JPH054705Y2 - - Google Patents

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JPH054705Y2
JPH054705Y2 JP1987152903U JP15290387U JPH054705Y2 JP H054705 Y2 JPH054705 Y2 JP H054705Y2 JP 1987152903 U JP1987152903 U JP 1987152903U JP 15290387 U JP15290387 U JP 15290387U JP H054705 Y2 JPH054705 Y2 JP H054705Y2
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card
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slider
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conductor
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンピユータを装備した機器本体
に、キーワードやコンピユータプログラム等を記
憶したICカード等の回路基板を電気的に導通さ
せるために使用されるコネクタに関する。
〔従来の技術〕
ICカードはICを集積した回路基板の一辺部に
コンタクトを具備した構成となつており、この
ICカードをコネクタに挿入することにより、IC
カードのコンタクトがコネクタのコンタクトと接
触し、ICカードの回路基板が機器本体側のメイ
ンプリント配線基板に電気的に導通される構成と
なつている。このような作用を果すコネクタは、
従来テレビジヨンゲーム機などに使用するROM
カードに対応するものとして一般に知られている
が、近時クレジツトカード等として上述のように
機器本体と接触させるコンタクトを装備したIC
カードが現われており、このようなICカードに
も上記のようなコネクタが多用されるようになつ
てきている。以下このようにして用いられている
コネクタの従来例を第9図及び第10図に説明す
る。
第9図に示すコネクタは、ハウジング1に装備
されたカード挿入口2にROMカード3を挿入す
るのに伴い、上記ハウジング1に内蔵された導電
片4の接片部分5に形成された湾曲状のコンタク
ト6がROMカード3と擦れ合いながら矢印で示
すように外方へ押し退けられ、ROMカード3が
セツト位置に挿入されると、上記コンタクト6が
ROMカード3のコンタクトに弾接する構成にな
つている。
また、第10図に示す別の従来例によるコネク
タは、ハウジング1に設けた拡開部材7を一方向
へ所定角度(例えば90度)だけ回転させて上記ハ
ウジング1に保持されている導電片4を弾性に抗
して外方へ押し退けておくと、ROMカードを挿
入口2から挿入したときにROMカード3のコン
タクトが導電片5のコンタクト6に擦れ合わず、
ROMカード3をセツト位置へ挿入してから上記
拡開部材7を同図に仮想線で示すように逆方向へ
所定角度回転させることによつて上記導電片4の
接片部分5の弾性によりコンタクト6を元の位置
へ復帰させると、このコンタクト6がROMカー
ド3のコンタクトに弾接する構成になつている。
上記各従来例はいずれもROMカードに対する
コンタクトとして示しているが、RAMカードを
始めとするコンタクトを装備する他のICカード
に対しても同様のコンタクトが用いられている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、第9図のコネクタにおいて、導
電片4のコンタクト6をROMカード3のコンタ
クトに強く弾接させて確実な導通を図ろうとする
と、ROMカード3を挿入するときに大きな挿入
力が必要になつて挿入操作がしにくくなるばかり
でなく、ROMカード3を挿入したり抜き出した
りするときにROMカード3のコンタクトと導電
片4のコンタクト6とが強く擦れ合い、双方又は
一方のコンタクトが削られて性能劣化をきたしや
すいという問題がある。しかも、導電片4の接片
部分5の接触力を小さくして上記品質劣化を抑え
ようとすると、コンタクト同士の接触圧が小さく
なり、導通不良を生じやすくなる。そのため、同
図のコネクタでコンタクトの品質劣化を極力抑制
し、かつ、良好な導通を確保するためには、上記
接片部分5の接触力の大きさを適正に設定するの
みならず、導電片4に高価な高性能ばね材を用
い、しかもコンタクト6のめつき層を厚くしなけ
ればならず、このことがコストアツプの要因にな
つていた。ところがROMカード3は不使用時に
はコネクタから抜き出されるものであるからその
挿抜は頻繁に行われ、上記の対策を講じてもコク
タントの品質劣化が著しいという問題があつた。
他方、第10図のコネクタは、拡開部材8によ
つて導電片4の接片部分5を外方へ押し退けてお
くと、ROMカード3を挿抜するときにそのコン
タクトが導電片4のコンタクト6と擦れ合わない
ので、導電片4の接触力を大きくして確実な導通
を図り得るようにしても上述したようなコンタク
トの削れによる品質劣化が抑制される。しかし、
このコネクタでは、拡開部材8やそれを操作する
ための各種の必要部品が不可欠となつて構成が複
雑化するという問題がある。さらに、ROMカー
ド3を挿抜するごとに拡開部材8をいちいち操作
しなければならないのでその操作が非常に面倒で
あるという問題もある。
上記のような問題点は、これらのコネクタを、
ICカードを始めとするコンタクトを装備した他
のカードに使用した場合にも当然生じるものであ
つて、特に名刺サイズ程度に小型化されたクレジ
ツトカード等に使用されるICカードでは、より
確実な品質保善と操作性の簡略化が要求される。
本考案は上記問題点に鑑みなされたものであつ
て、コンタクトの削れによる品質劣化を抑制する
とともに操作性も良いコンタクトを提供すること
を目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案によるコンタクトは上記問題点を解決す
るために、コンタクト103を装備したカード1
01の挿入口11を前端に備えるハウジング10
と、このハウジング10内にハウジング前端側の
待機位置とハウジング後端側のカードセツト位置
との間で前後方向移動自在に設けられたスライダ
12と、スライダ12を常時前方に向けて弾圧付
勢するバネ15と、導電体14と、カード101
がセツト位置に達したときにカード101と共に
後方に向けて移動されたスライダ12と係合して
前記バネ15の弾圧付勢力によるスライダ12の
前方への移動を阻止するロツク機構16とを備
え、 前記導電体14は、ハウジング10における前
記挿入口11の後部側に固定された支持部14a
と、支持部14aから前方に向けて延び出た弾性
接片14bと、弾性接片14bの先端に形成され
たコンタクト14baと、弾性接片14bの中間
部に上向き膨出状に具備された当接部14bbと
を有し、 前記スライダ12は、その前後で開口しかつ前
記挿入口11を通して挿入されたカード101が
突入されると共に前記導電体14の弾性接片14
bが挿入配置される空間部21を具備し、 この空間部21に対向する底面にこの空間部2
1に突入されたカード101の突入方向の端部が
当接する段部22が形設され、 前記空間部21に対向する天井面に、スライダ
12が前記カードセツト位置に設定されていると
きに導電体14のコンタクト14baが前記空間
部21に突入しているカード101のコンタクト
103に弾接するように導電体14の当接部14
bbを押し下げる下段部23cと、この下段部2
3cの後端につながる前下りのテーパ部23bと
を有するガイド路23が形設されていると共に、
前記テーパ部23bの後端縁は、前記弾性接片1
4bの復帰によつてこのテーパ部23bの後端縁
に当接部14bbが当接した状態において導電体
14のコンタクト14baが前記空間部21に突
入されているカード101から離間する高さ位置
に設定されていることを特徴とするものである。
〔作用〕
上記のように構成されたコネクタにおいて、挿
入口11からカード101を挿入してスライダ1
2の空間部21に突入させると、カード101の
突入方向の端部がスライダ12の段部22に当接
し、このスライダ12はカード101と共にバネ
15の弾圧付勢力に抗して後方へ移動する。そし
て、スライダ12に具備されたガイド路23のテ
ーパ部23bが導電体14の当接部14bbを押
し下げながら移動するのに伴つて導電体14のコ
ンタクト14baが徐々にカード101に接近し
ていき、カード101がスライダ12と共にカー
ドセツト位置に達すると、導電体14の当接部1
4bbが前記ガイド路23の下段部23cにより
押し下げられて導電体14のコンタクト14ba
がカード101のコンタクト103に弾接する。
また、カードセツト位置に達したスライダ12は
ロツク機構16により保持されて抜出しが防止さ
れる。
ロツク機構16により保持されたスライダ12
と共にカードセツト位置にセツトされたカード1
01は、ロツク機構16による保持状態を解くこ
とにより、バネ15の弾圧付勢力によりスライダ
12と共に前方に押し出される。この場合、スラ
イダ12がカードセツト位置を離れて前方に移動
すると、導電体14の当接部14bbにはスライ
ダ12のテーパ部23bが当接するようになり、
これに伴い、前記弾性接片14bの復帰により導
電体14のコンタクト14baがカード101の
コンタクト103から離れる。
〔実施例〕
以下、本考案によるコネクタを図示した実施例
に基づいて詳細に説明する。
第1図〜第6図において、10はこのコネクタ
のハウジングであつて、このハウジング10は合
成樹脂でなり、第8図に示すようなICカード1
01用の挿入口11を開口している。
第8図に示すICカード101は、例えばパー
ソナルコンピユータ用外部メモリとして使用され
るものであり、一面側の先端部に横方向に並列す
る複数の凹部102が前後2列形成されている。
これらの凹部102は各列において重なり合わな
いように交互に形成されており、各凹部102の
底面にこのICカード101のコンタクト103
が露出している。このようにコンタクト103を
凹部102の底部に露出させるようにしているの
は、コンタクト103に直接手が触れないように
するためである。
前記ハウジング10には、このハウジング10
内を前後方向(第1図中矢符X−Y方向)に摺動
可能なスライダ12、このスライダ12の後方側
に固定された導電体ホルダ13、この導電体ホル
ダ13に支持された複数の導電体14、前記スラ
イダ12の両側においてこのスライダ12と前記
導電体ホルダ13の間に張設された圧縮バネ1
5、及び前記スライダ12の下方に設けられたロ
ツク機構16(第2A図参照)を内装している。
スライダ12内には、第3図にも示すように、
空間部21が形設されており、この空間部21は
スライダ12の前後で開口している。この空間部
21の前方側開口は前方側から見て前記ハウジン
グ10の挿入口11と合致し、第2A図に示すよ
うに、スライダ12がハウジング前端側の待機位
置に位置しているとき、前記空間部21は挿入口
11に連設された状態となつている。したがつ
て、ハウジング10の挿入口11に挿入された前
記ICカード101はこの挿入口11を通してス
ライダ12の空間部21に突入される。また、前
記空間部21に対向する底面には、前記空間部2
1に突入された前記ICカード101の突入方向
の端部(カードの端部)と当接する段部22が形
設されており、この段部22に当接したICカー
ド101をさらに挿入方向に押し込むと、スライ
ダ12は前記圧縮バネ15による弾圧付勢力に抗
して第1図に矢符Yで示す後方側(挿入口11の
奥部側)へ移動し、ハウジング後端側のカードセ
ツト位置に達する。一方、前記空間部21に対向
する天井面には中間部から後端にかけて、第4図
にも示すように、前記ICカード101のコンタ
クト103の配置に対応した複数列のガイド路2
3…が形設されている。これらのガイド路23…
は、それぞれ後端側の上段部23a、前端側の下
段部23c、及びこれら上段部23aと下段部2
3cとの中間部に形設された前下りのテーパ部2
3bとを有している。
前記下段部23cは、スライダ12が前記カー
ドセツト位置に設定されているときに導電体14
のコンタクト14ba(後述する)が前記空間部2
1に突入しているカード101のコンタクト10
3に弾接するように導電体14の当接部14bb
(後述する)を押し下げる位置(図において上下
方向の位置)に設けられており、前記上段部23
aは、スライダ12が前記待機位置に設定されて
いるときに導電体の当接部14bbがその上段部
23aに当接していても導電体14のコンタクト
14baが前記空間部21に突入しているカード
101に接触しない位置(図において上下方向の
位置)に設けられており、前記下段部23cの後
端に前記テーパ部23bがつながり、テーパ部2
3bの後端縁が上段部23aにつながつている。
すなわち、テーパ部23bの後端縁は、前記導電
体14の当接部14bbがテーパ部23bの後端
縁に当接した状態において導電体14のコンタク
ト14baが前記空間部21に突入されているカ
ード101から離間する高さ位置(図において上
下方向の位置)に設定されている。
また、前記ガイド路23…は前述したICカー
ド101のコンタクト103に対応し、一列毎に
前後して形設されている。24は各ガイド路23
…の間に設けられた仕切壁である。
導電体ホルダ13は、ハウジング10内の後端
側に内嵌固定されており、このハウジング10の
上壁との間に前記ガイド路23…に対応する複数
の導電体14を一本置きに前後させて支持してい
る。
導電体14は、第6図に示すように、後部側に
略直角に折曲形成された支持部14aと、この支
持部14aから前方に向けて延び出て上向き(矢
符U方向)のプリロードが与えられた弾性接片1
4bと、弾性接片14bの先端に下方に膨出した
形状に形成されたコンタクト14baと、前記接
片14bの中間部に形成された当接部14bbと
を有している。前記当接部14bbは、第2A図
〜第2D図に示すように、ハウジング10内に組
み込まれたとき、スライダ12のガイド路23に
当接する。
ロツク機構16は、スライダ12の前後移動領
域の下方に配設されたバネ部材31と、前記スラ
イダ12の下面に形成されたカム係合部32と、
前記バネ部材31とカム係合部32の間に配設さ
れた断面コ字形のカム部材33とからなる。バネ
部材31は、第5図に示すように、薄い金属板の
中央部を切り起こしてバネ片31aを形成したも
ので、このバネ片31aの後辺(第5図において
左側の辺)側は下方側に丸みを持たせて折曲して
ある。このバネ部材31は、前記ハウジング10
の内壁底面に形設された凹部17に、バネ片31
aを露出させた状態で設けられている。カム部材
33は、前記バネ部材31上に配設されており、
コ字形の両端折曲部を係合片33aとしている。
前方側の係合片33aは、このカム部材33の前
方側が前記バネ片31aにより上方側に付勢され
ることにより前記カム係合部32に挿入されてい
る。カム係合部32は、スライダ12の下面後端
部側に凹設された第1係合凹部32aと、下面中
央部に凹設された第2係合凹部32bと、第1係
合凹部32aと第2係合凹部32bとの間に形設
されたカム通路32cとよりなる。カム通路32
cは第1係合凹部32aと第2係合凹部32bと
を結ぶ2つの通路(不図示)からなり、これら2
つの通路によりハート形に形成されている。そし
て、前記カム部材33の係合片33aは、第1係
合凹部32aから第2係合凹部32bへ移動する
ときは前記2つの通路のうち一方の通路を、また
第2係合凹部32bから第1係合凹部32aへ移
動するときは他方の通路を介して移動し、且つ第
2係合凹部32bに係合したときは、前記スライ
ダ12をロツクする。すなわち、このロツク機構
16はいわゆるハートカム機構を構成している。
次に、以上のようにしてなるコネクタの動作に
ついて説明する。ICカード101を挿入する以
前においては、スライダ12は圧縮バネ15の弾
圧付勢力により第2A図に示すようにハウジング
前端側の待機位置に位置しており、このとき、弾
性接片14bの当接部14bbはガイド路23の
上段部23aに当接している。また、カム部材3
3の前方側係合片33aはカム部材33の第1係
合凹部32aに挿入されている。
次にICカード101をハウジング10の挿入
口11に挿入すると、このICカード101は挿
入口11を通してスライダ12の空間部21に突
入され、ICカード101の突入方向の端部が段
部22に当接する。そして、さらにICカード1
01を圧縮バネ15の弾圧付勢力に抗して後方側
へ押し込むと、第2B図に示すように、弾性接片
14bの当接部14bbは、スライダ12の移動
に伴つてガイド路23のテーパ部23bと当接す
るようになり、弾性接片14bのコンタクト14
baが次第に下方へ押し下げられる。このコンタ
クト14baは、当接部14bbがガイド路23の
上段部23a及びテーパ部23bと当接している
間は、挿入されてきたICカード101のコンタ
クト103とは接触しない。一方、スライダ12
が後方側へ移動すると、カム部材33の係合片3
3aはスライダ12の移動に伴つてカム通路32
cの一方の通路に入り込んで第1係合凹部32a
を脱出し、以後この通路に沿つて変位する。
ICカード101を押し込んでスライダ12を
さらに後方へ移動させることにより、第2係合凹
部32bがカム部材33の前方側係合片33aに
対応する位置に至ると、係合片33aは前記第2
係合凹部32bに挿入される。したがつて、ここ
でICカード101に対する押圧を解くと、スラ
イダ12が圧縮ばね15の弾性付勢力により前方
へ移動し、前記カム部材33の係合片33aは、
第2C図に示すように、第2係合凹部32bの前
壁に係合する。このようにしてICカード101
がスライダ12と共にカードセツト位置にセツト
され、このとき、前記当接部14bbは前記ガイ
ド路23の下段部23cに弾接し、これに伴つて
コンタクト14baはICカード101のコンタク
ト103に弾接する。
尚、前記当接部14bbは、ガイド路23の上
段部23aには単に当接しているだけであり、テ
ーパ部23b及び下段部23cには自身のバネ性
により弾接する。したがつて、当接部14bbが
テーパ部23b及び下段部23cに弾接している
ときは、この弾接力がICカード101を挿入す
るときの抵抗になる。この抵抗をなるべく軽減す
るために、前記弾性接片14bは、当接部14
bbとコンタクト14baとの間の長さl1を小さく
し、当接部14bbと支持部14aの間の長さl2
大きくすることが望ましい。
上記のようにしてコンタクトに接続されたIC
カード101を抜き取る場合には、第2C図にお
けるICカード101をさらに後方へ押し込めば
よい。第2C図におけるICカード101を後方
へ押し込むと、第2係合凹部32bの後壁が第2
D図のように一旦カム部材33の前方側係合片3
3aから離れ、この後カム部材33の係合片33
aは第2係合凹部32bを脱出してカム通路32
cの他方の通路に入り込む。したがつてこのとき
ICカード101に対する押圧を停止してこのIC
カード101から手を離すと、スライダ12は圧
縮バネ15の弾圧付勢力により前方側へ移動し、
第2A図に示すような待機位置に復帰する。この
とき、カム部材33の係合片33aはカム通路3
2cの他方の通路を介して第1係合凹部32aに
挿入される。スライダ12が上記のようにして前
方側へ移動するときには、弾性接片14bの当接
部14bbはガイド路23の下段部23c、テー
パ部23b、上段部23aの順に当接し、したが
つて、ICカード101の抜取り時に当接部14
bbがガイド路23の下段部23cから離れた後
においては、コンタクト14baはICカード10
1に接触することがない。
以上に示すように、上記コネクタは、挿抜時に
弾性接片14bのコンタクト14baがICカード
101と接触することがない。また、弾性接片1
4bの当接部14bbの位置をコンタクト14ba
側に近づけることによりICカード101の挿入
力を軽減することができる。さらに、挿入時およ
び抜取り時ともICカード101を押し込む操作
だけでよい。
なお、本考案が上記実施例に限定されないのは
勿論であつて、例えば第7図の弾性接片14′b
のように当接部14′bbよりも先端側をさらに下
方に屈曲させてもよい。
また、上記実施例では第8図に示すような一面
側の先端部に形成した凹部102の底面にコンタ
クト103が露出したICカード101に対応す
るコネクタを示したが、本考案においては、一面
側先端部に設けたコンタクト群をシヤツターによ
つて覆い、コネクタに押し込んだときシヤツター
が開かれてコンタクト群を露出させるようにした
カードに対しても適用することができる。この場
合は、シヤツターを開くと共に開いたシヤツター
が閉じようとする付勢力に抗してカードをセツト
位置に保持しておくロツク機構を設ければよい。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案のコネ
クタによれば、カードが挿抜される際には、導電
体のコンタクトはカードの表面と擦れ合うことが
ないからその弾性接片やカードのコンタクトは共
に擦れ合いによる性能劣化が抑制され、長時間に
わたつて良好な導通を確保することができる。し
かも、カードをセツトした状態では、弾性接片が
その当接部を介してスライダ側の下段部により押
されて導電体側コンタクトがカード側コンタクト
に弾接される構成であるから、双方のコンタクト
間の接触圧を抑制して擦れ合いによる性能劣化を
抑える必要がなくなるのみならず、弾性接片14
bの弾性を弱めてカード挿抜性を向上させても大
きな接触圧を確保することができるという卓越し
た作用効果が発揮される。また、第10図に示し
た従来例における拡開部材のような部品を必要と
しない上、カードのコンタクトに対する接触圧を
得るためにコンタクトを複雑な形状にする必要が
ないため、コネクタそのものを薄形化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例のコネクタの一部を切り欠いた
平面図、第2A図〜第2D図は動作を示す断面説
明図、第3図はスライダ1の縦断面図、第4図は
第3図の−断面の一部省略図、第5図はバネ
部材の斜視図、第6図は導電体の斜視図、第7図
は他の導電体の斜視図、第8図はICカードの斜
視図、第9図は従来例の断面図、第10図は他の
従来例の断面図である。 10……ハウジング、11……挿入口、12…
…スライダ、14……導電体、14a……支持
部、14b……弾性接片、14ba……コンタク
ト、14bb……当接部、15……圧縮バネ(バ
ネ)、16……ロツク機構、21……空間部、2
2……段部、23……ガイド路、23b……テー
パ部、23c……下段部、103……コンタク
ト、101……カード。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 コンタクト103を装備したカード101の挿
    入口11を前端に備えるハウジング10と、この
    ハウジング10内にハウジング前端側の待機位置
    とハウジング後端側のカードセツト位置との間で
    前後方向移動自在に設けられたスライダ12と、
    スライダ12を常時前方に向けて弾圧付勢するバ
    ネ15と、導電体14と、カード101がセツト
    位置に達したときにカード101と共に後方に向
    けて移動されたスライダ12と係合して前記バネ
    15の弾圧付勢力によるスライダ12の前方への
    移動を阻止するロツク機構16とを備え、 前記導電体14は、ハウジング10における前
    記挿入口11の後部側に固定された支持部14a
    と、支持部14aから前方に向けて延び出た弾性
    接片14bと、弾性接片14bの先端に形成され
    たコンタクト14baと、弾性接片14bの中間
    部に上向き膨出状に具備された当接部14bbと
    を有し、 前記スライダ12は、その前後で開口しかつ前
    記挿入口11を通して挿入されたカード101が
    突入されると共に前記導電体14の弾性接片14
    bが挿入配置される空間部21を具備し、 この空間部21に対向する底面にこの空間部2
    1に突入されたカード101の突入方向の端部が
    当接する段部22が形設され、 前記空間部21に対向する天井面に、スライダ
    12が前記カードセツト位置に設定されていると
    きに導電体14のコンタクト14baが前記空間
    部21に突入しているカード101のコンタクト
    103に弾接するように導電体14の当接部14
    bbを押し下げる下段部23cと、この下段部2
    3cの後端につながる前下りのテーパ部23bと
    を有するガイド路23が形設されていると共に、
    前記テーパ部23bの後端縁は、前記弾性接片1
    4bの復帰によつてこのテーパ部23bの後端縁
    に当接部14bbが当接した状態において導電体
    14のコンタクト14baが前記空間部21に突
    入されているカード101から離間する高さ位置
    に設定されていることを特徴とするコネクタ。
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