JPH0547340A - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

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JPH0547340A
JPH0547340A JP3208091A JP20809191A JPH0547340A JP H0547340 A JPH0547340 A JP H0547340A JP 3208091 A JP3208091 A JP 3208091A JP 20809191 A JP20809191 A JP 20809191A JP H0547340 A JPH0547340 A JP H0547340A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ドーズファラデ7に入射されるイオンビーム
のビーム電流はカレントインテグレータ8で注入コント
ローラ13の信号処理に適したパルス信号に変換され
る。注入コントローラ13は、上記パルス信号から1回
のビーム走査当たりの測定値(電荷量)Cs を割り出
し、この測定値Cs から、イオンビームがドーズファラ
デ7に入射されていない状態のときに測定された誤差値
n を差し引いて補正値Cs ′(=Cs −Cn )を求
め、この補正値Cs ′に基づいて、プラテン駆動機構2
の動作を制御することによりウエハ6の移動速度を制御
する。 【効果】 上記誤差値は、ノイズレベルおよび/または
ベースラインレベルである。即ち、注入量の制御に及ぼ
すベースラインのドリフトやノイズの影響を減少できる
ので、略設定された通りの注入ドーズ量によりイオン注
入動作が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエハ等のイオン照射
対象物内に不純物イオンを均一注入するイオン注入装置
に関し、特にイオンビームのビーム電流を測定してイオ
ン注入量の制御を行うイオン注入装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】イオン注入装置は、拡散したい不純物を
イオン化し、この不純物イオンを磁界を用いた質量分析
法により選択的に取り出し、電界により加速してイオン
照射対象物に照射することで、イオン照射対象物内に不
純物を注入するものである。そして、このイオン注入装
置は、半導体プロセスにおいてデバイスの特性を決定す
る不純物を任意の量および深さに制御性良く注入できる
ことから、現在の集積回路の製造に重要な装置になって
いる。
【0003】上記イオン注入装置には、大型のイオン照
射対象物(例えば8インチのウエハ)に対応できるもの
として、図7に示すように、走査電極51・51により
X方向(紙面に沿う方向)にイオンビーム54を電気的
に走査すると共に、イオン照射対象物56をX方向と直
交するY方向(紙面にたいして垂直方向)に機械的に走
査する、いわゆるハイブリッドスキャン型のものがあ
る。
【0004】上記ハイブリッドスキャン型のイオン注入
装置では、イオン照射対象物56は注入位置において保
持部材53に保持され、保持部材駆動機構52に駆動さ
れてY方向に往復運動(走査)するようになっている。
【0005】また、上記保持部材53の上流側には、所
定面積の開口部55aを持つ照射マスク55が配置され
ている。この照射マスク55の開口部55aは、ビーム
走査領域内に形成され、開口部55aを通過したイオン
ビーム54のみが、その後方の保持部材53に保持され
たイオン照射対象物56に照射されるようになってい
る。
【0006】また、ビーム走査領域内における開口部5
5aの横側には、ビーム電流を測定するドーズファラデ
57が設けられている。このドーズファラデ57に入射
されたイオンビーム54のビーム電流は、OPアンプ等
を備えたカレントインテグレータ58により、注入コン
トローラ59での信号処理に適した信号に変換され、注
入コントローラ59に出力される。この注入コントロー
ラ59は、ドーズファラデ57に入射されたイオンビー
ム54の1回のビーム走査当たりの電荷量によって保持
部材駆動機構52の動作を制御し、保持部材53の移動
速度、即ちイオン照射対象物56のY方向走査速度の制
御を行うようになっている。このY方向走査速度の制御
により、イオン照射対象物56へのイオン注入量が制御
され、均一な注入量が得られるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記カレントインテグ
レータ58では、例えばOPアンプの温度特性によりベ
ースラインが変化したり、イオン源等で発生する電磁波
や装置内部で起こる放電等の影響によりノイズが発生す
る。
【0008】上記ドーズファラデ57の開口部57aの
面積は、全ビーム走査領域に対して占有面積率が小さい
(例えば1/20程度)ため、ドーズファラデ57に入
射されるイオンビーム54は僅かである。このため、計
測されるビーム電流値は数nA〜数mA程度と大変小さ
いため、上記カレントインテグレータ58等のビーム電
流測定系で発生するノイズやベースラインのドリフトに
対するS/N比が低く、これらの影響を受け易い。
【0009】例えば、ビーム走査巾が300mm、ドーズ
ファラデ57の開口部57aの巾が15mmに設定されて
いるイオン注入装置では、ドーズファラデ57に入射さ
れたイオンビーム54のビーム電流のピーク値がカレン
トインテグレータ58のレンジに対して100%のもの
であったとしても、平均の電流は、 (15/300)×100=5(%) 即ち、カレントインテグレータ57のレンジの5%にし
かならない。
【0010】ベースラインのドリフトが、例えば上記レ
ンジの0.1%あった場合、それが電流計測に与える影響
は、 (0.1/5)×100=2(%) 即ち、測定電流値の2%に相当する。さらにノイズの影
響もこれに加味される。
【0011】今日のイオン注入装置では、2%もの測定
値変動は、バッチ間の注入量の差(例えば、1%以内の
スペック)に対して大き過ぎると言える。
【0012】ドーズファラデ57でコレクトされ、カレ
ントインテグレータ58で計測されるイオンビーム54
のビーム電流信号は、入射イオンビーム54のビーム電
流だけが計測される正常時においては、例えば図4に示
すような信号であるが、図5に示すようにベースライン
がドリフトしたり、図6に示すようにノイズ信号が発生
すれば、みかけ上のビーム電流が増えることになる。
【0013】従来、注入コントローラ59によるイオン
注入量の制御は、前記のようにビーム電流測定系で測定
された1回のビーム走査当たりの電荷量によって行われ
ているので、ベースラインのドリフトやノイズが発生す
れば正常時よりも注入ドーズ量が少なくなるような制御
が行われてしまう。即ち、上記従来のイオン注入装置で
は、ベースラインのドリフトやノイズの発生に伴うビー
ム電流の測定値の誤差により、設定されている注入ドー
ズ量とは異なった注入量制御が行われてしまうという問
題点を有している。
【0014】本発明は、上記に鑑みなされたものであ
り、その目的は、注入量の制御に及ぼすベースラインの
ドリフトやノイズの影響を少なくすることにより、略設
定された通りの注入ドーズ量によりイオン注入動作が行
えるイオン注入装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のイオン注入装置
は、上記の課題を解決するために、ビームコレクタに入
射するイオンビームのビーム電流を測定するビーム電流
測定手段と、上記ビーム電流測定手段からの出力に基づ
いてイオン注入量の制御を行う注入制御手段とを有する
イオン注入装置において、以下の手段を講じている。
【0016】即ち、上記注入制御手段は、イオン注入動
作中にビーム電流測定手段により測定される測定値か
ら、イオンビームがビームコレクタに入射していない状
態のときにビーム電流測定手段により測定された誤差値
を差し引いた補正値に基づいてイオン注入量の制御を行
う。
【0017】
【作用】上記の構成によれば、例えばイオン注入動作前
等、イオンビームがビームコレクタに入射していない状
態のときにビーム電流測定手段により誤差値が測定され
る。即ち、この誤差値は、イオン注入動作中にビーム電
流測定手段により測定される測定値よりイオンビームの
ビーム電流を除いた値に相当し、ビーム電流測定手段に
発生するノイズやベースラインのドリフトを原因とする
ノイズレベルおよび/またはベースラインレベルであ
る。
【0018】例えば、ビーム電流測定手段のビーム測定
範囲が小さく、測定できるイオンビームが僅かであった
り、あるいはイオンビームのビーム電流が小さい場合で
は、ビーム電流測定手段の測定ビーム電流値は大変小さ
いため、ノイズやベースラインのドリフトの影響を受け
易いが、上記注入制御手段による注入量の制御は、ビー
ム電流測定手段により測定される測定値から上記誤差値
を差し引いた補正値に基づいて行われるので、注入量の
制御に及ぼすベースラインのドリフトやノイズの影響が
減少される。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図3に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0020】本実施例のイオン注入装置は、図3に示す
ように、X方向(例えば水平方向)にイオンビーム12
を一対の走査電極1・1により電気的に走査すると共
に、イオン照射対象物としてのウエハ6をX方向と直交
するY方向(例えば垂直方向)に機械的に走査する、い
わゆるハイブリッドスキャン型のものである。
【0021】尚、上記のハイブリッドスキャン型イオン
注入装置は、イオンビーム12を扇状に掃引する通常タ
イプのものであるが、イオンビーム12を平行にする機
構を有するパラレルビーム方式のものであってもよい。
【0022】このイオン注入装置は、図2に示すよう
に、注入元素をイオン化し、イオンビーム12(図1お
よび図3参照)として引き出すイオン源部41と、所定
の注入イオンのみを選別して取り出す質量分離部42、
イオンビーム12を輸送する中で必要によりイオンビー
ム12を加速し、ビーム形状を成形、集束、走査する機
能を包含するビームライン部43、ウエハ6をセットし
注入処理を行うエンドステーション部44から構成され
ている。
【0023】上記イオン源部41には、イオン源物質ガ
ス(例えばBF3 等)を供給するガスボックス45、注
入元素をイオン化するイオン源40、およびイオンビー
ム12を引出すための引出し電源46が備えられてい
る。また、イオン源部41の内部は、イオン源部真空ポ
ンプ47により真空状態に保たれている。上記イオン源
40は、例えば熱陰極PIG型であり、ソースマグネッ
トおよび図示しないフィラメント、アーク電極等を有
し、アークチャンバ内においてフィラメントからの熱電
子放出をトリガとしてアーク放電を行うことによりプラ
ズマを作り、引出し電源46より引出し電圧が印加され
たイオン源40からイオンビーム12を引出すようにな
っている。尚、イオン源物質としては、ガスだけでなく
固体(As等)の使用も可能であり、固体を使用する場
合、固体のイオン源物質を固体オーブンで蒸発させてア
ークチャンバに導き、固体イオン源物質をイオン化す
る。
【0024】上記質量分離部42には、質量分析マグネ
ットが備えられている。この質量分析マグネットは、イ
オン源部41から引出されたイオンビーム12の中から
必要なイオンを選択すると共に、磁気収束作用を利用し
てイオンビーム12を分析スリット48に絞り込んでビ
ームライン部43へ導くようになっている。
【0025】上記ビームライン部43には、質量分離部
42の分析スリット48から出たイオンビームを加速す
る加速管49、イオンビーム12を集束させる静電レン
ズ(3重4極子レンズ)50、イオンビーム12をX方
向に走査する1対の走査電極1・1が備えられている。
また、ビームライン部43の内部は、ビームライン部真
空ポンプ55により真空状態に保たれている。
【0026】上記走査電極1・1には、図示しない走査
電源が接続されている。この走査電源より走査電極1・
1に互いに180度位相が異なる走査電圧が印加される
ことにより、図3に示すようにイオンビーム12のX方
向の走査が行われる。
【0027】上記エンドステーション部44には、図2
に示すように、ウエハ6を保持するウエハ保持部材(以
下、プラテンと称する)3が備えられており、エンドス
テーション部44内はエンドステーション部真空ポンプ
51により真空状態に保たれている。上記プラテン3に
は、図3に示すスイングアーム4が取り付けられてい
る。そして、プラテン3はプラテン駆動機構2(図1参
照)に駆動されて矢印Aの方向に往復運動することによ
りY方向の走査が行われるようになっている。
【0028】また、上記プラテン3の上流側には、図1
に示すように、所定面積の開口部5aを持つ照射マスク
5が配置されている。この照射マスク5の開口部5a
は、ビーム走査領域内に形成され、開口部5aを通過し
たイオンビーム12のみが、その後方のプラテン3に保
持されたウエハ6に照射されるようになっている。
【0029】また、ビーム走査領域内における開口部5
aの横側には、ビーム電流を測定するビームコレクタと
してのドーズファラデ7が設けられている。本実施の場
合、ビーム走査巾は300mm、ドーズファラデ7の開口
部7aの巾は15mmであり、ドーズファラデ7の開口部
7aの面積は、全ビーム走査領域に対して占有面積率が
1/20程度と小さくなっている。このドーズファラデ
7に入射したイオンビーム12のビーム電流は、カレン
トインテグレータ8に入力されるようになっている。
【0030】上記カレントインテグレータ8は、ドーズ
ファラデ7からのビーム電流をそれに比例する電圧信号
に変換する電流−電圧変換回路(以下、I/V回路と称
する)9と、I/V回路9から入力された、ビーム電流
に比例する電圧信号を後の回路の入力信号に適する信号
に増幅するOPアンプ10と、OPアンプ10からの電
圧信号をパルス信号に変換する電圧−周波数変換回路
(以下、V/F回路と称する)11とを備えている。
【0031】即ち、ドーズファラデ7からのビーム電流
は、このカレントインテグレータ8により、1回のビー
ム走査当たりの電荷量に対応したパルス信号に変換さ
れ、注入コントローラ13に出力される。尚、上記ドー
ズファラデ7とカレントインテグレータ8によりビーム
電流測定手段が構成されている。
【0032】上記注入コントローラ13は、CPUを備
えており、イオン注入動作が行われていないときに、カ
レントインテグレータ8から入力されるパルス信号を所
定時間(例えば1秒程度)計測し、1回のビーム走査当
たりの電荷量の平均値を誤差値Cn として割り出すよう
になっている。また、注入コントローラ13は、上記誤
差値Cn を格納する領域が形成された図示しないRAM
等の記憶装置を有しており、誤差値Cn 算出後は記憶装
置に記憶するようになっている。
【0033】上記注入コントローラ13は、イオン注入
動作が行われているときは、カレントインテグレータ8
からの1回のビーム走査当たりの電荷量に対応したパル
ス信号から、ドーズファラデ7に入射されるイオンビー
ム12の1回のビーム走査当たりの電荷量(以下、測定
値と称する)Cs を割り出す。
【0034】従来では、注入コントローラ13は、上記
1回のビーム走査毎の測定値Cs によってプラテン駆動
機構2の動作を制御し、プラテン3の移動速度、即ちウ
エハ6のY方向走査速度の制御を行うようになっている
が、本実施例では、測定値Cs の代わりに、この測定値
s から上記誤差値Cn を差し引いた補正値Cs ′ Cs ′=Cs −Cn を用いてプラテン駆動機構2の動作を制御し、ウエハ6
のY方向走査速度の制御を行うようになっている。
【0035】具体的には、注入コントローラ13は、補
正値Cs ′が減少すれば、それに比例してスイングアー
ム4(図3参照)のスイング速度を遅くすることにより
Y方向走査速度を遅くし、逆に補正値Cs ′が増加すれ
ば、それに比例してスイングアーム4のスイング速度を
速くしてY方向走査速度を速めるように制御する。
【0036】上記の構成において、イオン注入装置のイ
オン注入動作を以下に説明する。
【0037】先ず、イオン注入動作が行われる前に、上
記注入コントローラ13により、カレントインテグレー
タ8から入力されるパルス信号が所定時間計測され、上
記誤差値Cn が割り出される。このとき、注入コントロ
ーラ13は、上記誤差値Cn を記憶装置に記憶する。こ
の場合、上記カレントインテグレータ8から入力される
パルス信号は、ベースラインのドリフトやノイズ信号に
よるものである。即ち、誤差値Cn は1回のビーム走査
当たりのベースラインレベルおよび/またはノイズレベ
ルの平均値である。通常、ベースラインレベルやノイズ
レベルは低レベルであるため、長時間(例えば1秒程
度)測定を行い、1回のビーム走査当たりの平均値を誤
差値Cn として割り出す。
【0038】尚、誤差値Cn に範囲を設定しておき、誤
差値Cnがこの範囲を越えた場合、インターロックをか
けて以下の注入動作が行われないようにしておくことも
可能である。
【0039】そして、上記誤差値Cn を割り出す動作が
終了した後にイオン注入動作が開始される。
【0040】即ち、図2に示すように、イオン源部41
のイオン源40から引き出され、質量分離部42で所定
イオンのみが選別された後、ビームライン部43の加速
管49で加速され、静電レンズ50でシャープなビーム
に整形されたイオンビーム12は、図1に示すように、
走査電源から互いに180度位相が異なる走査電圧が印
加される走査電極1・1によりX方向に走査される。
【0041】そして、X方向に走査されたイオンビーム
12は、上記照射マスク5の開口部5aを通過してその
後方のプラテン3に保持されたウエハ6を照射すると共
に、開口部5aの横側に設けられたドーズファラデ7に
入射される。
【0042】一方、ウエハ6がセットされたプラテン3
は、プラテン駆動機構2に駆動されてY方向に走査され
る。これにより、ウエハ6全表面にイオンビーム12が
照射される。
【0043】また、イオン注入動作中、ドーズファラデ
7に入射されるイオンビーム12のビーム電流は、上記
カレントインテグレータ8において1回のビーム走査毎
の電荷量に対応したパルス信号に変換され、注入コント
ローラ13に入力される。
【0044】注入コントローラ13は、カレントインテ
グレータ8から出力されるパルス信号から1回のビーム
走査当たりの測定値Cs を順次割り出し、さらにビーム
電流値Cs から記憶装置に記憶されている誤差値Cn
差し引いて補正値Cs ′(=Cs −Cn )を求める演算
を1回のビーム走査毎に行う。そして、注入コントロー
ラ13は、このようにして得られた補正値Cs ′に基づ
いて、プラテン駆動機構2の動作を1回のビーム走査毎
に制御し、スイングアーム4(図3参照)のスイング速
度、即ちウエハ6のY方向走査速度の制御を行う。この
Y方向走査速度の制御により、ウエハ6へのイオン注入
量の均一化が図られるようになっている。
【0045】上記ドーズファラデ7の開口部7aの面積
は、全ビーム走査領域に対して占有面積率が小さい(例
えば1/20程度)ため、ドーズファラデ7に入射され
るイオンビーム12は僅かである。このため、計測され
るビーム電流値は大変小さくノイズやベースラインのド
リフトの影響を受け易いが、本実施例では、注入コント
ローラ13による注入量の制御は、注入動作前に測定さ
れた誤差値Cn 、即ちベースラインレベルおよび/また
はノイズレベルを測定値Cs より差し引いた補正値
s ′に基づいて行われるので、ベースラインのドリフ
トやノイズの影響が少なく、略設定された通りの注入ド
ーズ量によりイオン注入動作が行える。
【0046】本実施例では、注入動作前に誤差値Cn
測定を行っているが、注入動作中、適時(ドーズファラ
デ7にイオンビーム12が入射していない状態のとき)
行うような構成でもよい。
【0047】尚、プラテン全体がビーム電流の計測部
(ファラデ)になっているような、ファラデによる測定
ビーム電流が比較的大きいタイプのイオン注入装置で
は、測定されるビーム電流の信号と、ベースドリフトレ
ベルおよび/またはノイズレベルとのS/N比が大きい
ため、上記実施例のものに比べてその効果は小さい。た
だし、このようなイオン注入装置でも、イオンビームの
ビーム電流が小さく、上記S/N比が比較的小さくなる
ような場合は、本発明の適用によりその効果は充分期待
できる。
【0048】また、本実施例は、ハイブリッドスキャン
型のイオン注入装置についての説明であるため、注入制
御手段としての注入コントローラ13は、スイングアー
ム4(図3参照)のスイング速度を制御するようになっ
ているが、例えばイオンビーム12を静電的にX・Y両
方向に高周波電圧で走査するビーム走査方式のイオン注
入装置では、注入制御手段は走査電圧や注入時間を制御
することにより注入量の制御を行う。
【0049】勿論、本発明は、イオンビーム12を平行
化し、ウエハ6に対して略垂直に注入するようにしたパ
ラレル方式のイオン注入装置に適用してもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明のイオン注入装置は、以上のよう
に、注入制御手段は、イオン注入動作中にビーム電流測
定手段により測定される測定値から、イオンビームがビ
ームコレクタに入射していない状態のときにビーム電流
測定手段により測定された誤差値を差し引いた補正値に
基づいてイオン注入量の制御を行う構成である。
【0051】それゆえ、注入量の制御に及ぼすベースラ
インのドリフトやノイズの影響を減少できる。これによ
り、例えばビーム電流測定手段のビーム測定範囲が小さ
く測定できるイオンビームが僅かであったり、あるいは
イオンビームのビーム電流が微少である等、ビーム電流
測定手段の測定ビーム電流値が小さく、ノイズやベース
ラインのドリフトの影響を受け易い条件であっても、略
設定された通りの注入ドーズ量によりイオン注入動作が
行えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、イオン注
入装置の要部を示す概略の構成図である。
【図2】上記イオン注入装置の構成の一例を示す概略の
全体構成図である。
【図3】上記イオン注入装置におけるイオンビームのX
方向の走査とウエハのY方向の走査を示す概略の説明図
である。
【図4】カレントインテグレータで計測されるイオンビ
ームのビーム電流信号を示す説明図である。
【図5】ベースラインがドリフトした状態の上記ビーム
電流信号を示す説明図である。
【図6】ノイズを伴った上記ビーム電流信号を示す説明
図である。
【図7】従来例を示すものであり、イオン注入装置の要
部を示す概略の構成図である。
【符号の説明】
1 走査電極 2 プラテン駆動機構 3 プラテン 6 ウエハ 7 ドーズファラデ(ビームコレクタ、ビーム電流測
定手段) 8 カレントインテグレータ(ビーム電流測定手段) 12 イオンビーム 13 注入コントローラ(注入制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/265

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビームコレクタに入射するイオンビームの
    ビーム電流を測定するビーム電流測定手段と、上記ビー
    ム電流測定手段からの出力に基づいてイオン注入量の制
    御を行う注入制御手段とを有するイオン注入装置におい
    て、 上記注入制御手段は、イオン注入動作中にビーム電流測
    定手段により測定される測定値から、イオンビームがビ
    ームコレクタに入射していない状態のときにビーム電流
    測定手段により測定された誤差値を差し引いた補正値に
    基づいてイオン注入量の制御を行うことを特徴とするイ
    オン注入装置。
JP03208091A 1991-08-20 1991-08-20 イオン注入装置 Expired - Lifetime JP3127502B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003086530A (ja) * 2001-09-11 2003-03-20 Sony Corp イオン注入方法およびイオン注入装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003086530A (ja) * 2001-09-11 2003-03-20 Sony Corp イオン注入方法およびイオン注入装置

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