JPH0546180U - テレビ受像機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信状態の悪い屋内においてもアンテナの調
整を行うことなく、全チャンネルの番組を鮮明に表示さ
せる。 【構成】 本体３側では親機側受信部３Ａが屋外に設置
された外部アンテナ５からＴＶ電波を受信して送信回路
３Ｂが室内用送信アンテナ３Ｃから微弱ＴＶ電波を送信
しており、液晶表示部２ではロッドアンテナ２ｄを介し
て通常のＴＶ電波の他に、このＴＶ微弱電波が受信可能
となり、液晶画面２ａには画像が鮮明に表示される。ま
た、液晶表示部２は充電式の電池を備えるとともに、本
体３側は充電器４を備えているので、屋内で視聴中に充
電を行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は持ち運びに便利な携帯型のテレビ受像機に関し、特に電波の受信状態 が悪い屋内においてアンテナの角度を調整することなく全チャンネルの画像を鮮 明に受像できるテレビ受像機に係る。

【０００２】

【従来の技術】

この種携帯型のテレビ受像機はロッドアンテナを備えており、このロッドアン テナの角度を調整することにより電波を受像できるようになっている。

【０００３】 ところで、このテレビ受像機は、ロッドアンテナにより電波を受信するもので あり、屋内で使用する場合には屋外より受信状態が悪くなる。このため、屋内で 使用する場合には、受像画面が不鮮明になるばかりでなく、チャンネルごとにロ ッドアンテナの角度調整を行わなければならず、さらにロッドアンテナの角度調 節も微妙に行う必要がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、屋内で使用するときには、受像画面が不鮮 明であり、チャンネルを変えるごとのロッドアンテナの角度調整が必要であり、 しかもロッドアンテナの角度調整も微妙に行わなければならない等の点である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、携帯型の表示部の他に、表示部の一体型のアンテナに対し屋外のア ンテナで受信したテレビ電波を送信可能な本体部とから構成されることを最も主 要な特徴とする。携帯型でありながらテレビ電波を受信しにくい屋内においても チャンネルを変えるごとのアンテナの角度の調整を要せずに全チャンネルの画像 を簡単かつ鮮明に表示できる。

【０００６】

【実施例】

図１は分離して示す液晶表示部と本体の斜視図、図２は回路構成を示すブロッ ク図である。

【０００７】 テレビ受像機１は携帯型の液晶表示部２と、液晶表示部２を着脱自在に接続す る固定型の本体３とから構成される。

【０００８】 上記液晶表示部２には枠体内に液晶画面２ａが設けられるとともに、枠体上部 にＴＶ電波、微弱ＴＶ電波（１ｃｈ、２ｃｈ）を受信するロッドアンテナ２ｂが 設けられている。また、枠体前面には液晶画面２ａの周囲に位置して電源スィッ チ２ｃ、子機側受信チャンネル設定スィッチ２ｄ、２ｄが設けられる他に、上記 本体３の後述する赤外線センサ３ｅに赤外線を発信可能な赤外線発信機２ｅ及び 赤外線発信機２ｅが発信する赤外線を設定する親機側受信チャンネル設定スイッ チ２ｆが設けられている。また、さらに、図示は省略したが、枠体内には後述す る充電器４により充電可能な充電式の電池が充電端子を底面に露出して設けられ ている。

【０００９】 一方、上記本体３には上面に上記液晶表示部２の下端部を着脱自在に嵌合する ガイド溝３ａが設けられており、このガイド溝３ａ内に位置して充電地４の充電 端子４ａ、４ａが露出して設けられている。この充電端子４ａ、４ａは液晶表示 部２の下端部をガイド溝３ａ内に嵌合させた状態で上記枠体の底面に露出して設 けられている充電式の電池の充電端子に接触して充電するようになっている。ま た、本体３の前部側面には、電源スィッチ３ｃが設けられるとともに、未使用の 空きチャンネル、例えば、１ｃｈ、２ｃｈを設定する送信チャンネル設定スィッ チ３ｄ、３ｄが設けられ、さらに、上記赤外線発信機２ｅからの赤外線を受信す る赤外線センサ３ｅが設けられている。

【００１０】 上記液晶表示部２の回路構成を説明する。上記ロッドアンテナ２ｂには子機側 受信回路２Ａが接続され、この子機側受信回路２Ａには液晶表示回路２Ｂが接続 され、さらに、この液晶表示回路２Ｂに上記液晶画面２ａが接続されている。ま た、上記子機側チャンネル設定スィッチ２ｄには設定された受信チャンネルを発 信する子機側受信チャンネル発信回路２Ｃが接続されており、この子機側受信チ ャンネル発信回路２Ｃは上記子機側受信回路２Ａに接続されている。さらに、上 記赤外線発信機２ｅには親機側受信チャンネル設定スィッチ２ｆが接続されてい る。

【００１１】 また、上記本体３の回路構成を説明する。ＴＶ電波を受信する屋外に設置され た外部アンテナ５が親機側受信回路３Ａに接続されている。この親機側受信回路 ３Ａは受信したＴＶ電波を周波数変換してビデオ映像信号として送信するもので あり、送信回路３Ｂに接続されている。送信回路３Ｂは微弱ＴＶ電波（１ｃｈ、 ２ｃｈ）を送信する室内用送信アンテナ３Ｃに接続されている。また、上記赤外 線センサ３ｅは赤外線受信部３Ｄが接続され、この赤外線受信部３Ｄに受信チャ ンネルを発信する親機側受信チャンネル発信回路３Ｅが接続され、さらにこの親 機側受信チャンネル発信回路３Ｅに親機側受信回路３Ａが接続されている。また 、上記送信チャンネル設定スイッチ３ｄには送信チャンネル発信回路３Ｆが接続 されており、この送信チャンネル発信回路３Ｆに上記送信回路３Ｂが接続されて いる。

【００１２】 次に、上記構成からなる本考案の作用を説明する。

【００１３】 まず、本体３及び液晶表示部２の電源スィッチ３ｃ、２ｃをＯＮさせると、親 機側受信回路３Ａには外部アンテナ５からＴＶ電波が受信可能となる一方、子機 側受信回路２Ａにはロッドアンテナ２ｂからＴＶ電波、微弱電波が受信可能とな る。この状態で液晶表示部２では液晶表示回路２Ｂを介して液晶画面２ａに映像 信号が伝送されて画像が表示され、子機側受信チャンネル設定スイッチ２ｄ、２ ｄを操作することにより、所望のチャンネルの番組を視聴可能となる。そして、 本体３の送信チャンネル設定スイッチ３ｄを操作して送信回路３Ｂが送信するチ ャンネル（１ｃｈ、２ｃｈ）を設定するとともに、液晶表示部２の親機側受信チ ャンネル設定スイッチ２ｆを操作すると、赤外線発信機２ｅからの赤外線が赤外 線センサ３ｅを介して赤外線受信部３Ｄで受信され親機側受信チャンネル発信回 路３Ｅから親機側受信回路３Ａに伝送される。親機側受信回路３Ａでは受信した 設定チャンネルのＴＶ電波がビデオ映像信号に周波数変換されて送信回路３Ｂに 伝送され、送信回路３Ｂから微弱ＴＶ電波が室内送信用アンテナ３Ｃを介しロッ ドアンテナ２ｂに向けて送信される。ＴＶ電波及び微弱ＴＶ電波をロッドアンテ ナ２ｂを介して受信した液晶表示部２ではＴＶ電波が強くなることから、液晶画 面２ａには画像が鮮明に表示される。

【００１４】 なお、上記液晶表示部２は従来と同じように本体３なしに単独で使用できるも のであることは言うまでもない。

【００１５】

【考案の効果】

以上の説明から明かなように本考案によれば、携帯型の表示部では固定型の本 体が受信した屋外のアンテナからのテレビ電波を受信することができるので、受 信状態の悪い屋内においても鮮明な画像を表示することができ、しかもチャンネ ルを変えるごとの一体型のアンテナの角度調整を不要にすることができ、その上 一体型のアンテナの角度調整は微妙にする必要がなく容易に調整することができ る。また、表示部は充電式電池を備えるとともに、本体側は充電器を備えている ので、屋内で視聴中に充電を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】分離して示す液晶表示部と本体の斜視図

【図２】回路構成を示すブロック図

【図面の符号の説明】

１ 携帯型テレビ受像機 ２ 液晶表示部 ２ａ 液晶画面 ２ｂ ロッドアンテナ ３ 本体 ３ｄ 送信チャンネル設定スイッチ ３Ｂ 送信回路 ３Ｃ 室内用送信アンテナ ４ 充電器 ４ａ、４ａ 充電端子 ５ 外部アンテナ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一体型のアンテナにより本体部からのテ
   レビ電波を受信する受信手段及び受信手段が受信したテ
   レビ電波を表示する表示手段を備えた携帯型の表示部
   と、表示部のアンテナに対し屋外のアンテナで受信した
   テレビ電波を送信する送信手段を備えた本体部とから構
   成されることを特徴とするテレビ受像機。
2. 【請求項２】 前記表示部は充電式電池を備える一方、
   前記本体は充電式電池に接続可能な充電器を備えること
   を特徴とする請求項１記載のテレビ受像機。