JPH054815Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本案は、特に高血圧、心臓疾患、又は高令者或
は日常要注意の人が、常時首飾りとし、特に外出
時に使用し緊急事態に備えんとした救命用具の開
発に関するものである。

＜従来の技術＞ 従来の技術としては、本案出願人が先きに出願
した実願昭61−88516号救急用ロケツトの如く、
首飾り状態で使用のものは本案以外国内では見当
たらない。普通特にゴルフ又はテニス等に於ては
緊急用としてバツグ等に入れて持参している人は
あるが、ゴルフ、又はテニス時の際不幸にも突発
自態発生の場合は第３者として一時的にも手当の
施しようないのが実情である。要は第３者が注目
しやすい状態で本人が所持していることが望まし
く又本人としても手早くカプセル内の例えばニト
ログリセリンの如き錠剤を取出し使用して一時的
に緊急事態に備えることが必要である。

＜考案が解決しようとする諸問題＞ 上記のことから、先づ第１の解決法としては、
本人自身が予め突発的におこり得る病状又は体調
に備え、これに適合する救急用の薬品を常時第３
者にも分り易すいように所持しておくこと、並び
にその薬品を短時間に手早く取出し得て一時的に
応急手当ができることである。

＜問題を解決するための手段＞ 以上のことを満足せしむるため、本案図面につ
いて説明すると、金属製筒体１とキヤツプ２とを
一側に於て蝶番３によつて開閉でき、キヤツプ２
を閉位置に係止する止金７を有するようにした縦
長のケースに、このケース内にガラス又はプラス
チツクの如き合成樹脂による耐水性のしぼり４、
又は切込みを設けた救命薬剤入りアンプル５を収
納し、アンプル及びケース底部を夫々ゴム栓９，
１０で密封し、且つケースは首飾り用として首掛
け紐６又はクサリによつて首に吊下げるようにし
た首飾り兼用の救命カプセルである。

尚、図面に於て７はキヤツプの止金、８は例え
ばニトログリセリンの如き救命用の平丸形の錠剤
を示した。

＜考案の効果＞ 本案は、上記の如く首飾りにするキヤツプ開閉
式の金張り又は金メツキの体裁のよいケースと
し、その中にガラス又はプラスチツクの如き耐水
性でしぼり４又は切込みを設けた錠剤入りアンプ
ル５を収納した構造から成り、アンプル及びケー
スの底部は夫々ゴム栓９，１０により密封せられ
ているので、浴槽内でもそのまま所持入浴して浸
水の虞れなく、又カプセルの取換え、又アンプル
内の錠剤の補充、取換えも容易簡単である。殊に
本案の最も特徴とする所は、従来急救剤入りで小
形ケースのものはあるが、何れも蓋はネジ止とな
つており、そのため本人自体に変調を来たした場
合は蓋の取外しが困難であり、且つ又寸時であつ
てもネジ取り時間もかかるので急な場合は不幸な
自体が生じかねない。しかるに本案に於ては指先
でキヤツプ２を第５図の如く蝶番側に倒せば止金
７は外れ、その上アンプル５のしぼり４又はその
切込み部分が折れてアンプルを開口し、錠剤を容
易且つ瞬時に取出せる頗る有益な効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案の実施例を示したもので、第１図
は本案カプセルで首掛け紐を取付けた正面図、第
２図は同上の背面図、第３図は側面図、第４図は
同上の拡大断面図、第５図はキヤツプを倒しアン
プルを折つてアンプル内の錠剤を取出している説
明図である。 尚、図面に於て、１……筒体、２……ケース、
３……蝶番、４……アンプル５のしぼり又は切込
み部分、６……首掛け紐又はクサリ、７……止
金、８……錠剤、９，１０……ゴム栓。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒体１とキヤツプ２を蝶番３によつて開閉で
   き、キヤツプ２を閉位置に係止する止金７を有す
   るようにした縦長のケースにガラス又は合成樹脂
   の如き耐水性で、しぼり４又は切込みを設けた救
   命薬剤を入れたアンプル５を収納し、アンプル及
   びケース底部を夫々ゴム栓９，１０で密閉し、且
   つケースには首掛け紐６を取付けて吊下げ使用す
   る首飾り兼用の救命カプセル。