JPH0549565A

JPH0549565A - 電気掃除機用吸込具

Info

Publication number: JPH0549565A
Application number: JP21066191A
Authority: JP
Inventors: Yuichi Shimizu; 雄一清水
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1991-08-22
Filing date: 1991-08-22
Publication date: 1993-03-02

Abstract

(57)【要約】【目的】アジテータを有する電気掃除機用吸込具にお
いて、可撓性材料で形成された突起を有する突条帯と、
毛を多数有する植毛群を埋設した植毛帯をアジテータの
回転子に交換自在に構成することにより、各家庭に合っ
た集塵性能の良い電気掃除機用吸込具を提供することを
目的とする。【構成】吸込具１１には、可撓性材料で形成された突
条帯２３と、毛を多数有する植毛群２８を埋設した植毛
帯２４を有するとともに、アジテータ１９を支持する軸
受Ｂ２１をアジテータ１９から着脱自在とし、アジテー
タ１９の回転子２２に設けた溝２５に対して、突条帯２
３と、植毛帯２４を交換可能とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電気掃除機用吸込具に関
し、特にアジテータを有する電気掃除機用の吸込具に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の吸込具は、突条帯を備えた
アジテータとしては、特開昭６１−３３６３４号公報に
記載されているものが知られている。また、電気掃除機
用吸込具に応用し高速回転させるアジテータも製品化さ
れている。その構成については図６、図７に基づき説明
すると、１はアジテ−タ、２はアジテータ１にスパイラ
ル状に設けられた突条帯で、この突条帯２には床面と当
接する面に多数個の円錐形で先端部を鋭く尖らした突起
３を有している。突条帯２はその基部４をアジテータ１
に形成された溝５に挿入嵌合されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
造のものでは、突条帯２はゴムなどの可撓性材料で形成
されているため、一旦かき上げた糸屑などはアジテータ
１にからみ付かず使用者が取り除く必要がないという利
点をもってはいるが、ごみをかき上げるという基本的性
能において、突条帯２には円錐形で先端部を鋭く尖らせ
た突起３が形成されているので、じゅうたん面において
アジテータ１を回転させればほこり、砂、紙などの軽く
てじゅうたんに余りこびりつかないごみはかき上げるこ
とができるが、ペットの毛や人の毛髪、糸屑など細く
て、かつ、じゅうたんに強くからむように存在するごみ
は突起３の効果は得られず、突条帯２の摩擦力によると
ころだけとなり、かき上げることができないという問題
を有していた。

【０００４】また、突条帯２はゴムなどの可撓性材料で
形成されているため、じゅうたん上での摩擦抵抗が大き
く、突起３の磨耗が早く、性能低下してしまうという耐
久性の問題も発生していた。

【０００５】また、図７に示すようにパイル形状がルー
プ状に形成されているじゅうたんにおいては、突起３の
先端部がパイルに引っかけられることになり、パイルの
一部が上部において切断されてしまう。アジテータ１は
高速回転しているため瞬時にして毛羽立ちの現象が発生
してじゅうたんを傷めてしまうという問題も有してい
た。

【０００６】本発明は、このような従来の課題を解決し
たもので、じゅうたん上からのごみの集塵性能を上げる
こと並びに耐久性を向上した電気掃除機用吸込具を提供
することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の電気掃除機用吸込具は、床ノズル本体内に塵
埃などを吸い込む吸込口と、吸込口前方で両端を軸受で
支持される駆動源を有するアジテータを有し、上記アジ
テータは回転子の周面長手方向に、可撓性材料からな
り、少なくとも一面に多数の突起を備えた突条部と主体
部から構成する複数枚の突条帯と、毛を多数有する植毛
群を主体部に複数個埋設した植毛帯とを複数枚有し、上
記アジテータを支持する軸受の少なくとも一方を着脱自
在とするとともに、上記回転子が上記突条帯と植毛帯の
挿入嵌合を自在にする溝を具備した構成とするものであ
る。

【０００８】

【作用】この構成により本発明の電気掃除機用吸込具
は、使用者がアジテータに可撓性材料で形成された一面
に多数の突起を具えた突条部と主体部から構成する突条
帯か、あるいは植毛群を主体部に複数個埋設した植毛帯
かのいずれかを選択して取りつけ取外しを自由にできる
ものであり、例えば、ペットを飼っている家庭ではじゅ
うたんにからみ付いた毛をかき上げやすくするために、
植毛帯を取りつければ効率の良い掃除ができるものであ
る。また、ループじゅうたんを敷いている家庭でも同様
にすれば、じゅうたんを傷めることを防止できる。

【０００９】また、突条帯と植毛帯の両方をアジテータ
に取り付けることも可能であり、集塵性能と、耐久性の
両方を満足するものとすることもできることとなる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例の電気掃除機用吸込
具について図面に基づいて説明する。図１〜図５におい
て、１１は吸込具で、その前方内部には下方を開口とし
た吸込室１２が形成してある。

【００１１】この吸込室１２の中央には、連通管１３に
より吸込口１４が形成され、この連通管１３に回転自在
に結合された接続管１５には、電気掃除機の吸引側にホ
ースを介して連通した延長管が着脱自在に接続される。

【００１２】接続管１５の左右にはアジテーター駆動用
のモーター１６とこれを制御する制御部１７が内設して
あり、電源コード１８で給電される。

【００１３】１９は吸込室１２内にこれと平行に設けら
れたアジテーターで、吸込室１２の両側室壁に配設した
軸受Ａ２０、同Ｂ２１で回転自在に保持されている。ア
ジテーター１９は、略円柱状の回転子２２と、この外周
面長手螺旋方向に突条帯２３及び植毛帯２４を溝２５に
装着して構成したものである。そして、この突条帯２３
は突条部２３ａと主体部２６からなり、ゴムなどの可撓
性材料でつくられており、しかもその少なくとも一面
（回転方向側面）の突条部２３ａには多数の突起２７が
図３のように形成されている。また、植毛帯２４はナイ
ロンなどの毛を多数有する植毛群２８を図５のように主
体部２６に複数個埋設したものである。この突条帯２３
と、植毛帯２４は、アジテータ１９を支持する軸受Ｂ２
１をアジテータ１９から着脱自在としているため、溝２
５から抜くことができ、交換を可能とした構成となって
いる。

【００１４】アジテータ１９の一方に設けたプーリ２９
とモータ１６の軸に設けたプーリ３０との間にはベルト
３１が張られている。すなわちアジテータ１９はモータ
１６によって強制駆動されるようにしてある。

【００１５】３２は軸受Ｂ２１の内部のメタル軸受であ
り、３３はアジテータ１９の回転子２２に固着されたシ
ャフトである。

【００１６】次に、作用、動作について説明する。本構
成において、突条帯２３と、植毛帯２４は、アジテータ
１９を支持する軸受Ｂ２１をアジテータ１９から着脱自
在としているため、交換が可能であり、使用者がアジテ
ータ１９に、可撓性材料で形成された突条帯２３か、あ
るいは植毛群２８を主体部２６に複数個埋設した植毛帯
２４かのいずれかを選択して取りつけ取外しが自由にで
きるものである。

【００１７】ここで、突条帯２３と、植毛帯２４を交換
することによる効果の違いを説明する。

【００１８】突条帯２３は柔らかい可撓性を有している
ため、一旦かき上げた糸屑などはアジテータ１９にから
み付かず吸い込まれてしまい、使用者が取り除く必要が
ないという利点をもってはいるが、ごみをかき上げると
いう基本的性能において、円錐形の先端部を鋭く尖らせ
た突起２７によりじゅうたん面においてアジテータ１９
を回転させればほこり、砂、紙などの軽くてじゅうたん
に余りこびりつかないごみはかき上げることができる
が、ペットの毛や人の毛髪、糸屑など細くて、かつ、じ
ゅうたんに強くからむように存在するごみでは突起２７
の効果は得られず、突条部２３ａの摩擦力によるところ
だけとなり、かき上げることができないという問題を有
している。また、突起２７によりじゅうたんを傷め易
い、磨耗しやすく耐久性が乏しいという欠点もある。

【００１９】また、植毛帯２４は、上記のほこり、砂、
紙などの軽くてじゅうたんに余りこびりつかないごみだ
けではなく、ペットの毛や人の毛髪、糸屑など細くて、
かつ、じゅうたんに強くからむように存在するごみも植
毛群２８の中にはさみ込むようにかき上げることがで
き、集塵性能は高いものがある。特に、植毛群２８の長
さ、本数、硬さによって容易に性能向上をはかることが
できる。しかし、ペットの毛や人の毛髪、糸屑などのご
みは、植毛群２８の中に食い込んでしまうと吸い込むこ
とができず、使用者が取り除く必要がある。従っていず
れにも長所短所があるためこの２種類を使い分けるもの
である。

【００２０】例えば、ペットを飼っている家庭ではじゅ
うたんにからみ付いた毛をかき上げやすくするために、
植毛帯２４を取りつければ効率の良い掃除ができるとい
う効果を発揮するものである。

【００２１】また、ループじゅうたんを敷いている家庭
でも同様に植毛帯２４を使用すればじゅうたんを傷める
ことを防止できるものである。

【００２２】逆に、ペットは飼っておらず、また、毛羽
立ちの起こりやすいループじゅうたんを使用していない
家庭では、突条帯２３を使用すれば良い。

【００２３】また、突条帯２３と植毛帯２４の両方をア
ジテータ１９に取り付けることも可能であり、集塵性能
と、耐久性の両方を満足するものとすることもできるも
のである。

【００２４】

【発明の効果】以上の実施例の説明により明らかなよう
に本発明の電気掃除機用吸込具によれば、アジテータに
可撓性材料で形成された突条帯か、あるいは植毛群を主
体部に複数個埋設した植毛帯かの、いずれかを選択して
取りつけ取外しを自由にできるよう構成したものであ
り、例えば、ペットを飼っている家庭ではじゅうたんに
からみ付いた毛をかき上げやすくするために、植毛帯を
取りつければ効率の良い掃除ができるなど各家庭に合っ
た集塵性能の良い吸込口を提供できるものである。ま
た、ループじゅうたんを敷いている家庭でも同様にすれ
ば、じゅうたんを傷めることを防止できるという効果を
発揮する。

【００２５】また、突条帯と植毛帯の両方をアジテータ
に取り付けることも可能であり、集塵性能と、耐久性の
両方を向上させることもできるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における電気掃除機用吸込具
の構成を示す下面図

【図２】同アジテータの回転子に突条帯を取りつけた状
態を示す斜視図

【図３】同突条帯の構成を示す断面図

【図４】同アジテータの回転子に植毛帯を取りつけた状
態を示す斜視図

【図５】同植毛帯の構成を示す断面図

【図６】従来例における電気掃除機用吸込具の構成を示
す縦断面図

【図７】同突条帯の構成を示す断面図

【符号の説明】

１１吸込具１９アジテータ２０軸受Ａ２１軸受Ｂ２２回転子２３突条帯２３ａ突条部２４植毛帯２５溝２６主体部２７突起２８植毛群

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】床ノズル本体内に塵埃などを吸い込む吸
込口と、吸込口前方で両端を軸受で支持される駆動源を
内設したアジテータを有する電気掃除機用吸込具におい
て、上記アジテータは回転子の周面長手方向に、可撓性
材料からなり、少なくとも一面に多数の突起を備えた突
条部と主体部から構成する複数枚の突条帯と、毛を多数
有する植毛群を主体部に複数個埋設した植毛帯とを複数
枚有し、上記アジテータを支持する軸受の少なくとも一
方を着脱自在とするとともに、上記回転子が上記突条帯
と植毛帯の挿入嵌合を自在にする溝を具備した構成を有
する電気掃除機用吸込具。