JPH0546460Y2 - - Google Patents

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JPH0546460Y2
JPH0546460Y2 JP1990090617U JP9061790U JPH0546460Y2 JP H0546460 Y2 JPH0546460 Y2 JP H0546460Y2 JP 1990090617 U JP1990090617 U JP 1990090617U JP 9061790 U JP9061790 U JP 9061790U JP H0546460 Y2 JPH0546460 Y2 JP H0546460Y2
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heat
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infusion
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は輸液容器に関する。さらに詳しくは、
複数の薬液を臨床で使用されるまで別々に保管す
るのに好適な一体の容器であつて、保管・運搬時
における薬液のリークを簡易かつ確実に検知する
ことのできる輸液容器に関する。
[従来の技術および考案が解決しようとする課
題] 従来より、輸液治療において複数の薬液からな
る混合液を用いることがあるが、このばあいに従
来のガラス製バイアルビンを用いると、重くてか
さばり、取扱いも繁雑になるので、軽量で簡便な
取扱いができる軟質プラスチツク製の輸液容器が
多用されている。
従来の輸液容器の一例を第4図に示す。
第4図において、21は互いに隣接する複数の
液体収納室22を有する袋体であり、該袋体21
の一端には輸液容器をスタンド(図示せず)より
懸吊するための吊下部23が形成されている。前
記液体収納室22はそれぞれ液体排出口24を有
しており、この液体排出口24のいずれか一つか
ら輸液セツトを用いて患者に輸液が行われる。
かかる輸液容器は、複数の液体排出口24のい
ずれか一つから複数の薬液を輸液するために、前
記液体収納室間の境界部25に液体流通部26が
設けられている。そして、保管・運搬時において
前記液体流通部26を通して複数の薬液が互いに
混じり合うのを防ぐために、液体流通部26をク
ランプ27でとめておいて、使用時にこのクラン
プを取りはずして薬液を混合させることが行われ
ていた。
しかしながら、このクランプによる方法では使
用前の輸液容器において互いに隣接する薬液が混
じり合うことを確実に防止することができないと
いう問題があつた。
かかる問題点を解消するために本出願人は、さ
きに使用前にあつては液体流通部が熱融着製フイ
ルムで閉鎖されていることを特徴とする輸液容器
を提案した(実願平2−35937号)。この輸液容器
は、液体流通部に熱融着性フイルムが挿入されて
おり、袋部を構成する軟質プラスチツクと前記熱
融着性フイルムとが熱融着によつて接着されてお
り、これによつて保管・運搬時における液体流通
部のシールが行われるようになつている。そし
て、使用時には液体収納室を手で押しつけること
で袋部を構成する軟質プラスチツクと前記熱融着
性フイルムが剥離して液体流通部を通して互いに
隣接する薬液が混じり合う。このシール方法によ
れば、前述したクランプによる方法に比べて、リ
ークによつて保管中に互いに隣接する薬液が混じ
り合うという不都合をほぼ完全に防止することが
可能になる。
ところが、万一、前記熱融着部にリークが生じ
たばあいには、この熱融着を利用した輸液容器で
は、リークを発見することが非常に困難であると
いう問題があつた。
本考案は、叙上の事情に鑑み、前記従来技術の
有する欠点が解消された輸液容器を提供すること
を目的とする。すなわち、本考案の目的は、リー
クの発生を簡易かつ確実に発見することのできる
輸液容器を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本考案の輸液容器は、互いに隣接する複数の液
体収納室を有する軟質プラスチツク製の袋体から
なる輸液容器であつて、前記袋体の一端には輸液
容器を懸吊するための吊下部が形成されており、
前記複数の液体収納室はそれぞれが液体排出口を
有するとともに収納空間の境界部の少なくとも一
部に液体流通部が形成されており、かつ該液体流
通部は使用前に液体が流通しないように熱融着せ
られた熱融着性フイルムで閉鎖されるとともに前
記境界部に平行な全長に亘つて熱融着されていな
い未シール部が形成されてなることを特徴として
いる。
[作用] 本考案の輸液容器においては液体流通部に熱融
着されていない未シール部が形成されており、該
液体流通部を通つてリークした薬液はこの未シー
ル部を必ず通るように構成されている。したがつ
て、万一リークが発生したばあいは前記未シール
部に水滴がたまるため外部からのリーク検出が非
常に容易になる。
[実施例] 以下、添付図面に基づき本考案の輸液容器を詳
細に説明する。
第1図は本考案の一実施例にかかわる輸液容器
の説明図、第2図は第1図に示される輸液容器の
液体流通部の拡大説明図、第3図は本考案の輸液
容器の他の実施例の一部拡大説明図である。
第1図において、Aは本考案の一実施例にかか
わる輸液容器であり、該輸液容器Aは軟質プラス
チツク製の袋体1からなつている。軟質プラスチ
ツクの具体例としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、スチレンエチ
エンブチレンスチレンブロツク共重合体などをあ
げることができるが、熱融着性の有無および医療
用途であることを考慮すれば、ポリエチレンやポ
リプロピレンのようなポリオレフイン系樹脂を用
いるのが好ましい。また、単一の材料からなるフ
イルム以外にもラミネートなどによる複合素材の
フイルムを使用することも可能である。
袋体1は互いに隣接する複数の液体収納室2を
有している。第1図に示される実施では液体収納
室2の数は2であるが、3以上であつてもよい。
また、各液体収納室2の大きさは輸液の内容に応
じて適宜選定すればよく、本考案においてとくに
限定されるものではない。この液体収納室2には
アミノ酸、ブドウ糖などの薬液が収納される。な
お、液体収納室2は第1図に示される実施例のよ
うに左右に並べるようにしてもよいし、また図示
していないが上下に並べるようにしてもよい。
袋体1の一端には輸液容器Aを輸液スタンド
(図示せず)より懸吊するための吊下部3が形成
されている。この吊下部3は第1図に示される実
施例では略円形の開口部であるが、これ以外にも
三角形、三日月状、楕円形などの開口部を吊下部
3として採用することができる。
前記複数の液体収納室2はそれぞれ液体排出口
4を有している。液体収納室2に収納された薬液
はこれらの液体排出口4のいずれか一つから排出
される。液体排出口4としては、ポリオレフイン
や軟質塩化ビニル樹脂などのプラスチツク容器に
用いられている材料、天然ゴム、ブチルゴムまた
は熱可塑性エラストマーなどからなる栓体を用い
ることができる。
前述したように、液体排出口4のいずれか一つ
から複数の薬液を輸液するために、輸液収納室2
間の境界部25の少なくとも一部には液体流通部
26が形成されている。この液体流通部には、薬
液入りの輸液容器が臨床で使用されるまでの保
管・運搬中に液体流通部6を通して互いに隣接す
る薬液が混じり合うことを防ぐために、融着性フ
イルム7が挿入され、熱融着されている。すなわ
ち、保管・運搬時においては、前記液体流通部6
は熱融着せられた熱内性フイルム7によつて相互
に混じり合わないように閉鎖されている。
前記熱融着性フイルム7はポリエチレン、ポリ
プロピレン、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、スチレン
エチレンブチレンスチレンブロツク共重合体など
の軟質プラスチツクで作製することができる。熱
融着性フイルム7は、縦(第1図において)が液
体流通部6の長さと等しく、また幅が境界部5に
ほぼ等しい大きさを有するものである。熱融着性
フイルム7と袋体1を構成する軟質プラスチツク
をまつたく同じ素材にするのは好ましくない。そ
の理由は、熱融着による接着が強固すぎて、臨床
での使用直前に液体収納室2を手で押しつけたと
きに熱融着部の剥離がおこらず、薬液の混合がで
きなくなつてしまうからである。そのため、袋体
1の材料をポリエチレンとし熱融着性フイルム7
をプリプロピレンで作製するか、逆に袋体1の材
料をポリプロピレンとし熱融着性フイルムをポリ
エチレンで作成する、といつた具合に両者の材料
を異ならしめるのが好ましい。
本考案の輸液容器の特徴は、前記液体流通部6
に、境界部5に平行な全長に亘つて熱融着されて
いない未シール部8が形成されていることであ
る。この未シール部8は熱融着されておらず、万
一、保管・運搬時に薬液が液体流通部6を通つて
リークしたばあいにはこの部分に水滴がたまる。
未シール部8にたまつた水滴は一見して識別が容
易であるので、輸液開始前に不良な輸液容器を確
実に排除することができる。また、前記熱融着性
フイルム7をエンボス加工しておくと、水滴がつ
いた部分が透明になるので一層薬液のリークが検
出しやすくなる。未シール部8は熱融着に際し凹
所を有する金型を用いるなどして容易に形成する
ことができる。
なお、本考案の輸液容器を保管・運搬中、すな
わち、臨床で使用されるまで液体流通部6を従来
のクランプ(図示せず)で念のためにとめておく
ようにしてもよい(第3図参照)。このばあい、
前記未シール部8を、液体流通部6をこえて液体
収納室2間の境界部5にまで延長して形成してお
くと、クランプをはずす前に不良品がわかるとい
う利点がある。
本考案の輸液容器Aは、臨床での使用直前に液
体収納室2を手で押しつけて、袋部を構成する軟
質プラスチツクと前記熱融着性フイルムを剥離さ
せることにより薬液の流通が行われる。したがつ
て、この熱融着による接着力が強すぎても、弱す
ぎても所望の効果を奏することができなくなる。
この適度の接着性をもたせるためには、たとえば
袋体1の素材として厚さ0.25mmのポリエチレン
(住友化学工業(株)製のFA201−0)を用い、熱融
着性フイルムとして熱さ0.1mmのポリプロピレン
(住友化学工業(株)製のS−131)を用い、熱融着条
件の温度を180〜250℃とし、その時間を3〜5秒
とするのが好ましいことがわかつている。このば
あいの接着性は剥離接着強さ試験方法(JISK
6854準拠)で評価すれば、30〜250g/cmの値を
示した。
[考案の効果] 以上説明したとおり、本考案の輸液容器におい
ては、液体流通部に熱融着されていない未シール
部が形成されており、万一薬液が液体流通部を通
つてリークしたばあいでも水滴がこの未シール部
にたまるようになつているので、使用に際し薬液
のリークが発生した不良輸液容器を一見して確実
に識別することができる。また、単に未シール部
を形成しただけであるので構造は簡単であり、リ
ーク検知のための特別な部品も要しない。このた
め製造が容易であり、コストアツプにつながるこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例にかかわる輸液容器
の説明図、第2図は第1図に示される輸液容器の
液体流通部の拡大説明図、第3図は本考案の輸液
容器の他の実施例の一部拡大説明図、第4図は従
来の輸液容器の説明図である。 図面の主要符号、A……輸液容器、1……袋
体、2……液体収納室、3……吊下部、4……液
体排出口、5……境界部、6……液体流通部、7
……熱融着性フイルム、8……未シール部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 互いに隣接する複数の液体収納室を有する軟
    質プラスチツク製の袋体からなる輸液容器であ
    つて、前記袋体の一端には輸液容器を懸吊する
    ための吊下部が形成されており、前記複数の液
    体収納室はそれぞれが液体排出口を有するとと
    もに収納空間の境界部の少なくとも一部に液体
    流通部が形成されており、かつ該液体流通部は
    使用前に液体が流通しないように熱融着せられ
    た熱融着性フイルムで閉鎖されるとともに前記
    境界部に平行な全長に亘つて熱融着されていな
    い未シール部が形成されてなることを特徴とす
    る輸液容器。 2 前記熱融着性フイルムがエンボス加工されて
    なる請求項1記載の輸液容器。 3 前記未シール部が液体流通部をこえて液体収
    納室間の境界部にまで延長して形成されてなる
    請求項1記載の輸液容器。
JP1990090617U 1990-08-28 1990-08-28 Expired - Lifetime JPH0546460Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63309263A (ja) * 1987-06-09 1988-12-16 Otsuka Pharmaceut Factory Inc 輸液バッグ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02114046U (ja) * 1989-03-01 1990-09-12

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JPS63309263A (ja) * 1987-06-09 1988-12-16 Otsuka Pharmaceut Factory Inc 輸液バッグ

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JPH0447447U (ja) 1992-04-22

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