JPH0544654A - スクイズ式ポンプ用ポンピングチユーブ - Google Patents

スクイズ式ポンプ用ポンピングチユーブ

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Publication number
JPH0544654A
JPH0544654A JP23404591A JP23404591A JPH0544654A JP H0544654 A JPH0544654 A JP H0544654A JP 23404591 A JP23404591 A JP 23404591A JP 23404591 A JP23404591 A JP 23404591A JP H0544654 A JPH0544654 A JP H0544654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pumping tube
roller
outer peripheral
peripheral surface
molecular weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP23404591A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Morimoto
整 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ローラとポンピングチユーブの外周面間の摩
擦抵抗を小さくして、ローラやその連結部,駆動部等の
長寿命化を図る。 【構成】 外周面上をローラが圧接走行して圧縮と復元
を繰り返すことにより流体を吸込み圧送するスクイズ式
ポンプ用ポンピングチユーブ1である。そして、上記ポ
ンピングチユーブ1が、ローラの走行路となる天然系ゴ
ム製管状体外周面の部分に超高分子量ポリエチレンシー
ト5を接着一体化して構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スクイズ式ポンプ用
ポンピングチユーブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、モルタル,生コン等のスラリ
ー等を圧送するため、スクイズ式ポンプが用いられてい
る。このようなスクイズ式ポンプは、例えば図4に示す
ように、構成されている。すなわち、スクイズ式ポンプ
10のケーシング14に略U字状の外周壁14aを形成
し、ラツプドタイプの天然系ゴム製チユーブからなるポ
ンピングチユーブ11を、上記外周壁14aの内側に沿
つて略U字状に配置する一方、両端にローラ12を回転
自在に取り付けた連結板13を、上記ケーシング14内
に、回転軸13aを中心に回転自在に取り付け、上記連
結板13の両端のローラ12がポンピングチユーブ11
の外周面を圧接しながら走行するようにしている。15
はチユーブの姿勢保持具である。このようなスクイズ式
ポンプ10を用いて、つぎのようにしてモルタル等を圧
送することができる。すなわち、まず、駆動源(図示せ
ず)を駆動させて上記連結板13を反時計方向(矢印A
方向)に回転させる。この回転により、上記両ローラ1
2のうち、下方に降りてきた一方のローラ12はポンピ
ングチユーブ11の下側開口(吸込口)11a近傍から
ポンピングチユーブ11の外周面上を圧接し始め、その
ままポンピングチユーブ11の外周面上を圧接しながら
走行するようになる。この走行に際して、ローラ12が
通過している部分では、ポンピングチユーブ11がロー
ラ12の圧接により圧縮され、またローラ12の通過後
はポンピングチユーブ11自身の弾性力で、あるいはケ
ーシング14を真空にすることにより、元の管状に復元
し、この時の復元力にもとづく負圧により、上記モルタ
ル等が吸込口11aからポンピングチユーブ11内に吸
い込まれる。したがつて、上記連結板13の回転によ
り、ローラ12がポンピングチユーブ11の下部から上
部まで走行する間に、上記圧縮と復元とが繰り返し行わ
れ、上記モルタル等がポンピングチユーブ11の上方ま
で吸い込まれる。そして、上記一方のローラ12がポン
ピングチユーブ11から離れる少し前に、他方のローラ
12がポンピングチユーブ11の下部を圧接し始めるよ
うになつており、この他方のローラ12の走行により上
記一方のローラ12により吸い込まれたモルタル等が上
方まで送られて上端開口(吐出口)11bから吐出さ
れ、同時にこの他方のローラ12により、上記と同様に
してモルタル等がポンピングチユーブ11内に吸い込ま
れるようになる。このようにしてモルタル等の圧送が連
続的に行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにポンピングチユーブ11はラツプドタイプの天然
系ゴム製チユーブで構成されているため、その外周面に
はラツプド跡(ナイロンクロスの跡)が形成されてお
り、このラツプド跡によりローラ12走行時にローラ1
2とポンピングチユーブ11の外周面間に大きな摩擦抵
抗(ころがり摩擦抵抗 0.03程度)が生じる(図5
参照)。したがつて、ローラ12自身およびその連結
部,駆動部等の寿命が短くなるという問題が生じる。そ
こで、ナイロンクロスを用いず、型を用いて加硫成形し
たチユーブをポンピングチユーブとして使用することに
より、ポンピングチユーブの外周面からラツプド跡を無
くすことが考えられる。しかし、この場合にも、チユー
ブ11はゴム材によつて形成されていることから、ロー
ラ走行時にローラとポンピングチユーブの外周面間に
は、かなり大きな摩擦抵抗(ころがり摩擦抵抗 0.0
09程度)が生じる。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、ローラとポンピングチユーブの外周面間の摩
擦抵抗を小さくして、ローラやその連結部,駆動部等の
長寿命化を図ることのできるスクイズ式ポンプ用ポンピ
ングチユーブの提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明のスクイズ式ポンプ用ポンピングチユーブ
は、外周面上をローラが圧接走行して圧縮と復元を繰り
返すことにより流体を吸込み圧送するスクイズ式ポンプ
用ポンピングチユーブであつて、上記ポンピングチユー
ブが、ローラの走行路となる天然系ゴム製管状体外周面
の部分に高分子量ポリエチレンシートを接着一体化して
構成されているという構成をとる。
【0006】
【作用】すなわち、この発明者は、ローラとポンピング
チユーブの外周面間の摩擦抵抗を小さくするためには、
上記チユーブのローラ走行路部分に低摩擦な合成樹脂シ
ートを接着すればよいと着想し、一連の研究を重ねた。
しかしながら、上記チユーブは天然系ゴム材で構成され
ており、これに合成樹脂シートが強固に接着しないこと
から、合成樹脂シートを接着した試作品は、実際の使用
時にローラの走行により圧縮と復元を繰り返すと合成樹
脂シートが剥離するため実用化に難点があつた。合成樹
脂シートとして各種のものを試みてみたが結果は同じで
あつた。しかし、この発明者は、さらに広範囲の材料に
ついて研究を重ねた結果、高分子量ポリエチレンシート
が天然系ゴムに対して強固に接着し、しかも滑り性も良
好なことを見いだしこの発明に到達した。
【0007】つぎに、この発明について、詳しく説明す
る。
【0008】この発明のスクイズ式ポンプ用ポンピング
チユーブは、天然系ゴム製管状体と、この管状体の外周
面に接着一体化される高分子量ポリエチレンシートとか
ら構成されている。
【0009】上記天然系ゴム製管状体は、図1に示すよ
うに、最外層の外面ゴム層4と、強化繊維層3と、内面
ゴム層2からなる多層構造をしている。そして、上記外
面ゴム層4と内面ゴム層2の形成材料としては天然系ゴ
ムがあげられる。この天然系ゴムには、天然ゴム(N
R)だけでなく、この天然ゴムにSBR(スチレン−ブ
タジエンゴム),BR(ポリブタジエンゴム)等を混合
したものも含むものである。この場合、SBR,BR等
の配合量の大小は問わない。NRが含まれており、高弾
性を有するものであれば全てこの発明の天然系ゴムに含
まれる。また、上記強化繊維層3の形成材料としては、
ナイロン繊維,ポリエステル繊維等の強繊維からなる補
強コード材等があげられる。
【0010】上記高分子量ポリエチレンシート5として
は、特に超高分子量ポリエチレンシートが用いられてい
る。この超高分子量ポリエチレンシート5としては、D
SM社製ソルフレツクス(Soluflex)等があげ
られる。ここで、超高分子量ポリエチレンとは、分子量
50万以上のポリエチレンをいう。上記ソルフレツクス
は100〜500万の範囲内にある2軸延伸フイルムシ
ートであり、その厚みは、0.15〜1.0mmに設定さ
れている。
【0011】この発明のスクイズ式ポンプ用ポンピング
チユーブは、上記材料を用い例えばつぎのようにして作
製される。すなわち、まず、従来公知の方法により天然
系ゴムを管状に押出し筒状の内面ゴム層2を形成する。
ついで、この筒状の内面ゴム層2の外周に、帯状の強化
繊維をらせん状に巻回して強化繊維層3を形成し、この
強化繊維層3の外周に天然系ゴムを管状に押出成形して
外面ゴム層4を形成し、全体を管状体状にする。つぎ
に、この管状体6のローラの走行路となる部分に超高分
子量ポリエチレンシート5を貼り着けたのち、その外周
にナイロンクロスをらせん状に強くラツピングし、その
状態で加熱加硫する。そののちナイロンクロスを取り除
く。これにより、図1に示すようなポンピングチユーブ
1が作製される。
【0012】このようにして得られるポンピングチユー
ブ1は、超高分子量ポリエチレンシート5と天然系ゴム
製管状体6とが強固に接着されている。これは上記加硫
中における加熱により、天然系ゴムの分子、特に長鎖分
枝と超高分子量ポリエチレンの分子とがからみ合うこと
により超高分子量ポリエチレンシート5と天然系ゴム製
管状体6とが強固に接着されるためと考えられる。
【0013】このようにして得られたポンピングチユー
ブ1では、上記超高分子量ポリエチレンシート5が滑り
性良好のためローラとの摩擦抵抗が小さくなる。しか
も、上記超高分子量ポリエチレンシート5は天然系ゴム
と強固に接着し、長時間使用しても天然系ゴム製管状体
6の外周面から剥がれることがない。
【0014】つぎに、実施例を説明する。
【0015】
【実施例】幅100mm、長さ3000mmの超高分子量ポ
リエチレンシート5を準備した。つぎに、上記のように
して3層構造のチユーブを押出し成形した。その状態
で、チユーブの外周のうち、ローラの走行路となる部分
に超高分子量ポリエチレンシート5を貼り着け、つい
で、ナイロンクロスをらせん状に加圧状態で巻き付け、
その状態で加熱加硫し、そののちナイロンクロスを取り
除いた。これにより、内径101.6mm、外径136m
m、長さ3640mmのポンピングチユーブ1が得られた
(図1およびその側断面図である図2参照)
【0016】このようにして得られたポンピングチユー
ブ1とゴム製のローラ12とのころがり摩擦抵抗を図3
のようにして調べた。その結果、ころがり摩擦抵抗は、
0.004程度であり、大変小さな値になつていること
がわかつた。また、上記試験を数百回繰り返しても超高
分子量ポリエチレンシート5の剥離は生じなかつた。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明のスクイズ式ポ
ンプ用ポンピングチユーブは、ローラの走行路となる管
状体外周面の部分に高分子量ポリエチレンシートを接着
一体化したため、ローラとポンピングチユーブの外周面
間の摩擦抵抗が小さくなり、ローラやその連結部,駆動
部等の長寿命化を図ることができる。しかも、上記高分
子量ポリエチレンシートは天然系ゴム製管状体の外周面
に接着一体化するため、長時間使用しても剥がれること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すポンピングチユーブ
の斜視図である。
【図2】その側断面図である。
【図3】上記ポンピングチユーブの外周面上をローラが
走行しているところを示す斜視図である。
【図4】スクイズ式ポンプの構成図である。
【図5】従来のポンピングチユーブの外周面上をローラ
が走行しているところを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ポンピングチユーブ 5 超高分子量ポリエチレンシート 6 天然系ゴム製管状体 10 スクイズ式ポンプ 12 ローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面上をローラが圧接走行して圧縮と
    復元を繰り返すことにより流体を吸込み圧送するスクイ
    ズ式ポンプ用ポンピングチユーブであつて、上記ポンピ
    ングチユーブが、ローラの走行路となる天然系ゴム製管
    状体外周面の部分に高分子量ポリエチレンシートを接着
    一体化して構成されていることを特徴とするスクイズ式
    ポンプ用ポンピングチユーブ。
JP23404591A 1991-08-20 1991-08-20 スクイズ式ポンプ用ポンピングチユーブ Pending JPH0544654A (ja)

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JP23404591A JPH0544654A (ja) 1991-08-20 1991-08-20 スクイズ式ポンプ用ポンピングチユーブ

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JPH0544654A true JPH0544654A (ja) 1993-02-23

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ID=16964710

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JP23404591A Pending JPH0544654A (ja) 1991-08-20 1991-08-20 スクイズ式ポンプ用ポンピングチユーブ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6897893B1 (en) 1998-04-09 2005-05-24 Casio Computer Co., Ltd. Image pickup device equipped with light emitter and image pickup method using the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6897893B1 (en) 1998-04-09 2005-05-24 Casio Computer Co., Ltd. Image pickup device equipped with light emitter and image pickup method using the same

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