JPH0546259B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、試験管サンプル内に渦を引き起こす
装置および方法に関し、より特別には、試験管内
に選択的且つ自動的に渦を引き起こし、サンプル
を添加しまたはサンプルを取り出す装置および方
法に関する。

（従来の技術及び発明が解決しようとする課題） 研究のためのサンプルは、試験され又は分析さ
れたサンプルの部分が試験体全体を代表するよう
にするために、しばしば試験過程の一部として混
合しなければならない。試験サンプルを混合する
か又は振盪するための市販されている種々の試験
装置は、容器内の試験サンプルを直接攪拌するか
又は容器とサンプルと振盪する。攪拌装置は、通
常、容器内のサンプルの中に配置されてサンプル
をその軸を中心として回転させる部材を含む。一
般的に、この部材は使用後洗浄しなければなら
ず、容器は攪拌中にこの部材との接触によつて生
じる応力を受ける。

最も一般的に使用される研究サンプルの混合装
置は、容器及びその内容物を振盪すべく設計され
ており、混合若しくは攪拌部材を洗浄する必要性
が低減されている。容器及びその内容物を振盪す
ることは、塗料及び潤滑剤を含む厄介な材料に対
して良好に機能する。同様に、酸や他の活性化学
物質の如き危険な物質を容器内で混合して、攪拌
部材の破壊や接触に関する問題点を除去してい
る。致命的な癌、ウイルス、伝染病等のために、
生物学的危険物質がしばしば試験され、これらは
通常、取扱い時に特別な注意を必要とする。結
局、危険な試験体と接触する部材を含まない研究
用の混合及び攪拌装置は、処理しなければならな
い攪拌部材よりも使用上安全である。別の形の混
合機としては、サンプル容器がその上に置かれる
平坦な振盪テーブルがある。研究用容器はしばし
ば平らな底面を有し、一平面内で２方向に動いて
容器及びサンプルに軌道運動を与える振動テーブ
ル上に置くことができる。軌道運動によつてサン
プルは攪拌される。平坦底容器は、製作及び使用
に費用が掛からないけれども、取扱い及び洗浄に
関する問題点を残したままである。振動テーブル
は試験管による使用には適していない。サンプル
は、通常、安く且つ捨てでき、又は洗浄及び再使
用が容易な球面底の試験管内に入れられている。

振盪器は、幾つかの試験管を有する一つの容器
内の内容物を混合するために使用することができ
る。試験管の個々の取り扱いは緩慢であり、自動
化された処理は、全てのサンプルの対して等しい
インキユベーシヨン（温置）時間を持つことがで
きないという難点を生じる。特に、サンプルは、
１グループとして混合する前に、各試験管内で一
度に一つずつ準備されるので、遅延が生じて、幾
つかのサンプルにおいて他のサンプルよりも長い
インキユベーシヨンを生じる。

種々の試験管振盪、回転及び旋回装置が開発さ
れ且つ複数の試験管の内容物を混合するために使
用されてきた。ある装置は、各試験管の長手方向
の中央部分の近くで各試験管を個々に支持するよ
うに設計された棚（ラツク）内でたくさんの試験
管を保持し、該棚と試験管を試験管の軸の中点を
中心として揺動させて試験管内に密閉されたサン
プルを混合することができる。各試験管は密閉し
て棚の中に配置しなければならないので、密閉さ
れた試験管の棚を揺動することは取り扱いに問題
がある。種々のこのような揺動棚混合機は、小さ
な弧を描いて試験管を単に揺動して、試験管は密
閉されていないけれどもこぼさずに内容物を攪拌
する。

渦発生混合機は、しばしば、一つの試験管の丸
い底を、試験管をポケツト内に押し込むと作動す
るスイツチを有する一つのゴム製のポケツト内に
配置することによつて個々の試験管の内容物を混
合すべく使用される。スイツチが閉じると混合機
が試験管の長手軸を中心として丸い試験管を軌道
運動させて渦を形成する。試験管の頂部は略一箇
所に保持され、試験管の下端は軌道運動してサン
プル内に渦が確立される。試験管の動きは、試験
管の底は手でポケツト内に置かれ試験管の頂部は
研究技師によつて安定して保持されるような弾性
ポケツトを偏芯運動させてサンプル内に渦を引き
起こすように設計されている。技師は、混合動作
の際、駆動カツプに対する接触角や押圧力を変え
ることによつて混合を制御しなければならない。
このような手動操作混合機のうちの一つとして米
国特許第3061780号に開示されたニユーヨーク州
ボヘミアにあるサンアンテイフイツクインダスト
リ インコーポレーシヨンによつて製造された
VMR渦混合機がある。各試験管及びサンプル
は、各々のサンプルが個々に渦を生じるように独
立して配置しなければならない。

ある種の分析装置は、各サンプルを自動的に出
し入れできるような特定の棚内に担持された複数
のサンプルを取り扱うように設計されている。こ
のような分析装置は、試験されるべき試験体の均
一すなわち代表的な部分を提供するためにサンプ
ルが混合されることを必要とする。各試験管から
のサンプルの自動的な出し入れとは、よく混合さ
れたサンプルを擁した各試験管が、出し入れのた
めに各試験管を位置決めするような一つの棚内に
保持されなければならないことを意味し、このよ
うな棚は自動混合ができるようになつてはいな
い。現在入手できる試験管用の棚又は混合装置
は、混合中に技師による取り扱いを最小にするよ
うに又は分析装置と協働するように設計されては
いない。

（課題を解決するための手段） 本発明の好ましい実施例は、試験管サンプル内
に渦を引き起こすための試験管処理組立体装置を
含む。この組立体は、最も好ましくは長い部材を
有し、この長い部材は、試験管と係合する端部
と、該端部に対向し且つ該部材の軸を中心として
駆動されてその軸に関して動く対向端部とを有す
る。該部材は、その端部間にその軸に沿つて中央
部を有する。該部材のための支持部材は、該支持
部材から延びているアームを有し、該アームは、
該部材の中央部のための球面軸受を担持し且つ該
部材の該支持部材に対する制限された動きを許容
する。試験管と係合する端部上にある試験管把持
装置は、該部材が軸に対して動く間、試験管とそ
の内容物を保持することができる。該支持部材上
で該対向端部の近くに配設された駆動装置は、該
試験管把持装置と接触している。好ましい駆動装
置は、その軸を中心とする回転運動を提供するモ
ータを有する。該モータの軸と該部材の軸とは、
連結装置によつて間隔をおいて互いに平行になさ
れており、該部材の対向端部に軌道運動を与える
ことによつて該部材の軸を軌道運動させ、それに
よつて試験管と係合する端部を軌道運動させる。

好ましい処理組立体においては、試験管把持装
置は、該部材が動いている間、試験管の開口端を
保持するための試験管接触装置を有してもよい。
試験管接触装置は、試験管の開口端を実質的に閉
塞するためのシールを含み、その好ましい形状
は、膨らむと試験管の開口端を保持することがで
きる膨張自在の膨張袋である。該膨張自在の膨張
袋は、試験管の開口端内に篏合している。アーム
は、好ましくは該支持部材から延びており、該部
材の中央部を該支持部材から空間を隔てて担持
し、該支持部材と試験管若しくは該部材とが接触
することなく、該中央部を中心とし且つ該軸に対
する該部材の運動を許容するようになされてい
る。該部材は、最も好ましくは細長い棒からな
り、球面軸受が該部材の軌道運動を許容し且つ中
央部を中心として揺動できる。この棒の中央部は
この棒の軸上に点を有し、この棒はその軸中心と
して軌道運動して且つこの棒の長さの回りをこの
点に関して揺動するのでこの点は動かない。試験
管と該係合する端部は、サンプルを試験管に添加
し若しくは試験管から取り出すことができるよう
な通路を担持することができる。

該支持部材は該長い部材のための三軸位置決め
装置を含み、この三軸位置決め装置の運動軸のう
ちの一つは該部材の軸と略平行であり、他の２つ
の軸は該部材の軸に対して直角である。該部材は
この三軸位置決め装置に対して解除自在に保持さ
れて運動せしめられる。

本発明の他の好ましい形態は、好ましい試験管
処理組立体によつて試験管サンプル内に渦を引き
起こす方法であり、該部材が軸に対して移動する
間に亙り把持装置によつて試験管を保持する過程
と、駆動装置によつて試験管を繰り返して動かし
て試験管を軸に関して軌道運動させ且つ該部材の
中央部分を中心として揺動させる過程と、試験管
サンプル内に渦を発生させるために試験管及びそ
の中のサンプルの軌道運動を発生させる過程とを
含む。この方法は、試験管の開口端内で膨張袋を
膨らますことによつて試験管を保持する付加的に
過程をも含んでもよい。この膨らんだ膨張袋によ
つて試験管の開口端を閉塞するという付加的な過
程はこの好ましい方法の一部である。そのうちの
一つの軸が該部材の軸に対して平行であるような
三軸位置決め装置上に支持部材を保持するという
付加過程もこの方法の別の一部であることができ
る。

（実施例） 本発明は多くの異なつた形態の実施例によつて
満足されるが、本発明好ましい実施例を図示し且
つ以下において詳細に説明する。この実施例は本
発明の原理の例示であると考えられ、本発明はこ
の実施例に限定されるものではないことは理解で
きよう。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びそ
れらの等価物によつて決められるものである。

第１図は、試験管サンプル内の渦を引き起こす
ための試験管処理組立体１１の好ましい実施例を
含む装置１０を示し、この装置は部材１２を含
み、部材１２は、試験管１４と係合する端部１３
と、軌道運動のために部材１２の軸１６によつて
駆動される端部１３と対向する端部１５とを有す
る。部材１２は、端部１３と対向端部１５との間
に軸１６に沿つて中央部１７を有する。支持部材
１８は、部材１２を中央部１７を担持し、支持部
材１８に対する部材１２の制限された運動を許容
するものである。支持部材１８は長い部材１２の
ための三軸位置決め装置１９を含み、三軸位置決
め装置１９の運動軸のうちの１つの軸２０は部材
１２の軸１６と略平行であり、他の２つの軸２１
及び２２は部材１２の軸１６に直角である。

アーム２３は支持部材１８から延びており、部
材１２の中央部１７を支持部材１８に対して間隔
をおいて支持している。その結果、支持部材１８
と試験管１４又は部材１２とが接触することな
く、中央部１７を中心とする部材１２の軌道運動
が可能となつている部材１２の中央部１７は、部
材１２を担持すべくアーム２３上に支持されてお
り、それゆえ、部材１２とその軸１６とが長い部
材１２を中心として点２４に対して軌道運動をし
且つ揺動するときに部材１２の軸１６上の点２４
は動かない。好ましい実施例においては、部材１
２は細い棒２５であり、球面軸受２６はアーム２
３内に担持されて棒２５とその軸１６が軌道運動
でき且つ中央部１７内の点２４を中心に揺動する
ことができる。係合端部１３は通路２７を担持
し、サンプルに添加するため又はサンプルから取
り出すために試験管１４へ又は試験管１４から物
質を移動することができる。

試験管１４との係合端部１３上に配置された試
験管把持物質装置２８は、部材１２が軸１６に関
して運動するとき試験管１４及びその内容物を保
持することができる。試験管把持装置２８は、部
材１２の運動中に試験管１４の開口端３０を保持
するための接触装置２９（第３図に示す）を有す
る。接触装置２９は、試験管１４の開口端３０を
実質的に閉塞するためのシール３１を含む。接触
装置２９は、膨張時に膨らみ且つ試験管１４の開
口端３０の内側に固着する膨張自在の袋
（bladder）３２である。膨張自在の袋３２は、膨
らむと試験管１４の開口端内に篏合する。試験管
１４の開口端３０は、膨張自在の袋３２によつて
実質的に閉塞される。周りに溝３３を有する膨張
袋３２は、それが膨らんで物質が試験管に添加さ
れるときに試験管１４内の空気を逃がすことがで
きる。

支持部材１８上において対向端部１５の近くに
配設された駆動装置３４は、試験管１４を軸１６
に関して動かし且つ部材１２の中央部１７を中心
として揺動させる。駆動装置３４は、軌道運動を
提供するためのモータ３５を有する。モータ軸３
６と部材１２の軸１６とは間隔を隔てられて互い
に平行であり、それらの間に連結装置３７を有
し、連結装置３７は、軸１６と部材１２とを軌道
運動させて部材１２の対向端部１５に軌道運動を
与え、それによつて試験管１４と係合する端部１
３を軌道運動させる。

試験管処理組立体１１によつて試験管サンプル
内に渦を引き起こす方法は、試験管１４と係合す
る端部１３と、端部１３に対向し且つ部材１２の
軸１６を中心として駆動されて軸１６に関して運
動せしめられる対向端部１５とを有する部材１２
を有する。部材１２は、その端部１３および１５
の軸１６に沿つて中央部１７を有し、部材１２の
ための支持部材１８が部材１２の中央部１７を担
持し、支持部材１８に対する部材１２の制限され
た運動を許容する。試験管把持装置２８は、試験
管１４と係合する端部１３上に設けられている。
駆動装置３４は、対向端部１５に近い支持部材１
８上に配置されている。この方法は、部材１２と
その軸１６との軌道運動中に把持装置２８によつ
て試験管１４を保持する工程を含む。また、駆動
装置３４によつて試験管１４を繰り返し動かして
試験管１４を軸１６に対して軌道運動させ且つ部
材１２を中央部１７を中心として揺動させる工程
もこの方法の一部である。試験管１４およびその
中のサンプルの軌道運動を発生させて試験管サン
プル内に渦を起こす工程を有する。

この方法はまた、試験管１４の開口端３０内に
おいて膨張袋３２を膨らますことによつて試験管
１４を保持する付加的な工程も含む。この保持方
法は、膨らんだ膨張袋３２によつて試験管の開口
端３０をシールする付加的な工程を更に含んでも
よい。この方法は、その内の一つの軸２０が部材
１２の軸１６と平行であるような三軸位置決め装
置１９上に支持部材１８を保持する付加的な工程
を具備することができる。この方法は、部材１２
の対向端部１５上の偏芯部材３８によつて対向端
部１５を駆動することによつて駆動装置３４によ
つて試験管１４を動かす工程を含んでもよい。

使用上では、この装置および方法は、12/75試
験管からなる棚の処理装置の一部である。すなわ
ち、各試験管は12ミリメータの直径と75ミリメー
タの長さを有し、第１図に示すように、一つの棚
３９内にこれらの試験管が20個ある。８個の棚３
９がTecan RSP5300三軸位置決め装置１９内に
配置されて、例えば人間の血液サンプルがプロー
ブ４０によつて採取することができ、このサンプ
ルの一部が各棚３９内に保持された８個の試験管
１４の各々の中に分配されるようになされてい
る。プローブ４０はまた、単クローン性抗体を保
持する12個の容器４１に出入りすることができ、
この抗体は、プロトコルの要件に従い且つ三軸位
置決め装置１９を駆動するマイクロプロセツサ４
２内のプログラムによる制御に従つて試験管１４
に添加される。プローブ４０はまた、注入ポンプ
４４によつて試薬ビン４３に出入りすることもで
きる。試薬ビン４３は、多量の試薬を有し、プロ
トコルの要件に従つて試薬を試験管１４を添加す
ることができる。該プローブが試験管内に入る各
動作と供給部すなわち試薬、単一クローナル細胞
又は血液へと戻る動作との間に、プローブ４０が
ウエル（井戸）４５に浸漬され且つプローブ４０
の先端４６及びその内部を洗浄して一つ前の動作
によつて供給された物質の残りを除去する洗浄動
作がなされる。試験間処理組立体１１は、特定の
試験管１４が適当な供給物及びサンプルで満たさ
れると、試験管１４内の物質に渦を引き起こすべ
く該試験管を把持し且つ動かすために使用するこ
とができる。

また、部材１２に担持された通路２７も設けら
れ、該渦発生動作中に試験管１４に物質を添加す
るか又は試験管１４から物質を除去することがで
きる。第３図に示すように、通路２７は、部材１
２の係合端部１３上に担持されたマンドレル４７
を貫通している。マンドレル４７はまた、膨張袋
３２を膨らますための空気を供給するための供給
口４８をも有する。マンドレル４７上に該膨張袋
を保持するために、膨張袋３２の先端を覆つてＯ
リング４９が担持されている。第２図に示すよう
に、マンドレル４７は検知器５０を有し、検知器
５０は、開口端３０と接触したときに指部５２を
移動させるためのガイド５１を有する。支持部材
１８上にはスイツチが配設されており、開口端３
０との接触によるガイド５１内での指部５２の動
作によつて、スイツチ５３がマイクロプロセツサ
４２に試験管１４がマンドレル４７上の定位置に
あることを指示する信号を送るようになされてい
る。

マンドレル４７と膨張袋３２との相対関係は、
第３図に示す断面図から明らかであり、この図に
おいて、膨張袋３２の上部リム５４がマンドレル
４７上の環状凹み部５５内にはまり込んでいる。
環状凹み部５５はＯリング４９が担持されている
位置に近接している。マンドレル４７の側面にお
いて長手方向に配置され、開口端３０の内側と係
合するリブ５６はそれらの間に溝５７を有する。
溝５７は、膨張袋３２が膨らまされ且つ試験管１
４に物質が添加されたときに試験管１４内の空気
を逃がすことができる。嵌合部材５８は、通路２
７のための出口を提供しつつマンドレル４７と膨
張袋３２とをシールして取付けるために使用され
ている。延長管６０は篏合部材５８を覆つて配置
することができ、試験管１４内のサンプルに到達
する。

第２図において、プローブ４０は、三軸位置決
め装置１９の一部である直線状のラツク６１上に
担持されている。直線状のラツク６１の動きは、
マイクロプロセツサ４２によつて制御され、公知
の方法により軸２０，２１及び２２の直線運動方
法において該装置へ、及び該装置から、更に該装
置を横切つて、移動せしめるられる。プローブ４
０のためのホルダ６２は、直線状の棚６１及びプ
ローブ４０と接触する。ホルダ６２は、組立体１
１とプローブ４０との間の解除自在のラツチ装置
６６の一部分としてのソレノイド６５からプラン
ジヤ６４を受け取るように配置された駆動用切欠
き６３を有する。特に、組立体１１は、第４図に
示すようにガイドシヤフト６８によつて支持部材
１８上に摺動自在に担持されており、支持部材１
８とシヤフト６８との間にはブツシユ６９が設け
られている。コード及びスプリングを負荷したプ
ーリ装置７０は、ソレノイドプランジヤ６４が切
欠き６３と係合していないときに組立体１１が落
下しないように組立体１１の重量を支えるのに使
用されている。プランジヤ６４が切欠き６３内に
あるときには、ジローブ４０と組立体１１とは一
緒に軸２０の方向に動く。

モータ３５は、ピニオン７１を回転させて駆動
シヤフト７３に連結された歯車７２を駆動する。
駆動シヤフト７３は、第４図に示すように駆動シ
ヤフト７３に対して偏芯して取り付けられている
倒立キヤツプ７４に対して駆動自在に連結されて
いる。好まい実施例においては、駆動シヤフト７
３の中心とキヤツプ７４の中心とは、0.4mm離れ
ており且つ互いに平行である。キヤツプ７４内に
は、部材１２の対向端部１５と係合するスペーサ
７５が設けらてれている。Ｏリンダ７６は、弾性
カツプリングとして、スペーサ７５と対向端部１
５との間の溝７７内に担持されており、キヤツプ
７４に対する部材１２の芯の振れが許容される。
ブラケツト７８はアーム２３に連結されて、部材
１２を中央部１７上で取り囲み、部材１２の回転
を防止する。ばね７９は、ブラケツト７８をアー
ム２３に固定するために使用されており、軌道運
動の調節ができるようになつている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、試験管サンプル内に渦を引き起こす
ための試験管処理組立体の好ましい実施例を有す
る装置を示す斜視図であり、この図面において試
験管は把持装置によつて保持された状態で示され
ており、試験管に物質を添加し且つサンプルを取
り出すためのプローブが三軸位置決め装置上に担
持されており、第２図は、第１図の試験管サンプ
ル内に渦を引き起こすための試験管処理組立体の
一部を示す拡大正面図であり、試験管に向けて下
降した把持装置が示されており、第３図は、試験
管の開口端と係合した膨張自在の膨張袋の好まし
い形状を示す拡大断面図であり、試験管が該膨ら
んだ膨張袋によつて実質的に閉塞され、物質が添
加されるときに該試験管から空気を逃がす溝が示
されており、また、サンプルを添加し且つ取り出
す通路も示されており、第４図は、プローブと試
験管把持装置のための駆動装置とのソレノイド結
合を示す第２図と類似の拡大断面図である。 （主要部分の符号の説明）、１１……試験管処
理組立体、１２……長い部材、１４……試験管、
１８……支持部材、１９……三軸位置決め装置、
２３……アーム、２５……棒、２６……球面軸
受、２８……試験管把持装置、２９……接触装
置、３２……膨張袋、３４……駆動装置、３５…
…モータ、３７……連結装置、３９……棚、４０
……プローブ、４１……容器、４２……マイクロ
プロセツサ、４３……試薬ビン、４４……注入ポ
ンプ、４７……マンドレル、４９……Ｏリング、
５０……検知器、５３……スイツチ、６０……延
長管、６１……ラツク、６２……ホルダ、６４…
…プランジヤ、６５……ソレノイド、７０……プ
ーリ、７１……ピニオン、７２……歯車、７３…
…駆動シヤフト、７８……ブラケツト、７９……
ばね。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 試験官と係合する端部と、これに対向する端
   部と、これらの端部の間においてその軸に沿つて
   位置する中央部とを有する長い部材であつて、前
   記対向端部は前記長い部材の軸を中心として駆動
   されて前記長い部材の軸に関して軌道運動するよ
   うになされている前記長い部材と、 前記部材のための支持部材であつて、それから
   延びるアームを有して前記部材の中央部を担持し
   且つ該支持部材に対する前記部材の制限された軌
   道運動を許容する前記支持部材と、 接触装置によつて前記試験管の開口端と係合す
   る端部上に配設された試験管把持装置であつて、
   前記部材が軸に関して動く間、試験管及びその内
   容物を保持することができる試験管把持装置と、 前記支持部材上の前記対向端部に近接した位置
   に配置され且つ前記長い部材と接触して前記部材
   の中央部を中心として試験管を揺動させつつ前記
   軸に関して軌道運動させる駆動装置と、 からなる、試験管サンプル内に渦を引き起こすた
   めの試験管処理組立体。 ２ 前記接触装置が試験管の開口端を実質的に閉
   塞するシールを含み、該シールは、膨張時に膨ら
   み且つ試験管の開口端を保持する膨張自在の膨張
   袋である、第１請求記載の試験管処理組立体。 ３ 前記膨張自在の膨張袋は試験管の開口端に嵌
   合し、該膨張袋が膨らむと試験管の開口端は該膨
   張自在の膨張袋によつて実質的に閉塞され、該膨
   張袋は、該膨張袋が膨らみ物質が試験管に添加さ
   れたとき試験管内の空気を逃がすような溝を有す
   る、第２請求項記載の試験管処理組立体。 ４ 前記アームは、前記支持部材から離隔され、
   前記部材の中央部の近くにおいて前記支持部材か
   ら延びて、前記中央部を中心とする前記軸に関す
   る前記部材の軌道運動が、前記部材がその軸に対
   して回転運動することなくなされる、第１請求項
   記載の試験管処理組立体。 ５ 前記部材が、球面軸受によつて前記支持部材
   上の前記係合端部の近くに担持された細長い棒で
   あり、これによつて前記棒の前記軸に関する軌道
   運動及び該中央部に対する揺動運動が許容され、
   前記棒の係合端部は、その上に通路を担持して物
   質が試験管に添加されるのを又は物質が試験管か
   ら取り出されるのを許容し、 前記駆動装置は前記支持部材上に担持されたモ
   ータを有し、該モータはモータ軸を中心とする回
   転運動を提供し、前記モータ軸と前記部材の軸と
   それらの間の連結装置によつて互いに空間を隔て
   て平行になされ、それによつて前記部材の軸を軌
   道運動させて前記部材の対向端部に軌道運動を与
   えて前記試験管と係合する端部を軌動運動させ
   る、第４請求項記載の試験管処理組立体。 ６ 前記支持部材は前記長い部材を担持するため
   の三軸位置決め装置を含み、該三軸位置決め装置
   の運動軸のうちの一つは前記部材の軸と略平行で
   あり、他の２つの軸は前記部材の軸に対して直角
   である、第１請求項記載の試験管処理組立体。 ７ 試験官と係合する端部と、これに対向する端
   部と、これらの端部の間においてその軸に沿つて
   位置する中央部とを有する長い部材であつて、前
   記対向端部は前記長い部材の軸を中心として駆動
   されて前記長い部材の軸に関して軌道運動するよ
   うになされている前記長い部材と、 前記部材の中央部を担持するための支持部材で
   あつて、該支持部材に対する前記部材の制限され
   た軌道運動を許容する前記支持部材と、 前記試験管と係合する端部上に設けられ試験管
   を保持することができる試験管把持装置と、 前記支持部材上に前記対向端部と近接して配置
   された駆動装置と、からなる試験管処理組立体に
   よつて試験管サンプル内に渦を引き起こす方法で
   あり、 前記部材が前記軸に対して軌道運動する間、前
   記把持装置によつて試験管を保持する過程と、 前記駆動装置によつて、試験管を繰返し動かし
   て試験管を前記軸に対して軌道運動させ且つ前記
   部材の中央部に対して揺動させる過程と、 試験管及びその中のサンプルの軌道運動を発生
   させて試験管サンプル内に渦を生成する過程と、
   からなる方法。 ８ 前記保持過程が、試験管の開口端内の膨張袋
   を膨らますことによつて試験管を一時的に保持す
   る付加的な過程と、前記膨張した膨張袋によつて
   試験管の開口端を実質的に閉塞する付加的な過程
   とを含む、第７請求項記載の方法。 ９ 前記支持部材を、その軸のうちの一つが前記
   部材の軸と平行であるような三軸位置決め装置上
   に担持する付加的な過程を含む、第７請求項記載
   の方法。 １０ 試験管と係合する端部と、これに対向する
   端部と、これらの端部の間においてその軸に沿つ
   て位置する中央部とを有する長い部材であつて、
   前記対向端部は前記長い部材の軸を中心として駆
   動されて前記長い部材の軸に関して軌道運動する
   ようになされている前記長い部材と、 前記部材のための支持部材であつて、それから
   延びるアームを有して前記部材の中央部を担持し
   且つ該支持部材に対する前記部材の制限された軌
   道運動を許容する前記支持部材と、 接触装置によつて試験管と係合する端部上に設
   けられた試験管把持装置であつて、前記部材が該
   軸に対して動く間、試験管の開口端と係合して試
   験管及びその内容物を保持することができる試験
   管接触装置を有する試験管把持装置と、 前記支持部材上に前記対向端部と近接して配設
   され且つ前記把持装置と接触している駆動装置
   と、からなり、 前記アームは前記中央部を前記支持部材に対し
   て空間を隔てた関係で担持して、前記中央部に対
   する前記部材の運動が前記支持部材と試験管若し
   くは前記部材との間の接触なしに行われるように
   なされ、 前記接触装置は、膨張時に試験管の開口端を閉
   塞するシールによつて試験管の開口端を保持する
   膨張自在の膨張袋を含み、 前記駆動装置は、前記支持部材上に担持された
   モータを有し、前記モータの軸と前記部材の軸と
   は連結装置によつて互いに空間を隔てて平行な関
   係に置かれ、前記部材の軸を軌道運動させて前記
   部材の対向端部に軌道運動を付与し、それによつ
   て試験管と係合する端部を軌道運動させることに
   より試験管を前記部材の軸に関して運動させ且つ
   前記部材の中央部に対して揺動させるものであ
   る、試験管サンプル内に渦を引き起こすための試
   験管処理組立体。