JPH0542839Y2 - - Google Patents

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JPH0542839Y2
JPH0542839Y2 JP8370088U JP8370088U JPH0542839Y2 JP H0542839 Y2 JPH0542839 Y2 JP H0542839Y2 JP 8370088 U JP8370088 U JP 8370088U JP 8370088 U JP8370088 U JP 8370088U JP H0542839 Y2 JPH0542839 Y2 JP H0542839Y2
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needle
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outer needle
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、内針および外針によつて患部に液液
を注入する薬液注入用2重針に関する。
〔従来の技術〕
薬液注入用2重針は1回の穿刺における穿刺方
向を変更できるようにすることにより患者の苦痛
の軽減を図るものであり、外針内に内針が挿通さ
れて構成される。第7図は特開昭61−266384号に
示される従来の2重針の構造であり大径の外針7
1と、外針71内に挿入された小径の内針73を
有しており、これら外針71および内針73はそ
れぞれ外針基および内針基に取り付けられてい
る。内針73は外針71よりも長尺であり、しか
も外針71から突出したとき、突出部分が外針7
1の軸線に対して湾曲し、この湾曲によつて刃先
74の穿刺方向の変更が行われる。この変更は内
針基を外針基に対して回転させることにより行わ
れる。
次に、この2重針の操作を説明する。
まず、内針73の先端部をその弾性を利用して
適宜の曲率で湾曲させた後、外針71内に挿入す
る。この湾曲操作で内針73には残留歪が付与さ
れているため、内針基を外針基の方向に移動させ
ると、内針73の先端部は第7図aのように外針
71の軸線に対して上方に湾曲した状態で突出す
る。従つて、この状態で注射筒(図示せず)から
薬液を押し出すと、湾曲した内針73の刃先74
から薬液の注入が行われる。次に、第7図bのよ
うに内針73を外針71内に引き込めると、内針
73はその弾性変形によつて略直線状となつて外
針71内に収納される。この引き込みは内針基が
外針基から離れるように内針基を移動させること
で行われる。この引き込み状態で内針基を所定角
度(図示例では180度)回転させた後、再び内針
基を外針基方向に移動させて内針73の刃先74
を外針71の刃先72から突出させると、第7図
cのように刃先74は第7図aに対して反対側に
位置する。従つて、この反対側への薬液注入が可
能となる。このようにして内針73は適宜の角度
で刃先74の穿刺方向の変更ができるため、外針
71の1回の穿刺で広範囲の患部に対して薬液注
入が可能となる。
〔考案が解決しようとする課題〕
このように、薬液注入用2重針は、外針71が
ガイドとなり、外針71を患部に穿刺した後、内
針73の突出や引き込みおよび回転を繰り返すご
とに薬液の広範囲の注入が可能であり、かかる内
針の突出、引き込み動作は内針基を外針基に対し
て近接および離反する方向に移動させることによ
り行われる。しかし、この内針基の往復移動が不
安定で移動時に内針基が外針基に対して相対回転
し易く、この回転で内針の刃先の突出方向に狂い
を生じる。かかる移動時の相対回転を防止するた
め、一方の手で外針基を持ち、他方の手で内針基
を持つて移動を行う必要があり、操作性が悪いも
のとなつている。
そこで、本考案の目的は内針基の相対回転を防
止して操作性を向上させることが可能な薬液注入
用2重針を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため本考案は、外針内では
弾性変形により直線状であり、外針より露出させ
られると所定の曲率で湾曲する内針が固定される
ノズルを回転自在に支持している内針基の移動時
の支承を行うレール状のガイド部材を設けたもの
である。ガイド部材は内針基の移動方向に延びる
ように設けられる。すなわち、内針基と、この内
針基が近接あるいは離反する外針基との間に設け
られる。このため、ガイド部材は外針基から内針
基の方向に延びるように外針基に一体的に形成さ
れる。このように形成されることにより内針基は
その移動時にガイド部材に案内されるため、移動
時に回転することがない。従つて、外針から露出
させられることにより湾曲した内針は目的の方向
に正確に突出する。かかるガイド部材には、内針
基が係合するガイドレールを外針基に設けてその
移動時に内針基がガイドレールに沿つてスライド
するようにしても良い。また、ガイド部材は内針
基の移動路に対して変位するように設けても良
く、この場合はガイド部材への内針基の取り付け
操作が容易となる。さらに、ガイド部材には内針
基の移動方向の抜け止めを行うストツパを設けて
も良い。
〔作用〕
上記構成では、内針基は外針基と一体のレール
状のガイド部材に案内され、その移動時の相対回
転が防止される。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例の側面図を示し、透
明プラスチツクからなる外針基1に外針2が、外
針基1の基部側(右側)に位置する内針基3に内
針4がそれぞれ取り付けられ、外針2内に内針4
が挿入されて薬液注入用2重針が構成されてい
る。内針4は外針2よりも長尺となつていると共
に、弾性変形可能で次の変形が与えられるまでそ
の変形を維持する材質で成形されており、先端部
に適宜の湾曲変形を施した後、外針2内に挿入さ
れる。この湾曲変形による残留歪により外針2か
ら内針4を突出させると、内針4の刃先4aは外
針2の軸線に対して外方に湾曲する。従つて、内
針基3を回転させて内針4の角度変更を行うと、
内針4の刃先4aの角度変更が行われるため、1
回の穿刺で広範囲の患部に薬液注入を行うことが
できる。
外針基1および内針基3は共に、基部側にノズ
ル部5,6をそれぞれ有し、ノズル部5,6の端
部にはフランジ状の取付片5a,6aが形成され
ている。これら取付片5a,6aは後述するよう
に注射筒先端に形成されたロツク部に螺合される
ことで注射筒との結合を図るものである。すなわ
ち、内針4から薬液注入を行う場合、内針基3の
取付片6aを注射筒に接続し、外針2から薬液注
入を行う場合、外針基1の取付片5aを注射筒に
接続するようになつており、薬液注入条件によつ
て内針4、外針2のいずれによつても注入が可能
となつている。なお、外針2による注入の際に
は、内針4は外針2から抜去されることになる。
このような外針基1および内針基4の間には内
針基4の支承を行うガイド部材10が設けられて
いる。ガイド部材10は先端側(左端側)が外針
基1底面に連設されて内針基4方向に延びる受ア
ーム11と、受アーム11上に同方向に一体成形
されたガイドレール12とを有している。このガ
イド部材10は内針基3を支承することにより、
内針基3の移動時の案内を行うものであり、内針
基4の移動方向(矢印方向)と平行に延びるよう
に形成されている。これに対して内針基4はガイ
ド部材10上をスライド移動しながら外針基1へ
の近接および離反を行う。従つて、内針基4の移
動の際にはガイド部材10によつて内針基4の支
承が行われて外針基1との相対回転が防止される
ため、内針4の刃先4aの正確な突出位置を確保
することができる。また、内針基3が支承された
状態で移動するため、外針基1を2本の指で握
み、内針基3を他の指で押し出すだけで内針基3
の移動ができ、片手で安定した操作が可能とな
る。ここで、ガイドレール12は内針基3移動時
の直進性を確保するために形成されるものであ
り、このため、ガイドレール12は内針基3の底
面に嵌まり込むような形状となつている。第2図
はこのガイドレール12の例を示し、同図aのよ
うに矩形々状でも良く、同図bのような逆台形々
状でも良い。その他、扇形、三角形など適宜、選
択することができる。なお、ガイドレール12が
嵌まり込む内針基3の底面にはガイドレール12
に相応した形状の溝部3aが適宜、形成される。
第1図中、13,14はガイド部材10と外針
基1との一体化を行うための係着片であり、係着
片13は外針基1に設けられ、係着片14はガイ
ド部材10に設けられている。この場合、係着片
14は係着片13が嵌入するように一対設けられ
ており、この嵌入によつてガイド部材10は外針
基1と結合されて、内針基3の移動時の支承が行
われる。
第2図cはノズル6に注射筒40を取り付けた
状態を示す。ノズル6の内部にはメステーパ部が
形成されており、ここへ注射筒40のオステーパ
部が嵌合する。このとき、取付片6aの外ねじが
注射筒40のロツク部41の内ねじにねじ結合す
る。42は注射筒40の中に位置するピストンで
ある。ノズル5も同一の構造を有する。
第2図dは内針基3とノズル6の関係を示し、
ノズル6の外周に設けられた突出部が、内針基3
に設けられている凹部と係合することにより、ノ
ズル6を内針基3に対して回転自在に支持してい
る。
上記構成による操作を説明する。
内針4を外針基1のノズル5から外針2内に挿
入させる。この挿入の際には、第3図のように、
ガイド部材10を外針基1の結合から離脱させる
ことにより、内針基4とガイド部材10との干渉
が防止されて容易に行うことができる。そして、
ガイド部材10を外針基1方向に押し上げ、係着
片13,14の嵌着を行うと共に、ガイドレール
12を内針基3の溝部3aに嵌め込む。これによ
り、内針基3はガイド部材10によつて支承さ
れ、その往復運動を安定して行うことができる。
なお、上記実施例ではガイド部材10を外針基1
に対して離脱可能としているが、ガイド部材10
を外針基1と一体的に成形しても良い。ここで、
ノズル6を内針基3に対して回転させることによ
り所定の穿刺角度を設定することができる。一
方、溝部3aを複数個有する場合は、所定の溝部
3aを選択してガイドレール12と嵌合させるこ
とにより所定の穿刺角度を設定することができ
る。当然、穿刺角度を変更しない用途に適用する
ことも可能である。
第4図は本考案の別の実施例を示し、ガイド部
材10の基端部にストツパ15が形成されてい
る。ストツパ15は内針基3の移動始端に位置す
るようにガイドレール12の開放端側に一体的に
形成されている。このような構成では内針基3が
ストツパ15に当接するため、その移動時におけ
るガイドレール12からの抜け止めが行われ、移
動の操作を確実に行うことができる。
第5図は内針4の変形例を示し、先端の湾曲部
に複数の薬液穴7が形成されている。このような
構成では薬液は先端の刃先のみならず薬液穴7か
ら射出するため、より広範囲の薬液注入が可能と
なる。
第6図は注射筒と2重針との間に適宜、取り付
けられるアダプタ20を示す。アダプタ20はホ
ース部21と、ホース部21の両端に形成された
ジヨイント部22,23からなり、全体が可撓性
のプラスチツクによつて成形されている。このア
ダプタ20はジヨイント部22が注射筒のねじ部
に螺合され、ジヨンイント部23が外針基1また
は内針基3の各取付片5a,6aに螺合されて、
これらの間に介在使用される。このようなアダプ
タ20を併用する場合には、その可撓性により離
れた位置にある注射筒は静止している必要がなく
なり、それによつて操作性が良好となるメリツト
がある。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案は、外針より露出さ
せられると所定の曲率で湾曲する内針が固定され
るノズルを回転自在に支持している内針基の移動
時を支承を行うレール状のガイド部材を設けたた
め、内針基移動時の不用意な回転を防止すること
ができ、内針を正確な位置に突出させることがで
きる。このため、内針基の移動を片手で行うこと
ができ、操作性も向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す側面図、第2
図はガイドレールの形状および針基とノズルの関
係を示す断面図、第3図は操作を示す側面図、第
4図は別の実施例を示す側面図、第5図は内針の
他の例を示す断面図、第6図は本考案に適用され
るアダプタを示す側面図、第7図は内針の角度変
更を示す断面図。 符号の説明、1……外針基、2……外針、3…
…内針基、3a……溝部、4……内針、5,6…
…ノズル、5a,6a……取付片、7……薬液
穴、10……ガイド部材、11……受アーム、1
2……ガイドレール、13,14……係着片、1
5……ストツパ、20……アダプタ、21……ホ
ース部、22,23……ジヨイント部、71……
外針、72……刃先、73……内針、74……刃
先。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 直線状の外針と、前記外針より長尺であり、
    所定の曲率で湾曲させられて前記外針内に摺動
    できるように挿入された内針より構成され、前
    記内針は前記外針内では弾性変形により直線状
    であり、前記外針の先端より露出させられたと
    き前記曲率で湾曲する薬液注入用2重針におい
    て、 前記外針が取付けられる外針基と、 前記内針が固定されるノズルを回転自在に支
    持し、前記ノズルとともに前記内外針の長さ方
    向に一緒に移動する内針基と、 前記内針基と前記外針基の間で前記長さ方向
    に伸び、前記内針基を受けて前記内針基を前記
    長さ方向にガイドして移動させるレール状のガ
    イド部材を有することを特徴とする薬液注入用
    2重針。 (2) 前記ガイド部材は、前記外針基に固定されて
    前記長さ方向に伸びるレール部材より構成さ
    れ、 前記レール部材は、前記内針基との間でスラ
    イド可能に溝係合している構成の請求項第1項
    記載の薬液注入用2重針。 (3) 前記内針基は、前記ノズルの外表面に設けら
    れた突起と回転自在に係合する凹部を有する構
    成の請求項第1項記載の薬液注入用2重針。
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