JPH0542609Y2 - - Google Patents

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JPH0542609Y2
JPH0542609Y2 JP9662289U JP9662289U JPH0542609Y2 JP H0542609 Y2 JPH0542609 Y2 JP H0542609Y2 JP 9662289 U JP9662289 U JP 9662289U JP 9662289 U JP9662289 U JP 9662289U JP H0542609 Y2 JPH0542609 Y2 JP H0542609Y2
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JP
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ionization chamber
discharge
needle electrode
high voltage
electrode
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、質量分析装置用イオン源に関する。
[従来技術] 最近液体クロマトグラフイ(LC)と質量分析
装置(MS)を結合したLC−MSに適したイオン
源として、放電型イオン源が注目されている。
この様な放電型イオン源では、イオン化室にて
グロー放電を発生させ、この放電により試料をイ
オン化している。
第2図は、その様な放電型イオン源の一例を示
し、Aは内部が真空状態に保たれた質量分析装置
の筺体、1は質量分析装置の分析部、2はイオン
化室、3はイオン化室2に高電圧を印加する電
源、4は開口、5はイオン化室2内で生成された
イオンを外部に取り出す開口、6はイオン化室2
内で生成されたイオンを開口5から外部に取り出
し加速と収束を行うスリツト電極、7は高速液体
クロマトグラフ、8はイオン化室2へ高速液体ク
ロマトグラフ7で展開された試料液を送るための
導入管である。この導入管8の先端部にはステン
レス管9が被せられると共に、その外側にガラス
管10が被せられ、そして導入管8の開口部に多
孔性部材11が取り付けられている。更にガラス
管10の一部と多孔性部材11の外側には、多孔
性部材11から滲み出た試料液が気化する際に気
化熱が発生し、多孔性部材11から熱が奪われ試
料液が凍結するので、凍結しないように加熱用の
ヒーター12が巻かれている。
この多孔性部材11としては、例えばステンレ
スの粉末を焼結して作成したフイルタ(フリツ
ト)が使用される。
尚、多孔性部材11にはステンレス管9を介し
て図示しない電源から、生成されたイオンを開口
5に向かつて押し出すためのリペラ電圧が印加さ
れている。13はイオン化室2に導入管14を介
して反応ガスを導入する開口、15はイオン化室
2に開けられた開口4に取り付けられた絶縁体1
6に挿入された針状電極であり、針状電極15は
絶縁体17を介して支持体18に保持され、電源
19により高電圧を印加している。
この様な構成において、1Torr程度の真空状態
にされたイオン化室2に電源3により例えば3〜
10KVの高電圧を印加し、針状電極15に電源1
9により例えば1〜8KVの高電圧を印加して、
イオン化室2と針状電極15との間の電圧の差を
1〜2KVにしてグロー放電を発生させる。
次に開口13から導入管14を介して導入した
反応ガスをグロー放電によつてイオン化させる。
尚、支持体18を前後に動かして針状電極15
の位置を調節することにより、イオン化室2での
放電状態を調節できる。
一方、液体クロマトグラフ7で展開された試料
液は、導入管8を介してイオン化室2へ送られ
る。
この送られてきた試料液は、ヒーター12によ
つて適宜な温度に設定されている多孔性部材11
を通つて徐々にその表面に滲み出て気化する。
この気化した試料成分と、前述したグロー放電
によりイオン化した反応ガスイオンとの化学反応
によつて、気化試料成分がイオン化される。
このようにして生成された試料イオンは、開口
5からスリツト電極6により取り出され加速され
て、質量分析部1に送られ検出される。
[考案が解決しようとする問題点] 前述した従来技術においては、グロー放電を発
生させるために、イオン化室に高電圧を印加する
電源と、針状電極に高電圧を印加する電源の2つ
の電源を使用している。
イオン化室に高電圧を印加している電源は質量
分析装置本体の電源を使用しているが、針状電極
に高電圧を印加している電源は別に構成されてお
り、そのため広いスペースを必要とし、質量分析
装置の大型化が避けられない。
また別に電源を必要とするためコストアツプに
つながる。
本考案は、かかる点に鑑みてなされたもので、
装置の大型化を伴うことなくグロー放電を発生さ
せるための手段を、簡単な構成で提供することを
主な目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 前記目的を達成するため、本考案の質量分析用
イオン源は、放電に適した圧力が与えられるイオ
ン化室と、イオン化室に高電圧を付加する電源
と、先端をイオン化室に挿入した針状電極と、針
状電極を抵抗を介して接地したことを特徴として
いる。
[作用] 針状電極を抵抗を介して接地し、針状電極とイ
オン化室との間の電圧の差によつてグロー放電を
発生させる。
[実施例] 以下本考案の実施例を添付図面に基づいて詳述
する。
第1図は本考案の一実施例装置を要部を示した
概略図であり、第2図に示した従来例と同一の構
成要素には、同一の番号を付してある。
第1図の装置が第2図の装置と異なつていると
ころは、針状電極15に高電圧を印加していた電
源19を取り除き、針状電極15に抵抗20を介
して接地したことである。
この様な構成において、1Torr程度の真空状態
にされたイオン化室2に電源3により例えば3〜
10KVの高電圧が印加され、針状電極15はアー
ス電位なので放電が開始される。
放電が開始され放電電流が抵抗20に流れる
と、抵抗20の両端に電位差が発生し、これによ
り針状電極15の電位が上昇する。そして抵抗2
0の値は針状電極15とイオン化室2との電位差
がグロー放電を安定に維持するのに必要な、例え
ば600V〜2KVになるように適当に選定されてい
る。
尚、本考案の実施例装置においては、針状電極
15の抵抗20を固定抵抗にしたが、可変抵抗に
しても良い。この場合、針状電極15の放電電流
を微調整できるため、種々の試料に対して最適放
電電流を設定することができる。
また試料導入方法について本考案の実施例装置
においては、液体試料を導入するようにしたが、
例えば多孔性部材11他が取り付けられた導入管
8を取り除き、気体試料を導入しても良く、その
他各種導入方法が利用できる。
[効果] 以上詳述したように本考案によれば、装置の大
型化を伴うことなく簡単な構成でグロー放電を発
生させることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例装置の要部を示した概
略図、第2図は従来装置の要部を示した概略図で
ある。 A……筺体、1……質量分析部、2……イオン
化室、3,19……電源、4,5,13……開
口、6……スリツト電極、7……高速液体クロマ
トグラフ、8,14……導入管、9……ステンレ
ス管、10……ガラス管、11……多孔性部材、
12……ヒーター、15……針状電極、16,1
7……絶縁体、18……支持体、20……抵抗。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 放電に適した圧力が与えられるイオン化室と、
    イオン化室に高電圧を印加する電源と、先端をイ
    オン化室に挿入した針状電極と、針状電極を抵抗
    を介して接地したことを特徴とする質量分析装置
    用イオン源。
JP9662289U 1989-08-18 1989-08-18 Expired - Lifetime JPH0542609Y2 (ja)

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JP9662289U JPH0542609Y2 (ja) 1989-08-18 1989-08-18

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JP9662289U JPH0542609Y2 (ja) 1989-08-18 1989-08-18

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JPH0335649U JPH0335649U (ja) 1991-04-08
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JPH0335649U (ja) 1991-04-08

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