JPH0543591B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は注出口ストツパ装置に関する。

更に具体的には、本発明はペースト状または粘
性物質を容れるための瓶またはデカンタ形の容器
を閉鎖するための装置に関するものである。

〔従来の技術とその問題点〕

上記したような物質を容れる容器のストツパは
色々の条件を満すものでなければならない。時に
は相矛盾する要件、例えば取扱い易く、廉価で、
内容物の質を劣化させないように適度に気密であ
り、また使用開始時と同様の内容品質に関するユ
ーザーからの要求および同様に品質維持に関する
メーカーからの要求である安全保証の条件に合致
するものでなければならない。

これらの条件を満すために種々の注出口ストツ
パが提案されている。その１つは、一方で容器の
口を、そして他方で内容物を使うために容器の使
用開始時に除去することを意図した保証もしくは
不可侵ストリツプを封止するダイアフラムの形態
の内蓋から成る。更に詳しくは、有害液体を規制
する法規に合致するそのような装置としてFR−
Ａ−2565208に開示されたものがある。この装置
は除去される注出し要素と一体成形された容器口
を閉鎖するための蓋を具備し、この蓋は注出し要
素から剥離される。この装置の蓋を除去するには
まずカバーを注出し要素から除去しなければなら
ないので、このカバーと注出し要素とを一体的に
作ることはできない。しかし、注出し要素と一体
的になつたカバーは、様々の用途に大きな利点を
もたらす。例えばマスタード、ケチヤツプ等の調
味料を含む食品用またはシヤンプ等の物質を入れ
る可撓性容器を調整する場合に有益である。

〔発明の目的〕

本発明は上記要求された条件、特に最後に説明
した条件に合致する改良型抽出口ストツパ装置を
提供することを目的とする。

この観点から本発明の他の目的は容器の口が最
初の操作がなされない限り蓋で封止されており、
かつ不可侵ストリツプが除去されない限りそのよ
うな開口操作のできない装置を提供することにあ
る。

本発明の他の目的は開閉を簡単かつ信頼性ある
ものにしながら内容物の半永久的な保護に確実に
するためのペースト状または粘性物質用容器に適
した注出口ストツパ装置を提供することにある。

〔目的を達成するための手段〕

上記目的を達成するための本発明による注出口
ストツパ装置は、特にベース状または粘性物質を
収容するための可撓性容器に関し、容器首部へ固
定できる手段を具備したキヤツプ形態のストツ
パ、上記ストツパに関して可動のカバー、および
上記カバーへ引裂き可能に結合されかつ引裂かれ
ない限り上記ストツパと共働して上記ストツパに
関する上記カバーの相対的移動を防止するための
保証ストリツプから成り、上記カバーと上記スト
ツパは相互間の分離を防止すると共に上記相対的
移動を可能にする相補手段を有し、上記カバーの
上記ストツパに関する最初の相対的移動によつて
容器開口部と上記ストツパとの間にある蓋が穿孔
されると同時に上記カバーの注出口が開口される
ことを特徴とする。

好ましい態様において、上記相補手段は相互に
螺旋状に係合する上記カバーの内周壁上に形成さ
れたカム手段と上記ストツパの外周壁上に形成さ
れた乳頭部から成る。

本発明の他の特徴によれば、上記ストツパの上
壁内に複数の孔が設けられていて、上記孔は、上
記ストツパと上記カバーとの上記最初の相対的移
動の時に、上記カバーと一体成形された上記蓋を
穿孔するための部材の通過を可能にするものであ
る。

好ましい態様において、上記ストツパはその上
壁上にフインガを有し、上記フインガは上記カバ
ーと上記ストツパとの上記最初の相対的移動の時
に上記カバーの上壁内に設けられたパツドと共働
して上記カバーの注出口を形成するために上記パ
ツドを除去できる高さになつている。

更に、本発明の他の態様によれば、上記ストツ
パはその上壁上に上記フインガと同軸であつて上
記フインガよりも大きい直径の筒部を有し、かつ
上記孔は上記ストツパの上壁内において上記筒部
の内周壁に沿つて形成されている。

上記穿孔部材は上記カバーから延びるスカート
とその先端から突出する突起部から成り、上記ス
カートの直径は上記ストツパの上記筒部の直径よ
りも若干小さく、かつ上記スカートおよび上記筒
部はそれぞれ相互に対面する壁間を封止するリム
を有する。

本発明の他の詳細および特徴は非制限的実施例
として図示した図面を参照して以下に説明する。

〔実施例〕

第１図から第５図はペースト状または粘性物質
を収容するための可撓性壁を有する容器Ｒに嵌合
する本発明による装置の構造を示す。この容器は
特に固有のストツパ１０（第２図および第３図）
とカバー１１（第４図と第５図）とから成る。ス
トツパ１０は、例えばPPO2−タイプ・プラスチ
ツク材、例えばアルミニウムシートの各面にポリ
プロピレン膜を被覆したヒートシール材、で形成
される。ストツパ１０は内側上に容器Ｒの首部Ｃ
上のねじ山に係合するねじ山１３を有し、かつ折
れ部もしくは肩部１４を介して本体１２へ続くフ
ラツトな端壁１５を有する円筒状本体１２として
成形される。壁１５には平面図において腎臓形ま
たはいんげん豆形の少なくとも２個の孔が空けら
れており、該孔間に壁１５から本体１２と反対方
向へ向う中空フインガ１９が設けられている。更
に、該壁からはフインガ１９と同軸の筒部２０が
突出している。該筒部の直径は孔１６と１７の外
周に沿つて境界を形成する円の直径と実質的に等
しい。また、該筒部はその外端部の内面側に小さ
いリム２０ａを有する。

本体１２は壁１５から下方へ延びる円錐台形の
スカートとして形成され、その外周面に沿つて面
取面部２８を介してその本体の外面部２７に連続
するフラツトな支持面部２６を有する。また、該
スカートは内面部２９上に図示されていないラツ
ク状の歯の有し、この歯は容器Ｒからストツパ１
０が離脱するのを防ぐために該容器の首部Ｃ上に
設けられた対応する歯（図示せず）と係合するよ
うになつている。容器の蓋３０は、該ストツパを
装着する前であつて内容物を充填した後に容器の
口に封止される。この蓋は首部Ｃのフラツト端面
部３１上を覆うヒートシールされたダイアフラム
であるのが良い。

ストツパ１０はカバー１１（第４図および第５
図）と共働し、カバー１１は図示した態様におい
て、複数のカム手段４２を有する。第４図では１
個のカム手段が示されている。このカム手段はそ
の本体の自由端部に隣接する円周溝４２ａから延
び、ストツパ本体１２の外面部２７上の同一間隔
をもつて設けられた対応する形状および大きさの
少なくとも２個の乳頭部４５と４６と共働するよ
うに形成されている。

カバー本体４０の自由端部には不可侵ストリツ
プ５０が固定されている。このストリツプの１端
部は本体４０から簡単に引裂くことのできるグリ
ツプタブ５１を有し、このタブは非常に薄い領域
部５２まはた小さなブリツジを介して連結されて
いるので、装置軸Ａと平行関係で測つた場合のス
トリツプ５０の高さは、上記ストツパと上記カバ
ーとが相互に固定された第１図の状態であつて、
蓋３０が傷つけられることなく乳頭部４５と４６
が溝４２ａ内に保持された状態で、カバー本体４
０の円周下縁部５３とストツパ支持面部２６との
間の距離に実質的に等しい。

保証ストリツプ５０が元来固定されている本体
４０の端部上方は円錐台形部６０に形成されてい
る。この円錐台形部は装置軸Ａに実質的に直角の
壁６１，６１内で終端し、壁６１の中間領域は第
５図において６２，６３および６４で示されたよ
うに円に沿つて切欠かれており、その中央にパツ
ド７０を形成している。該パツドは、矢印Ｆに沿
つた力がフインガ１９により該パツドに加えられ
る時に簡単に破れる小さな薄いブリツジ６５，６
６，６７を介して残部の壁に結合されている。

筒部２０の内径に実質的に対応する外径を有す
るスカート７１が壁６１から延び、このスカート
はその自由端部に筒部２０のリム２０ａに類似の
細いリムもしくは肩部７１ａを有する。また、ス
カート７１の自由端部７２は蓋３０を穿孔するた
めの少なくとも２個の対峙する突起部７３を有す
る。各突起部の先端部７４は、本発明による装置
を組立てた場合にストツパ１０それ自体の孔１６
と１７と対面する位置にあり、他方該孔は蓋３０
で覆われている。

〔作用〕

本発明による装置の作用は上記説明から明らか
な通りである。

容器Ｒに収容する物質を充填した後、蓋３０を
該容器の口に、例えば誘導加熱法によりヒートシ
ールする。全装置、即ち、固有のストツパ１０と
カバー１１とを容器首部Ｃにねじつて止める。従
つて、ストツパ／蓋ユニツトは充填後の容器上に
ねじ止めされてヒートシールされている。必要に
より、容器の最初の使用のために、まず最初にタ
ブ５１を引つばつて不可侵ストリツプ５０を破り
取る。そうすれば上記カバーと上記ストツパとの
相対的移動の障害となるものは無くなる。そこ
で、該ストツパに対して該カバーを動かして蓋３
０に穿孔する。即ち、該カバーを螺旋運動により
前進させ、カム手段４２と乳頭部４５と４６とを
共働させて該カバーを第６図の左側に示した位置
まで運ぶ。この運動中に該カバーは下降して突起
部７３が孔１６，１７を通過し、蓋３０を穿孔
し、実質的に孔１６，１７の周囲に沿つて蓋３０
を切除する。

上記作用と同時に、ストツパ１０のフインガ１
９とカバー１１の壁６１のパツド７０とが共働し
て、即ち当接することによつてブリツジ６５，６
６および６７を破り、第６図の右側上に示したよ
うな内容物の注出口Ｏを形成する。図中、該注出
口通路は容器から孔１６，１７を通つてフインガ
１９とスカート７１間の空間へ達し、注出口Ｏへ
到る点線と矢印Ｔにより示されている。

上記容器の使用後に再度閉鎖しなければならな
い場合には上記ストツパに対して上記カバーを反
対に作動させれば密閉できる。即ち、第６図の左
側に示した状態に復帰させる。

筒部２０およびスカート７１のそれぞれ共働す
る肩部２０ａおよび７１ａの存在は良好な封止を
可能にする。

【図面の簡単な説明】

第１図は最初の操作前の本発明による注出口ス
トツパ装置の全体図、第２図は第３図の２−２線
に沿つた本発明による注出口ストツパ装置の断面
図。第３図は本発明による注出口ストツパ装置の
底面図、第４図は保証ストツパを具備したカバー
を示すための第５図の４−４線に沿つた断面図、
第５図は本発明による注出口ストツパ装置のカバ
ーの平面図、および第６図は異なる２使用状態を
示す本発明による注出口ストツパ装置の説明図で
ある。 １０……ストツパ、１１……カバー、１２……
本体、１３……ねじ山、１４……折れ部（肩部）、
１５……壁、１６，１７……孔、１９……フイン
ガ、２０……筒部、２５……スカート、２６……
支持面部、２７……外面部、２８……面取部、２
９……内面部、３０……蓋、３１……端面部、４
０……本体、４１……内面部、４２……カム手
段、４２ａ……溝、４５……乳頭部、５０……ス
トリツプ、５１……グリツプタブ、５３……下縁
部、６１……壁、６５，６６，６７……ブリツ
ジ、７０……パツド、７１……スカート、７３…
…突起部、Ｒ……容器、Ａ……装置軸。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 容器首部へ固定できる手段を具備したキヤツ
   プ形態のストツパ１０、上記ストツパに関して可
   動のカバー１１、および上記カバーへ引裂き可能
   に結合されかつ引裂かれない限り上記ストツパと
   共働して上記ストツパに関する上記カバーの相対
   的移動を防止するための保証ストリツプ５０から
   成り、上記カバーと上記ストツパは相互間の分離
   を防止すると共に上記相対的移動を可能にする相
   補手段４２，４２ａ，４５，４６を有し、上記カ
   バーの上記ストツパに関する最初の相対的移動に
   よつて容器開口部と上記ストツパとの間にある蓋
   ３０が穿孔されると同時に上記カバーの注出口Ｏ
   が開口されることを特徴とするペースト状物また
   は粘性物質を収容するための可撓性容器用注出口
   ストツパ装置。 ２ 上記相補手段は相互に螺旋状に係合する上記
   カバーの内周壁上に形成されたカム手段４２，４
   ２ａと上記ストツパの外周壁上に形成された乳頭
   部４５，４６から成る、特許請求の範囲第１項記
   載の装置。 ３ 上記ストツパの上壁内に複数の孔１６，１７
   が設けられていて、上記孔は、上記ストツパと上
   記カバーとの上記最初の相対的移動の時に、上記
   カバーと一体成形された上記蓋を穿孔するための
   部材７１，７３の通過を可能にするものである、
   特許請求の範囲第１項記載の装置。 ４ 上記ストツパはその上壁上にフインガ１９を
   有し、上記フインガは上記カバーと上記ストツパ
   との上記最初の相対的移動の時に上記カバーの上
   壁内に設けられたパツド７０と共働して上記カバ
   ーの注出口Ｏを形成するために上記パツドを除去
   できる高さになつている、特許請求の範囲第１項
   記載の装置。 ５ 上記ストツパはその上壁上に上記フインガと
   同軸であつて上記フインガよりも大きい直径の筒
   部２０を有し、かつ上記孔は上記ストツパの上壁
   内において上記筒部の内周壁に沿つて形成されて
   いる、特許請求の範囲第４項記載の装置。 ６ 上記穿孔部材７１，７３は上記カバーから延
   びるスカートとその先端から突出する突起部から
   成り、上記スカートの直径は上記ストツパの上記
   筒部の直径よりも若干小さく、かつ上記スカート
   および上記筒部はそれぞれ相互に対面する壁間を
   封止するリム２０ａ，７１ａを有する、特許請求
   の範囲第３項または第５項記載の装置。