JPH0542764Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、厨房家具や洗面台等のキヤビネツト
の中の一隅に設置するステー付棚に関するもので
ある。

［従来技術とその欠点］ 従来、この種のステー付棚としては、例えば第
３図に示した如きものは知られている。すなわ
ち、水平面を形成した方形の線材１ａ，１ｂ，１
ｃ，１ｄとステーを形成し、垂直面となる方形の
線材２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄとが一体化され、上
記水平面を形成した方形の線材のうち相対向する
２辺の線材１ｂ，１ｄ間に複数本の棚杆３が架設
され、これら棚杆３を含む上記水平面を形成した
方形の線材１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄでもつて載置
面を形成し、上記水平面を形成した方形の線材１
ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄのうち、キヤビネツトの側
板４に当接する線材１ｂは、適宜取付手段で側板
４に固定されており、一方、ステーを形成し、垂
直面となる方形の線材２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄの
うち、キヤビネツトの中の底板５に当接する線材
２ｂも、やはり適宜取付手段で底板５に固定され
ているステー付棚は既に知られている。

しかしながら、上記従来のステー付棚では、そ
の棚が形成する内部の空間Ｓに比較的大きな物品
を収納する際、ステーを構成する線材２ｃがある
ために、取り付けられたステー付棚の略正面から
収納しなければならず、物品の収納動作方向が制
限されていた。とりわけ、キヤビネツト前面開口
に取り付けられた扉６を十分に開けないと上記線
材２ｃが物品収納の邪魔になつて物品を空間Ｓに
収納し難いという煩わしさがあつた。

［考案の目的］ 本考案は、上述した従来の欠点を解消するため
になされたものであり、キヤビネツトの扉の開き
具合や物品の収納動作方向を気にしなくても容易
に物品を内部空間に収納することができるステー
付棚を提供することを目的としている。

以下、図面に示す実施例を２つ用いて本考案を
詳細に説明する。

［実施例 １］ 第１図は、本考案のステー付棚１０を調理台１
００の一隅にビスと取付片を用いる等の適宜手段
で取り付け、固定させた様子を示す要部斜視図で
ある。ステー付棚１０は、水平方向に方形に形成
された線材１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄと、
この方形の１つの対角線上にある２つの頂点から
垂下して形成された２本の垂直辺となる線材２０
ａ，２０ｂと、これら２本の垂直辺となる線材２
０ａ，２０ｂの適宜箇所から略直角に折り曲げら
れてできた水平部２１ａ，２１ｂを有し、上記方
形に形成された線材１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１
０ｄのうち、調理台１００の側板１０１に取り付
け固定される線材１０ｂとこの線材１０ｂと対向
する線材１０ｄとの間に複数本の棚杆３０が平行
に架設されている。なお、上記方形に形成された
線材１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄのうち、調
理台１００の背板１０２に直面する線材１０ａも
また、ビスと取付片を用いる等の適宜取付手段で
背板１０２に固定されている。

このような構成を有するステー付棚は、そのス
テー付棚の前面と一側面の両方の面によつて構成
される開口を、仕切ることなく連続した形で有し
ており、上記開口からステー付棚の内部空間Ｓを
見せている。したがつて、この内部空間Ｓ内に物
品を収納する際には、収納動作方向の制限を受け
ることなく、内部空間Ｓの長さを少々超える物品
や内部空間Ｓの大きさに近い比較的大きな物品で
も容易に、スムーズに収納することができる。

［実施例 ２］ 第２図は、本考案の他の実施例を示す斜視図で
ある。この実施例においては、第１図に示した本
考案の実施例と構成がほとんど同じであるので、
両者共通する構成部分については説明を省略す
る。

第２図に示す本考案の実施例のステー付棚にお
いては、その載置面となる方形の線材５０ａ，５
０ｂ，５０ｃ，５０ｄのうち、線材５０ｂと線材
５０ｄとの間に５本の棚杆６０が架設されてお
り、上記方形の相隣接する２辺を構成する、線材
５０ｃと線材５０ｄについては、上下に亘つた２
重構造となつている。各々棚杆の一端は上下の線
材５０ｄ，５０ｄに挟持され、溶接によつて固定
されている。また、上記上下部の線材５０ｃ，５
０ｃの間にも適宜溶接部があり、この溶接部によ
つて線材５０ｃ，５０ｃが連結されている。

このような構成を有する実施例のステー付棚
は、内部空間Ｓ内に物品を収納する際に、収納動
作の制限を受けることなく、比較的大きな物品で
もスムーズに収納することができる。しかも、載
置面を形成する方形状の線材５０ａ，５０ｂ，５
０ｃ，５０ｄのうち、線材５０ｃ，５０ｄについ
ては剛性をもたせる補強手段として上下部に亘る
２重構造をとつて溶接・固着されているので、上
記載置面に少々重い物品を載せても撓むことはな
い。

［考案の効果］ 本考案は、上述した構成を有しているので、以
下の如き効果を奏する。

ステー付棚の内部空間に物品を収納する際、従
来のようにステーを構成する線材があるゆえに収
納動作が制限されていた煩わしさを一掃し、収納
動作の制限を受けることなく物品を容易にスムー
ズに上記内部空間へ収納することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示すステー付棚
を、キヤビネツト内部に取り付けた状態の斜視
図、第２図は、本考案の他の実施例を示すステー
付棚の斜視図、第３図は、従来のステー付棚をキ
ヤビネツト内部に取り付けた状態の斜視図であ
る。 １０，５０……ステー付棚、１０ａ，１０ｂ，
１０ｃ，１０ｄ……方形に形成された線材、５０
ａ，５０ｂ，５０ｃ，５０ｄ……方形に形成され
た線材、２０ａ，２０ｂ……垂直辺となる線材、
２１ａ，２１ｂ……棚杆、４０，７０……載置
面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 水平方向に方形に形成された線材と、この方
   形の１つの対角線上にある２つの頂点若しくは
   これらの頂点の近傍から垂下して形成された２
   本の垂直辺となる線材の適宜箇所から略直角に
   折曲されてできる水平部とを有し、これら２つ
   の水平部の自由端同士が略直角に結合し一体化
   され、上記方形に形成された線材の対向する両
   側辺の間に複数本の棚杆が架設され、これらの
   棚杆で形成された上面を載置面としてなるステ
   ー付棚。 上記水平方向に方形に形成された線材のう
   ち、その方形の相隣接する２辺が上下に亘る２
   重構造となる線材である請求項１記載のステー
   付棚。