JPH0545307A - 表面分析方法および表面分析装置 - Google Patents

表面分析方法および表面分析装置

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JPH0545307A
JPH0545307A JP3228723A JP22872391A JPH0545307A JP H0545307 A JPH0545307 A JP H0545307A JP 3228723 A JP3228723 A JP 3228723A JP 22872391 A JP22872391 A JP 22872391A JP H0545307 A JPH0545307 A JP H0545307A
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rays
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俊雄 臼井
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雅之 亀井
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裕治 青木
Tadataka Morishita
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KOKUSAI CHODENDO SANGYO GIJUTSU KENKYU CENTER
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は蛍光X線分光とX線回折を利用した表
面分析方法と表面分析装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 本発明は、試料の表面に所定の入射角度でX
線を入射し、蛍光X線をエネルギー分散型X線検出器に
よりX線の全反射角近傍で検出して試料表面の蛍光X線
分析を行ない、試料により回折されたX線を回折X線検
出装置により取り出す際のX線の取出角と、試料に対す
るX線の入射角とを一定の関係に保持しながら、試料の
X線入射部分を中心とする円弧に沿って回折X線検出装
置を回転させると同時に試料を回転させた際に前記回折
X線検出装置から得られるX線の回折図形から試料表面
の分析を行なうものである。 【効果】 本発明によれば、表面の薄い部分での検出精
度を向上させることができ、試料表面部のX線回折分析
を行なうことがきる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蛍光X線分光とX線回折
を利用した表面分析方法と表面分析装置の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】固体表面化学の分野は、基礎研究分野の
みとしての重要性のみならず、吸脱着、触媒作用、腐
食、電極反応、摩擦、電子特性などの色々な産業上の実
際問題とも深く関連しているために極めて重要な分野で
ある。例えば、触媒作用について言えば、化学工業の大
半のプロセスは触媒によって進められているだけでな
く、近年、特に資源、エネルギー問題や環境問題の解決
にとって、触媒はなくてはならない重要な役割を担って
いる。従ってこの分野では過去において、膨大な経験的
な事実の蓄積があった。しかしながら、これまでは、物
質の表面を直接調べる有効な手段がなかったために、間
接的情報に基づいてその本性について推測を重ねていた
時代が長く続いてきた。
【0003】しかし近年になって、各種の物理的、化学
的機器の開発が急速に進んできたために、固体表面の原
子の並び方、化学組成、電子状態、振動状態、表面から
の深さ分布などを制御することにより、優れた機能を有
する物質、材料、デバイスなどを創り出そうとする傾向
がますます強くなってきている。また、この傾向ととも
に、固体表面状態の計測手段と計測方法の重要性も極め
て大きくなってきている。
【0004】このような背景の基に、1980年に、東
京大学の井野教授らにより、反射高速電子回折(RHE
ED)の電子線によって励起された試料の構成原子の特
定X線をエネルギー分散型X線検出器を用いて検出する
ことで、試料表面の元素分析を極めて高感度で行なえる
ことが見出された。この新しい表面分析方法は、X線全
反射角分光法と称されている。この方法は、試料から放
出された特性X線の取り出し角度をX線の全反射角(0
〜数゜)付近に設定すると、試料表面元素の検出感度が
著しく向上し、表面の元素分析法として有効であるばか
りでなく、表面の原子配列構造に関する情報も得られ、
しかも、試料として、数原子層の薄い膜から、かなり厚
い膜まで種々の膜への応用が可能であり、物質の境界面
の情報も得られるという優れた方法である。
【0005】図11にこのX線全反射角分光装置の概略
構成を示す。図11において、1は基板状の試料、2は
電子銃、3はエネルギー分散型X線検出器を示してい
る。試料1はその表面部分に、分析されるべき薄膜が形
成されたものであり、電子銃2は試料1の表面に所定の
入射角θgで電子線を入射するものであり、エネルギー
分散型X線検出器3は試料1の表面から発生された蛍光
X線(特性X線)を検出するものである。エネルギー分
散型X線検出器3と試料1との間には、Be又は有機薄
膜製の窓部5とスリット6とが設けられ、エネルギー分
散型X線検出器3は、Be又は有機薄膜製の窓部7と半
導体X線検出部8とこの半導体X線検出部8に接続され
たFET9を備え、FET9は増幅器を備えた波高分析
器10に接続されている。
【0006】ここで、エネルギー分散型X線検出器(en
ergy dispersive X-ray detector,EDX)とは、所定のエ
ネルギー粒子によって励起された蛍光X線(特性X線)
が検出器に入射された際に、前記X線のエネルギーに比
例した電子、正孔対が生成されることを利用して入射X
線の強度を電気信号に変換して検出するものである。
【0007】ここで前記半導体X線検出部8について説
明すると、半導体X線検出部8は、Bなどをドープした
Siのp型半導体単結晶板にLiを熱拡散してなり、S
i(Li)半導体X線検出素子と一般に称されているも
のである。この半導体X線検出部8に電圧を印加してお
き、これにX線が入射されると、そのエネルギーに比例
した電子、正孔対が半導体X線検出部8内に形成され、
これらが半導体X線検出部8に形成されている+−両方
の電極に収集され、電流パルスとして出力されるので、
これを増幅すると半導体X線検出部8に生成した電気信
号の強さにより入力X線のエネルギーの強さを検出でき
るものである。なお、前記Be又は有機薄膜製の窓部
5、7は、X線の透過効率が高いので使用されるもので
ある。
【0008】図11に示す装置を用いて試料表面を分析
するには、電子銃2によって電子線を試料表面に所定の
入射角θg(0〜数゜)で入射する。すると、試料表面
は励起されて蛍光X線(特性X線)を放出するが、試料
表面から所定のX線の取出角θt(0〜数゜)において
特性X線を前記エネルギー分散型X線検出器3によって
検出すると、X線の全反射角度θc(0〜数゜)におい
ては、表面近傍から放出されたX線の検出感度が著しく
向上するものであり、この高感度検出により試料表面状
態の元素分析と表面の原子配列構造に関する情報も得ら
れるものである。 ここでX線の全反射角θcは、次式
で与えられることが知られている。 θc=1.14×ρ0.5×1/E θcの単位はdeg(度)であり、ρは反射する物質の
密度(g/cm3)、EはX線のエネルギー(keV)で
ある。例えば、YLα線(エネルギー1.92keV)
がAu(密度19.3g/cm3)で全反射する角度は、
θc(YLα-Au)=2.60゜である。同様にAuM
線(2.15keV)がSi(2.33g/cm3)で全
反射する角度は、θc(AuM-Si)=0.81゜であ
る。このように測定したいX線の種類と反射する物質の
組み合わせによってX線の全反射角は変わるが、基本的
には4゜以下である。
【0009】図11に示す構成の装置は、真空容器の中
での薄膜などの成長過程や物質の吸脱過程などを調べる
ことが可能であり、電子銃2から出された電子線によっ
て励起されて放出された蛍光X線は、Be又は有機薄膜
製の窓部(一般にはX線の検出効率を上げるためにBe
又は有機薄膜の厚さを15〜25μmとした窓状になっ
ている。)7を介してエネルギー分散型X線検出器3の
半導体X線検出部8で電気信号として検出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】更にここで、前記X線
全反射角分光法により高精度で表面分析ができる理由に
ついて図12を基に以下に説明する。X線全反射角分光
法においては図12(a)に示すように0゜に近い極め
て小さな角度で電子線eを試料表面の薄膜Hに入射する
が、従来のX線分光法では図12(b)に示すように直
角に近い角度で電子線を入射する。図12(b)に示す
ように電子線を直角に近い角度で入射すると、電子線は
薄膜を貫通して基材に液滴状に潜り込み、この結果とし
て基材から発生された特性X線も混じってしまう問題が
ある。これに対して図12(a)に示すように電子線を
0゜に近い角度で薄膜Hに照射すると、液滴状の潜り込
みは発生せずに薄膜Hの部分のみで特性X線が発生す
る。また、X線の取出角をX線の全反射角近傍に設定す
ることで薄膜Hの領域のX線を高感度で検出できる。こ
れらにより前記X線全反射角分光法によれば、表面部分
の高精度な分析ができるようになっている。
【0011】前述したようにX線全反射角分光法によれ
ば優れた計測結果が得られるので、この分光法を種々の
物質の分析に応用しようとする試みがなされており、本
願発明者らもこの背景に基づいてこの分光法を更に発展
させるべく研究を重ねた結果、本願発明に到達した。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記課題を解決するために、試料の表面に所定の入射角度
でX線を入射し、このX線により励起された試料から出
された蛍光X線(特性X線)をエネルギー分散型X線検
出器によりX線の全反射角近傍で検出して試料表面の蛍
光X線分析を行なうとともに、前記エネルギー分散型X
線検出器とは別の回折X線検出装置により入射X線のう
ち試料で回折されたX線の取出角と試料に対するX線の
入射角を一定の関係に保持しながら、試料のX線入射部
分を中心とする円弧に沿ってX線検出装置を回転させる
と同時に試料を回転させた際に回折X線検出装置から得
られる回折X線図形から試料表面の分析を行なうもので
ある。
【0013】請求項2記載の発明は前記課題を解決する
ために、板状の試料を傾斜させる方向に自在に支持する
基材ホルダを備えた真空容器と、この真空容器に接続さ
れて前記試料にX線を入射して試料を励起するX線源
と、前記真空容器に接続されて前記励起された試料から
の蛍光X線をX線の全反射角近傍で検出するエネルギー
分散型X線検出器と、試料のX線入射部分を中心とする
円弧に沿って移動する回折X線検出装置とを具備してな
るものである。
【0014】請求項3記載の発明は前記架台を解決する
ために、請求項2記載の表面分析装置において、真空容
器に、真空容器の内部とは別個に真空排気自在な接続室
を形成し、この接続室を介してエネルギー分散型X線検
出器を着脱自在に取り付けてなるものである。
【0015】
【作用】X線を試料に対して小さい入射角度で入射する
ことで試料表面の浅い部分から蛍光X線を発生させるこ
とができ、この蛍光X線をX線の全反射角近傍で取り出
すことにより、試料表面の浅い部分のみからの蛍光X線
を効率良く検出することができ、試料表面に形成された
薄膜からの蛍光X線を効率良く捕らえて検出精度を向上
させることができ、正確な表面の蛍光X線分析ができ
る。また、前記分析とは別個に試料と回折X線検出装置
を回転させることで、試料表面部分のX線回折による回
折ピークを捕らえることができ、X線回折による表面の
結晶構造解析ができる。
【0016】また、接続室は真空容器とは別個に真空排
気できるので、接続室の真空状態のみを解除してエネル
ギー分散型X線検出器を予備室から取り外すことがで
き、これにより真空容器の真空状態を破ることなくエネ
ルギー分散型X線検出器を真空容器から取り外すことが
できる。よって高価なエネルギー分散型X線検出器を複
数の真空容器で共用して使用することができ、分析のた
めに真空容器の真空状態を破る必要がなくなり、試料を
設置した雰囲気を変えることなく試料の表面分析ができ
る。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1と図2は本発明の一実施例の要部の概
略構成を示すもので、図中20は試料1を収納した円筒
状の真空容器を示し、この真空容器20は図示略の真空
排気装置に接続されて内部を真空排気できるようになっ
ている。この真空容器20の内上中央には、板状の試料
21を保持するための試料ホルダ22が設けられ、試料
ホルダ22の底部に板状の試料1を水平に支持できるよ
うになっている。なお、この試料ホルダ22は真空容器
20の天井部を貫通した筒部15に支持軸16を介して
回動自在に取り付けられ、筒部15の内部に設けられた
ギアやモータからなる回転駆動機構により図1の矢印a
方向に回動されるようになっている。即ち、試料ホルダ
22に板状の試料1を保持した際に、試料1を所望の角
度に傾斜させる方向に試料を回動できるようになってい
る。また、真空容器20の側面には、真空排気できる試
料交換室が設けられ、試料交換室内に設けられたゲート
バルブを開閉し、試料搬送機構を作動させることで、真
空容器20の真空を破ることなく試料を試料ホルダ22
に取り付けできるようになっている。
【0018】また、図1に示す真空容器20の左外側面
には、一対の円弧状のレール部材17が上下に延出する
ように取り付けられ、これらのレール部材17、17に
は回折X線検出装置18がレール部材17、17に沿っ
て上下に移動自在に装着されている。前記レール部材1
7は、試料ホルダ22に装着された試料1の中心部を中
心とする円弧に沿って延出されており、回折X線検出装
置18はこの円弧に沿って上下に移動自在に支持されて
いる。この回折X線検出装置18については後に詳述す
る。更に、真空容器20の側壁23の一部であってレー
ル部材17に対向する部分にはX線透過効率の優れたB
eなどからなる縦長の窓部19が形成されている。
【0019】一方、図2に示すように真空容器20の側
壁23に、筒状の支持ポート25が突設され、この支持
ポート25の先端部にフランジ板26、27を介してエ
ネルギー分散型X線検出器28が取り付けられている。
このエネルギー分散型X線検出器28は、液体窒素を貯
留するタンク29と、このタンク29の底部にL字状に
突設されたプローブ30と、プローブ30の基端部側外
周を覆う補助管31と、この補助管31に固定されたフ
ランジ板27とを主体として構成され、フランジ板27
が支持ポート25側のフランジ26にボルト止めされ
て、蛇腹部材35の内部空間と補助管31の内部空間と
が連続されて予備室32が形成されている。また、補助
管31には、真空排気装置33が接続されていて予備室
32を独自に真空排気できるようになっている。なお、
前記プローブ30の内部は魔法瓶のような真空断熱構造
になっていてタンク29から液体窒素を先端部側に導入
できるとともに、この導入された液体窒素により、プロ
ーブ先端部に内蔵されている半導体X線検出部とBe又
は有機薄膜製の窓部34を冷却できるようになってい
る。
【0020】前記支持ポート25の内部にはステンレス
などの金属からなる筒状の蛇腹部材35が真空容器20
の側壁23を貫通し、真空容器20の内部側に突出して
設けられ、この蛇腹部材35の先端面にBeまたは有機
薄膜製の窓部36が設けられている。一方、真空容器2
0の内底部には、試料1の底面側に成膜するための蒸着
源38が設けられている。この蒸着源38は、るつぼ3
9の内部に原料40を収納し、るつぼ39の下方に偏向
電子ビームの照射装置41を備え、電子ビームの照射方
向を偏向させて湾曲させ、原料40に照射し、この原料
40を蒸発させて試料1に成膜することができるように
なっている。この蒸着源38は、試料ホルダ22に装着
した試料1に対して成膜処理を行なう必要を生じた場合
に使用するものである。
【0021】一方、図1に示すように試料ホルダ22の
下方には、環状管からなるガス供給器43が設けられ、
このガス供給器43は真空容器20の側壁23を貫通し
た接続管44を介して酸素ボンベなどのガスの供給源4
5に接続されている。前記ガス供給器43は環状管の上
面にその周方向に沿って複数の透孔が形成されてなるも
ので、酸素供給源45から出されたガスを試料ホルダ2
2の底部側の空間部に供給できるようになっている。
【0022】更に、図1に示すように、真空容器20の
側壁23の右側面には取付ポート47が形成され、この
取付ポート47にはX線発生器48が取り付けられてい
て、このX線発生器48によってX線を試料ホルダ22
の底部の試料1に照射できるようになっている。
【0023】図3〜図6は、図1と図2に概略構成を示
す装置を具体化した構造を示すものであり、図1と図2
を基に基本構成として説明した部分には同一符号を付し
てそれら部分の説明は省略する。本構造の真空容器20
には、図3に示すように多数の補助ポート50、51、
52、54、55、56が種々の方向に突設されていて
種々の機器を取り付けできるようになっている。
【0024】図2を基に先に説明したプローブ30の支
持構造の部分は、詳細には図4に示す構造になってい
る。即ち、真空容器20の支持ポート25には、フラン
ジ板26、27が取り付けられ、フランジ板27の外部
にはスライド架台61が取り付けられ、スライド架台6
1の外面側には湾曲した案内レール62、62が形成さ
れ、これらの案内レール62の外側にはこれらに沿って
移動するスライド基台63が装着されている。
【0025】前記スライド架台61の外周部の両側に
は、図4に示すようなコ字状のスライド片65が形成さ
れ、スライド片65、65でフランジ板27を挟んでス
ライド架台61がフランジ板27に沿って移動自在に係
合されている。また、各スライド片65には、調整ボル
ト66が貫通されていて各調整ボルト66はその先端を
フランジ板27の外周部に当接させて回転自在に設けら
れている。前記スライド基台63の案内レール62側の
面には案内レール62に合致する形状の凹曲面状の案内
面67が形成されていて、スライド基台63は案内レー
ル62、62に沿って移動できるようになっている。な
お、前記スライド架台61に突設された突起部68には
調節ボルト70が貫通されていて、この調節ボルト70
はその先端をスライド基台63の側部に当接させて回転
自在に設けられている。
【0026】更に、前記スライド架台61とスライド基
台63には、これらを貫通して支持ポート25の内部を
通過し、蛇腹部材35の先端部を貫通して真空容器20
の中央部に延出する保護管71が取り付けられ、この保
護管71の先端部にBe又は有機薄膜製の窓部75が装
着され、この窓部75の内側にスリット板76が取り付
けられている。また、保護管71は二重構造とされてそ
の内部には冷却水を循環させるための通路73が形成さ
れている。
【0027】前記保護管71は、エネルギー分散型X線
検出器28のプローブ30を収納できる大きさに形成さ
れ、保護管71の基端部側、即ち、スライド基台63の
外面側にはエネルギー分散型X線検出器28を固定する
ための支持架台77が設けられている。なお、図4では
省略されているが、保護管71の基端部側に真空排気装
置33に接続するための配管接続部が形成されていて、
プローブ30を備えたエネルギー分散型X線検出器28
をフランジ板27に取り付け、保護管71の内部にプロ
ーブ30を挿入した場合に、真空排気装置33により、
保護管71内面とプローブ30の外面との間の空間と前
記した予備室32とを真空排気できるようになってい
る。なお、図2に示すように、保護管71の内面とプロ
ーブ30の外面とで囲まれる予備室78と前記予備室3
2とにより接続室79が形成されている。
【0028】また、支持架台77は図6に示すようにス
プリング80を介して移動台81に支持され、この移動
台81はX型の伸縮機構82を介して架台83により支
持されている。また、伸縮機構82は調整ボルト84に
より上下位置調節自在になっている。
【0029】図7は、試料1と回折X線検出装置18と
X線発生器48との配置関係を示すものである。ここで
X線発生器48はX線管球などを用いた公知の構成のも
のであり、X線発生器48の先端部にはスリットS1が
設けられ、全体が1つのユニットに収められてそのユニ
ットがレール部17、17に沿って移動できるようにな
っている。前記X線発生器48は、種々の元素のX線分
析を行なう必要があるので、エネルギーの強いX線を発
生させる必要がある。例えば、8keVのエネルギーの
X線を分析に使用すると、これ以上の強いX線は試料か
ら発生しないので、種々の元素のKα線、Kβ線、Lα
線、Lβ線、M線などを発生させるためには不都合であ
る。よって本実施例装置では、22keV程度のエネル
ギーのAgのKα線などを使用することが好ましい。ま
た、回折X線検出装置18は、スリットS2とスリット
S3を備えた取出部90と、この取出部90に接続され
た計数管などの計数部91とを計数基台92に一体化し
てなるもので、この計数基台92が、前述のレール部材
17に沿って試料1を中心とする図7に示す円弧b上を
回動するようになっている。
【0030】図8は先に説明したX線発生器48とエネ
ルギー分散型X線検出器28のプローブ30と回折X線
検出装置18との配置関係を簡略的に示す図であり、X
線発生器48で発生させて図7に示すスリットS1で絞
ったX線を試料1の表面に入射角θgで入射することが
でき、試料1を励起させて発生する蛍光X線を試料表面
に対する取出角θtでエネルギー分散型X線検出器28
で検出できるとともに、試料1と回折X線検出装置18
を図7に示す円弧bに沿って同時に回動できるようにな
っている。
【0031】次に前記構成の装置を用いて表面分析を行
なう場合について説明する。表面に薄膜Hを形成した試
料1の分析を行なうには、真空容器20に試料1を収納
した後に真空容器20の内部を真空引きする。また、エ
ネルギー分散型X線検出器28のプローブ30を保護管
71に挿入して支持架台77にエネルギー分散型X線検
出器28の全体を支持させる。更に、真空排気装置33
によりプローブ30の周囲の予備室32と保護管71の
内部を真空引きする。この状態でX線発生器48から試
料の表面にX線を所定の入射角度で照射する。この入射
角度は、4゜以下が好ましい。この入射角度は、試料表
面の薄膜Hの厚さにも関係するが、入射角度が小さい方
が、X線の潜り込み量が少なくなるので、より薄い薄膜
Hに適用することができる。
【0032】即ち、X線が入射された試料は、その表面
部分が励起されて蛍光X線(特性X線)が放出される。
この場合の薄膜の励起状態は、図12(a)を基に説明
した電子線入射の場合と同様に、試料1の基材に潜り込
みを発生せず、薄膜H部分のみが励起されて薄膜Hの成
分に特有の特性X線が放出される。
【0033】また、図12(a)に示すように励起され
た薄膜Hからは蛍光X線(特性X線)が放出される。し
かしながら、試料1に対して好ましくは4゜以下の浅い
角度でX線を入射させることで、従来生じていた基材B
に対する液敵状の潜り込み部分は生じることがなく、ま
た、発生する特性X線が4゜以下の所定の取出角(特性
X線の全反射角)において急激に増大する。この角度に
おいてエネルギー分散型X線検出器28のプローブ30
で特性X線を取り出すことで薄膜Hの成分に見合った特
性X線を特定することができ、正確な表面分析を行なう
ことができる。
【0034】ところで、エネルギー分散型X線検出器2
8のプローブ30の試料1に対する傾斜角度(即ち、特
性X線の取出角度)は以下に説明するように調節するこ
とができる。図5に示す調節ボルト70を回転させる
と、調節ボルト70の先端部がスライド基台63の周面
部を押圧するので、スライド基台63が案内レール6
2、62に沿って移動する。ここでエネルギー分散型X
線検出器28のプローブ30はスライド架台63に、支
持架台77によって支持されているのでエネルギー分散
型X線検出器28はスライド架台63とともに傾斜する
ことになる。これによりプローブ30の傾斜角度を変え
ることができ、試料1からの特性X線の取出角度を調節
することができる。ここで取出角度は、4゜以下に設定
することが好ましい。 また、スライド架台63の移動
により保護管71とプローブ30とが同時に傾斜するこ
とで蛇腹管35は保護管71の移動に伴ってその傾斜角
度を変えるのでプローブ30の傾斜角度は容易に変更す
ることができる。
【0035】なお、エネルギー分散型X線検出器28の
高さ位置調節は、図6に示す調整ボルト84を回転させ
てリンク式の伸縮機構82を作動させることによって行
なうことができる。
【0036】以上説明したようにエネルギー分散型X線
検出器28のプローブ30の傾斜角度と上下位置と左右
位置の調整ができるが、前記各架台やボルトを設けて図
4に示すような複雑な構造を採用してエネルギー分散型
X線検出器28を支持しているのは、エネルギー分散型
X線検出器28は冷却用の液体窒素を封入しているタン
ク29を備えて重量が大きく、また、プローブ30の構
造が複雑で装置コストが高いので、このエネルギー分散
型X線検出器3の破損などを防止する目的とプローブ3
0の傾斜角度を正確に調節する必要があるためである。
【0037】なお、試料1の分析を行なう前に、図2に
示す真空排気装置33を作動させて接続室79を真空排
気することで、試料から出された特性X線を真空容器2
0内の真空部分とBe又は有機薄膜の窓部34、36と
を介してプローブ30の半導体X線検出部8に導入でき
るので、特性X線がプローブ30に到達する途中で吸収
するのを最小限に抑えることができる。これに対しプロ
ーブ30の先端と試料1との間に空気層が存在すると、
1.7keV以下のエネルギーを有する特性X線が吸収
されるか、あるいは減衰されるので、前記のように真空
排気することで1.7keV以下の特性X線からのみの
分析が可能なCとNとOとFとNeとNaとMgとAl
の分析が正確にできるようになる。なお、前記元素より
も原子番号の大きな元素については、Kα線の他に、K
β線、Lα線、Lβ線、あるいは、Lγ線、M線などを
発生するので、それぞれの元素に合わせて適宜の特性X
線を利用して分析に活用することができる。即ち、原子
番号17以下の軽元素(Al、Mg、Na、Ne、F、
O、Nなど)のKα線、原子番号20〜37の元素(C
a〜Rb)のKβ線、および、原子番号41〜73の元
素(Nb〜Ta)のM線を検出できるので、試料表面に
含まれるこれらの元素を特定することができる。
【0038】次に前記構成の装置を用いてX線回折分析
を行なう場合について説明する。X線回折を行なうに
は、X線発生器48で発生させたX線(AgKα)を図
7にも示すように試料1に照射する。この際のX線の入
射角度は、先に説明した場合と同等のθgとする。次
に、レール部材17に沿わせてX線検出器18を上下移
動させて、X線取出角度が、前記X線の入射方向の延長
線f(図7参照)に対して2θgの角度になるように調
整する。そして、このθgー2θgの状態を保持したま
まで試料1とX線検出装置18とを同時に所定の角度回
動させる。この回動操作は、試料ホルダ22の回動とX
線管出装置18の回動を同期回動させることで行なうこ
とができる。なお、他の波長のX線を使用する場合は、
回折条件を満たす回折角がずれることが知られているの
で、使用するX線の波長に合わせてθgー2θgで表わ
される関係は適宜微調整するものとする。
【0039】これにより計数部91から回折ピークを有
する回折図形が得られるので、その回折ピークを基に試
料表面部のX線回折を行なうことができる。なお、この
X線回折ピークは、試料1の表面部のごく薄い部分から
発生されるX線から得られるので、試料表面に形成され
た薄膜の成分を正確に特定することができる。
【0040】(試験例1)先に説明した装置を用い、M
gO基板上に、厚さ0.2μmのYBa2Cu3xなる組
成の超電導薄膜を蒸着した試料についてX線分析を行な
った。真空容器の内部圧力を1×10-7トール(Tor
r)に減圧した後に、22keVのエネルギーを有する
Agkα線を4゜の入射角度(θg)で試料の表面に入
射し、エネルギー分散型X線検出器のX線取出角(θ
g)を4゜以下にそれぞれ設定して蛍光X線分析を行な
った。なお、同一組成の薄膜を有する試料について、接
続室の内部を真空排気した場合と大気開放した場合のそ
れぞれについて分析を行なった。
【0041】図9(a)は真空容器とプローブとの間に
空気層を介在させて測定した場合(接続室を大気開放し
た場合)の分析結果を示し、図9(b)はプローブと真
空容器との間に空気層を介在させることなく両者の間を
真空状態とした場合(接続室を真空容器等の圧力に減圧
した場合)の分析結果を示す。
【0042】図9(b)に示す結果から、試料表面のY
Ba2Cu3x薄膜の存在を明確に捕らえることができ
た。両者を比較してみると、図9(a)に示す分析結果
ではOの存在を検出できないが、図9(b)に示す分析
結果ではOの存在を明確に捕らえることができた。これ
は、プローブと試料との間に空気層を介在させないこと
で1.7eV以下のエネルギー(0.525keV)を有
するOの特性X線(Kα線)を満足に検出できたためで
あると思われる。
【0043】(試験例2)X線発生器から22keVの
AgのKα線を前記試料に入射角θで入射するとともに
回折X線の取出角を(2θ)゜に設定し、試料とX線検
出装置を同期回動させて回折X線を検出するθー2θ法
を行なってX線回折分析を行なった。その結果を図10
に示す。図10に示す結果から明らかなように、基板を
構成するMgOの回折図形を得るとともに、酸化物超電
導薄膜の各格子面に対応する回折図形が得られた。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、X
線を試料に対して低い入射角度で入射して試料を励起さ
せて蛍光X線を発生させ、X線の全反射角近傍でエネル
ギー分散型X線検出器で取り出すことにより、試料表面
の浅い部分のみからの特性X線を効率良く検出すること
ができるので、試料表面に形成されている薄膜の成分を
分析することができ、表面の薄い部分での検出精度を向
上させることができ、正確な分析ができる効果がある。
更に、エネルギー分散型X線検出器とは別個に設けた回
折X線検出装置を試料とともに回動ささせつつ回折X線
を検出することで試料表面部からの回折ピークを捕らえ
ることができるので、試料表面部のX線回折分析を行な
うことがきる。
【0045】また、接続室を真空容器とは別個に真空排
気自在としたものにあっては、エネルギー分散型X線検
出器を真空容器の外部に設置した場合でもプローブの先
端部分と試料との間の空間を真空状態とすることがで
き、真空容器とプローブとの間に空気層を介在させない
ようにできるので、1.7keV以下のエネルギーを持
つX線が途中で吸収されることなくプローブに到達して
検出される。よって原子番号17以下の軽元素(Al、
Mg、Na、Ne、F、O、Nなど)のKα線、原子番
号20〜37の元素(Ca〜Rb)のKβ線、および、
原子番号41〜73の元素(Nb〜Ta)のM線を検出
できるので、試料表面に含まれるこれらの元素を特定す
ることができる。
【0046】更に、接続室は真空容器とは別個に真空排
気できるので、接続室の真空状態のみを解除してエネル
ギー分散型X線検出器を予備室から取り外すことがで
き、これにより真空容器の真空状態を破ることなくエネ
ルギー分散型X線検出器を真空容器から取り外すことが
できる。よってエネルギー分散型X線検出器を複数の真
空容器で共用して使用することができ、分析のために真
空容器の真空状態を破る必要がなくなり、試料を設置し
た雰囲気を変えることなく試料分析ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例の要部の構成を示す図
である。
【図2】図2は本発明の一実施例の要部の他の構成部分
を示す図である。
【図3】図3は本発明の一実施例の真空容器の詳細構造
を示す水平断面図である。
【図4】図4は本発明の一実施例のプローブ取付部の拡
大断面図である。
【図5】図5は本発明の一実施例のプローブ取付部を示
す背面図である。
【図6】図6は本発明の一実施例のプローブ取付部を示
す側面図である。
【図7】図7はX線発生器と試料とX線検出装置との配
置関係を示す図である。
【図8】図8はX線発生器と試料とX線検出装置とエネ
ルギー分散型X線検出器との配置関係を示す図である。
【図9】図9(a)は従来方法による分析結果を示す
図、図9(b)は本発明方法による分析結果を示す図で
ある。
【図10】図10は本発明方法によるX線回折分析結果
を示す図である。
【図11】図11は従来のX線全反射角分光法に用いる
装置の概略構成図である。
【図12】図12(a)は従来方法の一例を用いてX線
分析を行なう場合に試料表面に入射されたX線と試料表
面部の励起状態を示す断面図、図12(b)は従来方法
の他の例により試料表面に入射された電子線と試料表面
の励起状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…試料、5、7…窓部、8…半導体X線検出部、17
…レール部、18…回折X線検出装置、20…真空容
器、23…側壁、26、27…フランジ板、28…エネ
ルギー分散型X線検出器、30…プローブ、31…補助
管、32…予備室、33…真空排気装置、34、36…
窓部、35…蛇腹部材、48…X線発生器、61…スラ
イド架台、62…案内レール、63…スライド基台、7
0…調節ボルト、71…保護管、75…窓部、76…ス
リット板、77…支持架台、90…取出部、91…計数
部、92…計数架台、S1、S2、S3…スリット、θ
g…入射角、θt…取出角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000002255 昭和電線電纜株式会社 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 (72)発明者 臼井 俊雄 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 (72)発明者 亀井 雅之 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 (72)発明者 青木 裕治 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 (72)発明者 森下 忠隆 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料の表面に所定の入射角度でX線を入
    射し、このX線により励起されて試料から出された蛍光
    X線をエネルギー分散型X線検出器によりX線の全反射
    角近傍で検出して試料表面の蛍光X線分析を行なうとと
    もに、入射したX線のうち試料により回折されたX線を
    前記エネルギー分散型X線検出器とは別の回折X線検出
    装置により取り出す際のX線の取出角と、試料に対する
    X線の入射角とを一定の関係に保持しながら、試料のX
    線入射部分を中心とする円弧に沿って回折X線検出装置
    を回転させると同時に試料を回転させた際に前記回折X
    線検出装置から得られるX線の回折図形から試料表面の
    分析を行なうことを特徴とする表面分析方法。
  2. 【請求項2】 板状の試料を傾斜させる方向に回動自在
    に支持する基材ホルダを備えた真空容器と、この真空容
    器に接続されて前記試料にX線を入射して試料を励起す
    るX線源と、前記真空容器に接続されて前記励起された
    試料からの蛍光X線をX線の全反射角近傍で検出するエ
    ネルギー分散型X線検出器と、試料のX線入射部分を中
    心とする円弧に沿って移動する回折X線検出装置とを具
    備してなることを特徴とする表面分析装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の表面分析装置において、
    真空容器に、真空容器の内部とは別個に真空排気自在な
    接続室を形成し、この接続室を介してエネルギー分散型
    X線検出器を着脱自在に取り付けてなることを特徴とす
    る表面分析装置。
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