JPH0548682U - 滅菌用容器 - Google Patents

滅菌用容器

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JPH0548682U
JPH0548682U JP10978591U JP10978591U JPH0548682U JP H0548682 U JPH0548682 U JP H0548682U JP 10978591 U JP10978591 U JP 10978591U JP 10978591 U JP10978591 U JP 10978591U JP H0548682 U JPH0548682 U JP H0548682U
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JP
Japan
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container
holes
sterilization
sterilized
gas
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Pending
Application number
JP10978591U
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English (en)
Inventor
隆男 笹山
邦春 高見
幹雄 高田
Original Assignee
大同酸素株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繭等の滅菌処理を能率よく行うことのできる
容器を提供する。 【構成】 ダンボ−ル等物品を入れる容器として適当な
強度を有する材料で作られた箱の適所に複数の穴を開
け、該穴を菌を通さず通気性を有するシ−ト材で塞い
だ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば生糸生産用の繭に滅菌処理等を施すために使用するに適した 滅菌用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生糸生産用の繭は、蛹が蛾になる前に殺蛹し、滅菌処理を施した状態で生糸生 産業者に出荷される。この殺蛹および滅菌の方法として、最近エチレンオキサイ ドガスを用いて処理を行う方法が採用されるようになった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記エチレンオキサイドガスを用いて滅菌を行う場合、被滅菌物である繭を滅 菌バッグ等の袋に入れ、これをさらにパッキンケ−スまたはダンボ−ルケ−ス等 に入れ、シ−ルを施した最終出荷状態で滅菌処理を行うことが多いが、このよう な最終出荷状態で滅菌処理を行うと、滅菌処理中のガスの透過や、脱気工程にお ける脱気状態が悪く、処理に長時間を要するという問題点がある。また、滅菌処 理を終えた後も被滅菌物中に残留するガスの除去に長時間を要している。そこで 本考案は、滅菌等の処理の容易な処理容器を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は次のような構成を採用した。即ち、本考案 にかかる滅菌用容器は、ダンボ−ル等の適当な強度を有する材料で作られた箱の 適所に複数の穴を開け、該穴を通気性を有するシ−ト材で塞いだことを特徴とし ている。
【0005】
【作用】
この容器は、物品を入れる容器として適当な強度を有する材料で作られている ので、そのまま被滅菌物の運搬用もしくは保管用容器として使用することができ る。また、通気性を有するシ−ト材で塞がれた複数の穴が設けられているので、 滅菌処理を行う際に処理ガスがこのシ−ト材を通して容易に容器内に流入し、迅 速に内部の滅菌が行われる。また、処理後のガスの排出も同シ−ト材を通して行 われるので、容器内に処理ガスが残留しない。
【0006】
【実施例】
以下、図面にあらわされた実施例について説明する。図1は、本考案の実施例 を表すもので、この滅菌用容器1は、ダンボ−ル製の箱2の四方側面部に複数の 通気用の穴3,…が設けられている。箱の内面は、通気性を有し菌を通さないシ −ト材、例えば滅菌紙、不織布、合成樹脂フィルム等で内張りされているので、 上記穴3の部分では該菌を通さないシ−ト材が露出し、該シート材でダンボ−ル の穴が塞がれた状態となっている。シ−ト材は、内張りする代わりにダンボ−ル の外面に貼っておいても良い。また、ダンボ−ル箱の代わりにパッキンケ−スを 用いることもできる。
【0007】 穴3の大きさは、繭等の被滅菌物が通過しないような大きさとするのが良く、 一般的には通気性が損なわれず、強度的に問題のない大きさ、例えば直径数mm 乃至数十mmとするのが好ましい。このような穴3を数十mmおき例えば30〜 60mmおきに設けておけば良い。穴3は、箱2の天井や、底面にも形成してお いてもよいが、通常は側面のみで十分である。
【0008】 この滅菌容器1を用いて例えば繭等の被滅菌物の滅菌処理を行う場合は、被滅 菌物をこの容器にいれ、シ−ルを行った状態で真空チャンバ−内にいれ、真空に 引いてから処理ガスである例えばダイサイドガスをチャンバ−内に導入して、例 えば60度Cの温度に加熱した状態で所定時間保持する。この容器は、菌を通さ ずガスを通すシ−ト材で塞がれた複数の穴が設けられているので、滅菌処理工程 でのガスの流通が速やかに行われ、処理を能率よく行うことができる。
【0009】 つぎに、この滅菌用容器を用いて滅菌試験を行った結果について説明する。寸 法が長さ400mm、幅300mm、高さ300mmのダンボ−ルケ−スの四方 側面に両端から10mmの間隔をおいて直径12mmの穴を5mm間隔で開け、 その内側にウイコム社製滅菌紙を貼って穴を塞いだ図1に示すような滅菌容器を 使用した。この容器内に被滅菌物として塩ビチュ−ブ、ガ−ゼ、ポリエチレン容 器を入れた。これら被滅菌物には、B.Subufiksの胞子懸濁液を落とし 、風乾させた後滅菌を行った。なお、比較例として、穴をまったく開けていない 通常の同寸のダンボ−ル箱についても同様な試験を行い、性能を比較した。
【0010】 滅菌後は、日本薬局方無菌試験法に準じて無菌試験を行い、菌の発育の有無を 調べた。試験を行った滅菌器の条件は次のとおりであった。 使用ガス ダイサイドH200(エチレンオキサイドガス 20% +酸素ガス 80% ) 温度 50℃ 湿度 50% RH 圧力 1 kg/cm2 G 真空度 −700mmHg
【0011】 試験結果は、表1乃至表3に示す通りであった。酸化エチレン(EO)の残留 量は、内容物に残留するEOをエチルアルコ−ルで抽出し、ガスクロマトグラフ で分析した。試験結果から分かるとおり、本考案の容器を用いた場合に、容器内 のEO残留濃度が著しく低下している。また、放置日数においても減少速度が早 い。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案にかかる滅菌用容器は、菌を通さず、 気体を透過させる穴が適所に設けられているので、滅菌処理を能率よく行うこと ができるものである。この容器は、上記繭の容器としてのみならず、塩ビチュ− ブ、ガ−ゼ、ポリ容器、人工臓器等の医療機器用滅菌用容器等としても使用でき ることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を表す斜視図である。
【図2】その側面部の断面図である。
【符号の説明】
1 滅菌用容器 2 ダンボ−ル箱 3 穴 4 シ−ト材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンボ−ル等物品を入れる容器として適
    当な強度を有する材料で作られた箱の適所に複数の穴を
    開け、該穴を菌を通さず通気性を有するシ−ト材で塞い
    だことを特徴とする滅菌用容器。
JP10978591U 1991-12-11 1991-12-11 滅菌用容器 Pending JPH0548682U (ja)

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Citations (5)

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JPS6119434A (ja) * 1984-07-05 1986-01-28 セイレイ工業株式会社 枝打機における幹の抱持機構
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JPH03671A (ja) * 1989-05-17 1991-01-07 Terumo Corp 高圧蒸気滅菌用包装容器

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980331