JPH05499A - 鋼板化粧用シート及び鋼板化粧板 - Google Patents

鋼板化粧用シート及び鋼板化粧板

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JPH05499A
JPH05499A JP3178697A JP17869791A JPH05499A JP H05499 A JPH05499 A JP H05499A JP 3178697 A JP3178697 A JP 3178697A JP 17869791 A JP17869791 A JP 17869791A JP H05499 A JPH05499 A JP H05499A
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JP
Japan
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sheet
thermoplastic resin
resin layer
decorative
steel sheet
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JP3178697A
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Inventor
Hiroyuki Atake
浩之 阿竹
Hirohisa Yoshikawa
浩久 吉川
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐マジック性、耐摩耗性の高い、立体感のあ
る意匠性を有し、且つ製造時のシートのブロッキング等
の不具合のない鋼板化粧用シート及び鋼板化粧板を提供
する。 【構成】 鋼板化粧用シートは、第1の熱可塑性樹脂層
3の表面側に第2の熱可塑性樹脂層5のが積層されたシ
ートの内部側に装飾層4が設けられ、上記第2の熱可塑
性樹脂層5の表面側に艶変化を有する凹凸模様8を設け
た。又、鋼板化粧板は上記鋼板化粧用シートを金属板に
積層して形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高鮮映積層金属板等の
金属板、特に冷蔵庫、エアコンカバー等の電化製品に用
いられる金属板用の化粧シート及び鋼板化粧板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、着色や模様が施された化粧シ
ートを鋼板表面に積層した化粧鋼板が、冷蔵庫等の電化
製品の躯体を形成するのに広く用いられている。上記鋼
板化粧板としては、例えば、絵柄の印刷されたポリエス
テルフィルムを金属の基板に積層した金属板(特公昭6
1−51988号公報)、ポリ塩化ビニル被膜を被覆し
た金属板表面に、絵柄の印刷されたポリエステルフィル
ムを積層した金属板(特開昭60−174645号公
報)等のように、一般にプラスチックシートの表面に絵
柄等を印刷してなる化粧用シートを金属板の表面に積層
して形成されていた。更に、より意匠性を高めるため
に、上記プラスチックシートの絵柄等を印刷した面の反
対面(化粧シートの表面側)にマットインキ等で印刷
し、プラスチックシートの両面に印刷を施して、グロス
マット効果の如き艶の変化と絵柄等の意匠性を付与した
化粧シートと該化粧シートを金属板に積層してなる鋼板
化粧板が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の鋼板化粧用シート及び鋼板化粧板は、化粧用シートの
表面に印刷層があるために印刷層の耐摩耗性が不足し
て、使用中や加工時に印刷層に傷がついたり剥がれたり
する問題があり、更にマジック等を使用した場合に、マ
ジックの溶剤により該印刷層のインキが剥離したりする
不具合があった。更に表面の艶消しの印刷層はマットイ
ンキによるグロスマット効果はあるものの、それが単に
艶の変化にすぎず、この印刷層のみで、例えばヘアライ
ン加工やスピン加工等の立体感のある模様を表現するこ
とは困難であった。また、上記の化粧シートを連続的に
製造してロール状に巻き取る場合、両面に印刷層が形成
されているために、印刷層どうしが接触してブロッキン
グを生じる虞れがあり、ブロッキングが生じると化粧シ
ートを金属板に積層する場合に化粧シートをロールから
引き出すことが出来ないという問題があった。本発明は
上記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、
意匠性に優れ、製造時にロールのブロッキング等の問題
がない鋼板化粧用シートを提供すること及び、表面の意
匠性に優れた鋼板化粧板を、提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明鋼板化粧用シート
は、第1の熱可塑性樹脂層の表面側に第2の熱可塑性樹
脂層が積層されたシートの内部側に意匠を有する化粧シ
ートにおいて、第2の熱可塑性樹脂層の表面側に艶変化
を生じる凹凸模様が設けられている構成を有する。又、
上記鋼板化粧用シートにおいて、第1の熱可塑性樹脂層
の裏面側に接着剤層を積層することができる。又、第1
の熱可塑性樹脂層を塩化ビニル樹脂を用い、2の熱可塑
性樹脂層にポリエステル樹脂を用いることもできる。
又、上記艶変化を生じる凹凸模様がヘアライン加工調凹
凸模様又はスピン加工調凹凸模様とすることができる。
本発明のもう一つの発明である鋼板化粧板は、上記鋼板
化粧用シートが金属板表面に貼着されているものであ
る。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明鋼板化粧用シート及び鋼板化粧板の1
例を示す断面図である。本発明鋼板化粧用シート1は図
1に示すように、第1の熱可塑性樹脂層3の表面側に第
2の熱可塑性樹脂層5が積層されたシートの内部側に、
絵柄模様4のような意匠を有する化粧シート1であり、
上記第2の熱可塑性樹脂層5の表面側に艶変化を生じる
凹凸模様8が設けられている構成を有する。本発明は、
上記艶変化を生ずる凹凸模様8を設けることが重要であ
り、この艶変化を生ずる凹凸模様8は、艶の変化が認識
できるものであればどのようなものでもよいが、ヘアラ
イン加工調又はスピン加工調の凹凸模様が望ましい。
【0006】図2はヘアライン加工調模様の1例を示す
平面図であり、図3はスピン加工調模様の1例を示す平
面図である。図2に示すように、ヘアライン加工調凹凸
模様9は、通常金属表面を研磨して表面に対して連続的
な細かいすじ状(直線状)の条痕が形成された模様のこ
とである。ヘアライン加工調凹凸模様9の深さは0.1
〜1.5μm、間口(条痕と条痕との間の距離)は0.
1〜1μmのものが好ましく用いられるが、特に上記サ
イズに限定されず、任意の深さ及び間口に形成できる。
図3に示すように、スピン加工調凹凸模様10は、金属
表面に回転刃を接触させて回転させながら任意の模様を
描いて形成された凹凸模様のことであり、図3(a)の
ように直線的に移動させたり、同図(b)の如く非直線
的に移動させて、円を重ね合わせたパターンにより形成
されている凹凸模様である。
【0007】上記ヘアライン加工調凹凸模様9及びスピ
ン加工調凹凸模様10を第2の熱可塑性樹脂層の表面に
形成する手段としては、次の〜に示すような手段が
挙げられる。金属板表面に上記加工調模様を形成する
場合と同様に第2の熱可塑性樹脂層5の表面に直接加工
を施して形成する。例えば、ヘアライン加工調凹凸模様
9の場合、熱可塑性樹脂層表面にブラッシングロール又
はサンドロール等を直線的に移動させ条痕をつけて、凹
凸模様とする。又、スピン加工調凹凸模様10の場合に
は、回転刃又は研磨砥石等を第2の熱可塑性樹脂層5の
表面に接触させ、回転させながら移動させて模様を形成
する。第2の熱可塑性樹脂層5の表面に、上記加工調
模様の凹凸を設けたエンボス板を用いて、第2の熱可塑
性樹脂層の表面にエンボス加工を施して凹凸模様を設け
る。又、予め第2の熱可塑性樹脂層5の表面側にエンボ
ス加工により凹凸模様8が設けられたものを使用しても
よい。図6に示すように、上記加工調模様9又は10
を模した凹部11を形成したロール凹版を用意して、図
示したように設置し、そのロール凹版12に当接するよ
うに第2の熱可塑性樹脂層5を表面に有するシート21
を供給するとともに、ロール凹版12の少なくとも凹部
11に電離放射線硬化性樹脂13を塗工装置15により
充填させ、シート21がロール凹版12に接触している
間に電離放射線照射装置14を用いて電離放射線を照射
して、シート21とロール凹版12の間に介在している
樹脂を硬化させると同時にシート21に密着させ、しか
る後シート21をロール凹版12から剥離することで、
艶変化を生じる凹凸模様8が得られる。図5及び図6は
本発明鋼板化粧用シートの他の例を示す断面図である。
上記の手段で形成した凹凸模様8は図1に示すエンボス
加工による凹凸模様と異なり、例えばヘアライン加工調
模様の場合にはヘアラインの条痕が凸部として形成され
る。この凸部は図4に示すように第2の熱可塑性樹脂層
5の表面側に凸状部81として設けてもよく、又図5に
示すように凸状部81と凸状基部82とから形成しても
よい。上記凸状部81と、凸状基部82を形成する電離
放射線硬化性樹脂13は、公知の紫外線及び電子線硬化
性樹脂を用いることができ、例えば不飽和エポキシ基を
有するプレポリマー、オリゴマー及び/又は単量体を適
宜混合した組成物がある。上記プレポリマー、オリゴマ
ーの例としては、例えば不飽和ジカルボン酸と多価アル
コールの縮合物等の不飽和ポリエステル類、ポリエステ
ルメタクリレート等のメタクリレート類、エポキシアク
リレート等のアクリレート類等があり、また上記単量体
の例としては、スチレン等のスチレン系単量体、アクリ
ル酸−2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステル類、
メタクリル酸ラウリル等のメタクリル酸エステル類、ア
クリル酸−2−(N、N−ジジエチルアミノ)プロピル
等の不飽和酸の置換アミノアルコールエステル類、1、
6−ヘキサンジオールジアクリレート等の多官能性化合
物、及び/又は分子中に2個以上のチオール基を有する
ポリチオール化合物、例えばトリメチロールプロパント
リチオグリコレート等が挙げられる。単量体は凹部への
充填適性、スピン加工模様層の物性等を考慮して選び、
単量体として例えばフェノキシエチルアクリレート等の
1官能アクリレート系単量体、1.6−ヘキサンジオール
ジアクリレート等の2官能性アクリレート系単量体、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の3官能以
上のアクリレート系単量体が挙げられる。更に上記組成
物には、上記の化合物が電離放射線の照射前に硬化する
のを防止するために、ハイドロキノンモノメチルエーテ
ル等の重合禁止剤を添加することができる。又上記の組
成物を紫外線で硬化可能とするには、アセトフェノン
類、ベンゾフェノン類等の光重合開始剤やアミン類等の
光増感剤を添加して用いればよい。電離放射線硬化性樹
脂13を硬化するために用いる電離放射線とは、電磁波
又は荷電粒子線のうち、物質を電離させる能力を有する
ものを言い、種々のものがあるが、工業的に利用できる
のは、可視光線、紫外線もしくは電子線等があり、この
他X線なども利用できる。電離放射線照射装置14とし
ては、例えば紫外線としては超高圧水銀等、高圧水銀
灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、ブラックライトラン
プ、メタルハライドランプ等の光源、電子線としてはコ
ックロフトワルトン型、バンデグラフ型、共振変圧器
型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロ
ン型、高周波型等の各種電子線加速器等の照射源を備え
た装置が挙げられる。
【0008】本発明で用いる第1の熱可塑性樹脂層3
は、曲げ加工性を有するもので有ればよく、例えば、ポ
リ塩化ビニル、アクリル、ポリスチレン、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体樹脂等が挙げられ、特にポリ塩化ビ
ニルが通常よく用いられる。第1の熱可塑性樹脂層3の
厚さは、特に限定されないが10〜200μm程度の範
囲が、表面の平面性や鋼板化粧板とした場合の加工特性
等が良好となるために好ましい。又、第2の熱可塑性樹
脂層5は、シートの内部側に設けた意匠を鮮映にさせる
ために設けるものであり、またシート内部に設けた意匠
を保護するために設けられる。第2の熱可塑性樹脂層5
の材質としては、ポリエステルフィルム、特に2軸延伸
した寸法安定性の高いポリエチレンテレフタレートフィ
ルムが好適である。その他、該樹脂層5は、三酢酸セル
ロース、アクリル、ポリカーボネート等を使用すること
もできる。該樹脂層5の厚みは、5〜200μm程度の
範囲が、意匠の鮮映性やや曲げ加工性及びコスト等の点
から好ましい。又上記第2の熱可塑性樹脂層5の裏面側
には第1の熱可塑性樹脂層3との積層を容易にしたり、
装飾層を設ける際に印刷適性や密着性を上げるために、
コロナ放電処理やプライマー処理等の易接着処理を施し
てもよい。第2の熱可塑性樹脂層5は、装飾層4を設け
た場合、表面から装飾層4の絵柄が見えるように透明フ
ィルム(着色透明フィルムも含む)が用いられる。又、
第2の熱可塑性樹脂層5を透明層及び着色層の2層から
形成してもよい。第2の熱可塑性樹脂層5は、特にヘイ
ズ度が1〜8%、更に好ましくは3〜6%の範囲にあり
且つ光透過率が70%以上(400〜700nm) を有す
るフィルムを用いると高鮮映性が得られるために望まし
い。
【0009】第1の熱可塑性樹脂層3及び第2の熱可塑
性樹脂層5の積層されたシートの内部側に設けられる意
匠は、通常図1に示すように第1の熱可塑性樹脂層3と
第2の熱可塑性樹脂層5との間に形成された絵柄の装飾
層4が用いられる。装飾層4は、絵柄の印刷以外にも、
アルミニウム、クロム等の金属蒸着層を設けたりするこ
ともできる。装飾層4の絵柄は、木目柄、石目柄等の天
然物、水玉、縞模様等の抽象柄、全面ベタ、或いはこれ
らの組み合わせ等任意である。又、本発明で用いる意匠
は、シートの内部側であればよく、着色フィルムを第1
の熱可塑性樹脂層3と第2の熱可塑性樹脂層5の間に設
けたり、特に層として形成せずに第1の熱可塑性樹脂層
3又は第2の熱可塑性樹脂層そのものを着色フィルムを
用い内部側の意匠とすることもできる。装飾層4は通常
第2の熱可塑性樹脂層5の裏面側に印刷インキを用いた
印刷により設けられ、装飾層4を設ける手段は例えばグ
ラビア印刷、スクリーン印刷等の公知の手段が用いられ
る。装飾層4を金属蒸着により絵柄として(部分的に)
設ける場合には、例えば第2の熱可塑性樹脂層5の裏面
側の表面に所望のパターンの水溶性インキ層を設け、そ
の上に金属を蒸着した後水洗して、水溶性インキ層とそ
の上の蒸着層を除去することによって行うことができ
る。
【0010】装飾層4を形成するインキは、ベヒクルに
必要に応じ、顔料、染料等の着色剤、体質顔料、溶剤、
安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤等を適宜混合したものが
用いられる。上記ビヒクルは熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、電離放射線硬化性樹脂等の中から必要に応じて適宜
選択する。熱可塑性樹脂としては、例えば、イ)エチル
セルロース、硝酸セルロース、酢酸セルロース、エチル
ヒドロキシセルロース、セルロースアセテートプロピオ
ネート等のセルロース誘導体、ロ)ポリスチレン、ポリ
α−メチルスチレン等のスチレン樹脂又はスチレン共重
合体、ハ)ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸
エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル樹脂、ニ)
ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢酸ビ
ニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル重合体
等が挙げられる。又、熱可塑性樹脂としては、フエノー
ル樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン
樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ポ
リウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹
脂、メラミン/尿素共重合樹脂、珪素樹脂、ポリシロキ
サン樹脂等があり、これらに必要に応じて、架橋剤、重
合開始剤等の硬化剤、重合促進剤、溶剤、粘度調整剤、
体質顔料等を添加したものが挙げられ、上記硬化剤とし
て通常、イソシアネートが不飽和ポリエステル、ポリウ
レタン系樹脂に、アミンがエポキシ樹脂に、メチルエチ
ルケトンパーオキサイド等の過酸化物、アゾビスイソブ
チロニトリル等のラジカル重合開始剤が不飽和ポリエス
テル系樹脂に使用される。
【0011】第1の熱可塑性樹脂層3と第2の熱可塑性
樹脂5の積層は、例えば、熱融着法や、図1に示したよ
うに接着剤層6を用いたドライラミネート法、ウエット
ラミネート法、ホットメルトラミネート法等の公知の手
段により行うことができる。上記接着剤層6としては、
例えばイ)フェノール系樹脂、フラン系樹脂、尿素系樹
脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、エポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂に、必要に応
じて、イソシアネート、アミン等の架橋剤、メチルエチ
ルケトンパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、ア
ゾイソブチルニトリル等の重合開始剤、ナフテン酸コバ
ルト、ジメチルアニリン等の重合促進剤う添加したも
の、ロ)ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビ
ニル/塩化ビニル共重合体、エチレン/ビニルアルコー
ル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルブチラール等のビニル重合
体、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ(メタ)ア
クリル酸エステル系樹脂、硝酸セルロース、酢酸セルロ
ース、ポリアミド、アイオノマー若しくはその他の熱可
塑性樹脂、ハ)ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ネ
オプレン、天然ゴム、もしくはその他のゴム、ニ)膠、
カゼイン、デキストリン、澱粉、アラビアゴム、ロジン
等の天然樹脂、等の1種又は2種以上の混合体を主成分
とし、必要に応じ、これに公知の充填剤、顔料、染料、
安定剤、溶剤、可塑剤等を添加したもの等が挙げられ
る。接着剤の硬化方式は、溶剤乾燥型、エマルジョン
型、熱熔融固化型、熱硬化型等、適宜選択することがで
きる。
【0012】本発明の鋼板化粧板2は、上記鋼板化粧用
シート1の第1の熱可塑性樹脂層3の裏面側を金属板7
の表面に接着剤層6を積層して得られる。上記金属板7
は、軟鋼板、電鋳鉄箔、アルミニウム板、銅板や、それ
らに亜鉛、錫、鉛、アルミニウム、銅、クロム、ニッケ
ルの1種目打破2種以上をメッキしたものを用いること
ができる。又、これらの表面にポリ塩化ビニルゾルを塗
工してゲル化させたものを用いてもよい。金属板7への
化粧シート1を積層するための接着剤は、上記した接着
剤の材質と同様のものを使用することができる。
【0013】本発明鋼板化粧用シート1及び鋼板化粧板
2の製造方法の1例を挙げると、上記第2の熱可塑性樹
脂フィルムの表面に印刷を施し、印刷面の反対側の面に
凹凸模様8を形成した後、この第1の熱可塑性樹脂層5
の裏面側に接着剤層6を形成し第1の熱可塑性樹脂フィ
ルムを積層する。更にこの鋼板化粧下の裏面側に接着剤
層を積層し、金属板7の表面に接着剤層6が接するよう
に積層して一体化する。
【0014】以下、具体的実施例を挙げ本発明を更に詳
細に説明する。 実施例1 裏面をコロナ放電処理した厚さ25μmの2軸延伸ポリ
エチレンテレフタレート(PET)フィルム「ルミラー
S−50」(東レ社製)の表面(コロナ放電処理面と反
対の面)をブラッシングロールにてヘアライン加工を施
し、コロナ放電処理面に2液硬化型インキ「NL−AL
FA」(諸星インキ社製)で絵柄をグラビア印刷した。
上記PETフィルムの印刷面にリバースロールコーター
を用いてポリエステルウレタン系液型接着剤「DLU−
100」(諸星インキ社製)を乾燥時の厚さが10g/m
2 となるように塗布し、その上に厚さ100μmの着色
ポリ塩化ビニルのフィルムをラミネートして鋼板化粧用
シート得た。次に脱脂処理した厚さ0.5mmの軟鋼板上
に、変成アクリル樹脂系2液型接着剤「Y−6067」
(横浜ゴム社製)を乾燥時の厚さが8g/m 2 となるよう
にロールコートし、軟鋼板を200°Cに加熱して、接
着剤の上から上記鋼板化粧用シートの着色ポリ塩化ビル
ニフィルム側を積層して金属圧着用ロールを使用して貼
着し、水冷して鋼板化粧板を得た。
【0015】比較例1 両面にコロナ放電処理を施した厚さ25μmの2軸延伸
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの片面
(表面)に2液硬化型Vマットインキ「XELマット」
(諸星インキ社製)で絵柄をグラビア印刷し艶消し層を
設け、他の一方の面に2液硬化型インキ「NL−ALF
A」(諸星インキ社製)で絵柄をグラビア印刷した。こ
のPETフィルムの艶消し層の反対側の印刷面にリバー
スロールコーターを用いてポリエステルウレタン系液型
接着剤「DLU−100」(諸星インキ社製)を乾燥時
の厚さが10g/m 2 となるように塗布し、その上に厚さ
100μmの着色ポリ塩化ビニルのフィルムをラミネー
トして表面に艶消し層を有する鋼板化粧用シートを得
た。次に脱脂処理した厚さ0.5mmの軟鋼板上に、変成
アクリル樹脂系2液型接着剤「Y−6067」(横浜ゴ
ム社製)を乾燥時の厚さが8g/m 2 となるようにロール
コートし、軟鋼板を200°Cに加熱して、接着剤の上
から上記鋼板化粧用シートの着色ポリ塩化ビルニフィル
ム側を積層して金属圧着用ロールを使用して貼着し、水
冷して鋼板化粧板を得た。
【0016】実施例1と比較例2で得られた鋼板化粧用
シートについて耐マジック性、耐摩耗性、耐ブロッキン
グ性について試験を行った。その結果以下の通りであっ
た。 ・耐マジック性:表面にマジックで線をひいて、1日後
にブタノールで拭き取ったところ、実施例1の化粧シー
トは表面に異常が見られず良好であったのに対し、比較
例1の化粧シートは表面の装飾層の艶消し絵柄が剥離し
て艶が変化してしまった。 ・耐摩耗性 :表面を消しゴムでこすったところ、実
施例1の化粧シートは表面に異常が見られず良好であっ
たのに対し、比較例1の化粧シートは表面の装飾層の艶
消し絵柄が剥離して艶が変化してしまった。 ・耐ブロッキング性:PETフィルムに印刷を施して、
巻き取ったロールを40°Cの温度で1週間放置したと
ころ、実施例1の片面のみに印刷を施したPETフィル
ムではブロッキングが起こらなかったが、比較例1のP
ETフィルムは絵柄印刷と艶消し装飾層とが接触してブ
ロッキングを起こしてしまった。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明鋼板化粧用シ
ートは、第2の熱可塑性樹脂層の表面側に艶変化を生じ
る凹凸模様が設けられている構成を採用したことによ
り、従来の、表面に通常の印刷により艶消し層を設けた
鋼板化粧用シートに比較して、表面に印刷による艶消し
層ではなく例えばエンボス加工による凹凸模様や電離放
射線硬化性樹脂を用いた凹凸模様等の、耐マジック性や
耐摩耗性に優れた艶変化を生ずる凹凸模様を設けたこと
により、マジック等により装飾層が剥離したりする虞れ
がなく、耐摩耗性等の表面物性に優れた化粧シートが得
られる。又、表面は通常の印刷による意匠の層がないた
めにシートを巻き取る場合、印刷層どうしが接触してブ
ロッキングが起こる虞れがなく、第2の熱可塑性樹脂層
の裏面に印刷を施し表面に凹凸模様を形成した後に、一
度ロール状に巻き取った第2の熱可塑性樹脂層を第1の
熱可塑性樹脂層と積層する場合や、巻き取った鋼板化粧
用シートを金属板に貼着する場合等に、ロールから該フ
ィルムやシートを引き出すことができないといった問題
がない。そして、上記艶変化を生じる凹凸模様にヘアラ
イン加工調凹凸模様又はスピン加工調凹凸模様を形成し
た場合、実際に金属板に上記加工調模様を施した意匠と
全く同様の意匠が得られるために、化粧シートを貼るだ
けで直接該模様を金属板に加工を施したのと同じ意匠が
得られ、直接金属板上に上記意匠を設ける方法に対し
て、金属板の材質などを選ばずに、上記の立体感のある
模様等のような高品質の意匠を安定的に容易に付与する
ことができる効果を有する。本発明鋼板化粧板は、上記
鋼板化粧用シートが金属板表面に貼着されてなる構成を
採用したことにより、耐マジック性、耐摩耗性に優れた
鋼板化粧板が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明鋼板化粧用シート及び本発明鋼板化粧板
の1例を示す断面図である。
【図2】艶変化を生じる凹凸模様の1例を示し、ヘアラ
イン加工調凹凸模様の1例を示す平面図である。
【図3】艶変化を生じる凹凸模様の1例を示し、スピン
加工調凹凸模様の態様を示す平面図である。
【図4】本発明鋼板化粧用シートの他の例を示す断面図
である。
【図5】本発明鋼板化粧用シートのその他の例を示す断
面図である。
【図6】第2の熱可塑性樹脂層の表面側に艶変化を生じ
る凹凸模様を形成するための1手段を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 鋼板化粧用シート 2 鋼板化粧板 3 第1の熱可塑性樹脂層 4 装飾層 5 第2の熱可塑性樹脂層 6 接着剤層 7 金属板 8 艶変化を生じる凹凸模様。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/30 101 8115−4F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の熱可塑性樹脂層の表面側に第2の熱
    可塑性樹脂層が積層されたシートの内部側に意匠を有す
    る化粧シートにおいて、第2の熱可塑性樹脂層の表面側
    に艶変化を生じる凹凸模様が設けられていることを特徴
    とする鋼板化粧用シート。
  2. 【請求項2】第1の熱可塑性樹脂層の裏面側に接着剤層
    が積層されている請求項1記載の鋼板化粧用シート。
  3. 【請求項3】第1の熱可塑性樹脂層が塩化ビニル樹脂か
    らなり、第2の熱可塑性樹脂層がポリエステル樹脂から
    なる請求項1又は2記載の鋼板化粧用シート。
  4. 【請求項4】艶変化を生じる凹凸模様がヘアライン加工
    調凹凸模様又はスピン加工調凹凸模様である請求項1、
    2又は3記載の鋼板化粧用シート。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4記載の鋼板化粧用
    シートが金属板表面に貼着されてなる鋼板化粧板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100978450B1 (ko) * 2006-09-20 2010-08-26 엘지전자 주식회사 냉장고 도어용 강판 및 그 제조 방법

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