JPH054465Y2 - - Google Patents

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JPH054465Y2
JPH054465Y2 JP1987047319U JP4731987U JPH054465Y2 JP H054465 Y2 JPH054465 Y2 JP H054465Y2 JP 1987047319 U JP1987047319 U JP 1987047319U JP 4731987 U JP4731987 U JP 4731987U JP H054465 Y2 JPH054465 Y2 JP H054465Y2
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front side
panel
floor
dash panel
vehicle
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JP1987047319U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両の前部車体補強構造に関する。
(従来の技術) 従来の前部車体補強構造としては、例えば、特
開昭54−3721号公報に記載されているようなもの
が知られている。
この従来の構造は、前部車体の左右両側にフロ
ントサイドメンバが前後方向に延在され、このフ
ロントサイドメンバ基部とフロアトンネル部との
間に、フロントサイドメンバへ入力された荷重を
床またはフロアトンネル部へ分散するための補強
部材が設けられたものであつた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の前部車体補強
構造にあつては、補強部材がフロントサイドメン
バの基部に設けられていたために、フロントサイ
ドメンバの主要部は車両の前面衝突の際に変形す
る恐れが依然として残つており、このフロントサ
イドメンバ間であつて、ダツシユパネルの前方に
設けられる補機等の機器、部品の保護に対しては
不十分なものであつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上述のような問題点を解決すること
を目的としてなされたもので、この目的達成のた
めに、本考案では、車体前部から少くともフロア
パネル前部下面にかけて車体前後方向に延在され
ているとともに、車室内外を仕切るダツシユパネ
ルと接合されたフロントサイドメンバが車体の左
右両側に設けられ、前記フロアパネルには車体中
心線に沿つて車室側へ膨出されたフロアトンネル
部が形成され、前記フロアトンネル部の前部の車
室内側には、前端部がフロアトンネル部の前端部
に対して上方に間隔を置いた位置でダツシユパネ
ルと接合され、後端部が少なくともフロアトンネ
ル部と接合された略鞍型形状のダツシユパネル補
強部材が設けられ、前記ダツシユパネルよりも前
方位置において、左右のフロントサイドメンバを
結合するクロスメンバを設けて、該クロスメンバ
とダツシユパネルと左右のフロントサイドメンバ
とで囲まれて、フロントアクスルやデイフアレン
シヤルギヤボツクス等の機器、部品が配設される
機器空間部が設けられ、該機器空間部の前部位置
のフロントサイドメンバと前記ダツシユパネル補
強部材が設けられた位置のダツシユパネルとをフ
ロントサイドメンバに対し斜めに連結した直線状
の強度部材から成る結合部材が設けられているこ
とを特徴とする手段とした。
(作用) 本考案の前部車体補強構造では、上述のような
手段としたため、前面衝突時等、車体前部よりフ
ロントサイドメンバに入力する荷重は、結合部材
との連結部で分散され、フロントサイドメンバの
ダツシユパネル及びフロアへの接合部分と、結合
部材の後側の連結部であるダツシユパネルのダツ
シユパネル補強部材部分とで受けられる。
また、フロアトンネル部の前端部において、ダ
ツシユパネルとフロアトンネル部とに接合される
ダツシユパネル補強部材を設けたため、この部分
を強固にできフロアトンネル部をメンバのように
強度を高められ、車室の変形防止が図れる。
従つて、フロントサイドメンバに入力された荷
重がフロントサイドメンバの基部だけでなくダツ
シユパネルの中でも強固なダツシユパネル補強部
材部分でも受けられるため、フロントサイドメン
バの基部すなわちフロアパネル前部の破損をなく
し、車室の変形防止ができ、強固な車体が得られ
る。
また、フロントサイドメンバにおいて、入力荷
重は結合部材との連結部分で分散されるため、こ
の部分よりも後方の機器空間部での変形が生じ難
くでき、この機器空間部内の機器、部品等の保護
を確実に行うことができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
尚、実施例を説明するにあたり、車体の後部に
エンジンを配置した四輪駆動車の車体を例にと
る。
まず、実施例の構成を説明する。
第1図は本考案実施例の前部車体構造を示す斜
視図であつて、図において、10,10はフロン
トサイドメンバを示し、このフロントサイドメン
バ10は、|形断面と、〓形断面が接合されたボ
ツクス閉断面に形成され、車体1の左右両側部
を、車体前部からフロアパネル20の下面にかけ
て前後方向に延在されている。
また、このフロントサイドメンバ10は、車体
1のサスペンシヨンメンバ2の上方を前後方向に
略水平に延在される前部メンバ11と、該前部メ
ンバ11の後端部に接合されると共に、ダツシユ
パネル30に沿つて接合され、後ろ下方に折曲さ
れた形状の折曲部メンバ12と、該折曲部メンバ
12の後端部に接合されると共に、フロアパネル
20の下面に接合された後部メンバ13とから構
成されている。
尚、前記前部メンバ11の後端にはダツシユパ
ネル30に接合される後端フランジ111が形成
され、また、折曲部メンバ12の上側部に沿つて
ダツシユパネル30及びフロアパネル20に接合
される上側フランジ121が形成され、折曲部メ
ンバ12が形断面と〓形断面が接合された〓形
断面に形成されている。また、後部メンバ13の
上端部にもフロアパネル20に接合される上側フ
ランジ131が形成され後部メンバ13が〓形断
面に形成されている。
前記ダツシユパネル30は車室3と車外とを仕
切るもので、車室3の前端部に位置され左右下部
にホイルハウス部31が膨出形成されている。
また、このダツシユパネル30の中央下部から
後方へ車体中心線に沿つてフロアパネル20を車
室側へ膨出させてフロアトンネル部21が形成さ
れている。そして、このフロアトンネル部21の
前部の車室3側には、前端部をフロアトンネル部
21の前端部から上方に離間させ下端部及び後端
部をその後方のフロアトンネル部21に接合され
て、略鞍型形状のダツシユパネル補強部材40が
設けられている。また、前記折曲部メンバ12,
後部メンバ13はダツシユパネル30,フロアパ
ネル20と接合され、ボツクス閉断面に形成され
ている。
尚、前記フロアトンネル部21はこの下側に図
外の車体後方に設けられたエンジン、トランスミ
ツシヨンから車体前方のデイフアレンシヤルギヤ
ボツクス4内のデイフアレンシヤルギヤ及びフロ
ントアクスル5に駆動力を伝達するプロペラシヤ
フトを内に設けデイフアレンシヤルギヤボツクス
4と図外のトランスミツシヨンケースとを接続し
たトルクチユーブ6を設けるために形成されたも
のである。
前記ダツシユパネル30の前方で前記フロント
サイドメンバ10,10間には、機器空間部50
が設けられ、機器空間部50の上方には該空間部
50の前半部から車体前部にかけてトランクルー
ム60が設けられ、トランクルーム60の後方で
ダツシユパネル30との間の機器空間部50の上
方にバツテリ51や図示省略したブレーキマスタ
シリンダ等のブレーキ装置やクラツチの油圧機構
やオイルタンク等の補機や制御装置などが設けら
れたコンパートルーム(図示省略)が形成されて
いる。
機器空間部50は、前記デイフアレンシヤルギ
ヤボツクス4、フロントアクスル5等の機器、部
品が配設されている空間であつて、この機器空間
部50の前端部の両フロントサイドメンバ10,
10間にはクロスメンバ70が設けられている。
このクロスメンバ70の前側でトランクルーム
60が一段下がつて設けられ、第3図に示すよう
に、トランクルーム60のパネル61はクロスメ
ンバ70と接合されて閉断面を成している。
前記機器空間部50には、第1図に示すよう
に、2本の〓形断面の鉄製の結合部材80,80
が左右対称に設けられている。この結合部材80
は、第2図に示すように、前端部を機器空間部5
0の前端部に位置されるフロントサイドメンバ1
0に対して前部フランジ81で斜めに接合され、
後端部をダツシユパネル補強部材40の接合位置
のダツシユパネル30に後部フランジ82で接合
され、かつ、A矢視図である第4図に示すよう
に、フロントサイドメンバ10と同じ高さで略水
平に架設されている。そして、結合部材80の上
面にトランクルーム60のフロアおよびコンパー
トルームのフロア90が結合され、ボツクス閉断
面に形成されている。尚、この図において7はフ
ロアパネル20の左右両側に車体前後方向に延在
されたサイドシルを示す。また、第1図において
8はホイルハウスに設けられたストラツトタワ
ー、9はデイフアレンシヤルギヤボツクスのマウ
ントメンバを示す。
次に実施例の作用を説明する。
前面衝突時等のようにフロントサイドメンバ1
0の前方から後方へ大きな荷重が入力した場合、
その荷重は、フロントサイドメンバ10後部の折
曲部メンバ12及び後部メンバ13が接合されて
いる部分のダツシユパネル30及びフロアパネル
20で受けられると共に、結合部材80との連結
部分から結合部材80側へ分散されて、結合部材
80の後端が接合されている部分のダツシユパネ
ル30で受けられる。
従つて、フロントサイドメンバ10に入力され
た後方への荷重は分散してダツシユパネル30及
びフロアパネル20に伝達されるから車体1の強
度が高まり、車室3の保護性が高くなるもので、
しかも、この入力荷重の結合部材80への分散
が、機器空間部50の前端部の位置で成されるよ
うにしたため、機器空間部50においてフロント
サイドメンバ10が変形し難くなつて機器空間部
50内のデイフアレンシヤルギヤボツクス4、フ
ロントアクスル5および前記コンパートルーム内
に設けられれた機器、部品等の重要な機器、部品
を保護することができる。
さらに、結合部材80はフロントサイドメンバ
10と同様に略水平に設けられているから、結合
部材80へ入力された荷重は上下方向に逃げたり
することなく真直にダツシユパネル30で受け止
められる。よつて、結合部材80での荷重の分散
が確実に行なわれる。
また、この結合部材80が接合されている位置
のダツシユパネル30の反対側の面にはダツシユ
パネル補強部材40が接合されているため、この
部分の強度は高く、入力荷重を確実に受け止める
ことができる。
加えて、機器空間部50の前端位置でフロント
サイドメンバ10を連結するクロスメンバ70が
設けられているため、この部分のフロントサイド
メンバ10が車幅方向へ変形するのが防止され、
機器、部品等を一層保護することができる。
また、機器空間部50の前半部より前側(車体
前部)にはトランクルーム60が設けられている
ため、衝突時にはトランクルーム60を変形させ
て衝撃を吸収するようにすることもでき、これに
よつても機器空間部50や車室3の保護性を向上
させることができる。
以上説明してきたように、実施例の前部車体構
造にあつては、車体1前部の強度を向上させるこ
とができるという効果が得られ、特に、結合部材
80のフロントサイドメンバ10との連結位置を
機器空間部50の前端部位置とし、加えてその近
傍位置にクロスメンバ70を設けた構成としたた
め、機器空間部50の変形を防止してこの機器空
間部50内の機器、部品を確実に保護することが
できるという効果が得られる。また、結合部材8
0をフロントサイドメンバ10と同じ高さで略水
平に設けたためダツシユパネル30側への荷重伝
達性が良く荷重の分散性が良いという効果が得ら
れる。
さらに、デイフアレンシヤルギヤボツクス4を
保護することでデイフアレンシヤルギヤボツクス
4にトルクチユーブ6で連結された後方のトラン
スミツシヨンやエンジン等の保護も成されるとい
う効果も得られる。
以上、本考案の実施例を図面により詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、例えば、実施例では、エンジンを車体
後部に設けた四輪駆動車を例にとり、機器空間部
にデイフアレンシヤルギヤボツクスやバツテリを
配した例を示したが、これに限られず、ダツシユ
パネルの前側にエンジンを配し、機器空間部にエ
ンジンを含む機器、部品を配してもよいし、ま
た、他の補機等の機器、部品を配すようにしても
よい。
また、フロントサイドメンバや結合部材の形状
及び接合の仕方は実施例で示したものに限られな
い。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案の前部車体構
造にあつては、機器空間部の前部位置のフロント
サイドメンバとダツシユパネル補強部材が設けら
れた位置のダツシユパネルとを連結する結合部材
を設けた手段としたため、強固な車体が得られる
とともに車室の変形が防止できるいう効果が得ら
れ、特に、フロントサイドメンバにおいて、機器
空間部での変形が生じ難くすることができ、この
機器空間部内の機器、部品等の保護を確実に行な
えるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の前部車体構造を示す斜
視図、第2図は実施例構造の要部を示す平面図、
第3図は実施例構造の要部を示す断面図、第4図
は実施例構造の要部を示すA矢視図である。 1……車体、3……車室、4……デイフアレン
シヤルギヤボツクス(機器、部品)、10……フ
ロントサイドメンバ、20……フロアパネル、2
1……フロアトンネル部、30……ダツシユパネ
ル、40……ダツシユパネル補強部材、50……
機器空間部、51……バツテリ(機器、部品)、
80……結合部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車体前部から少くともフロアパネル前部下面に
    かけて車体前後方向に延在されているとともに、
    車室内外を仕切るダツシユパネルと接合されたフ
    ロントサイドメンバが車体の左右両側に設けら
    れ、 前記フロアパネルには車体中心線に沿つて車室
    側へ膨出されたフロアトンネル部が形成され、 前記フロアトンネル部の前部の車室内側には、
    前端部がフロアトンネル部の前端部に対して上方
    に間隔を置いた位置でダツシユパネルと接合さ
    れ、後端部が少なくともフロアトンネル部と接合
    された略鞍型形状のダツシユパネル補強部材が設
    けられ、 前記ダツシユパネルよりも前方位置において、
    左右のフロントサイドメンバを結合するクロスメ
    ンバを設けて、該クロスメンバとダツシユパネル
    と左右のフロントサイドメンバとで囲まれて、フ
    ロントアクスルやデイフアレンシヤルギヤボツク
    ス等の機器、部品が配設される機器空間部が設け
    られ、 該機器空間部の前部位置のフロントサイドメン
    バと前記ダツシユパネル補強部材が設けられた位
    置のダツシユパネルとをフロントサイドメンバに
    対し斜めに連結した直線状の強度部材から成る結
    合部材が設けられていることを特徴とする前部車
    体補強構造。
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