JPH0546941Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、例えば屋外に設置されている電話装
置に備え付けられている電話帳といつた印刷物の
配設装置に関するものである。

【考案の背景】

これまでの屋外における電話装置には、大別し
て電話ボツクス内に設けられたものと、電話ボツ
クスはなく、単に支柱上に小さな取付部を設け、
この取付部に電話機のみを配設した二つのタイプ
に分類できる。 このうち、前者のように電話ボツクスタイプの
ものでは、このボツクス内に棚もあり、かつ、風
雨に際してもボツクスの天井や壁によつて内部は
護られているから、電話帳が持ち去られるといつ
た被害はあるものの、常備の電話帳の風雨による
被害は少ない。 これに対して、後者のように特別な電話ボツク
スが設けられていない場合には、電話帳に対する
風雨の被害は大きく、これに対する改善策が求め
られている。

【考案の開示】

本考案の第１の目的は、例えば電話帳の如く戸
外に置かれていても、風雨からの被害をできるだ
け護れるようにした印刷物配設装置を提供するこ
とである。 本考案の第２の目的は、例えば電話帳に記載さ
れている情報の検索に無理がかからず、情報検索
が容易になる印刷物配設装置を提供することであ
る。 本考案の上記目的は、収納室と、この収納室の
上部に設けられたガイド機構と、このガイド機構
に挿入・引出可能に挿通された軸と、この軸に取
り付けられた印刷物を保持するホルダー機構と、
このホルダー機構が前記軸の挿入・引出方向に直
交する仮想面内で回動可能にする回動機構とを備
えたことを特徴とする印刷物配設装置によつて達
成される。 尚、上記の印刷物配設装置におけるホルダー機
構の回動の構成は、ホルダー機構が取り付けられ
た軸自体が回動可能なように軸をガイド機構に配
設したり、軸の回動の有無に拘わらずホルダー機
構を軸に対して回動可能なように取り付ける等の
手段が考えられる。

【実施例】

第１図及び第２図は、本考案に係る印刷物配設
装置の１実施例の概略正面図及び概略側面図であ
る。 各図中、１は電話器等が設置される台２を支持
しているポールであり、この台２下のポール１に
対して例えばプラスチツク製の筐３が取り付けら
れている。 ４は筐３の天板３ａ内面側に設けられたガイド
溝であり、このガイド溝４は奥行方向に沿つて例
えば２条並列して設けられている。 ５はガイド溝４に係止挿通された軸であり、こ
の軸５の先端部外周は円形状に構成されている。 ６はホルダーであり、例えば挿通線６ａによつ
て電話帳がホルダー６に吊り下げる如く保持され
るようになつている。 ７はリングであり、このリング７は軸５先端部
の円形状部分に回動可能なように嵌め合わされて
おり、そしてこのリング７の外周部に前記ホルダ
ー６の一端が取り付けられている。 尚、図示していないが、リング７と軸５との間
には、リング７の回動角度を規制するストツパ機
構が設けられていて、電話帳８をホールドしたホ
ルダー６は第１図中例えば180度よりほんの少し
だけ回動した時点（垂直より少し過ぎた時点）で
ストツプし、この状態を容易に維持できるように
なつている。 ９は、軸５の先端に設けられた電話帳の風雨保
護用の前面カバー体である。尚、このカバー体９
は、軸５自体が後述する回動タイプに構成した場
合には、このカバー体９自体も軸５に対して回動
できるようにしておく必要があるが、上記実施例
にあつては、軸５自体は回動タイプとしていない
ので、軸５に対して固定していても良い。 上記のように構成させた印刷物配設装置によれ
ば、電話帳８はホルダー６に保持されて、あたか
も吊り下げられている如くになつており、すなわ
ち通常の状態下にあつては電話帳８はホルダー６
に吊り下げられて筐３の中に収納されているの
で、風雨の被害から電話帳８を護ることができ
る。すなわち、電話帳８は筐３の天板３ａや側壁
によつて風雨から充分に保護されている。 しかも、電話帳８はホルダー６に整理されて吊
り下げられているから、電話帳８が複数冊ある場
合に識別が容易である。すなわち、電話帳８が複
数冊ある場合に、整理されているから目的とする
電話帳８を取り出しやすい。 又、電話帳８はホルダー６に保持されているか
ら、その保持状態を取り外さないかぎり電話帳８
を持ち去ることは出来ず、電話帳８の持ち去り防
止にも役立つている。 そして、電話帳８で電話番号を調べる時には、
カバー体９あるいは電話帳８を掴んで手前側に引
つ張れば、軸５がガイド溝４に案内されて手前側
に移動し、ストツパで停止することになるので、
この時点にて第１図中反時計方向に180度余りこ
れを回動させれば、第２図中ホルダー６及び電話
帳８は第２図中二点鎖線で示す状態のものにな
る。 それ故、電話帳８を筐３内から取り出し、これ
を開いて記載されている電話番号を調べる場合
に、全体として重量がある割に、１枚１枚は腰が
弱い質の紙が用いられている電話帳を開いても、
電話帳を開いておりやすく、すなわち片手で電話
帳８を開き、これを保持して電話番号を調べなが
ら、電話器のダイヤルをもう一方の片手で操作す
る作業が非常にやりやすい。 そして、これら一連の作業終了後にあつては、
電話帳８及びホルダー６を第１図中時計方向にく
るりと回せば、自然に吊り下がつた状態のものに
なるので、これを押し込めば、あるいはガイド溝
４を傾斜させておけば自然に電話帳８は筐３の中
に入り、、元の状態に復帰する。 尚、筐３の天板３ａの上面と電話器が設置され
る台２との間には空間があるから、この天板３ａ
上に荷物を置くようにすることもでき、従つて地
面に直接置きたくないような荷物を持つている場
合にも極めて便利である。 又、上記の実施例においては、ホルダー６が軸
５に対して回動可能に配設された場合であつた
が、ガイド機構を下側に１条のスリツトが形成さ
れた円筒状に構成し、この円筒状のガイド内に挿
入されるホルダー６が取り付けられる軸５を円柱
状に構成し、電話帳８を引き出した状態では軸５
自体が回動可能なようにしていても良い。

【効果】

本考案に係る印刷物配設装置は、収納室と、こ
の収納室の上部に設けられたガイド機構と、この
ガイド機構に挿入・引出可能に挿通された軸と、
この軸に取り付けられた印刷物を保持するホルダ
ー機構と、このホルダー機構が前記軸の挿入・引
出方向に直交する仮想面内で回動可能にする回動
機構とを備えてなるので、通常の状態下にあつて
は例えば電話帳はホルダー機構に吊り下げられて
収納室の中に収納されているので、風雨の被害か
ら電話帳を護ることができ、すなわち電話帳は収
納室の天板や側壁によつて風雨から充分に保護さ
れており、又、電話帳はホルダー機構に整理され
て吊り下げられるから、電話帳が複数冊ある場合
に識別が容易であり、すなわち電話帳が複数冊あ
る場合に整理されているから目的とする電話帳を
取り出しやすく、そして電話帳で電話番号を調べ
る時には掴んで手前側に引つ張ればガイド機構に
沿つて手前側に移動し、停止した時点でこれを回
動させれば、電話帳を開いて記載されている電話
番号を調べる場合に調べやすく、かつ、片手で電
話帳を開き、これを保持して電話番号を調べなが
ら、電話器のダイヤルをもう一方の片手で操作す
る作業が非常にやりやすく、その実用的効果極め
て大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本考案に係る印刷物配設
装置の１実施例の概略正面図及び概略側面図であ
る。 １……ポール、２……台、３……筐、４……ガ
イド溝、５……軸、６……ホルダー、７……リン
グ、８……電話帳。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 収納室と、この収納室の上部に設けられたガ
   イド機構と、このガイド機構に挿入・引出可能
   に挿通された軸と、この軸に取り付けられた印
   刷物を保持するホルダー機構と、このホルダー
   機構が前記軸の挿入・引出方向に直交する仮想
   面内で回動可能にする回動機構とを備えたこと
   を特徴とする印刷物配設装置。 実用新案登録請求の範囲第１項記載の印刷物
   配設装置において、ホルダー機構が取り付けら
   れた軸自体が回動可能なようにガイド機構に配
   設されてなるもの。 実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項記
   載の印刷物配設装置において、ホルダー機構が
   軸に対して回動可能なように取り付けられてな
   るもの。