JPH0548637B2 - - Google Patents

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JPH0548637B2
JPH0548637B2 JP84155701A JP15570184A JPH0548637B2 JP H0548637 B2 JPH0548637 B2 JP H0548637B2 JP 84155701 A JP84155701 A JP 84155701A JP 15570184 A JP15570184 A JP 15570184A JP H0548637 B2 JPH0548637 B2 JP H0548637B2
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pulse
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soliton
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Furederitsuku Morenauaa Rin
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American Telephone and Telegraph Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明の背景 本発明はレーザ出力パルスの幅及び形を制御す
るために、パルスを狭くするとともに、光フアイ
バ中の他のソリトン効果を用いたモードロツクレ
ーザに係る。
きわめて短い(たとえばピコセカンド)光パル
スは、色素レーザ、色中心レーザ及び半導体レー
ザ中のモードロツクプロセスにより生じる。しか
し正確なパルス幅及び形は常に完全な制御下であ
るとは限らない。むしろ、それらは完全には理解
されていない多くの要因によつている。たとえ
ば、ポンピングパルスの幅及び安定性、活性媒体
の利得、精密な空胴調整などである。出力パルス
を更に短くかつ安定化するための技術開発に、多
くの努力が払われてきた。たとえば、(基本的に
可視波長で動作する)モードロツク色素レーザ
は、空胴中に非線形吸収体を導入することによ
り、約0.psecもの短いパルスを発生させるために
作ることができる。ただし、得られた出力パワー
はむしろ弱く、安定性の問題は残る。しかし、パ
ルス幅制御の問題は、特に近赤外波長で現在もな
お重要である。その理由は一部は、スペクトルの
その領域での適当な非線形吸収体が少いことであ
る。
本発明の要約 レーザの帰還ループ中に導入された低損失、偏
光保持、単一モード光フアイバの長さにより、モ
ードロツクレーザのパルスは短くかつ安定化され
る。最初、フアイバのパルスを短縮し、短縮され
たパルスは、レーザパルスと本質的に一致し、位
相のあつたモードロツクレーザ空胴中に注入さ
れ、それによりレーザはそれ自身、より短いパル
スを発生するようになる。平衡が達成された時、
フアイバ中のパルスは本質的にソリトンになる。
その結果レーザパルス幅の著しく安定になる。
詳細な記述 ソリトン効果 光フアイバ中のパルス整形は、二つの動作又は
相互作用による。(1)群速度の分散及び(2)屈折率の
非線形性である。十分低強度では、分散が支配的
で、パルスは常に広がる。(どのような符号でも)
分散動作のみで、パルスは次式に従つて広がる。
ここで、τはpsec単位での入力パルス幅、Dは
psec/nm/Km単位での分散パラメータ、LはKm
単位でのフアイバ長である。
しかし、非線形性は負性群速度分散(δνg/δλ
<0)とともに作用し、パルス短縮の可能性が生
じる。非線形性は、次のように表される。
n=n0+n2 (2) ここで、nは屈折率、n0は任意の低強度におけ
るその値、は光強度で、石英ガラスフアイバ中
で、n2は3.3×10-16cm2/Wの値を有する。第1図
に示されるように、簡単なパルス短縮が以下のよ
うに行われる。部分(a)において、非線形性による
自己位相変調は、パルスの前半分の周波数を下
げ、後半分のそれらを上げる傾向がある。周波数
“チヤープ”が部分(b)に示されている。そのよう
な“チヤープ”パルスは(すでに示した)負性群
速度分散により発生し、前(低周波)部分は遅
れ、一方後(高周波)部分ほ進み、パルスは部分
(c)に示されるように、それ自身を消滅させる傾向
がある。この効果は有効な一つとなりうる。ほぼ
30:1の入力対出力パルス幅比が実験的に観測さ
れ、更に著しい短縮が可能であることが、理論的
に予測されている。エル.エフ.モレナウア(L.
F.Mollenauer)ら、オプテイクス・レターズ
(Optics Letters)第8巻、第5号、289頁
(1983)を参照のこと。
パルス短縮の程度は、強度に強く依存すること
に注意すべきである。事実、何らかの短縮を行う
ためには、チヤープが作られる速度、従つて強度
がある臨界値を越えなければならない。その目的
は分散のみによるパルス拡大効果を上回るように
することである(第(1)式を参照のこと)。その臨
界強度において、基本的なソリトンが生じ、損失
が無視しうる限界のパルスは、伝搬により広がり
もせず、狭くもならない。エル.エフ.モレナウ
ア(L.F.Mollenauer)ら、フイジカル・レビユ
ー・レターズ(Physical Review Letters)、第
45巻、1095頁(1980)を参照のこと。基本的なソ
リトンに対する臨界パワーR1は、次式で表すこ
とができる。
P1=〔0.776λ3/π2Cn2〕 |D|Aeff/τ2 (3) ここで、λは真空中での光波長、Aeffはフイ
アバコアの面積、Cは光速、他のパラメータは先
に定義をした。厳密に言うと、基本的なソリトン
はまた、精密なパルス波形に対応する。強度にお
いてsech2(t/γτ)である。ここでγは0.567の
数値をもつ。しかし、任意の合理的な波形及びほ
ぼ適切な強度をもつパルスは、フアイバにより、
ただちに正確な(sech2)ソリトンに変換される
ことが示される。この現象については、エル.エ
フ.モレナウア(L.F.Mollenauer)らによりレ
ーザ、フオーカス(Laser Focus)、193−198頁
(1982)に述べられている。
これまでの説明は、ほとんど定性的に述べてき
たが、各種のパルス整形効果が非線形シユレデイ
ンガ方程式により、定量的に予測される。簡単な
圧縮及び基本的なソリトンに加え、これらの予測
された(実験的にも証明された)効果には、いわ
ゆる高次のソリトンが含まれ、先に述べたパルス
は、周期的に伝搬する。高次のソリトンは次式で
与えられるピークパワーの(sech2)入力パルス
に対し、生じる。
PN=N2P1 (4) ここで、Nは整数である。第2図、部分(b)及び
(c)は、基本的なソリトン、部分(a)に加え、N=2
及びN=3のソリトンの振舞いを示す。ソリトン
Z0は、高次のソリトンが含まれない時でも、重要
なスケールパラメータで、次式で与えられる。
Z0=0.322〔π2C/λ2〕 τ2/|D|(5) 上のパラメータのある程度の実際的な値を示す
と役立つであろう。第3図は市販されている最善
の単一モード石英ガラスフアイバに対する波長の
関数としての損失、部分(a)及び群速度分散、部分
(b)を示す。ゼロ分散に対応する波長はある程度シ
フトしうるが、示された値(λ〜1.3μm)は典型
的である。従つて、本発明が基本とするソリトン
効果は、通常λ>1.3μmに対して起る。ここで
δνg/δλ<0である。(しかし、ごく最近の開発
により、光伝送領域中の任意の部分の狭い領域に
亘つて、負性分散の発光する可能性が出てきた。)
しかし、通常のブアイバの場合、λ==1.55μm
付近のきわめて低損失領域は、観測及びソリトン
効果の利用に最適である。その波長に対する分散
パラメータの典型的に値はD=−15Psec/n
m/Kmで、典型的なフアイバコア面積は、Aeff
〜10=-6cm2である。それらのパルメータ及びτ=
7psecFWHM入力パルスの場合、P1〜1W、Z0
1300である。しかし、もしτが1psecに短くなる
なら、P1は〜50Wに増加し、Z0は〜26mに減少
する。
ソリトン レーザ これらのソリトン効果は、モードロツクレーザ
に制御された幅の短いパルスを発生するように、
本発明に従い開発される。そのようにするために
は、モードロツクレーザの出力パルスは、上で述
べたように、単一モード偏光保持フアイバの長さ
を通して結合され、フアイバはパルスを圧縮し、
ソリトンを維持するのに適している。フアイバの
出力は、モードロツクレーザに空胴中にフイード
バツクされ、それにより注入パルスは空胴パルス
と本質的に一致し、位相があつている。
第1のソリトンレーザ10は第4図に概略的に
示されており、エル.エフ.モレナウア(L.F.
Mollenauer)らによりオプテイクス・レターズ
(Optics Letters)、第7巻、414頁(1982)に述
べられた型の同期してポンピングされるモードロ
ツク色中心レーザ12を含んだ。レーザ12の空
胴は100%反射率の鏡M1及びM2と部分的に透明
な鏡M0により形成された。活性媒体14、色中
心結晶が鏡M1及びM2間に配置され、光ポンピン
グ源(たとえば媒体14がTl0(1)色中心を含む
KCl:Tl結晶である時、1.064μmで動作する
Nb:YAGレーザ)により、二色性鏡M1を通し
て、軸はあわせてポンピングされる。たとえば、
複屈折プレートのような光波長同調要素18を、
鏡M2及びM0間に挿入してもよい。ビームスプリ
ツタS1及び顕微鏡対物レンズ20は、レーザ12
の出力の一部を、長さZ1の単一モード偏光保持フ
アイバ22の一端中に結合するために役立つた。
もう一方の端において、〜100%反射鏡M3がパル
スをフアイバ中に反射して戻す。フアイバを通る
二重通路による圧縮に続いて、パルスが同じ通路
のより、レーザ12の空胴中にフイードバツクさ
れた。活性媒体14中の刺激放射プロセスを通し
て、注入パルスはレーザ12にかなり短いパルス
を発生させる。ソリトンを維持するために、フア
イバ22は十分低損失である必要があり、ビーム
スプリツタS1を通して、フアイバ22に結合され
るパワーを一部は、ピークパルスパワーが基本又
は高次ソリトン(第(3)式参照)に必要なものであ
るようになる必要がある。
色中心をλ〜1.4ないし〜1.6μmで同調させる
ために、同調要素18を用いることができること
に注意すべきである。帯域の中心(1.5μm)にお
いて、フアイバ22からの帰還がなくても、色中
心12は8psec又はそれ以上の〜sech2パルスを発
生した。しかし、フアイバ帰還方式により、パル
ス幅は〜2psecに短縮できた。
ソリトンレーザのそのような動作を達成するた
めに、いくつかの条件を満す必要がある。第1
に、フアイバからのパルスは、レーザ12の空胴
パルスと本質的に同時にM0に到達すべきである。
この条件は、M0からS1を経て、フアイバ22を
貫き、再びM0に戻る経路が、2Lの整数倍でなけ
ればならないことである。ここで、Lはレーザ1
2の空胴長である。必要な調整は二つの段階で達
成される。フアイバの任意の長さから始めて、レ
ーザ12からの直接のパルスと、フアイバ22か
ら戻つたもの(及びM0により反射されたもの)
の時間差が、速い検出器及び速いオシロスユープ
(図示されていない)を使用して測定される。こ
の情報を用いて、フアイバ長は正確に長さ約±10
mm内い調整される。最終的に調整△Z1は入力フア
イバ端及び顕微鏡対物レンズの動きを通して達成
され、それらはともに24と概略的に描かれてい
る移動ステージ上にマウントされる。
(同期ポンピングとともに、最善のモードロツ
クのために)M0の調整△Z0が数μm内で精密に
行う必要があるが、△Z1でははるかに大きな変化
(数mmに及ぶ)が許されることに注意すべきであ
る。Z1の変化のより大きな許容度は、大きな群速
度分散による。すなわち、波長の比較的小さな変
化によつて、フアイバの等価な自由空間路長が変
り、それによつて自動的に△Z1の誤差を補償す
る。波長及び路長は、以下の関係で変化する。
δλ=6.66△Z1/Z1D (6) ここで、δλはmm単位、△Z1はnm単位、Z1Dは
psec/nm単位である。従つて、レーザ12の空
胴中のすべての同調要素(たとえば18)を除
き、代りに第(6)式を通して波調同調を行うため
に、変化△Z1を用いることが可能であろう。
第2の条件は、フアイバ22から戻るパルス
が、レーザ12の空胴中にすでに存在するパルス
と、本質的に位相があうことである。従つて、や
はりフアイバの分散により、非常に容易に自己調
整ができる。レーザ周波数をごくわずか(短パル
スに付随した帯域より、はるかに小さく)調整す
ることによつて、必要な位相調整ができることを
示すことができる。レーザ動作が雑音から高まる
とともに、位相条件にあう中心周波数のみが、生
き残る。
行うべき第3の調整は、レーザ12の空胴とフ
アイバ22を含む帰還ループ間の結合の度合いで
ある。もちろん、結合はビームスプリツタS1の反
射率に直接比例する。顕微鏡対物ルンズ20を焦
点をぼかすことにより、更に連続的に制御(減
す)することができる。一方、もちろん、結合は
十分強く、フアイバ22からのパルスはレーザ1
2の空胴中のパルスの利得制御ができるようでな
ければならない。この点については、レーザ12
出力の数パーセント程度のきわめてわずかな部分
で通常十分なことが、経験的にわかつている。他
方、結合が強ずぎると動作が不安定になり所望の
効果が明らかに減衰してくる。ただし、この現象
については、まだ良く理解されていない。
レーザ動作を平衡させる方法は、第5図を参照
することにより、最もよく理解できるであろう。
この図には、波長1.5μm、D=15psec/nm/Km
及びAeff=10-6cm2という仮想的な動作の場合につ
いて、各種の量が1/τすなわちパルス幅の逆数
に関数としてプロツトされている。P1(第(3)式)
は1/τの二次関数であるこのに注意されたい。
定常時刻での場合、レーザの平均出力とフアイバ
中へのパワーの固定された結合の程度は次のよう
に表される。
P^ηT/τ (7) ここでηは結合の程度、はレーザの時間平均
出力パワー、Tはパルス間の周期である。このよ
うに、P^は1/τに直接比例する。P1及びP^の曲
線は、τ1に対応する点で交差する。τ又はその付
近での動作が安定である理由は、容易にわかる。
もしτ>τ1ならばP^>P1で、フアイバはパルスを
狭くし、より短いパルスを発生するようレーザを
駆動する。この現象は第2図を参照することによ
り理解できる。N=2の場合、P/P1=4であ
るとパルスは狭くなる。同様にN=3の場合、
P/P1でパルスは狭くなる。同じ効果はP/P1
>1でも起る。他方、もしτ<τ1ならばP^<P1
で、フアイバはパルスを広げ、それに対応した効
果をレーザ12に与える。
パルス幅τは量ηに逆比例することに注意さ
れたい。従つて、レーザパルス幅はビームスプリ
ツタ結合η又はレーザパワー又は両方を調整す
ることによりかなりの範囲で調整される。
動作の他の可能な安定モードもある。たとえ
ば、第5図においてP^の曲線がP2の曲線と交差す
る点を考えてみる。この交差に対応するパルス名
場をτ2とよぶことにする。更に、ダブルフアイバ
長をτ2に対するソリトン周期Z0をτ2に対応させ
る。τ>τ2の場合、パルスを狭くすることができ
るがτがτ2に減少するととに、N=2ソリトンの
周期によりパルスが狭くなる現象は止る。更に、
もしパルスが(レーザ中の狭帯域同調要素のよう
な)フアイバの外部手段により、ττ2を越えて
狭くなるのが制限されないなら、N=2ソリトン
及びττ2と動作は安定にできる。事実、本発明
者による観察で(上に述べた)ソリトンレーザが
一次のソリトモードで動作することを最初に示し
た。約33m(ダブル長〜66m)の実際のフアイバ
長の場合、τ2は約1.7psecと計算され、〜2psecの
測定されたパルス幅によく対応する。
同様の安定動作は、より高次のソリトン(N=
3.4等)に対しても得ることができた。この後者
と動作モードの利点は、それが高パワー出力レー
ザとより両立しうることである。すなわち、高次
ソリトンの動作の場合、フアイバ中の強度はより
大きくなり、従つてレーザ出力がより高い割合
で、フアイバを経てそれ自身と結合できるように
なる。しかし、もしダブルフアイバ長がZ0(τ2
より著しく短いならば、安定点のみがτ1での交差
により規定される。
他の実施例 光フアイバを別の型の単一モード、偏光保持光
導波路、たとえば薄膜誘電体導波路で置きかえる
ことができる。
場合によつては、M0を除きそれによりフアイ
バを空胴の一端を形成するM3を有する内部空胴
とすることが可能である。そのような構成は高利
得低パワー半導体に使用するのが特に適してい
る。すなわち、そのようなレーザの出力パワーは
典型的な場合十分低く(mWの数10倍)そのため
ビームスプリツタにより得られる減衰は、フアイ
バ中に基本ソリトンを生成させるためには必要な
くなる。
加えて、本発明はパルスがフアイバ中の両方向
に移動する構成に限定されはいない。一方向又は
定在波構造も第6図に示されるように可能であ
る。レーザ22からのパルスは音波−光波変調器
30を通過する。後者は周知の制御航路40によ
り駆動される。一つの状態において、変調器中の
定在波がゼロならば、レーザ12のエネルギーす
べてがビームスプリツタS1に向けられ、レンズ3
2を通してフアイバーの一端に入れられる。後の
状態において(約半周期後が最善)変調器中の定
在波がそれらの最大値又はその付近にあり、フア
イバから(レンズ34を通つて)戻つてくるエネ
ルギーのかなりの部分が、レーザ12中に戻つて
結合する。フアイバ中の一方向パルス移動を実現
することに加え、この構成により、レーザ12中
に戻つて結合するエネルギーをフアイバ中への結
合の程度に対し独立にすることができる。従つ
て、フアイバ中の与えられた強度レベルに対する
より多くの帰還を得ることが可能である。
別の実施例においてアール.エイチ.ストルン
(R.H.Stolen)らにより、アプライド・フイジツ
クス・レターズ(Applied Physics Letters)、第
22巻、276頁(1973)に述べられているように、
フアイバ自身が利得媒体(ラマン利得)を含むこ
とができる。後者の場合、クラツドの中心及び隣
接した領域は利得を得、一方周辺のクラツド領域
は典型的な場合得ない。群速度分散により生じる
ウオークオフ(すなわち、ポンピングパルス及び
レーザパルスの重ならない周期)の問題を避ける
ためにポンピング用パルスは比較的広いパルスを
持つてもよく、あるいはポンピングハC.W.でも
ろい。そのようなレーザの一例が第7図に示され
ている。
顕微鏡対物レンズ50及び52が単一モード偏
光維持フアイバ54の二つの端部を、二色性ビー
ムスプリツタS及び可能な同調要素(図示されて
いない)を挿入するための短い空間で結合してい
る。ビームスプリツタSはポンピング用レーザ5
6からの同期ポンピング用パルス結合して入れ、
58においてレーザパルスを結合して出す働きを
する。たとえば、ビームスプリツタはポンピング
波長において約100%の反射率を有し、レーザ波
長において約10%の反射率をもつ。
ポンピング用パルス及びレーザ(ストークス)
パルスは、フアイバループ中で反時計方向に回転
する。ループの長さは、ループを回るレーザパル
スの走行時間がポンピングパルス間の周期の整数
倍であるように調整される。レーザは同期してポ
ンピングされるので、ポンピングパルス間の周期
及びレーザパルス間の周期は、本質的に同じであ
る。やはり群速度同調を用いることができた。
フアイバラマンレーザにおいて、利点は g=exp(ΓZ) (8) である。ここで、Zはフアイバ沿つた距離、利得
係数γは次式で従う。
ΓαPp/λsAeff (9) Ppはピークポンピングパワー、λsはストーク
ス(レーザパルス)波長、Aeffは実効的フアイ
バコア面積である。具体例をあげると、λs〜1.5μ
m、λp〜1.4μm(たとえば色中心又は半導体レー
ザ)とし、フアイバコア(シリカガラス)が8μ
mの直径をもち、フアイバループ長Zは100mで
あるとする。すると、Pp〜0.8Wの場合、g=e0.1
〜1.1である。閾値において必要な利得は、第7
図に示されたレーザの場合、約g=1.1であるか
ら、ちようど数ワツトのポンピング用パワーで、
閾値より十分上での動作に対し十分である。より
短いフアイバ又はより高い出力結合の場合、それ
に対応してより高いポンピング用パワーが必要で
あろうしかし、数百又は数千ワツトものピークポ
ンピングパワーがポンピング源として使用できる
各種のモードロツクレーザから容易い得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図部分P(a)は自己位相変調を受けた光パル
スを示し、部分(b)は対応する周波数変動を示し、
部分(c)はチヤープパルスに対するフアイバ分散の
動作により生じる圧縮パルスを示す図、第2図は
フアイバ中に入れられたパワーPの関数としてフ
アイバを伝搬するときの周期Z0に従うソリトンの
理論的振舞いを示す図、第3図は現在入手しうる
単一モードフアイバの場合の波長の関数として、
光損失、部分P(a)及び群速度分散部分(b)を示す
図、第4図は本発明の一実施例に従うモードロツ
ク色中心レーザを用いたソリトンレーザの概略
図、第5図は基本ソリトンP、一次ソリトンP2
及びフアイバ中のピークパワーP^に対するパワー
Pとパルス幅τの逆数の関係を示し、Z0はソリト
ンの周期である図、第6図は本発明の別の実施例
に従うソリトンレーザの概略図、第7図は本発明
の別の実施例の概略図である。 〔主要部分の符号の説明〕、レーザ活性媒体…
…14、第1パルス発生手段……12、導波路…
…22,54、第1パルス伝搬手段……S1,2
0,M3、光空胴共振器を形成する手段……M0
M1,M2、第6図、第1パルスの出口を形成する
手段……M0、結合器……S1,20、パルスを反
射させてフアイバ中に戻す手段……M3、光変調
器……30、レーザの波長を同調させる手段……
24。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 所定の波長で光放射を発生するレーザ活性媒
    体と、 前記媒体からモードロツク光第1パルスを発生
    させるための手段と、 前記所定の波長でソリトンを維持できる本質的
    に単一モード、偏光保持光導波路と、 前記第1パルスを前記導波路を通して伝搬させ
    ることにより前記第1パルスの持続時間を短く
    し、短くされたパルスのパワーの少くとも一部
    を、前記第1パルスと本質的に一致させ、位相を
    あわせて前記活性媒体中に戻して結合させること
    により、前記活性媒体に持続時間の短縮されたパ
    ルスを発生させるための第1パルス伝搬手段とを
    含むことを特徴とするソリトンレーザ。 2 特許請求の範囲第1項に記載されたソリトン
    レーザにおいて、 前記第1パルス発生手段は光空胴共振器を形成
    する手段を含み、前記活性媒体は前記共振器中に
    置かれ、前記共振器からの前記第1パルスの出口
    を形成する手段を含み、 前記第1パルス伝搬手段は、前記第1パルスの
    パワーの一部を、前記導波路の一端に結合させる
    ための結合器と、前記導波路の他端に配置され、
    パルスを反射させて前記フアイバ中に戻すための
    手段とを含むことを特徴とするソリトンレーザ。 3 特許請求の範囲第1項に記載されたソリトン
    レーザにおいて、 前記第1パルス発生手段は光空胴共振器を形成
    するための手段を含み、前記活性媒体は前記共振
    器中に置かれ、前記共振器から前記第1パルスの
    出口を形成するための手段をさらに含み、 前記第1パルス伝搬手段は前記第1パルス発生
    手段と前記導波路の両端とに結合された光変調器
    を含み、前記導波路中のパルスは、単一方向に伝
    搬し、前記変調器は前記第1パルスのパワーのう
    ちの比較的多い割合のパワーが前記導波路中に結
    合される第1の状態と、前記短縮パルスのパワー
    のうちの比較的多い割合のパワーが前記共振器中
    に戻つて結合する第2の状態をもつことを特徴と
    するソリトンレーザ。 4 特許請求の範囲第1、2又は3項いずれかに
    記載されたソリトンレーザにおいて、 前記フアイバの等価自由空間路長を変えること
    により前記レーザの波長を同調させる手段を含む
    ことを特徴とするソリトンレーザ。 5 特許請求の範囲第1項に記載されたソリトン
    レーザにおいて、 前記活性媒体は前記導波路中にあり、 前記導波路は、オープンループに形成され、 前記第1パルス伝搬手段は前記第1パルスを前
    記ループの一端に結合させ、前記導波路を通して
    単一方向に伝搬させることにより前記ループの他
    端から短縮されたパルスを放出させ、更に 前記短縮パルスのパワーの一部を前記ループの
    前記一端に戻して結合させる手段を含み、 前記ループの長さは前記ループを回る前記短縮
    パルスの走行時間が、前記第1パルス間の周期の
    整数倍になるように適合させられることを特徴と
    するソリトンレーザ。 6 特許請求の範囲第1、2、3又は5項いずれ
    かに記載されたソリトンレーザにおいて、 前記導波路は光フアイバであることを特徴とす
    るソリトンレーザ。 7 特許請求の範囲第1、2、3又は5項いずれ
    かに記載されたソリトンレーザにおいて、 前記導波路は非線形屈折率と前記所定の波長に
    おける負群速度分散を特徴とするソリトンレー
    ザ。
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