JPH0542609U - 内燃機関の動弁機構 - Google Patents

内燃機関の動弁機構

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JPH0542609U
JPH0542609U JP9973591U JP9973591U JPH0542609U JP H0542609 U JPH0542609 U JP H0542609U JP 9973591 U JP9973591 U JP 9973591U JP 9973591 U JP9973591 U JP 9973591U JP H0542609 U JPH0542609 U JP H0542609U
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JP
Japan
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combustion engine
internal combustion
valve
inner shim
stem
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Pending
Application number
JP9973591U
Other languages
English (en)
Inventor
富保 平野
Original Assignee
株式会社オテイツクス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インナーシムの寸法精度に優れ,かつ量産性
に優れた内燃機関の動弁機構を提供すること。 【構成】 内燃機関の動弁機構においてバルブリフタと
ステムとの間に介設されるインナーシム1であって,該
インナーシムは板状のパッド部11と筒状のガイド部1
2とよりなり,両者はそれぞれ加工仕上げ後に突合せ外
周部15をレーザー溶接2によりスポット溶接してあ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は,内燃機関の動弁機構,特にバルブリフタとステムとの間に介設する インナーシムに関する。
【0002】
【従来技術】
内燃機関の燃料吸入または排気の動弁機構に用いるバルブリフタは,図4,図 5に示すごとく,例えば燃料吸入口81に設けたバルブ90と,カム88との間 に配設されるものである。 そして,該バルブリフタ7は,底部71を有する有底円筒構造を有し,ステム 91の先端面92との間には,バルブリフタ7のタペットクリアランス調整用の インナーシム6を介在させている。
【0003】 また,ステム91の上部にはコッタ93を介してリテーナ95が組付けられて いる。そして,該リテーナ95には,シリンダヘッド8との間に,バルブ90を 閉止する方向に付勢するバルブスプリング94が介設してある。また,バルブリ フタ7の側壁72の外周面721は,シリンダヘッド8のガイド穴82と摺動す る。
【0004】 ところで,従来,上記バルブリフタ7とステム91との間に介設するインナー シム6は,図5に示すごとく,断面コ字状のカップタイプである。即ち,インナ ーシム6は,ステム91の先端面92とバルブリフタ7との間に位置するパッド 部61と,該パッド部61の外周縁より下方に垂下するガイド部62とからなる 。 また,該パッド部61において,ステム91の先端面92と当接する面は,平 面度及び面粗度が必要なため,パッド部61とガイド部62の内周面が直交する コーナー部には,その加工逃しのための環状溝63が設けてある。 そして,上記インナーシム6は,ステム91の上部に,キャップのごとく嵌合 してある。
【0005】
【解決しようとする課題】
ところで,インナーシム6は,上記のごとくタペットクリアランスを調整する ためのものであるため,その厚さ寸法には高い寸法精度が要求されている。 しかしながら,インナーシム6は,上記図5に示すごとく,断面コ字状を有す るため,精度の高い加工が困難である。特に,高精度を要求されるパッド部61 は,ステムの先端面92と当接する内側面が,ガイド部62の奥方にあるため, 高精度の加工が困難である。また,そのため,インナーシムの量産性が低い。 本考案はかかる問題点に鑑み,インナーシムの寸法精度に優れ,かつ量産性に 優れた,内燃機関の動弁機構を提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】
本考案は,カムとステムとの間に設けたバルブリフタと,該バルブリフタとス テムの先端面との間に設けたインナーシムとを有する内燃機関の動弁機構におい て,上記インナーシムは,板状のパッド部と筒状のガイド部とよりなり,両者は それぞれ加工仕上げ後に突合せ外周部をレーザー溶接によりスポット溶接してな ることを特徴とする内燃機関の動弁機構にある。
【0007】 上記パッド部は,板状体で,バルブリフタとステムとの間に位置する部分であ り,ガイド部はステムの上方外周部分に嵌合する部分である。 そして,上記パッド部は,ガイド部とのレーザー溶接に先立って,予め所要の 寸法精度,面粗度に加工されている。また,ガイド部も,同様に,レーザー溶接 に先立って予め所要の寸法精度に加工されている。 そして,パッド部とガイド部とは,その突合せ外周部がレーザー溶接によりス ポット溶接されている。かかるレーザー溶接としては,例えばYAGレーザ,C O2 レーザーによる溶接がある。そして,スポット溶接の溶接点数は4〜10点 とすることが好ましい。4点未満では,パッド部とガイド部との接合強度が低い 場合がある。一方,10点を越えると,溶接作業数,コストも増え,またそれに 見合うメリットが少ない。
【0008】
【作用及び効果】
本考案においては,パッド部及びガイド部は,レーザー溶接に先立ってそれぞ れ独立して予め所要の寸法精度,面粗度に加工仕上げされる。そのため,パッド 部は,単なる板状の状態で加工でき,その加工を極めて容易に行うことができる 。それ故,高い寸法精度,面粗度に加工することができる。 また,ガイド部についても,円筒の状態で加工できるので,同様に高い寸法精 度,面粗度に加工できる。
【0009】 一方,パッド部とガイド部とは,その突合せ外周部をレーザー溶接のスポット 溶接により行っている。レーザー溶接は,極部加熱ができ,その入熱量は微小で ある。そのため,上記のごとく高精度加工されたパッド部及びガイド部に対して ,熱歪による寸法精度の変化,熱影響による硬さ低下を生じることがない。それ 故,インナーシムは,上記加工時のままの高い寸法精度を維持している。 また,パッド部及びガイド部は,上記のごとく,板状,筒状という単純な形状 のままで,所要の精度,面粗度に加工仕上げできるので,量産性に優れている。 したがって,本考案によれば,インナーシムの寸法精度に優れ,かつ量産性に 優れた内燃機関の動弁機構を提供することができる。
【0010】
【実施例】
実施例1 本考案の実施例にかかる内燃機関の動弁機構につき,図1〜図3を用いて説明 する。 本例の内燃機関の動弁機構のインナーシムは,図1に示すごとく,板状のパッ ド部11と,筒状のガイド部12とよりなり,両者はそれぞれ加工仕上げ後に突 合せ外周部15をレーザー溶接2によりスポット溶接したものである。 上記パッド部11は,図2に示すごとく,バルブリフタと接触する上面111 と,ステムと当接する下面112とを有する板状体である。また,ガイド部12 は,図3に示すごとく,ステムを挿入する内周面121と外周面122とを有す ると共に,パッド部11と接合する上面124と,下面125とを有する円筒体 である。
【0011】 そして,パッド部11及びガイド部12は,それぞれ,レーザー溶接に先立っ て所要の寸法形状,面粗度に加工してある。例えば,最も寸法精度が要求される パッド部の厚みは,±0.01mmの加工精度に加工してある。 次に,上記のごとく所要寸法,面粗度に加工したパッド部11及びガイド部1 2は,ガイド部12の上面124上にパッド部11の下面112を載置し,これ らの軸芯を合わせて治具により固定する。そして,図1に示すごとくその突合せ 外周部15をレーザー溶接2によりスポット溶接する。
【0012】 また,上記パッド部11及びガイド部12は,共に浸炭焼入材料を用いた。ま た,上記レーザー溶接2は,出力50W程度のYAGレーザを用いて,突合せ外 周部に等間隔で6点スポット溶接した。これにより,インナーシム1が得られた 。該インナーシム1は,前記従来例と同様にステムに被冠する。
【0013】 次に,本例の作用効果につき説明する。 本例においては,パッド部11及びガイド部12は,レーザー溶接2に先立っ て,それぞれ独立して予め所要の寸法精度,面粗度に加工仕上げされる。そのた め,パッド部11及びガイド部12は,単純形状の板状体又は筒状体のままで加 工でき,加工が極めて容易である。また,そのため量産性に優れている。
【0014】 一方,パッド部11とガイド部12とは,レーザー溶接のスポット溶接により 行い,レーザー溶接は極部加熱で,その入熱量が微小である。そのため,高精度 加工されたパッド部11,ガイド部12に対して,熱歪みによる寸法精度変化, 熱影響による硬さ低下を生じることがない。それ故,加工時の優れた寸法精度, 面粗度をそのまま維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかるインナーシムの断面図。
【図2】実施例にかかるインナーシムのパッド部の斜視
図。
【図3】実施例にかかるインナーシムのガイド部の断面
図。
【図4】従来の内燃機関の動弁機構。
【図5】従来の内燃機関の動弁機構における,インナー
シム付近の要部拡大断面図。
【符号の説明】
1...インナーシム, 11...パッド部, 12...ガイド部, 15...突合せ外周部, 2...レーザー溶接, 7...バルブリフタ, 88...カム, 91...ステム,

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムとステムとの間に設けたバルブリフ
    タと,該バルブリフタとステムの先端面との間に設けた
    インナーシムとを有する内燃機関の動弁機構において, 上記インナーシムは,板状のパッド部と筒状のガイド部
    とよりなり,両者はそれぞれ加工仕上げ後に突合せ外周
    部をレーザー溶接によりスポット溶接してなることを特
    徴とする内燃機関の動弁機構。
JP9973591U 1991-11-07 1991-11-07 内燃機関の動弁機構 Pending JPH0542609U (ja)

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JP9973591U JPH0542609U (ja) 1991-11-07 1991-11-07 内燃機関の動弁機構

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JP9973591U JPH0542609U (ja) 1991-11-07 1991-11-07 内燃機関の動弁機構

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JPH0542609U true JPH0542609U (ja) 1993-06-11

Family

ID=14255304

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JP9973591U Pending JPH0542609U (ja) 1991-11-07 1991-11-07 内燃機関の動弁機構

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JP (1) JPH0542609U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007146731A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Yamaha Motor Co Ltd エンジン及び車両

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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