JPH0546009U - 端子台付コイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 軟磁気特性を持つリングコアを収納したコア
ケースに銅線を巻回したコイルと端子台とを別途に形成
し、コイルに端子台を組み付け端子台付コイルを形成
し、巻線の容易な端子台付コイルとする。 【構成】 コイル幅に対応する２点で折れるコイル固定
用のフック１０と、リード線固定用のリード線溝を設け
た端子台と、端子台のフック１０に嵌合する穴８を取り
付けたコイルケースに中仕切７を設けたコイルとを、端
子台９に設けた固定用のフック１０をはめ合わせ、端子
台９に設けたリード線溝にコイルのリード線を固定し構
成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、軟磁気特性を有するリングコアをコイルケースに収納し銅線を巻き 付け、巻線した銅線先端をリード線として端子台に係止した端子台付コイルに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の端子台付コイルは、リングコアを端子台付コアケースに収納し 、端子台付コアケースに銅線を巻き付け、巻き付けた銅線のリード線を前記端子 台に設けたリード線溝に挿入固定して基板への実装を容易にしているが、コアケ ースと端子台とが一体になっているため巻線作業が困難で、又巻線作業の後の工 程において、端子台に欠け、ひびわれ等が発生すると、コイルケースと巻線とを 廃棄しなければならないという欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はリングコアに銅線を巻き付けたコイルと端子台とを分離し、予めコイ ルケースに巻線を施したコイルに端子台を組み付けるよう構成し、巻線作業を容 易にし、かつ後工程において、端子台に欠け、ひび等の不具合が発生した際には 、端子台のみを交換することによりコイルの使用が可能となるようにした端子台 付コイルとする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

弾性のある樹脂製のコイル幅に相応した２点で折れる端子台を形成し、コイル 固定用のフックとリード線固定用溝を設け、コイルケース中仕切にコイル固定用 フックを嵌合する穴を取り付け、コイルケース中仕切の穴に端子台に設けたコイ ル固定用フックをはめ合わせ、コイルと端子台とを嵌合する構造とすることによ り、従来の端子台付コイルに比べ、端子台が後付となるため、コイルケースの巻 線作業が容易になり、又端子台付コイルケースを別途に用意することなく、予め コイルケースに巻線して使用できることを特徴とする端子台付コイルとする。

【０００５】 即ち本考案は、コイル幅に対応する２点で折れ、コイル固定用のフックとリー ド線固定用のリード線溝を設けた端子台と、端子台のフックに嵌合する穴を取り 付けたコイルケース中仕切を設けたコイルとを、前記端子台に設けた固定用のフ ックとコイルケース中仕切に設けた穴とによりはめ合わせ、コイルのリード線を 端子台に設けたリード線溝に固定し構成したことを特徴とする端子台付コイルで ある。

【０００６】

【作用】

予めコイルケースにコイル中仕切穴を設けてあるので、巻線後のコイル中仕切 穴に、端子台に設けたフックをはめ合わせることにより端子台付コイルとするこ とができる。従って本考案による端子台付コイルとすることにより、巻線作業を 容易にし、又端子台の有無等でコイルケースの使い分けを必要としない利点を持 ち、予めコイルケースに巻線を施し、後端子台を組合せるので、後工程で端子台 に欠け、ひび等が発生しても端子台のみを交換して使用可能な端子台付コイルと する。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案による端子台付コイルで、本考案によるコイルケースに銅線を巻 回したコイルに、本考案の端子台を取り付け、端子を引き出した端子台付コイル の外観斜視図である。図２は本考案によるコイルケース１１と端子台９の部品展 開図である。電気絶縁特性を有する樹脂材よりなるコイルケース１１は蓋１２と 本体１３から組合わされており、夫々の中仕切７には電気絶縁材である樹脂材よ りなる端子台９のフック１０に嵌合する穴８が一面に夫々少なくとも２個取り付 けてある。コイルケース１１の中にリングコアを収納し、銅線を巻回しコイル５ を形成し、蓋、本体に取り付けてある中仕切７に設けた穴８の表裏４箇所（裏面 は図示せず）に、端子台９に設けたフック１０を挿入嵌合して端子台９とコイル ５とを固定し、リード線４を端子台外面に設けたリード線溝３に挿入固定して本 考案の端子台付コイルを形成する。

【０００８】

【考案の効果】

中仕切穴を取り付けたコイルケースに銅線を巻回したコイルと、コイルケース の中仕切に設けた穴に嵌合するフックを取り付けた端子台とを組合せ構成した端 子台付コイルであるので、後工程で端子台に欠け、ひびが発生しても端子台を交 換するのみでなく、又端子台付、端子台なしにかかわらず、予めコイルを形成で きるので、コイル形状により工程を別工程とする必要がなくなり、工程を一定に しやすくなり安価な端子台付コイルを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による端子台付コイルの外観斜視図。

【図２】本考案による端子台付コイルを構成するコイル
と端子台を示す展開斜視図。

【符号の説明】 １ コイル ２ 端子台 ３ リード線溝 ４ リード線 ５ コイル ６ リード線 ７ 中仕切 ８ 穴 ９ 端子台 １０ フック １１ コイルケース １２ 蓋 １３ 本体 １４ 矢印

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コイル幅に対応する２点で折れ、コイル
   固定用のフックとリード線固定用のリード線溝を設けた
   端子台と、端子台のフックに嵌合する穴を取り付けたコ
   イルケース中仕切を設けたコイルとを、前記端子台に設
   けた固定用のフックとコイルケース中仕切に設けた穴と
   によりはめ合わせ、コイルのリード線を端子台に設けた
   リード線溝に固定し構成したことを特徴とする端子台付
   コイル。