JPH0548230Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は可変広告塔等の表示器に関するもので
ある。

従来の技術 近年、人目をひく広告塔として、表示盤が一定
時間で変わる表示器が要望されるようになつてい
る。

以下第１０図の図面を参照しながら、上述した
従来の表示器の一例について説明する。

１は断面形状が三角形のブロツクであり一定間
隔Ａで並設されている。２は三角形の中心に固着
し、外方に突出する軸である。３及び３ａは前記
ブロツクの軸を回転自在に軸支している一対の案
内板である。前記案内板３には軸２を軸支する軸
受４が固定されていて、相互の案内板３，３ａ
は、係止板５，５ａで係止され螺子６で固着され
ている。また前記軸２の一端は駆動歯車７が螺子
８で固定されている。前記駆動歯車７の歯車列及
び下端に位置した駆動モータ９の駆動歯車１０
と、駆動ベルト１１と係合している。１２は、ブ
ロツク１が120°回転した時点で一定時間停止させ
る制御装置である。

以上のように構成された表示器について、以下
その動作について説明する。

駆動モータ９が駆動歯車１０を駆動すると、駆
動ベルト１１により駆動力が駆動歯車７に伝達さ
れ、各々の駆動歯車７が同期して回転する。並列
された各々のブロツク１は駆動歯車７，１０の回
転により回転し、制御装置１２により120°回転す
る毎に間欠運動するので、ブロツク１の表面に３
種類の意匠を描くことにより、３種類に変化する
表示盤ができることとなる。

考案が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、表示面が
３面しかないため、表示変換数が３種類以上増や
せないという課題を有していた。

本考案は上記課題に鑑み、表示面を回転自在の
フラツパ構造にしフラツパ表裏を表示面として活
用できるようにすることにより、表示盤が６種類
に変化する表示器を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本考案の表示器は、
三角形の筒形ブロツクの表示面に相当する部分を
回転自在のフラツパにし、このフラツパの両端に
固着した保持片の軸の一端に円周上に２つの頂点
と底点を有する円筒形状の固定カムを固着し、こ
の固定カムに前記保持片の軸方向にのみ摺動自在
に軸支された摺動カムをスプリングを介して強制
的に嵌合させ、前記固定カムより突設された案内
片が前記フラツパを内設した回転部材の回転途上
で突設片に当接してフラツパを回転させるという
構成を備えたものである。

作 用 本考案は上記した構成によつて、回転部材が表
示変換するために回転し、前回表示した表示面が
180°近くまで回転したとき、この表示面を有する
フラツパに固着された固定カムの案内片が突設片
に当接しはじめる。このとき固定カムの案内面に
沿つてスプリングを圧縮する方向に摺動カムが移
動される。さらに固定カムと摺動カムとの案内面
の各頂点がすれちがうまで回転部材を回転させる
と、スプリングの力により互いの案内面に導びか
れ固定カムと摺動カムとは反転して再び嵌合す
る。このとき固定カムとフラツパは互いに固着さ
れた関係にあるため、フラツパも表裏反転される
こととなる。

実施例 以下本考案の一実施例の表示器について、第１
図から第９図を参照しながら説明する。なお、従
来例と同一構成については同一番号を付与してそ
の詳細な説明を省略する。

同図において１４は回転部材である。この回転
部材１４は両端に配置された左右一対の三角形保
持板１５と、この三角形保持板１５の３つの頂点
を連結する３つの支柱１６とから形成され、案内
板３に回転自在に軸支並設されている。

前記回転部材１４の支柱１６間に中空部１７に
配置されたフラツパ１８は表表示面１８ａ、裏表
示面１８ｂとからなり、両端に固着された保持片
１９の軸２０を介して前記三角形保持板１５に回
転自在に軸支されている。２１は円筒形状をした
固定カムである。この固定カム２１は前記保持片
１９の軸２０の一端に固着されている。またこの
固定カム２１は円周上に２つの頂点２２と、底点
２３と、これらを結ぶ案内面２４から形成されて
おり、この固定カム２１と対称形の案内面２４を
有する摺動カム２５に嵌合されている。この摺動
カム２５は前記保持片１９の軸２０に軸２０方向
にのみ摺動自在に軸支されている。２６はスプリ
ングである。このスプリング２６は前記三角形保
持板１５と摺動カム２５の間に介在し、摺動カム
２５を前記固定カム２１に強制的に嵌合させてい
る。２７は前記固定カム２１の一端に設けられた
案内片である。２８は突設片である。この突設片
２８は前記回転部材１４が120°回転途上で前記案
内片２７に当接するように配置されている。

以上のように構成された表示器について、以下
第１図から第９図を用いてその動作を説明する。

まず第１図から第３図は表示面の停止状態を示
すものである。次に回転部材１４が回転して、前
回表示した表示面が180°反対側に位置したとき、
第４図に示すように固定カム２１の案内片２７が
突設片２８に当接する。さらに回転部材１４を回
転させると、突設片２８に案内片２７が当接しな
がらフラツパ１８を回転させはじめる。このとき
固定カム２１と摺動カム２５との関係は、第８図
に示す如く固定カム２１の案内面２４に沿つてス
プリング２６を圧縮する方向に摺動カム２５が移
動される。

さらに回転部材１４を第６図の状態まで回転さ
せると、第９図に示す如く、固定カム２１と摺動
カム２５との頂点２３が合致し、さらには各頂点
２３がすれちがうと、スプリング２６で再び固定
カム２１と摺動カム２５とは強制的に嵌合させら
れる。このとき第７図に示す如く、フラツパ１８
は180°反転し、裏表示面１８ｂが出現する。

以上のように本実施例は、三角形の筒形ブロツ
ク１の表示面に相当する部分を回転自在なフラツ
パ１８構造にし、フラツパ１８表裏２面を表示面
として活用することにより、表示盤を６種類に連
続変化させることができる。

考案の効果 以上のように本考案は三角形の筒形ブロツクの
表示面に相当する部分を回転自在なフラツパ構造
にして、フラツパ表裏２面を表示面として活用す
ることにより、断面が三角形の回転表示部材で表
示盤を６種類に変化させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における表示器の要
部正面図、第２図は同第１図の部分側面断面図、
第３図は同第１図の部分平面断面図、第４図は同
第２図の回転部材が回転し突設片に案内片が当接
する直前の部分側面断面図、第５図は同第２図の
突設片に案内片が当接しフラツパを回転させ始め
た状態を示す部分側面断面図、第６図は同第２図
のフラツパが反転する直前を示す部分断面図、第
７図は同第２図のフラツパが反転した状態を示す
部分断面図、第８図は第５図のＡ矢視図、第９図
は第６図のＢ矢視図、第１０図は従来の表示器の
斜視図である。 １４……回転部材、１５……三角形保持板、１
６……支柱、１８……フラツパ、１９……保持
片、２０……軸、２１……固定カム、２２……頂
点、２３……底点、２５……摺動カム、２６……
スプリング、２７……案内片、２８……突設片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 三角形保持板の３つ頂点を連結する３つの支柱
   とから形成された回転部材と、前記回転部材を一
   定間隔をおいて軸支並設する一対の案内板と、前
   記回転部材の一端の軸に固着された駆動歯車と、
   前記駆動歯車に係合され前記各回転部材を連動し
   て回転させる駆動ベルトと、駆動モータと、前記
   回転部材が120°回転するごとに一定時間停止させ
   る制御装置と、前記回転部材の支柱間の３つの中
   空部に配置された３つのフラツパと、前記フラツ
   パの両端に固着され前記回転部材の三角形保持板
   に軸を介して回転自在に軸支された保持片と、前
   記保持片の軸の一端に固着され、円周上に２つの
   頂点と底点を有する円筒形状の固定カムと、前記
   固定カムと嵌合しつつ前記保持片の軸方向にのみ
   摺動自在に軸支された摺動カムと、前記三角形保
   持板と摺動カムとの間に介在するスプリングと、
   前記固定カムの一端に形成された案内片と、前記
   回転部材の回転途上で案内片に当接して前記フラ
   ツパを反転させるように配置された突設片とを備
   えたことを特徴とする表示器。