめのスペーサSおよ びクリンプCを含んでいる。各ハウジング部2,3はまた、構成部品を固定状に 配置するためのねし、スプラインあるいはこれに類する固定手段をもっことかで きる。上記スペーサSはまた、スラスト、ラジアルあるいはスラスト・ラジアル ランナとして機能することかでき、このことは、スペーサか軸受パッドか載る面 をもつ場合に可能である。図IAないし図IDはまた、シールド軸受ユニットか モジュール構造をもつことかできることを示している。特に、図IAないし図I Dに示されるような標準的なハウジングは、広範囲な軸受配置に適用することか できる。標準的なハウジングと、標準的な流体力学的スラスト、ラジアル、ある いはラジアル・スラスト複合型軸受と、軸受を定位置に保持するとともに軸方向 の遊びを除くためのクリップおよびスペーサ等を渭いることにより、種々の軸受 特性を達成することかできる。上記スペーサには、スラスト部材が載ることかで きる滑らかな面か設けられる。
もちろん、シールド軸受ユニットは、特別な軸受用として設計することかできる 。特別なノールド軸受構造の例は、以下に説明される。この場合、ハウジングは 、それか収容する軸受を最適に支持するに必要な寸法に設定される。そうすると 、通常、スペーサおよびクリップを設ける必要はなくなる。種々の形式のシール 部材が、図における符号7に位置するシール用として用いることができる。そし て、このシール部材は、あらゆる公知のバッキングシール、リップシール、面ノ ール、リーフシールあるいはそれに類するものが含まれる。
本願発明にしたがい、フェロ流体シールもまた使用できる。適当な流体シール構 造の例が図IEに示されている。なお、本明細書に開示されるいかなる流体力学 的な流体に満たされたシールド軸受組立体】にも同種のシール構造がシール部材 7として使用できることに、まず留意するべきである。
図IEに示されるように、フェロ流体シールを用いるシールド軸受組立体の構造 は、本明細書に開示されている他のシールド軸受組立体の構造とほぼ同様であり 、ハウジングに固定された静止ハウジング部2と、シャフト5に固定された回転 ハウジング部3と、シールドハウジング内に装填された流体4と、組立体の軸方 向両端におけるシール構造7と、流体力学的軸受とを含んでいる。この流体力学 的軸受は、本例においては、静止ハウジング部2に対して回転ハウジング部3を 支承するラジアル軸受RBか用いられている。なお、図IEに示される構成にお いては、ラジアル軸受RBの支持構造において流体4かこの軸受に不連続な外観 を与える空間を満たしていることに留意するべきである。フェロ流体ノールを設 けるためには、フェロ流体かギャップ内に導入されねばならず、そして、フェロ 流体を正確は位置に保持するために、回転ハウジング部と静止ハウジング部との 間のギャップ領域に磁場か形成されねばならない。現在のところ、上記の磁場は 、上記ギャップ領域における回転ハウジング部3まはた静止ハウジング部2に永 久磁石あるは電磁石を配置することにより形成するのか好ましい。図示した実施 例では、上記磁石が静止ハウジング部2の半径方向最内縁に設けられている。
この磁石のN極とS極は、フェロ流体を位置づけるための磁場か回転ハウジング 部と静止ハウジング部との間のギャップ領域に生成されるように配置される。本 願発明にしたかえば、シールドハウジング内の流体4はフェロ流体である。上記 シールドハウジングがフェロ流体に満たされているため、上記のギャップへのフ ェロ流体の導入は容易に達成される。図IEに示されるように、少量のフェロ流 体よりなる流体4が上記ギャップ内に流れ、磁場の影響のもと、上記ギャップを 完全に満たすOリングを形成する役割を果たしている。磁場の影響のもとてのフ ェロ流体のリングは、ハウジング内に封入されたフェロ流体4の漏れを生じさせ ることなく静止ハウジング部に対する回転ハウジング部3の回転を許容する密封 障壁を形成する。
上記のシール構造が弾性部材によるシールのような固体接触シールよりも優れて いることは、容易に理解されよう。その顕著な利点の一つは、もちろん、磨耗か 発生しないことである。また、多くのフェロ流体における被覆された磁気粒子の ための担体か合成樹脂潤滑剤であるために、フェロ流体は流体軸受のための流体 としてきわめて良好に機能する。このように、フェロ流体シール構造か採用され るシールド軸受組立体には多くの適用可能性があることが理解できる。この点に おいて、フェロ流体シールか本明細書で開示されるあらゆるシールド軸受組立体 におけるシール部材7として用い得ることを再度留意すべきである。
図IAないし図IDに示されるハウジングには特別な形状は必要ではないことを 認識するへきである。たとえば、このハウジングがラジアル軸受のみを支持する ためにt図されたものである場合、半径方向に延長された方形の横断面をもって いることか適当である。一般に、図IAないし図IDに示されるような軸方向に 長いハウジングは、この軸受ハウジングが複数個の軸受あるいは軸受組立体を収 容するためのものである場合に用いられる。独立した軸受が収容される場合、こ のハウジングは、軸方向により短いものとなる。上述したように、ハウジングを 構成する各部は、必要てあれば、所望の軸受形状の形成を許容するためにさらに 細かく分割してもよい。上記回転ハウジング部は、単に円筒形をしたスリーブと することかできるし、上記静止ハウジング部は、図IAないし図IDに示される ように1またはそれ以上の端壁をもつ円筒状部材とすることができる。上記静止 ハウジング部2は、組立を容易にするための取り外し可能な端壁をもっている。
ハウジングのその他の形態の中には、図6八に示される互いに連結された筒状を もつものかある。
また、上記静止ハウジング部を筒状スリーブとし、回転ハウジング部を上記筒状 スリーブの内周面に対するシールか施された外方に延びるフランジあるいは端壁 をもつ内側スリーブとすることもできる。さらには、図示はしないが、静止ハウ ジング部または回転ハウジング部が中央に延びるフランジをもっていてもよく、 これは、スラストランナ面を設ける上で特に有用である。もちろん、スラストラ ンナ面は回転面あるいは静止ハウジング部に対してクリップで止められあるいは 楔によって係止された、または、一方の面に対してねじ付けられたスペーサによ って形成することかできる。
このように、はぼ円筒形をした空間を内部に含み、かつ、この円筒形の空間内に 1またはそれ以上の流体力学的軸受を組み付は得る方法によって互いに回転し得 る、二つの部分をもつシールドハウジングを設けるための多くの方法かあること かわかる。特定のハウジング形状の選択は、このハウジング内にシールドされた 軸受組立体の性質、およびこの軸受か用いられるべき環境に依存する。
流体軸受用流体の選択は、特定の適用に依存する。しかしながら、一般的には、 モータオイルあるいはスピンドルオイル、またはトランスミッション流体か適当 な流体であろう。
特定の軸受の選択もまた、特定の適用に依存する。通常、公知の流体力学的軸受 か用いられ得る。しかしながら、本願発明は、改善された結果を得ることができ る軸受を提供する。
次に、図2、図2Aおよび図3を参照すると、パッド12は、それか(流体フィ ルムを介して)支承するシャフトの半径あるいは外径の円弧と基本的に対応する 凹円弧面13をもっており、各パッドは、軸方向に延びる縁と半径方向に延びる 縁とによって規定されているのかわかる。上記軸方向に延びる縁は、先行縁と後 続縁とを含んでいる。図3において、ビームは、静的な状態(実線)および撓み 変位した状態(仮患線)の双方か示されている。図1に示されているように、こ の支承構造の基本的な構成は、壁面に設けられた小さなスリットあるいは切り込 みによって達成される。典型的には、これらのスリットあるいは半径方向に延び る切り込みは0.002ないしO125インチの幅をもっている。撓み変形の度 合いは、他の要素も含むが、上記切り込みの長さを変更することによって変化さ せ得る。より長い切り込みは、より大きな撓み変形を生み出すより長いモーメン ト腕を作ることかできる。そしてより短い切り込みは、撓み変形性か乏しくかつ より高い荷重支持能力をもったビームを作る。上記切り込みあるいはスリットの 長さの選択においては、共振を避けるための注意を払わなければならない。
また、軸受の撓み変形特性を強制的に変更するための圧電素子+00あるいはそ の他の手段をこの支承構造内において上記パッドと支承構造との間に設けてもよ い。圧電素子を設ける場合、ワイヤ、金属ストリップ、あるいはその他の、圧電 素子に電流を供給するための手段を配設せねばならない。
ビームI4の端部を図に示すように位置させることにより、図9に仮想線で示す ように、連結点]6aを中心とする下方向への撓み変形が、パッド12の後続縁 17の内側への変位をうみ、先行縁15の外側への変位をうみ、そして、パラ目 2をわずかに平坦化させる。かかる変形の結果として、流体が通過する上記パッ ド面13とシャフト5の外周面との間の隙間が楔状となり、よく知られた流体力 学的支承作用を生み出す。理想的には、後続縁とシャフト間の間隔対先行縁とシ ャフト間の間隔の比は、l 2から15である。換言すると、先行縁とシャフト 間の間隔は、後続縁とシャフト間の間隔の2ないし5倍とするへきである。
特定の適用のためのかかる理想的な間隔比あるいは横比を得るためには、一体要 素の数、寸法、配置、形状および材料特性を含む適当な撓み変数を選択しなけれ ばならない。コンピュータに支援された有限要素分析かかかる変数の最適値を選 択する最も有効な手段であることがわかっている。「理想的な楔」は、所望の性 能特性に依存することもまた留意されるべきである。たとえば、荷重支承能力を 最大にするための理想楔は、動力消費に関係する摩擦を最小にするための理想楔 とは同一ではない。コンピュータで支援された解析は、6方向全ての方向(6自 由度)の運動を許容する上述した形式の軸受において特に有用である。
かかる技術は、優れた結果を生んだか、一方、いくつかの場合において、模擬作 動条件のもとての最適な性能を得るべく設計された軸受が実際の作動条件のもと ては最適に作動しない場合かあることもわかっている。本願発明の軸受は、検出 された作動条件に応じて、作動の不良をただすべく調整することかできるように することかできる。より具体的には、本願発明の軸受は、楔形状、パット面およ び/または支承構造の撓み特性を物理的に変更するための他の要素を含むことか できる。この他の要素は楔の質を示す信号を順次受は取る中央処理装置(CPU )によって制御しうる。たとえば、センサ類が温度、シャフトとパッドとの接触 、トルク、振動、動力消費等の物理特性を検知することができる。センサ類から の信号はCPUに伝達され、最適な楔形状を示す条件と比較される。実際に検知 された条件と最適な楔特性を示す条件との間に実質的なずれがある場合には、C PUは、楔を最適な楔形状とするべく強制的に調整するために、楔形状、バット 面および/または支承構造の撓み特性を物理的に調整する手段に対して信号を送 る。選択的に、あるいは付加的に、CPUは、「剛性を上げよ」あるいは「後続 縁を上げよ」のような手動による入力あるいは命令に反応するように構成するこ ともできる。このような命令を受け取ると、CPUは、所望の結果を得るための 所定のルーチンを実行する。
楔の特性を物理的に変更するためにさまざまな手段か採用され得る。たとえば、 楔特性は、軸受支承構造の減衰特性を変更するために減衰室内に強制的に流体を 送り込むことによって物理的に変更することができる。あるいは、支承ねじの撓 み特性を物理的に変更するために機械的なロノドあるいはジャックねじを支承構 造に接触させることができる。これらの手段はいずれも電気的に制御することか できる。
検知された作動条件に応じて楔を物理的に調整するための多くの手段か用いられ 得るか、現在のところ、そのような最良の手段は、lまたはそれ以上の圧電素子 を軸受支承構造内のすきまあるいは支承構造と軸受バ・ノドとの間に設けること であると思われる。このような場合に圧電素子を設けると、ツク、ノド形状およ びその方向を積極的に制御ないし調整することか可能となるし、支承構造の撓み 特性に影響を及ぼすこと力河能となる。より具体的には、ある種の結晶あるいは セラミック材料に対して電流を流すと機械的な伸張力を生み出すことができると いうことか知られている。電圧を変更すると、その結晶あるいはセラミ・ツク材 料は、厚み方向に振動する。しかしながら、直流電流か定常的に与えられている 場合には、厚みの変化は起こらない。このように、ある種の材料は電圧を与える と寸法か変化することか知られているのである。この種の材料の中で著名なもの には、水晶、ロツンエル塩(酒石酸ナトリウムカリウム)、適正に分極されたチ タン酸バリウム、二水素リン酸アンモニウム、普通の糖およびある種のセラミ・ ツクかある。圧電効果を示すあらゆる材料の中で、安定性、高出力、温度変化お よび湿度に対する安定性、および所望の形状への成形の容易性のような望ましい 特性をすへて備えるものはない。ロッシェル塩は高出力を示すか、湿気と空気か らの保護か必要であり、また、45°Cを超える温度で使用することができない 。水晶は疑いなく最も安定しているが、その出力は低い。水晶は、その安定性ゆ えに、電子振動機において安定化の目的できわめて普通に使用されている。
しばしば、上記水晶が、各面に電極を取付けるための銀被膜をつけられた薄状の 円板の形態に形成される。この水晶板の厚みは、所望の電気周波数に対2する機 械的共振周波数を提供する寸法に応して決められる。この結晶は次に、周波数制 御をともなう適正な電気回路につなげられる。
多くの圧電素子のように単結晶状態で存在するものの他に、チタン酸ノくリウム のように多結晶のものもある。そして、これらは様々な大きさおよび形状に形成 することかできる。圧電効果は、この素子が分極処理の対象となって初めて現れ る。
上記の圧電素子は、本願発明のどの流体力学的軸受の空間内にも配置することが できる。しかし、支承構造内あるいは支承構造と軸受バッドとの間への圧電素子 の配置の利便性は、もちろん、上記支承構造と軸受パッドとの間の間隔あるいは 上記支承構造内の間隔に依存する。後述する軸受には様々な種類の内部的空間か 設けられており、また、かかる内部空間の実際の大きさは軸受の大きさに依存し ているため、後述する種々の形態から圧電素子で制御される軸受としての使用の ための選択を行うことは、他の要素の中で、使用するへき軸受の直径に依存する 。
支承構造内の開口か比較的大きな軸受に対しては、図2、図8、図25、図31 および図37に示された軸受にしたかった構造の軸受が適当である。一方、内部 の空間か非常に小さい小型の軸受に対しては、図32あるは図38に示されたタ イプの軸受かより適当である。
圧電素子の大きさか支承構造の各要素の大きさに近づくと、この圧電素子による 軸受構造全体に対する効果か比例的に大きくなるということに留意するへきであ る。通常の環境のもとでは、圧電素子は、軸受性能のわずかな修正を行うことの みを意図している。この場合軸受は、圧電素子の機能がない場合でさえ、最適に 近いからである。このように、図32において軸受の支承構造内の空間を満たす 圧電素子を設けると、軸受の基本的特性を、流体力学的軸受から圧電的に制御さ れる軸受に変更することができる。ある場合には、このことが望まれる。
たとえば、図2および図2Aに示される軸受には、支承構造内において支承構造 と軸受パッドとの間に介装された圧電素子100を含ませることかできる。電気 的なリード(図示略)が圧電素子のそれぞれに接続される。電気的リードへの電 流供給は、制御装置によって制御される。好ましくは、この制御装置は、流体力 学的体の状態をモニタリングするセンサ類から得られる信号に応答して、あるい は手動入力された信号に応答して、全ての圧電素子を制御する中央処理装置(C PU)を含む。
本願発明の軸受における圧電素子18を制御する制御装置の一例は、流体力学的 体の特性を示す条件をモニタする様々なセンサ類からの入力信号を受け取るCP Uを含む。たとえば、このCPUは、温度センサ、ノイズセンサ、シャフトとパ ッド間の接触センサ、動力消費センサ、トルクセンサおよび/またはひずみセン サからの信号を受け取る。これらのセンサ類から入力された信号は、次に、適正 な楔形態を示す続出専用メモU (ROM)に格納された数値と順次的に比較さ れる。このROMには、 「最大荷重支承能力」あるいは[低摩擦/低出力Jの ような1またはそれ以上の所望の楔形態のための数値を格納しておくことかでき る。
検知された条件か適正な範囲外にあると判断されると、適当な修正量を決定する ための診断解析か実行される。この診断解析の結果として、解析による決定、必 要ならば、圧電素子のだめの決定が行われ、そうして、この圧電素子への必要な 負荷か行われる。
図8の軸受には、流体力学的体の好適な調整をするために、選択された領域にお いて圧電素子100を含ませることができる。ここにおいても、リード(図示時 )か各圧電素子につながれ、この圧電素子への電流の制御か上述したタイプの制 御装置によって行われる。図25の軸受は、軸受パッド132の下方向への撓み 変形量を正確に制御することができるようにするための、支承構造と軸受パッド 132との間に位置させられた圧電素子100を含むことかできる。この特定の 例においては、圧電素子100は軸受パッドのそれぞれに対して同じ位置に設け られており、これにより、圧電素子は、単一の機能、すなわち、軸受パッドの下 方向への撓み変形を制御する機能をもつ。当然ながら、付加的な圧電素子100 を、所望により、他の目的のために他の部位に設けることもできる。ここにおい ても、圧電素子100はこれに接続されたリード(図示時)を備えており、この リートへの電流は、上述したタイプの中央処理装置によって制御される。
次に、図31の軸受か、検知された作動条件にしたがって流体楔を選択的に調節 することかできるように、選択された領域に配置された圧電素子100を含むこ とかてきる。ここにおいても、リードがこの圧電素子に接続されており、り一ト 線を介する圧電素子への電流は、上述したタイプの制御装置によって制御される 。なお、圧電素子への電流は、手動で操作しつる電気的制御装置によって制御す ることもてきるということに留意するべきである。しかしなから、中央処理装置 を用いることによって、より良好な結果か得られると思われる。
図37のラジアル・スラスト複合型軸受は、支持構造と軸受バッドとの間の空間 に導入された圧電材料100を含むことかできる。この圧電材料に接続されたリ ードかこの圧電材料に対して選択的に電流を与え、圧電材料の寸法を変化させる 。その結果、この軸受の撓み変形特性か制御され、上記リードへの電流、すなわ ち上記圧電材料への電流は、好ましくは、中央処理装置によって制御するのかよ い。
同様にして、本願発明のいずれの軸受も、その撓み変形特性を調整することかで きるように1または複数の圧電素子を含むことかできるのである。
次に、図4および図5を参照すると、本願発明の特徴を組み込んだ軸受の第二の 実施例か示されている。この軸受は、軸受バッド32をもつ軸受ハウジングを規 定するためのスリットまたは切り込みか形成されており、上記軸受バッド32は 、このバンドから実質的に単一の直線に沿って延びる一対のビーム部34a。
34bをもつ支承構造によってハウジングに対して支持されている。さらに、こ のパッドには、バット支持面34psのみにおいてビームによって支持されるよ うに、アンダーカットを施すことかできる。図5を参照すると、ビーム34,3 4aは、このビームのための片持ち支持体として機能する基根状ビーム端36゜ 36aをもっているのがわかる。図4から明らかなように、図5の斜視図には、 パッド32の一部分のみが示されている。完全なパッドは、図4に示された軸受 の変形例を示す図5aおよび図5bに示されている。これらの図かられかるよう に、パッド支持面34psは、先行縁35よりも後続縁37に近いところに位置 している。この構造によると、図7に示されるように、ビームの中間部分におい てビームのねしれが起こり、図示のようなねじれ撓みか起こる。ここにおいても 、主たる撓み変形性は、軸受ハウジング壁を貫通して形成された小さな切り込み あるいはスリットによって選べるのである。このような切り込みは、軸受パッド に対して6自由度(すなわち、パッドが、X、YおよびZ軸回りに回転すること かできるとともに、+X、−X、+Y、−Y、+Zおよび−Z方向に変位するこ とかできる)を与え、流体力学的体の形成を最適化するように設計される。切り 込みまたはスリットをビーム部34a、34bを形成するように壁を貫通する手 前て終わらせると、パッド32は、図5Aに示されるように連続した円筒形の膜 状部分34mによって支持されることになる。この膜状部分は、その上にノクッ ト32か支持される流体防振部材として機能する。切り込みは、図4における点 AおよびBて終わらせる。上記膜状部分の撓み変形性と流体潤滑剤とか相まって 、防振作用を変化させるとともにパッド32をハウジングから隔離するための手 段か提供される。図1ないし図3に示された軸受と同様に、図4ないし図7に示 された軸受も、そのパッドの中心線に関して非対称となっており、したがって、 これらの軸受は、単一方向用の軸受である。
したかって、この軸受は、外方に向けて撓み変形する先行縁35と、内方に向け て撓み変形して流体模を形成する後続縁37とをもつ。ここにおいても、後続縁 とシャフトとの間の間隔対先行縁とシャフトとの間の間隔の比、すなわち横比は 、12ないし1.5とするべきである。さらに、パッド32に対するビーム34 の、パット支持部37psの位置によって主として決定される荷重の作用中心の 位置は、ここにおいても、パッド表面の軸受周方向についての中心線と後続縁と の間、好ましくは上記中心線帯りとするへきである。
図5Bに示されるように、ビームは、単に切り込みあるいはスリットを点Aおよ びBから下方に延ばすことによって、図5に示す例よりも簡単に形成することが できる。
図68は、図6に示されるタイプの軸受をシールド軸受ユニ・シトとしたものを 示している。図に示されるように、軸受は、静止ハウジング部2に対して、公知 の手法、たとえば、スプライン、ねじ、クリップ、接着、あるいはこれらの組合 せによって固定されている。軸受バッド32は、回転719927部3の回転面 を支承するために適用されている。この回転l\ウジング部3は、シャフトに対 し、スプライン、ねじ、熱収縮、あるいはこれに類する手法によって固定されて いる。
軸受は、流体力学的な流体4および静止iziジング部と回転719927部と を互いにノールするシール部材7によって取り囲まれている。上述したように、 静止ハウジング部2は静止シャフトハウジングに対して固定され、かつその一部 として機能し、回転ハウジング部3はシャフト5に対して固定されて、このシャ フト5の延長部分として機能する。その結果、シャフト5か回転すると、回転ハ ウジング部3は固定ハウジング部2およびこれに連結された軸受に対して相対回 転する。このようにして、シャフトは回転ハウジング部を介して軸受によって支 持される。
図8を参照すると、本願発明の特徴か組み込まれた軸受の第三の実施例か示され ている。この例においては、ビーム支持構造上にビームを形成するように、内部 スリットあるいは切り込みが設けられている。より具体的には、この軸受には、 ビーム42,44によってハウジングに対して支持されるパッド40を規定する ように溝およびスリットあるいは切り込みか形成されている。パッド40は、支 持基根40a、40bにおいてビーム42.44に連結されている。そしてビー ムとハウジングとの連結は、支持基根46.48によってなされている。この場 合において、軸受は、軸受壁を貫通して形成された細幅の切り込みあるいはスリ ットによって形成される。パッド面の下に位置する切り込みあるいはスリット6 0は、荷重を受けてパッドか変形し、流体潤滑剤を導入するためのエアフォイル を形成するように付加的な撓み変形性を付与する。このようにして、軸受パッド は、二点支持によるビーム支持構成とした結果、ばね状膜として機能する。
ラジアル・スラスト複合型ユニットにおいて用いられる図8に示すタイプの軸受 は、図43および図43Aに関する説明において後述する。
図10Aは、荷重を受けた時のパッド40の撓み変形の状態を示す。図に(誇張 して)示されるように、このパッドは、荷重を受けたときエアフォイル形に撓む ように形成し、かつ支持することかできる。このエアフォイルは、軸受性能を劇 的に改善する。図から明らかなように、このパッドは、X、 Y、およびZ軸線 周りに回転することができるとともに、X、 Y、およびZ方向に変位すること ができるのであり、6自由度を有している。ここにおいても、この構造は、最適 な流体力学的体の形成を行うことができる。
図9には、荷重を受けて平坦化する場合のパッド40の固有の局部的撓みか示さ れている。このような撓み変形は、図3および図10に示される支持構造の撓み 変形と組み合わさるが、その撓み変形の度合いが比較的小さいものである。かか る変形の組合せの正味の結果として生じる形状は、図3および図1Oに示された 形状に対し、パッドの円弧状表面かわずかに平坦化したものとなる。
図312図32Aは、本願発明によるジャーナル軸受の別の実施例を示している 。この軸受構造は、双方向用軸受であるとの点で先に述べた軸受とは異なる。
すなわち、この軸受は、図31において時計回り方向用としても、反時計回り方 向用としてもシャフトを支承することができる。この軸受は、軸受パッドか軸受 の主軸線606とパッドの幾何学的中心とを通る半径方向の線606aとして規 定される中心線に関して対称となっているので、双方向用軸受である。先に述へ たジャーナル軸受の場合と同様に、図31および図31Aの軸受も、複数の円周 方向に間隔配置された軸受バッド632を規定するように、複数の細い半径方向 および円周方向のスリットが形成されている。
各軸受パット632のための支持構造は、図8のジャーナル軸受の支持構造と多 少類似している。詳しくは、各軸受バッド632は、ビーム支持構造によって二 つのバット支持面632psにおいて支持されている。各パッド支持面632p sにおいて軸受バット632に連結されているビームのネットワークは、いずれ も同一であり、対称構造を育するので、この軸受は、双方向用軸受となる。説明 を簡単にするために、ここでは、この軸受の一つのパッド支持面を支持するビー ムネットワークについてのみ説明するか、他のパッド支持面も同様に支持されて いる。図31に示されるように、はぼ半径方向に延びる第1ビーム640は、軸 受パット632に対してパッド支持面632psにおいて連結されている。はぼ 円周方向に延びる第2ビーム642が第1ビーム640の半径方向外方端に連結 されており、はぼ半径方向に延びる第3ビーム644が第2ビーム642から半 径方向内方へ延びており、はぼ円周方向に延びる第4ビーム646が第3ビーム 644の半径方向内端部から延出している。さらに、はぼ半径方向に延びる第5 ビーム648が、第4ビーム646から半径方向外方に延出し、支持構造のハウ ジング部分に連結されている。要約すると、図31に示される各軸受バンド63 2および軸受は、10個のビームと軸受ハウジングとによって支持されている。
さらに、後述するように、バット支持構造のハウジング部に複数の半径方向の溝 を円周方向に間隔をおいて形成することにより、または、周方向に連続する溝を 形成することにより、この支持構造のハウジング部を複数のビームあるいは膜状 部材として機能するように設計することかできる。図8の軸受と同様に、バット 面の下に形成された切り込みあるいはスリットは筒型を受けた場合に変形して、 潤滑剤を導入するためのエアフォイルを形成するように付加的な撓み変形性を与 えることにもまた習意するべきである。このようにして、軸受バッドは、ビーム によって支持される2点支持構造としたことにより、ばね状膜として機能する。
図31Aは、図31の半径方向断面であり、第3ビーム644と、軸受バッド6 32とハウジングとを示している。
図31Bは、シールド軸受ユニットの形態とした図31および図3]Aのタイプ の軸受を示している。この図に示されるように、軸受の外周面は静止ハウジング 部2に対して固定されている。軸受バッド632は、回転ハウジング部3の回転 面を支承するために用いられている。この軸受は、流体力学的流体4と、静止ハ ウジング2および回転ハウジング3を互いにシールするシール部材7とによって 取り囲まれている。上述したように、静止ハウジング部2は、静止シャフトハウ ジングに対して固定されていて、その一部として機能し、回転ハウジング部3は 、シャフト5に固定されてその延長部分として機能する。その結果、シャフト5 か回転すると、回転ハウジング部3は静止ハウジング部およびこれに連結された 軸受に対して相対回転する。このようにして、軸受は、回転シャフトを回転ハウ ジング部を介して支承する。
図32、図32Aおよび図32Bは、本願発明にしたがうジャーナル軸受のさら に別の実施例を示している。この軸受構造は、円筒形ブランクに比較的大きな溝 および開口を形成することによって軸受バッドおよびその支持構造体か規定され ているという点においてすでに説明した各軸受構造とは異なっている。通常、こ の実施例の軸受は、すでに説明した各実施例の場合のように放電加工やそれに類 する技法によるよりもむしろ、ブランクに切削加工を施すことによって形成され る。図32に示された軸受構造の一つの利点は、きわめて小さな軸受を必要とす る適用例において、軸受を製造することか容易であるということである。すなわ ち、図32、図32A1図32Bにおいては、軸受を形成するのに必要な切り込 みあるいは開口か軸受全体の大きさに対して比較的大きいので、これを正確に形 成することか容易だからである。これに対して、たとえば、図11図4、および 図8の軸受構造では、軸受全体の寸法に対して著しく小さい切り込みや開口か必 要とされるので、軸受全体の寸法を小さくするには、微小な切り込みを形成しな ければならず、この切り込みを正確な寸法に成形するのか困難である。さらに、 大きな溝あるいは開口は、大きな切り込みか形成された軸受を型成形あるいは押 し出し成形することを容易にし、そしてまた、強固な軸受バッド−次構造を備え たきわめて大きな軸受を必要とする応用例にも適用することかできる。
図32に示される軸受バッドはそのパッドの中心線706Aに関して対称となっ ている。したかって、この軸受は双方向用軸受である。さらに、図32Bの斜視 図において最もよく表れているように、この軸受jよ、隠れた開口のない連続す る断面をもっている。したかって、この軸受は、容易に押し出し成形あるいは型 成形し得る。もちろん、パッド支持構造は、その断面においで不連続部分を設け ることにより、たとえば半径方向に延びる円周方向の溝あるいは半径方向に延び る非対称の開口を設けることによって、支持構造を変更し、これによって軸受の 性能特性を変更することかてきる。なおこの軸受の主軸線は符号706て示され ている。
図32に示されるように、この軸受は、円周方向に間隔配置された複数の軸受バ ッド732を有している。各軸受バッド732は、この軸受バッドにバット支持 面で連結された半径方向に延びる一対の第1ビーム740を含む支持構造によっ て支持されている。各第1ビームは、はぼ円周方向に延びる第2ビーム742に よって支持されている。第2ビーム742は、ハウジングまたは支持茎根744 に対して片持ち状に連結されている。この軸受においては、ビーム740を主支 持構造と見ることかでき、ビーム742を二次支持構造と見ることがてきる。
そして支持茎根744を三次支持構造とみることができる。
図32において第2ビーム742は、支持構造のハウジング部分に複数の軸方向 に延びる円周方向に配された溝750を設けることによって規定されている。
双方向軸受としての対称性を維持するために、この溝750は、軸受バッド73 2か周方向に間隔をあけて配置されているのと同様にして、パッドの中心線70 6aに関して周方向に間隔か開けられている。当然のことながら、すてに説明し たとの軸受構造においても、同様な周方向に間隔を開けて配置された軸方向溝を 形成することかできる。たとえば、すでに述べたように、このような溝は、図3 1および図31Aに示された軸受構造の外周面に、付加的なビーム状支持を提供 するために形成することができる。
図32Aは、図32に示された軸受の一部分の半径方向断面図である。この断面 図において、軸受バッド732および第1ビーム740が表れている。
図32Bは、図32の軸受の斜視図である。この図において軸受の外周は、外周 部の変曲状態を強調するために多少セグメント状に描かれているが、外周の変曲 部は、実際には連続的なものとなっている。
図32Cは、図32、図32Aおよび図32Bに示されるタイプの軸受をシール ド軸受ユニットの形態としたものを示している。これらの図に示されるように、 軸受の支持基根部74は、静止ハウジング部2に対して固定されている。軸受バ ッド732は、回転ハウジング部3の回転面を支承するために用いられている。
この軸受は、流体力学的流体4と、静止ハウジング部2および回転ハウジング部 3を互いにシールするためのソール部材7とによって取り囲まれている。上述し たように、静止ハウシング部2は、静止シャフトハウジングに対して固定されて その一部として機能し、回転ハウジング部3は、シャフト5に対して固定されて その延長部として機能する。したがって、シャフト5か回転すると、回転ハウジ ング部3は、静止ハウジング部2およびこれに連結された軸受に対して相対回転 する。
図33は、本願発明にしたがったジャーナル軸受構造の他の例を示している。
図32の軸受と同様に、この図33の軸受には、比較的大きな溝あるいは孔か形 成されている。とりわけ、等間隔に配置された半径方向に延びる複数の内周上に 設けられた溝が、周方向に間隔配置された軸受バッド832を規定している。こ の軸受バッド832は、さらに、軸方向に延びる一対の溝によっても規定されて いる。この一対の軸方向に延びる溝834,835は、図33B、および図33 0に示されているように、円筒形のブランクの平面状の端面から対称的に切り込 まれて形成されている。この軸受支持構造は、上述した構造的特徴と、周方向に 間隔配置された対称的な複数の浅い孔838と、周方向に間隔配置された対称的 な深い孔837とによって規定される。上記のような「隠れた」孔837,83 8の存在により、図33の軸受構造は、押し出し成形することもできず、二つの 金型による型成形、すなわち、簡便な型成形をすることもできない。
図33Aに最もよく表れているように、上記の深い孔837は各軸受バッドのだ めの支承構造を規定するように軸方向溝836と交差させられている。このパッ ド支承構造はさらに、円筒形ブランクの外周から切り込まれた周溝839によっ ても規定される。
図33ないし図33Cかられかるように、上述した構造部材を設けることにより 、軸受バッド832を直接支持するビーム840を含む軸受パッド832のため の支承構造か形成される。この支承構造は、さらに、孔837および838によ って一部規定された複数のビームからなる二次支持体と、二つの連続ビーム88 2からなる三次支持体を含んでいる。孔837および838によって一部規定さ れた複数のビームからなる二次支持体か、ビーム840を三次支持体である連続 ビーム842に連結している。
図33ないし図33Cに示された軸受の支承構造は、主軸線806から延ばされ たバット中心線806aに関して非対称であるので、この軸受は、一方向用の軸 受である。さらに、図32の軸受のように、この軸受は、特に、きわめて小さな 軸受かめられる場合に相応しい。なぜなら、この軸受およびその支承構造を規定 する溝あるいは孔か比較的大きいために、これらをより製造しやすいからである 。
[1N33Dは、図33および図33Cに示されたタイプの軸受をシールト軸受 ユニットとしたものを示している。これらの図に示されているように、軸受の連 続ビーム880か静止ハウジング部2に対して固定されている。軸受パッド83 2は、回転ハウジング部3の回転面を支承するために用いられている。この軸受 は、流体力学的流体4と、静止ハウジング部2および回転ハウジング部3を互い にシールするためのノール部材7とによって取り囲まれている。上述したように 、静止ハウジング部2は静止シャフトハウジングに対して固定されてその一部と して機能し、回転ハウジング部3はシャフト5に対して固定されその延長部とし て機能する。したがって、シャフト5か回転すると、回転ハウジング部3は、静 止ハウジング部2およびこれに連結された軸受に対して相対回転する。このよう にして、上記のシャフトは、回転ハウジング部3を介して上記軸受によって回転 支持される。
図34および図34Aないし図34Dは、本願発明にしたかうジャーナル軸受構 造のさらに他の例を示している。図34の軸受構造は、その軸受バッドおよびバ ッド支承構造か図示されているような比較的大きな溝および孔によって規定され ている屯において、図33の構造と近似している。軸受パッド932のための支 承構造は、軸受バッド832のための支承構造と近似している。特に、軸受バッ ド932のそれぞれのための支承構造は同一であるとともに、この支承構造は各 軸受バットに関して非対称である。したかって、図34に示された軸受は、一方 向用の軸受である。さらに、この支持構造には「隠れた」開口か含まれているた め、この軸受は押し出し成形も、あるいは二つの金量による単純な型成形もでき ない。
図に示されているように、軸受支承構造は、主支持構造を含んでおり、この主支 持構造は、軸受バノl’932に対して連結されるとともに対称配置された開口 942によって部分的に規定される一対のビーム状部材940を含んでいる。こ の軸受の外周に形成された浅い周溝は、一対の連続状ビーム要素980を含む三 次的な支持構造を規定している。ビーム940を連続ビーム98Gに連結するた めのビーム・膜ネットワーク960からなる二次支持体は、複数の対称的に配置 された大きな孔944と、複数の対称的に配置された小さな孔946と、複数の 非対称的に配置された小さな孔948とを形成することによって規定されている 。
複数の非対称に配置された小さな孔948により、この支持構造は、いっそう撓 み変形性か与えられ、上記の孔の方向にバイアスされ得る。
先に説明したように、本願発明の軸受を従前の回転要素軸受の代替とする方法は 数多くある。ある適用においては、この軸受は、単に回転要素軸受と置き換えて 用いる二とができる。そして他の適用においては、本明細書に記載したようなシ ールド軸受ハウジングを用いることによって上記の代替を行うこともできる。
しかしながら、ある適用においては、本明細書に記載した上記のシールI・軸受 組立体を用いることによって得られる高い性能特性は必要とされない。むしろ、 組み立ての簡便さや容易さがめられる場合かあるのである。かかる適用の一つの 例としては、コンピュータやその周辺機器あるいはその他の事務機器内に装備さ れる「チューブ状」あるいは「軸状」ファンにおいて用いられる高速/低負荷シ ャフトのような大量生産によって製造される低コストの適用において用いられる 軸受組立体かある。このようなファンは、毎年1億1千万個以上か組み立てられ ていると考えられている。一般的には、このようなファンは、高速かつ低負荷で あるかゆえに、流体力学的体の形成を最適化する必要はない。実際のところ、軸 受バット面を自己潤滑型プラス千ツクや同種の耐磨耗性材料で形成すると、シャ フトと軸受との間は、単に摺動接触させるだけでよくなる。しかしながら、毎週 数10万個以上の組み立てか必要であるというこのようなファンの製造量のため に、組み立ての容易さにこそ優位性かめられる。製造あるいは組み立てコストに おけるいかなる削減も、著しい節約につなげることができるのである。一つのシ ャフト毎にこれを支持するために二つの軸受と、二つのワッシャと、二つのロッ クリングとか典型的に必要な従前の回転要素軸受組立体に比較し、本明細書に開 示するシールド軸受組立体は、その組み立てがはるかに容易である。このような 組み立ての容易性のために、ここに開示するシールド軸受は、組み立ての容易さ か重要とされる適用のための可能性を与える。製造により費用かかかる場合てさ え、上記のシールド軸受組立体は、そのような適用において転勤要素軸受よりも より費用節減効果があると思われる。
本願発明のさらなる側面によれば、射出成形あるいは圧縮成形によって好ましく は得ることかできる費用のかからない単一部材からなるビーム支持軸受を用いる ことによって、優れた結果を得ることができる。図46、図46A、図46Bお よび図47は、本願発明にしたがう第一の自動位置決め式シャフト・軸受組立体 を示している。図46および図47に最もよく表れているように、この組立体は 、ハウジングIO内に回転不能にそれぞれ組み込まれた軸受70内に回転可能に 支持されたシャフト5を含んでいる。上記軸受70は、ハウジング10と一体的 に形成することもできるし、ハウジング10内に型成形することもできるし、あ るいは、単にハウジングIO内に組み込むこともできる。略円阿形シャフト5に は、このシャフト5に一体形成されあるいは固定される非円筒形のランナ5Rか 設けられている。図示した実施例においては、上記ランナ5Rは、コーン状にテ ーパを付けられた対向する二つの面をもっている。
上記軸受70は、周方向に間隔配置された第一の複数のパッド75のセットど、 周方向に間隔配置された第二の複数のパッド72のセットと、上記各パッド75 ゜72を支持するための支承構造71.74とを備えている。これら支承構造は 、途切れのない周状のベース部材71と、一端において上記ベース71に固定さ れ、他端において上記パッド75を片持ち状に支持するように上記パッド75に つなげられた第一の長手ビーム74のセントとを含んでいる。上記第二の長手ビ ーム74のセントは、同様に、上記第二のバy l” 72のセットを片持ち状 に支持するために設(プられている。
図47に示されるように、上記第一の軸受バッド75のセットのそれぞれは、上 記ランナ5Rのテーパを付けられた面と対応してこれを受容しうる溝75Gを含 んでおり、組み立ての際、上記ランナ5Rのコーン状の面か、この溝75Gの内 面に接触するようになっている。この場合、シャフトに作用するラジアル荷重と 軸方向荷重の双方か、上記ランナ5Rを介して上記軸受バッド75によって受け 止められる。このように、上記パッド75は、 [ラジアル・スラスト」複合型 バットといえる。
なお、上記ランナは、上記溝全体を満たす必要はないということに留意すること か重要である。実際のところ、全ての荷重が、上記パッドに半径方向に伝達され るのではなく、角度をつけられた溝内面に伝達されるように、上記ランナ5Rの テーパを付けられた側面のみか上記溝に接触するのが望ましい。このように、「 互いに嵌まり合う形状」とは、単に、傾斜するランナ面と傾斜する溝面との間の 面接触を許容する形状を意味するのである。
軸受パット72のそれぞれには、ンヤフl−5の円筒部に接触するように適合さ れた滑らかな周状パッド面か設けられている。この滑らかなパッド面は、ラジア ル荷重のみを受け止める。このように、軸受パッド72は、ラジアルバットであ る。
図46に表れているように、組み立てられた状態において、第一の軸受パッド7 5のセットは、本明細書に説明したようなラジアル・スラスト複合型軸受と同様 にして、ラジアル荷重とスラスト荷重の双方に対抗してシャフト5を支承する。
第二の軸受パッド72のセットは、ラジアル荷重の支持のみを行う。上記の各軸 受パラl”75.72は、変位可能に支持されている。なぜなら、片持ち支持状 態が長子ビーム74によって付与されているからである。かかる変位性は、小型 のファンのようなある高速・低荷重に充分適用できると思われる。当然のことな がら、所望であれば、より大きな撓み変形性と最適な流体力学的性能を達成する ために、本明細書において開示した他の軸受に関して説明されている手法によっ て上記の支承構造を改変することもできる。たとえば、上記ベース部材71には 、撓み変形しうるビーム支持構造を規定するように切り込みおよび溝を設けるこ ともできる。より具体的には、上記ベース部材71に半径方向の撓み変形性を与 えることか望まれる場合には、上記ベース部材71を所望の半径方向の変形性を もったビーム支持による膜量支持体に分割するようにして、本願明細書に説明し た手法によって、上記ベース部材71の外周面に半径方向内向きに延びる溝を形 成することかできる。加えて、図48に関して後述するように、上記長手ビーム 74は、バット75.72に対して変位させ、荷重に応答して所定のようにパッ ド75.72に撓み変形か起こるようにすることもできる。
図46、図46A、図46Bおよび図47に示される軸受組立体は、従前の転勤 要素軸受組立体に対して、著しい経費節減のための選択になる。特に、軸受70 は、単一部材として射出成形または圧縮成形することができる。この単一部材に よる軸受は、ラジアル軸受機能とスラスト軸受機能の双方を備えるのであり、こ れによって別々の軸受要素の必要性を無くしているのである。さらに、本願発明 の重要な側面によれば、上記の軸受70は、ハウジング10に対して一体成形す ることかできる。また、この軸受70は、ハウジング内に型成形することを選択 することもてきる。
さらに、本願発明の重要な側面によれば、組み立てにおいて著しい経費節減か現 実のものとなる。なぜなら、この軸受は、図47に示されるランナ5Rのような ランナをもつシャフトととも用いられる場合、単一工程において組み立てられか つ正確に位置決めされ得るからである。シャフト5に対して軸受70を正確に位 置付けし、かつ組み立てるためには、この軸受70を上記パッド75の軸端部が 上記ランナ5Rに接触するまでシャフトの端部上をスライドさせることが必要な たけである。ランナ5Rに対して接触すると、上記軸受バッド75は、傾斜面に 乗り上げ、すなわち、このバットは、カム従動し、かつ、上記ビーム74か撓み 変形してバットか上記ランナ5R上をスライドしつるように半径方向外方に動く のを許容する。上記パッド75の溝75Gが上記ランナ5R上に位置させられる と、このパッド75は軸受を所期の正確な位置にロックするようにスナップ係合 する。もちろん、このような簡単な組み立て方法を可能とするためには、上記パ ッド75を支持するビーム74は、上記パッド75か外方に撓み変位するのを許 容するへく充分な弾性を備えていなければならない。上記のような撓み変位を許 すために、上記バット75とビーム74とは、上記ハウジング内に充分な間隙を もって配置されることもまた必要である。上記ランナ5Rのコーン面の傾斜角を 充分に小さくして、上記パッド75か上記ランナに接触する際に、これらか効果 的に上方および半径方向外方にカム従動して組み立てにおける所望のスナップ係 合を許容するようにするということが、設計上のその他の考慮すべき事項として 考えられる。
すてに述へたように、上記軸受は、シャフトと軸受組立体との組み立てに先立っ てハウジングに一体形成することもできるし、ハウジング内に型成形することも てきる。このような場合、上記シャフトは、軸受内にスライドさせて組み立てら れる。このように、組み立てには、単に軸受とシャフトとを相対的に動かすこと のみか必要であるということを理解するべきである。なお、軸受とシャフトのい ずれを物理的に移動させるかについては何らの相違はない。
かかる一体型の軸受・シャフト組立体を製造しおよび組み立てることに著しいコ スト低減か得れることに加え、かかる組立体は、ボールベアリング組立体に対す る数多くの性能上の優位性がある。特に、ビーム支持体74の弾性のために、上 記パッド75は、ランナ5Rと接触するようにバイアスされる。同様にして、上 記パッド72をシャフト5の円筒状部分に接触するようにバイアスすることもて きる。長手ビーム74に充分な弾性を与えることにより、シャフトは、上記軸受 によって隙間なく正確な位置に保持される。厳密な公差をもって製造することか 困難な転勤要素軸受を使用すると、同様の結果を達成するのはきわめて困難であ る。このように、シャフトを位置決めするという意味において、この軸受70は 、転勤要素軸受に対して優れた結果を得ることてきる。すてに説明したように、 図46に示される軸受70の支承構造は、本明細書に述べた他の軸受に匹敵する 変形性はもってはない。特に、パッド75は、単一の片持ちビームによって支持 されている。それにもかかわらず、図46に示される軸受70は、最適化された 軸受特性か要求されない低コストの適用によく適合する。さらに、所望であれば 、この軸受は、各軸受パットのための流体力学的支承構造を提供し、あるいはこ れを改良するために本明細書に示された他の軸受構造に沿って簡単に修正するこ とかできる。さらに、コスト面ての正当性かあるならば、この軸受70をここに 説明したようなシールト軸受ハウジング内で使用することもできるし、手動また は自動的に別画される本明細書に説明したような効果的な材料を含むこともてき る。
さらに、本願発明の重要な側面によれば、型成形されたプラスチック軸受の内部 空間あるいはこれに形成されたその他の開口を、図40、図40A、図41およ び図41Aに関してここに説明した手法によって、潤滑剤を含浸させた多孔質プ ラス千ノつて充填してもよい。なお同様の結果は、この軸受を自己潤滑型プラス チックで型成形することによっても得られる。
図48Aは、長手ビーム74およびパッド75の改変例の詳細を示す斜視図であ る。このビーム74およびパッド75は、本質的には、図46、図46A1図4 6Bおよび図47に示すものと同様である。しかしながら、かかるビーム74は 、軸受バット75の周方向の寸法に関して変位している。具体的には、上記ビー ム74は、軸受パッドの他端縁よりも一端縁により近い位置に位置している。
図3および図18に関してすでに説明したように、たとえば、このようなタイプ の変位支持構造は、一方向用軸受において、適正な楔形成を確実にするために、 荷重のもとての所望の方向への撓み変形を起こすために使用され得る。
本明細書に説明したように、(カム従動作用によって)組み立てを簡単化できる とともに、荷重支持を改善することになるために、テーバをつけられたランナか 望ましい。しかしなから、本願発明は、テーバを付けられたランナおよび溝面に 限定されるものではない。図48Aは、図46に示されるタイプのシャフト・軸 受組立体を、シャフト5のランナ5Rを円筒状とし、パッド75における溝75 Gを円筒状とするように変更した例の一部を例示的に示している。この場合にお いては、上記ランナ5Rは、円筒面と直交して延びるスラスト面と、円筒状のラ ジアル面とを含んでいる。このように、シャフトに対するラジアル荷重は上記溝 の底部て受け止められ、かつ、スラスト荷重は上記溝の側壁で受け止められる。
この組立体は、相当な結果を達成し得るか、おそらく、テーパを付けられた形式 の組立体と同様、シャフトのランナ5Rと溝75Gのスラスト面とか互いにバイ アスされない限り、スラスト荷重を伝達することかできない。さらに、ランナ5 Rは、テーパを付けられた設計の場合のようにバットを外方にカム従動させるこ とかできないために、組み立ては複雑になるであろう。
図49および図49Aは、本願発明にしたかう自動位置決め式軸受・シャフト組 立体の改変例を示している。この図49および図49Aのシャフト・軸受組立体 は、大略図46、図46A、図46Bおよび図47と近似している。しかしなが ら、ラジアル支持バット72および長手ビーム74は、後述するように、ベース 部材71の一体部分として形成されたビーム支持ラジアル軸受構造に置き換えら れている。さらに、上述の実施例と同一の軸受パッド75を支持するために、修 正された形態をもつビーム73か用いられている。図49Aに最もよく表れてい るように、上記ビーム73は上記軸受パッド75に関して周方向にやや変位して いる。すてに説明しであるように、軸受パッド75の後続縁に向けての周方向の 変位は、荷重のもとて軸受パッドの先行縁をシャフトランナ5Rから遠ざかる方 向に撓み変位させる。
上述したように、図49の軸受70は、ビーム支持されたラジアル支持部材を含 んている。より詳しくは、上記軸受70は、図4ないし図6に示されかつこれに 関して上述したのと本質的に同様のラジアル軸受構造を含んでいる。このラジア ル軸受は、ベース部材71の一体部分として形成されている。このラジアル軸受 バッドおよび支承構造32,34.36および36Aは、図4ないし図6に関し て説明した軸受における対応要素と本質的に同様の作用を行う。このようにして 、一体構造の軸受70は、流体力学的なビーム支持軸受を含むことができるので ある。
ここに説明した特定の例には、図4ないし図6に示されるのと同様の軸受を含ん ているか、本明細書に開示するとのラジアル軸受構造も採用されつる。実際、上 記軸受70か射出成形あるいは圧縮成形されるべき場合には、より簡単に型成形 される他の軸受構造を採用するのか有利であろう。また、所望であれば、ラジア ル・スラスト複合型のパッド75には、付加的な支持ビームを設けることもでき る。
採用されるラジアル支持の形態が変わろうとも、図49および図49Aに示され る軸受は、図46および図47に開示した軸受と同様の製造上および組み立て上 の利点を備えるということが理解されるべきである。さらに、すてに説明したシ ャフト・軸受組立体のように、コスト面での正当性があるならば、かかるシャフ ト・軸受組立体は、最適化された軸受性能を得るために手動または自動的に制御 される効果的な材料を採用することかできる。さらに、この軸受は、回転ハウジ ング内か適正なランナを含むシールド軸受組立体内に組み込んで用いることもて きる。この軸受70はまた、性能を高めるために、自己潤滑型ブラスチンつて成 形することかできるし、潤滑剤を含浸させた多孔質プラスチック部分を含むこと もてきる。
図15ないし図18は、本願発明にしたがった一体構造の流体力学的スラスト軸 受の例を示している。先に述へたように、本願発明にしたかうスラスト軸受は、 本願発明のジャーナル軸受と同様の特徴の幾つかを組み入れている。たとえば、 ツヤ−ナル軸受のように、本願発明のスラスト軸受もこの軸受か形成される元の ブランクの中心軸線として規定される主軸線をもっている。また、軸受バッドは 、上記主軸線からバンドの幾何学的中心を通って半径方向に延びる中心線をもっ ている。このスラスト軸受か上記半径方向に延びる中心線について対称であれば 、この軸受は双方向用軸受であり、この軸受か上記半径方向中心線について非対 称てあれば、一方向用軸受である。しかしながら、ジャーナル軸受との機能上の 相違からスラスト軸受は幾分異なった形状をしている。たとえば、図15ないし 図18に示されるスラスト軸受は、実質的に同一な形状の複数の軸受バット13 2を含んている。図18は、軸受パッド+32における外周線を分割する線CD Mと半径線を分割する線RDLとを示している。軸受パット132のバット面は 、支承されるべきシャフトの軸線および軸受の主軸線と直交する平面内に存在す る。
もちろん、このバンド面か負荷を受けて撓み変形したり、この軸受か組み込まれ た状態あるいは静的な状態においてシャフトに接触するようにわずかに歪んでい ることか望まれる場合には、軸受パッド面は幾分非平面となり、そして支承され るへきシャフトの軸線あるいは上記主軸線に対して幾分歪んでいてもよい。
本願発明のスラスト軸受の設計において特に考慮するへき重要な点は、流体の漏 れの防止である。この目的は、パッド支承構造を、負荷時において軸受バンドの 内側縁か下方向に撓み(図16参照)、外側縁か上方に撓むように設計すること により、かなりの程度にまて達成される。本明細書に説明する全てのスラスト軸 受は、かかる方法によって設計されつる。たとえば、図16に示される軸受にお いては、軸受パラ)・の内側縁に対するよりも外側縁により近いパッド支持面1 34psにおいて、ビーム134かパッド132に対して接続されている。この ように、上記パッド支持面134psは図18に示される半径分割線RDLの半 径方向外側に位置している。したかって、この軸受は、負荷状態において軸受の 内側縁か下方向に撓むように設計されている。
上述したように、バンド形状および/またはその撓み特性は強制的に変更しうる 。たとえば、圧電素子か上記バット形状あるいは撓み特性を強制的に変更するた めに用いられる。スラスト軸受の場合、圧電素子は、軸受パットを下方向に撓ま せるために用いることかできる。所望であれば、パッド支承構造内に圧電素子て てきた支持体(図示時)を設けることもできる。
作動において軸受パットの内方縁か下方向に撓むことは、支承されるシャフトか ら遠ざかる方向に撓むことであり、軸受バンドの外方縁が上向きに撓むことは、 上記シャフトに向かって撓むことである。軸受バッドの撓みのこのような向きは 、流体に遠心力か作用する結果として生しる、二とかある流体力学的流体の損失 を防止する。
流体力学的流体の漏損は、軸受バッドを負荷時において軸受バッドか潤滑剤保持 ポケットを形成するように変形するように支持することにより、さらに減じられ る。一般に、そのような支持は、軸受バッドが半径方向または周方向に離れた複 数のビームによって支持され、かつ、各ビーム間の領域が直接的に支持されずに 、この支持されないパッドの中央領域か流体保持チャンネルを形成するように外 側に変形する傾向をもつ場合に達成される。以下に説明する図29には、上記の ような半径方向に離れたビームをもつ軸受の一例か示されている。上記ビームか さらに離れていれば、より大きな潤滑剤保持ポケットか得られる。同様にして、 ツヤ−ナル軸受においても、軸方向あるいは周方向に離れたビーム支持体および これらのビームの間の支持されない領域を設けることにより、潤滑剤保持チャン ネルを形成することかできる。また、この流体保持ポケットを形成しあるいはこ れを補助するために、圧電素子あるいはその他の部品を用いることかできる。
図15および図16に最もよく表れているように、各軸受パット2は、その全周 にわたって面取り部132bか設けられている。この面取りの目的は、潤滑剤の 流入および流出損失を少なくすることである。
各軸受パット132は、主支持体によって支持されており、この主支持体は、図 示例では、軸受バット支持面134psにおいてパッドを支持するビーム状支持 部材134を含んでいる。各ビーム134は、ビームに支持されたビームあるい は膜状部材136のような二次支持部によって支持されている。上記ビームある いは膜状体136は、一対のビーム状部138a、138bのような三次支持部 材によって支持されている。
上記ビームあるいは膜状部136に孔または開口142を設けることにより、連 続的な膜状体136か複数のビーム136になる。孔または開口142か膜状体 136に設けられていない場合には、上記膜状体は連続的な膜状体として機能す ることはもちろんである。場合によっては、内側のビーム状部138は、短い基 根状ビームに置き換えてもよく、あるいは上記二次支持体が片持ち状に支持され るように三次支持体を規定するべく省略してもよい。結局、上記孔または開口か 主軸線に関して対称に配置されているために、この軸受は、上記主軸線に関して 対称であり、したがって、双方向用軸受である。
図15、図17および図18に示されるように、上記連続状の膜状体を分割して これを分離されたビームとるする孔または開口42は円形となっている。このよ うに円形の開口を用いると、軸受材料に対してかかる円形開口は容易にドリル形 成できることから、軸受試作品を作製するのを容易化する。このことは、本明細 書に説明するすべての軸受についていえることである。いったんこのような円形 開口を設けると、この開口をビームあるいは膜状部材36を通過してさらに軸受 バノ)”132の下方部まで延長し、ビーム状部材134を規定する場合に有利 である。すなわち、図15に表れているように、パッド支持面134psの横断 面δよびビーム134の側壁か円弧状に表れているからである。
ビーム部材の形状は、製造上の都合によって左右され得るが、この形状はまた、 各個別の軸受の性能に影響を及ぼす。このように、図15ないし図18に示され るスラスト軸受を含む本明細書に説明する軸受の特定の形状は、主として試作を 容易に製造するようにすることに起因したものであるが、特定の応用において優 れた結果を生み出すこともまたわかっている。もちろん、パッド形状のいかなる 変更も、たとえば、このバットを支持するビームの曲げ特性あるいはねじり特性 を変更することになって軸受の性能特性に影響を及ぼす。このように、ビーム、 バンド、および膜状体の他の形状を考慮する場合、製造の容易性と、軸受性能に 対するビーム、バット、あるいは膜状体の形状による効果とか考慮されねばなな い。
図15Aは、図15ないし図18に示されたタイプの二つの軸受をシールド軸受 ユニットとしたものを示している。この図に示されているように、軸受のビーム 状部138は、静止ハウジング部2に対して固定されている。回転ハウジング部 は、これと一体に形成された、または、スプライン、あるいはねじあるいはこれ に類する手法によって回転可能に連結されたスラストランナRを含んでいる。
軸受パットは、上記回転ハウジング部3の回転スラストランナRの対向面を支持 するように設けられている。この軸受は、流体力学的流体4と、静止ハウジング 部2および回転ハウジング部3を互いにシールするためのシール部材7とによっ て取り囲まれている。上述したように、静止ハウジング部2は静止シャツトハウ ジングに対して固定されてその一部として機能し、回転ノhウジング部3はシャ フトに対して固定されてこの延長部として機能する。このように、シャフト5か 回転すると、回転ハウジング部3は、静止ハウジング部2およびこれに連結され た軸受に対して相対回転する。このようにして、軸受は、シャフトに作用するス ラスト荷重をシャフトランナを介して吸収する。もちろん、スラスト荷重の支承 を一方向にのみ行うことで十分な場合には、単一のスラスト軸受をハウジング内 に組み込むことか可能である。
スラスト軸受の形状の他の例か図21ないし図30および図38ないし図39に 示されている。これらの図に示された軸受と図15ないし図18に示された軸受 構造との間の相違は、主として、主支持部、二次支持部および三次支持部の構造 の相違にある。
かかる他の軸受形状の一つが図21ないし図24に示されている。図21はこの 軸受の頂面図であり、図22はこの軸受の縦断面図であり、図23はこの軸受の 底面図であり、図24はこの軸受の斜視図である。この図21ないし図24に示 された軸受は、二つの重要な点を除き、図15ないし図18の軸受と近似してい る。第一に、図21ないし図24の軸受は、図】5に示されるような垂直支持ビ ームの代わりに角度を付けられたあるいは傾斜させられた支持ビーム134aを 含んている。第二に、この軸受は、上記傾斜ビーム134を貫通する筒状開口を 形成するために支持ビーム136を貫通して延びる付加的な孔134を含んてお り、この孔は、支持ビームに長円状の開口を形成するようになっている。上記長 円状の開口はビームを一対の複雑な帯状体に分割しており、その帯状体の形状は 、図24の斜視図を参照することにより理解される。このような開口144を設 けて傾斜ビームI 34aを複雑な帯状体に分割することは、図21ないし図2 4に示される軸受の支承構造に、図15ないし図18に示される軸受と比較して その撓み変形性を著しく高めることになる。したがって、図21ないし図24の 軸受のパッド132は、図15ないし図18の軸受のパッド132よりもより小 さな荷重に応答して流体力学的模を形成するように撓み変形する。したかって、 図21ないし図24に示される軸受は、軽荷重を支承するのによく適合しており 、図15ないし図18に示される軸受は、より大きな荷重を支持する場合によく 適合していることになる。さらに、ビーム134aのような角度をつけられたあ るいは傾斜させられた支持ビームを設けることは、複雑な帯状体にこのビームを 分割する開口を設けるにせよ設けないにせよ、パッドの垂直方向への撓み変形性 を増大させる。なぜなら、垂直方向に付与された荷重は、ビームに対して軸受の 中心あるいは内径に向けた撓み変形を引き起こす傾向をもつからであり、これに より、潤滑流体の遠心力に起因する漏損を解消することができる。
図23Aは、図21ないし図24に示されたタイプの軸受の底面図であり、ここ において、ビームあるいは膜状体336の撓み変形性を高めるために、上記膜状 体あるいは支持ビーム136に付加的な孔146を形成しである。この図238 に示されているように、上記孔136は、各軸受セグメントに関して非対称に形 成されている。このような孔を非対称に設けると、軸受におけるパッドが一方向 について他方向よりもより容易に撓み変形することができるようになる。換言す ると、軸受パッドはパッド支承構造において非対称の開口を設けることにより、 一方向についてバイアスをかけられた恰好となる。もちろん、軸受バッドに対し て一方向についてバイアスをかける必要かある場合に、かかる非対称に配置され たNoを、本願発明のとの軸受構造に対しても設けることができる。また、この ような非対称の開口は、幾つかの選択された軸受バッドのみをバイアスさせるよ うに設けるのか望ましい場合もある。
図25は、本願発明にしたかうその他の軸受の縦断面を示している。この構造に よれば、軸受パット132は、水平方向を動くビーム部134hにそれぞれ支持 されたパッド支持基根部134s上に支持されている。上記水平方向を向くビー ム部134hはまた、逆方向に角度をつけられたビーム部1341上に支持され ている。その他の点においては、この構造は、直前に説明した軸受の構造と近似 している。この構造によれば、軸受は、一方向については大きな撓み変形性を獲 得する、二とができるか、他方向については剛性か維持される。図に示されるよ うに、水平ビーム部とパッドとの間に圧電素子100を設けることかできる。
上記と近似した構造が図26に示されている。図26に示された軸受と図25に 示された軸受との間の相違は、図26に示された軸受は、逆方向に角度を付けら れたビーム部1341に代えて垂直ビーム部134vを用いている点である。
これらの軸受は、その他の全ての点において近似している。図26の軸受におい て傾斜状のビームが存在しないことは、この軸受に垂直方向により高い剛性をも つ傾向を与えることになる。
図26Aは、図26に示されるタイプの軸受をシールド軸受ユニットとしたもの を示している。この図に示されているように、周状に配置された軸受の脚あるい はビーム部は、静止ハウジング部2に対して固定されている。軸受バッドは、回 転ハウジング部3の回転面を支承するために形成されている。この軸受は、流体 力学的流体4と、静止ハウジング部2および回転ハウジング部3を互いにノール するシール部材7とによって取り囲まれている。すでに述べたように、静止ハウ ジング部2は静止シャフトハウジングに対して固定されてその一部として機能し 、回転ハウジング部3は、シャフトに対して固定されてその延長部として機能す る。したかって、シャフト5か回転すると、回転ハウジング部3は、静止ハウジ ング部2およびこれに連結された軸受に対して相対回転する。このようにして、 軸受は回転ハウジング部3を介してシャフトのためのスラスト支持を行う。
図27ないし図28は、本願発明の軸受構造の他の実施例を示している。
これらの図に示されているように、この軸受は、複数個の軸受バッド321−3 26(図28において仮想線で示す。)を含んでいる。各軸受バッド321−3 26は、軸受支持構造のパッド支持面342に対して支持されている。この軸受 支持構造は、一対の入れ千秋の截頭円錐体からなる主支持部をもっており、この 主支持部は、割り状周縁膜状体360を含む二次支持部上に支持されている。
そして上記二次支持部は、一対の周縁ビーム382を含む三次支持部上に支持さ れている。上記各周縁ビーム380および382は、すてに説明した構造におけ るそれと近似している。膜状体360は、先に説明した構造とそれとは異なって いる。なぜなら、この膜状態360は、入れ千秋の截頭円錐体を形成する軸受支 持構造の底部において形成された溝によって半径方向に分割されているからであ る。内側の截頭円錐体は外側の截頭円錐体に対して逆向きとなっており、両日錐 体の中心線はパッド支持面342の上方の点350において交差し、逆V字状の 断面を呈する。各截頭円錐体の中心線がパッド面の上方の点350において交差 するため、主支持構造は、上記パッド面の上方の点を中心として枢動するように 軸受バッドを支持する。これにより、適正な撓み変形か確保される。
上記軸受バッドを支持する二つのビーム346および344は、同じ角度て互い の方向を向いて角度をつけられてもよいし、異なった角度で互いの方向を向いて 角度をつけられてもよいし、一方のビームに角度をつけて他方のビームに角度を つけなくてもよいし、双方か同じ方向に角度をつけられてもよい。もちろん、主 支持構造におけるビームに与えるべき角度の変更は、軸受の撓み特性に影響する 。上記軸受支承構造に関して対称に配置された複数の孔または開口420は、上 記入れ千秋の截頭円錐体あるいは逆V字型構造を複数の支持ビーム344,34 6に分割し、上記入れ千秋の截頭円錐体の頂点をパッド支持面342を規定する ように分割している。したがって、たとえば、軸受バッド321は、一対の複雑 な支持ビーム344および346によってパッド支持面342に支持される。
この場合、上記一対の複雑な支持ビーム344および346は、互いにテーパを 付けられているのであり、かつ、上記入れ千秋の截頭円錐体を貫通して延びる円 筒状開口によって規定される複雑な幾何学的形状をもっている。図27に最もよ く表れているように、ビーム344および346の中心線は、パッド面の上方の 点350において交差しており、適正な枢動支持を確保している。各ビーム34 4および346は、上記截頭円錐体を規定する溝によって分割された周状膜状体 360上に個別に支持されている。上記膜状体は、周状ビーム380,382に よって支持されている。上述したように、層状ビーム380.382および周状 膜状体360は、個別のビーム支持体を規定するために周方向について分割する ことかてきる。
上記軸受支承構造に対する様々な改良が可能である。たとえば、この支承構造の 撓み変形を、ビームの角度を変更することにより、あるいは各脚を規定する孔あ るいは開口の位置を変更することにより、あるいはビームあるいは膜状体のいず れかの長さを変更することにより、さらには、ビームまたは膜状体のいずれかの 輻または厚みを変更することによって、修正することできる。これらの複数の可 能性を図示するために、図27および図28には、各軸受バッド321ないし3 26に対してそれぞれ異なる支承構造を描いである。これらのさまざまな支承構 造が、本願発明を図示する目的のために、一つの軸受において示されているとい うことが理解されるべきである。通常の使用においては、各軸受バッド321な いし326が必ずしも同一である必要はないにせよ、一定の性能を確保するため に近似した支承構造をもつことになる。
軸受バッド322のための支承構造は、ビーム346を複数のビームあるいは副 ビーム346aおよび346bに分割するように上記ビーム346を貫通して延 びる孔あるいは開口422が設けられている点において軸受バッド321の支承 構造とは異なっている。もし、開口422のように、この開口の直径および位置 づけが上記ビームを完全に分離する態様となっている場合、かかるビームは分離 されたビームに分けられる。一方、上記開口かビームを部分的に分割するもので ある場合(たとえば開口423) 、このビームは副ビームに分けられる。図2 7に示されているように、図27において半径方向外方のビーム346か見えて いるように、ビーム346の側面において楕円状の開口を形成する。このような 構造によると、パッド322は、角度つけられた三つの帯状体あるいはビーム3 44.346aおよび346bによって支持されることになる。
軸受パッド323は、角度をつけられた四つのビームあるいは帯状体344a、 344b、346aおよび346bによって支持されている。この構造は、ビー ム344とビーム346の双方を貫通して延び、かつ、パッド支持面342を二 つの部分に分ける孔あるいは開口423を設けることによって達成される。ここ に説明するすべての改良事項に関して、開口の大きさはビーム344および34 6を分離されたビームに分割するべき程度をもとにして選択されるべきことに留 意するへきである。ある例においては、より大きな開口を用いてビームを完全に 分割することか望ましい。また、軸受パッド323のための支承体に関して図示 されているようなその他の例においては、ビームの側壁に沿ったある点において このビームを不完全に分割するのか望ましい。なお、図面にはビーム344およ び346を分割するために、軸受支承構造に一つの開口を設ける場合のみが示さ れているか、ビーム344,346を三つあるいはそれ以上の副ビームに分割す るように図28において設けられてた開口422ないし426のような2または それ以上の開口を設けることも可能であることに留意するべきである。通常のよ うに、採用されるべき支持体のタイプの決定は、所望の性能特性に依存する。一 般には、ビームを分離されたビームあるいは副ビームに分割することは、支持構 造をより変形性をもつものとする。軸受パッド342,324.326のための 支承構造のように、支承構造の一方向の撓み変形性を他方向の撓み変形性より大 きくすることによって、その軸受パッドを所定方向にバイアスさせることかてき る。
軸受パット324のための支承構造は、開口424が内側支持ビーム346では なく外側支持ビーム344を貫通して延びる開口424が設けられている点を除 き、軸受バッド322のための支承構造と近似している。したがって、軸受パッ ト322のように、軸受バッド324は、角度をつけられた三つの脚によって支 持されている。
軸受パッド235のための支承構造は、開口425を外側周縁ビーム38および 周縁膜状体360を貫通して非対称の位置に設けられている点を除き、軸受バソ i”32]のための支承構造と近似している。したかつて、この軸受パット32 5は、所定の方向、すなわち、この開口425を設けることによって生しる最も 大きな変形容易性か生じる方向にバイアスされている。
軸受バッド326のための支承構造は、ビーム346を分割する開口426か軸 受パット326をより大きな変形容易性か生じる方向、すなわち、より小さくて より変形容易なビームの方向にバイアスするように非対称的に設けられているり を除き、軸受パッド322のための支承構造と近似している。
もちろん、所望の性能特性を達成するために、図271図28に示された支承構 造のいずれかを組み合わせて採用することかできる。
図29および図30は、本願発明の軸受のさらに他の実施例を示している。これ らの図に示されているように、この軸受は、複数の軸受パッド521−526( これらの位置は図30に仮想線で示されている)を含んでいる。各軸受パ1.ド 521−526は、軸受パッド支承構造に対して一体的に支持されている。概略 的にいうと、この軸受パッド支承構造は、少なくとも、内側周縁支持ビーム54 6および外側周縁支持ビーム544を含む主支持構造と、内側周縁膜状体362 を含む二次支持部と、外側周縁膜状体364、内側周縁支持ビーム382および 外側周縁支持ビーム380を含む三次支持部とを備えている。図29に最もよく 表れているように、上記周縁支持ビーム544,546は、軸受の底部から上記 軸受パットに向けて延びる深い周状チャンネルによって部分的に規定されている 。
これらの支持ビームはさらに、軸受パッド支承構造に関して対称的に配置された 複数の孔または開口によっても規定されており、これらの孔または開口は、上記 ビーム544,546を隣接した他のビームから分離している。したかって、た とえば、軸受パッド521は、一対のビーム544,546によって支持され、 これら一対のビーム544,546は、はぼ円弧状の側壁を有することになる。
先に述べたように、このビーム支承構造はまた、膜状体364,362および周 状ビーム380.382を備えている。
かかる軸受支承構造に対するさまざまな変更が可能である。複数のこのような変 更の可能性を図示するために、図29および図30には、各軸受パット521− 526に対して異なる支承構造を描いである。図27および図28の実施例につ いて先に説明したのと同様に、複数の支承構造か本願発明を図示する目的で単一 の軸受の図の中に示しである。通常の使用においては、各軸受パッド521−5 26は、必ずしも同一である必要はないが、一様な性能を確保するために近似し た支承構造をもつことになる。
軸受パッド522のための支承構造は、ビーム546を複数のビーム546aお よび546bに分割するようにこの内側周状ビーム54合を貫通して延びる孔あ るいは開口622を設けている点において、軸受バッド521のための支承構造 とは異なっている。このような構造をとる結果、上記パッド522は垂直方向に 延びる三つのビームあるいは帯状体544,546a、546bによって支持さ れることになる。
軸受パット523は、垂直方向に延びる四つのビームあるいは帯状体544 a 。
544b、546a、546bによって支持されている。この構造は、ビーム5 44およびビーム546の双方を貫通して延びる孔あるいは開口623を設ける ことによって達成される。このような変更の結果としてのより薄状のビームは、 軸受パッド522あるいは軸受バッド521のための支承構造よりも大きな変形 容易性を生み出す。
軸受パッド524は、垂直方向に延びる比較的薄状の五つのビームあるいは帯状 体によって支持されている。この構造は、内側ビーム546を二つのビームに分 割する孔あるいは開口624と、外側ビーム544を三つのビームに分割するだ めの二つの孔624を設けることによって達成される。
軸受パッド525のための支承構造は、外側ビーム544を非対称的に二つのビ ームに分割する付加的な開口635を設けである点を除き、軸受バッド522の ための支承構造と近似している。
軸受バッド526のための支承構造は、外側ビーム544の方が内側ビーム54 6よりもより大きく分割されている点を除き、軸受バッド522のための支承構 造と近似している。
当然のことながら、所望の性能特性を達成するために、図29および図30に示 された支承構造をどのように組み合わせてもよい。
図29A、図29B、図30Aおよび図30Bは、各軸受バッド521aを支持 するための構造として、図29および図30において軸受バッド521を支持す るために用いられた構造と非常に近似したものであるスラスト軸受の詳細を示し ている。この軸受構造はしかしながら、周状ビーム544aおよび546aが図 29および図30に示された軸受の場合よりも厚みが減じられているとともに垂 直方向により短い点において異なっている。通常、ビームが短ければこれに比較 して長いビームよりもより剛性か高められ、ビームの厚みが小さければこれに比 較して厚みの大きいビームよりも剛性か小さくなる。さらに、ビーム544aは ビーム546aよりも厚みか小さくなっているのに対し、図29および図30に 示された軸受においては、ビーム544およびビーム546は等しい厚みとなっ ている。このような半径方向の厚みの相違は、各ビーム544a、546aの周 方向の長さを規定する大きな開口620が、ビーム544aの周方向の幅がビー ム546aのそれよりも著しく広くなるように配置されていることにより、補償 されている。結局、上記開口620は、図29および図30の軸受構造における 対応する開口620よりも相当に大きいということがいえる。もちろん、開口か 大きくなると、この開口によって規定される支承構造の変形容易性が高められる 。
図29Cは、図29Aおよび図29Bに示されたタイプの軸受をシールド軸受ユ ニットとしたものを示している。この図に示されているように、上記軸受の脚3 80a、382aは静止ハウジング部2に対して固定されている。軸受バッド3 21aは、回転ハウジング部30回転面を支承するべく適用されている。この軸 受は、流体力学的流体4と、静止ハウジング部2および回転ハウジング部3を互 いにソールするシール部材7とによって取り囲まれている。すでに説明したよう に、上記静止ハウジング部2は静止シャフトハウジング10に固定されてその一 部として機能し、回転ハウジング部3はシャフト5に固定されてその延長部とし て機能する。したがって、シャフト5が回転すると、回転ハウジング部3は静止 ハウジング部2およびこれに連結された軸受に対して相対回転する。このように してシャフトのスラスト力は、回転ハウジング部を介して軸受によって支持され る。
図35ないし図37は、本願発明にしたがうスラストおよびラジアル複合型の流 体力学的軸受を示している。図35に示された軸受は、図34に示された軸受に 非常に近似しており、同様の部材に対して同一の参照符号を付しである。また、 図37の断面図に示されるように、図36および図37の軸受は、次の点を除い て図4および図14Bに示されたラジアル軸受と幾分近似している。すなわち、 この図36および図37に示された軸受においては、軸受バッド1032および ビームおよび/または膜状体1034,1036.1038を含む軸受バッド支 承構造は、比較的大きなスリットおよび溝によって規定されている。しかしなか ら、このラジアル・スラスト軸受は、軸受パッド面1032psか主軸線100 6に対して傾斜している点において、ラジアル荷重のみを支承する軸受と相違し ている。このようにパッド面を傾斜させることにより、図35ないし図37の軸 受は、主軸線1006に沿う方向に作用する荷重と、この主軸線1006に対し て半径方向に作用する荷重の双方を支持する。この軸受の変形特性を選択的に調 整することかできるようするために、図に示されているように、圧電素子100 を設けることができる。
上記のような傾斜したバンド支持面1032psによって支持されることかでき るように、シャフトには、上記バット支持面の角度に対応した角度をつけられた ランナを取付けなければならない。この軸受によって支承される軸方同筒重分お よびラジアル方向荷重分は、上記パッド面1032psの角度に依存する。上記 バットか仮に主軸線1006に対してαの角度で傾斜しているとすると、上記軸 受に作用する軸方同筒重分は次式によって決定される。
軸方向荷重分=全軸方同筒重xsinα同様にして、上記軸受に作用するラジア ル方向荷重分は、次式によって決定される。
ラジアル方向荷重分=全うジアル方同筒重xcosα図35に示される軸受のた めの支承構造は、図34に示される軸受のための支承構造と近似している。
図36および図37に示される軸受のための支承構造は、軸受バット1032を 支持するビーム1034をもつ間隔配置された軸受バッド1032のための主支 持構造と、連続的に形成することかできる一対の周状ビーム1038を含む三次 支持構造とを備えている。二次支持構造は、ビーム1034をビーム1038に 対して連結するための膜状体1036あるいはビームネットワークを含んでいる 。図36に最も明瞭に表れているように、複数の軸受バッド1032のそれぞれ のための支承構造は、非対称的である。したかって、図36および図37に示さ れた軸受は、一方向用軸受である。
937Aは、図37に示されたタイプの軸受をシールド軸受ユニットとしたもの を示している。この図に表れているように、軸受の脚1038は、静止ハウジン グ部に対して固定されている。軸受バット1032は、回転ハウジング部3の傾 斜した回転面を支承するために適用されている。この軸受は、流体力学的流体4 と、静止ハウジング部および回転ハウジング部3を互いにシールするシール部材 7とによって取り囲まれている。上述したように、上記静止ハウジング部2は静 止シャフトハウジングに対して固定されてその一部として機能し、回転ハウジン グ部3はシャフト5に固定されてその延長部として機能する。したかって、シャ フト5か回転すると、回転ハウジング部3は静止ハウジング部2およびこれに連 結された軸受に対して相対回転する。このようにして、この軸受は、傾斜したハ ウジング部を介してシャフトを軸方向およびラジアル方向に支持する。
一般的にいって、本明細書に説明したどの軸受構造も、図36および図37に示 されたタイプのラジアル・スラスト複合型軸受の設計において採用することかで きる。もちろん、ラジアルおよびスラスト複合量の軸受特性を達成するために、 軸受パッド面は軸受主軸線に対して0°から90°の範囲で傾斜させられなけれ ばならない。さらに、ラジアル方向および軸方向の双方の荷重に適用させる場合 には、当然ながら、軸受バッド支承構造の設計に影響を及ぼす。
ラジアル・スラスト複合型軸受の他の形態が図43および図43Aに示されてい る。これらの図に示されているように、この軸受は、分離状の軸受部品を組み立 てることによって形成されている。Wiシていえば、このタイプのラジアル・ス ラスト複合型軸受は、二つの軸方向の面と、一つの内周面と、ハウジングに組み 込むための一つの外周面とをもったキャリアを含んている。少なくとも一つのラ ジアル軸受RBかシャフトをラジアル方向に支持するために上記キャリアの内周 面に対して支持され、連結され、または一体に形成されている。幾つかの周方向 に間隔配置された開口か、上記キャリアの二つの軸方向面の少なくとも一方に形 成されている。複数の軸受バッドが上記の開口内に配置されている。このように して、この軸受にスラスト面か設けられる。
図43および図43Aに示された特定の例において、この軸受は、図8に示され かつすてに説明したタイプの二つのラジアル軸受RBを含んでいる。すてに述へ たように、このタイプの軸受は双方向支持を提供する。も始ろん、本願発明の一 方向用あるいは双方向用のとの流体力学的軸受を使用してもよい。図に示されて いるように、上記のラジアル軸受は、上記キャリア110に支持された別体の要 素である。この軸受はまた、上記キャリア110に一体形成してもよいし、ある いは固定してもよい。スラストバッド112は、図42に関して後述するタイプ のものを用いることかできる。より具体的には、このスラストパッドは、一つの バyl”!14と、主支持部116と、二次支持部118と、三次支持部120 とを含んでいる。上記主支持部116は、複数の傾斜した脚、あるいは単一のコ ーン状(あるいはより正確には截頭円錐状)要素とすることができる。上記二次 支持部+18および三次支持部120は、同様にして、連続状あるいは個々の部 材に分割されたものとすることかできる。
本願発明の一つの重要なff1lliは、機械加工可能な軸受形状を開示してい ることである。換言すると、標準的に入手可能な機械加工技術を用いて厚肉状チ ューブあるいはこれと類似の円筒状ジャーナル部材を機械加工して製造しつる軸 受形状を開示しているのである。このような軸受は、厚肉チューブあるいはこれ に類する筒状ジャーナル状の素材から孔、スリットおよび溝を設けることによっ て形成されるという点に特徴づけられる。このような軸受の利点は、試作品の製 造か容易であるとともに、試験後この試作品を修正することか容易であるという ことである。もちろん、たとえば金型成形や注型性を用いてこの軸受を大量生産 する場合には、そのような異なる製造法についての製造上の配置から軸受の形状 を変更しなければならないことも生じる。上記のような形状の変更は、軸受性能 に影響を及ぼすということを認識することか重要である。
製造において考慮するべきその他の点は、金型成形を容易にするということであ る。もちろん、本願発明の軸受構造のほとんとは、幾つかの金型成形技術によっ て成形することか可能である。しかしなから、ある限定された形状のみか単純な 二つの金型による成形、すなわちカムを含まない金型によって射出成形すること かできる。本願発明の軸受のその他の利点は、簡単な二つの金型を用いて射出成 形しつる形状として定義される成形容易な形状に構成することができるというこ とである。このような成形容易な形状とは、一般的には、成形のためにカムか必 要とされる「隠れた」空腔が存在しないとことによって特徴づけられる。たとえ ば、ラジアル軸受についていえば、成形容易な形状には、内周および外周に半径 方向に延びる溝を含まず、そして、途切れのない連続した軸方向断面を有するも のである。図32、図32Aおよび図32Bに示される軸受は、容易に金型成形 しうるラジアルあるいはジャーナル軸受の例である。
同様に、容易に金型成形しうるスラスト軸受とは、たとえば、頂面および底面か ら全ての面か視認し得るような、一本の継ぎ目線によって型成形しつるような軸 受である。
図38Aないし図38Cは、容易に金型成形しうるスラスト軸受を示している。
この軸受は、周状に間隔配置された複数の軸受バッド132mと、上記各軸受バ ッド132mを支持する支持構造とをもっている。この支持構造は、周状ビーム 134mbおよび134maを含む主支持部と、半径方向に延びるビーム136 mを含む二次支持部と、茎根状の一対のビーム138mを含む三次支持部とを含 んでいる。なお、図38Aないし図38Cにおいては、支承構造の寸法は、その 形状を明瞭化するために幾分変更しであることに留意するべきである。たとえば 、図38Cに示されるように、周状ビーム134maおよび134mbは、相当 厚みかあるように示しである。このようなビーム構造は、軸受バッド132mに 対する非常に剛性のある支持を与えることになるが、実際上、このような剛性の ある支持はおそらく必要がなくまたは望ましくはない。
図示された特定の成形容易なビーム構造は、種々に変更しつる。たとえば、層状 に間隔配置されたビームセグメント134maあるいは134mbのいずれか一 方または双方は、周状に連続するビーム要素として形成することもできる。加え て、上記二次支持部には、各軸受パッド132m間に半径方向に延びる複数のビ ームを含ませることもできる。さらに、上記主支持構造は、三つあるいはそれ以 上の周状ビームセグメントを含ませて構成し、各ビームセグメントかそれぞれ一 対の隣接する軸受パッドを連結するようにすることもでき、また、半径方向の幅 か異なる周状ビームセグメントを用いることもできる。さらに、基板状ビーム部 138mは、上記ビーム136の周方向に延びる端部に設ける以外に、その半径 方向に延びる縁に沿って配!することもできる。結局、本願発明にしたがうとの 軸受についても同様に、軸受構造は、パッド支承構造における各要素の長さある いは厚みを変更することにより、この支承構造の撓み特性を変化させることかで きる。
幾つかの可能性のある支承構造の構成を示すために、図38Dは、各軸受バット 321m−326mのそれぞれについて、互いに異なる支承構造を描いである。
特に、図38Dは、上記の変更例を示した底面図である。これらの種々の支承構 造は、本願発明を図示する目的のために、単一の軸受の図中に示されているに過 ぎないことを理解するべきである。通常の使用においては、上記軸受バット32 1m−326mのそれぞれは、同一である必要はないにせよ、一様な性能を確保 するために近似した支承構造をもつことになる。
軸受パット322mのための支承構造は、軸受バッド321mの外側の周縁部に 対する高い支持剛性を与えるためにこの軸受パッド面の裏側から楕円形状の突起 を形成している点において、軸受バッド132mのための支承構造とは異なって いる。かかる構造により、軸受バッド321mは、その外側周縁部において非常 に高(渭り性か得られる。
軸受バッド322mのための支承構造は、単一の大きな突起の代わりに上記軸受 バンドの外側周縁部近傍において二つのより小さな突起122mか軸受の底部か ら延びている点を除き、バット321のための支承構造と近似している。突起1 20mのように、これらの二つの突起122mは、軸受バッド322mの外側周 縁部に対して剛性を与える。しかしながら、この構造は、上記各突起の間の支持 されていない領域において軸受の撓み変形を許容する。
軸受バット323mは、その主支持部において周方向に連続状に延びるビーム1 34maを含む変更された支承構造によって支持されている。同様に、軸受バッ ド324mは、連続的に延びる内側の周状ビーム134mbを含んでいる。この ような連続状のビームを設けると、軸受支承構造の剛性か高められる。
軸受バッド325のための支承構造は、内側ビーム134mbに大きな開口14 2mを設けるとともに、外側ビーム134maにより小さな開口144を設ける ことによって変更されている。このような二つの開口を設けると、ビームの変形 容易性か高まる。もちろん、大きな開口を設ける方か小さな開口144を設ける よりもビームの変形容易性かより高まる。軸受バッド325mを所定の方向にバ イアスさせるために、異なる寸法あるいは異なる数の開口を含ませることにより 、この支承構造をさらに変更することかできる。
軸受バンド326mは、主支持部に一対のビームに代えて膜状体134mを含む ことによって変更された構造によって支持されている。図示した例においては、 上記膜状体の一つに軸受バッド326mを所定の方向にバイアスするための開口 146か設けられている。もちろん、このような開口146mを設けることは必 ずしも必要ないが、所望であればいくつかの開口を設けてもよい。これらの図か ら明らかなように、型成形しつる軸受には、複雑な金型および/または変位しう るカムを含む金型の使用を必要とする隠れた空腔は含まれていない。特に、この 軸受構造のそれぞれの表面は、図38Aの頂面図あるいは図38Bの底面図にお いて直接的に視認できるから、この軸受は、二つの金型を用いて簡単に型成形す ることかできる。より詳述すれば、第一の金型には、図38Aの頂面図のみにお いて直接的に視認できる各表面か規定される。そして、第二の金型には、図38 Bの底面図においてのみ視認できる各表面が規定される。図38Aおよび図38 Bの双方において視認できる縁をもつ面は、いずれか一方または双方の金型によ って成形することかできる。図示した軸受において、その型成形の容易性は、二 次支持部および三次支持部が各軸受バッドの間の空間に周状に配置されているゆ えに達成されるのである。図38Dにおいて一括して示されたさまざまな変形例 は、軸受の型成形容易性を減じることはない。
図38Eは、図38Aないし図38Dに示されたタイプの軸受をシールド軸受ユ ニットとしたものを示している。この図に示されているように、軸受は静止ハウ シング部2に対して固定されている。軸受バッド232mは、回転)\ウノング 部3の回転面を支承するために適用されている。この軸受は、流体力学的流体4 と、静止ハウジング部2および回転ハウジング部3を互いにソールするノール部 材7とによって取り囲まれている。すてに説明しているように、上記静止/S” Jジング部は静止シャフトハウジングに対して固定されてその一部として機能し 、回転ハウジング部3は、シャフト5に対して固定されてその延長部として機能 する。
したかって、シャフト5か回転すると、回転ハウジング部3は静止ノ\ウノング 部2およびこれに連結された軸受に対して相対回転する。これ(:より、シャフ トに作用するスラスト荷重か回転ハウジング部3を介してこの軸受によって支持 される。
図38Aないし図38Dに示される型成形可能なスラスト軸受のさらに複雑な変 更例か可能である。特に、型成形を容易化するために適用しうる軸受構造の先に 説明したいずれの変更例を採用することもてきる。たとえば、主支持ビームは途 切れのない連続的なものであってもよい。このように、型成形の容易な軸受を提 供することには、必ずしも軸受構造を簡単化することがめられるのではない。
より複雑な軸受構造の一例か図39Aない図39Cに示されている。
図39Aないし図39Cに示されているように、この軸受は、軸受パッド支承構 造によって支持された複数の周方向に間隔配置された軸受バッド232mを含ん でいる。この支承構造における二次支持部および三次支持部は、図38の軸受支 承構造における対応部分と近似している。しかしながら、図39の軸受は、その 主支持部に複数の複雑なビーム234を含んでいる点において図38の軸受とは 異なっている。より詳述すれば、各軸受バッドは半径方向外側の連続状の複雑な 周方向ビーム234maによって支持されている。このパッドはさらに、周方向 に間隔配置された複数の複雑なビーム234mbによっても支持されている。
かかる連続状ビーム234maおよびビームセグメント234mbの複雑な形状 は、図39Cを参照することによってよく理解される。ただしこの図39Cは、 上記複雑なビーム234の外形を幾分模式的に示している。作動において、上記 ビーム234maおよび234mbはビームネットワークとして機能する。この ように、軸受の単純な二つの金型による成形性、すなわちより容易な金型成形性 を維持しつつ様々な複雑なスラスト軸受構造を提供し得ることかわかる。もちろ ん、各構造は、特異な撓み変形特性をもつのであり、このことは最適な流体楔の 形成のために軸受設計において考慮されねばならない。
ある種のガスあるいは空気潤滑式撓みパッド型軸受においては、荷重または速度 か空気フィルムの能力を超える場合がある。このような場合においては、液体溜 めあるいあ液体浴を設けることなしに、楔空間内に液体潤滑剤を導入する必要か ある。図40、図40A、図41、図41Aは、上記の目的を達成するための軸 受構造を示している。特に、これらの図は、本願発明のもう一つの重要な側面に したかった新規な自己潤滑式撓みパッド型軸受を示している。この軸受は、基本 的には本明細嘗て説明したタイプの撓みバ・ソド型軸受であり、その開口部内( こ潤滑性プラスチックを含ませることによって改良されている。
上記の軸受に採用されるプラスチックは、潤滑液中に浸漬されるとその潤滑液を 吸収することがてきる従来の成形可能な多孔質プラスチ・ツクである。このよう なプラスチックの一つは、商標rPOREX Jのもとで販売されている。一般 的(こ1′1、この多孔質プラスチックは、プラスチック材料中に孔を形成する べく空気を噴射することにより、種々のプラスチックから作製することができる 。特に、−の潤滑液は、毛管現象に似た態様で上記多孔質プラスチック内に吸収 され、そしてこのプラスチックによって内部に保持される。
潤滑式撓みバット型軸受は、上述したタイプの従前のジャーナル、スラスト、あ るいはラジアル・スラスト複合型撓みパッド軸受を採用し、かつ、従前の多孔質 プラスチックを撓み変形部材間の空間内あるいはその周囲に注型し、あるし)( よ注入することによって構成される。このような構造の結果として、作動中、シ ャフトの運動および撓み変形部材の収縮が、上記潤滑液を多孔質プラスチ・ツク から引き出して流体楔の先行縁に向かわせる。このような潤滑液で満たされた梗 の形成は、軸受の荷重限界および速度限界を著しく高める。上記潤滑液がツク・ ソド面を通過した後、この潤滑液は上記楔空間の後続縁を離れた後、多孔質プラ スチ・ツクに再吸着される。
本願発明の一つの重要な側面は、桿準的な軸受材料に多孔質プラスチ・ツクを組 み合わせて複合構造を造るということである。このように複合させることにより 、両材料に特有の特性の利点をとることができる。より具体的には、従前の多孔 質プラスチックのみでは撓みパッド型軸受材料としては不十分である。なぜなら 、上記プラスチック中の孔は、非常に薄い流体フィルムを形成するのに育害な空 間だからである。一方、孔をもたない従前のプラスチックあるいは金属軸受材料 は、潤滑剤を相当程度にまで吸着する能力かない。しかしながら、両方の材料を 上述した方法によって使用することにより、効果的な自己潤滑式流体軸受か得ら れる。
さらに、標準的な軸受材料と潤滑剤吸着型多孔質プラスチックとを組み合わせて 用いることにより、相乗的な結果か得られる。たとえば、軸受面の撓み変形か液 体潤滑剤を強制的に流体楔の先行縁に送るのを助ける。さらに、軸受面の変形か 溝を形成して潤滑剤を保持するのを助ける。
図40および図41は9本願発明の自己潤滑式撓みパッド型軸受の二つの例を示 している。特に、これらの図は、すてに説明した軸受と近似した軸受を示してお り、撓み変形部材の間の空間に装填された液体吸着型多孔質プラスチックを含ま せることにより改良されている。ある程度まで、上記軸受は、骨格部として機能 するとともに、多孔質プラスチック部は潤滑剤を保持しかつ送り出すスポンジと して機能する。
図40および図40Aは、図32および図32Aに示した軸受と本質的に同一の 軸受構造を基本とした自己潤滑式軸受を示している。しかしながら、図40の軸 受構造は、各軸受の間の空間と、各軸受パッド732の間の空間に連続する支承 構造内の開口とに多孔質プラスチックを充填することによって変更されている。
しかしながら、多孔質プラスチックと軸受パッド面との間に関連性がなければ、 このような多孔質プラスチック領域を設けることになんらの利点もない。
同様に、図41および図41Aは、図36および図37に示されたラジアル・ス ラスト複合車軸受の構造と本質的に同一な構造をもつ軸受を示している。しかし ながら、ここにおいても、多孔質プラスチックがパッド支承構造内において各パ ッド間の端部間の空間に注入されている。そして、図に示すようにして多孔質プ ラスチックを注入する結果、軸受において、途切れのない連続する外径をもつよ うになる。しかしなから、図40の軸受のように、内径に沿う方向についての材 質特性は、大きく異なっている。
より具体的に述べれば、図40の軸受のように、図41の軸受の内径には、流体 楔を形成するべき軸受パッド面と、周方向に間隔配置された潤滑剤送出、吸着お よび保持部とを備えている。作動において、シャフトか運動しかつ撓み部材か圧 縮変形することにより、潤滑液を多孔質プラスチックから引き出してこれを次第 に幅か縮小する楔における先行縁に導入する。このような潤滑剤で満たされた楔 の形成は、軸受の荷重限界および速度限界を著しく高める。
上記の自己潤滑式撓みパッド型軸受の製造には、三つの一般工程を必要とする。
第一に、基本軸受あるいは骨格部か標準的な軸受材料によって形成される。第二 に、多孔質プラスチックか軸受構造における所望の空間に注入される。製造の都 合上、上記のプラスチックは、#J滑剤を含ませないで軸受に注入される。最後 に、所望の空間内に注入された多孔質プラスチックをもつ軸受か、流体潤滑剤に 浸漬される。上記プラスチックに液体潤滑剤を適正に含浸させるために、潤滑剤 をその一側部から毛管現象を利用して浸透させる必要がある。潤滑剤にとぶ漬け すると、内部に潤滑剤か浸透しない部分が生じる。このことは、−側方から空気 抜きを行わないことによって生じる。図40においては、基本的な軸受構造は、 図36に示された構造と同様のラジアル・スラスト複合構造のものである。しか しながら、多孔質プラスチックが支承構造内部の空間を満たしている。このよう に多孔質プラスチックを設けると、途切れのない内周面をもつ複合軸受か得られ る。
しかしながら、上記内周面に沿う方向の撓み特性は大きく異なる。より具体的に は、金属あるいは孔のないプラスチックのような標準的な軸受材料で形成された 撓みパッドは、撓み変形および流体楔の形成用の部分である。一方、多孔質プラ スチックでできた部分は、軸受パッドの先行縁において潤滑剤を送出し、かつ、 軸受パッドの後続縁において潤滑剤を再吸着するように圧縮変形する部分である 。
図に示した各実施例に関してすでに説明したように、本願発明の軸受は、1・2 から1.5の横比を生じさせるように形成することができ、形状を変更すること ができる変形可能な軸受面をもっており、軸受パッドの6自由度の動きを許容し 、かつ、ダッンユボノト型の防振機能をも備える。そしてかかる軸受は、典型的 には、一体構造をもっている。
軸受パッドか撓み変形することによって横空間か形成されることにより、かつ、 上記パッドが6自由度で動くことができることにより、本願発明の軸受は、例外 的な性能特性を示す。具体的には、一体構造の軸受において規定される要素の数 、寸法、形状、位置および材料特性を含む軸受寸法および撓み変数は、広い範囲 の荷重を支持するための特定の応用において選定することかできる。もちろん、 支持部材の変数および形状は特に重要である。支持部材の形状が支承構造の撓み 特性に与える影響か大きいことは、一つの例において慣性モーメントのための変 数式bh’/+2(英国単位)(矩形断面のための断面弾性率の主成分 Z=I /c=bh2/6)を用いればよく理解できよう。さらには、パッドか6自由度 に動きうろことは、シャフトの心振れを補償しかつ修正することがてきるように なる。この点において、本願発明の軸受は、軸受がその剛性ゆえに撓み変形前の 状態に戻ろうとする傾向をもつことによって得られる、自己修正特性をもってい ることに注目するへきである。もちろん、軸受の剛性は、支承構造の形状の関数 であるか、それより影響は少ないにせよ、一体要素に形成される溝および切り込 みあるいはスリットに規定される各要素の数、大きさ、位置および材料特性を含 むその他の撓み変数の影響をうける。より剛性の高い軸受は、より大きな自己修 正傾向をもつか、シャフトの心振れ調整機能は減じられる。
本願発明の特徴を組み入れた軸受は、本願の発明者によって先行米国特許第4゜ 496.251号明細書中に開示された構造との比較においてさえ、劇的に改良 された性能を示すということか試験によって判明した。最近行われた試験におい て、0.091インチ(2,31mm)の半径方向エンベロープを有するラジア ル軸受について本願発明が適用された。この場合、軸受の内方撓みがo、oo。
3インチ(0,0076mm)であり、格別の安定性と軸受性能を発揮した。比 較のために本願発明者の先行米国特許第4,496,251号明細書に示された 構造を用いて置き換えると、030インチ(7,6mm)の半径方向のスペース か必要であろう。
従前の流体ジャーナル軸受においては、軸受パッド面とこれに支持されるべきシ ャフトとの間に流体フィルム状隙間を設ける必要がある。このことは、きわめて 厳しい製造公差が要求され、大量生産の障害になる。
本願発明の軸受では、そのような厳密な製造公差の必要性を排除するように設計 することができる。より詳しくは、適当な孔、溝あるいは切り込みまたはスリッ トを設けることにより、実際上いかなる所望の性能特性をもつ軸受を設計するこ とも可能である。このような特性の一つは、荷重の方向、すなわち、ジャーナル 軸受に関してはラジアル方向、スラスト軸受に関しては軸方向についての軸受パ ットの剛性あるいははね特性である。軸受の技術分野においては、シャフトと軸 受との間の流体フィルムは計算可能なラジアル方向または軸方向の流体フィルム 剛性あるいははね特性をもっていることから、ばねとしてモデル化できるという ことか知られている。このことは、圧縮性流体と非圧縮性流体の双方に当てはま るのであるか、特にガス流体潤滑剤において有効である。流体フィルム剛性と軸 受剛性とは互いに反対方向に作用するので、流体フィルム剛性あるいはばね特性 か軸受剛性あるいははね剛性を上回っていると、軸受は、流体フィルム剛性の方 向に(すなわち、ジャーナル軸受についてはラジアル方向、スラスト軸受につい ては軸方向)、流体の剛性と軸受剛性とか平衡するまで撓む。したがって、ジャ ーナル軸受をそのラジアル方向の剛性が流体フィルムのラジアル方向の剛性より も小さくなるように設計すると、シャフトと軸受との間に正確な隙間を設ける必 要がなくなるということか判明した。その理由は、流体フィルムのラジアル方向 の剛性は、シャフトの回転に応じて自動的かつ瞬間的にジャーナル軸受の適正な ラジアル方向への撓みを発生させるからである。実際上、瞬間的に流体楔か形成 されることから、実質的に瞬間的に防護流体フィルムが形成され、これにより、 軸受の模形成表面への損傷か防止される。かかる損傷は、典型的には、流体フィ ルムの形成中、低速度において発生する。
軸受のラジアル方向の剛性は、もちろん、主として支承構造の断面弾性率すなわ ち曲げ弾性率の関数であり、このような弾性率は支承構造の形状に依存する。
パッドのラジアル方向の剛性はまた、軸受に形成されたスリットあるいは切り込 みの長さに依存する。同様のことかスラスト軸受にも当てはまるが、通常、軸受 の軸方向剛性がより重要である。したがって、本願発明によれば、流体軸受にお いて典型的に要求される厳しい製造公差なしに高い性能を達成することが可能で ある。
たとえば、本願発明の軸受は、シャフトに嵌め込まれたとき軸に干渉するように 設計することもできる。そうすると、軸受がシャフトに押し付けられて静的な組 み立て状態においてさえ隙間がしだいに変化する楔形状を形成するように、パッ ドかわずかに撓み変形する。軸受パッドとシャフトとの間の接触は後続縁におい て起こる。シャフトか回転を始める瞬間において、流体フィルムか上記の楔空間 に入り込み、流体圧を発生させて上記シャフトとパッドとを分離させる。このよ うに、本願発明の別の重要な側面によれば、本願発明の軸受は、シャフトか静止 状態にあるとき支持されるべきシャフトの部分に対して軸受の後続縁か接触する ように設計しかつ寸法づけを行うことができる。
本願発明のスラスト軸受についても、静止状態において負荷をうける楔を形成す るように設計することができる。この静止状態で負荷された楔を形成するために は、軸受パッドかその半径方向内側周縁部から半径方向外側周縁部にかけてシャ フトに向かって傾斜するように軸受用支承構造が設計される。さらに、この支承 構造は、半径方向に延びる先行縁から後続縁にかけてシャフトに向かってパッド か傾斜するように設計される。これにより、最適な楔に近い静止状態で負荷され る楔か形成される。さらに、上記のパッドは、外側の周縁部において所望の流体 保持特性が得られるようにシャフトに向かって傾斜させられる。また、軸受支承 構造の剛性も、シャフトの回転によってパッドとシャフトとの間の適正な空間か 形成されるように設計することかできる。
その他の方法として、この軸受は、シャフトの静止時において軸受パット全体か この支持されるべきシャフト部分に接触するように設計することかできる。本願 発明のこの側面は、機械加工の公差を大幅に広げることができるので、軸受を大 量生産する場合において、ガス状潤滑流体を用いた軸受を生産する場合に特に作 用である。一つの例において、流体楔の形成に対して著しい影響を与えるべく0 003インチもの大きな公差をもって設計することかできるのであり、これに反 して、従前のガス軸受の製造においては、0.00000xインチもの厳しい公 差か要求され、かかる厳しい公差はエツチングによるマイクロインチレベルの精 巧かつ高コストな機械加工法を使用しなければ達成することができない。
本願発明のその他の側面によれば、すでに説明した流体軸受に共通する教示に沿 って、流体力学的ラジアル軸受を、回転シャフトに取付けてこのシャフトととも にハウジング内の静的支持面に対して相対的に動くように適用するべく構成する こともてきる。回転シャフトに取付けるべく適用される軸受の大略形状は上述し た各軸受と同様であるか、半径方向に反転した構造となる。支持の方向か半径方 向に反転するために、構造において差か生じるのはもちろんである。たとえば、 ノヤフl〜とともに回転する軸受のランナパッド部は、半径方向内方の支承構造 に支持される。この支承構造は、ハウジングの滑らかな部分に対して流体力学的 体を確立するように半径方向内側および外側に撓み変形させるための軸受パッド を支持している。この軸受がシャフトとともに回転すると、遠心力が軸受パット に対してこの軸受パットをハウジングの滑らかな面に向けて外方に向けて押し付 けるように作用する。
かかる軸受構造の一つの例か図44に示されている。この軸受は、図4ないし図 6の軸受を半径方向に反転させた構成をもっている。この軸受130は、実質的 に円筒状の外径をもっているか、複数個の周方向に延びる軸受パッド131に分 割されている。図に示されている軸受パッドは、次の二つの理由によって相対的 に厚いものとなっている。第一に、上記の厚みは軸受パッド131の変形を抑制 する。第二に、厚みを高めることか軸受パッド131の質量を高め、その結果、 シャフトが回転するとき、軸受パッド131を外方に向かわせようとする遠心力 か増大する。このようなパッド131が外方に向けて撓もうとする傾向のために 、ハウジング2に対して隙間をもつように寸法づけることかできる。もちろん、 所望であれば、上記のパッド131は、パッドの変形を許容しまたは/および遠 心力1こよる作用を制限するように、より薄く形成することもできる。
上述の事項は、シャフトに対して取付けるべく設計される本願発明のとの軸受に も関係する。種々のこのタイプの軸受における相違は、軸受パッドを支持するの に用いられる支承構造において存在する。一般的にいえば、すでに説明したラジ アル軸受の支承構造のとれもが軸受パッド131のための支承構造として用いる ことができる。しかしながら、支承構造の方向が半径方向に反転しているために 生しる相違か存在する。図44に示される軸受構造においては、パッド131は 、複数の第一の基板法あるいは半径方向のビーム+32a、周状ビーム132b 、および第二の基板法あるいは半径方向ビーム132Cを含む主支持部132に よって支持されている。この主支持部132および軸受パッド131は、二次支 持部として機能する連続的な膜状体133に支持されている。図に表れているよ うに、この膜状体133は半径方向について非常に薄く(シたかって、この方向 に変形容易である)、かつ、三次支持部として機能する支持ビームあるいは脚+ 34の間を延びている。図4ないし図6の軸受と同様に、上記膜状体133は、 この膜状体を貫通する半径方向の切り込みを設けることによって、複数の軸方向 に延びるビームに分割することもてきる。図43Aおよび図43Bに示される実 施例においては、支持ビームあるいは脚34は、連続する筒状の部材てあり、比 較的剛性をもっていて、そのため薄状の膜状体133はトランポリンのような形 態で支持される。すてに説明したその他の軸受と同様に、この支持脚は異なる構 造をもつことかできる。
図43に示される軸受の構造は、一方向の支持のために設計されている。具体的 には、図44に描かれた支承構造の配置は、軸受か所定の方向に回転させられた ときにのみ適正な撓みかおこるようにパッドを支持している。このような回転に おいて、先行縁(支持構造から最も遠い縁)かハウジングから離れて内向きに撓 み、後続縁が軸受パッドとハウジングとの間に流体力学的体を形成するようにハ ウジングに向けて外側に撓む。
シャフトとともに回転するように取付けられるその他の軸受が図45に示されて し)る。この軸受は、図32に示された軸受を半径方向に反転させた形態をもっ ている。この軸受は、図4に示された構造と近似している。しかしながら、これ らの二つの構造の間には、主としてパッド支承構造において相違かある。たとえ ば、図45の構造は、図44の軸受の連続する周状脚に代えて、軸方向に延びる ビームあるいは脚部134を含んでいる。また、主支持部は、角度をつけられた ビーム+32d、132eの対称的な配置を含んている。この軸受における上記 のような対称的な構造により、この図45に示された軸受は、双方向用の軸受で ある。この軸受はまた、 「隠れたJrM口をもっていないことから、容易に梨 成形し得る。
この軸受がハウジングに対して相対回転すると、支承構造か撓んでパットと11 ウノングとの間に流体力学的模か形成される。
同様にして、すでに図示した一般的な軸受構造のとれもが、固定壁に対して回転 するシャフトに取付ける軸受としての使用のために適用しつる。一般的には、上 に説明したようにして構造を反転することのみが必要となる。
一般的にいって、上述した軸受のとれもか、あるいはかかる軸受のとの組合せも か本明細書て開示したタイプのシールドハウジング内に組み込まれることできる 。この場合、シールド軸受ユニットの設計においては、各軸受は、ハウジングの 静止部に固定されるベース部をもっており、パッドは、シャフトに対して回転可 能に取付けられる面を支持するように配置される。たとえば、米国特許第4゜6 76.668号明細書に開示された軸受パッドか、シールド軸受ユニット内に組 み込んで用いるものとしてよく適合すると思われる。
図42は、静止ハウジング2か個々のパッド420のためのキャリアとして機能 する構造を示してし・る。パット420の面は、回転ハウジング部3の平面部を 支承するために適用されている。ここにおいても、回転ハウジング部3はシャフ ト5ととも静止ハウジング部2に対して相対回転する。このようにして、パット 420は、シャフトに作用するスラスト荷重を回転ハウジング部を介して支承す る。
少量生産の場合、本明細書に開示された軸受は、放電加工法あるいレーザ切削法 によって形成するのか好ましい。図面に示される二重線は、典型的には直径00 02ないし0060インチ(0,50ないし1.52mm)の放電ワイヤあるい はレーザビームの実際の経路である。放電加工あるいはレーザ切削された経路内 に流入する潤滑剤は、共振周波数での振動あるいは不安定性を減衰する流体ダン パとして機能する。途切れのない円筒状の膜状体か形成される上述の状況におい ては、この防振作用は、高い防振特性をもつタラシュポットの形態をとる。
この設計において配慮するべき重要な点は、主要構造の長さと向きとを図3に示 される内方への撓みを発生させるように定める、二とである。また、図9に示さ れるような荷重の方向へのパッドそれ自体の撓みが生じれば、軸受性能をさらに 向上させる偏心度の変化をもたらす。フエアーズ著「機械要素の設計」において は、軸受中心とシャフト中心との隔たりを軸受の偏心度と呼んでいる。この用語 は、軸受設計における技術者にはよく知られている。軸受を特定の用途に適用さ せるために軸受形状あるいは軸受構造およびとりわけビームの剛性を調整しある いは修正するという新規なアプローチによれば、最適な性能が容易に得られる。
最近のコンピュータ解析は、いかなる剛性あるいは撓みをも達成できることを立 証している。
上述したように、本願発明の軸受を少量生産しあるいはその試作品を製造する場 合、軸受は、好ましくは放電加工法あるいはレーザ切削法によって形成される。
このような少量の軸受あるいは試作品は、通常金属から作られる。しかしながら 、特定の軸受を大量生産するような場合には、射出成形、鋳造、粉末金属のダイ カストまたは押し出し成形等の他の方法がより経済的である。このような製造方 法に関しては、プラスチック、セラミック、粉末金属または複合物を用いること か本願発明の軸受の形成にはより経済的である。射出成形、鋳造、焼結をともな う粉末金属のダイカストおよび押し出し成形等の方法は、周知であり、本明細書 においてその詳細を説明する必要はない。また、いったん軸受の試作品を製造し たならば、その軸受の大量生産のための金型を作る方法は、成形および鋳造の技 術分野の当業者に周知である。ただし、本願発明の軸受において押し出し成形に よって大量生産するのに適合するのは、ある種の形態のものに限られることに留 意するべきである。一般的に、押し出し成形に適合するのは、周方向に配置され た溝と、軸受全体にわたって軸線方向に切り込まれた半径方向の切り込みあるい はスリットおよび周方向に配置された切り込みまたはスリットだけによって構成 された軸受である。換言すると、このような軸受は、一定のあるいは押し出し成 形可能な断面を有する軸受である。
本願発明のさらに別の側面によれば、たとえば5000個未満の中程度の量の軸 受を生産する場合には、新規なインベストメント鋳造法か特に存用であることか わかった。この製造方法によれば、最初の工程は、軸受の試作を製造することで ある。すてに述へたように、また以下に詳述するように、この試作は、さまざま な方法によって製造できるか、好ましくは、肉厚の大きいパイプ材あるいはそれ に類した円筒形のジャーナル素材を機械加工することによって製造される。大型 の軸受の場合には、通常、円筒形のジャーナル素材を旋盤を用いて機械加工する ことによって軸受面と周状溝とを形成し、フライス盤を用いて軸方向および半径 方向の孔を形成する。小型の円筒状ジャーナル素材を機械加工する場合、つオー ク・ジェット切削法、レーザ切削法および放電加工法が一般的にはより適合する 。しかしながら、いずれの場合においても、ジャーナル素材は、比較的大きい溝 を形成するべく回転させてフライス削りする。
試作軸受か形成された後に、その軸受が予定された通りに機能することを確認す るために試作のテストをするのか望ましい。このようなテストの結果として、所 望の結果を達成するためにこの試作品を修正しあるいは改良する必要がでてくる ことかある。
いったん満足のいく試作品か得られると、その試作品のゴム型を形成する。典型 的には、この工程は、溶融ゴム中にその試作品を浸漬するとともに、試作のゴム 型を形成するようにそれを硬化させる工程か含まれる。試作品を包み込んだゴム は次に分割され、そして、開放状のゴム型を作るために試作品か取り除かれる。
いったんゴム型か得られると、このゴム型は蝋型を作るために用いられる。この 工程は、典型的には、溶融蝋をゴム型内に注入し、軸受の蝋型を形成するために この蝋を硬化させることを含む。
上記蝋型か得られた後、この蝋型は、石膏型を形成するために用いられる。この 工程は、典型的には、蝋型を石膏で包み込み、石膏型を形成するようにこの石膏 を蝋型の周囲で硬化させることを含む。
この石膏型は次に、軸受を形成するために使用することかできる。より具体的に は、青銅等の溶融軸受材料を石膏壓内に注入し、蝋型を溶かして蝋を石膏型から 取り除く。このようにして上記石膏室は、溶融軸受材料によって満たされ、そし て溶かされた蝋は石膏型から除かれる。
溶融軸受材料を硬化させた後、その軸受材料の周囲から石膏型を除去すれば軸受 か得られる。この製造法は蝋型を犠牲にすることを含んでいるので、インベスト メント鋳造法または犠牲鋳造法と称されている。
上述したインベストメント鋳造法あるいは犠牲鋳造法は、蝋型の犠牲をともない 、ゴム型と石膏型の二つの型を作製せねばならず、実に労働集約型の方法である か、特定の軸受、たとえば5000個未満の中程度の量の生産をする場合にはコ スト的に効果かあることか判明している。比較的少量の製造を行う場合に経済性 かあることは、この方法に使用される鋳型は、射出成形法や粉末金属ダイカスト 法の場合に必要とされる複雑な金型に比較してその製作費用がかなり安いという 事実による。
すてに述へたように、本願発明にしたかった軸受の製造の最初の工程は、インへ ストメント鋳造法においては、あるいは他のどの方法においても、試作軸受を作 製することである。本願発明のその他の側面にしたかえば、本願発明の比較的複 雑なジャーナル軸受およびスラスト軸受を簡単な製造技術によって形成すること もてきる。同様の製造技術がスラスト軸受とジャーナル軸受の双方について使用 できる。
以上のことを念頭におくことにより、機械加工および放電加工を用いて単一のジ ャーナル軸受を製造する方法を説明することで十分であると思われる。また、そ のような製造方法の説明から、本願発明の比較的複雑な軸受形状を容易に形成す ることかできると思われる。
各々の軸受は、最初は、図11Aおよび図11Bに示されるような円筒状の孔を 有する円筒形のブランクの形態をもっている。このブランクは次に機械加工され て図12Aおよび図12Bに示されるような半径方向の潤滑流体溝か形成される 。ある種の応用においては、このブランクをさらに機械加工して、図13および 図13Bに示されるような軸受の半径方向の面に、好ましくは対照的に配置され た互いに対向する溝を設けることが好ましい場合がある。このような互いに対向 する溝を設けることにより、容易にねじり撓みをしつる軸受が得られる。図13 Aおよび図13Bに示される溝は円筒形をしているが、これは図14Aおよび図 14Bに示されるようなテーパ状の溝とすることもできる。以下の説明から明ら かになるように、このテーパ状の溝によって、支持ビームの傾斜された配列によ って撓み性能か向上させられた軸受を形成することができる。これに関連して、 図14Aに示されたような支持ビームは、軸の中心線に近い点に収斂する線に沿 ってテーパ状とさせるのか好ましいということに留意するべきである。これによ り、軸受バットがシャフトの心振れを補償することができるような態様に軸受全 体の作用中心を設定することによって、撓みがシャフトの中心の周りに生じるこ とを保証する。基本的に、支持ビームにテーバを施すと、その軸受は、シャフト が心振れを修正するためにどの方向にでも枢動することかできる単一の枢動点に 支持力を集中させることによって、球状軸受に近似した態様で作動することかで きる。図14Aの矢印は、撓みの作用線を示している。
図12および図14に示されるタイプの断面をもつ軸受は、流体力学的流体を保 持するという克について特に効果的である。なぜなら、軸受バッドかその両端に 近いところで支持され、軸受パッドの両端間の中央部分が直接支持されないから である。この構造により、軸受パッドは、荷重を受けて撓み変形するように支持 され、流体を保持する凹状のポケットを形成する、すなわち、パッドかその中央 部分か半径方向外方に撓み変形する。このことは、流体の漏損を著しく減少させ る。もちろん、このようなポケットを形成する程度は、軸受バッドおよびその支 承構造の相対寸法によって変化する。より大きな流体保持ポケットは、軸受バッ ト面をより薄状とするとともに、上記パッド面を軸受パッドの軸方向端部におい て支持することによって得られる。
円筒状ブランクか図12Aおよび図12B、図13Aおよび図1381あるいは 図14Aおよび図14Bに示されるように適正に機械加工されると、このブラン クには、その半径方向の面に沿って、軸受バッド、ビーム支持体およびハウジン グを規定するために半径方向および/または周方向に延びるスリットあるいは溝 か形成される。図140および図14Dは、図]、4Aおよび図14Bの加工さ れたブランクに対して上記のような溝が形成された状態を示している。軸受を少 量生産する場合あるいは鋳型を作るために用いる軸受試作品を製造する場合には 、この切り込みあるいはスリットは、好ましくは、放電加工法あるいはレーザ切 削法によって形成される。図12Aおよび図12B、図13Aおよび図13B、 図14Aおよび図14Bに示された外形あるいはこれに類する形状を得るために 行う円筒状ブランクに対する機械加工は、旋盤あるいはこれに類するもののよう な伝統的な工作機械によって行うことができる。
上述の説明は、特にジャーナル軸受を指向するものであるが、原理的にはスラス ト軸受にもよくあてはまる。たとえば、図15ないし図18に示されるスラスト 軸受は、肉厚の大きいパイプ材に機械加工によって半径方向内方および外方の溝 、互いに向き合う溝、軸方向の化生径方向の切り込み、および面取りを行って軸 受パッドとその支承構造を規定することができる。
本願発明の軸受の性能特性は、機械加工されたブランクに形成される孔および切 り込みあるいはスリットによって規定される軸受パッドとビーム支持体との相対 形状、大きさ、位置および材料特性の結果として現れる。これらのパラメータは 、軸受を作るためにスリットを形成するための機械加工されたブランクの形状、 ならびに、軸受に形成された半径方向および周方向の切り込みあるいはスリット の形状寸法および配置によって、主として決定される。
すてに述へたように、本願発明の軸受の構造は、その機械加工法を参照すること によって最もよく理解されるか、本願発明の軸受は、中程度または比較的多量に 製造する場合は、インベストメント鋳造法によって製造するのが好ましく、それ 以上の大量生産も、射出成形、鋳造、粉末金属のダイカスト法、および押し出し 成形等によって経済的に実施することができる。
一本のバイブ状の円筒形ブランクから多数の軸受を押し出し成形する場合には、 押し出し成形の前に図12Aおよび図12Bに示されるような半径方向の潤滑流 体溝をバイブ状の円筒形ブランクの長さに沿って形成しておくことかできる。た だし、この軸受に互いに向き合う溝を形成したい場合には、そのような溝は、押 し出し成形され、機械加工されたブランクから個々の軸受をスライス状に取り出 したのち、個々に形成する。このような理由により、押し出し成形法は、ねじり 変形性を高めるために互いに向き合う溝が必要とされる軸受を製造する方法とし ては好ましいものとはいえない。
FIG、IE FIG、6 r FIG、f2AFIG−14A FIG、 f4C FJG、f5 FIG、 16 FIG、 17 FJG、f9 先行技術 FIG、20A 先行技術 FIG、 2f FjG、22 FIG、 23 FIG、24 f32 f32 FIG、25 FIG、26 FIG、2B JlG、30 FIG、31 FJG、32 FIG、32B FIG、 33A FJG、33C 4A FIG、34 FIG、 38A FIG、 38B FIG、 39B FIG、40 FIG、 40A FJG、41 P PIG、4fA FIG、43 FIG、 43A FtG、45 FIG、46 国際調査報告 要約書 従前の転勤要素、ワッシャおよびロックリングの組立体に代わる、軸受、および シャフトと軸受の組合せに関する。この軸受は、ハウジング内のシャフトに対し て正確に位置決めされるように構成されている。加えて、この軸受は、別々の軸 受の必要をなくすように、ラジアル支持とスラスト支持の双方を行う。この軸受 装置は、コンピュータやその周辺機器およびその他の事務機器に用いられる小型 の高速低負荷冷却ファンにおいての使用に理想的である。
上記シャフトには、好ましくはコーン状にテーパを付けられた半径方向外方に延 出するランナか含まれる。そしてこの軸受は、ビーム支持されたラジアル軸受を 含ませうるベース部材と、上記ベース部材から軸方向に離れて延びる複数の長手 ビームとを備える。上記各長手ビームは、軸受パッドを片持ち状に支持する。
上記軸受パッドは、上記ランナの形状と対応する形状の溝を含むことかでき、そ の結果、上記ランナか上記溝の面上に支持されつるようになる。上記長手ビーム は、上記パッドか上記ランナ上に組み付けられるのを許容するに充分な弾性をも っている。上記パッドが上記ランナ上に組み付けられると、軸受は、上記シャフ トに対して正確に位置決めされる。この軸受はまた、ビーム支持されたラジアル 支持パッドを含むこともできる。これらのラジアル支持パッドは、好ましくは上 記ベース部材の反対側から延びる長手ビームに支持させることができる。さらに 、上記ベース部材それ自体をビーム支持させ、かつ、複数のラジアル軸受パッド を備えるものとすることもできる。この軸受は、好ましくは、プラスチック材料 によって射出成形されあるいは圧縮成形される。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ハウジング内に組み込むべく適合されたシャフトと軸受との組合せであって 、上記シャフトは、略円筒状の長状要素と、上記長状要素と共に回転する少なく とも一つランナとを含んでおり、上記ランナは、上記長状要素の面に対して所定 の角度で延びる少なくとも一つの面をもっており、上記軸受は、 複数のシャフト支持軸受パッドであって、各パッドはシャフト支持面を含んでい て、上記パッドのシャフト支持面の少なくとも一部は上記シャフトランナの角度 を付けられた面と対応する角度で延びているもの、および、上記軸受パッドを支 持する支承構造であって、この支承構造は、上記ハウジングに接する外周をもつ ベース部材と複数の長手方向に延びる片持ちビームとをもっていて、上記各ビー ムは、互いに反対側の第一の端部と第二の端部とをもつとともに上記シャフトと 上記ハウジングの双方から間隔を開けて配置されており、上記片持ちビームの第 一の端部は上記軸受パッドに連結されてかつこれを支持し、上記片持ちビームの 第二の端部は上記ベース部材に連結されており、上記長手方向の支持ビームは、 上記パッドを、これが上記ランナ部上に組み付けられるように半径方向外方に向 けて弾性的に撓み変形しうるように支持しているもの、 を含んでいることを特徴とする、シャフトと軸受との組み合わせ。
  2. 2.上記ベース部材は、ビーム支持されたラジアル軸受を含んでいる、請求項1 のシャフトと軸受との組合せ。
  3. 3.上記シャフトの円筒部分を支持するための複数のラジアル軸受パッドをさら に含んでいる、請求項1のシャフトと軸受との組合せ。
  4. 4.上記軸受パッドは、第一の端部と第二の端部をもつ片持ちビームとによって それぞれ支持されている、請求項3のシャフトと軸受との組合せ。
  5. 5.上記軸受は、プラスチックでできている、請求項1のシャフトと軸受との組 合せ。
  6. 6.上記軸受は射出成形されている、請求項1のシャフトと軸受との組合せ。
  7. 7.上記軸受パッド、ビーム、およびベース部材は単一部材によって形成されて いる、請求項1のシャフトと軸受との組合せ。
  8. 8.上記各軸受パッドは、二つの周方向の縁部を含んでおり、かつ、上記長手ビ ームは、他方の周方向縁部よりも一方の周方向縁部に近い位置に位置させられて いる、請求項1のシャフトと軸受との組合せ。
  9. 9.上記軸受は、流体力学的軸受であり、上記パッドは、上記シャフトの回転に よって起こされる摩擦と圧力との作用のもとで、各軸受パッドと上記シャフトと の間に流体力学的楔が形成されるように支持されている、請求項1のシャフトと 軸受との組合せ。
  10. 10.上記シャフトランナは、円筒状をしており、かつ、上記長状要素の面に対 して直角に延びる面を含んでいる、請求項1の軸受。
  11. 11.上記シャフトランナは、上記長状要素の面に対して鋭角で延びるコーン状 にテーパを付けられた面を含んでいる、請求項1の軸受。
  12. 12.ハウジング内に組み込むべく適合されたシャフトと軸受との組合せであっ て、上記シャフトは、円筒状外周面をもつ領域と、上記円筒状外周面から半径方 向外方に延びる少なくとも一つの非円筒状面をもつ部分とを備える長状の略円筒 状部材を含んでおり、上記非円筒状部分は、所定の半径をもつとともに、この非 円筒状部材は、少なくとも一つの非円筒状面を含んでおり、上記軸受は、上記シ ャフトの非円筒状部分を支持するための周方向に間隔配置された軸受パッドのセ ットを含んでおり、上記各軸受パッドは、これに形成された溝もっており、上記 溝は、上記非円筒状部分がパッドの溝内に受容されて回転するように上記シャフ トの非円筒状部分の形状と対応する形状をもっており、上記パッドは、上記シャ フトの非円筒状部分の最大半径よりも小さい所定の最小半径をもっており、上記 軸受はさらに、上記各軸受パッドを支持するための支承構造を含んでおり、この 支承構造は、連続的な周状ベース支持部材とこのベース部材から軸方向に延びる 長手ビームのセットとを含んでおり、上記各長手ビームは、上記ベース部材に支 持される第一の長手方向端部と、上記ベース部材から軸方向に間隔をあけられる とともに上記軸受パッドを上記ベース部材に対して片持ち状に支持する第二の長 手方向端部とをもっており、かつ、この支承構造は、上記パッドの溝内にシャフ トの非円筒状部分が受容されうるようにするべく半径方向外方に撓み変位するよ うに、上記軸受パッドが半径方向外方に撓み変位するのを許容するに充分な弾性 をもっていて、上記シャフトの非円筒状部分が上記パッドの溝内に受容されて、 上記パッドがコーン状にテーパを付けられた面に沿って上記シャフトに接触し、 シャフトに作用するスラスト荷重とラジアル荷重の双方が上記パッドに伝達され るようになっている、シャフトと軸受との組合せ。
  13. 13.上記連続的な周状ベース支持部材は、ビーム支持されたラジアル軸受を含 んでいる、請求項12のシャフトと軸受との組合せ。
  14. 14.周方向に間隔配置された第二の軸受パッドのセットと、上記シャフトの円 筒状部分を支持する周方向に間隔配置された第二の軸受パッドのセットと、上記 ベース部材から軸方向に延び、かつ、上記第二の軸受のセットを片持ち状に支持 する第二の長手ビームのセットとをさらに含んでいる、請求項12のシャフトと 軸受との組合せ。
  15. 15.上記軸受は、型成形されたプラスチックにより単一部材でできている、請 求項12のシャフトと軸受との組合せ。
  16. 16.上記各軸受パッドは、周方向についての先行縁と、周方向についての後続 縁とを含んでおり、かつ、上記長手ビームは、上記先行縁よりも上記後続縁に近 い位置において上記各軸受パッドを支持している、請求項12のシャフトと軸受 との組合せ。
  17. 17.上記軸受は流体力学的軸受であり、かつ、上記パッドは、上記シャフトの 回転によって生じる摩擦および圧力の作用のもとで、上記軸受パッドと上記シャ フトとの間に流体力学的楔が形成されるようにして支持されている、請求項12 のシャフトと軸受との組合せ。
  18. 18.上記連続的なベース部材は、このベース部材の外周を二つの周状ビームに 分割する外周溝を含んでいる、請求項12のシャフトと軸受との組合せ。
  19. 19.実質的に円筒状をした孔が内部に形成されたハウジングと、長状円筒部分 および上記円筒状部分から外方に延びるコーン状にテーパをつけられた少なくと も一つのうンナ面とをもつシャフトと、上記シャフトを上記円筒状孔の内部にお いて回転可能に支持するための自動位置調節軸受との組合せにおいて、 上記軸受は、 上記ハウジング内に形成された上記円筒状孔に組み込むように適合された実質的 に円筒状の外周をもつ周方向に連続するベース部材と、上記ベース部材の少なく とも一側から軸方向に延びる複数の長手ビームとを含んでおり、上記各長手ビー ムは、上記ベース部材に固定される第一の長手方向端部と上記ベース部材から軸 方向に離間された第二の長手方向端部とをもっており、上記長手ビームは、上記 シャフトと上記ハウジングの双方から半径方向に間隔をあけられており、上記軸 受はさらに、複数の軸受パッドを含んでおり、上記各軸受パッドは、上記長手ビ ームの一つに対して上記ベース部材から離間させられた長手ビームの端部におい て支持されており、かつ、上記各軸受パッドは、これに形成された溝をもってお り、上記溝は、上記シャフトランナがこの溝内に受容されうるように上記シャフ トランナの形状と対応した形状をもっており、かつ、上記長手ビームは、上記軸 受パッドが上記シャフトランナ上に組み立てられうるようにこのパッドが半径方 向外方に変位するのを許容するに充分な弾性をもっていることを特徴とする、軸 と軸受との組立体。
  20. 20.実質的に滑らかな周方向の面をもつ周方向に間隔配置された第二の軸受パ ッドのセットと、上記ベース部材から軸方向に延びるとともに上記ベース部材か ら間隔配置された長手ビームの端部において上記第二の軸受パッドのセットを支 持する第二の複数の長手ビームとをさらに含んでいる、請求項19の軸受。
  21. 21.上記第二の軸受パッドのセットは、上記シャフトの回転によって生じる摩 擦と圧力の作用のもとで上記パッドの周方向の面がこのパッド面と上記回転シャ フトとの間に流体力学的軸受を形成するように撓み変形するように支持されてい る、請求項19の軸受。
  22. 22.上記軸受は型成形されたプラスチックによる単一部材でできている、請求 項19の軸受。
  23. 23.上記ベース部材は、 19の軸受。 ビーム支持されたラジアル軸受を含んでいる、請求項
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