JPH0543704B2 - - Google Patents

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JPH0543704B2
JPH0543704B2 JP18282986A JP18282986A JPH0543704B2 JP H0543704 B2 JPH0543704 B2 JP H0543704B2 JP 18282986 A JP18282986 A JP 18282986A JP 18282986 A JP18282986 A JP 18282986A JP H0543704 B2 JPH0543704 B2 JP H0543704B2
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JP
Japan
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ocf
cfcf
reaction
ring
sultones
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JP18282986A
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JPS6339873A (ja
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Takeo Kawahara
Kuniaki Takada
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、非常に反応性に富み、各種の高機能
性含フツ素化合物の中間原料として有用な新規パ
ーフルオロジ(β−サルトン)類に関するもので
ある。
〔従来技術およびその問題点〕
例えば、アンゲヴアンデ・ケミー・インターナ
シヨナル・エデイシヨン・イン・イングリツシユ
(Angew.Chem.,Int.Ed.Engl.)誌1972年(11号)
583頁において、フルオロオレフイン類と無水硫
酸との反応により生成する安定な化合物であるβ
ーサルトン類およびβージサルトン類は知られて
いる。その他、イズヴエスチア・アカゼミー・ナ
ウーク・エス・エス・エス・エル・セーリア・ヒ
ーミイ(Izv.Adad.Nauk SSSR,Ser.Khim)誌
1972年2510頁(ロシア語版)には、オクタフルオ
ロイソブテンのサルトン、ジヤーナル・オヴ・
ザ・アメリカン・ケミカル・ソサイエテイ(J.
Amer.Chem.Soc)誌1977年(99巻)1214頁には、
アルキルビニルエーテルのサルトン、上記イズヴ
エスチア誌1978年118頁(ロシア語版)には、ヘ
キサフルオロブタジエンのサルトン、また特開昭
55−27185号公報には、パーフルオロアリルフル
オロサルフエートのサルトン等の記載がある。
これらβーサルトン類は極めて反応性に富み、
有機含フツ素化合物の中間体として有用であり、
例えば、テトラフルオロエタンサルトンはスルホ
ン酸基含有ビニルエーテルに誘導され、その重合
体は食塩電解用イオン交換膜、酸性触媒、潤滑油
等に利用される。
しかしながら、従来のβーサルトン類から誘導
される開環化合物は、1ケの−SO2F基を有する
のみであるため、例えばスルホン酸基含有ビニル
エーテルの重合体よりイオン交換体を得る場合
に、イオン交換容量を十分に大きく出来ないとい
う問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記に鑑み、特に高いイオン交
換容量を有する重合体を賦与し得る含フツ素系の
サルトン類の開発をするために鋭意研究を重ね
た。その結果、特定した構造を有するパーフルオ
ロジ(βーサルトン)類が、その二官能性を利用
することにより、2個の−SO2F基を有する含フ
ツ素化合物を容易に合成できることを見出し、本
発明を提供するに至つたものである。
即ち、本発明によれば (式中、Rfは炭素数1〜10のパーフルオロア
ルキレン基であり、YおよびY′はFまたはCF3
あり、nおよびmは0または1〜4の整数であ
る。) で表わされるパーフルオロジ(β−サルトン)類
が提供される。
上記の一般式()におけるRfは炭素数1〜
10のパーフルオロアルキレン基であつて、直鎖状
または枝分かれ状のいずれでもよく、例えば
(CF22,(CF23,(CF24,(CF25,(CF26
CF
(CF3)CF(CF3),C(CF32CF)CF3,C(CF32
C(DF32,CF2CF2OCF2CF2等である。
本発明のパーフルオロジ(βーサルトン)類
は、いずれも文献未載の新規化合物であり、例え
ば、パーフルオロジアリルエーテル類と無水硫酸
との反応によつて合成できる。なお、上記のパー
フルオロジアリルエーテル類は、例えば特開昭53
−82713号公報に示されているように、パーフル
オロジ酸フロリド類とパーフルオロアリル化合物
とをアルカリ金属フツ化物を用いて反応させる方
法等により容易に合成できる。これらパーフルオ
ロジアリルエーテル類としては、例えば CF2=CFCF2O(CF22OCF2CF=CF2, CF2=CFCF2O(CF23OCF2CF=CF2, CF2=CFCF2O(CF24OCF2CF=CF2, CF2=CFCF2O(CF25OCF2CF=CF2, CF2=CFCF2O(CF26OCF2CF=CF2 CF2=CFCF2OCF2CF2OCF2CF2OCF2CF=
CF2等である。
また、上記の無水硫酸としては、一般に20℃の
温度で液体であることが必要であり、特に新しく
蒸留した重合禁止剤を含まない無水硫酸が好まし
い。即ち、無水硫酸に重合禁止剤が含まれている
場合には、目的としないアリルフルオロサルフエ
ート類などが多く副生する問題がある。
上記したパーフルオロジアリルエーテル類と無
水硫酸との反応は、そのモル比を広く変えて行う
ことが出来るが、特に1:0.5〜1:3の範囲が
好ましい。また、反応は不活性溶媒の存在下また
は不存在のいずれでも出来るが、実質上無水の条
件下で行なうのが望ましく、また塩化水素、メタ
ノール、フルオロスルホン酸等の含プロトン化合
物はこの反応に対して有害であり、これを避ける
必要がある。
反応温度は、パーフルオロジアリルエーテル/
無水硫酸系またはこれに不活性溶媒を含んだ系で
無水硫酸が液状で存在する温度で−50〜200℃ま
で変えることができるが、反応を十分に進行させ
るためには、特に20〜150℃の範囲で実施するこ
とが好ましい。
反応圧力は一般に反応における自己発生圧力と
すればよいが、必要に応じて0〜数100気圧まで
圧力範囲が使用できる。
更に、反応時間は反応温度、使用する原料等に
より一概に決定できないが、通常1時間〜76時間
が好適である。
このようにして得られる反応混合物から、目的
の化合物を単離するには、蒸留等の公知の手段で
精製単離すれば良い。
本発明のβーサルトン化合物は、その赤外線吸
収スペクトル(IR)が1446〜1448cm-1付近にお
いて、−OSO2−基に由来する特性吸収を示し、
また19F−核磁気共鳴スペクトル(NMR)では、
CFCl3基準で−79〜−89ppm付近にAB分裂パタ
ーンを示す4本の環CF2のシグナル、−149ppm付
近の環CFのシグナルが観察され、元素分析の結
果と併せて同定することができる。
〔発明の効果〕
本発明の化合物であるパーフルオロジ(βーサ
ルトン)類は、その二官能性を利用することによ
り、2個の−SO2F基を有する含フツ素化合物を
容易に合成することができる。
例えば、下記(1)式のようにアルカリ金属フツ化
物、フツ化水素、トリエチルアミン等の塩基触媒
により異性化し、耐熱性、化学安定性にすぐれ、
従来のものよりも高い交換容量を持つイオン交換
基含有フツ素共重合体の原料であるパーフルオロ
ジ(α−フルオロスルホニルカルボニルフロライ
ド)類が容易に合成できる。
また、各種の求核試薬(HNu)の攻撃により
容易に開環して耐熱性、化学安定性にすぐれたポ
リアミド、ポリエステル等の含フツ素重縮合体の
原料として有用であり、また界面活性剤、撥水撥
油剤として利用されるパーフルオロジ(α−フル
オロスルホニルカルボン酸)誘導体を形成する。
(2) (実施例) 以下、実施例によつて、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
実施例 1 攪拌装置、滴下ロート、還流管、温度計を備え
た200mlの四つ口フラスコ中に、パーフルオロ−
1,5−ビス(2−プロペニルオキシ)ペンタン
66.4g(0.12モル)を仕込み、室温下で攪拌しな
がら、無水硫酸21.5g(0.27モル)を30分間かけ
て滴下した。この混合物を60℃で3時間、次いで
80℃で36時間かきまぜた。蒸留により、沸点109
−111℃(8mmHg)のパーフルオロ−1,9−ビ
ス(1,2−エタンサルトン)2,8−ジオキサ
ノナン66.2g(70%)を得た。
生成物の構造は次の分析データによつて確認し
た。
(1) IRスペクトル:1447cm-1(−OSO2−) (2) 19F−NMR(内部標準CFCl3,ppm):−75.4
(m,2F,CFCF2〜O),−81.2(dのt,JFF24.3
Hz,10.1Hz,2F,OCF2CF2〜),−79.7および−
81.8(dのt,JFF6.7Hz,2.7Hz,1F)および−
86.6および−88.2(t,JFF12.7Hz,1F)に環CF2
のABパターン,−119.8(m,1F,CF2),−
122.9(mのt,JFF4.0Hz,2F,OCF2CF2〜),−
149.8(dのt,JFF7.7Hz,1F,環CF) (3) 元素分析C11F20O8S2に対する 計算値C:18.75 F:53.98 S: 9.09 実測値C:18.82 F:53.84 S: 9.13 実施例 2 攪拌装置,滴下ロート、還流管、温度計を備え
た300mlの四つ口フラスコ中に、パーフルオロ−
1,4−ビス(2−プロペニルオキシ)ブタン
117.1g(0.24モル)を仕込み、室温下で攪拌し
ながら、無水硫酸41.0g(0.51モル)を1時間か
けて滴下した。この混合物を60℃で2時間、次い
で80℃で37時間かきまぜた。蒸留により、沸点
101−103℃(8mmHg)のパーフルオロ−1,8
−ビス(1,2−エタンサルトン)−2,7−ジ
オキサオクタン103.3g(67%)を得た。
生成物の構造は次の分析データによつて確認し
た。
(1) IRスペクトル:1448cm-1(−OSO2−) (2) 16F−NMR(内部標準CFCl3,ppm):−75.1
(m,2F,CFCF2〜O),−81.2(m,2F,OCF2
CF2),−78.9および−81.7(dのt,JFF6.2Hz,
2.5Hz,1F)および−86.5および−88.2(t,JFF
12.4Hz,1F)に環CF2のABパターン,−123.1
(m,2F,CF2),−148.9(dのt,JFF,8.0Hz,
8.0Hz,1F,環CF) (3) 元素分析C10F18O8S2に対する 計算値C:18.35 F:52.29 S: 9.79 実測値C:18.40 F:53.10 S: 9.85 実施例 3 攪拌装置,滴下ロート、還流管、温度計を備え
た100mlの四つ口フラスコ中に、パーフルオロ−
2,7−ジメチル−1,8−ビス(2−プロペニ
ルオキシ)−3,6−ジオキサオクタン26.0g
(0.036モル)を仕込み、室温下で攪拌しながら、
無水硫酸6.0g(0.075モル)を滴下した。この混
合物を60℃で3時間、次いで100℃で42時間かき
まぜた。蒸留により、沸点90〜91℃(0.5mmHg)
のパーフルオロ−4,9−ジメチル−1,12−ビ
ス(1,2−エタンサルトン)−2,5,8,11
−テトラオキサドデカン7.4g(23%)を得た。
生成物の構造式は次の分析データによつて確認
した。
(1) IRスペクトル:1448cm-1(−OSO2−) (2) 19F−NMR(内部標準CFCl3,ppm):−75.7
(m,2F,SO2CFCF2〜O),−77.8(m,3F,
CF3),−79.9および−81.9(m,1F)および−
86.3および−88.2(t,JFF12.0Hz,1F)に環CF2
のABパターン,−81.1(m,2F,CF2),−84.2
(m,2F,OCF2〜CFCF3)−142.0(t,JFF18.4
Hz,1F,CF),−149.1(dのt,JFF7.1Hz,1F,
環CF) (3) 元素分析C16F26O10S2に対する 計算値C:18.96 F:55.76 S: 7.22 実測値C:18.79 F:55.91 S: 7.34

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Rfは炭素数1〜10のパーフルオロア
    ルキレン基であり、YおよびY′はFまたはCF3
    あり、nおよびmは0または1〜4の整数であ
    る。) で表わされるパーフルオロジ(β−サルトン)
    類。
JP18282986A 1986-08-05 1986-08-05 パ−フルオロジ(β−サルトン)類 Granted JPS6339873A (ja)

Priority Applications (1)

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JP18282986A JPS6339873A (ja) 1986-08-05 1986-08-05 パ−フルオロジ(β−サルトン)類

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