JPH054928Y2 - - Google Patents

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JPH054928Y2
JPH054928Y2 JP6533388U JP6533388U JPH054928Y2 JP H054928 Y2 JPH054928 Y2 JP H054928Y2 JP 6533388 U JP6533388 U JP 6533388U JP 6533388 U JP6533388 U JP 6533388U JP H054928 Y2 JPH054928 Y2 JP H054928Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、連続鋳造で用いられる浸漬ノズルの
なかをタンデイツシユから鋳型に向かつて通過す
る溶鋼の溶鋼温度検出装置に関する。
〔従来の技術〕
連続鋳造における鋳造温度は、製造される鋳片
の品質に大きな影響を及ぼす。このため、鋳造温
度は、最も重要な管理指標である。従つて、溶鋼
温度検出装置は、鋳造温度の正確な温度管理にと
つて適切な溶鋼温度検出をするという重要な役目
を担つている。
鋳造温度の温度管理に用いられる従来の溶鋼温
度検出装置の説明の前に、連続鋳造プロセスにつ
いて簡単に説明する。第4図は、連続鋳造プロセ
スの説明図である。
第4図において、取鍋51内の溶鋼52は、ス
ライドバルブ53とロングノイズ54を通つて、
取鍋51と鋳型55との中間に位置するタンデイ
ツシユ56内に注ぎ込まれる。57はタンデイツ
シユの蓋である。そして、タンデイツシユ56内
の溶鋼58は、タンデイツシユ56に取り付けら
れたスライドバルブ59と浸漬ノズル60とを通
つて鋳型55内に注ぎ込まれる。鋳型55内に注
入された溶鋼61は、水冷機構が設けられた鋳型
55によつて冷却されて凝固し、鋳片62とな
る。鋳片62はピンチロール63によつて、次工
程に送られる。
つぎに、従来の溶鋼温度検出装置について説明
する。第5図は、従来の溶鋼温度検出装置の構成
説明図である。
第5図において、溶鋼温度検出装置は、温度検
出器64をタンデイツシユの蓋57に設けられた
貫通孔に挿入し、タンデイツシユ56のなかの溶
鋼58の温度を検出している。そして、温度検出
器64は、その内部にR型熱電対(JIS C 1602
による)が収められた筒状の内筒保護管65と、
内筒保護管65の外側に取付けられた筒状の外筒
保護管66と、熱電対の導線に補償導線67を接
続するためのターミナルケース68とからなつて
いる。補償導線67は、温度検出器64で得られ
た熱起電力に基づいて、溶鋼58の温度を測定す
る測定器に接続される。そして、温度検出器64
は、貫通孔に挿入された外筒保護管66と内筒保
護管65とがタンデイツシユ56内の溶鋼58に
浸漬される位置に、フランジ69を介してタンデ
イツシユの蓋57に固定されている。
なお、溶鋼の温度測定では、使用に当たつて必
要とする空間が小さく、取り付けが容易な熱電対
が温度センサとして広く用いられている。
外筒保護管66は、タンデイツシユ56のなか
の1600℃前後の溶鋼に浸漬された部分の位置がつ
ねに変動して大きな温度変化を受けたり、スラグ
にさらされることによつて浸食されたりする。さ
らに、外筒保護管66は、流動する溶鋼の圧力や
溶鋼からの浮力を受けるので、外筒保護管66に
は、これらの力に耐えられる強度が必要である。
このため、外筒保護管66は、アルミナグラフア
イト系あるいはジルコニア系のセラミツク材を用
いて、一般の高温用熱電対保護管に比べて厚肉に
製造されている。そして、厚肉に製造する必要が
あるため、外筒保護管66の長さは、現在では最
長1mである。
次に、従来の溶鋼温度検出装置を使つての鋳造
温度の温度管理について説明する。第6図は、タ
ンデイツシユ56から浸漬ノズル60にいたる部
分の要部断面図である。
第6図において、タンデイツシユ56は、鉄皮
70と、鉄皮70の内側の溶鋼58と接する面に
敷き詰められた耐火物レンガ71とからなつてい
る。溶鋼58は、タンデイツシユ56の底部にあ
る接続孔72から、スライドバルブ59と浸漬ノ
ズル60を通つて鋳型55内に注ぎ込まれる。
さて、従来の溶鋼温度検出装置では、*印で示
す点Aの溶鋼高さ、すなわち、耐火物レンガ71
表面から湯面までのほぼ中間点におけるタンデイ
ツシユ56内の溶鋼温度を検出している。なお、
湯面まで溶鋼高さは、ほぼ1mである。そして、
溶鋼温度検出装置で検出された点Aの溶鋼温度か
ら鋳片62の液相線温度を差し引いて得られる温
度値を、タンデイツシユ内の溶鋼過熱度とし、こ
のタンデイツシユ内の溶鋼過熱度を鋳造温度の管
理指標としている。
一般にタンデイツシユ内の溶鋼過熱度は、目標
値として30℃前後になるように制御することが望
ましいとされている。すなわち、タンデイツシユ
56内の溶鋼温度を検出した結果、タンデイツシ
ユ内の溶鋼過熱度が目標値より低い場合には、タ
ンデイツシユ56内の溶鋼58をプラズマ加熱ま
たは誘導加熱手段により加熱し、タンデイツシユ
56内での溶鋼58の局部凝固を防止している。
逆に、タンデイツシユ56内の溶鋼温度を検出し
た結果、タンデイツシユ内の溶鋼過熱度が目標値
より高い場合には、タンデイツシユ56内の溶鋼
の加熱を低減して溶鋼温度を制御し、鋳片62に
C、PやSの偏析が生じることを防止している。
従来の溶鋼温度検出装置でこのようにして検出
されたタンデイツシユ内の溶鋼温度に基づいて、
溶鋼温度を制御して鋳造温度の温度管理が実施さ
れている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記の従来の溶鋼温度検出装置には、次に説明
する問題点がある。
(a) 従来の溶鋼温度検出装置は、鋳造温度の正確
な温度管理にとつて適切な溶鋼温度検出ができ
なかつた。
従来の溶鋼温度検出装置は、鋳造温度の温度
管理をするに当たつて、タンデイツシユ56内
のわずか一箇所での溶鋼58の温度を検出する
装置であつた。つまり、従来の溶鋼温度検出装
置では、第6図に示す点Aの溶鋼58の温度を
検出し、ほかの箇所における溶鋼58の温度を
検出していなかつた。
とくに、タンデイツシユ56内の底部の耐火
物レンガ71表面付近の溶鋼58が、タンデイ
ツシユ56内において、最も低い温度になると
いうシミユレーシヨン実験の結果にもかかわら
ず、従来の溶鋼温度検出装置では、外筒保護管
67の長さが最長1mに制限されているため、
タンデイツシユ56内の底部の耐火物レンガ7
1表面付近の溶鋼温度を検出できなかつた。
このため、タンデイツシユ56内の底部の耐
火物レンガ71表面付近での溶鋼の温度低下を
見逃して、タンデイツシユ56内で溶鋼の局部
凝固が起こるという心配がある。
そこで、操業時には、従来の溶鋼温度検出装
置で検出された溶鋼温度に基づいて得られたタ
ンデイツシユ内の溶鋼過熱度が、本来の目標値
より高めになるように、タンデイツシユ内の溶
鋼温度を調整している。このため、溶鋼の加熱
に要するエネルギーコストが高くなり、また、
鋳片にC、PやSの偏析が生じる心配がある。
(b) 従来の溶鋼温度検出装置は、一般の高温用熱
電対保護管に比べて厚肉で長尺の外筒保護管6
7を必要とするため、検出装置が高価である。
本考案は、従来の溶鋼温度検出装置のこのよ
うな問題点を解消するためになされたものであ
り、温度センサに熱電対を採用し、安価な装置
を用いて、鋳造温度の正確な温度管理にとつて
適切な溶鋼温度検出ができる溶鋼温度検出装置
の提供を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本考案は次のよ
うな構成としている。
すなわち、タンデイツシユの底部に設けられ、
かつその周壁に貫通孔を有する浸漬ノズルと、前
記貫通孔にその温度検出側を前記浸漬ノズル内に
突出させて挿入・固定された、熱電対とこの熱電
対をその内側に収めた保護管とからなる温度検出
器と、この温度検出器と前記貫通孔との〓間から
前記浸漬ノズルの外側大気空間への連通を遮断す
る遮断手段とを備えた溶鋼温度検出装置としてい
る。
〔作用〕
本考案の溶鋼温度検出装置では、熱電対とこの
熱電対をその内側に収めた保護管とからなる温度
検出器を、タンデイツシユの底部に設けられる浸
漬ノズルの周壁に設けられた貫通孔に、その温度
検出側を浸漬ノズル内に突出させて、挿入し固定
している。したがつて、本考案に係る装置では、
浸漬ノズル内をタンデイツシユから鋳型に向かつ
て、上方から下方に通過する溶鋼の温度を温度検
出器によつて検出することができる。しかも、温
度検出器を固定しているので、溶鋼流の圧力に対
して耐えることができる。
そして、浸漬ノズル内を通過する溶鋼の温度に
は、タンデイツシユ内の溶鋼温度の様子が反映さ
れていること、さらに、当然のことながら、タン
デイツシユ底部の接続孔から、タンデイツシユ底
部の耐火物レンガ表面付近にある溶鋼がつぎつぎ
と順に浸漬ノズル内に注ぎ込まれることにより、
本考案に係る装置では、従来は測定できなかつた
タンデイツシユ底部の耐火物レンガ表面付近の溶
鋼の温度をほぼ正確に検出することができる。
さらに、本考案の溶鋼温度検出装置では、浸漬
ノズルの温度検出用貫通孔と温度検出器との〓間
から浸漬ノズルの外側大気空間への連通を遮断す
る遮断手段を設けているので、浸漬ノズル内を通
過する溶鋼流によつて負圧となつている浸漬ノズ
ルの内部に、浸漬ノズルの外側大気空間から、貫
通孔とこの貫通孔に挿入された温度検出器の保護
管との〓間を通つて空気が吸引されて溶鋼が酸化
することを防止できる。
そして、浸漬ノズル内を上方から下方に向かつ
て通過する溶鋼の温度検出に当たつては、浸漬ノ
ズルの貫通孔を通して、温度検出器を浸漬ノズル
内に突出させればよいので、温度検出器の熱電対
用保護管の長さを、従来の溶鋼温度検出装置に比
べて短くすることができる。
〔実施例〕
本考案の実施例を、図面を参照しながら説明す
る。第1図は本考案の実施例を示す溶鋼温度検出
装置の構成説明図である。
第1図において、60は、浸漬ノズルである。
浸漬ノズル60は、第6図に示すように、タンデ
イツシユ56の底部に、スライドバルブ59を介
して、気密保持状態で取り付けられている。矢示
Bは、浸漬ノズル60のなかを通過する溶鋼流の
移動方向を示す。そして、浸漬ノズル60の周壁
には、溶鋼温度検出用の貫通孔11が設けられて
いる。そして、貫通孔11は、浸漬ノズル60の
下方方向に向かつて斜めに設けられている。
12は、後記説明する環状の金属ベルトで、金
属ベルト12は、浸漬ノズル60の周壁との間に
アルミナセメント13をはさんで、貫通孔11の
位置に合わせて、浸漬ノズル69周壁に固定され
ている。14は筒状をした金属性の検出器ホルダ
で、この検出器ホルダ14は、その一端側が金属
ベルト14に溶接止めされている。さらに、検出
器ホルダ14の内側には、雌ねじ部が設けられて
いる。そして、貫通孔11と検出器ホルダ14と
の位置をあわせたのち、金属ベルト12は、浸漬
ノズル60に固定される。
15は温度検出器である。16は、温度検出器
15の保護管で、保護管16は、温度検出側であ
るその先端が閉塞された筒状の形状をしている。
保護管16の後端部には、キヤツプ17とターミ
ナル18とが取り付けられている。なお、保護管
16の内側には、後記説明するR型熱電対19が
収められている。20は、ターミナル18を介し
てR型熱電対19に接続される補償導線である。
この補償導線20の他端側は、温度検出器15の
熱起電力信号が入力される温度測定機器などに接
続される。
そして、保護管16の後端寄りの外周には、雄
ねじ部21が設けられている。保護管16は、検
出器ホルダ14を通して貫通孔11に挿入された
のち、その先端が浸漬ノズル60内に突出する位
置に、保護管16の雄ねじ部21と、検出器ホル
ダ14の雌ねじ部とによつて、ねじ止めされてい
る。浸漬ノズル60の内径が90mmφ程度の場合
は、保護管16の先端を、浸漬ノズル60の内壁
から20mm程度突出させればよい。
なお、22は、保護管16と貫通孔11との〓
間である。
第2図は、第1図に示す温度検出器の側面断面
図である。
第2図において、保護管16は、モリブデン・
サーメツト(セラミツクスの粉末とモリブデンの
粉末とを圧縮成形、焼結した耐熱材料)で作られ
ており、保護管16の形状は、外径18mmφ、内径
10mmφ、長さ120mmである。保護管16の内側に
は、その先端に熱電対温接点23を有するR型熱
電対19が碍管24を通して収められている。R
型熱電対19の他端側は、ターミナル18に接続
されている。そして、温度検出側に位置する熱電
対温接点23と保護管16の内壁との間は3〜4
mmの〓間を設けている。さらに、保護管16の内
壁とR型熱電対19との間には、アルミナ粉25
が詰められている。
第3図は、第1図に示す浸漬ノズルに固定され
た、検出器ホルダを有する金属ベルトの斜視図で
ある。検出器ホルダ14が溶接止めされた金属ベ
ルト12は、フランジ26を有している。そし
て、金属ベルト12は、浸漬ノズル60の周壁と
の間にアルミナセメント13をはさんで、検出器
ホルダ14と貫通孔11との位置に合わせて、フ
ランジ25をボルトで締めつけて浸漬ノズル60
周壁に固定されている。
次に、実施例の装置の働きを説明する。この検
出装置では、熱電対19をその内側に収めた保護
管16を有する温度検出器15を、タンデイツシ
ユの底部に設けられる浸漬ノズル60の周壁に設
けられた貫通孔11に、その温度検出側を浸漬ノ
ズル60内に突出させて挿入している。そして、
温度検出器15は、検出器ホルダ14と金属ベル
ト12を介して浸漬ノズル60の周壁に固定され
ている。したがつて、浸漬ノズル60内をタンデ
イツシユから鋳型に向かつて、上方から下方に通
過する溶鋼の温度を温度検出器15によつて検出
することができる。
そして、浸漬ノズル60内を通過する溶鋼の温
度には、タンデイツシユ内の溶鋼温度の様子が反
映されていること、さらに、当然のことながら、
タンデイツシユ底部の接続孔から、タンデイツシ
ユ底部の耐火物レンガ表面付近にある溶鋼がつぎ
つぎと順に浸漬ノズル60内に注ぎ込まれること
により、この溶鋼温度検出装置では、従来は測定
できなかつたタンデイツシユ底部の耐火物レンガ
表面付近の溶鋼の温度をほぼ正確に検出すること
ができる。
従来はタンデイツシユ内での溶鋼の局部凝固を
心配して、溶鋼過熱度が40℃前後になるようにタ
ンデイツシユ内の溶鋼温度を制御していたが、実
験結果によれば、この溶鋼温度検出装置で検出し
た溶鋼温度に基づいて溶鋼過熱度が30℃前後にな
るようにタンデイツシユ内の溶鋼温度を制御して
も、タンデイツシユ内での溶鋼の局部凝固は、生
じなかつた。
更に、この温度検出装置では、温度検出器15
を保護管16の雄ねじ部21によつて検出器ホル
ダ14にねじ止めし、さらに、金属ベルト12を
浸漬ノズル60の周壁との間にアルミナセメント
13をはさんで浸漬ノズル60の周壁に固定して
いる。したがつて、浸漬ノズル60の貫通孔11
と温度検出器15の保護管16との〓間22から
浸漬ノズル60の外側大気空間への連通が遮断さ
れているので、浸漬ノズル60内を通過する溶鋼
流によつて負圧となつている浸漬ノズル60の内
部に、浸漬ノズル60の外側大気空間から、〓間
22を通つて空気が吸引されて溶鋼が酸化するこ
とを防止できる。
そして、この温度検出装置では、溶鋼の温度を
検出中に万一、保護管16の先端部分が溶損した
場合は、温度検出器15を保護管16の雄ねじ部
21によつて検出器ホルダ14にねじ止めしてい
ること、金属ベルト12を浸漬ノズル60の周壁
との間にアルミナセメント13をはさんで浸漬ノ
ズル60の周壁に固定していることによつて、溶
鋼をアルミナセメント13部分や保護管16と検
出器ホルダ14との〓間部分で凝固させて溶鋼の
浸漬ノズル60の外側への噴出を防止することが
できる。
さらに、浸漬ノズル内を上方から下方に向かつ
て通過する溶鋼の温度を検出するに当たつては、
温度検出器15を保護管16を浸漬ノズル60内
に、20mm程度突出させればよいので、保護管16
の長さは、従来の溶鋼温度検出装置に比べて1/5
程度の長さでよい。
なお、この実施例の肉厚4mmの保護管16を有
する温度検出器15は、平均5〜6チヤージ分の
鋳造回数に連続して使用できる耐久性がある。
〔考案の効果〕
本考案の溶鋼温度検出装置では、熱電対とこの
熱電対をその内側に収めた保護管とからなる温度
検出器を、タンデイツシユの底部に設けられる浸
漬ノズルの周壁に設けられた貫通孔に、その温度
検出側を浸漬ノズル内に突出させて、挿入固定す
ることによつて、タンデイツシユ底部の耐火物レ
ンガ表面付近からつぎつぎと順に浸漬ノズル内に
注ぎ込まれてくる溶鋼の温度を検出することがで
きる。
さらに、本考案に係る装置では、浸漬ノズルの
温度検出用貫通孔と温度検出器との〓間から浸漬
ノズルの外側大気空間への連通を遮断する遮断手
段を設けることによつて、浸漬ノズル内を通過す
る溶鋼流によつて負圧となつている浸漬ノズルの
内部に、浸漬ノズルの外側大気空間から、貫通孔
と温度検出器の保護管との〓間を通つて空気が吸
引されて溶鋼が酸化することを防止できる。
したがつて、本考案の溶鋼温度検出装置によれ
ば、従来は測定できなかつたタンデイツシユ底部
の耐火物レンガ表面付近の溶鋼の温度を、溶鋼を
酸化させることなく、ほぼ正確に検出することが
できるので、鋳造温度の正確な温度管理が実施で
き、加熱エネルギーの無駄がなくなるとともに、
良品質の鋳片が得られる。
また、浸漬ノズル内を通過する溶鋼の温度検出
に当たつては、浸漬ノズルの貫通孔を通して、温
度検出器を浸漬ノズル内に突出させればよいの
で、温度検出器の熱電対用保護管の長さを、従来
の溶鋼温度検出装置に比べて短くすることがで
き、装置を安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す溶鋼温度検出装
置の構成説明図、第2図は第1図に示す温度検出
器の側面断面図、第3図は第1図に示す検出器ホ
ルダを有する金属ベルトの斜視図である。第4図
は連続鋳造プロセスの説明図、第5図は従来の溶
鋼温度検出装置の構成説明図、第6図はタンデイ
ツシユから浸漬ノズルにいたる部分の要部断面図
である。 符号の説明、11……貫通孔、12……金属ベ
ルト、13……アルミナセメント、14……検出
器ホルダ、15……温度検出器、16……保護
管、19……熱電対、21……雄ねじ部、22…
…温度検出器と貫通孔との〓間、56……タンデ
イツシユ、60……浸漬ノズル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. タンデイツシユの底部に設けられ、かつその周
    壁に貫通孔を有する浸漬ノズルと、前記貫通孔に
    その温度検出側を前記浸漬ノズル内に突出させて
    挿入・固定された、熱電対とこの熱電対をその内
    側に収めた保護管とからなる温度検出器と、この
    温度検出器と前記貫通孔との〓間から前記浸漬ノ
    ズルの外側大気空間への連通を遮断する遮断手段
    とを備えたことを特徴とする溶鋼温度検出装置。
JP6533388U 1988-05-18 1988-05-18 Expired - Lifetime JPH054928Y2 (ja)

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