JPH054223A - 超硬材ワイヤーソー - Google Patents
超硬材ワイヤーソーInfo
- Publication number
- JPH054223A JPH054223A JP20212191A JP20212191A JPH054223A JP H054223 A JPH054223 A JP H054223A JP 20212191 A JP20212191 A JP 20212191A JP 20212191 A JP20212191 A JP 20212191A JP H054223 A JPH054223 A JP H054223A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- pulley
- ground
- wire saw
- cemented carbide
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D—PLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D61/00—Tools for sawing machines or sawing devices; Clamping devices for these tools
- B23D61/18—Sawing tools of special type, e.g. wire saw strands, saw blades or saw wire equipped with diamonds or other abrasive particles in selected individual positions
- B23D61/185—Saw wires; Saw cables; Twisted saw strips
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 地盤等の切削に適した品質の超硬材ワイヤー
ソーを提供する。 【構成】 駆動装置11と、ワイヤー12とから構成さ
れている。駆動装置11はプーリ13と移動部14とか
らなる。プーリ13を移動部14に回転自在に取り付
け、移動部14内にプーリ13を回転させるプーリ駆動
部を設けている。ワイヤー12は可撓性を有する紐状か
つ環状のもので、このワイヤー12の外周面には、超硬
材料製の切断刃15を取り付けている。このリング状切
断刃15を、スペーサ16を介して平行にかつ所定間隔
をもって取り付けられている。 【効果】 高い硬度を有する超硬材料製の切断刃を使用
することにより、地盤を容易に研削することができる。
ダイヤモンド製の砥粒を使用しないため、切断刃にかか
る費用を低減させることができる
ソーを提供する。 【構成】 駆動装置11と、ワイヤー12とから構成さ
れている。駆動装置11はプーリ13と移動部14とか
らなる。プーリ13を移動部14に回転自在に取り付
け、移動部14内にプーリ13を回転させるプーリ駆動
部を設けている。ワイヤー12は可撓性を有する紐状か
つ環状のもので、このワイヤー12の外周面には、超硬
材料製の切断刃15を取り付けている。このリング状切
断刃15を、スペーサ16を介して平行にかつ所定間隔
をもって取り付けられている。 【効果】 高い硬度を有する超硬材料製の切断刃を使用
することにより、地盤を容易に研削することができる。
ダイヤモンド製の砥粒を使用しないため、切断刃にかか
る費用を低減させることができる
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地盤を薄壁状において
掘削し、シート止水壁(薄壁の中にシートを建て込
む)、地盤防振壁(薄壁の中に柔らかい材料を充填す
る)等を埋め込む工法で使用されるワイヤーソーに関す
るものである。
掘削し、シート止水壁(薄壁の中にシートを建て込
む)、地盤防振壁(薄壁の中に柔らかい材料を充填す
る)等を埋め込む工法で使用されるワイヤーソーに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】大深度立坑、LNG地下タンク、地下ダ
ムなどの土木構造物には、周辺地盤や河川等に対する止
水を行う目的で、止水壁が付設されることがある。この
止水壁としては、従来より例えば鋼矢板によるもの、地
中連続壁によるもの、柱列壁によるもの、グラウトを用
いたものなどが設計、施工されているが、大深度(10
0mクラス)のものでは、地中連続壁による止水壁のみ
が実用化されている。このような地中連続壁による止水
壁が施工される場合には、その壁厚は、施工システムの
面、鉛直精度の面(エレメント間のズレ)などの点から
1000mm以上必要とするものが多い。地盤を薄壁状
に掘削する技術としては、鉄筋コンクリート、岩石等の
切断に用いられるダイヤモンド製ワイヤーソーが既に知
られている(特願平1ー231227号明細書)。
ムなどの土木構造物には、周辺地盤や河川等に対する止
水を行う目的で、止水壁が付設されることがある。この
止水壁としては、従来より例えば鋼矢板によるもの、地
中連続壁によるもの、柱列壁によるもの、グラウトを用
いたものなどが設計、施工されているが、大深度(10
0mクラス)のものでは、地中連続壁による止水壁のみ
が実用化されている。このような地中連続壁による止水
壁が施工される場合には、その壁厚は、施工システムの
面、鉛直精度の面(エレメント間のズレ)などの点から
1000mm以上必要とするものが多い。地盤を薄壁状
に掘削する技術としては、鉄筋コンクリート、岩石等の
切断に用いられるダイヤモンド製ワイヤーソーが既に知
られている(特願平1ー231227号明細書)。
【0003】このダイヤモンド製ワイヤーソーのワイヤ
ーは、図7に示すように、ダイヤモンド製の砥粒が外周
面に固定された複数の筒状部1と、これら筒状部1を連
結するスプリング2との内側にそれぞれ例えばスチール
製からなるワイヤー3が挿入されている。このスプリン
グ2の間にストッパー4が圧着されてワイヤー3に取り
付けられている。さらに、ワイヤー3の末端を接続する
接続部5が、スプリング2と筒状部1との間に取り付け
られている。
ーは、図7に示すように、ダイヤモンド製の砥粒が外周
面に固定された複数の筒状部1と、これら筒状部1を連
結するスプリング2との内側にそれぞれ例えばスチール
製からなるワイヤー3が挿入されている。このスプリン
グ2の間にストッパー4が圧着されてワイヤー3に取り
付けられている。さらに、ワイヤー3の末端を接続する
接続部5が、スプリング2と筒状部1との間に取り付け
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ダイヤ
モンド製ワイヤーソーでは、被掘削物がコンクリート、
岩石等に比べ柔らかい例えば砂質からなる地盤である場
合、必ずしも砥粒にダイヤモンドを使用する必要はな
く、ダイヤモンド製砥粒の使用は過剰品質であった。こ
のダイヤモンド製の砥粒は高価なものであり、ダイヤモ
ンド製ワイヤーソーも砥粒にともない高価なものとなっ
ている。また、切削幅を大きくする場合、上記筒上部1
の径を大きくする必要があり、このため、使用するダイ
ヤモンド砥粒の量が多くなって高価なものとなっている
という問題も生じていた。
モンド製ワイヤーソーでは、被掘削物がコンクリート、
岩石等に比べ柔らかい例えば砂質からなる地盤である場
合、必ずしも砥粒にダイヤモンドを使用する必要はな
く、ダイヤモンド製砥粒の使用は過剰品質であった。こ
のダイヤモンド製の砥粒は高価なものであり、ダイヤモ
ンド製ワイヤーソーも砥粒にともない高価なものとなっ
ている。また、切削幅を大きくする場合、上記筒上部1
の径を大きくする必要があり、このため、使用するダイ
ヤモンド砥粒の量が多くなって高価なものとなっている
という問題も生じていた。
【0005】本発明は前記課題を有効に解決するもの
で、地盤等の切削に適した品質の超硬材ワイヤーソーを
提供することを目的とする。
で、地盤等の切削に適した品質の超硬材ワイヤーソーを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の超硬材ワイヤー
ソーは、ワイヤーと、該ワイヤーを移動させる駆動装置
とからなり、地盤を掘削するワイヤーに超硬材料製切断
刃が取り付けられていることを特徴とするものである。
ソーは、ワイヤーと、該ワイヤーを移動させる駆動装置
とからなり、地盤を掘削するワイヤーに超硬材料製切断
刃が取り付けられていることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明の超硬材ワイヤーソーによれば、高い硬
度を有する超硬材料製の切断刃を使用することにより、
地盤を容易に掘削することができる。そして、切断刃に
ダイヤモンド製の砥粒を使用しないため、切断刃にかか
る費用を低減させることができる。さらに、超硬材料は
ダイヤモンドに比べ容易に加工できるため、切断刃を容
易に種々の形状にすることができる。
度を有する超硬材料製の切断刃を使用することにより、
地盤を容易に掘削することができる。そして、切断刃に
ダイヤモンド製の砥粒を使用しないため、切断刃にかか
る費用を低減させることができる。さらに、超硬材料は
ダイヤモンドに比べ容易に加工できるため、切断刃を容
易に種々の形状にすることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の超硬材ワイヤーソーの一実施
例を図1ないし図6を参照して説明する。この超硬材ワ
イヤーソーは、図6に示すように、駆動装置11と、ワ
イヤー12とから概略構成されてなるものである。この
駆動装置11は、プーリ13と移動部14とからなるも
ので、プーリ13は、移動部14に回転自在に取り付け
られており、移動部14内には、プーリ13を回転させ
るプーリ駆動部が設けられている。このプーリ13の外
周面、すなわちワイヤー12の内側がプーリ13に接触
する面には、プーリ13の回転力を充分にワイヤー12
に伝えるため、さらにはプーリ13の摩滅を防止するた
めに、ワイヤー12に対して摩擦係数の高い材質のもの
が用いられている。ワイヤー12は、可撓性を有する紐
状かつ環状のものである。
例を図1ないし図6を参照して説明する。この超硬材ワ
イヤーソーは、図6に示すように、駆動装置11と、ワ
イヤー12とから概略構成されてなるものである。この
駆動装置11は、プーリ13と移動部14とからなるも
ので、プーリ13は、移動部14に回転自在に取り付け
られており、移動部14内には、プーリ13を回転させ
るプーリ駆動部が設けられている。このプーリ13の外
周面、すなわちワイヤー12の内側がプーリ13に接触
する面には、プーリ13の回転力を充分にワイヤー12
に伝えるため、さらにはプーリ13の摩滅を防止するた
めに、ワイヤー12に対して摩擦係数の高い材質のもの
が用いられている。ワイヤー12は、可撓性を有する紐
状かつ環状のものである。
【0009】このワイヤー12には、図2に示すよう
に、リング状の二枚の超硬材料製切断刃15、15がス
ペーサ16を介して平行にかつ所定間隔をもって取り付
けられている。これら切断刃15、15の外側には、圧
着管17、17がワイヤー12に圧着固定されており、
これら圧着管17、17と上記スペーサ16とにより切
断刃15、15が挾持されてワイヤー12に固定されて
いる。そして、ワイヤー12には、切断刃15、15、
スペーサ16、圧着管17、17を一組とする刃体が多
数組所定間隔をもって取り付けられている。なお、上記
スペーサー16、および圧着管17、17は、切断刃1
5よりも小径に形成されている。
に、リング状の二枚の超硬材料製切断刃15、15がス
ペーサ16を介して平行にかつ所定間隔をもって取り付
けられている。これら切断刃15、15の外側には、圧
着管17、17がワイヤー12に圧着固定されており、
これら圧着管17、17と上記スペーサ16とにより切
断刃15、15が挾持されてワイヤー12に固定されて
いる。そして、ワイヤー12には、切断刃15、15、
スペーサ16、圧着管17、17を一組とする刃体が多
数組所定間隔をもって取り付けられている。なお、上記
スペーサー16、および圧着管17、17は、切断刃1
5よりも小径に形成されている。
【0010】次に、このような超硬材ワイヤーソーを用
いて図6の被切断物18を切断する方法について説明す
る。まず、例えば砂質からなる被切断物18の近傍に上
記駆動装置11を設置した後、ワイヤー12を掛け渡
す。次いで、移動部14の内部に設けられた回転駆動部
を駆動することによりプーリ13を回転させ、これによ
りワイヤー12を図中矢印のように回転させる。このよ
うにワイヤー12を回転させつつ、移動部14内の駆動
部を駆動させて、駆動装置11を駆動させて、駆動装置
11を被切断物18から離間する方向に移動させること
により、ワイヤー12は被切断物18を切断しつつ被切
断物18の側面からその内部に食い込み、さらに駆動装
置11を移動させることにより、被切断物18は切断さ
れる。
いて図6の被切断物18を切断する方法について説明す
る。まず、例えば砂質からなる被切断物18の近傍に上
記駆動装置11を設置した後、ワイヤー12を掛け渡
す。次いで、移動部14の内部に設けられた回転駆動部
を駆動することによりプーリ13を回転させ、これによ
りワイヤー12を図中矢印のように回転させる。このよ
うにワイヤー12を回転させつつ、移動部14内の駆動
部を駆動させて、駆動装置11を駆動させて、駆動装置
11を被切断物18から離間する方向に移動させること
により、ワイヤー12は被切断物18を切断しつつ被切
断物18の側面からその内部に食い込み、さらに駆動装
置11を移動させることにより、被切断物18は切断さ
れる。
【0011】このような超硬材ワイヤーソーをシート止
水壁構築時に用いた実施例について図1を参照して説明
する。まず、地盤19に鉛直に先行掘削穴20、20を
掘削する。この先行掘削穴20、20の間隔としては、
10m程度と長いのが好ましく、また、先行掘削穴20
の横断面の大きさとしては、後に建て込むH型鋼21が
建て込める大きさであればよい。この先行掘削穴20、
20の掘削に際しては、地山保持を行うために、泥水を
用いることが好ましい。
水壁構築時に用いた実施例について図1を参照して説明
する。まず、地盤19に鉛直に先行掘削穴20、20を
掘削する。この先行掘削穴20、20の間隔としては、
10m程度と長いのが好ましく、また、先行掘削穴20
の横断面の大きさとしては、後に建て込むH型鋼21が
建て込める大きさであればよい。この先行掘削穴20、
20の掘削に際しては、地山保持を行うために、泥水を
用いることが好ましい。
【0012】次いで、この二つの先行掘削穴20、20
内に、上述したようにそれぞれH型鋼21、21を建て
込み、さらにその下端部に根固めモルタル22、22を
打設して、H型鋼21、21の固定を行う。通常H型鋼
は、その四つの側面の内、向かい合う二つの側面が開口
部(以下開口側面とする。)となっているが、上記二本
のH型鋼21、21においては、それぞれのH型鋼2
1、21のいずれかの開口側面が、互いに対向するよう
に建て込まれている。また、この対向する開口側面の内
側で、根固めモルタル22、22よりやや上の部分に
は、それぞれ先端滑車23、23が、その軸が上記開口
側面の内側の対向する二つの面に固定されて設けられて
いる。また、この先端滑車23と、先行掘削穴20の上
に構築された小型ウインチ24とに例えば鎖25が取り
付けられ、この鎖25に移動滑車26が取り付けられて
いる。この移動滑車26と地上に形成されたプーリ13
とにワイヤー12が掛けられている。このプーリ13
は、固定柱27と可動柱28とに取り付けられ、この可
動柱28に水平方向に引っ張る力が例えば錘29により
かけられ、ワイヤー12に張力がかけられた状態とされ
ている。
内に、上述したようにそれぞれH型鋼21、21を建て
込み、さらにその下端部に根固めモルタル22、22を
打設して、H型鋼21、21の固定を行う。通常H型鋼
は、その四つの側面の内、向かい合う二つの側面が開口
部(以下開口側面とする。)となっているが、上記二本
のH型鋼21、21においては、それぞれのH型鋼2
1、21のいずれかの開口側面が、互いに対向するよう
に建て込まれている。また、この対向する開口側面の内
側で、根固めモルタル22、22よりやや上の部分に
は、それぞれ先端滑車23、23が、その軸が上記開口
側面の内側の対向する二つの面に固定されて設けられて
いる。また、この先端滑車23と、先行掘削穴20の上
に構築された小型ウインチ24とに例えば鎖25が取り
付けられ、この鎖25に移動滑車26が取り付けられて
いる。この移動滑車26と地上に形成されたプーリ13
とにワイヤー12が掛けられている。このプーリ13
は、固定柱27と可動柱28とに取り付けられ、この可
動柱28に水平方向に引っ張る力が例えば錘29により
かけられ、ワイヤー12に張力がかけられた状態とされ
ている。
【0013】ここで、上記H型鋼21の開口側面内の対
向する面には、図3に示すように、それぞれH型鋼21
の上端から下端にかけて、横断面がL字型形状をなす二
つのレール30、30からなるガイド31が形成されて
いる。このレール30、30のそれぞれ一方の端部は、
H型鋼21に接合され、それぞれ他方の端部は、互いに
所定の間隔をあけて対向配置されており、これらレール
30、30の内部には、空間32が形成されている。上
記移動滑車26の軸の両端部には、ガイド片33、33
が設けられている。この一方の移動滑車26のガイド片
33、33を一方のH型鋼21に形成されたガイド3
1、31の空間32、32内にそれぞれ収納し、同じく
もう一方の移動滑車26のガイド片33、33を他方の
H型鋼21のガイド31、31の空間32、32内にそ
れぞれ同様に収納することにより、二つの移動滑車2
6、26は、H型鋼21、21の対向する二つの開口側
面内を上下方向に移動可能にH型鋼21、21に係止さ
れている。
向する面には、図3に示すように、それぞれH型鋼21
の上端から下端にかけて、横断面がL字型形状をなす二
つのレール30、30からなるガイド31が形成されて
いる。このレール30、30のそれぞれ一方の端部は、
H型鋼21に接合され、それぞれ他方の端部は、互いに
所定の間隔をあけて対向配置されており、これらレール
30、30の内部には、空間32が形成されている。上
記移動滑車26の軸の両端部には、ガイド片33、33
が設けられている。この一方の移動滑車26のガイド片
33、33を一方のH型鋼21に形成されたガイド3
1、31の空間32、32内にそれぞれ収納し、同じく
もう一方の移動滑車26のガイド片33、33を他方の
H型鋼21のガイド31、31の空間32、32内にそ
れぞれ同様に収納することにより、二つの移動滑車2
6、26は、H型鋼21、21の対向する二つの開口側
面内を上下方向に移動可能にH型鋼21、21に係止さ
れている。
【0014】このように係止された移動滑車26、26
に、地上に露出した部分のワイヤー12を掛けた後、こ
のワイヤー12の両端部を接続し、プーリ13に取り付
ける。そして、小型ウインチ24が回転することによ
り、小型ウインチ24に掛けられた鎖25が移動し、こ
の鎖25に取り付けられた移動滑車26が下方に移動す
る。この移動滑車26、26間のワイヤー12が地盤1
9と接触する部分(以下、掘削部34とする。)におい
て、地盤19を掘削し、掘削溝を形成し、二つの移動滑
車26、26の間の部分は地上に露出した状態から、順
次地盤を研削していく。一方、移動滑車26、26の下
降に伴い、ワイヤー12が下方に引っ張られるが、この
場合、可動柱28が固定柱27に向かって移動するとと
もに、可動柱28には錘29が連結されて、ワイヤー1
2に一定の張力を持たせているので、ワイヤー12が緩
んだり、切断したりすることがない。また、上記ワイヤ
ー12の幅は、シート止水壁を用いる場合に、シート止
水壁の厚みより大きくする必要があり、通常は10〜3
0mm程度のものが用いられる。ここで、シート止水壁
を移動滑車26、26に取り付けることにより、シート
止水壁が掘削された溝に沿って下降する。
に、地上に露出した部分のワイヤー12を掛けた後、こ
のワイヤー12の両端部を接続し、プーリ13に取り付
ける。そして、小型ウインチ24が回転することによ
り、小型ウインチ24に掛けられた鎖25が移動し、こ
の鎖25に取り付けられた移動滑車26が下方に移動す
る。この移動滑車26、26間のワイヤー12が地盤1
9と接触する部分(以下、掘削部34とする。)におい
て、地盤19を掘削し、掘削溝を形成し、二つの移動滑
車26、26の間の部分は地上に露出した状態から、順
次地盤を研削していく。一方、移動滑車26、26の下
降に伴い、ワイヤー12が下方に引っ張られるが、この
場合、可動柱28が固定柱27に向かって移動するとと
もに、可動柱28には錘29が連結されて、ワイヤー1
2に一定の張力を持たせているので、ワイヤー12が緩
んだり、切断したりすることがない。また、上記ワイヤ
ー12の幅は、シート止水壁を用いる場合に、シート止
水壁の厚みより大きくする必要があり、通常は10〜3
0mm程度のものが用いられる。ここで、シート止水壁
を移動滑車26、26に取り付けることにより、シート
止水壁が掘削された溝に沿って下降する。
【0015】なお、大きな超硬材料製の切断刃が必要の
際には、図4に示すように、ワイヤー12に取り付けら
れる筒状部35の外周に超硬材料を被覆して、この超硬
材料の表面に凹凸を施して形成した切断刃36であって
もよい。また、図6に示すように、筒状部37の外周面
に超硬製チップ38を埋め込んだ切断刃39であっても
よい。
際には、図4に示すように、ワイヤー12に取り付けら
れる筒状部35の外周に超硬材料を被覆して、この超硬
材料の表面に凹凸を施して形成した切断刃36であって
もよい。また、図6に示すように、筒状部37の外周面
に超硬製チップ38を埋め込んだ切断刃39であっても
よい。
【0016】このような超硬材ワイヤーソーによれば、
高い硬度を有する超硬材料製切断刃15を使用すること
により、例えば砂質からなる地盤を容易に掘削すること
ができる。そして、切断刃15にダイヤモンド製の砥粒
を使用しないため、切断刃15にかかる費用を低減させ
ることができる。さらに、超硬材料はダイヤモンドに比
べ加工が容易なため、種々の形状の切断刃15を容易に
提供することができる。このため、被切断物18の材質
に適した品質と、切削幅に適した形状とが切断刃15に
備えられ、切断刃15が過剰品質になるのを防ぐことが
できる。このように、被切断物18に適した切断刃15
を用い、高価なダイヤモンド製砥粒を使用しないため、
切断刃15にかかる費用を低減させるとともに、ワイヤ
ーソーにかかる費用を低減させることができる。
高い硬度を有する超硬材料製切断刃15を使用すること
により、例えば砂質からなる地盤を容易に掘削すること
ができる。そして、切断刃15にダイヤモンド製の砥粒
を使用しないため、切断刃15にかかる費用を低減させ
ることができる。さらに、超硬材料はダイヤモンドに比
べ加工が容易なため、種々の形状の切断刃15を容易に
提供することができる。このため、被切断物18の材質
に適した品質と、切削幅に適した形状とが切断刃15に
備えられ、切断刃15が過剰品質になるのを防ぐことが
できる。このように、被切断物18に適した切断刃15
を用い、高価なダイヤモンド製砥粒を使用しないため、
切断刃15にかかる費用を低減させるとともに、ワイヤ
ーソーにかかる費用を低減させることができる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の超硬材ワイヤーソーによれば、高い硬度を有する超硬
材料製の切断刃を使用することにより、地盤を容易に掘
削することができ、ダイヤモンド製の砥粒を使用しない
ため、切断刃にかかる費用を低減させることができると
ともに、超硬材料はダイヤモンドに比べ加工性が高いた
め、種々の形状の切断刃を容易に提供することができ
る。このため、被切断物の材質に適した品質と、切削幅
に適した形状とを有する切断刃が供給され、切断刃が過
剰品質になるのを防ぐことができる。このように、被切
断物に適した切断刃を用い、高価なダイヤモンド製砥粒
を使用しないため、切断刃にかかる費用を低減させると
ともに、ワイヤーソーにかかる費用を低減させることが
できるという効果を奏することができる。
の超硬材ワイヤーソーによれば、高い硬度を有する超硬
材料製の切断刃を使用することにより、地盤を容易に掘
削することができ、ダイヤモンド製の砥粒を使用しない
ため、切断刃にかかる費用を低減させることができると
ともに、超硬材料はダイヤモンドに比べ加工性が高いた
め、種々の形状の切断刃を容易に提供することができ
る。このため、被切断物の材質に適した品質と、切削幅
に適した形状とを有する切断刃が供給され、切断刃が過
剰品質になるのを防ぐことができる。このように、被切
断物に適した切断刃を用い、高価なダイヤモンド製砥粒
を使用しないため、切断刃にかかる費用を低減させると
ともに、ワイヤーソーにかかる費用を低減させることが
できるという効果を奏することができる。
【図1】本発明の超硬材ワイヤーソーの断面図である。
【図2】図1のワイヤーの側面図である。
【図3】図1のH型鋼の横断面図である。
【図4】図2のワイヤーの他の筒状部の斜視図である。
【図5】図2のワイヤーの他の筒状部の斜視図である。
【図6】図1のワイヤーソー概略斜視図である。
【図7】従来のダイヤモンド製ワイヤーソーのワイヤー
の斜視図である。
の斜視図である。
11 駆動装置 12 ワイヤー 15 切断刃 19 地盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武川 芳広 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 大西 雄二 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ワイヤーと、該ワイヤーを移動させる駆
動装置とからなり、地盤を掘削するワイヤーに超硬材料
製切断刃が取り付けられていることを特徴とする超硬材
ワイヤーソー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20212191A JPH054223A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 超硬材ワイヤーソー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20212191A JPH054223A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 超硬材ワイヤーソー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH054223A true JPH054223A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=16452315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20212191A Pending JPH054223A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 超硬材ワイヤーソー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH054223A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6131558A (en) * | 1998-01-27 | 2000-10-17 | Buediam Diamantwerkzeuge R. Und N. Buettner Gmbh | Saw wire with a pearl |
US7373935B2 (en) * | 2006-07-28 | 2008-05-20 | Oceaneering International, Inc. | Carbide wire blade |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP20212191A patent/JPH054223A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6131558A (en) * | 1998-01-27 | 2000-10-17 | Buediam Diamantwerkzeuge R. Und N. Buettner Gmbh | Saw wire with a pearl |
US7373935B2 (en) * | 2006-07-28 | 2008-05-20 | Oceaneering International, Inc. | Carbide wire blade |
WO2008014151A3 (en) * | 2006-07-28 | 2009-04-16 | Oceaneering Int Inc | Carbide wire blade |
GB2453488B (en) * | 2006-07-28 | 2011-01-05 | Oceaneering Int Inc | Carbide wire blade |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990706 |