JPH0550155A - 爆轟圧による衝撃硬化方法及び装置 - Google Patents

爆轟圧による衝撃硬化方法及び装置

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JPH0550155A
JPH0550155A JP3235596A JP23559691A JPH0550155A JP H0550155 A JPH0550155 A JP H0550155A JP 3235596 A JP3235596 A JP 3235596A JP 23559691 A JP23559691 A JP 23559691A JP H0550155 A JPH0550155 A JP H0550155A
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JP
Japan
Prior art keywords
chamber
combustion chamber
pressure
detonation
ignition
Prior art date
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Pending
Application number
JP3235596A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Suzuki
実 鈴木
Kunio Terao
邦夫 寺尾
Junichi Ogata
順一 緒方
Katsumi Ubusawa
勝美 生澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Publication of JPH0550155A publication Critical patent/JPH0550155A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 爆轟による圧力により被加工部材を硬化する
ことを目的とする。 【構成】 燃焼室1は火炎の進行につれて断面積が一端
部1Aから次第に小さくなるように設定され、他端部1
Bでは最小断面積をもつ収束部が形成され、他端部1B
の開口に、液圧室12の液面が臨んでいる。燃焼室1内
の火炎は進行と共に該燃焼室の断面積が小さくなるので
圧力が上昇し、他端部1Bではきわめて高い圧力とな
る。この高圧は液圧室12内の液体に変換される。液圧
室12には加工装置13が連通して設けられ、該加工装
置13内に被加工部材16が収容されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気体収束デトネーショ
ンで得た高圧を利用したの衝撃硬化方法と装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】衝撃硬化法の代表的なものとして、次の
ショットブラスト法及び爆発硬化法が知られている。 ショットブラスト法 鋼球などを加工物表面に衝突させることにより、表層部
を硬化させるもので、比較的単純な形状の加工物に対し
て適用されている。 爆発硬化法 この方法には、大きく分類して2つの形式がある。一つ
は、爆薬の燃焼に伴う高温・高圧を被加工物表層部に直
接印加する方法であり、もう一つは、爆薬の燃焼に伴う
高圧を水等の中間媒体に伝播させて得られた衝撃液圧を
被加工物表層部に印加する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の衝撃硬化法は、
次に挙げる欠点のいくつかを有している。 1. 危険でかつ高価な爆薬を使用すること。 2. 大きな騒音を発生すること。 3. 危険性を伴うため、設置場所の制約があること。 4. 到達圧力の制御が難しく、材料の寸法や材質に対応
した加工条件の設定が困難。 5. 短時間での繰返し運転(大量生産)に適さないこ
と。 6. 設備のコンパクト化が難しいこと。 7. 複雑な形状からなる被加工物に対して、均一な加工
が難しい。 8. 被加工物や支持台等への機械的なダメージが大きい
こと。 9. 加工室内に固形物等が残留するため、これらを除去
するためのハンドリングメカが必要となること。 10. 1ショットにて、1回の衝撃圧しか得られないこ
と。 11. 小型部品への適用が難しいこと。
【0004】すなわち、上述のの方法は上記5.〜1
1.、の方法は1.〜11.の欠点を有している。
【0005】本発明は、上述の従来の衝撃硬化法の諸問
題を解決し、安全で、短時間で繰返し運転でき、しかも
複雑な形状のものに対しても適用可能な衝撃硬化法及び
そのための装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、可燃性混合気に着火させることにより発生するデ
トネーション波をその進行と共に収束し、収束部で発生
する高温高圧により、又はこれを中間媒体に伝達して得
られる高圧により、被加工部材を圧縮して加工すること
により達成される。
【0007】また、上記方法を実施するための装置に関
しては、一端部から他端部へ向け断面積が小さくなる燃
焼室と、燃料の供給を受け点火栓が配設された着火室
と、着火室から分岐して延び上記燃焼室の一端部へ連通
する路程の等しい複数の誘導路と、上記燃焼室の最小断
面積部たる他端部の開口に接続される加工室とを備え、
該加工室にはデトネーションによる高圧を直接又は中間
媒体を介して受ける被加工部材が収容されていることに
より得られる。
【0008】
【作用】かかる本発明において、衝撃硬化処理は次の要
領でなされる。 先ず、互いに連通せる燃焼室、誘導路そして着火室
にほぼ理論混合比の可燃性混合ガスを充填する。 次に、着火室にて着火を行う。 着火すると火炎は爆轟(デトネーション)により誘
導路を経て燃焼室内を進行する。その際、各誘導路は等
しい路程となっているので、燃焼室の一端部には各誘導
路火炎が同時に到達する。 燃焼室では、上記火炎は他端部に向け伝播するが、
燃焼室はその断面積が他端部に向け減少するので、火炎
の圧力は上昇し他端部にて最大値になる。該他端部の開
口には、被加工物を収容した加工室が配設されているた
め、この火炎の圧力が被加工物表面を直接、又は中間媒
体を介して間接的に圧し、衝撃硬化処理が成される。
【0009】
【実施例】以下、添付図面にもとづいて本発明の実施例
を説明する。
【0010】図1は本発明の第一実施例装置の縦断面図
である。図において、1は燃焼室で、下方に向け円錐状
をなし横断面における断面積は上端部1Aで最大、下端
部1Bで最小となって収束部を形成するようになってい
る。
【0011】上記燃焼室1の上端部1Aの内壁はやや上
方に弯曲形成せられ、ここに複数の孔状の誘導路2が連
通している。該複数の誘導路2は上方にて、円板空間状
の分散室3に集束せられている。該分散室3には上方に
延びる着火室4が連通接続されている。そして、該着火
室4の上部には、着火装置6により作動する点火栓5が
設けられていると共に、流量計7,8を経て燃料供給源
9、酸化剤供給源10がそれぞれ接続されている。な
お、11は着火室4及び燃焼室1内の圧力を確認するた
めの圧力計である。
【0012】上記燃焼室1の下端部1Bは開口されてお
り、ここに液圧室12が接続され、そしてその直下に液
圧を使用する加工装置13が設けられている。上記液圧
室12には圧力媒体としての水等の液体が収容されてい
るが、その液面は図のごとく上記燃焼室1の下端部1B
に直接面していても、強靭かつ変形容易な膜体で介面を
形成していてもよい。上記液圧室12には弁を介して空
気抜き用の管14、そして弁を介して液圧用の水等の液
体供給装置15が接続されている。
【0013】上記加工装置13は内部に、上面が液圧室
12の底面Pとなるように被加工部材16を収容してい
る。
【0014】また、上記燃焼室1、誘導路2、分散室3
及び着火室4を真空とするための真空ポンプ装置17が
接続されている。
【0015】かかる本実施例装置において、高圧液圧の
発生そしてこれを利用した成形は次のごとくになされ
る。 先ず、衝撃硬化処理すべき被加工部材16が加工室
13内にセットされる。 次に、真空ポンプ装置17によって着火室4、分散
室3、誘導路2そして燃焼室1内が所定の真空度とされ
る。 しかる後、液圧室12内には水等の液体が充填さ
れ、着火室4、分散室3、誘導路2そして燃焼室1内に
は、ほぼ理論混合比の可燃性ガスが、燃料供給源9、酸
化剤供給源10により充填される。 かかる設定の完了後、着火装置6によって点火栓5
を作動させる。着火室4内では着火により爆轟が起こり
その火炎が分散室3そして誘導路2を経て燃焼室1の上
端部1Aに伝播される。その際、複数の誘導路2の路程
はそれぞれ等しく設定されているので、複数の誘導路2
の火炎は同時に上記上端部1Aに達する。 燃焼室1内では火炎は上端部1Aから下端部1Bへ
と進行するが、燃焼室1の断面積は下方に向け次第に小
さくなっているために、その圧力は上昇し下端部1Bで
はきわめて高圧となる。 上記燃焼室1の下端部1Bの開口部には、液圧室1
2内の液体の液面が臨んでいるため、上記高圧は該液面
から液体中へと伝播され、加工室13内に設置した被加
工部材16に衝撃液圧が加わり、衝撃硬化処理が行われ
る。 しかる後、加工品をとり出すと共に、上記〜の
工程を繰り返すことによって、次々と加工を行うことが
できる。
【0016】図2に本実施例における爆轟液圧について
数値をもって具体的に説明する。図は燃焼室1の他端部
1Bに臨む液面近傍における圧力測定の結果を示すもの
で、燃焼室中心部でのガス圧を37万気圧としたとこ
ろ、液圧は約15μsec の間生じ、その間に一次波と二
次波が得られた。一次波は3200kgf/cm2 、二次波は
3500kgf/cm2 であった。なお、この圧力は、燃焼室
内に充填するガス圧(量)や混合比を加減することによ
り容易に調整することができる。
【0017】次に、図3にもとづき本発明の第二実施例
装置を説明する。なお、図において図1に示した前実施
例装置と共通部分には同一符号を付してその説明は省略
する。
【0018】本実施例では燃焼室1’は半径方向に拡が
る横型に形成されている。該燃焼室1’は下方にふくら
む略球面の一部の上壁面によって中心に向かってその断
面積が減ずる形になっている。上記上壁面には、中心に
向かう適宜本数の溝1’Cが放射状に形成されていて、
中心部にて燃焼室1’が液圧室12に連通している。
【0019】かかる本実施例装置によれば、装置寸法を
高くできない場合に都合がよい。作用に関しては、前実
施例の場合と同様であり、火炎は誘導路2から燃焼室
1’の一端部たる周囲部1’Aに到達した後、他端部た
る中心部1’Bに向かって進行する。その進行の際、断
面積の減少に伴い圧力はきわめて高くなる。そして、そ
の高圧は液圧室12内の液体に伝播され、加工装置13
にて衝撃液圧を被加工物16に加えて加工が行われる。
【0020】次に、図4及び図5にもとづき本発明の第
三及び第四実施例装置を説明する。同図は、燃焼室1内
で発生した高圧を中間媒体を介さずに、直接被加工部材
16に加えることによって衝撃硬化処理するものであ
り、上記説明のうち液圧室に関する説明を除くとすべて
共通である。なお、図4及び図5については、それぞれ
図1及び図2に示した前実施例装置と共通部分に同一符
号を付してその説明は省略する。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上のごとく構成されるので、
その方法にあっては、従来の方法に比して、安価、かつ
容易に立上りが急峻で特性の優れた衝撃硬化処理が行え
ると共に衝撃圧のレベルは、爆轟装置の初期充填ガス圧
に依存しているので、圧力制御性に優れており、被加工
部材の寸法に応じた最適条件の設定が容易に行えるとい
う効果を得る。
【0022】また、本発明装置によれば、従来技術のよ
うに爆薬を用いないため、設定上の制約を受けない装置
となり、又、連続的に衝撃圧を発生させることができて
量産システムへの転用が図れるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例装置の縦断面図であ
る。
【図2】図2は図1装置における液圧波形の一例を示す
図である。
【図3】第二実施例装置の断面図である。
【図4】第三実施例装置の断面図である。
【図5】第四実施例装置の断面図である。
【符号の説明】
1 燃焼室 1’ 燃焼室 1A 一端部(上端部) 1’A 一端部(周囲部) 1B 他端部(下端部) 1’B 他端部(中央部) 2 誘導路 4 着火室 5 点火栓 12 液圧室 13 加工室(加工装置) 16 被加工部材 P 液圧室底面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生澤 勝美 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可燃性混合気に着火させることにより発
    生するデトネーション波をその進行と共に収束し、収束
    部で発生する高温高圧により、又はこれを中間媒体に伝
    達して得られる高圧により、被加工部材を圧縮して加工
    することとした爆轟圧による衝撃硬化方法。
  2. 【請求項2】 一端部から他端部へ向け断面積が小さく
    なる燃焼室と、燃料の供給を受け、且つ点火栓が配設さ
    れた着火室と、着火室から分岐して延び上記燃焼室の一
    端部へ連通する路程の等しい複数の誘導路と、上記燃焼
    室の最小断面積部たる他端部の開口に接続される加工室
    とを備え、該加工室にはデトネーションによる高圧を直
    接又は中間媒体を介して受ける被加工部材が収容されて
    いることとした爆轟圧による衝撃硬化装置。
JP3235596A 1991-08-23 1991-08-23 爆轟圧による衝撃硬化方法及び装置 Pending JPH0550155A (ja)

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