JPH0542994U - 真空炉用扉装置 - Google Patents

真空炉用扉装置

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JPH0542994U
JPH0542994U JP10235491U JP10235491U JPH0542994U JP H0542994 U JPH0542994 U JP H0542994U JP 10235491 U JP10235491 U JP 10235491U JP 10235491 U JP10235491 U JP 10235491U JP H0542994 U JPH0542994 U JP H0542994U
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雅知 中村
英明 松尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空炉において、Oリング等のシ−ル材を損
傷することなく扉の開閉時間を短縮化する。 【構成】 炉体に設けた開口部4bの近傍で昇降駆動さ
れるフレ−ム15に、扉11bをリンク13,14を介
して連結し、扉の下降端位置において扉の下部を受止め
る受止部材16と扉の後退位置を規制するストツパ17
とをそなえた真空炉用扉装置において、フレ−ム昇降駆
動用の油圧シリンダ31と給油管34との間に昇降速度
切替装置40を設け、電磁開閉弁50を開いて低速で上
昇中の扉が、下降端位置より所定の小距離上昇した時点
で、リミツトスイツチ51の出力信号Qにより電磁開閉
弁49を開いてフレ−ム15の上昇速度を高速に切替え
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は真空炉に用いる扉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に連続式真空炉の処理室間の仕切扉としては、炉体に設けた開口部の近傍 で昇降駆動されるフレ−ムに、前記開口部密閉用の扉をリンクを介して連結し、 前記扉の下降端位置において前記扉の下部を受止める受止部材と前記扉の後退位 置を規制するストツパとを具備した扉装置が用いられている。この扉装置は、扉 の昇降と開口部に対する前後動による密閉および開放を、共通のリンク機構によ りフレ−ムの昇降運動を利用しておこなうことができ、構造が簡潔であるという 長所を有するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが上記扉装置においては、炉体の開口部の周縁と扉との間に設けたOリ ングなどのシ−ル材を損傷しないように、開口部に対する扉の前後動はゆつくり おこなう必要があるが、従来はフレ−ムは単一の速度で昇降させていたので、上 記の扉前後動時の移動速度を基準としてフレ−ムの昇降速度を設定するため、扉 の昇降中の速度も遅いものであつた。
【0004】 このため扉の低速上昇中に扉に付設したシ−ル材が高温の処理室からの放射熱 により焼損し、また扉の開閉中に隣合う処理室にワツクス分などを含む汚染ガス が侵入するとともに、高温側の処理室の放熱による温度損失が大きく、さらに真 空排気や雰囲気ガス送入などの次工程の開始までの時間がかかるなどの、多くの 問題をひきおこしていた。
【0005】 この考案は上記従来の問題点を解決するもので、扉の上昇速度を大きく、扉の 開口部に対する前後動速度を小さくすることができ、Oリング等のシ−ル材を損 傷することなく開口部開閉時間を短縮できる真空炉用扉装置を提供しようとする ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
しかしてこの考案の真空炉用扉装置は、炉体に設けた開口部の近傍で昇降駆動 されるフレ−ムに、前記開口部密閉用の扉をリンクを介して連結し、前記扉の下 降端位置において前記扉の下部を受止める受止部材と前記扉の後退位置を規制す るストツパとを具備してなる真空炉用扉装置において、前記フレ−ムの昇降駆動 装置に昇降速度切替装置を設け、前記扉の上昇駆動時において該扉が前記受止部 材からほぼ離間した時点で前記フレ−ムの上昇速度を低速から高速に切替えるよ うに構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
この考案の真空炉用扉装置においては、昇降速度切替装置により、扉の上昇駆 動開始時には所定の低速度でフレ−ムを上昇させて、扉が受止部材上で開口部か ら後退して該受止部材から離間した時点あるいはその前後の時点で、フレ−ムの 上昇速度を高速に切替えることにより、扉はフレ−ムと一体になつて高速で上昇 し、短時間で開放される。
【0008】
【実施例】
以下図1乃至図3によりこの考案の一実施例を説明する。図中1は真空炉の炉 体で、端壁2aと2bにより、処理室3aと3bに区画されている。4aは端壁 2aに設けた開口部、4bは端壁2bに設けた開口部、5は端壁2aと2bの間 に形成した扉室で、この扉室5内には、扉装置10の扉11aと11bおよびそ の駆動機構部が配設されている。6は被処理物7の炉内搬送用のロ−ラである。
【0009】 扉11aおよび11bは、周縁部に気密シ−ル用のOリングから成るシ−ル材 12をそなえており、それぞれリンク13および14から成る平行リンクにより 、フレ−ム15に連結されている。16は端壁2(端壁2aと2bの総称。以下 他の部分も同様に総称する。)に固設した受止部材で、扉11の下端面をその下 降端位置において受止めるためのものである。また17はフレ−ム15に突設さ れたストツパで、開口部4開放中の扉11の背面に当接して該扉の後退位置を規 制するためのものである。
【0010】 図2に示すように、フレ−ム15は上下方向に延びるガイドレ−ル18により 昇降自在にガイドされており、19はフレ−ム15に軸支したロ−ラで、ガイド レ−ル18に沿つて転動する。扉室5の壁8には、駆動軸21と従動軸22とが 、軸受23および24により回転自在に支持され、駆動軸21に取付けたスプロ ケツト25と従動軸22に取付けたスプロケツト26とに巻掛けたチエ−ン27 の両端部がフレ−ム15に接続されている。
【0011】 駆動軸21の扉室5外への突出端部にはスプロケツト28が取付けてあり、こ のスプロケツト28に巻掛けたチエ−ン29の一端部は、昇降駆動装置30の主 体をなす油圧シリンダ31のピストンロツド32に接続され、他端部はつり合お もり33に接続されている。34は図示しない油圧ポンプに接続された給油管、 35は昇降切替用の方向切替弁で、該弁の動作により配管36と給油管34が連 通するとピストンロツド32は引込駆動されて扉11は閉鎖方向に駆動され、配 管37と給油管34が連通するとピストンロツド32は押出駆動されて扉11は 開放方向に駆動される。
【0012】 40は昇降速度切替装置で、フレ−ム15の下降駆動時に開く逆止弁41と、 フレ−ム下降時の高速設定用の絞り弁42と、同じく低速設定用の高抵抗の絞り 弁43と、電磁開閉弁44と45、およびフレ−ム上昇駆動時に開く逆止弁46 と、フレ−ム上昇時の高速設定用の絞り弁47と、同じく低速設定用の高抵抗の 絞り弁48と、電磁開閉弁49と50とから成る。
【0013】 51はピストンロツド32により動作するリミツトスイツチで、下降中の扉1 1が受止部材16に当接するよりも小距離手前(たとえば10mm手前)の位置に 達したことを検出して、電磁開閉弁44に閉信号Pを発するとともに、下降端位 置から上昇中の扉11が受止部材16当接位置から小距離上方(たとえば10mm 上方)の位置に達したことを検出して、電磁開閉弁49に開信号Qを発するもの である。
【0014】 また52は同じくピストンロツド32により動作するリミツトスイツチで、上 昇中の扉11の下端が開口部4の上縁9を通過したことを検出して、電磁開閉弁 49に閉信号Rを発するものである。
【0015】 上記構成の扉装置60において、図1の扉開放状態から扉11を閉じるには、 図示しない扉制御装置の発する下降指令により、方向切替弁35の切替および電 磁開閉弁44と45の開放をおこない、ピストンロツド32を高速で引込駆動し て、フレ−ム15と扉11を高速度で下降させる。扉11が下降端位置の小距離 手前の位置に達した時点で、リミツトスイツチ51の発する出力信号Pにより、 電磁開閉弁44は閉じ、電磁開閉弁45のみが開いているので、フレ−ム15の 下降速度は低速に切替えられ、扉11は低速で受止部材16に当接後、さらに低 速で下降するフレ−ム15によつてリンク13,14を介して前進駆動され,シ −ル材12は低速で端壁2に圧接され、開口部4を密閉する。密閉後は、タイマ 等により方向切替弁35を中立位置に戻し、電磁開閉弁45を閉じればよい。
【0016】 図3の扉閉鎖状態から扉11を開くには、扉制御装置の上昇指令により、方向 切替弁35の切替および電磁開閉弁50の開放をおこない、先ずフレ−ム15を 低速で上昇駆動して、扉11を端壁2から低速で後退離間させ、ストツパ17に 当接して扉11がフレ−ム15と共に小距離上昇した時点で、リミツトスイツチ 51の出力信号Qにより電磁開閉弁49を開き、扉を高速で上昇駆動する。扉1 1の下端が開口部4をほぼ通過した時点でリミツトスイツチ52の出力信号Rに より電磁開閉弁49が閉じ、扉11の上昇速度は低速に減速され、扉11が上昇 端に達したら、図示しないリミツトスイツチの出力信号により方向切替弁35を 中立位置に戻し、各電磁開閉弁を閉じる。
【0017】 このように扉11は高速で開口部4を通過するので、シ−ル材12が高温の処 理室3からの放射熱に長時間さらされ焼損することがない。
【0018】 次に図4はこの考案の他の実施例を示し、昇降速度切替装置40を給油管34 の途中に設けて、上昇下降兼用のものとし、高速調整用の絞り弁を省略し、さら に扉11の上昇端手前位置に設けたリミツトスイツチ52を省略した点が、前記 実施例と異なる。電磁開閉弁71および72の開放時にフレ−ム15は高速で昇 降し、電磁開閉弁71を閉じ電磁開閉弁72のみを開放した状態とすることによ り絞り弁73の抵抗値に応じてフレ−ム15は低速で昇降するものであり、その 速度切替動作は図1の実施例と同様なので説明を省略する。なお図中、図1と同 一部分には同一符号を付してある。
【0019】 この考案は上記各実施例に限定されるものではなく、たとえばフレ−ム15の 高低速の切替えは、扉11の下降端位置付近であれば、他の位置でおこなつても よい。またたとえば図2の昇降速度切替装置40において、フレ−ム15の高速 駆動時には、電磁開閉弁44(下降時)または49(上昇時)のみを開き、低速 への切替時にはこれらの弁を閉じて、代りに電磁開閉弁45(下降時)または5 0(上昇時)を開くようにしてもよい。
【0020】 また上記各実施例では扉11の下降駆動時にも、フレ−ム15の下降終期を除 く範囲に高速域を設けたので、扉11の下降速度を大きく、かつ開口部4に向う 前進速度は小さくすることができ、扉11の開閉所要時間の短縮化に一層効果的 であるが、扉11の開放と被処理物7の移送により処理室3の温度は降下するた め扉下降中にシ−ル材12が焼損することは少ないので、たとえば図2の昇降速 度切替装置40において電磁開閉弁44と絞り弁42およびその接続管路を省略 して、フレ−ム下降駆動時には高速駆動域を設けずに、全域を低速で下降駆動す るようにしてもよい。
【0021】 またこの考案は、フレ−ム15の片側にのみ扉11を設けたものや、フレ−ム 15の片側にリンク13,14を介して扉11を連結し他側には扉を固設した形 式の扉を用いる扉装置にも適用できる。
【0022】 さらにこの考案は、チエ−ン27を介さずにシリンダのピストンロツドを直接 フレ−ム15に連結してフレ−ム15の昇降駆動をおこなうものや、シリンダの かわり電動機を原動機として駆動軸21を回転駆動する扉装置等にも適用でき、 電動機式の場合は、2段乃至多段変速あるいは無段変速式の制御回路を昇降速度 切替装置として用いることができる。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案によれば、昇降速度切替装置によつて、扉の上昇 速度を大きく、扉の開口部に対する前後動速度を小さくすることができるので、 Oリング等のシ−ル材を損傷することなく開口部開閉時間を短縮でき、シ−ル材 の焼損を防止できるとともに、処理室への汚染ガスの侵入や処理室からの熱放散 が低減化され、扉の緩速開閉によるロスタイムが減少し炉の生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す真空炉用扉装置の縦
断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1の扉装置の扉閉鎖状態の縦断面図である。
【図4】この考案の他の実施例を示す昇降駆動装置の油
圧回路図である。
【符号の説明】
1…炉体、2a…端壁、2b…端壁、4a…開口部、4
b…開口部、10…扉装置、11a…扉、11b…扉、
13…リンク、14…リンク、15…フレ−ム、16…
受止部材、17…ストツパ、18…ガイドレ−ル、21
…駆動軸、22…従動軸、27…チエ−ン、29…チエ
−ン、30…昇降駆動装置、31…油圧シリンダ、32
…ピストンロツド、34…給油管、35…方向切替弁、
40…昇降速度切替装置、41…逆止弁、42…絞り
弁、43…絞り弁、44…電磁開閉弁、45…電磁開閉
弁、46…逆止弁、47…絞り弁、48…絞り弁、49
…電磁開閉弁、50…電磁開閉弁、51…リミツトスイ
ツチ、52…リミツトスイツチ、60…扉装置、70…
昇降速度切替装置、71…電磁開閉弁、72…電磁開閉
弁、73…絞り弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉体に設けた開口部の近傍で昇降駆動さ
    れるフレ−ムに、前記開口部密閉用の扉をリンクを介し
    て連結し、前記扉の下降端位置において前記扉の下部を
    受止める受止部材と前記扉の後退位置を規制するストツ
    パとを具備してなる真空炉用扉装置において、前記フレ
    −ムの昇降駆動装置に昇降速度切替装置を設け、前記扉
    の上昇駆動時において該扉が前記受止部材からほぼ離間
    した時点で前記フレ−ムの上昇速度を低速から高速に切
    替えるように構成したことを特徴とする真空炉用扉装
    置。
JP1991102354U 1991-11-15 1991-11-15 真空炉用扉装置 Expired - Lifetime JP2573672Y2 (ja)

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