JPH0549738U - ホッパ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の収容室と、各収容室に対応した排出ゲ
ートを備えたホッパにおいて、隣り合う収容室の境界部
に被計量物がひっかかるのを防止すること。 【構成】 隣り合う収容室の境界部を、着脱自在な仕切
板で構成して、場合に応じて取りはずす。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はホッパに関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えば組合せ計量装置では、複数の計量ホッパ内の被計量物を各計量器で計量 し、許容目標重量内の組合せ重量に設定された計量ホッパ内の被計量物を集合し てひとまとめに包装する。

【０００３】 しかして、この組合せに参加する計量ホッパの数が多いほど、許容目標重量に 近い組合せが得やすい。しかし、計量ホッパの数を増やすと計量器の数も増える 。計量器は高価なので、従来より、図３に示すように１個の計量器１ごとに独立 した２つの収容室２ａ、２ｂを有する計量ホッパ２を設けて、図４に示すように 一方の収容室（２ａ又は２ｂ）にのみ被計量物Ｗを収容した場合の計量値と、図 ５に示すように双方の収容室２ａ、２ｂに被計量物Ｗを収容した場合の計量値と の差から、各収容室２ａ、２ｂごとの被計量物の重量を演算する計量方式が実用 されている。そして、組合せに選ばれた各収容室２ａ、２ｂの排出ゲート３ａ、 ３ｂを開いて、各収容室２ａ、２ｂごとに組合せに参加させる。

【０００４】 また、図６に示すようにこのような構造の計量ホッパ２の上方には、同様に２ つの収容室４ａ、４ｂを有する供給ホッパ４を設けて、各収容室４ａ、４ｂごと に排出ゲート５ａ、５ｂを開いて被計量物Ｗを落下させる。また、計量ホッパ２ の下方に重量が演算された被計量物を一時的に収容して排出ゲート７ａ、７ｂで 排出するメモリホッパ６にも、同様に２つの収容室６ａ、６ｂを設けることもあ る。

【０００５】 このような２つの収容室を設けたホッパは、従来図７に示すように２つの枠体 ８、８の対向壁８ａ、８ａを背中合せに溶接などによって固着して作成していた 。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような構造の従来のホッパでは、被計量物が長いもの、軟 らかいものの場合には、２つの収容室の境界部（対向壁８ａ、８ａ）に被計量物 がひっかかることがあり、２つの収容室を有するホッパの使用が不適であり、こ のような場合収容室が１つだけの通常のホッパに取り替えなければならず、この 交換作業が大変面倒であった。また、被計量物が大きいもの、長いものなどの場 合、分割された収容室の容量が小さすぎて不適であり、このような場合も収容室 が１つだけの通常のホッパに取り替えなければならず、この交換作業が大変面倒 であった。

【０００７】 本考案はこのような不都合をなくしたホッパを提供することを課題としている 。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

前記課題を達成するために、本考案のホッパでは、ホッパ本体に着脱自在な仕 切板を設けたことを特徴としている。

【０００９】

【作用】

このようにしたため、複数の収容室では不適の被計量物の場合には、仕切板を 取りはずす。

【００１０】

【実施例】

以下図面に示す本考案の実施例を説明する。

【００１１】 図１は本考案の一実施例の計量ホッパを示している。

【００１２】 計量ホッパ１０は取付装置１０ａによって図示しない計量器に着脱される。

【００１３】 ホッパ本体１１は上下が開口した四角形筒状で側壁１１ａ、１１ａの下方が逆 三角形状になっている。

【００１４】 ホッパ本体１１の側壁１１ａ、１１ａの左右両側には、それぞれ軸１２ａ、１ ２ｂによって回動自在に排出ゲート１３ａ、１３ｂが取付けられていて、図示し ない開閉装置によって、それぞれ個別に、あるいは双方同時に開閉される。

【００１５】 側壁１１ａ、１１ａの中央に沿って、上下方向に仕切板１４を着脱できるよう に、側壁１１ａ、１１ａの内側には、中央上下方向に沿って、一対のガイド突起 １５ａ、１５ｂが例えば外側から内方へプレスなどの手段によって複数対設けら れている。仕切板１４は側壁１１ａの中央部の上下方向の長さに等しい上下方向 の長さの平板であって、その両端の上端には、側壁１１ａ、１１ａに係止するた めの板バネ１６、１６が固定されている。

【００１６】 なお、板バネ１６の代りに、側壁１１ａに着脱するためのクリップ、パチン錠 を設けてもよい。あるいは、仕切板１４に、一番上方のガイド突起１５ａ、１５ ｂに係止されるストッパを設けてもよく、あるいは仕切板１４の上端の両端に側 壁１１ａの上端に係止されるストッパ突起を設けてもよい。

【００１７】 従って、被計量物の種類によって、ガイド突起１５ａ、１５ｂに沿って仕切板 １４を差し込んで収容室を２つにしたり、仕切板１４を抜き去って収容室を１つ にしたりすることができる。

【００１８】 なお、前記実施例では計量ホッパを例にとったが、供給ホッパ、メモリホッパ その他の任意のホッパにも適用できることは勿論である。

【００１９】 また、２つの収容室の場合を例にとったが、３つ以上の収容室の場合でも、各 境界部を着脱自在な仕切板とすればよい。

【００２０】

【考案の効果】

以上説明したように本考案のホッパではホッパ本体１１に仕切板１４を着脱自 在に設けたので、被計量物が長いもの、軟らかいものの場合に複数の収容室の境 界部に被計量物がひっかかって不適のときや、複数に分割された収容室では容量 が小さすぎて不適の場合には、仕切板１４を取りはずす簡単な作業のみで済み、 従来のように収容室が１つだけのホッパに交換する面倒な作業が不要となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】図１の縦断面図である。

【図３】２つの収容室を有する計量ホッパによる計量方
式を示す説明図である。

【図４】２つの収容室を有する計量ホッパによる計量方
式を示す説明図である。

【図５】２つの収容室を有する計量ホッパによる計量方
式を示す説明図である。

【図６】供給ホッパ、計量ホッパ、メモリホッパの配置
を示す図である。

【図７】従来の２つの収容室を有するホッパの概略構成
を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０ 計量ホッパ １０ａ 取付装置 １１ ホッパ本体 １１ａ 側壁 １２ａ 軸 １２ｂ 軸 １３ａ 排出ゲート １３ｂ 排出ゲート １４ 仕切板 １５ａ ガイド突起 １５ｂ ガイド突起 １６ 板バネ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ホッパ本体の底部に複数の排出ゲートを備
   えたホッパにおいて、 ホッパ本体に着脱自在な仕切板を設けたことを特徴とす
   るホッパ。