JPH0545497Y2 - - Google Patents

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JPH0545497Y2
JPH0545497Y2 JP1985164960U JP16496085U JPH0545497Y2 JP H0545497 Y2 JPH0545497 Y2 JP H0545497Y2 JP 1985164960 U JP1985164960 U JP 1985164960U JP 16496085 U JP16496085 U JP 16496085U JP H0545497 Y2 JPH0545497 Y2 JP H0545497Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、印字リボンのホルダーを休止位置と
印字位置との間で回動可能に設けた印字装置に係
わり、とりわけホルダーをカム部材の回転により
休止位置と印字位置との間で変位させるタイプラ
イタのリボン昇降機構に関する。
[従来技術] 従来、電子タイプライタにあつては、プラテン
に沿つてキヤリツジが往復移動可能に設けられ、
このキヤリツジには印字リボン用のホルダーが休
止位置と印字位置との間で上下方向に回動可能に
枢支されている。このホルダーはカム機構により
上下方向に回動駆動されるもので、該カム機構は
例えば第7図に示すようにキヤリツジ(図示せ
ず)に回転可能に取付けられ、表面にカム溝1を
有するカム部材2とホルダー(図示せず)に取付
けられカム溝1内に位置するピン3を備えた従動
子から成る。このカム部材2は始端部の位置をS
とする円弧状の等径溝4及び角度間隔の増加に従
い径大となる増径溝5が連続的に形成されている
と共に、これら等径溝4及び増径溝5の外周囲に
は逃げ溝6及び外周溝7が連続的に形成されてい
る。この外周溝7は互いに連続する傾斜底溝7a
及び浅底溝7bから成り、浅底溝7bは段差8を
介して増径溝5の終端部に連接している。そし
て、従動子のピン3は常には位置Sから所定だけ
離れた原点位置Pに存し、印字を行う際には、カ
ム部材を駆動部材、例えばステツプモータにより
第7図の矢印Z方向に回動させることにより、ピ
ン3を原点位置Pから増径溝5に沿つて印字開始
位置Qまで変位させてホルダーを休止位置から印
字位置に回動させる。このとき、文字キー操作
後、所定の経過時間範囲内で次の文字キーの操作
が行われるといつた連続印字操作にあつては、文
字キーの操作に伴いステツプモータによりカム部
材2が矢印Z方向、即ち印字方向に所定の角度間
隔例えば120度ずつ間欠的に回転する。これに伴
いピン3が破線で示すように逃げ溝6、外周溝7
及び段差8を介して循環する如く変位する。ま
た、印字操作が終了すると、ステツプモータによ
りカム部材2が反矢印Z方向に回転し、ピン3が
増径溝5を経て原点位置Pに戻り、ホルダーが印
字位置から休止位置に復帰回動する。
ところで、印字操作が終了すると、ピン3は上
記のように通常は原点位置Pに戻つているが、印
字操作時に停電などの不慮の事故により電源が断
たれた場合は、ピン3が必ずしも原点位置Pに位
置しているとは限らない。この場合を想定して使
用開始時にはカム部材2の原点位置検出を行い、
ピン3が必ず原点位置Pに存するようにしてい
る。この原点位置検出は、電源投入に伴つて、ス
テツプモータを所定量逆回転させてカム部材2を
反矢印Z方向、即ち反印字方向に単一的に回転さ
せ、ピン3を等径溝4から基準位置Sに至らし
め、しかる後にステツプモータを所定ステツプ数
だけ正回転させてピン3を基準位置Sから原点位
置Pに再配置するものである。このとき、ステツ
プモータを逆回転させる量は、停電などによる電
源の杜絶により、ピン3が原点位置Pからカム溝
1に沿つて最も遠く離れた場所、即ち浅底溝7b
の最遠位置Rに存する場合でも、カム溝1に沿つ
て基準位置Sに到達できる量に設定されていた。
[考案が解決しようとする問題点] このように鋼製されたものにおいては、通常ピ
ン3は原点位置Pに位置しているため、原点位置
検出時には、ピン3が基準位置Sで等径溝4の始
端部に当接した状態に放置され、ステツプモータ
が所定のステツプ数を消費するまで強制的に制動
されるようになる。このためステツプモータの制
動に起因して発生する騒音の継続時間が長くな
り、騒音に対する抵抗感が募るといつた不都合が
ある。
[考案の目的] 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、通常の原点位置検出時に駆動部
材が強制的に制動される時間が短くて済み、この
制動に起因して発生する騒音の継続時間を最小限
に抑えることができ、騒音に対する抵抗感が軽減
すると共に、使用時に停電などの不慮の事故が生
じた場合でも確実に原点位置検出を行うことので
きるタイプライタのリボン昇降機構を提供するに
ある。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、印字機構を載置したキヤリツジをプ
ラテンの長手方向に往復移動させ、印字リボンを
介してプラテン上の印字用紙に印字を行うタイプ
ライタにおいて、前記印字リボンが載置されると
共に従動子を設け、前記キヤリツジに印字リボン
の休止位置と印字位置との間で回動可能に設けら
れたホルダーと、前記キヤリツジに回動可能に設
けられ、前記従動子を受容したカム溝を螺旋状に
形成し、そのカム溝の中心側一端を原点位置を検
出するための基準位置、その基準位置から外周側
に向いカム溝に沿つて所定距離だけ離れた位置を
前記原点位置としたカム部材と、そのカム部材を
正逆両方向に回動駆動させる駆動部材と、前記カ
ム部材の原点位置検出時に、カム部材を印字位置
方向に一定量回転させた後、原点位置方向に前記
回転量よりも多い所定量だけ逆回転させて前記従
動子を前記基準位置に当接させた後、再度カム部
材を印字位置方向に所定量回転させ、前記従動子
を原点位置に到達させるように前記駆動部材を制
御する制御部材とを備えたことを特徴とする。
[作用] 上記のように構成した本考案によれば、原点位
置検出時にまずカム部材が印字位置方向に一定量
回転し、その後にこの回転量よりも多い量逆方向
に回転するようにして従動子を基準位置に当接せ
るようにしたため、通常時には従動子がカム溝の
中心側の端部である基準位置に当接状態に保持さ
れる時間が短くなり、駆動部材は長時間は強制的
に制動されることがなくなるものである。
[実施例] 以下本考案の一実施例を第1図ないし第6図に
基づいて説明する。
電子タイプライタのケーシング(図示せず)内
には印字用紙10を給送支持するプラテン11が
回動可能に設けられ、プラテン11に並列してキ
ヤリツジ12が軸方向に往復移動可能に配設され
ている。キヤリツジ12には図示しないソレノイ
ドにより駆動されるハンマーと外周縁部に活字を
有する活字ホイールから成る周知の印字機構が搭
載されている。一方、キヤリツジ12上にはホル
ダー13がピン14により回動可能に枢支され、
上面部にはリボンカセツト15が着脱可能に取付
けられている。リボンカセツト15内には巻取り
スプールと共通スプールが設けられ、両スプール
に亘つて印字リボンが掛け渡されている。そし
て、リボンカセツト15から露出した印字リボン
がプラテン11側に対応している。かかるホルダ
ー13には供給スプール16からの訂正リボン1
7を案内するコ字状のガイド18がプラテン11
に近接する位置に取付けられている。そして、ホ
ルダー13は第1図に実線で示す如く印字用紙1
0上に印字した文字等が見やすいように先端部が
多少下がつた状態にある休止位置、一点鎖線で示
すように印字リボンがプラテン11に対向し印字
用紙10に印字を行う印字位置、並びに二点鎖線
で示すように訂正リボン17がプラテン11に対
向する訂正位置までそれぞれ回動するようになつ
ており、ホルダー13は引張スプリング19によ
り訂正位置方向に常に回動付勢されている。
さて、キヤリツジ12には本考案の駆動部材を
なす正逆回転可能なステツプモータ20が取付け
られ、このモータ軸20aにはピニオン21が嵌
着され、ピニオン21は平歯車22を介して自由
回転可能な駆動歯車(図示せず)に噛合されてい
る。円盤状のカム部材23は駆動歯車と一体的に
回転できるようにキヤリツジ12に取付けられた
ものであり、回転によりホルダー13を休止位置
から印字位置及び訂正位置に選択的に回動するよ
うになつている。このカム部材23の一方の面に
は第3図に示すような第1カム24が形成されて
いる。その第1カム24は、後述する原点位置検
出時に、カムフオロア40を原点位置に位置させ
るためにカム溝の中心側の一端として設けられた
基準位置としての位置Tと原点位置となる位置U
との区間で示すようにθ0の角度間隔を有する円弧
状の等径溝25、位置Uと位置Vとの区間で示す
ようにθ1の角度間隔を有し、角度が増すに従つて
漸次径大となる第1カム溝26及びθ2の角度間隔
を有し、第1カム溝26と同様に角度の増加と共
に次第に径大となる第2カム溝27から成る螺旋
状のカム溝28が連続的に形成されている。この
カム溝28の第1カム溝26及び第2カム溝27
をホルダー13の印字位置及び休止位置にそれぞ
れ対応させている。さらに、第1カム24には第
2カム溝27から等径溝25の外周囲にかけては
略三日月状に形成された逃げ溝29が設けられ、
この逃げ溝29に連続して漸次深さが減少する傾
斜底溝30及び浅底溝31が等径溝25及び第1
カム溝26を包囲するように形成されている。そ
して、浅底溝31と第1カム溝26とが連接する
部分を段差32としている。
また、ホルダー13の一側壁13aには第1図
及び第4図に示すように一対のねじ33に係止部
材34が取付けられ、その係止部材34には側方
へ突出する係止片35が折曲形成されている。こ
の係止部材34のほぼ中央には一対のピン36,
37により支持片38が位置決め固定され、その
先端コ字状部39には第1カム24のカム溝28
内に位置するカムフオロア40が本考案の従動子
として挿通支持されている。前記係止部材34と
ホルダー13との間には板ばね41がねじ33に
て共締めされ、その自由端にはカムフオロア40
に係合する二又部42が形成されている。そのカ
ムフオロア40は二又部42との係合に基づき、
板ばね41のばね力によりカムフオロア40が第
1カム24のカム溝28の底部に当接する方向へ
付勢されている。また、引張スプリング19のば
ね力により、ホルダー13、係止部材34及び板
ばね41を介してカムフオロア40がカム溝28
の外周側内壁に係合する方向へ移動付勢されてい
る。そして、カムフオロア40は通常時には第3
図の位置Uに存し、この状態をカムフオロア40
が原点位置Uに位置していると称す。
更に、カム部材23の下方においては、板ばね
により細長状に形成されたストツパ部材43がキ
ヤリツジ12に回動軸44を介して枢支され、上
端部には係止部材34の係止片35の上端に係合
可能な折曲片45が形成され、中央部にはCカム
フオロア46が取着されている。
そして、カム部材23の第1カム24の反対側
の面には第6図に示すようにCカムフオロア46
と係合する第2カム47が形成されている。この
第2カム47は印字動作時にホルダー13を保持
する作動位置にストツパ部材43を配置するため
の環状の循環溝48と、訂正印字動作時にストツ
パ部材43を保持状態から解離した不作用位置に
配置するための有端形でC字状の環状溝49とを
同芯円状に二重に配設している。そして、更に第
2カム47にはカム部材23の逆回転時、即ち第
5図の反矢印K方向の回転時にCカムフオロア4
6を循環溝48から環状溝49へ導入可能な第1
案内溝50と、カム部材23の正回転(矢印K方
向)時にCカムフオロア46を環状溝49から循
環溝48へ導入可能な第2案内溝51とがそれぞ
れ相反する方向に略接線状に形成されている。そ
して、Cカムフオロア46は前述のカムフオロア
40の位置に対応させて第2カム47内で第1案
内溝50に近接する待機位置Gに位置している。
さて、キヤリツジ12のステツプモータ20に
は、電子回路から成る制御部材がキヤリツジ12
の外部からリード線(図示せず)を介して接続さ
れている。かかる制御部材は、印字操作時の停電
などにより後に使用する際、カムフオロア40が
必ずしも原点位置Uに存するとは限らないことを
想定して、原点位置検出を行うべくステツプモー
タ20を下記のように制御するようになつてい
る。即ち、印字操作開始時に電源の投入に伴いス
テツプモータ20に通電し、ステツプモータ20
をまず例えば56ステツプだけ正回転させ、次い
で56ステツプより多い72ステツプ逆回転させ、し
かる後に位置Tと位置Uとの区間、即ち角度θ0
相当する待機ステツプ数16だけ正回転させるよう
になつている。この場合、ステツプモータ20の
1ステツプはカム部材23の7.5度に相当するの
で、ステツプ数56はカム部材23では420度の回
転角に相当し、ステツプ数72は540度の回転角に
相当する。
次に、上記構成の動作を電子タイプライタの使
用にあわせて説明する。
まず、印字を行うべく第1図の状態で電源を投
入すると、ステツプモータ20に通電されステツ
プモータ20が56ステツプだけ正回転し、この回
転がピニオン21、平歯車22及び駆動平歯車を
順に介してカム部材23に伝達されカム部材23
が第3図の矢印K方向、即ち印字位置方向に420
度の角度回転される。この場合、通常カムフオロ
ア40は原点位置Uに存することからカムフオロ
ア40はカム部材23の矢印K方向の回転に伴い
原点位置Uから第1カム溝26、第2カム溝2
7、逃げ溝29、傾斜底溝30及び浅底溝31に
沿つて位置Xまで420度変位する。ついで、ステ
ツプモータ20が72ステツプ数だけ逆回転され、
ピニオン21、平歯車22及び駆動平歯車を介し
てカム部材23が反矢印K方向、即ち原点位置U
方向に540度回転される。このため浅底溝31に
存するカムフオロア40がここから逃げ溝29、
第2カム溝27、第1カム溝26及び等径溝25
に沿つて等径溝25の始端部の位置Tに至り、こ
の始端部に若干の時間当接する。しかる後に、ス
テツプモータ20が16ステツプ数だけ回転されス
テツプモータ20が正回転し、カムフオロア40
が位置Tから等径溝25を経て位置U、即ち原点
位置に戻り、カム部材23の原点位置検出が行わ
れる。
そしてカム部材23の原点位置検出が終了した
状態で所定の文字キーを操作すると、ステツプモ
ータ20が正回転され、この回転がピニオン2
1、平歯車22及び駆動平歯車を介してカム部材
23に伝達され、第1カム24が第3図の矢印K
方向にθ1の角度だけ回動されカムフオロア40が
原点位置Uから第1カム溝26に沿つて位置Vま
で変位する。これに伴いホルダー13が係止部材
34を介して押し上げられ引張スプリング19に
助けられつつ第1図の一点鎖線の印字位置まで回
動する。この場合、ストツパ部材43のCカムフ
オロア46は第2カム47の循環溝48内に沿つ
て変位し、係止部材34の係止片35はストツパ
部材43の折曲片45に係合されたままの状態に
保持される。そして、印字機構のソレノイドに通
電されハンマーにより活字ホイールの活字が打叩
され印字リボンを介して印字用紙10に印字され
る。
しかして、先の文字キー操作後、所定の経過時
間以内に次の文字キーが連続的に操作されると、
文字キーの操作毎にステツプモータ20によりホ
ルダー13が印字位置に保持された状態でカム部
材23が所定の角度ずつ間欠的に回転する。これ
に伴いストツパ部材43のCカムフオロア46が
第2カム47の循環溝48に沿つて巡回する如く
変位し、係止部材34の係止片35は折曲片45
に係合した状態に維持される。このためカムフオ
ロア40は逃げ溝29の内周面、傾斜底溝、浅底
溝31及び第1カム溝26の一部に順に沿つて巡
回状態に変位する。このとき、連続的な印字動作
が終了して、所定時間が経過すると、カム部材2
3の回転角度位置を記憶している位置記憶手段
(図示せず)により、最小限の回転でカムフオロ
ア40が原点位置Uに復帰できるだけステツプモ
ータ20が逆回転される。従つてカム部材23が
反矢印K方向に回動されてカムフオロア40が第
1カム24の各カム溝に沿つて変位し、原点位置
Uに復帰しホルダー13が元の実線の休止位置に
回動復帰する。
また、最初の文字キーの操作後に所定時間以内
に次の文字キーが操作されない場合(単発印字
時)には、ステツプモータ20によりカム部材2
3がθ1の角度だけ反矢印K方向に回動されカムフ
オロア40が位置Vから第1カム溝26を経て変
位し原点位置Uに戻る。このためホルダー13が
引張りスプリング19に抗して実線の休止位置に
回動復帰する。
更に、誤印字を訂正する場合には、まずバツク
スペースキーを操作して印字機構の活字ホイール
を印字用紙10上の誤印字に対応させる。その後
にコレクシヨンキーを操作する。すると、ステツ
プモータ20によりカム部材23が反矢印K方向
にまずθ3の角度回動する。これに伴い第2カム4
7の循環溝48の待機位置Gに存するCカムフオ
ロア46は第1案内溝50を経て環状溝49内に
変位する。これによりストツパ部材43が回動軸
44の回りに第2図の時計方向に回動し二点鎖線
の位置を占め、折曲片45が係止片35に対する
係合を解かれる。この状態でステツプモータ20
によりカム部材23が第3図及び第6図の矢印K
方向にθ3+θ1+θ2の角度回動され、Cカムフオロ
ア46は第2カム47の環状溝49に沿つてθ3
θ1+θ2の角度回動する一方、カムフオロア40が
第1カム24の等径溝25、第1カム溝26及び
第2カム溝27に沿つて位置Wまで変位する。こ
のためストツパ部材43は第2図の二点鎖線の状
態のままに保持されるので、ホルダー13が引張
スプリング19により二点鎖線の訂正位置まで回
動する。この状態でソレノイドに通電されてハン
マーにより活字ホイールの活字が打叩され訂正リ
ボン17を介して誤印字が除去される。
かかる誤印字の訂正終了後には、ステツプモー
タ20によりカム部材23が反矢印K方向にθ1
θ2の角度回動され、カムフオロア40が位置Wか
ら第2カム溝27及び第1カム溝26を経て原点
位置Uに復帰し、ホルダー13が係止部材34を
介して押し下げられて引張スプリング19に抗し
て下方に回動し訂正位置から実線の休止位置に戻
る。これに伴いCカムフオロア46は環状溝49
から第2案内溝51を経て循環溝48に戻り元の
待機位置Gに復帰する。そして、Cカムフオロア
46が第2案内溝51を通過する過程でストツパ
部材43が第2図の二点鎖線から実線の位置まで
回動し、折曲片45が係止部材34の係止片35
を係止可能な位置に配置される。
このようにして、通常の電子タイプライタの操
作は行われるが、印字操作時に例えば停電により
電源が断たれると、カムフオロア40が原点位置
Uと異なり例えば第3図に破線で示すように第2
カム溝27内の位置Vに存することが考えられ
る。この場合の原点位置検出時には、ステツプモ
ータ20が構成説明の最初に述べたと同様に通電
され、カム部材23がまず矢印K方向に420度の
角度回転し、次いで反矢印K方向に540度の回転
伝達力を受ける。このため、カムフオロア40は
まず位置Vから第2カム溝27、逃げ溝29の内
周面、傾斜底溝30、浅底溝31及び段差32を
順に経て逃げ溝29内に再び戻り、ついで第2カ
ム溝27、第1カム溝26及び等径溝25を経て
これの始端部の位置Tに至り、この始端部にしば
らく当接状態に保持される。しかる後ステツプモ
ータ20が16ステツプ数だけ正方向に回転され、
カムフオロア40が等径溝25に沿つて原点位置
Uに戻るものである。
従つて、特にカムフオロア40が元々原点位置
Uに存する通常の場合、カム部材23を反印字方
向に単一的に回転する従来と異なり、カムフオロ
ア40が位置Tでカム溝28の端部に継続的に当
接している時間(脱調時間)が著しく短くなる。
このためステツプモータ20が強制的に制動され
る時間が極端に短くなり、この制動に起因して発
生する騒音の継続時間が最小限で済み、騒音に対
する抵抗感が軽減される。
尚、上記実施例ではカム部材23の原点位置検
出時にステツプモータ20によりカム部材23を
矢印K方向に420度、その後に540度の角度逆回転
したが、それらの角度に限定されるものではな
い。つまり、最初の正回転方向の回転角度は、原
点位置と原点検出位置(基準位置)から最も離れ
た位置との間の回転角度であればよく、また逆回
転方向の回転角度は、基準位置から最も離れた位
置までの回転角度であればよい。
また、上記実施例では、基準位置から原点位置
までの角度を120度に限定したが、この角度はカ
ムの形状によつて異なつてもよい。
その他、具体的な実施にあたつては、考案の要
旨を逸脱しない範囲で種々変更できる。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案は高価な基準位置セ
ンサが不要になりコスト的に有利なことは勿論、
使用時に停電などの不慮の事故が生じた場合にも
原点検出ができるように、駆動部材によるカム部
材の回転量を設定した場合にあつても、通常の原
点位置検出時に駆動部材が強制的に制動される時
間が短くて済み、この制動に起因して発生する騒
音の継続時間を最小限に抑えることができ、騒音
に対する抵抗感が軽減するといつた実用上優れた
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本考案の一実施例を示
し、第1図は要部の縦断面図、第2図は要部の第
1図とは異なる方向からの縦断面図、第3図はカ
ム部材の正面図、第4図は係止部材の部分拡大側
面図、第5図は係止部材の部分拡大正面図、第6
図はカム部材の第3図とは異なる方向からの正面
図、第7図は従来を説明するためのカム部材の正
面図である。 図中、10……印字用紙、11……プラテン、
12……キヤリツジ、13……ホルダー、20…
…ステツプモータ(駆動部材)、23……カム部
材、24……第1カム、28……カム溝、40…
…カムフオロア(従動子)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 印字機構を載置したキヤリツジをプラテンの長
    手方向に往復移動させ、印字リボンを介してプラ
    テン上の印字用紙に印字を行うタイプライタにお
    いて、 前記印字リボンが載置されると共に従動子を設
    け、前記キヤリツジに印字リボンの休止位置と印
    字位置との間で回動可能に設けられたホルダー
    と、 前記キヤリツジに回動可能に設けられ、前記従
    動子を受容したカム溝を螺旋状に形成し、そのカ
    ム溝の中心側一端を原点位置を検出するための基
    準位置、その基準位置から外周側に向いカム溝に
    沿つて所定距離だけ離れた位置を前記原点位置と
    したカム部材と、 そのカム部材を正逆両方向に回転駆動させる駆
    動部材と、 前記カム部材の原点位置検出時に、カム部材を
    印字位置方向に一定量回転させた後、原点位置方
    向に前記回転量よりも多い所定量だけ逆回転させ
    て前記従動子を前記基準位置に当接させた後、再
    度カム部材を印字位置方向に所定量回転させ、前
    記従動子を原点位置に到達させるように前記駆動
    部材を制御する制御部材と を具備したタイプライタのリボン昇降機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5912891A (ja) * 1982-07-13 1984-01-23 Brother Ind Ltd タイプライタ−のリボンリフト機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5912891A (ja) * 1982-07-13 1984-01-23 Brother Ind Ltd タイプライタ−のリボンリフト機構

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