JPH054925Y2 - - Google Patents
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- JPH054925Y2 JPH054925Y2 JP1986155623U JP15562386U JPH054925Y2 JP H054925 Y2 JPH054925 Y2 JP H054925Y2 JP 1986155623 U JP1986155623 U JP 1986155623U JP 15562386 U JP15562386 U JP 15562386U JP H054925 Y2 JPH054925 Y2 JP H054925Y2
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- Japan
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- drum
- slab
- drums
- insulating layer
- heat insulating
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- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、ツインドラム式およびロータリー式
の薄板連続鋳造装置に適用可能な薄板連続鋳造用
ドラムに関する。
の薄板連続鋳造装置に適用可能な薄板連続鋳造用
ドラムに関する。
従来の薄板連続鋳造用ドラムは、溶湯と直接接
触するドラム表面にNiメツキあるいはボロンナ
イトライド、グラフアイト、タングステンカーバ
イドなどのコーテイング処理を施しているものを
使用しており、しかも、このコーテイング処理は
ドラム胴面の全表面に均一にコーテイング処理し
ているものである。
触するドラム表面にNiメツキあるいはボロンナ
イトライド、グラフアイト、タングステンカーバ
イドなどのコーテイング処理を施しているものを
使用しており、しかも、このコーテイング処理は
ドラム胴面の全表面に均一にコーテイング処理し
ているものである。
ところで、従来のツインドラム式薄板連続鋳造
装置の概要を第4図に基づいて説明すると、この
装置は、薄板鋳片3を鋳造するドラム1,1′、
このドラム1,1′間の溶湯4の洩れを防止する
サイドき2,2′および溶鋼等の溶湯4を溜める
タンデイツシユ5などを主要構成部材としてい
る。
装置の概要を第4図に基づいて説明すると、この
装置は、薄板鋳片3を鋳造するドラム1,1′、
このドラム1,1′間の溶湯4の洩れを防止する
サイドき2,2′および溶鋼等の溶湯4を溜める
タンデイツシユ5などを主要構成部材としてい
る。
この装置を詳細に説明すると、ドラム1,1′
は水平に設置されており、図示しない駆動装置に
より回転(矢示方向)駆動される。このドラム
1,1′は例えば銅または銅合金あるいは鋼材に
より形成され、内部に水冷機構を内蔵するもので
あり、溶湯4との接触面積を大きく得るため相当
大径のドラムとなつている。またドラム1,1′
の両端部には、サイドをシールするための耐火材
からなるサイドせき2,2′が押し当てられてお
り、2本のドラム1,1′と2個のサイドせき2,
2′で形成される空間に溶湯4が注湯される。溶
湯4がドラム1,1′の表面に接触して冷却され
形成された凝固シエルは一体化され鋳片3とな
る。この鋳片3はピンチロール6により引抜かれ
る。なお7はガイドロールである。
は水平に設置されており、図示しない駆動装置に
より回転(矢示方向)駆動される。このドラム
1,1′は例えば銅または銅合金あるいは鋼材に
より形成され、内部に水冷機構を内蔵するもので
あり、溶湯4との接触面積を大きく得るため相当
大径のドラムとなつている。またドラム1,1′
の両端部には、サイドをシールするための耐火材
からなるサイドせき2,2′が押し当てられてお
り、2本のドラム1,1′と2個のサイドせき2,
2′で形成される空間に溶湯4が注湯される。溶
湯4がドラム1,1′の表面に接触して冷却され
形成された凝固シエルは一体化され鋳片3とな
る。この鋳片3はピンチロール6により引抜かれ
る。なお7はガイドロールである。
上記従来装置で鋳片を製造する場合、この鋳片
に縦割れが生じやすく、製品の価値を低下する欠
点を有する。この鋳片の縦割れの一因はドラム
1,1′と2個のサイドせき2,2′との間に発生
するバリにある。第3図は従来装置の平面図であ
つて、従来の鋳片の縦割れを説明するための図で
あり、この第3図に基づいて鋳片の縦割れについ
て詳細に説明すると、溶湯4はドラム1,1′と
サイドせき2,2′のすき間に浸透し、バリ8と
なる。凝固シエル9は冷却されるに従い収縮する
が、バリ8によつて拘束され、縦割れ10が発生
する。この縦割れ10の発生位置は、鋳片3の幅
方向においてランダムに生じ、製品の価値は激減
する。
に縦割れが生じやすく、製品の価値を低下する欠
点を有する。この鋳片の縦割れの一因はドラム
1,1′と2個のサイドせき2,2′との間に発生
するバリにある。第3図は従来装置の平面図であ
つて、従来の鋳片の縦割れを説明するための図で
あり、この第3図に基づいて鋳片の縦割れについ
て詳細に説明すると、溶湯4はドラム1,1′と
サイドせき2,2′のすき間に浸透し、バリ8と
なる。凝固シエル9は冷却されるに従い収縮する
が、バリ8によつて拘束され、縦割れ10が発生
する。この縦割れ10の発生位置は、鋳片3の幅
方向においてランダムに生じ、製品の価値は激減
する。
本考案は、従来の上記欠点を解消することを意
図するものであるが、前述した鋳片の縦割れの要
因であるバリの発生は不可避であるところから、
この縦割れの発生位置を鋳片の端部にのみ限定
し、鋳片の幅方向にわたるランダムな縦割れを防
止する薄板連続鋳造用ドラムを提供することを目
的とする。
図するものであるが、前述した鋳片の縦割れの要
因であるバリの発生は不可避であるところから、
この縦割れの発生位置を鋳片の端部にのみ限定
し、鋳片の幅方向にわたるランダムな縦割れを防
止する薄板連続鋳造用ドラムを提供することを目
的とする。
そして、本考案は、鋳片の縦割れの発生位置を
鋳片の端部(ドラム端部に位置する個所)に限定
するため、ドラム端部のみに断熱層を設けるもの
である。即ち、本考案は、薄板連続鋳造用ドラム
において、該ドラムの冷却面端部表面に断熱層を
コーテイングしたことを特徴とする薄板連続鋳造
用ドラムである。
鋳片の端部(ドラム端部に位置する個所)に限定
するため、ドラム端部のみに断熱層を設けるもの
である。即ち、本考案は、薄板連続鋳造用ドラム
において、該ドラムの冷却面端部表面に断熱層を
コーテイングしたことを特徴とする薄板連続鋳造
用ドラムである。
本考案を詳細に説明すると、本考案では前述し
たように、バリの発生は不可避であるところか
ら、縦割れの発生位置を鋳片の端部(ドラム端部
に位置する個所)に限定し、鋳片の中央部は縦割
れのない健全なものとする。そのため、ドラム端
部のみに断熱材(熱抵抗となる材料、例えばタン
グステンカーバイド、ボロンナイトライドなど)
をコーテイングして、このドラム端部に接触する
溶湯の冷却速度を他のドラム面より低減させ、こ
の部分の凝固シエルの強度を弱くする。その結
果、収縮により発生する鋳片中の縦割れは必然的
に鋳片端部に発生し、鋳片中央部は縦割れのない
ものが得られる。
たように、バリの発生は不可避であるところか
ら、縦割れの発生位置を鋳片の端部(ドラム端部
に位置する個所)に限定し、鋳片の中央部は縦割
れのない健全なものとする。そのため、ドラム端
部のみに断熱材(熱抵抗となる材料、例えばタン
グステンカーバイド、ボロンナイトライドなど)
をコーテイングして、このドラム端部に接触する
溶湯の冷却速度を他のドラム面より低減させ、こ
の部分の凝固シエルの強度を弱くする。その結
果、収縮により発生する鋳片中の縦割れは必然的
に鋳片端部に発生し、鋳片中央部は縦割れのない
ものが得られる。
以下、第1図および第2図に基づいて本考案を
より詳細に説明すると、第1図は本考案の断熱層
を設けた薄板連続鋳造用ドラムの斜視図であり、
第2図は第1図の平面図である。第1図におい
て、ドラム1,1′の端部全周に断熱層11をコ
ーテイングする。その結果、第2図に示すよう
に、凝固シエル9中の縦割れ12は断熱層11が
コーテイングされている個所に発生し、中央部に
は発生しない。これは断熱層11のところは凝固
が遅れ、凝固シエル9の発達が中央部より遅いた
めであり、鋳片の収縮割れ12は必ず断熱層11
の接触部分の凝固シエル9中に生ずることにな
る。なお、第2図において、8はバリ、2,2′
はサイドせきである。
より詳細に説明すると、第1図は本考案の断熱層
を設けた薄板連続鋳造用ドラムの斜視図であり、
第2図は第1図の平面図である。第1図におい
て、ドラム1,1′の端部全周に断熱層11をコ
ーテイングする。その結果、第2図に示すよう
に、凝固シエル9中の縦割れ12は断熱層11が
コーテイングされている個所に発生し、中央部に
は発生しない。これは断熱層11のところは凝固
が遅れ、凝固シエル9の発達が中央部より遅いた
めであり、鋳片の収縮割れ12は必ず断熱層11
の接触部分の凝固シエル9中に生ずることにな
る。なお、第2図において、8はバリ、2,2′
はサイドせきである。
〔実施例 1〕
コーテイング剤としてWCの微粉をソルベント
系溶剤にて希釈したもの(WC……15wt%、溶剤
……85wt%)を用いた。ドラム端部から3mmの
位置より幅2mm、コーテイング膜厚み15〜20μm
の条件にてドラム全周(合計4周)にコーテイン
グを施した。
系溶剤にて希釈したもの(WC……15wt%、溶剤
……85wt%)を用いた。ドラム端部から3mmの
位置より幅2mm、コーテイング膜厚み15〜20μm
の条件にてドラム全周(合計4周)にコーテイン
グを施した。
〔実施例 2〕
コーテイング剤としてBN(ボロンナイトライ
ド)の微粉を用いた。ドラム端部から2mmの位置
より幅3mm、コーテイング膜厚み20〜30μmの条
件にてドラム全周(合計4周)にコーテイングを
施した。
ド)の微粉を用いた。ドラム端部から2mmの位置
より幅3mm、コーテイング膜厚み20〜30μmの条
件にてドラム全周(合計4周)にコーテイングを
施した。
本考案で使用する断熱材としては、凝固を遅ら
せる皮膜であればよく(ただしドラムとの密着力
が大きく容易にはがれないこと、溶湯と反応しな
いこと、および溶湯を汚染しないことが必須条件
である。)、上記実施例1,2の他に、各種セラミ
ツクス(Al2O3,ZrO2など)の溶射、金属系材料
(WC,TiCなど)の溶射、各種メツキ(Niメツ
キ,Ni−Feメツキなど)も使用することができ
る。
せる皮膜であればよく(ただしドラムとの密着力
が大きく容易にはがれないこと、溶湯と反応しな
いこと、および溶湯を汚染しないことが必須条件
である。)、上記実施例1,2の他に、各種セラミ
ツクス(Al2O3,ZrO2など)の溶射、金属系材料
(WC,TiCなど)の溶射、各種メツキ(Niメツ
キ,Ni−Feメツキなど)も使用することができ
る。
本考案は、以上詳記するように、鋳造用ドラム
の冷却面端部に断熱層を設けたものであるから、
縦割れは鋳片の端部に発生し、中央部では縦割れ
のない良好な鋳片製品が得られる効果を奏する。
なお、バリを除去するために、鋳片端部は切除す
るので(端部の切除は約3〜5mm程度である。)、
鋳片の端部に生ずる縦割れは歩留り低下とはなら
ないものである。
の冷却面端部に断熱層を設けたものであるから、
縦割れは鋳片の端部に発生し、中央部では縦割れ
のない良好な鋳片製品が得られる効果を奏する。
なお、バリを除去するために、鋳片端部は切除す
るので(端部の切除は約3〜5mm程度である。)、
鋳片の端部に生ずる縦割れは歩留り低下とはなら
ないものである。
第1図は本考案の断熱層を設けた薄板連続鋳造
用ドラムの斜視図であり、第2図は第1図の平面
図である。第3図は従来装置の平面図であつて、
従来の鋳片の縦割れを説明するための図であり、
第4図は従来のツインドラム式薄板連続鋳造装置
の縦断面図である。 1,1′……ドラム、2,2′……サイドせき、
3……鋳片、4……溶湯、5……タンデイツシ
ユ、6……ピンチロール、7……ガイドロール、
8……バリ、9……凝固シエル、10……縦割
れ、11……断熱層、12……縦割れ。
用ドラムの斜視図であり、第2図は第1図の平面
図である。第3図は従来装置の平面図であつて、
従来の鋳片の縦割れを説明するための図であり、
第4図は従来のツインドラム式薄板連続鋳造装置
の縦断面図である。 1,1′……ドラム、2,2′……サイドせき、
3……鋳片、4……溶湯、5……タンデイツシ
ユ、6……ピンチロール、7……ガイドロール、
8……バリ、9……凝固シエル、10……縦割
れ、11……断熱層、12……縦割れ。
Claims (1)
- 薄板連続鋳造用ドラムにおいて、該ドラムの冷
却面端部表面に断熱層をコーテイングしたことを
特徴とする薄板連続鋳造用ドラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986155623U JPH054925Y2 (ja) | 1986-10-13 | 1986-10-13 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986155623U JPH054925Y2 (ja) | 1986-10-13 | 1986-10-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6362249U JPS6362249U (ja) | 1988-04-25 |
JPH054925Y2 true JPH054925Y2 (ja) | 1993-02-08 |
Family
ID=31076490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986155623U Expired - Lifetime JPH054925Y2 (ja) | 1986-10-13 | 1986-10-13 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH054925Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61162250A (ja) * | 1985-01-11 | 1986-07-22 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 薄板連続鋳造装置 |
-
1986
- 1986-10-13 JP JP1986155623U patent/JPH054925Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61162250A (ja) * | 1985-01-11 | 1986-07-22 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 薄板連続鋳造装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6362249U (ja) | 1988-04-25 |
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