JPH0550066U - トーショナルダンパ付き燃料噴射ポンプ - Google Patents

トーショナルダンパ付き燃料噴射ポンプ

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JPH0550066U
JPH0550066U JP10953191U JP10953191U JPH0550066U JP H0550066 U JPH0550066 U JP H0550066U JP 10953191 U JP10953191 U JP 10953191U JP 10953191 U JP10953191 U JP 10953191U JP H0550066 U JPH0550066 U JP H0550066U
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coupling
pump
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injection pump
drive shaft
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和幸 馬場
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Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプドライブシャフトの強化を図ること
なく燃料の噴射圧を高圧化する。 【構成】 カムシャフト16がポンプドライブシャフ
ト14にカップリング15を介して結合される。カムシ
ャフト16とカップリング15との間にトーショナルダ
ンパ25が介装される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、カップリング駆動式のメカニカルタイマを装備しない列型燃料噴射 ポンプに関する。更に詳しくはトーショナルダンパ機能を有する燃料噴射ポンプ に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
メカニカルタイマを装備しない列型燃料噴射ポンプには、ポンプギヤとカップ リングの間に噴射時期を制御するアクチュエータを備えた電子制御式噴射ポンプ や、カムシャフトにより上下動するプランジャに上下動可能にタイミングスリー ブを嵌合して噴射時期を調整する噴射ポンプ等が知られている。 この種の燃料噴射ポンプのカムシャフトは、エンジンに駆動されるポンプドラ イブシャフトにカップリングを介して結合され、このドライブシャフトは噴射ポ ンプ単体の噴射一次の駆動トルクに安全率を上乗せしてそれに見合った強度が得 られるように設計されている。具体的にはこのドライブシャフトの許容トルクは 噴射ポンプ単体の駆動トルクの約2倍であり、これは他のエンジン部品の安全率 と比べて高い。その理由は上記カップリングのフランジ、プレート等の慣性質量 により、ドライブシャフトに捩り振動が発生し、このドライブシャフトのトルク 増加に対処するためである。 一方、近年ディーゼルエンジンの排ガス規制に伴い、燃料の噴射圧は高圧化の 傾向にあり、これに伴って燃料噴射ポンプには高い駆動トルクが得られることが 要求される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、燃料噴射ポンプを高駆動トルク化して、ポンプドライブシャフトを従 来の基準により高い安全率で設計した場合には、その駆動系部品が極めて大掛か りになる問題点があった。 また、ポンプドライブシャフトの捩り振動を低減するために、カムシャフトの 駆動系の慣性質量を小さくしようとすると、噴射毎のカムシャフトの回転変動を 吸収できない。 本考案の目的は、上記問題点を解決するもので、ポンプドライブシャフトの強 化を図ることなく燃料の噴射圧を高圧化し得るトーショナルダンパ付き燃料噴射 ポンプを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案の構成を実施例に対応する図1に基づいて説 明する。 本考案は、ポンプドライブシャフト14にカップリング15を介して結合され るカムシャフト16を備えた燃料噴射ポンプ21の改良である。 その特徴ある構成は、カムシャフト16とカップリング15との間にトーショ ナルダンパ25が介装されたことにある。 このトーショナルダンパ25は、例えばカムシャフト15のカップリング側の 端部に固着され、周囲に凹溝26aが形成され、かつカップリング側の端面にカ ップリング結合用のねじ孔26bを有する環状体26と;凹溝26aに振動減衰 体27を介して取付けられた慣性リング28とを備えることが好ましい。
【0005】
【作用】
カムシャフト16に固着された環状体26の質量を凹溝26aの形成により小 さくしているため、ポンプドライブシャフト14に生じる捩り振動の主成分に影 響を及ぼす環状体26の慣性質量が低減される。また振動減衰体27を介して環 状体26に弾性結合された慣性リング28と環状体26の慣性質量の和がフライ ホイールの役割を果し、噴射時におけるカムシャフト16の回転変動の増加を抑 制することができる。環状体26と慣性リング28の相対変位を振動減衰体27 が吸収することより、ポンプドライブシャフト14への捩り振動は、このトーシ ョナルダンパ25で減衰され、ポンプドライブシャフト14を強化しなくても噴 射ポンプ21を高圧化し得る。
【0006】
【実施例】
次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳しく説明する。 図1に示すように、ディーゼルエンジン10のクランクシャフト(図示せず) により駆動されるアイドルギヤ11にはポンプギヤ12が噛合される。ポンプギ ヤ12は軸受13に回転可能に支持されたポンプドライブシャフト14の前端に 固着され、シャフト14の後端にはカップリング15を介して燃料噴射ポンプ2 1のカムシャフト16が結合される。 カップリング15はポンプドライブシャフト14に固着されるカップリングフ ランジ17と、このフランジ17にボルト18により固着されるカップリングプ レート19aと、このプレート19aに固着されるクロスカップリング20と、 このカップリング20に固着されるカップリングプレート19bにより構成され る。
【0007】 本実施例の特徴ある構成は、カムシャフト16とカップリング15との間にト ーショナルダンパ25が介装されたことにある。この例ではトーショナルダンパ 25は環状体26と防振ラバー等の高分子化合物の振動減衰体27と慣性リング 28とを備える。環状体26はカムシャフト16のカップリング側の端部にナッ ト29により固着され、周囲に深い凹溝26aが形成される。また環状体26の カップリング側の端面にはカップリングプレート19bを結合するためのねじ孔 26bを有する。環状体26はこのねじ孔26bに螺合するボルト31によりプ レート19bを介してカップリング15に結合される。 図2に詳しく示すように、慣性リング28は分割したリング28a,28bを ボルト28c,28dを締付けることにより環状体26の凹溝26aに組込まれ 、この状態でラバーを加硫接着して固定される。加硫接着したラバーは振動減衰 体27を構成する。
【0008】 この例では、図3に詳しく示すように燃料噴射ポンプ21のプランジャブロッ ク40は燃料噴射量、噴射時期及び送油率を変化させる機能を持ち、プランジャ 41、プランジャバレル42、タイミングスリーブ43、デリバリバルブ44及 びデリバリバルブホルダ45により構成される。タイミングスリーブ43はプラ ンジャ41に嵌合した状態で組込まれ、その両面には燃料油を逃すためのスピル ポート43aが形成される。圧送中の燃料油はプランジャ41の中心部の孔41 aからリード41b及びスピルポート43aを通り、燃料油溜室47に戻るよう になっている。またタイミングスリーブ43の別の側面には溝43bが形成され 、この溝43bにはポンプ本体のコントロールロッド(図示せず)の上部に回転 可能な状態で平行に取付けられたタイミングロッド48のピン48aが挿入され る。タイミングスリーブ43はこのタイミングロッド48の回転により上下動し 、下降したときには噴射時期を早く送油率を低下させ、逆に上昇したときには噴 射時期を遅く送油率を増加させるようになっている。
【0009】 このような構成の燃料噴射ポンプにおけるポンプドライブシャフトの減衰作用 について説明する。 ポンプギヤ12の回転によりポンプドライブシャフト14がカップリング15 及びトーショナルダンパ25を介して噴射ポンプ21のカムシャフト16を回転 駆動する。 カムシャフト16に固着された環状体26の質量を凹溝26aの形成により小 さくしているため、Nをシリンダ数とするときのI節N/2次や、II節N次のよ うなポンプドライブシャフト14に生じる捩り振動の主成分に影響を及ぼす環状 体26の慣性質量を低減する。また振動減衰体27を介して環状体26に弾性結 合された慣性リング28と環状体26の慣性質量の和がフライホイールの役割を 果し、噴射時におけるカムシャフト16の回転変動の増加を抑制することができ 、安定した噴射性能が得られる。 この結果、噴射ポンプ21が高圧化してもポンプドライブシャフト14への捩 り振動はこのトーショナルダンパ25で減衰され、ポンプドライブシャフト14 のシャフト径を大きくするなどのシャフト14の強化を図らなくても済む。
【0010】 なお、上記例では、従来のメカニカルタイマが持っていた噴射時期の調整機能 をタイミングスリーブ等の噴射時期調整手段に持たせた燃料噴射ポンプを挙げた が、本考案はこれに限らず、例えばポンプギヤとカップリングの間に噴射時期を 制御するアクチュエータを備えた電子制御式燃料噴射ポンプの駆動系にも適用す ることができる。 また、本考案は、産業機械用、建設機械用の定置のディーゼルエンジン及びデ ィーゼルカー用エンジン等に装備される、メカニカルタイマ機構を有しない燃料 噴射ポンプにも適用することができる。 更に、上記トーショナルダンパを構成する環状体、慣性リングの形状等は一例 であって、上記例に限定されるものではない。
【0011】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、燃料噴射ポンプのカムシャフトとカップ リングとの間にトーショナルダンパを介装したので、これまでポンプドライブシ ャフトに発生していた捩り振動はこのトーショナルダンパで吸収され、ポンプド ライブシャフトのシャフト径を大きくするなどのポンプドライブシャフトの強化 を図ることなく、燃料の噴射圧を高圧化することができる。 その結果、燃料噴射ポンプの噴射圧をポンプの駆動系を大掛かりにすることな く高圧化でき、排ガスを改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のトーショナルダンパ付き燃
料噴射装置の構成図。
【図2】図1のA−A線拡大断面図。
【図3】図1のB−B線拡大断面図。
【符号の説明】
10 ディーゼルエンジン 14 ポンプドライブシャフト 15 カップリング 16 カムシャフト 21 燃料噴射ポンプ 25 トーショナルダンパ 26 環状体 26a 凹溝 26b ねじ孔 27 振動減衰体 28 慣性リング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプドライブシャフト(14)にカップリ
    ング(15)を介して結合されるカムシャフト(16)を備えた
    燃料噴射ポンプにおいて、 前記カムシャフト(16)と前記カップリング(15)との間に
    トーショナルダンパ(25)が介装されたことを特徴とする
    トーショナルダンパ付き燃料噴射ポンプ。
JP1991109531U 1991-12-11 1991-12-11 トーショナルダンパ付き燃料噴射ポンプ Expired - Lifetime JP2545504Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015175516A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 三菱重工業株式会社 はずみ車およびエンジン

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04116640U (ja) * 1991-03-28 1992-10-19 いすゞ自動車株式会社 インジエクシヨンポンプの騒音抑制装置

Patent Citations (1)

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JP2545504Y2 (ja) 1997-08-25

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