JPH0549016U - 複写機用トナーフィルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器状のメインフィルタ内に、ステープルを
充填したトナーフィルタにおいて、寿命を増加させたフ
ィルタを提供する。 【構成】 流入開口１０を設けた端板１１の一方面に、
ステープル１４が充填され、不織布から成るメインフィ
ルタ１２を配設し、ステープル１４に不揮発性で粘性の
オイルを付着させた。トナーを含むエアは、ステープル
１４の層を流通した後にメインフィルタの全面に向け流
れる。ステープル１４に付着したトナーは、エアの流れ
により持ち去られることがない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本願は、静電式複写機に使用されるトナー含有エアを濾過するためのトナーフ ィルタに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来提案されているトナーフィルタは、図３のように、不織布から成る容器状 のフィルタ１内に、所定繊維径のステープル２を充填した構造のものである。ス テープル２は、プレフィルタとして機能し、またフィルタ１はメインフィルタと して機能する。

【０００３】 フィルタ１の開放端には、開口３を設けた端板４が設けられる。このようなト ナーフィルタは、所定のケース（図示せず）内に装着され、使用される。

【０００４】 トナーを含むエアは、端板４の開口３から吸引されてステープル２を通り、さ らにフィルタ１を流通して濾過される。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記トナーフィルタは、まずステープル２によりトナーを捕捉し、次いでフィ ルタ１で残りのトナーを捕捉するように作用するが、ステープル２による捕捉が 不十分となる。すなわち、微細なトナーは、一旦、ステープル２に付着し、捕捉 されるが、流入するエアにより持ち去られることがある。そうすると、フィルタ １の負担が増大し、早期目詰まりをもたらすことになる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

流入開口を設けた端板の一方面に、容器状のメインフィルタを配設するととも に該メインフィルタ内にステープルを充填し、上記メインフィルタの開放端を端 板の一方面に溶着した複写機用トナーフィルタにおいて、ステープルの表面にオ イルを付着した構成としたものである。

【０００７】

【作用】

エア中のトナーは、まずステープルにより捕捉され、その他のものは、メイン フィルタにより捕捉される。ステープルに捕捉されたトナーは、オイルにより湿 潤され容易に離脱しない。

【０００８】

【実施例】

図１、図２は、本考案の実施例を示すトナーフィルタであり、流入開口１０を 設けた端板１１と容器状のメインフィルタ１２とで成る。

【０００９】 端板１１は、プラスチック材から成り、その中央部に、流入開口１０が設けら れる。メインフィルタ１２は、その開放端が端板１１の流入開口１０の外側周縁 に溶着される。

【００１０】 メインフィルタ１２の内部には、ステープル１４が充填される。ステープル１ ４の表面には、不揮発性で、粘性の潤滑油などのオイルが付着されている。

【００１１】 エアは、端板１１の流入開口１０から流入し、ステープル２の濾過層を流通し 、次いでメインフィルタ１２を流通しこの間に濾過されて流出する。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように本考案のトナーフィルタは、ステープルにオイルを付着させたも のであるから、ステープルに捕捉されたトナーがエアの流れによりもちさられる ことがなく、早期目づまりによる寿命の短命化を防止する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す断面図

【図２】図１の正面図

【図３】従来のフィルタの断面図

【符号の説明】

１０ 流入開口 １１ 端板 １２ メインフィルタ １４ ステープル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 流入開口を設けた端板の一方面に、容器
   状のメインフィルタを配設するとともに該メインフィル
   タ内にステープルを充填し、上記メインフィルタの開放
   端を端板の一方面に溶着した複写機用トナーフィルタに
   おいて、ステープルの表面にオイルを付着したことを特
   徴とする複写機用トナーフィルタ。