JPH054588A - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

Info

Publication number
JPH054588A
JPH054588A JP3183141A JP18314191A JPH054588A JP H054588 A JPH054588 A JP H054588A JP 3183141 A JP3183141 A JP 3183141A JP 18314191 A JP18314191 A JP 18314191A JP H054588 A JPH054588 A JP H054588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic clutch
hydraulic
engine
oil pressure
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3183141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3038363B2 (ja
Inventor
Yoshitomo Tokumoto
欣智 徳本
Osamu Sano
修 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP3183141A priority Critical patent/JP3038363B2/ja
Publication of JPH054588A publication Critical patent/JPH054588A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3038363B2 publication Critical patent/JP3038363B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02T10/76

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 動力舵取装置の動作油圧を発生する油圧ポン
プの駆動に要するエンジンの無為な動力負担を軽減して
燃費低下を防ぐ共に、必要時には、十分な油圧及び油量
を確保する。 【構成】 ポンプ本体1にモータ2を直結し、これらを
電磁クラッチ3を介してエンジン4の出力端に連結す
る。電磁クラッチ3の係合動作を油圧力により補助する
補助シリンダ5を設け、ポンプ本体1から油圧アクチュ
エータ8に送給する油圧を、導油路9を介して補助シリ
ンダ5に導入する。車速センサ60による検出車速に基づ
いて制御部6が発する通電指令により、低速走行時及び
停止時にのみモータ2及び電磁クラッチ3への通電を行
い、ポンプ本体1を、モータ2及びエンジン4により駆
動する。この状態で油圧アクチュエータ8に送給される
油圧が増したとき、この油圧により補助シリンダ5が発
生する油圧力にて電磁クラッチ3の係合状態を強化し、
エンジン4の出力がポンプ本体1に十分に伝達されるよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載した油圧ポ
ンプの吐出油圧を送給されて操舵補助力を発生する油圧
式の動力舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車においては、舵取りのため
の舵輪(ステアリングホィール)操作に要する労力負担
を軽減して快適な操舵感覚を得るべく、動力舵取装置
(パワーステアリング装置)が広く普及している。
【0003】この動力舵取装置は、操舵補助力の発生源
として油圧アクチュエータを用いる油圧式と、同じく電
動モータを用いる電動式とに大別される。前者、即ち油
圧式の動力舵取装置は、車両に搭載された油圧ポンプが
発生する油圧を舵取機構中に配した油圧アクチュエータ
に舵輪操作に応じて送給し、この送給油圧により油圧ア
クチュエータが発生する油圧力にて舵取りを補助する構
成となっている。なお前記油圧ポンプの駆動には、車両
に搭載されたエンジンを利用するのが合理的であり、油
圧ポンプの駆動軸とエンジンの出力軸とをVベルト等の
伝動手段を介して直結し、エンジンの駆動力の一部を油
圧ポンプの駆動に用いる構成が一般的に採用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、自動車の舵取り
は操向車輪に作用する路面反力に抗して行われるもので
あり、路面反力の大小は車速の遅速及び操向角度の大小
に対応することから、動力舵取装置においては、低速走
行時又は停止時に大きく舵取りがなされた状態、所謂据
え切り状態において最大の操舵補助力を発生する必要が
あり、動作油圧の発生源となる前記油圧ポンプの仕様
は、据え切り状態での必要油圧及び必要油量を確保し得
ることを基準として選定されている。
【0005】ところが、このように選定された油圧ポン
プをエンジンにて駆動する場合、該エンジンの回転速度
の大小は車速の高低に略対応することから、前記油圧ポ
ンプは、大きい操舵補助力を必要としない高速走行時に
多量の吐出油を発生することになる。この吐出油の大部
分は、油圧アクチュエータに送給されることなく油タン
クに還流せしめられる余剰油であり、この余剰油の昇圧
のための無為な動力負担により、前記エンジンの負荷増
大及びこれに伴う燃費低下を招来する難点があった。
【0006】特に近年においては、米国において検討さ
れているCAFE(Corporate AverageFuel Economy:企業
平均燃費)値による燃費規制等、自動車の燃費規制は一
層強化される傾向にあり、このような燃費規制に対処す
るためにも、前述した無為な動力消費の解消が重要な課
題となっている。
【0007】このような難点を解消すべく、特開昭57-1
34364 号公報等には、前記油圧ポンプとエンジンとを電
磁クラッチを介して連結し、この電磁クラッチを車速の
遅速に応じて係断して、油圧ポンプの駆動を低速時にの
み行わせる構成とした動力舵取装置が提案されている。
【0008】また本願出願人は、小型の電動モータに直
結してなる油圧ポンプの駆動軸を、更に電磁クラッチを
介してエンジンの出力端に連結し、この電磁クラッチを
車速の遅速に応じて係断せしめ、高速走行時にはモータ
により、低速走行時及び停止時にはエンジンにより選択
的に駆動する構成とした動力舵取装置を既に提案してい
る(実願平3-111081号)。この構成においては、例え
ば、減速中又は加速中に操舵を行う際に、電磁クラッチ
の係断前後における操舵感覚の変化が少なく、運転者に
違和感を与える虞がないという更なる利点が得られる。
【0009】ところが、動力舵取装置の油圧源となる前
記油圧ポンプに据え切り時に必要とされる駆動力に対し
十分な係断能力を有する電磁クラッチは、車上において
使用可能な係断用電流に限界があることから、実際には
かなり大型のものとならざるを得ず、この電磁クラッチ
を車上の限定された空間に配された前記油圧ポンプの周
辺に配設し得ない場合が多く、前述した構成の実現に困
難を伴うという難点があった。
【0010】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、油圧源たる油圧ポンプとエンジンとの小型の電
磁クラッチによる係断を可能とし、据え切り時における
必要油圧及び必要油量が確保できると共に、高速走行時
におけるエンジンの無為な動力負担が軽減される動力舵
取装置を、実現可能に提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る動力舵取装
置は、車両に搭載した油圧ポンプを、これに直結された
モータ、又は電磁クラッチを介して連結されたエンジン
により選択的に駆動し、該油圧ポンプからの送給油圧に
より操舵補助力を発生するようになした動力舵取装置に
おいて、前記電磁クラッチに付設され、これの係合動作
を補助する油圧シリンダと、該油圧シリンダの動作油圧
として前記送給油圧を導く導油路と、前記車両の走行速
度を検出する車速センサと、該車速センサによる検出車
速の遅速に応じて、前記電磁クラッチの係合電流及び前
記モータの駆動電流を通断する制御手段とを具備するこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明においては、車速が低い場合、油圧ポン
プに直結されたモータへの給電が行われると共に、油圧
ポンプとエンジンとの間に介装された電磁クラッチへの
通電が行われ、油圧ポンプは、モータの発生力と電磁ク
ラッチを介して伝達されるエンジンの駆動力とにより駆
動されて、該油圧ポンプからの送給油圧が操舵補助力の
発生に供される。このとき前記電磁クラッチは、前記通
電に応じて自身が発生する係合力と、これに付設した油
圧シリンダが前記送給油圧の作用により発生する油圧力
とによって係合され、油圧の送給先での必要油圧が高ま
るに従って強固な係合状態が得られる。従って、停止時
又は低速走行時に舵取りがなされ、送給先での必要油圧
が高い場合、エンジンからの十分な駆動力の伝達により
前記必要油圧の確保が可能となり、またその他の場合に
おけるエンジンからの伝動は小さく、無為な動力負担に
よる燃費の低下が抑制される。
【0013】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1は、本発明に係る動力舵取装置(以下
本発明装置という)のシステム構成を示すブロック図で
ある。図中1は、動作油圧を発生するポンプ本体であ
り、これに直結されたモータ2と、電磁クラッチ3を介
して連結されたエンジン4とにより駆動される構成とな
っており、前記電磁クラッチ3には、これの係合動作を
後述の如く発生する油圧力により補助する補助シリンダ
5が付設してある。
【0014】また6は、モータ2への駆動電流の通断制
御、及び電磁クラッチ3の係断電流の通断制御を行う制
御部である。該制御部6の入力側には、車両の走行速度
を検出する車速センサ60の検出結果が与えられており、
モータ2及び電磁クラッチ3への通電は、車速センサ60
の検出結果が予め設定された所定の基準速度以下である
とき制御部6が発する通電指令に応じて行われる。
【0015】而してポンプ本体1は、車速センサ60によ
り検出される現状の車速が低い場合にのみ、これに直結
されたモータ2の発生力と、係合状態にある電磁クラッ
チ3を介して伝達されるエンジン4の駆動力とにより回
転駆動される。ポンプ本体1の吐出油は、舵輪70と舵取
機構80とを連結する舵輪軸71の中途に構成された油圧制
御弁7を経て、舵取機構80に操舵補助力を加えるべく配
された油圧アクチュエータ8に送給されており、この送
給油圧はまた、油圧制御弁7への送給油路の中途を分岐
してなる導油路9を介して前記補助シリンダ5に導入さ
れている。
【0016】油圧制御弁7は、舵輪70に加えられた操舵
トルクにより舵輪軸71に生じる捩れに応じて油圧を給排
する動作をなし、この給排動作に伴ってポンプ本体1か
ら送給される油圧により油圧アクチュエータ8は、前記
操舵トルクの方向及び大きさに対応する油圧力(操舵補
助力)を発して舵取機構80に加える動作をなす。これに
より、舵輪70の操作に応じた舵取機構80の動作、即ち、
車両の舵取り動作が補助される。
【0017】一方前記補助シリンダ5は、ポンプ本体1
から導油路9を介して導入される油圧に応じた油圧力
(係合補助力)を発生し、この力を電磁クラッチ3に後
述の如く付加して、該電磁クラッチ3の係合動作を補助
し、係合状態を強化する作用をなす。補助シリンダ5へ
の導入油圧は、油圧制御弁7を経て油圧アクチュエータ
8に送給される油圧であり、これの高低は、油圧アクチ
ュエータ8が発生する操舵補助力の大小に対応する一
方、この油圧により補助シリンダ5が発生する係合補助
力の大小は、電磁クラッチ3における係合状態の強弱に
対応する。
【0018】ここで、油圧アクチュエータ8が発生する
操舵補助力の大きさは、路面に接地する操向車輪81,81
を介して舵取機構80に作用する路面反力の大きさに対応
し、路面反力の大小は、車速の遅速及び操向角度の大小
に夫々対応する。即ち、本発明装置においては、電磁ク
ラッチ3に並設した補助シリンダ5が発生する係合補助
力が、ポンプ本体1からの油圧の送給先である油圧アク
チュエータ8が発生する操舵補助力の増大に伴って増大
し、この係合補助力の作用により電磁クラッチ3の係合
状態が強化されることになり、電磁クラッチ3自体が高
い係合能力を有する必要がなく、電磁クラッチ3の小型
化が可能となり、係合のための通電電流もまた小さく抑
えることができる。
【0019】このように構成された本発明装置において
は、車速センサ60により検出される現状の車速が前記基
準速度よりも大きい高速走行時においては、制御部6の
前述した動作によりモータ2への給電がなされず、また
電磁クラッチ3が遮断状態にあることから、ポンプ本体
1はポンプ作用を行わず、油圧アクチュエータ8は操舵
補助力を発生しない。
【0020】これに対し、車速センサ60による検出車速
が前記基準速度よりも小さい低速走行時においては、モ
ータ2への給電が行われると共に、電磁クラッチ3が係
合状態となり、ポンプ本体1は、モータ2の出力と電磁
クラッチ3を介して伝達されるエンジン4の出力とによ
り駆動され、ポンプ本体1の吐出油圧は、油圧制御弁7
を介して油圧アクチュエータ8に送給されると共に、導
油路9を介して補助シリンダ5に送給されるが、舵輪70
の操作が行われず油圧アクチュエータ8による操舵補助
力の発生が不要である場合には、前記送給油圧は低いレ
ベルに保たれ、この送給油圧により動作する補助シリン
ダ5の発生力もまた小さいことから、電磁クラッチ3の
係合状態は弱く、エンジン4からの伝動量は限定され、
ポンプ本体1は、主としてモータ2の出力により駆動さ
れる。
【0021】この状態にて舵輪70の操作が行われた場
合、この操作に応じた油圧制御弁7の動作に伴って、該
油圧制御弁7の上流側、即ち、補助シリンダ5への送給
油圧が高くなり、電磁クラッチ3の係合状態がこの油圧
の上昇に伴って強化される。このときポンプ本体1は、
主として、強固な係合状態にある電磁クラッチ3を介し
て伝達されるエンジン4の出力により駆動されることと
なり、該ポンプ本体1からの送給油により動作する油圧
アクチュエータ8は、大きい操舵補助力を余裕をもって
発生することができる。また、ポンプ本体1の駆動に要
するエンジン4の動力負担は、ポンプ本体1からの送給
油により油圧アクチュエータ8が発生すべき操舵補助力
が大きい場合、即ち、車速が低く、しかも操向角度が大
きい場合に増大するのみであり、全体としてのエンジン
4の動力負担は小さく、これによる燃費低下はわずかで
ある。
【0022】以上の如き本発明装置は、ポンプ本体1、
モータ2、電磁クラッチ3及び補助シリンダ5を一体的
に備えた図2に示すポンプ組立体を用いて実現される。
ポンプ本体1は、公知のベーンポンプであり、複数枚の
ベーンを半径方向への進退自在に備える円筒状のロータ
10を偏肉環状をなすカムリング11の内側に同軸的に遊嵌
し、これらをカムリング11の一側に同軸的に位置決めし
たプレッシャプレート12と共にハウジング14内に一体的
に収納した後、カムリング11の他側をエンドプレート13
にて閉塞して、カムリング11の内周とロータ10の外周と
の間に複数のポンプ室を形成した構成となっている。
【0023】またモータ2は、ポンプ本体1のハウジン
グ14の外側面にその一側を同軸的に固定された薄肉円筒
形のヨークハウジング21の内周にマグネットを固設して
なる固定子20と、これの内部に同軸回動自在に支承さ
れ、外周にコイルを巻着してなる回転子22とを備え、ヨ
ークハウジング21の他側に固設されて回転子22の支承部
材を兼ねるグロメット23を介して行われる前記コイルへ
の給電により、ヨークハウジング21内側に固定子20によ
り形成された磁界中の回転子22に回転力を得る構成とな
っている。
【0024】回転子22の回転軸24は、ヨークハウジング
21の両側、即ちポンプ本体1のハウジング14の内側、及
びグロメット23の外側に夫々延設されており、ハウジン
グ14側への延設部は、図示の如く、ハウジング14に内嵌
固定された玉軸受とエンドプレート13の軸心部に嵌着さ
れた軸受ブッシュとにより支承してあり、ロータ10はこ
れらの支承位置間に嵌着されている。
【0025】即ちポンプ本体1とモータ2とは、共通の
回転軸24を介して直結された状態にあり、ポンプ本体1
のロータ10は、モータ2への給電に伴う回転子22の回転
に応じて回転し、ハウジング14の外側に固設された吸込
管15からエンドプレート13側の吸込油路16を経て前記ポ
ンプ室に導入される油を昇圧する動作をなし、このよう
にして昇圧された油は、プレッシャプレート12背面側の
圧力室17、及びこれに連通された弁室18を経て吐出され
る。
【0026】前記電磁クラッチ3は、グロメット23の外
側面に同軸的に固設したクラッチハウジング30の内部に
構成してある。電磁クラッチ3への入力軸31は、玉軸受
32によりその中途部を支承されてクラッチハウジング30
の内外に延設させてあり、クラッチハウジング30外側へ
の入力軸31の延設端は、これに嵌着されたVプーリ33、
及び該Vプーリ33に巻装された図示しないVベルトを介
して前記エンジン4の出力軸に連結されている。
【0027】クラッチハウジング30内側への入力軸31の
延設端は、グロメット23の軸心部に突出するモータ2の
回転軸24の延設端に突き合わせてあり、両軸24,31の突
き合わせ端部には、相互に所定の間隔を有して対向する
一対の摩擦板34,35が嵌着してあり、回転軸24側の摩擦
板34の背部には、グロメット23の外側面に環状をなして
周設された励磁コイル36が対向させてある。
【0028】而して、この電磁クラッチ3においては、
前記制御部6からの通電指令に応じて図示しない励磁回
路から与えられる励磁電流を励磁コイル36に通電せしめ
たとき、これにより生じる磁界の作用により、回転軸24
側の摩擦板34に入力軸31側の摩擦板35が引きつけれら
て、両板34,35間の摩擦により回転軸24と入力軸31と
が、即ちポンプ本体1とエンジン4とが係合される。
【0029】このように行われる電磁クラッチ3の係合
を油圧により補助する補助シリンダ5は、クラッチハウ
ジング30の内周と入力軸31の外周との間に、軸長方向へ
の摺動自在に嵌挿され、入力軸31に嵌着された摩擦板35
の背面に対向せしめた受圧板50と、該受圧板50の背面側
に、図示の如く、クラッチハウジング30に嵌着されたX
リングとオイルシールとによりその内外周を液密に封止
して形成された導圧室51とを備えてなる。
【0030】前記導圧室51は、クラッチハウジング30の
外面に開口を有して穿設された連結孔90に連通させてあ
り、この連結孔90には、ポンプ本体1の吐出側に基端を
発して図中に2点鎖線にて示す如く配管された導圧管91
の先端が連結してある。即ち導圧室51には、導圧管91及
び連結孔90にて構成された導油路9を介してポンプ本体
1の吐出油圧が導入されることになり、この油圧を受圧
した受圧板50が、摩擦板35との間に図示の如く介装され
たコイルばねのばね力に抗して軸長方向に摺動し、励磁
コイル36への通電により摺接状態にある摩擦板34,35相
互の押し付け力を増すべく作用し、両板34,35間の摩擦
力が増して電磁クラッチ3の係合が強化される。
【0031】本発明装置においては、補助シリンダ5に
よる前述した係合補助動作が行われる結果、励磁コイル
36への通電に伴う電磁クラッチ3本来の係合能力は小さ
くてよく、図示の如く、ポンプ本体1及びモータ2の直
径に比して十分に小さい摩擦板34,35の採用が可能であ
り、また励磁コイル36の大きさも小さくでき、エンジン
4とポンプ本体1とを係合する電磁クラッチ3の大幅な
小型化が可能であり、これに補助シリンダ5を含めたと
しても、従来に比して大幅なコンパクト化が達成され
る。
【0032】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明装置において
は、操舵補助用の油圧アクチュエータへの送給油圧を発
生する油圧ポンプの駆動軸と車両に搭載したエンジンの
出力軸との間に介装されて車速の遅速に応じて係断され
る電磁クラッチの係合動作が、前記送給油圧を動作油圧
とする油圧シリンダの発生力により補助されるから、前
記電磁クラッチを大幅に小型化でき、該電磁クラッチ及
び前記油圧シリンダからなる係合手段を油圧ポンプ周辺
の限定された空間に容易に配設でき、エンジンの燃費低
下を招来することなく、必要時における十分な操舵補助
力が得られる構成が実現可能となる等、本発明は優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置のシステム構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明装置の実現に用いるポンプ組立体の一実
施例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 ポンプ本体 2 モータ 3 電磁クラッチ 4 エンジン 5 補助シリンダ 6 制御部 7 油圧制御弁 8 油圧アクチュエータ 9 導油路 10 ロータ 24 回転軸 34 摩擦板 35 摩擦板 50 受圧板 51 導圧室 60 車速センサ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両に搭載した油圧ポンプを、これに直
    結されたモータ、又は電磁クラッチを介して連結された
    エンジンにより選択的に駆動し、該油圧ポンプからの送
    給油圧により操舵補助力を発生するようになした動力舵
    取装置において、前記電磁クラッチに付設され、これの
    係合動作を補助する油圧シリンダと、該油圧シリンダの
    動作油圧として前記送給油圧を導く導油路と、前記車両
    の走行速度を検出する車速センサと、該車速センサによ
    る検出車速の遅速に応じて、前記電磁クラッチの係合電
    流及び前記モータの駆動電流を通断する制御手段とを具
    備することを特徴とする動力舵取装置。
JP3183141A 1991-06-26 1991-06-26 動力舵取装置 Expired - Fee Related JP3038363B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3183141A JP3038363B2 (ja) 1991-06-26 1991-06-26 動力舵取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3183141A JP3038363B2 (ja) 1991-06-26 1991-06-26 動力舵取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH054588A true JPH054588A (ja) 1993-01-14
JP3038363B2 JP3038363B2 (ja) 2000-05-08

Family

ID=16130524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3183141A Expired - Fee Related JP3038363B2 (ja) 1991-06-26 1991-06-26 動力舵取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3038363B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0931937A1 (en) * 1998-01-22 1999-07-28 Koyo Seiko Co., Ltd. Speed control for hydraulic pump

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0931937A1 (en) * 1998-01-22 1999-07-28 Koyo Seiko Co., Ltd. Speed control for hydraulic pump
US6158976A (en) * 1998-01-22 2000-12-12 Koyo Seiko Co., Ltd. Hydraulic pump

Also Published As

Publication number Publication date
JP3038363B2 (ja) 2000-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4632204A (en) Power assisted steering system
US4457390A (en) Power steering device
JP4612061B2 (ja) 電動自転車用駆動装置
JP2005225489A (ja) 電動自転車用駆動装置
JP3660460B2 (ja) 電動自転車用駆動装置
JP2010230128A (ja) インホイールモーター用ブレーキ装置
US20210107443A1 (en) Vehicle drive device
US6812663B2 (en) Electric drive system including a stepper motor
JPH054588A (ja) 動力舵取装置
JP2000023301A (ja) 電気自動車又はハイブリッド車の補機駆動装置
JP3038362B2 (ja) 動力舵取装置
JPS6243364A (ja) 動力舵取装置の操舵力制御装置
JP4072264B2 (ja) クラッチ装置
JP3419176B2 (ja) 車両用駆動装置
JP3044241B2 (ja) 油圧ポンプ及びこれを用いた動力舵取装置
JPH11350994A (ja) ハイブリッド車両
JPH03281479A (ja) パワーステアリング装置
JPH058751A (ja) 動力舵取装置
JPH10181580A (ja) パワーアシスト装置
JPS6076471A (ja) 動力舵取装置の制御装置
US20030127279A1 (en) Belt driven mechanical boost power steering
JPH0968172A (ja) 電動モータ駆動式ポンプ装置
JPS6365545B2 (ja)
JP4293932B2 (ja) 車両のエンジン始動制御装置
JPS643705B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees