JP2553669B2 - 広告表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は人目につき易い公共の施設及び場所等に使用
される、自動販売機、バス等広告表示装置に関するもの
である。

従来の技術 近年、人目を引く広告表示装置として、表示部が一定
時間で変わる表示装置が要望されるようになっている。

以下第７図は、従来の広告表示装置の斜視図、第８図
は第７図の駆動部の要部拡大図である。同図において、
１は断面形状が三角柱であり一定間隔Ａで並設されてい
る。２は三角柱１の中心に固着し、外方に突出する軸で
ある。３及び3aは前記三角柱１の軸を回転自在に軸支し
ている一対の案内板である。前記案内板３には軸２を軸
支する軸受４が固定されていて、相互の案内板3,3aは、
係止板5,5aで係止され螺子６で固着されている。また前
記軸２の一端は駆動歯車７が螺子８で固定されている。
前記駆動歯車７の歯車列及び下端に位置した駆動部３の
駆動歯車10と、駆動ベルト11と係合している。12は、三
角柱１が120゜回転した時点で一定時間停止させる制御
装置である。

以上のように構成された広告表示装置について、以下
その動作について説明する。

駆動部９が駆動歯車10を駆動すると、駆動ベルト11に
より駆動力が駆動歯車７に伝達され、各々の駆動歯車７
が同期して回転する。並設された各々の三角柱１は駆動
歯車7,10の回転により回転し、制御装置12により120゜
回転する毎に同一平面状態で一定時間停止する。

120゜回転毎に間欠運動するので、三角柱１の表面に
３種類の意匠を描くことにより、３種類に変化する広告
表示装置ができることとなる。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記従来の構成では、三角柱１の回転が
同時に行なわれるため、顧客の注意を十分に引くことが
できなかった。

本発明は上記従来の課題を解決するもので、三角柱の
回転を順次伝えて回転させ、動作時間を長くし、顧客の
注意を引くことができる広告表示装置を提供することを
目的とする。

課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明の広告表示装置は、
三角柱の回転軸を中心とし外方に複数の歯を有する歯車
と、三角柱の回転軸と直交する回転軸を持ち歯車の歯と
咬合する複数個のカムと、カムの表面に連続して形成さ
れ歯車の歯と咬合した場合歯車を回転させず停止した状
態を保持する縦溝と、カムの表面に形成され縦溝と連続
している部合の連続していない部合から構成され歯車の
歯と咬合した場合歯車を回転させる遊嵌部を有した斜溝
と、隣接するカム間に一定量のズレ角度を与えてカムを
連結したカム列とを有している。

作用 この構成によって、カム列を駆動部によって回転させ
ると、カム列における隣接カム間のズレ角度により、カ
ム表面に形成された縦溝が、斜溝に接続される位置が隣
接カム間でずれているため、縦溝または斜溝と咬合する
歯を持つ歯車の回転が隣の歯車の回転とずれることとな
り、三角柱の回転もずれが生じる。したがって、複数の
三角柱のうち歯車の歯が斜溝と咬合しているものが隣接
する三角柱と位相差をもって順次回転して行くこととな
る。

実 施 例 以下本発明の一実施例について図面を参照しながら説
明する。なお、従来例と同一構成、同一動作について
は、同一番号を付してその詳細な説明を省略する。

第１図は本発明の一実施例における広告表示装置の斜
視図、第２図は第１図の要部拡大図、第３図は第１図の
カム表面の平面展開図、第４図は第１図のカムの斜視
図、第５図は第１図のカム列の斜視図、第６図は第１図
の動作時の要部平面図である。第１図〜第６図におい
て、20は軸２を一定間隔Ａで回転自在に軸支している案
内板である。21は軸２の反対側外方に突出する回転軸で
ある。22は回転軸21の中心より外方に複数の歯23を有す
る歯車である。24は歯23とかみ合う連続して形成された
縦溝25と前記歯23を回転軸を中心に移動させるよう縦溝
25と連続している部分と連続していない部分から構成さ
れた斜溝26とを有するカムであり、斜溝26の中央部に遊
嵌部を設けている。また歯23と縦溝25は咬合している。
前記カム24の端部は凸形状部27を、反対側の端部は凸形
状部に嵌合自在な凹形状部28を有し、凸形状部27と凹形
状部28は一定量のズレ角度αを設けている。この様にカ
ム24は凸形状部と凹形状部を嵌合連結しカム列30を形成
している。又カム24の中心には駆動軸29が貫通固定され
ている。駆動軸29の端部は駆動軸29を回転させる駆動部
９と連結されている。31は軸21を回転自在に軸支する軸
受である。

以上のように構成された広告表示装置について、以下
その動作を説明する。

駆動部９が回転すると、駆動軸29が回転し、カム24が
回転する。歯車22の歯23イは、カム24表面の平面展開図
におけるａ部で縦溝25と咬合しており、カム24が回転し
ても歯23イは回転しない。ｂ部まで回転すると斜溝26に
そって歯23イは回転軸を中心に回転する。ｃ部からは次
の歯23ロと溝がかみ合う。ｃ部が終わると三角柱１は60
゜回転する。この時ｄ部の基点の遊嵌部26aで歯23ロは
α゜分回転を停止、その後ｄ部では歯23ロが回転軸を中
心に回軸し、ｅ部では、歯23ハと縦溝25がかみ合い三角
柱は60゜回転する。そしてｆ部では、歯23ハと縦溝25が
かみ合い、三角柱１はｂ部まで回転しない。カム24は、
凸形状部27と凹形状部28にズレ角度αを有している。嵌
合連結したカム列30は、ズレ角度をα、カム24の縦溝25
の外周角度をβ、カム列30のカム24個数をｎとすると、 ｎα＜β の範囲でズレ角度αを設定できる。このズレ角度αによ
って、隣のカム24同志はズレ角度α分だけ位相がずれ
る。

カム列30を駆動部21によって回転させると、カム24の
縦溝25から斜溝26に移る時点が隣のカム24とずれる為、
三角柱１の回転が隣の三角柱１とずれることとなり、三
角柱１の回転が順次伝わって行く。

以上の構成により、三角柱１の回転動作が順次伝わっ
ていくようにできるため、三角柱１表面に描かれた意匠
を部分的に変えて行き、意匠が変化することを強調で
き、顧客の注意を引き収納商品に対する購買意欲を喚起
することができる。また、カム24同志を凸形状部27と凹
形状部28とによる嵌合により連結しているので、カム24
の個数を変えることにより、三角柱１の本数変更に対し
容易に対応することができる。

発明の効果 以上のように本発明は、三角柱の回転軸を中心とし外
方に複数の歯を有する歯車と、三角柱の回転軸と垂直な
回転軸を持ち歯車の歯を咬合する複数個のカムと、カム
の表面に連続して形成され歯車の歯と咬合した場合歯車
を回転させず停止した状態を保持する縦溝と、カムの表
面に形成され縦溝と連続している部分と連続していない
部分から構成され歯車の歯と咬合した場合歯車を回転さ
せる遊嵌部を設けた斜溝と、隣接するカム間に一定量の
ズレ角度を与えてカムを連結したカム列とを設けること
により、三角柱同志の回転中での接触等の故障もなく、
三角柱の回転動作が順次伝わっていくようにできるた
め、三角柱表面に描かれた意匠を部分的に変えて行き、
意匠が変化することを強調でき、顧客の注意を引き収納
商品に対する購買意欲を喚起することができる優れた広
告表示装置を実現できるものである。また、カムを連結
しているので、表示面積の変更による三角柱の本数変更
に対し、カムの個数を変えることにより容易に対応する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における広告表示装置の斜視
図、第２図は第１図の要部拡大図、第３図は第１図のカ
ム表面の平面展開図、第４図は第１図のカムの斜視図、
第５図は第１図のカム列の斜視図、第６図は第１図の動
作時の要部平面図、第７図は従来の広告表示装置の斜視
図、第８図は第７図の駆動部の要部拡大図である。 １……三角柱、９……駆動部、21……回転軸、22……歯
車、23,23イ,23ロ,23ハ……歯、24……カム、25……縦
溝、26……斜溝、26a……遊嵌部、30……カム列。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】文字、図形、絵画が表面に描かれ回転自在
   に軸支され複数個並設された三角柱と、前記三角柱の回
   転軸を中心とし外方に複数の歯を有する歯車と、前記三
   角柱の回転軸と直交する回転軸を持ち、前記歯車の歯と
   咬合する複数個のカムと、前記カムの表面に連続して形
   成され前記歯車の歯と咬合した場合前記歯車を回転させ
   ず停止した状態を保持する縦溝と、前記カムの表面に形
   成され前記縦溝と連続している部分と連続していない部
   分から構成され前記歯車の歯と咬合した場合、前記歯車
   を回転させる遊嵌部を有した斜溝と、隣接する前記カム
   間に一定量のズレ角度を与えて前記カムを連結したカム
   列と、前記カム列を回転させる駆動部とを備えた広告表
   示装置。