JPH054924U - Ｏａ機器用机 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】コードの余剰部分が長くても、余剰部分が邪魔
にならず載置台をスムーズに昇降できるＯＡ機器用机を
提供することを目的としている。 【構成】上面に開口部を有する筒状の脚部と、前記開口
部を覆う天板と、前記脚部の内部に収容されＯＡ機器の
うち少なくともディスプレイが載置されて前記天板が開
放された状態で脚部内を昇降自在な載置台とを備えるＯ
Ａ機器用机において、前記載置台の下部に前記ＯＡ機器
の余剰コードを収納する収納部を設けるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ＯＡ機器用机に関する。

【０００２】

【従来の技術】

オフィスオートメーション化が進み、どのような小さな事業所においても、パ ーソナルコンピュータやワードプロセッサ等のＯＡ機器が１台や２台はある。 これらのＯＡ機器は、通常机の上に載せられ使用されているが、ディスプレイ 、機器本体等など大きな面積を占める機器があり、どうしても大きなスペースを 取ってしまい、これら機器が載置された机では、別の事務作業等がほとんどでき なくなっている。

【０００３】 したがって、ＯＡ機器用の机と他の事務作業用の机と２種類用意しなければな らず、机の数が増え非常に事務所等が狭くなってしまう。 一方、別の場所に保管してあるＯＡ機器を使用時にのみ机の所まで持ってくる のでは非常に手間である。 そこで、例えば、実公昭５８−２６５７６号公報にみられるような机が提案さ れている。

【０００４】 この机は、机板が固定された前方机板部と下面に受像機を備えた後方机板部と に区分されていて両机板部を普通の事務机と同様にして使用できるとともに、受 像機の使用時に、前記受像機の底部に台座を介して連結された昇降機の昇降動作 により受像機と後方机板とを一体的に上昇させて前方机板より上方に突出させる ようにしている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記机は、受像機の前面側が高くなるように傾けて上方に突出させる ようになっており、受像機の画面が斜め上方を向くようになっている。したがっ て、設置場所によっては天井照明の反射光が目に入り却って受像機が見にくい場 合があり、設置できない場所もあった。

【０００６】 また、使用時に受像機が斜めに保持されることから受像機の位置がずれないよ うに保持機構により保持しなければならないので、機器のセットが面倒であると ともに、装置自体の強度も大きくしなければならないと言う問題もあった。 しかも、電動油圧ポンプにより油圧ジャッキのシリンダを上下動させて前記受 像機を昇降させる構造となっているため、装置自体の重量が大きなものとなり持 ち運びが不便であるとともに、非常に高価なものであった。

【０００７】 そこで、本考案の考案者らは、図４ないし図６にみるようなＯＡ機器用机（実 願平２−９８１９４号等）を先に提案している。 すなわち、このＯＡ機器用机１ｂは、筒状の脚部２の上部開口部を開放自在な 天板３によって覆ってあって、通常は、普通の事務机として使用することができ 、天板３を開放して把手５１を持って脚部２内に収容された載置台５を引き上げ れば、載置台５上に載ったディスプレイＡが机１の上に現れてＯＡ機器用机とし て使用できるというもので、載置台５がパンタグラフ７を介して脚部２の底部に 昇降自在に支えられているとともに、ガスばね等の付勢手段により常に上方向の 付勢力を受けて手動でも軽く昇降できるようになっている。しかも、上記のよう にパンタグラフとガスばね等の組み合わせによって載置台５が支えられているだ けであるので、構造が簡単で軽量であるとともに、安価に提供できるという優れ たものである。

【０００８】 ところで、このＯＡ機器用机１は、ディスプレイＡが、載置台５の後部に設け られたコード挿通孔５５を介して脚部２の側方に収容されるＯＡ機器本体Ｂとコ ードで接続されるようになっているが、コードが長い場合などは、載置台５の下 側に余剰のコードが溜まってしまい、載置台５を昇降させると、この余剰コード が載置台５を支えているパンタグラフ７に挟まったりして載置台５の昇降がスム ーズに行えなかったり、コード自体が傷付いたりすることがある。

【０００９】 本考案は、このような事情に鑑みて、コードの余剰部分が長くても、余剰部分 が邪魔にならず載置台をスムーズに昇降できるＯＡ機器用机を提供することを目 的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案にかかるＯＡ機器用机は、上面に開口部を 有する筒状の脚部と、前記開口部を覆う天板と、前記脚部の内部に収容されＯＡ 機器のうち少なくともディスプレイが載置されて前記天板が開放された状態で脚 部内を昇降自在な載置台とを備えるＯＡ機器用机において、前記載置台の下部に 前記ＯＡ機器の余剰コードを収納する収納部を設けたことを特徴としている。

【００１１】

【作用】

上記構成により、ディスプレイから載置台下を通ってＯＡ機器本体へ接続され るコードに余剰部分がある場合、余剰部分をループ状にするなどして纏め、収納 部へ収納し、余剰部分を載置台とともに昇降させることができる。

【００１２】

【実施例】

以下に、本考案を、その実施例をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。 図１は、本考案にかかるＯＡ機器用机（以下、「机」とのみ記す）の１実施例 を横から見て断面であらわしている。 図にみるようにこの机１ａは、載置台５が脚部２内に平行に配置された２つパ ンタグラフ（図では片側しかあらわれていない）７を介して上下動自在に支持さ れている。パンタグラフ７は、載置台５およびディスプレイＡの重量に略釣り合 う付勢力を備えたガスばね７３によって常に載置台５を押し上げる方向、すなわ ち、リンク７１が垂直になる方向に付勢されている。

【００１３】 なお、図中、７６はリンク７１の固定軸７５から延出する連結アームである。 載置台５は、後部壁面２ａ側には、コード挿通孔５５が設けられていて、その 下側のパンタグラフ７とパンタグラフ７との間の位置に収納部５９が設けられて いる。 収納部５９は、その開口部５９ａの端面がコード挿通孔５５の略一致するよう に設けられていて、図２および図３にみるように、皿状部材５８を載置台５の下 側にビス５８ａで固定することで形成されている。

【００１４】 この机１ａは、図４にみるようにディスプレイＡと載置台５側部の脚部２内に 収容されたＯＡ機器本体Ｂとを接続するコード９が長すぎる場合には、図１にみ るように、コード９の余剰部分９９を収納部５９に纏めて収納する。 このようにすれば、余剰部分９９は、載置台５の昇降に伴って昇降するため、 パンタグラフ７にコード９の一部が挟まれたりすることがなくなる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案にかかるＯＡ機器用机は、以上のように構成されているので、ディスプ レイから載置台下を通ってＯＡ機器本体へ接続されるコードに余剰部分がある場 合、余剰部分をループ状にするなどして纏め、収納部へ収納し、余剰部分を載置 台とともに昇降させることができる。

【００１６】 したがって、載置台５を昇降させる時に、余剰コードがパンタグラフなどの昇 降手段に挟まったりすることがなくなり、載置台の昇降がスムーズに行えるとと もに、コード自体も傷付くことがなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるＯＡ機器用机の載置台部分をあ
らわした側断面図である。

【図２】その載置台の平面図である。

【図３】その載置台の背面図である。

【図４】先行技術であるＯＡ機器用机の載置台を引き上
げた状態をあらわす斜視図である。

【図５】その天板を閉じた状態をあらわす斜視図であ
る。

【図６】その側断面図である。

【符号の説明】

１ａ 机 ２ 脚部 ３ 天板 ５ 載置台 ５８ 収納部 Ａ ディスプレイ Ｂ ＯＡ機器本体

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】上面に開口部を有する筒状の脚部と、前記
   開口部を覆う天板と、前記脚部の内部に収容されＯＡ機
   器のうち少なくともディスプレイが載置されて前記天板
   が開放された状態で脚部内を昇降自在な載置台とを備え
   るＯＡ機器用机において、前記載置台の下部に前記ＯＡ
   機器の余剰コードを収納する収納部を設けたことを特徴
   するＯＡ機器用机。