JPH05501381A - 工具受け - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 工　具　受　け 技　術　分　野 本発明は工具受けの回転精度を調整する装置に関する。

背　景　技　術 回転工具の回転精度は非常に重要である。特にフライス加工、ドリル加工および 研磨加工の際、正確な回転は工具の寿命を長くし、従って工具の交換による中断 を減少する。また工具を良好に利用し尽くしコストを低減するために、工具は再 研磨しなければならず、その回数は少なくなければならない。回転の偏差は有害 な半径方向力を発生し、これは工具を損傷しひどく消耗するだけでなく、加工す べきワークの寸法精度を悪くしてしまう。

従って回転精度をできるだけ正確に調整することが望ま従来において特に高精度 の回転を行う工具受は体を製造することが試みられていた。その場合、予想され るすべての狂い即ち工具に付随する狂いあるいは工具を締付は固定する際に生ず る狂いは、補償されていない。

最近において工具の締付は固定の際に生ずる偏差を補償するようにされている工 具受は体も既に知られている。

その補償は円錐形工具受は体の特別に作られた偏心研磨個所によって行われる。

工具の締付は後において回転精度を調整するための多分割構造の基礎受け（Ｇｒ ｕｎｄａｕｆ’ｎａｈｍｅ）も知られている。

かかる多分割構造の基礎受は体は調整が非常に複雑である他に、かかる構造の場 合、安定性も影響される。

発明の開示 本発明の目的は、一体形工具受けの回転精度を調整できる装置を提供することに ある。特にこの調整を、工具受けが設置され工具が締付は固定された機械自体で も行えるようにしようとするものである。

本発明によればこの目的は、請求の範囲第１項の特徴部分に記載した工具受けの 回転調整装置によって達成される。

かかる調整が機械において直接行われるとき、すべての回転の狂いは補償され、 即ち工具、コレット、急勾配円錐工具受けを含めた工具受け、スピンドル軸受の すべての偏差が補償される。特に本発明の有利な実施形態は各請求の範囲に記載 されている。

図面には本発明の実施例が示されており、以下これについて説明する。

図面の簡単な説明 第１図は回転精度を調整する装置を持った工具受けの縦断面図、 第２図は第１図におけるＡ−Ａ線に沿った断面図、第３図は第１図における袋リ ングの側面図である。

発明を実施するための最良の形態 一般的な工具受けは、回転対称形受は体１とそれに続くシャフト２とを有してい る。受は体１およびシャフトは回転対称形をしており図面では急勾配円錐体とし て示されている。勿論急勾配円錐形受は体の代わりに別の回転対称形の受け体で もよい。従って以下において単に回転対称形受は体と呼ぶ。普通と同様にここで も受け体１はシャフト２への移行範囲に拡大された直径を有している。そのよう にして生ずる前部に軸方向に窪んでいる環状溝３が設けられている。このシャフ ト２に対して同心的に延びる環状溝３は、その内側壁がシャフト２によって形成 されるように成形されている。シャフト２は環状溝３の底からシャフト２のほぼ 半径だけ離して環状鍔部４を備えている。鍔部４は更にシャフト２と一体成形さ れている。環状鍔部４は環状溝３に向いた傾斜側面５を有している。この傾斜側 面５はシャフト２の長手軸線に対して約４５″の角度で傾斜１ている。

鍔部４の反対側側面は少なくともシャフト２からほぼ半径方向外向きに立ってい る。鍔部４の高さは環状溝３の幅よりも小さい。

シャフト２には回転可能な袋リング１０が被せられている。その端面側の貫通孔 １９は工具受けのシャフト２に正確にぴったり合わされている。袋リング１０の 円筒壁はその後端部が、袋リング１０が受け体１の環状溝３の中に隙間をもって 嵌まり込むように著しく細められている。袋リング１０の内周面に断面矩形の円 周溝１０′が設けられており、この円周溝１０′の中に直径的に対向して２個の ブロック１１．１２が置かれている。これらのブロック１１．１２はシャフト２ に関して半径方向および軸方向に移動可能に支持されているが、円周溝１０′内 において回り止めされている。両ブロック１１゜１２は鍔部４の側面５の傾斜に 合わされた案内縁１７を備えている。図面下側におけるブロック１２は、軸方向 内側に向いた抑圧ボルト１３で押される。この押圧ボルト１３は例えば六角孔付 きの止めねじとして形成されている。この押圧ボルト１３を介してブロック１２ に圧力が与えられ、これによってシャフト２に引張り力が与えられ、袋リング１ ０を介して圧力が受け体１に導かれる。

そして袋リング１０はその端面１４に一つの隆起部１５を有しているので、押圧 力は中心から外れて非対称に袋リング１０から受け体１に伝達される。

その結果シャフト２に矢印Ｂの方向に曲げモーメントが与えられる。この場合勿 論、袋リング１０は僅かな傾き運動を行う。この傾き運動を保証するために、袋 リング１０は既に上述したように環状溝３の中に隙間をもって収容されていなけ ればならない。傾き運動は詳しくは袋リング１０の僅かな変形およびシャフト２ の僅かな曲がりであり、この傾き運動は、押圧ボルト１３が作用するブロック１ ２の僅かな運動自由度も必要とする。ブロック１２が円周溝１０′内でかじらな いようにし従って袋リング１０がシャフト２に固着しないようにするために、ブ ロック１２は一部に環状溝３に向けられた端面１８が傾斜されている。

伝達比は例えば鍔部４の傾斜側面５およびブロックにおける案内縁１７の直径や 傾きのような構造の多くの幾何学的要因によって決定される。

この装置によれば回転精度の調整は工具受けだけについて行われるか、あるいは 既に上述したように締付は固定された工具と共に行われる。これは公知の予備調 整装置で行われるか、あるいはスタンドおよびダイヤルゲージによって機械上で 直接行われる。このためにまず最高点がめられ、続いて袋リング１０が、その外 側に設けられたノツチマーク１６がその最高点に合わされるまで回転される。そ して押圧ボルト１３が、最高点がダイヤルゲージの振れの半分だけ戻されるまで 締めつけられる。

これによってほとんど調整は終了する。回転の狂いはこれにより０．００１＊ａ ＋の大きさに減少させられる。勿論シャフトに所望の曲げモーメントを与えるた めに種々の構造要素を幾何学的に種々に配置することができるけれど、対角線的 に対向して位置する２個のブロック１１゜１２しか持たない図示した方式が経済 的に特に有利である。即ち例えば所望の曲げモーメントを環状溝３内の挿入部品 によって生じさせられるが、これは複雑な方式である。特に袋リング１０におけ る隆起部１５を押圧ボルト１３に直径線的に対向して位置する側に設けることが 有利である。これによって、てこが最大に設計される。

環状溝３に外側に傾斜した側壁を設け、この側壁で接触支持する隆起部に同じ傾 斜の接触設置面を設けることが有利である。これは場合によっては比圧を減少し 、切欠き効果の危険を低減する。

ＦＩＧ、Ｉ ＦＩＧ、　２　ＦＩＧ、　３ −Ａ 要　約　書 環状溝（３）は工具受は体（１）のシャフト（２）と同心に配置される。シャフ ト（２）は、このシャフト（２）の頚部（４）の傾斜側面（５）上に支持される ２個のブロック（１１）、（１２）を有する袋リング（１０）によって締め付け られる。押圧力は押圧ボルト（１３）によってブロック（１２）に与えられ、シ ャフト（２）に曲げモーメントを与える。シャフトの僅かな変形と、工具受は体 （１）の全体的な締め付けに起因するこの曲げモーメントは回転精度を正確に調 整するために用いられる。このような構成による効果は、特に工具受は体の安定 性と一体構造にある。

国際調査報告 国際調査報告

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. １．工具受けが互いに一体成形された回転対称形受け体（１）とそれに続くシャ フト（２）とを有し、受け体（１）とシャフト（２）との移行範囲にシャフト（ ２）に対して同心的で軸方向に窪んでいる環状溝（３）を有し、シャフト（２） に環状鍔部（４）が一体成形され、この鍔部（４）が環状溝（３）に向いて傾斜 した側面（５）を有し、環状鍔部（４）を取り囲み環状溝（３）に嵌まり込む回 転可能な袋リング（１０）がシャフト（２）の上に置かれ、袋リング（１０）が 円周溝（１０′）を有し、この円周溝（１０′）の中に、半径方向および軸方向 に移動でき回り止めされ且つ環状鍔部（４）の傾斜側面（５）に接触するくさび 状のブロック（１１，１２）が置かれ、袋リング（１０）に押圧ボルト（１３） が設けられ、この押圧ボルト（１３）によってブロックおよび袋リングを介して 曲げモーメントがシャフトに与えられることを特徴とする工具受けの回転精度調 整装置。
2. ２．袋リング（１０）がその環状溝（３）内に位置する端面（１４）に隆起部（ １５）を有していることを特徴とする請求の範囲第１項記載の装置。
3. ３．袋リング（１０）における隆起部（１５）が押圧ボルト（１３）に直径線的 に対向する側に配置されていることを特徴とする請求の範囲第２項記載の装置。
4. ４．隆起部の中心に向けられてノッチマーク（１６）が袋リング（１０）の外周 面に設けられていることを特徴とする請求の範囲第２項記載の装置。
5. ５．ブロック（１１，１２）が、環状鍔部（４）の傾斜フランク（５）と少なく ともほぼ同じ傾きを有する傾斜案内縁（１７）を有していることを特徴とする請 求の範囲第１項記載の装置。
6. ６．押圧ボルト（１３）の範囲に配置されたブロック（１２）が受け体（１）に おける環状溝（３）に対して傾斜された端面（１８）を有していることを特徴と する請求の範囲第１項記載の装置。
7. ７．受け体（１）が急勾配円錐形受け（６）であることを特徴とする請求の範囲 第１項記載の装置。
8. ８．環状溝（３）が外側に傾斜した側壁を有し、隆起部がこの側壁にほぼ同じ傾 きをした接触設置面で接触していることを特徴とする請求の範囲第２項記載の装 置。