JPH0542958U - 電気瞬間湯沸かし器用水缶部の構造 - Google Patents

電気瞬間湯沸かし器用水缶部の構造

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JPH0542958U
JPH0542958U JP10094691U JP10094691U JPH0542958U JP H0542958 U JPH0542958 U JP H0542958U JP 10094691 U JP10094691 U JP 10094691U JP 10094691 U JP10094691 U JP 10094691U JP H0542958 U JPH0542958 U JP H0542958U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電気瞬間湯沸かし器の水缶部にあって、水缶部
が給水口を経て繰り返し加えられるウォ−タハンマ−等
の過大な水圧に対して、十分耐えられる水缶部を提案す
るものである。 【構成】円筒状にした水缶には給水口を備えさせ、而も
同水缶内には、厚み方向に薄平らの箱形状のヒ−タ支持
体を垂下配置し、さらに同支持体にはその内部に薄板状
のセラミックスヒ−タを複数枚配設して上下方向に流れ
る複数の水循環路を形成し而も上記箱形状のヒータ支持
体には上記水缶内と連通する連通口と湯を取出す為の湯
出口とを設けた電気瞬間湯沸かし器用水缶部の構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はセラミックスヒ−タを使用した電気瞬間湯沸かし器用水缶部の改良に関 する。
【0002】
【従来技術】
薄板状のセラミックヒ−タを、図12から図14に示すように箱形の水缶内に セパレ−タ状に配置して複数の水循環路を下から上へと並行状に形成し、そして 水缶102の下方に位置する給水口から缶内に流入した水が上記循環路を経て上 方の湯出口へ移動(循環)する過程において同ヒ−タにより水が湯沸かしされる ようにした水缶部100を備えた電気瞬間湯沸かし器はすでに提案されている( 例えば実開平3−67855号公報参照)。
【0003】 ところで、上記湯沸かし器の水缶部100は、図12乃至図14に示すように 薄板状に形成したセラミックスヒ−タ101を、厚み方向に対して薄平らくした 箱形(立方体)の金属製の水缶102内に複数枚セパレタ−状に収納配置するこ とにより缶102内を分割して、複数の水循環路103を形成している。つまり 上記水缶部100にあっては、下方の給水口104から流入した水は上記循環路 103を経て上方の湯出口105に至る間に缶内のセラミックスヒ−タ101に より瞬間的に湯沸かしされ、上方の湯出口105から缶外へ流出されるようにな っている。
【0004】
【考案が解決しょうとする課題】
しかしながら上記水缶部100にあっては湯沸かし効率を高めることを目的とし て金属製の水缶102の内容積を極力制限する為に缶形状をセラミックスヒ−タ の形状に対応させるべく耐圧力的には不利な箱形にしている。この為、特に先止 め方式(常時水缶内のセラミックスヒ−タに対して水圧が加わる方式)の湯沸器 の水缶として使用するときには、給水口を経て缶内に加えられる過大な内部水圧 、例えばウォ−タ−ハンマ−等により水缶が極度に変形したり、繰り返し疲労に よりついには破壊したり、また上記水缶の変形・破裂に伴いセラミックスヒ−タ の破損をも招いたりする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記問題点を解決するためのもので、 第1の考案は、円筒状にした水缶には給水口を備えさせ、而も同水缶内には、厚 み方向に薄平らの箱形状のヒ−タ支持体を垂下配置し、さらに同支持体にはその 内部に薄板状のセラミックスヒ−タを複数枚配設して上下方向に流れる複数の水 循環路を形成し而も上記箱形状のヒータ支持体には上記水缶内と連通する連通口 と湯を取出す為の湯出口とを設けたことを特徴とする電気瞬間湯沸かし器用水缶 部の構造を提案するものである。
【0006】 第2の考案は、円筒状にした水缶には給水口を備えさせ、さらに同水缶内には、 厚み方向に薄平らの箱形状のヒ−タ支持体を垂下配置し、さらに同支持体にはそ の内部に薄板状のセラミックスヒ−タを複数枚配設して上下方向に流れる複数の 水循環路を形成し而も上記箱形状のヒータ支持体には上記水缶内と連通する連通 口と湯を取出す為の湯出口とを設けさらに上記支持体と水缶との間にはキヤップ 状の水流案内体を設けたことを特徴とする電気瞬間湯沸かし器用水缶部の構造を 提案するものである。
【0007】 第3の考案は、円筒状にした水缶には給水口を備えさせ、而も同水缶内には、 厚み方向に薄平らの箱形状のヒ−タ支持体を垂下配置し、さらに同支持体にはそ の内部に薄板状のセラミックスヒ−タを複数枚配設して上下方向に流れる複数の 水循環路を形成し而も上記箱形状のヒータ支持体には上記水缶内と連通する連通 口と湯を取出す為の湯出口とを設けさらに上記給水口の缶内側の先端を支持体と 水缶との間を経て上方に延長形成したことを特徴とする電気瞬間湯沸かし器用水 缶部の構造を提案するものである。
【0008】 第4の考案は、支持体の連通口には小穴を多数ランダムに形成して支持体内の 循環路の水流を均一にするための水整流板を形成したことを特徴とする請求項1 、2及び3に記載の電気瞬間湯沸かし器用水缶部の構造を提案するものである。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図1乃至図4に基づき説明する。 図1及び図2は本考案の実施例を示す水缶部1であり、図3及び図4は図1及び 図2のものを簡略的にあらわしたものである。図中、2はステンレスからなる水 缶であり、同缶は縦長の円筒状に形成されていて缶内の水圧が同缶の側周面に均 一的に加わるようにしている。3は円筒状の水缶2の上方に位置して設けた側方 に突出する給水口であり、同口3の外部は水道に連結する配管に連結され、同口 3の内部は水缶2内に開口する。4は後述の箱状のヒ−タ支持体5の上部5aの 側面5dに位置して設けた側方に突出する湯出口であり、後述の水循環路7から の湯沸かしされた湯が同口4からスム−ズに缶2外に流出する向きに突設してあ る。
【0010】 5は上部5aを残して大半を水缶2内に垂下配置した箱形のヒ−タ支持体であり 、ステンレス製の同支持体5は水缶2と一体的に組付けられている。これにより 水缶内に垂下配置したヒ−タ支持体5に対しては缶2内の水の水圧がその内外に 均一的に加わることになる。6は横方向に対して厚み方向の幅を薄平らにしその 内容積を極力小さく制限した上記支持体5内に収納配置したセラミックスヒ−タ であり、縦長で大略羽子板形に形成した薄板状のヒ−タを適宜間隔を保って複数 配置することにより支持体内を複数(本実施例では7個)に区切るようにしたも ので、これにより上下方向に流れる水循環路7を複数形成している。
【0011】 なお、セラミックスヒ−タ6はその側面6aを支持体5に対して後述の耐熱シ− ル材8で接着したりあるいはクリップ部材(特に図示しない)により挟持して振 止め防止がなされている。
【0012】 9は支持体5の下端の連通口5bに付設した支持体内の水流を均一にするための 水整流板であり、図5に示すように同板には多数の小穴9aがランダムに設けら れていて同板を介して水缶2内の水と支持体5内の水が連通している。なお、水 流調整板9は湯出口近傍の上部開口部5c側にも設けられており、図6に示すよ うに湯出口側の水流調整板10には上記同様の小穴10aのほか溝形状の貫通穴 10bが相互に離間しかつ交錯した状態で複数形成され、セラミックヒ−タ6の 端子部6bはこの穴10bを介して上方に突出している。
【0013】 なお、上記セラミックスヒ−タ6は次のようにして作られる。 図11において、所定の添加成分からなるセラミックスのスラリ−を用い、ドク タプレ−ト法によりグリ−ンシ−トを作った後、 該シ−トを(イ)図のように幅 広の抵抗発熱部11aとそれより幅狭の端子部11bを備えた形状に打抜きシ− ト11を作る。打抜いたシ−ト11に対し(ロ)図のようにスクリ−ン印刷により 導電ペ−ストで抵抗発熱部12aと端子部12bとを形成する。また上記シ−ト 11に対し端子部11bを若干短く切除した形状の(ハ)図の補助シ−ト13を上 記シ−ト11と同様にグリ−ンシ−トを打抜いて作り別に用意する。上記のよう にして作られた2枚のシ−ト11、13は、(ニ)図のように一方のシ−ト13で 他方のシ−ト11に印刷された導電ペ−ストの抵抗発熱部12aを覆うようにし て重合し、両者を加圧接着する。この加圧接着により導電ペ−ストの端子部12 bのみが露出されたままの(ニ)図の状態となる。上記のようにして加圧接着した シ−ト11、13を所定の焼結パタ−ンにより焼結すると(ホ)図のごとくセラミ ックスヒ−タ6が完成する。
【0014】 上記にようにして作られたセラミックスヒ−タ6は1枚当たりの容量が例えば3 .3Kwあり、本案の水缶部1では、例えば6枚使用され、またこれらのセラミ ックスヒ−タが電気的に並列接続された状態で使用される。8は支持体5の上部 内面に充填された耐熱性のシ−ル材であり、セラミックスヒ−タの端子部6bを 支持体5に固定支持すると同時に同ヒ−タと支持体5上部の貫通穴5eにおける 水密性を高めるために使用される。15は支持体の上方に突出したセラミックス ヒ−タ6の端子部6bの上面側を覆うようにして取付けたガ−ド金具、16は水 缶2の外面2fの上下に位置して付設した取付金具を示す。
【0015】 上記構成の水缶部1においては、次ぎのようにして水は湯沸かしされる。 水缶2の上部に位置する給水口3の中空管3aより流入した水は缶2内の支持体 5の外面5dに対し一旦衝突し缶内の水を下方に向かって押しやる。押しやられ た水は支持体5の下端の連通口5bに付設した水整流板9を経て支持体5内に流 入する。流入した水は循環路7の下方から上方に向かって均一に流れる間に効率 的かつ瞬間的に湯沸かしされ、さらに湯出口近傍の水整流板10を経て給水口3 よりさらに上方に位置する湯出口4から中空管4aを通って缶外に流出する。こ の場合、図示外のマイコン制御装置によりセラミックスヒ−タは設定温度に従っ てその加熱状態が制御されるようになっており、水缶の湯出口から流出する湯温 が自動的にコントロールされるようになっている。
【0016】 次ぎに、本考案の異なる実施例について説明する。図7と図8は、缶2内に流 入した水が缶2内の特定の場所で特にその流れが澱まないようにした工夫したも のについて示すもので、給水口3を水缶2の下方の底面2dの中央に位置して設 けると共に缶内には水缶2と支持体5間に同心的位置関係となるようにカツプ状 の水流案内体17を水缶または支持体に一体的に取付けて配置したもので、これ によって給水口3から缶2内に流入した水が一旦、案内体17の下面17aに衝 突して左右に流れを変えそして水缶2と案内体17の間を通って上方に流れ、さ らに案内体17の上端17bと支持体5の上面2cの間を通って今度は逆向きの 下方に流れを変え、そして支持体5の下端の連通口5bより支持体5内に流入し 、支持体内の水循環路7を通り、この循環路7を通過する間に湯沸かしされて上 方の湯出口4から湯沸かしされた水(湯)が流出するようになっている。
【0017】 さらに、図9及び図10のものは、上記とは異なる実施例を示すもので、上記 実施例と同様に水缶内に流入した水が澱まないように工夫したものであり、給水 口3を有する中空管3aの先端3bを水缶内の上部まで延長し、その先端3bか ら流入した水が一旦水缶の上面2cに衝突して下方に押しやられ、それが下方の 連通口5bから支持体内の水循環路7に流入し循環路を通過する間に瞬間的に湯 沸かしされるようになっている。
【0018】
【本考案の効果】
本考案の水缶部の構成は以上からなり、外側の円筒状の水缶に対しては均等に 水圧が加わることになって、同缶の変形が防止できるほか、さらに缶内に位置す る箱形の支持体に対してもその内外から均一的に水圧が加わるため水圧による支 持体の変形さらにはセラミックスヒ−タの破損が防止できる。
【0019】 また水缶部の湯沸効率の点についても従来と同様にその支持体の形状を容積を小 さく制限するために厚み方向に薄平らの箱形にしたため、従来の利点を生かして 効率よく湯沸かしができる。
【0020】 また、水缶と支持体との間にキヤップ形の水流案内体を設けて、給水口から流入 した水を下方から上方に押上げ、さらに下方に流れるようにして缶内の水が澱む のを防止するようにすると、缶内の水は常に新しいものと入れ替わり衛生的にも 良好となり、而も支持体内の循環路の流速も一定となって効率よく湯沸かしがで きる。 また支持体の下端の連通口には水整流板を設けて支持体内の水流を一定にしてい るため循環路を通過する間に効率的に湯沸かしができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の水缶部の縦半断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の矢印X方向から見た概略縦断面図であ
る。
【図4】図3の平面図である。
【図5】連通口側に付設された水整流板の平面図であ
る。
【図6】湯出口近傍に付設した水整流板の平面図であ
る。
【図7】本考案の異なった水缶部の実施例を示す概略縦
断面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】本考案のさらに異なっ水缶部の半断面図であ
る。
【図10】図9の平面図である。
【図11】セラミックスヒ−タの作成工程図。
【図12】従来品の水缶を示す破断正面図。
【図13】(A)は図12の左側面図、(B)は図12
の右側面図である。
【図14】図12のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1、100 水缶部 2、102 水缶 3、104 給水口 4、105 湯出口 5 ヒ−タ支持体 6、101 セラミックスヒ−タ− 6b 端子部 7、103 水循環路 9、10 水整流板 17 水流案内体

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状にした水缶には給水口を備えさ
    せ、而も同水缶内には、厚み方向に薄平らの箱形状のヒ
    −タ支持体を垂下配置し、さらに同支持体にはその内部
    に薄板状のセラミックスヒ−タを複数枚配設して上下方
    向に流れる複数の水循環路を形成し而も上記箱形状のヒ
    ータ支持体には上記水缶内と連通する連通口と湯を取出
    す為の湯出口とを設けたことを特徴とする電気瞬間湯沸
    かし器用水缶部の構造。
  2. 【請求項2】 円筒状にした水缶には給水口を備えさ
    せ、さらに同水缶内には、厚み方向に薄平らの箱形状の
    ヒ−タ支持体を垂下配置し、さらに同支持体にはその内
    部に薄板状のセラミックスヒ−タを複数枚配設して上下
    方向に流れる複数の水循環路を形成し而も上記箱形状の
    ヒータ支持体には上記水缶内と連通する連通口と湯を取
    出す為の湯出口とを設けさらに上記支持体と水缶との間
    にはキヤップ状の水流案内体を設けたことを特徴とする
    電気瞬間湯沸かし器用水缶部の構造。
  3. 【請求項3】 円筒状にした水缶には給水口を備えさ
    せ、而も同水缶内には、厚み方向に薄平らの箱形状のヒ
    −タ支持体を垂下配置し、さらに同支持体にはその内部
    に薄板状のセラミックスヒ−タを複数枚配設して上下方
    向に流れる複数の水循環路を形成し而も上記箱形状のヒ
    ータ支持体には上記水缶内と連通する連通口と湯を取出
    す為の湯出口とを設けさらに上記給水口の缶内側の先端
    を支持体と水缶との間を経て上方に延長形成したことを
    特徴とする電気瞬間湯沸かし器用水缶部の構造。
  4. 【請求項4】 支持体の連通口には小穴を多数ランダム
    に形成して支持体内の循環路の水流を均一にするための
    水整流板を形成したことを特徴とする請求項1、2、及
    び3に記載の電気瞬間湯沸かし器用水缶部の構造。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011510260A (ja) * 2008-01-23 2011-03-31 シーエムテック カンパニー リミテッド 流体加熱装置

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JPH02225938A (ja) * 1989-02-27 1990-09-07 Nippon Kouatsu Electric Co 電気瞬間湯沸器用セラミックスパネルヒーターの製法
JP3067855U (ja) * 1999-09-30 2000-04-11 粧美堂株式会社 折畳み式ミラ―

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